JPH071130A - 消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置 - Google Patents

消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置

Info

Publication number
JPH071130A
JPH071130A JP16973093A JP16973093A JPH071130A JP H071130 A JPH071130 A JP H071130A JP 16973093 A JP16973093 A JP 16973093A JP 16973093 A JP16973093 A JP 16973093A JP H071130 A JPH071130 A JP H071130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
welding
welding current
short
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16973093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3250325B2 (ja
Inventor
Shoji Harada
章二 原田
Toshiaki Nakamata
利昭 中俣
Toshiro Uesono
敏郎 上園
Takuji Matsuura
卓冶 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP16973093A priority Critical patent/JP3250325B2/ja
Publication of JPH071130A publication Critical patent/JPH071130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3250325B2 publication Critical patent/JP3250325B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)
  • Arc Welding Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、溶接中に溶接電源装置の外部特性を
高速度で切り換え制御することによって、アーク再発生
と短絡との繰り返し周期の安定性の向上を図るための消
耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置である。 【構成】送給速度信号、ワイヤ種類選択信号及びシール
ドガス種類選択信号によって、複数の外部特性から成る
特定の特性グループを選択し、溶接電流検出信号を入力
として、短絡状態であって短絡継続時間が設定短絡時間
未満であるときは、低電流を通電する選択された特性グ
ループの外部特性1とし、短絡状態であって短絡継続時
間が設定短絡時間よりも長いときは、大電流を通電する
選択された特性グループの外部特性2とし、アーク発生
状態であるときは、アーク電流を通電する選択された特
性グループの外部特性3とする消耗電極式アーク溶接制
御方法及び電源装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CO2 ガス、MAGガ
ス等を使用する消耗電極式アーク溶接方法で溶接すると
きに、溶接中に溶接電源装置の外部特性を高速度で制御
することによって、溶接状態の安定性の向上を図るため
の消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】溶接電源装置の外部特性を、溶接中に溶
接負荷状態に応じて切り換えて、アークと短絡との繰り
返しを制御して、溶接状態の安定性の向上を図る試みが
従来より提案されている。
【0003】その一例として、図1に、アーク発生と短
絡発生とを繰り返して溶滴移行を行わせる溶接方法(以
下、短絡移行溶接という)における溶接電源装置の外部
特性(以下、外部特性という)、被溶接物と消耗電極ワ
イヤ(以下、ワイヤという)との溶接負荷特性(以下、
負荷特性という)及び外部特性と負荷特性とによって定
まる動作点の過渡的な軌跡を示す。同図において、直線
及び折れ線の実線は外部特性であって、溶接電流値Ia
[A]と溶接電源出力電圧値e[V]との関係を示し、
直線の点線は負荷特性であって、溶接電流値Ia[A]
と溶接負荷電圧値Va[V]との関係を示し、矢印の実
線は動作点の軌跡であって、溶接電流値Ia[A]と溶
接負荷電圧値Va[V]との関係を示す。
【0004】また、図2(A)及び(B)は、それぞれ
従来技術の短絡移行溶接中の溶接負荷電圧値Va[V]
及び溶接電流値Ia[A]の時間tの経過に対する波形
を示す図であり、同図(C)は、それらに対応するワイ
ヤ先端1aに成長した溶滴1bが被溶接物2上の溶融池
2aに移行する状態を説明する移行状態図である。図1
及び図2(A)乃至(C)は、ワイヤ送給速度3.5
[m/min]、ワイヤ種類YGW12(JIS Z
3312)、ワイヤ直径1.2[mm]及びシールドガ
スの種類CO2 を使用して、平均溶接電流値150
[A]、平均溶接負荷電圧値19[V]で溶接した場合
である。以下、図1及び図2(A)乃至(C)を参照し
て、従来技術の動作説明を行う。
【0005】(1)図2(A)乃至(C)の期間t0 〜
t1 の動作説明。ワイヤ先端1aの溶滴1bと溶融池2
aとが短絡状態になったことを時刻t0において検出
し、外部特性を図1の外部特性1(符号F及びGから成
る直線の特性)に切り換える。このとき短絡状態にある
ために、負荷特性は図1の点線で示す抵抗特性イ−イ′
となり、溶接電流値Ia[A]及び溶接負荷電圧値Va
[V]の動作点は、外部特性1と負荷特性イーイ′との
交点Aとなる。この期間では、図2(C)に示すよう
に、時刻t0 において溶滴1bが溶融池2aに接触した
状態になる。この接触状態をより完全にし、溶滴1bを
円滑に移行させるために、図2(B)に示すように、期
間t0 〜t1 において溶接電流値Ia[A]を、後述す
る期間t1 〜t2 の溶接電流値よりも低い値に保持して
いる。なお、期間t0 〜t1 における設定短絡時間(外
部特性1の設定時間)TS1は、数ms程度に予め設定
されている。
【0007】(2)図2(A)乃至(C)の期間t1 〜
t2 の動作説明。短絡の継続時間TSが図2(A)に示
す設定短絡時間TS1を経過した時刻t1 において、外
部特性を図1の外部特性1から外部特性2(符号F及び
Hから成る直線の特性)に切り換える。このとき、負荷
特性は継続して抵抗特性イ−イ′であるので、溶接電流
値Ia[A]及び溶接負荷電圧値Va[V]の動作点
は、外部特性2と負荷特性イーイ′との交点Bとなる。
この期間中に、動作点を交点Bに移行させることによっ
て溶接電流値Ia[A]を増加させてピンチ力を大にす
る。このピンチ力を大にすることによって、図2(C)
に示すように、ワイヤ先端1aと溶滴1bとが分離でき
るようになる状態を促進させて溶滴1bを溶融池2aに
移行させる。
【0009】(3)図2(A)乃至(C)の期間t2 〜
t3 の動作説明。ワイヤ1と被溶接物2との間にアーク
3が再発生したことを検出して時刻t2において、外部
特性を図1の外部特性3(符号J、K、L及びMから成
る折れ線の特性)に切り換える。このときの負荷特性は
