JPH07111849A

JPH07111849A - 害虫殺虫装置

Info

Publication number: JPH07111849A
Application number: JP28407893A
Authority: JP
Inventors: Shigenobu Hatakeyama; 重信畠山; Kazuyo Okabe; 和代岡部
Original assignee: Hokuto KK
Current assignee: Hokuto KK
Priority date: 1993-10-18
Filing date: 1993-10-18
Publication date: 1995-05-02

Abstract

(57)【要約】【目的】殺虫剤の装置への取り付けや取り外し作業が
容易で、殺虫剤気体の蒸散効率が非常に良く、殺虫効果
が強力に発揮され、かつ装置を転倒した場合にも殺虫剤
が装置外の食堂、居室等へ飛散・流出することのない害
虫殺虫装置を提供する。【構成】ケース壁体に空気吸入口と害虫殺虫性気体排
出口を有し、ケース内には殺虫薬剤収容器と殺虫性気体
排出用送風装置とを備えてなる害虫殺虫装置において、
プレート状の殺虫剤とその多数枚を一定間隔をおいて並
べて立設した通気性のプレート状殺虫剤収容カセットを
内蔵し、かつ同プレート状殺虫剤収容カセットを装置外
への取り出し及び装置内への取り付け自在に装着する。
通気性のプレート状殺虫剤収容カセットは、装置外への
取り出し用及び装置内への取り付けを容易とするための
ハンドルを備なえること、また、本害虫殺虫装置には、
装置駆動時には空気導入通口及び殺虫性気体導出通口を
開口し、非駆動時には両通口を閉鎖する殺虫性気体用開
閉装置を備えさせることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、蝿、蚊、ゴキブリ、ダ
ニ等の害虫を殺虫するための装置に関し、飲食店、ホテ
ル、事務所等において好適に使用される害虫殺虫装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】蝿、
蚊、ゴキブリ、ダニ等の害虫が室内に飛来徘徊すると、
病原菌が食物を介してあるいは直接的に人間や家畜の体
内に導入される危険がある。この防止のため、周知の種
々の殺虫剤を用いる殺虫装置が提供されており、例えば
ケース壁体に空気吸入口と害虫殺虫性気体排出口を有
し、ケース内には殺虫薬剤収容器と殺虫性気体排出用送
風装置とを備えてなる害虫殺虫装置が提供されている。
同装置においては、装置内に殺虫剤収容装置に液体殺虫
剤を収容し、それを加熱して殺虫剤成分を蒸散させ、そ
の蒸散気体を装置外の食堂等室内へ排出するものであ
る。しかしながら、殺虫剤が液体であるため、その取り
付け・取り替え作業が容易でなく、また転倒した場合に
殺虫剤液が装置外の食堂、居室等へ流出する等の問題が
生じる。その問題を解決するため、固形の殺虫剤を収容
した装置も開発されているが、殺虫剤の蒸散効率が悪
く、またその取り付け、取り替え作業も簡易なものが提
供されていない。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明者は前記従来技術
の課題を解決すべく鋭意研究の結果、本発明装置を完成
したもので、すなわち本発明は、ケース壁体に空気吸入
口と害虫殺虫性気体排出口を有し、ケース内には殺虫薬
剤収容器と殺虫性気体排出用送風装置とを備えてなる害
虫殺虫装置において、プレート状の殺虫剤とその多数枚
を一定間隔をおいて並べて立設した通気性のプレート状
殺虫剤収容カセットを内蔵し、かつ同プレート状殺虫剤
収容カセットを装置外への取り出し及び装置内への取り
付け自在に装着したことを特徴とする害虫殺虫装置であ
る。前記本発明においては、通気性のプレート状殺虫剤
収容カセットは、プレート状の殺虫剤を一定間隔で容易
に装着でき、保持できる通気性の良いものであればどの
ようなものでもよいが、例えば複数本の支柱と梁材と床
部材とからなる骨組構成物、網製のもの、パンチメタル
製のもの等が挙げられる。また、通気性のプレート状殺
虫剤収容カセットは、装置外への取り出し用及び装置内
への取り付けを容易とするためのハンドルを備なえるこ
とも好ましい。