アーク特性ハ−ハ′となり、動作点はアーク再発生直後
の動作点Cから徐々に移動して、外部特性3とアーク特
性ハーハ′との交点Dに達する。この期間中では、アー
ク再発生直後に大きな溶接電流値Ia[A]が通電され
ることによって、図2(C)に示すように、ワイヤ先端
1aの溶融を促進させて溶滴1bを成長させる。その
後、動作点の移動にともない溶接電流値Ia[A]は徐
々に減少してアーク力は小さくなり、溶滴1bに働いて
いる押し上げ力を小さくする。このことで溶滴1bは、
図2(C)に示すように重力によって垂れ下がり、溶融
池2aと接触する。
【0014】以上のように、ワイヤ先端1aの溶滴1b
の移行状態に応じて外部特性を最適化しており、上記
(1)乃至(3)の動作を繰り返すことによって、溶滴
移行が規則正しく行なわれ、溶接状態の安定性が向上す
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
ワイヤ送給速度、ワイヤの種類及びシールドガスの種類
を変更しても、図1に示す外部特性1乃至3は、変化し
ないで同一のままである。図1に示した外部特性1乃至
3の組み合わせにおいては、ワイヤ送給速度3.5[m
/min]、ワイヤ種類YGW12、ワイヤ直径1.2
[mm]及びシールドガスの種類CO2 を使用して、適
正な溶接条件において短絡移行溶接を行ったときにおい
ては、図2(A)乃至(C)に示すような安定した溶接
状態が得られる。
【0021】図3(A)及び(B)は、図1の外部特性
1乃至3を使用し、ワイヤ送給速度だけを7.0[m/
min]に変化させ、それ以外の条件、すなわちワイヤ
種類YGW12、ワイヤ直径1.2[mm]及びシール
ドガス種類CO2 を同一の溶接条件で溶接を行ったとき
の溶接負荷電圧値Va[V]及び溶接電流値Ia[A]
の時間tの経過に対する波形を示す図である。同図
(C)は、そのときのワイヤ先端1aに成長した溶滴1
bが被溶接物2上の溶融池2aに移行する状態を説明す
る移行状態図である。
【0023】同図において、期間t2〜t4の溶接電流値I
aは図1の外部特性3によって決まる。しかし、ワイヤ
送給速度を7.0[m/min]のように速い速度にす
ると、図1の外部特性3によって決まる範囲の溶接電流
値Iaでは小さすぎるために、ワイヤ先端1aに溶滴1
bが十分に形成されないうちに短絡状態になる。そし
て、期間t4〜t5の短絡状態での溶接電流値Iaも図1の
外部特性2によって決まるために、速いワイヤ送給速度
においては、短絡状態の溶接電流値Iaが小さく、まだ
十分に溶融していないワイヤ先端1aを溶融池2aから
ピンチ力によって円滑に離脱させることができない。そ
のために、短絡状態が長い期間継続し、ワイヤ先端1a
がジュール熱で加熱されてワイヤが溶断し、短絡状態か
らアークに移行する。このワイヤの溶断によってアーク
長が非常に長くなるので、アークを維持することができ
ないでアーク切れが発生する。そして、再度、ワイヤ先
端1aが溶融池2aに接触してアークが発生する。この
ように、アーク切れとアークの再発生とが繰り返される
ために、規則正しい短絡移行状態が得られない。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、図1
3のクレーム対応図に示すように、消耗電極式アーク溶
接制御方法において、送給速度設定信号Wa、ワイヤ種
類選択信号Wc及びシールドガス種類選択信号Wdによ
って特定の外部特性の特性グループを選択する特性グル
ープ選択ステップ(例えば、図11のSP1乃至SP
4)と、
【0031】溶接電流値Iaを検出して溶接電流検出信
号Icを出力する溶接電流検出ステップ(例えば、図1
1のSP5)と、
【0032】溶接負荷電圧値Vaを検出して溶接電圧検
出信号Vcを出力し、短絡状態かアーク発生状態かを判
別する短絡アーク判別ステップ(例えば、図12のSP
9)と、
【0033】短絡状態であって短絡の継続時間TSが設
定短絡時間(外部特性1の設定時間)TS1未満である
ときは、溶接電流検出信号Icを入力として、第1の外
部特性を形成する出力電圧設定信号Vsに相当する信号
(ディジタル出力電圧設定信号Vd)を外部特性データ
記憶回路ROMから出力して、低電流値の溶接電流を通
電する第1の外部特性の出力ステップ(例えば、図12
のSP10乃至SP12)と、
【0034】短絡状態であって短絡の継続時間TSが設
定短絡時間(TS1)以上のときは、溶接電流検出信号
Icを入力として、第2の外部特性を形成する出力電圧
設定信号Vsに相当する信号(ディジタル出力電圧設定
信号Vd)を外部特性データ記憶回路ROMから出力し
て、大電流の溶接電流を通電する第2の外部特性の出力
ステップ(例えば、図12のSP10、SP11及びS
P16)と、
【0035】アーク発生状態であるときは、溶接電流検
出信号Icを入力として、第3の外部特性を形成する出
力電圧設定信号Vsに相当する信号(ディジタル出力電
圧設定信号Vd)を外部特性データ記憶回路ROMから
出力して、アーク電流を通電する第3の外部特性の出力
ステップ(例えば、図12のSP15及びSP17)と
から成る消耗電極式アーク溶接制御方法である。
【0040】請求項2の発明は、図11及び図12に示
すフローチャートに記載した消耗電極式アーク溶接制御
方法において、図8の送給速度設定回路WAが出力する
送給速度設定信号Waを、送給速度ディジタル信号変換
回路ADWによってディジタル送給速度設定信号Wbに
変換し、中央演算処理回路CPUに読み込み、一時記憶
回路RAMに記憶する送給速度記憶ステップ1(SP
1)と、
【0041】図8のワイヤ種類選択回路WCが出力する
ワイヤ種類選択信号Wcを中央演算処理回路CPUに読
み込み、一時記憶回路RAMに記憶するワイヤ種類記憶
ステップ2(SP2)と、
【0042】図8のシールドガス種類選択回路WDが出
力するシールドガス種類選択信号Wdを中央演算処理回
路CPUに読み込み、一時記憶回路RAMに記憶するシ
ールドガス種類記憶ステップ3(SP3)と、
【0043】ステップ1乃至ステップ3の少なくとも一
つのステップを実施してデータを記憶した後に、ディジ
タル送給速度設定信号Wb、ワイヤ種類選択信号Wc及
びシールドガス種類選択信号Wdの少なくとも一つの信
号によって、後述する表1に示す設定条件の分岐を行
い、外部特性のA1グループ乃至D3グループから特定
の1グループを選択する特性グループ選択ステップ4
(SP4)と、
【0044】図8の溶接電流検出回路CDによって溶接
電流値Iaを検出して、溶接電流検出信号Icを出力す
る溶接電流検出ステップ5(SP5)と、
【0045】短絡継続時間カウント値Nsを0にリセッ
トし、割り込みタイマ時限Tcを設定する初期設定ステ
ップ6(SP6)と、
【0046】初期設定ステップ6の後に、タイマ割り込
みの有無を判別し、割り込み有のときは後述するステッ
プ8(SP8)に進み、割り込み無のときは、次のタイ
マ割り込みが有るまで継続する割り込み判別ステップ7
(SP7)と、
【0047】タイマ割り込みがあった後に、図8の溶接
電流検出回路CDによって検出した溶接電流検出信号I
cをディジタル溶接電流検出信号Ibに変換して一時記
憶回路RAMに記憶する溶接電流記憶ステップ8(SP
8)と、
【0048】溶接電流検出信号の記憶後に、図8の溶接
電圧検出信号Vcを入力とする短絡判別回路VTから短
絡判別信号Vtを中央演算処理回路CPUに読み込み、
短絡状態かアーク発生状態かの判別を行い、短絡状態の
ときはステップ10(SP10)に進み、アーク発生状
態のときは後述するステップ15(SP15)に進む短
絡アーク判別ステップ9(SP9)と、
【0049】短絡アーク判別ステップ9で短絡状態のと
きは、短絡継続時間カウント値Nsをカウントアップし
てNs+1にする短絡カウントステップ10(SP1
0)と、
【0051】短絡カウントステップ10の短絡継続時間
カウント値Nsと短絡時間カウント設定値(外部特性1
の継続時間カウント設定値)Ns1とを比較し、Ns<
Ns1のときは後述するステップ12(SP12)に進
み、Ns≧Ns1のときは、後述するステップ16(S
P16)に進む短絡時間比較ステップ11(SP11)
と、
【0052】短絡時間比較ステップ11でNs<Ns1
のときは、外部特性データ記憶回路ROMから、低電流
値の溶接電流を通電する外部特性1のディジタル溶接電
流検出信号Ibに対応したディジタル出力電圧設定信号
Vdを読み出す第1の外部特性出力ステップ12(SP
12)と、
【0053】図8の外部特性データ記憶回路ROMから
読み出したディジタル出力電圧設定信号Vdを、D/A
変換回路DAによってアナログ出力電圧設定信号Vsに
変換し、比較回路CMを通じて電力制御回路10に出力
し、後述するステップ14に進む電力制御ステップ13
(SP13)と、
【0054】短絡時間比較ステップ11でNs≧Ns1
のときは、図8の外部特性データ記憶回路ROMから、
大電流値の溶接電流を通電する外部特性2のディジタル
溶接電流検出信号Ibに対応したディジタル出力電圧設
定信号Vdを読み出し、前述した電力制御ステップ13
に進む第2の外部特性出力ステップ16(SP16)
と、
【0055】短絡アーク判別ステップ9でアーク発生状
態のときは、短絡継続時間カウント値Nsを0にリセッ
トする短絡リセットステップ15(SP15)と、
【0056】短絡リセットステップ15の後に、図8の
外部特性データ記憶回路ROMから、アーク発生時の溶
接電流を通電する外部特性3のディジタル溶接電流検出
信号Ibに対応したディジタル出力電圧設定信号Vdを
読み出して電力制御ステップ13に進む第3の外部特性
出力ステップ17(SP17)と、
【0057】電力制御ステップ13の実施後に、溶接終
了指令の有無を判別し、指令無のときは割り込み判別ス
テップ7(SP7)に戻り、指令有のときは溶接を終了
する溶接終了指令判別ステップ14(SP14)とから
構成される消耗電極式アーク溶接制御方法である。
【0060】請求項3の発明は、図8のブロック図に示
すように、消耗電極式アーク溶接電源装置において、商
用電源PSの特性を本発明に適応する溶接方法に適した
出力特性に変換する電力制御回路10と、電力制御回路
10の出力側の出力電圧を検出して出力電圧検出信号V
bを出力する出力電圧検出回路VBと、溶接電流値Ia
を検出して溶接電流検出信号Icを出力する溶接電流検
出回路CDと、
【0062】送給速度設定信号Waを出力する送給速度
設定回路WAと、送給速度設定信号Waを入力としてワ
イヤ送給モータの制御を行う送給モータ制御回路WB
と、ワイヤの送給を行うワイヤ送給モータWMと、溶接
負荷電圧値Vaを検出して、溶接電圧検出信号Vcを出
力する溶接電圧検出回路VCと、溶接電圧検出信号Vc
を入力として、ワイヤと被溶接物間の短絡発生を判別
し、短絡判別信号Vtを出力する短絡判別回路VTと、
送給速度設定信号Waを入力としてディジタル送給速度
設定信号Wbを出力する送給速度ディジタル信号変換回
路ADWと、ワイヤの種類に対応したワイヤ種類選択信
号Wcを出力するワイヤ種類選択回路WCと、シールド
ガスの種類に対応したシールドガス種類選択信号Wdを
出力するシールドガス種類選択回路WDと、
【0066】電力制御回路10が出力する溶接電流調整
範囲の全溶接電流値Iaを、多数の溶接電流値Iaに相
当する信号群に順次に分割して記憶する溶接電流範囲記
憶信号Idに相当する信号及びこの信号Idに相当する
信号に対応した出力電圧設定信号Vsに相当する信号
(例えばディジタル出力電圧設定信号Vd)から成る外
部特性設定データを複数組記憶する外部特性データ記憶
回路ROMと、
【0068】溶接電流検出信号Icに相当する信号(例
えばディジタル溶接電流検出信号Ib)と短絡判別信号
Vtとを入力として、上記の外部特性データ記憶回路R
OMに記憶された複数組の外部特性データの中から、ま
ずディジタル送給速度設定信号Wb、ワイヤ種類選択信
号Wc及びシールドガス種類選択信号Wdによって特定
の外部特性の特性グループを選択した後、上記の選択さ
れた特性グループから一つの外部特性のデータを決定し
て、溶接電流検出信号Ibが指定した溶接電流範囲記憶
信号Idに対応した出力電圧設定信号Vsに相当する信
号群を外部特性データ記憶回路ROMから読み出して出
力する中央演算処理回路CPUと、
【0069】出力電圧検出信号Vbと出力電圧設定信号
Vsとを比較して、電力制御信号Cmを電力制御回路1
0に出力する比較回路CMとから構成される消耗電極式
アーク溶接電源装置である。
【0070】
【作用】本発明では、表1に示すようにワイヤ送給速
度、ワイヤ種類及びシールドガスの種類によって自動的
に最適な外部特性の特性グループが選択される。
【0071】表1は、本発明における外部特性の特性グ
ループA1グループ乃至D3グループから特定の1グル
ープを選択する方法を説明する条件分岐表である。
【0072】ワイヤ送給速度が3.5[m/min]、
ワイヤ種類がYGW12、ワイヤ直径が1.2[mm]
及びシールドガスの種類がCO2 ガスの場合は、表1に
示すように特性グループのA1グループが選択され、図
1に示す外部特性1乃至3の外部特性の組み合わせとな
る。そして、ワイヤ送給速度が7[m/min]、ワイ
ヤ種類がYGW12、ワイヤ直径が1.2[mm]及び
シールドガスの種類がCO2 ガスの場合は、表1に示す
特性グループのA3グループが選択され、図4に示す外
部特性1乃至3の外部特性の組み合わせとなる。
【0073】図1の外部特性が選択されたときの作用の
説明は、従来の技術の項で説明したので省略する。図5
(A)及び(B)は、それぞれ図4の外部特性が選択さ
れたときの溶接負荷電圧値Va[V]及び溶接電流値I
a[A]の時間tの経過に対する波形を示す図であり、
同図(C)は、それに対応するワイヤ先端1aの溶滴1
bが移行する状態を説明する移行状態図であって、以
下、図4及び図5(A)乃至(C)を参照して作用を説
明する。
【0074】(1)図5(A)乃至(C)の期間t0 〜
t1 の動作説明。ワイヤ先端1aの溶滴1bと溶融池2
aとが短絡状態になったことを時刻t0において検出
し、外部特性を図4の外部特性1(符号F及びGから成
る直線の特性)に切り換える。図4の外部特性1と図1
の外部特性1とは同じ特性である。このとき短絡状態に
あるために、負荷特性は図4の点線で示す抵抗特性イ−
イ′となり、溶接電流値Ia[A]及び溶接負荷電圧値
Va[V]の動作点は、外部特性1と負荷特性イーイ′
との交点Aとなる。
【0075】この期間では、図5(C)に示すように、
時刻t0 において溶滴1bが溶融池2aに接触した状態
になる。この接触状態をより完全にし、溶滴1bを円滑
に移行させるために、図5(B)に示すように、期間t
0 〜t1 において溶接電流値Ia[A]を、後述する期
間t1 〜t2 の溶接電流値よりも低い値に保持してい
る。なお、期間t0 〜t1 における設定短絡時間(外部
特性1の設定時間)TS1は、数ms程度に予め設定さ