【０００４】そして、本発明の害虫殺虫装置には、装置
駆動時には空気導入通口及び殺虫性気体導出通口を開口
し、非駆動時には両通口を閉鎖する殺虫性気体用開閉装
置を備えさせることが好ましい。プレート状の殺虫剤と
しては、ＤＤＶＰ（ジクロルホス）のごとき有機リン系
殺虫剤，ピレトリン類等の天然殺虫剤等を合成樹脂担
体、繊維質担体等に担持しプレート状に成形したものが
使用される。これは市販もされておりプレート状の固形
体であるため、取り扱いが容易であり、転倒しても流れ
出すような心配がない。また、本装置の駆動のため、コ
ントロールボックスを設け、この中にはタイマ、表示パ
ネルへの各種表示信号指示回路、プレート状の殺虫剤加
熱用ヒータ作動回路、電磁弁作動回路等各種制御回路を
内蔵することが好ましい。

【０００５】

【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は本発明実施例装置の一部断面斜視図、図２は
同装置の縦断面図、図３は害虫殺虫装置の一部とプレー
ト状殺虫剤収容カセットの斜視図、図４は同カセットへ
プレート状の殺虫剤を挿入する状態を示す斜視図、図５
は裏蓋を開けて殺虫性気体用開閉装置を示す説明図であ
る。図中、１はケース，２は空気吸入口，３は害虫殺虫
性気体排出口，４は殺虫剤収容カセット，５は殺虫性気
体排出用送風装置，６は殺虫性気体用開閉装置である。
７は空気導入通口、８は殺虫性気体導出通口、９は表示
パネル、１０はコントロールボックスである。また、１
１はケース前面部，１２はケース裏面の開閉可能な裏
蓋，４０はプレート状の殺虫剤、４１はハンドル，６１
は電磁弁、６２はアーム、６３は支軸、６４は昇降軸、
６５はシャッタプレートである。

【０００６】本実施例装置は、図１に一部断面斜視図を
示すごとく、ケース１壁体の前面部１１に空気吸入口２
と害虫殺虫性気体排出口３を有し、ケース１内には殺虫
薬剤収容カセット４と殺虫性気体排出用送風装置５とを
備えて構成される。その内部構造は、図２に断面図を示
すごときもので、プレート状の殺虫剤４０の多数枚を一
定間隔をおいて並べて立設した通気性のプレート状殺虫
剤収容カセット４を内蔵しており、裏面の裏蓋１２を開
くことによって同プレート状殺虫剤収容カセット４は装
置外への取り出し及び装置内への取り付けが自在となっ
ている。通気性のプレート状殺虫剤収容カセット４は、
複数本の支柱４ａと梁材４ｂと床部材４ｃとからなる骨
組構成物である。プレート状殺虫剤４０を殺虫剤収容カ
セット４に挿入するには、まず殺虫剤収容カセット４を
害虫殺虫装置装置外へ取り出し、図４に示すごとく上方
からプレート状の殺虫剤４０の多数枚を下方の殺虫剤収
容カセット４へ降下して多数のスペーサ４２の間に一定
間隔をおいて挿入する。次いで、プレート状の殺虫剤４
０が挿入された殺虫剤収容カセット４を、図３に示すご
とくして、害虫殺虫装置装置内へ押し入れて取り付け
る。すなわち、ハンドル４１を把持して殺虫剤収容カセ
ット４下底両端のスライド板４３を殺虫性気体排出用送
風装置５上面の底板１４両端に敷設されたガイドレール
４４へ挿入し押し込む。

【０００７】また、本装置内部には内部隔壁１３が設け
られており、その上方に空気導出通口７及び下方に殺虫
性気体導出通口８が穿設されている。そして、本装置の
駆動時には、図５に示す殺虫性気体用開閉装置６が作動
する。すなわち、内部隔壁１３の空気導入通口７及び殺
虫性気体導出通口８に密接して、シャッタプレート６５
ａ，６５ｂがスライドして通口７，８を開放する。殺虫
性気体用開閉装置６の構成は、電磁弁６１とその作動を
伝えるアーム６２、アーム６２の支軸６３、昇降軸６
４、前記シャッタプレート６５ａ，６５ｂ及びスプリン
グコイル６６とからなる。さらに、１０はコントロール
ボックスであり、この中にはタイマ、表示パネル９への
各種表示信号指示回路、プレート状の殺虫剤加熱用ヒー
タ（図示せず）作動回路、電磁弁６１作動回路等各種制
御回路が内蔵されている。