れている。
【0076】(2)図5(A)乃至(C)の期間t1 〜
t2 の動作説明。短絡の継続時間TSが図5(A)に示
す設定短絡時間TS1を経過した時刻t1 において、外
部特性を図4の外部特性1から外部特性2(符号F及び
Hから成る直線の特性)に切り換える。このとき、負荷
特性は継続して抵抗特性イ−イ′であるので、溶接電流
値Ia[A]及び溶接負荷電圧値Va[V]の動作点
は、外部特性2と負荷特性イーイ′との交点Bとなる。
【0077】図4の外部特性2は、図1の外部特性2と
は異なっており、交点Bの溶接電流値Iaは、図1の電
流値よりも大きくなっているのでピンチ力も大きくなっ
ている。このために、ワイヤ送給速度を図1のときより
も高速度に設定しても、図5(B)に示す外部特性2の
ときの短絡電流値が図2(B)のそれよりも大きくなる
ので、ピンチ力もそれよりも大きくなって、ワイヤ先端
1aから溶滴1bが円滑に離脱して溶融池2aに移行す
る。
【0080】(3)図5(A)乃至(C)の期間t2 〜
t3 の動作説明。ワイヤ1と被溶接物2との間にアーク
3が再発生したことを検出して時刻t2において、外部
特性を図4の外部特性3(符号J、K、L及びMから成
る折れ線の特性)に切り換える。このときの負荷特性は
アーク特性ハ−ハ′となり、動作点はアーク再発生直後
の動作点Cから徐々に移動して外部特性3とアーク特性
ハーハ′との交点Dに達する。
【0081】図4の外部特性3は、図1の外部特性3と
は異なっており、交点C及び交点Dの溶接電流値Ia
は、それぞれ図1の電流値よりも大きくなっている。こ
のために、ワイヤ送給速度を図1のときよりも高速度に
設定しても、図5(C)に示すようにワイヤ先端1aが
短時間で溶融するので溶滴1bを円滑に離脱させること
ができる。その後、動作点の移動にともない溶接電流値
Ia[A]は徐々に減少してアーク力は小さくなり、溶
滴1bに働いている押し上げ力も小さくなる。したがっ
て溶滴1bは、重力によって垂れ下がり、溶融池2aに
接触する。
【0082】次にシールドガスの種類が異なったときの
実施例を示す。この実施例において、ワイヤ送給速度が
3.5[m/min]、ワイヤ種類がYGW12、ワイ
ヤ直径が1.2[mm]及びシールドガスの種類がMA
Gガスの場合は、表1に示す特性グループのC1グルー
プが選択され、図6に示す外部特性1乃至3の外部特性
の組み合わせとなる。
【0083】図7(A)及び(B)は、それぞれ図6の
外部特性が選択されたときの溶接負荷電圧値Va[V]
及び溶接電流値Ia[A]の時間tの経過に対する波形
を示す図であり、同図(C)は、それに対応するワイヤ
先端1aの溶滴1bが移行する状態を説明する移行状態
図であって、以下、図6及び図7(A)乃至(C)を参
照して作用を説明する。
【0085】(1)図7(A)乃至(C)の期間t0 〜
t1 の動作説明。ワイヤ先端1aの溶滴1bと溶融池2
aとが短絡状態になったことを時刻t0において検出
し、外部特性を図6の外部特性1(符号F及びGから成
る直線の特性)に切り換える。図6の外部特性1と図1
の外部特性1とは同じ特性であり、作用についても図1
のときと同じであるので説明を省略する。
【0090】(2)図7(A)乃至(C)の期間t1 〜
t2 の動作説明。短絡の継続時間TSが図7(A)に示
す設定短絡時間TS1を経過した時刻t1 において、外
部特性を図6の外部特性1から外部特性2(符号F及び
Hから成る直線の特性)に切り換える。このとき、負荷
特性は継続して抵抗特性イ−イ′であるので、溶接電流
値Ia[A]及び溶接負荷電圧値Va[V]の動作点
は、外部特性2と負荷特性イーイ′との交点Bとなる。
【0092】図6の外部特性2は、図1の外部特性2と
は異なっており、交点Bの溶接電流値Iaは、図1の電
流値よりも小さくしているのでピンチ力が小さくなって
いる。その理由は、CO2 ガスの場合に比べて、MAG
ガスの場合は、アーク力による押し上げ力が小さくなる
ために後述する期間t2 〜t3 において、ワイヤ先端1
aに成長する溶滴1bが過大になることが少ない。この
ために、溶滴1bを溶融池2aから円滑に離脱させるた
めには小さなピンチ力でよいので、交点Bの電流値を小
さくするように図6の外部特性2を変更している。した
がって、短絡時の電流値が小さくなるために、アーク再
生にともなうスパッタの発生を軽減することができる。
【0095】(3)図7(A)乃至(C)の期間t2 〜
t3 の動作説明。ワイヤ1と被溶接物2との間にアーク
3が再発生したことを検出して時刻t2において、外部
特性を図6の外部特性3(符号J、K、L及びMから成
る折れ線の特性)に切り換える。このときの負荷特性は
アーク特性ハ−ハ′となり、動作点はアーク再発生直後
の動作点Cから徐々に移動して外部特性3とアーク特性
ハーハ′との交点Dに達する。
【0096】図6の外部特性3は、図1の外部特性3と
は異なっており、交点C及び交点Dの溶接負荷電圧値V
aは、それぞれ図1の電圧値よりも小さくなっている。
その理由は、MAGガスの場合は、CO2 ガスの場合に
比べて、同じアーク長を維持するための溶接負荷電圧値
Vaが小さいため、適正なアーク長に設定するためには
溶接負荷電圧Vaを小さく設定する必要があるためであ
る。
【0100】以上のように、ワイヤ送給速度の設定値の
変更、シールドガスの種類の変更に対応させて最適な外
部特性を変更することによって、上記の動作を繰り返す
ことになり、溶滴移行が規則正しく行なわれ、溶接状態
の安定性を向上させることができる。なお、ワイヤの直
径の変更に対応させて最適な外部特性をしたり、これら
を組み合わせた変更についても同様に溶接状態を安定性
を向上させることができる。
【0110】
【実施例】
[図8の説明]。図8は、本発明の溶接電源装置の実施
例のブロック図であり、以下、同図を参照して説明す
る。WLは、前述したワイヤ1と被溶接物2とアーク3
または短絡から成る溶接負荷である。商用電源PSを本
発明を適応する溶接法に適した出力特性に変換する電力
制御回路10、例えばインバータ制御の溶接電源装置の
場合には、図示していない一次整流回路、インバータ回
路、インバータ用変圧器、二次整流回路等の電力変換回
路及びその駆動回路を含んでいる。直流リアクトルDC
Lは、電力制御回路10の出力を平滑し、溶接負荷WL
に連続したエネルギーを通電する。出力電圧検出回路V
Bは、電力制御回路10の出力電圧すなわち直流リアク
トルDCLによって平滑される以前の出力電圧を検出し
て出力電圧検出信号Vbを出力する。
【0112】溶接電流検出回路CDは、溶接電流値Ia
を検出して溶接電流検出信号IcをA/D変換回路AD
に出力する。A/D変換回路ADは、溶接電流検出信号
Icを入力としてディジタル信号に変換してディジタル
溶接電流検出信号Ibを出力する。このディジタル溶接
電流検出信号Ibは、入出力回路I/Oを通して中央演
算処理回路CPUに読み込まれる。
【0113】送給速度設定回路WAは、送給速度設定信
号Waを出力する。送給モータ制御回路WBは、送給速
度設定信号Waを入力としてワイヤ送給モータの制御を
行う。ワイヤ送給モータWMは、ワイヤの送給を行う。
【0114】割り込みタイマTMは、割り込みタイマ時
限Tcごとに割り込み信号を出力する。一時記憶回路R
AMは、中央演算処理回路CPUの処理に必要なデータ
を一時的に記憶する。
【0115】外部特性データ記憶回路ROMに記憶され
る外部特性は、外部特性1乃至3の3種類の外部特性を
1グループとして、表1に示すように、12の特性グル
ープから成り、さらに各々の特性グループは、合計36
種類の外部特性から形成されている。したがって、外部
特性データ記憶回路ROMは、特性番号1乃至36の3
6種類の外部特性を記憶しており、これら各々の外部特
性ごとに、各ディジタル溶接電流範囲記憶信号Idとこ
の信号Idにそれぞれ対応する各ディジタル出力電圧設
定信号Vdを記憶している。
【0116】中央演算処理回路CPUは、後述するよう
に、このディジタル溶接電流範囲記憶信号Idに対応し
たディジタル出力電圧設定信号Vdを外部特性データ記
憶回路ROMから読み出し、入出力回路I/Oを通して
D/A変換回路DAに出力する。D/A変換回路DA
は、ディジタル出力電圧設定信号Vdをアナログ出力電
圧設定信号Vsに変換する。
【0117】送給速度ディジタル信号変換回路ADW
は、送給速度設定信号Waを入力としてディジタル送給
速度設定信号Wbを出力する。ワイヤ種類選択回路WC
は、ワイヤの種類に対応したワイヤ種類選択信号Wcを
出力する。これ以後の説明では、一例としてワイヤ種類
がYGW12、ワイヤ直径が1.2[mm]のときワイ
ヤ種類選択信号Wcを1とし、ワイヤ種類がYGW1
2、ワイヤ直径が1.0[mm]のときワイヤ種類選択
信号Wcを0とする1ビット信号のときとする。シール
ドガス種類選択回路WDは、シールドガスの種類に対応
したシールドガス種類選択信号Wdを出力する。これ以
後の説明では、一例としてシールドガスの種類がCO2
ガスのときシールドガス種類選択信号Wdを1とし、シ
ールドガス種類がMAGガスのときシールドガス種類選
択信号Wdを0とする1ビット信号のときとする。これ
らのディジタル送給速度設定信号Wb、ワイヤ種類選択
信号Wc及びシールドガス種類選択信号Wdは入出力回
路I/Oを通して中央演算処理回路CPUに読み込まれ
る。
【0118】中央演算処理回路CPUは、このらのディ
ジタル送給速度設定信号Wb、ワイヤ種類選択信号Wc
及びシールドガス種類選択信号Wdを読み込む。そし
て、これらの信号によって後述するように表1の条件分
岐を行い、A1グループ乃至D3グループの12種類の
特性グループから一つの特定の特性グループを選択し、
一時記憶回路RAMに記憶する。
【0119】溶接電圧検出回路VCは、溶接負荷電圧値
Vaすなわち直流リアクトルDCLによって平滑された
後の出力電圧を検出して、溶接電圧検出信号Vcを短絡
判別回路VTに出力する。短絡判別回路VTは、ワイヤ
と被溶接物間との短絡発生を判別し、入出力回路I/O
を通して短絡判別信号Vtを出力する。
【0120】中央演算処理回路CPUは、この短絡判別
信号Vtを読み込み、外部特性データ記憶回路ROMに
記憶されている外部特性データから、前述したようにす
でに選択されている特性グループに属する3種類の中か
ら1種類の外部特性データを選択する。そして、選択さ
れた外部特性データの中で、時々刻々と変化して入力さ
れるディジタル溶接電流検出信号Ibが指定するディジ
タル溶接電流範囲記憶信号Idに対応したディジタル出
力電圧設定信号Vdを速やかに次々と入出力回路I/O
に出力する。
【0125】[表1の説明]。外部特性は、外部特性1
乃至3の3種類を1特性グループとして形成されてい
る。[作用]の項で前述した表1は、各特性グループの
選択方法を説明する表であり、ディジタル送給速度設定
信号Wb、ワイヤ種類選択信号Wc及びシールドガス種
類選択信号Wdによって特性グループA1グループ乃至
D3グループの中から特定の1グループが選択される。
【0126】前述したように、ワイヤ種類選択信号Wc
は、ワイヤ種類YGW12のワイヤ直径が1.2[m
m]とワイヤ直径が1.0[mm]の場合とを選択する
信号であり、シールドガス種類選択信号Wdは、CO2
ガスとMAGガスとを選択する信号である場合について
説明する。
【0127】また、送給速度ディジタル信号変換回路A
DWの分解能を8ビットとし、送給速度設定信号Waの
設定範囲0〜10[m/min]に対応させて、データ
番号0〜255のディジタル送給速度設定信号Wbに変
換される場合について説明する。ディジタル送給速度設
定信号Wbのデータ番号は、データ番号102未満(送
給速度設定信号Waが4[m/min]未満)の場合、
またデータ番号102以上データ番号154未満(送給
速度設定信号Waが4[m/min]以上6[m/mi
n]未満)の場合及びデータ番号154以上データ番号
255以下(送給速度設定信号Waが6[m/min]
以上10[m/min]以下)の場合の3つの状態に分
岐する場合の例とする。
【0129】これらのワイヤ種類選択信号Wc、シール
ドガス選択信号Wd及びディジタル送給速度設定信号W
bによって、表1に示すように、特性グループA1グル
ープ、A2グループ、A3グループ、B1グループから
D3グループまでの12種類の特性グループの中から特
定の特性グループが選択される。
【0130】[図9の説明]。次に、一つの外部特性を
設定出力する制御方法を説明する。外部特性のディジタ
ル溶接電流範囲記憶信号Idとこれらの各々の信号Id
に対応したディジタル出力電圧設定信号Vdとが一対に
なって、図9の外部特性データ記憶回路ROM内のデー
タ記憶説明図に示すように、外部特性データ記憶回路R
OM上に記憶されている。
【0132】以下の説明は、A/D変換回路ADの分解
能が8ビットであって、検出したアナログ溶接電流検出
信号Icを、電力制御回路10が出力する溶接電流調整
範囲、例えば0〜500[A]に対応させたデータ番号
0〜255のディジタル溶接電流範囲記憶信号Idに変
換される場合であって、さらにD/A変換回路DAの分
解能が8ビットであって、データ番号0〜255のディ
ジタル出力電圧設定信号Vdに対応させてアナログ出力
電圧設定信号Vsの設定範囲0〜5[V]に変換される
場合について説明する。
【0134】検出入力されたディジタル溶接電流検出信
号Ibが指定するディジタル溶接電流範囲記憶信号Id
の信号群とこれらの信号Idにそれぞれ対応して外部特
性を定めるディジタル出力電圧設定信号Vdの信号群と
をそれぞれ一対とする外部特性データは、各外部特性ご
とに、ディジタル溶接電流範囲記憶信号Id=0から2
55の順番で、外部特性データ記憶回路ROM内に記憶
されている。図9において、A1グループの外部特性1
におけるディジタル溶接電流範囲記憶信号IdA1/1
/0、IdA1/1/1、…、IdA1/1/255に
対応させてディジタル出力電圧設定信号VdA1/1/
0、VdA1/1/1、…、VdA1/1/255が記
憶されている。さらにA1グループの外部特性2及び
3、A2グループ乃至D3グループの外部特性1乃至3
の外部特性データも、図9のデータ記憶説明図に示すよ
うに記憶されている。
【0140】[図10の説明]。図10は、A1グルー
プの外部特性1の場合のデータ記憶方法を示すデータ記
憶説明図である。例えば、検出した溶接電流値Iaが1
7[A]の場合、図8のA/D変換回路ADによって変
換されたディジタル溶接電流検出信号Ibは、データ番
号9となり、外部特性データ記憶回路ROM内のデータ
からディジタル溶接電流検出信号Ib=9が指定した溶
接電流範囲記憶信号Idに対応したディジタル出力電圧
設定信号Vd=77が読み出される。そして、ディジタ
ル出力電圧設定信号Vd=77は、D/A変換回路DA
によってアナログ出力電圧設定信号Vs=1.5[V]
に変換される。これにより、溶接電流値Ia=17
[A]に対応したアナログ出力電圧設定信号Vs=1.