【０００８】本装置の作動について説明すると、電源ス
イッチを入れると図２に示すごとく、コントロールボッ
クス１０内の制御回路を介して殺虫性気体排出用送風装
置５が作動すると共に電磁弁６１も作動して、内部隔壁
１３の空気導入通口７及び殺虫性気体導出通口８を開放
する。そして、装置前面部１１の空気吸入口２から吸入
された外部空気は、隔壁１３の空気導入通口７を通過し
てプレート状の殺虫剤収容カセット４のプレート状の殺
虫剤４０に接触し、そこで蒸散された殺虫性気体を連行
して、下方の殺虫性気体排出用送風装置５を介して隔壁
１３下方の殺虫性気体導出通口８を通り抜け、最後にケ
ース１前面部１１の殺虫性気体排出口３から外部の食
堂、ホテル、居室等の空間へ排出されることとなる。本
装置の駆動は、通常使用対象空間に人間が不在の時に行
われ、例えば食堂、事務所等は夜間時に、家庭居室は昼
間外出時に作動される。本装置で使用するプレート状の
殺虫剤４は通常、人畜無害のものであるが、殺虫気体用
開閉装置により居室中には殺虫性気体が室内に排出しな
いようすることができる。これら作動スケジュールは表
示パネル９に表示し、コントロールボックス１０の各種
制御回路によって自由に設定作動されるものである。

【０００９】

【発明の効果】本発明装置は、多数枚のプレート状の殺
虫剤を一定間隔で収容した殺虫剤収容カセットを取り出
し取り付け容易に装着しているため、殺虫剤の露出表面
積が多大であって殺虫剤気体の蒸散効率が非常に良く、
その結果殺虫効果が強力に発揮される。プレート状の殺
虫剤はカセットに挿入して用いられるため、その挿脱が
容易で、また装置への取り付けや取り外し作業も容易で
あり、かつ装置を転倒した場合にも殺虫剤が固形でかつ
カセットに収容されているため、殺虫剤が装置外の食
堂、居室等へ飛散・流出する等の問題は生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例装置の一部断面斜視図である。

【図２】図１に示す装置の縦断面図である。

【図３】図１の害虫殺虫装置の一部とプレート状殺虫剤
収容カセットの斜視図である。

【図４】殺虫剤収容カセットへプレート状の殺虫剤を挿
入する状態を示す斜視図である。

【図５】図１の装置の裏蓋を開けて殺虫性気体用開閉装
置を示す説明図である。

【符号の説明】

１：ケース，２：空気吸入口，３：
害虫殺虫性気体排出口，４：殺虫剤収容カセット，
４ａ：支柱、４ｂ：梁材，４ｃ：床
部材、５：殺虫性気体排出用送風装
置，６：殺虫性気体用開閉装置，７：空気導入通
口、８：殺菌性気体導出通口、９：表示パネル、
１０：コントロールボックス、１１：ケース前面部，
１２：裏蓋，１３：内部隔壁４０：
プレート状の殺虫剤，４１：ハンドル，４２：スペ
ーサ４３：スライド板４４：ガイドレ
ール、６１：電磁弁，６２：アーム，
６３：支軸，６４：昇降軸、６５ａ，
６５ｂ：シャッタプレート、６６：スプリングコイル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ケース壁体に空気吸入口と害虫殺虫性気
体排出口を有し、ケース内には殺虫薬剤収容器と殺虫性
気体排出用送風装置とを備えてなる害虫殺虫装置におい
て、プレート状の殺虫剤とその多数枚を一定間隔をおい
て並べて立設した通気性のプレート状殺虫剤収容カセッ
トを内蔵し、かつ同プレート状殺虫剤収容カセットを装
置外への取り出し及び装置内への取り付け自在に装着し
たことを特徴とする害虫殺虫装置。
【請求項２】通気性のプレート状殺虫剤収容カセット
が、複数本の支柱と梁材と床部材とからなる骨組構成物
であることを特徴とする請求項１記載の害虫殺虫装置。
【請求項３】通気性のプレート状殺虫剤収容カセット
が、装置外への取り出し用及び装置内への取り付け用の
ハンドルを具備してなるものであることを特徴とする請
求項１又は２記載の害虫殺虫装置。
【請求項４】害虫殺虫装置が、装置駆動時には空気導
入通口及び殺虫性気体導出通口を開放し、非駆動時には
両通口を閉鎖する殺虫性気体用開閉装置を備えてなるこ
とを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の害
虫殺虫装置。