5[V]が出力される。
【0150】[図11及び図12の説明]。図11及び
図12は、表1及び図9で前述したA1グループ乃至D
3グループの外部特性1乃至3を切り換える制御方法を
示す第1及びそれに続く第2のフローチャートである。
同図において、割り込みタイマ時限Tc(例えば、この
場合100[μs]とする)ごとに、ステップ7[SP
7]のタイマ割り込みが行われ、ステップ7[SP7]
乃至ステップ17[SP17]の一巡の制御を行う。以
下、各ステップごとの動作を、図5(A)及び(B)の
波形図及び図8の本発明の溶接電源装置のブロック図を
参照して説明する。
【0151】送給速度記憶ステップ1[SP1]は、図
8の送給速度設定回路WAが出力する送給速度設定信号
Waを、送給速度ディジタル信号変換回路ADWによっ
てディジタル送給速度設定信号Wbに変換し、中央演算
処理回路CPUに読み込み一時記憶回路RAMに記憶
し、ステップ2に進むステップである。
【0153】ワイヤ種類記憶ステップ2[SP2]は、
図8のワイヤ種類選択回路WCが出力するワイヤ種類選
択信号Wcを中央演算処理回路CPUに読み込み一時記
憶回路RAMに記憶し、ステップ3に進むステップであ
る。
【0155】シールドガス種類記憶ステップ3[SP
3]は、図8のシールドガス種類選択回路WDが出力す
るシールドガス種類選択信号Wdを中央演算処理回路C
PUに読み込み一時記憶回路RAMに記憶し、ステップ
4に進むステップである。
【0157】特性グループ選択ステップ4[SP4]
は、ディジタル送給速度設定信号Wb、ワイヤ種類選択
信号Wc及びシールドガス種類選択信号Wdによって表
1に示す分岐を行い、A1グループ乃至D3グループか
ら特定の特性グループを選択し、ステップ5に進むステ
ップである。
【0159】溶接電流検出ステップ5[SP5]は、図
8の溶接電流検出回路CDによって溶接電流値Iaを検
出して、溶接電流検出信号Icを出力し、ステップ6に
進むステップである。
【0161】初期設定ステップ6[SP6]は、タイマ
割り込みを発生させる割り込みタイマTMに、割り込み
タイマ時限Tc(この場合100[μs])を設定す
る。また、短絡継続時間カウント値Nsを0にリセット
して、ステップ7に進むステップである。
【0163】割り込み判別ステップ7[SP7]は、タ
イマ割り込みの有無を判別し、割り込み有のときはステ
ップ8に進み、割り込み無のときは、次のタイマ割り込
みが有るまで継続するステップである。
【0165】溶接電流記憶ステップ8[SP8]は、タ
イマ割り込みがあったときに、検出した溶接電流検出信
号Icをディジタル溶接電流検出信号Ibに変換し、一
時記憶回路RAMに記憶してステップ9に進むステップ
である。
【0167】短絡アーク判別ステップ9[SP9]は、
図8の溶接電圧検出信号Vcを入力とする短絡判別回路
VTから短絡判別信号Vtを中央演算処理回路CPUに
読み込み、短絡状態かアーク発生状態かの判別を行い、
短絡状態のときはステップ10に進み、アーク発生状態
のときはステップ15に進むステップである。
【0169】[ステップ9[SP9]で短絡状態のと
き]。短絡カウントステップ10[SP10]は、短絡
継続時間カウント値NsをカウントアップしてNs+1
にし、ステップ11に進むステップである。上記のカウ
ント値の1カウントは、割り込みタイマ時限Tcによっ
て定まる。
【0171】短絡時間比較ステップ11[SP11]
は、短絡継続時間カウント値Nsと短絡時間カウント設
定値(外部特性1の継続時間カウント設定値)Ns1と
を比較し、Ns<Ns1のときはステップ12に進み、
Ns≧Ns1のときは、ステップ16に進むステップで
ある。短絡時間カウント設定値Ns1と図5の設定短絡
時間TS1との関係は、割り込みタイマ時限Tcが10
0[μs]であるので、Ns1=TS1[秒]×100
00となる。例えば、TS1=1msはNs1=10と
なる。
【0173】[ステップ11[SP11]でNs<Ns
1のとき]。第1の外部特性出力ステップ12[SP1
2]は、ステップ11においてNs<Ns1のとき、外
部特性データ記憶回路ROMから、低電流値の溶接電流
を通電する外部特性1のディジタル溶接電流検出信号I
bが指定したディジタル溶接電流範囲記憶信号Idに対
応したディジタル出力電圧設定信号Vdを読み出してス
テップ13に進むステップである。
【0175】電力制御ステップ13[SP13]は、デ
ィジタル出力電圧設定信号Vdを、D/A変換回路DA
によってアナログ出力電圧設定信号Vsに変換し、比較
回路CMを通じて電力制御回路10に出力し、ステップ
14に進むステップである。
【0177】[ステップ11[SP11]でNs≧Ns
1のとき]。第2の外部特性出力ステップ16[SP1
6]は、ステップ11においてNs≧Ns1のとき、外
部特性データ記憶回路ROMから、大電流値の溶接電流
を通電する外部特性2のディジタル溶接電流検出信号I
bが指定したディジタル溶接電流範囲記憶信号Idに対
応したディジタル出力電圧設定信号Vdを読み出してス
テップ13に進むステップである。
【0179】[ステップ9[SP9]でアーク発生状態
のとき]。短絡リセットステップ15[SP15]は、
短絡継続時間カウント値Nsを0にリセットし、ステッ
プ117に進むステップである。
【0181】第3の外部特性出力ステップ17は、外部
特性データ記憶回路ROMから、アーク電流の溶接電流
を通電する外部特性3のディジタル溶接電流検出信号I
bが指定したディジタル溶接電流範囲記憶信号Idに対
応したディジタル出力電圧設定信号Vdを読み出してス
テップ13に進むステップである。
【0183】溶接終了指令判別ステップ14は、ステッ
プ13の実施後に、溶接終了指令の有無を判別し、指令
無のときはステップ7に戻り、指令有のときは溶接を終
了するステップである。
【0200】
【本発明の効果】本発明は、CO2 ガス、MAGガス等
を使用する消耗電極式アーク溶接において、ワイヤ先端
の溶滴の移行状態に応じて外部特性を高速速度で切り換
えることによって、短絡状態とアーク発生状態との繰り
返しが規則正しくなり、ワイヤ先端の溶滴の移行が円滑
に行われるので、安定した溶接状態を得られるという先
願技術の効果を備えている。
【0202】さらに、本発明では、先願技術(特願平4
ー345343)においては、ワイヤ送給速度、ワイヤ
種類及びシールドガス種類の少なくとも一つの設定値を
変化させたときに生じていた短絡とアーク発生との不規
則な繰り返しの発生を防止することができるために、溶
接条件の設定値を変更しても、常に良好な溶接状態を得
ることができる。
【0204】特に、本発明では、ワイヤ送給速度及びワ
イヤ種類が同じであっても、シールドガスの種類をCO
2 ガスとMAGガスとを変更したときにおいて、シール
ドガスの種類によるアーク力の大きさの違いによって溶
滴1bの成長する大きさが異なるが、それに対応して短
絡時の電流値を適正にできるために、アーク再生時のス
パッタを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来技術の短絡移行溶接における溶接
電源装置の外部特性、被溶接物とワイヤとの負荷特性及
び外部特性と負荷特性とによって定まる動作点の過渡的
な軌跡を示す図である。
【図2】図2(A)及び(B)は、それぞれ従来技術の
短絡移行溶接中の溶接負荷電圧値Va、溶接電流値Ia
の時間tの経過に対する波形を示す図であり、同図
(C)は、それらに対応するワイヤ先端1aに成長した
溶滴1bが移行する状態を説明する移行状態図である。
【図3】図3(A)及び(B)は、従来技術の短絡移行
溶接において、溶接条件を変更したことによって溶接状
態が不安定になったときの溶接電流値Ia及び溶接負荷
電圧値Vaの時間tの経過に対する波形を示す図であ
り、同図(C)は、それらに対応するワイヤ先端1aの
溶滴1bが移行する状態を説明する移行状態図である。
【図4】図4は、本発明の溶接電源装置における表1に
示すA3グループの外部特性1乃至3を示す図である。
【図5】図5(A)及び(B)は、それぞれ本発明にお
いて図4の外部特性で溶接を行ったときの溶接電流値I
a及び溶接負荷電圧値Vaの時間tの経過に対する波形
を示す図であり、同図(C)は、それに対応するワイヤ
先端1aの溶滴1bが移行する状態を説明する移行状態
図である。
【図6】図6は、本発明の溶接電源装置における表1に
示すC1グループの外部特性1乃至3を示す図である。
【図7】図7(A)及び(B)は、それぞれ本発明にお
いて図6の外部特性で溶接を行ったときの溶接電流値I
a及び溶接負荷電圧値Vaの時間tの経過に対する波形
を示す図であり、同図(C)は、それに対応するワイヤ
先端1aの溶滴1bが移行する状態を説明する移行状態
図である。
【図8】図8は、本発明の溶接電源装置の実施例のブロ
ック図である。
【図9】図9は、外部特性データ記憶回路ROM内の外
部特性データ記憶説明図である。
【図10】図10は、本発明の制御方法におけるA1グ
ループの外部特性1のデータ記憶説明図である。
【図11】図11は、本発明におけるA1グループ乃至
D3グループの外部特性1乃至3を切り換える制御方法
を示す第1のフローチャートである。
【図12】図12は、図11の第1のフローチャートに
続く第2のフローチャートである。
【図13】図13は、請求項1の発明におけるA1グル
ープ乃至D3グループの外部特性1乃至3を切り換える
制御方法のクレーム対応図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ 1a ワイヤ先端 1b 溶滴 2 被溶接物 2a 溶融池 3 アーク 10 電力制御回路 WL 溶接負荷 PS 商用電源 DCL 直流リアクトル VB 出力電圧検出回路 VC 溶接電圧検出回路 CD 溶接電流検出回路 VT 短絡判別回路 CM 比較回路 AD A/D変換回路 I/O 入出力回路 DA D/A変換回路 RAM 一時記憶回路 ROM 外部特性データ記憶回路 CPU 中央演算処理回路 TM 割り込みタイマ回路 WM ワイヤ送給モータ WA 送給速度設定回路 WB 送給モータ制御回路 ADW 送給速度ディジタル信号変換回路 WC ワイヤ種類選択回路 WD シールドガス種類選択回路 TS 継続時間 TS1 設定短絡時間(外部特性1の設定時間) Ia 溶接電流値 Va 溶接負荷電圧値 e 溶接電源出力電圧値 Ic (アナログ)溶接電流検出信号 Ib ディジタル溶接電流検出信号 Id (ディジタル)溶接電流範囲記憶信号 Vd ディジタル出力電圧設定信号 Vs (アナログ)出力電圧設定信号 Vc 溶接電圧検出信号 Vt 短絡判別信号 Vb 出力電圧検出信号 Cm 電力制御信号 Wa 送給速度設定信号 Wb ディジタル送給速度設定信号 Wc ワイヤ種類選択信号 Wd シールドガス種類選択信号 Tc 割り込みタイマ時限 Ns 短絡継続時間カウント値 Ns1 短絡時間カウント設定値(外部特性1の継続
時間カウント設定値) SP1乃至SP17 ステップ1乃至ステップ17
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 卓冶 大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会 社ダイヘン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消耗電極式アーク溶接制御方法におい
    て、送給速度設定信号、ワイヤ種類選択信号及びシール
    ドガス種類選択信号の少なくとも一つによって特定の外
    部特性の特性グループを選択する特性グループ選択ステ
    ップと、 溶接電流値を検出して溶接電流検出信号を出力する溶接
    電流検出ステップと、 溶接負荷電圧値を検出して短絡状態かアーク発生状態か
    を判別する短絡アーク判別ステップと、 短絡状態であって短絡の継続時間が設定短絡時間未満で
    あるときは、前記溶接電流検出信号を入力として外部特
    性データ記憶回路から低電流値の溶接電流を通電する第
    1の外部特性を形成する出力電圧設定信号を出力する第
    1の外部特性の出力ステップと、 絡状態であって短絡の継続時間が前記設定短絡時間以上
    のときは、前記溶接電流検出信号を入力として外部特性
    データ記憶回路から大電流の溶接電流を通電する第2の
    外部特性を形成する出力電圧設定信号を出力する第2の
    外部特性の出力ステップと、 アーク発生状態であるときは、前記溶接電流検出信号を
    入力として外部特性データ記憶回路からアーク電流を通
    電する第3の外部特性を形成する出力電圧設定信号を出
    力する第3の外部特性の出力ステップとから成る消耗電
    極式アーク溶接制御方法。
  2. 【請求項2】 消耗電極式アーク溶接制御方法におい
    て、送給速度設定信号を記憶するステップ、ワイヤ種類
    選択信号を記憶するステップ及びシールドガス種類選択
    信号を記憶するステップの少なくとも一つを含む設定信
    号記憶ステップと、 前記送給速度設定信号、前記ワイヤ種類選択信号及び前
    記シールドガス種類選択信号のいずれか少なくとも一つ
    を含む信号によって、複数の外部特性のグループから特
    定の1グループを選択する特性グループ選択ステップ
    と、 溶接電流検出回路によって溶接電流を検出して、溶接電
    流検出信号を出力する溶接電流検出ステップと、 短絡継続時間カウント値を0にリセットし、割り込みタ
    イマ時限を設定する初期設定ステップと、 前記初期設定ステップ後に、タイマ割り込みの有無を判
    別する割り込み判別ステップと、 前記タイマ割り込みがあった後に、前記溶接電流検出信
    号を一時記憶回路に記憶する溶接電流記憶ステップと、 前記溶接電流検出信号の記憶後に、短絡状態かアーク発
    生状態かの判別を行う短絡アーク判別ステップと、 前記短絡アーク判別ステップで短絡状態のときは、前記
    短絡継続時間カウント値をカウントアップする短絡カウ
    ントステップと、 前記カウントアップした短絡継続時間カウント値と第1
    の外部特性の継続時間カウント値を設定する第1の短絡
    時間カウント設定値とを比較する短絡時間比較ステップ
    と、 前記短絡時間比較ステップで前記短絡継続時間カウント
    値が前記第1の短絡時間カウント設定値未満のときは、
    外部特性データ記憶回路から、低電流値の溶接電流を通
    電する第1の外部特性の前記溶接電流検出信号に対応し
    た出力電圧設定信号を読み出す第1の外部特性出力ステ
    ップと、 前記第1の外部特性出力ステップで読みだした前記出力
    電圧設定信号を電力制御回路に出力する電力制御ステッ
    プと、 前記短絡時間比較ステップで前記短絡継続時間カウント
    値が前記第1の短絡時間カウント設定値以上のときは、
    外部特性データ記憶回路から、大電流値の溶接電流を通
    電する第2の外部特性の前記溶接電流検出信号に対応し
    た出力電圧設定信号を読み出し前記電力制御ステップに
    進む第2の外部特性出力ステップと、 前記短絡アーク判別ステップでアーク発生状態のとき
    は、短絡継続時間カウント値を0にリセットして、外部
    特性データ記憶回路から、アーク発生時の溶接電流を通
    電する外部特性3の前記溶接電流検出信号に対応した出
    力電圧設定信号を読み出し前記電力制御ステップに進む
    第3の外部特性出力ステップと、 前記電力制御ステップの実施後に、溶接終了指令の有無
    を判別し、指令無のときは前記割り込み判別ステップに
    戻り、指令有のときは溶接を終了する溶接終了指令判別
    ステップとから構成される消耗電極式アーク溶接制御方
    法。
  3. 【請求項3】 消耗電極式アーク溶接電源装置におい
    て、商用電源の特性を溶接に適した出力電圧に変換する
    電力制御回路と、 溶接電流値を検出して溶接電流検出信号を出力する溶接
    電流検出回路と、 送給速度設定信号を入力としてワイヤ送給モータの制御
    を行うワイヤ送給モータ制御回路と、 溶接負荷電圧値を検出して、溶接電圧検出信号を出力す
    る溶接電圧検出回路と、 前記溶接電圧検出信号を入力として、ワイヤと被溶接物
    間の短絡発生を判別し、短絡判別信号を出力する短絡判
    別回路と、 ワイヤの種類に対応したワイヤ種類選択信号を出力する
    ワイヤ種類選択回路と、 シールドガスの種類に対応したシールドガス種類選択信
    号を出力するシールドガス種類選択回路と、 前記電力制御回路が出力する溶接電流調整範囲の全溶接
    電流値を、多数の溶接電流値に相当する信号群に順次に
    分割して記憶する溶接電流範囲記憶信号に相当する信号
    及び前記溶接電流範囲記憶信号に相当する信号に対応し
    た出力電圧設定信号に相当する信号から成る外部特性設
    定データを複数組記憶する外部特性データ記憶回路と、 前記外部特性データ記憶回路に記憶された複数組の外部
    特性データの中から、前記送給速度設定信号、前記ワイ
    ヤ種類選択信号及び前記シールドガス種類選択信号の少
    なくとも一つの信号を入力として特定の外部特性の特性
    グループを選択した後、前記溶接電流検出信号に相当す
    る信号と前記短絡判別信号とを入力として、前記選択さ
    れた特性グループから一つの外部特性データを決定し
    て、前記溶接電流検出信号が指定した溶接電流範囲記憶
    信号に対応した出力電圧設定信号に相当する信号群を前
    記外部特性データ記憶回路から読み出して前記電力制御
    回路に出力する中央演算処理回路とから構成される消耗
    電極式アーク溶接電源装置。
JP16973093A 1993-06-15 1993-06-15 消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置 Expired - Fee Related JP3250325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16973093A JP3250325B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16973093A JP3250325B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH071130A true JPH071130A (ja) 1995-01-06
JP3250325B2 JP3250325B2 (ja) 2002-01-28

Family

ID=15891792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16973093A Expired - Fee Related JP3250325B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3250325B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013532068A (ja) * 2010-06-14 2013-08-15 エサブ・アーベー Mig/mag溶接のための溶接パラメータを自動的に設定する方法およびその方法を実行するための制御装置
JP2015228773A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 株式会社ダイヘン 溶接用電源装置
EP1940578B1 (en) 2005-09-08 2017-05-24 Kemppi Oy Method for short-arc welding
US10350695B2 (en) 2010-06-14 2019-07-16 Esab Ab Method of automatically setting a welding parameter for MIG/MAG welding and a controller for performing the method
JPWO2021100280A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1940578B1 (en) 2005-09-08 2017-05-24 Kemppi Oy Method for short-arc welding
JP2013532068A (ja) * 2010-06-14 2013-08-15 エサブ・アーベー Mig/mag溶接のための溶接パラメータを自動的に設定する方法およびその方法を実行するための制御装置
US10350695B2 (en) 2010-06-14 2019-07-16 Esab Ab Method of automatically setting a welding parameter for MIG/MAG welding and a controller for performing the method
JP2015228773A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 株式会社ダイヘン 溶接用電源装置
JPWO2021100280A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27

Also Published As

Publication number Publication date
JP3250325B2 (ja) 2002-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6933466B2 (en) Method and apparatus for arc welding with wire heat control
EP1985400B1 (en) Method of controlling arc welding and welding device
JPH07204848A (ja) 消耗電極式ア−ク溶接制御方法及び電源装置
JP3132409B2 (ja) 消耗電極式パルスアーク溶接機の制御装置
JPH071130A (ja) 消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置
JP3239498B2 (ja) 消耗電極式アーク溶接制御方法及び電源装置
JP5160961B2 (ja) 消耗電極アーク溶接の送給制御方法
JPH0641026B2 (ja) 溶接電源の出力制御方法
JP7499434B2 (ja) アーク溶接方法およびアーク溶接装置
JP2020131199A (ja) アーク溶接方法
JP2990767B2 (ja) 消耗電極アーク溶接方法及び溶接装置
JP2003311405A (ja) アークスタート制御方法
JP7053121B2 (ja) アーク溶接制御方法
JP7039413B2 (ja) アーク溶接制御方法
JP3147046B2 (ja) 消耗電極式パルスアーク溶接機の出力制御装置
WO2020235620A1 (ja) アーク溶接方法およびアーク溶接装置
JP3246052B2 (ja) アーク加工用電源装置
JP3221108B2 (ja) 短絡移行式ア−ク溶接電源装置
JP4554912B2 (ja) アーク溶接機
JPS60223662A (ja) ア−ク溶接法
JP2020131200A (ja) アーク溶接方法
JP2004042056A (ja) アークエンド制御方法
KR100415462B1 (ko) 펄스 마그 아크 용접 방법
JP2019188434A (ja) 交流アーク溶接の制御方法
JPH0760441A (ja) アーク加工用電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081116

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees