JPH07111592A - 高能率符号化方法 - Google Patents

高能率符号化方法

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JPH07111592A
JPH07111592A JP25561193A JP25561193A JPH07111592A JP H07111592 A JPH07111592 A JP H07111592A JP 25561193 A JP25561193 A JP 25561193A JP 25561193 A JP25561193 A JP 25561193A JP H07111592 A JPH07111592 A JP H07111592A
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quantization characteristic
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characteristic
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JP25561193A
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English (en)
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Shiro Kato
士郎 加藤
Masatoshi Taniguchi
昌利 谷口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号化・復号の繰り返しによる信号劣化蓄積
の少ない高能率符号化方法を提供する。 【構成】 入力端子101から入力されるデータが符号
化・復号処理を経たものかを判定し、符号化・復号処理
を経たものであれば、その量子化特性を量子化特性推定
回路109で推定して得、所定条件を満たせば、予測し
た量子化特性でもって量子化回路104で量子化し、符
号化回路105で符号化する。 【効果】 符号化・復号の繰り返しにおいて同じ量子化
特性で量子化されるため、信号劣化の蓄積を最小にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高能率符号化の符号化
・復号処理を繰り返した場合に生じる信号劣化を極めて
小さくできる高能率符号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高能率符号化技術としては各種方法が開
発されている。例えば、静止画像の高能率符号化方式と
しては、JPEG規格などのDCT(離散コサイン変
換)符号化がよく知られている。これを例にとって説明
する。
【0003】図5に、DCT符号化による高能率符号化
の処理を行なう符号化装置、およびその復号処理を行な
う復号装置のブロック構成図を示す。
【0004】図5において、501は画像データ(入力
データ)P の入力端子、502は前記画像データP をブ
ロック(画像を水平方向、垂直方向にそれぞれ8画素単
位に分割して得られる小領域)単位に並べ換えて画像デ
ータPb(i)(但しi=0,1,2,・・・,63)を得るブロック化
回路、503は前記ブロック毎の画像データPb(i)に対
し8x8のDCT演算を行なってブロック毎に64個の
周波数成分である変換データ(DCT係数)T(j) (但
しj=0,1,2,・・・ ,63)を得るDCT回路、504は各
ブロックについて64個の前記変換データT(j)をそれぞ
れ量子化特性指定データrで指定された64個の量子化
ステップ値Qr(j) で除算することにより、量子化して量
子化変換データD(j)(=T(j)/Qr(j)) を得る量子化回
路、505は前記64個の量子化変換データD(j)を符号
化(例えば2次元ハフマン符号化、算術符号化)してブ
ロックの符号化データCbを得る符号化回路、506は前
記符号化データCbの出力端子、507は量子化回路50
4の量子化特性を指定する前記量子化特性指定データr
を出力する量子化特性指定回路、508は前記量子化特
性指定データrの出力端子である。
【0005】509は前記量子化特性指定データrの入
力端子、510は前記符号化データCbの入力端子、51
1は前記ブロックの符号化データCbを復号して64個の
前記量子化変換データD(j)を得る復号回路、512は前
記量子化回路504の逆変換を行うもので、各ブロック
について64個一組の前記量子化変換データD(j)にそれ
ぞれ前記量子化特性指定データrで指定された64個一
組の量子化ステップ値Qr(j) を乗算することにより、逆
量子化して変換データT'(j) を得る逆量子化回路、51
3はDCT回路503の逆変換を行うもので、周波数領
域の前記変換データT'(j) に逆DCT演算を行なって画
像データPb'(i)に変換する逆DCT回路、514はブロ
ック化回路502の逆の処理を行なうもので、ブロック
単位の前記画像データPb'(i)を符号化装置の入力の画像
データP と同じデータ並びに戻して映像データP'を得る
逆ブロック化回路、515は前記画像データP'の出力端
子である。
【0006】以上のように構成された符号化装置、復号
装置についてその動作を説明する。符号化装置におい
て、入力端子501からの画像データPはブロック化回
路502においてブロック単位に64個の画像データPb
(i) (但しi=0,1,2,・・・,63 )に並び換えられる。前
記ブロック単位の画像データPb(i)はDCT回路503
において2次元のDCT演算が行なわれて変換データT
(j)となる。量子化特性指定回路507は量子化特性指
定データrを出力し、量子化回路504の量子化特性を
制御する。量子化回路504においてブロック内の前記
64個の変換データT(j)は、それぞれ前記量子化特性指
定データrで指定された64個の量子化ステップ値Qr
(j) で除算されることによって量子化されて、ブロック
毎に64個の量子化変換データD(j)(= T(j)/Qr(j))と
なる。各ブロックの64個の前記量子化変換データD(j)
は可変長符号化(例えば2次元ハフマン符号化や算術符
号化)されて符号化データCbとなり、端子506より出
力される。前記量子化特性指定データrは端子508よ
り出力される。
【0007】復号装置において、入力端子509からの
前記量子化特性指定データrは逆量子化回路512に入
力される。入力端子510からの符号化データCbは復号
回路511において前記可変長符号が復号されて、符号
化回路505の入力と同じブロック毎に64個の量子化
変換データD(j)となる。ブロックの前記64個の量子化
変換データD(j)は、逆量子化回路512においてそれぞ
れ前記量子化特性指定データrで指定された64個の量
子化ステップ値Qr(j) が乗じられることによって、逆量
子化が行なわれて64個の変換データT'(j) となる。ブ
ロックの前記64個の変換データT'(j) は、逆DCT回
路513において前記DCT回路503と逆の処理であ
る逆DCT演算が行なわれて、ブロックの64個の画像
データPb'(i)となる。ブロックの前記64個の画像デー
タPb(i)は逆ブロック化回路514においてブロック化
回路502の逆の処理が行なわれて、すなわち符号化装
置の入力の画像データP と同じデータ並びに戻されて画
像データP'となり、端子515より出力される。
【0008】量子化ステップ値を大きくすれば、変換デ
ータは粗く量子化されるので、復号された画像の画質は
劣化するが、量子化変換データの値は小さくなるので、
符号量は少なくなる。逆に量子化ステップ値を小さくす
れば、変換データは細かく量子化されるので、復号され
た画像の画質が向上するが、量子化変換データの値は大
きくなるので、符号量は増加する。
【0009】従って、所定の画質となるような量子化ス
テップ値を選ばれるように量子化特性指定回路507の
出力rを所定値に定めておけば、画像毎の符号量は変化
するものの、復号画像の画質を一定にすることができ
る。また量子化ステップ値を変えることにより画像の符
号量を制御できるので、量子化特性を選ぶことにより、
画像毎に復号画質は異なるものの、符号量がほぼ目標値
となる符号化が行なえる。量子化特性指定回路507は
このような目的に沿ったデータrを出力する。
【0010】ところで、高能率符号化した画像を復号し
て伝送または記録し、再び高能率符号化する利用形態が
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに高能率符号化の符号化・復号を繰り返す場合、毎回
同じ量子化特性で量子化されるは限らないので、符号化
復号の繰り返しにより量子化誤差が蓄積され信号劣化が
拡大するという課題を有していた。
【0012】本発明は上記課題に鑑み、符号化復号の繰
り返しによる信号劣化の極めて小さくできる高能率符号
化方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明の高能率符号
化方法は、上記信号劣化の蓄積を小さくするものであっ
て、入力データに対して所定の変換を行なって変換デー
タを得る変換ステップと、前記変換データを量子化して
量子化変換データを得る量子化ステップと、前記量子化
変換データを符号化して符号化データを得る符号化ステ
ップとからなる高能率符号化を行なう高能率符号化ステ
ップと、前記量子化ステップにおける量子化特性を決定
する量子化特性決定ステップとを備え、前記量子化特性
決定ステップが、前記変換データを用いて、前記入力デ
ータが既に前記高能率符号化の符号化・復号処理を経た
ものか判定し、前記処理を経たものと判定されれば、そ
の前記処理に用いられたと推定される量子化特性1を得
る量子化特性推定ステップと、前記量子化特性1が得ら
れ、かつ所定の条件を満たす場合は、量子化特性が前記
量子化特性1となるように前記量子化ステップを制御
し、これ以外の場合は量子化特性が所定の量子化特性2
となるように制御する量子化特性選択ステップとを備え
たことを特徴とするものである。
【0014】第2の発明の高能率符号化方法は、上記信
号劣化の蓄積を小さくするものであって、入力データに
対して所定の変換を行なって変換データを得る変換ステ
ップと、前記変換データを量子化して量子化変換データ
を得る量子化ステップと、前記量子化変換データを符号
化して符号化データを得る符号化ステップとからなる高
能率符号化を行なう高能率符号化ステップと、前記量子
化ステップにおける量子化特性を決定する量子化特性決
定ステップとを備え、前記量子化特性決定ステップが、
前記変換データを用いて、前記入力データが既に前記高
能率符号化の符号化・復号処理を経たものか判定し、前
記処理を経たものと判定されれば、その前記処理に用い
られたと推定される量子化特性1を得る量子化特性推定
ステップと、前記入力データまたは前記変換データの少
なくとも一方を用いて前記符号化データのビット数がほ
ぼ目標値となる量子化特性である量子化特性3を生成す
る量子化特性生成ステップと、前記量子化特性1が得ら
れ、前記量子化特性1での符号化データ量がほぼ前記目
標量以下と予測され、所定の条件を満たす場合は、量子
化特性が前記量子化特性1となるように前記量子化ステ
ップを制御し、これ以外の場合は量子化特性が前記量子
化特性3となるように前記量子化ステップを制御する量
子化特性選択ステップとを備えたことを特徴とするもの
である。
【0015】第3の発明の高能率符号化方法は、入力画
像データに対し第1の変換、第1の量子化、第1の符号
化を行なって第1の符号化データを得る画面内符号化ス
テップと、すでに符号化の完了した前記入力画像データ
または、これを符号化、復号して得られる画像データを
もとにして得られるものを参照画像データとし、前記入
力画像データと前記参照画像データとの差分データを
得、前記差分データに対し第2の変換、第2の量子化、
第2の符号化を行なう画面間符号化ステップとを備え、
所定周期で前記画面内符号化と前記画面間符号化とを切
り替え、第1の符号化データまたは第2の符号化データ
を出力する高能率符号化ステップと、前記入力画像デー
タに対し、前記第1の変換を行なって得られるデータが
過去に前記第1の量子化がなされたものであるかの判定
を行い、過去に量子化されたものであると推定された画
像データに対しては、前記画面内符号化ステップにより
符号化を行なうように前記高能率符号化ステップの前記
所定周期を制御する周期制御ステップとを備えたことを
特徴とするものである。
【0016】
【作用】第1の発明の高能率符号化方法は、前記した構
成により、入力データが高能率符号化の符号化・復号処
理を経たものであるか判定し、そうであればその量子化
特性を予測して得、所定条件を満たせばその量子化特性
で符号化処理を行なうので、符号化・復号の繰り返しに
おいて同じ量子化特性が選択され、信号劣化の蓄積をな
くす、または極めて小さくできるものである。
【0017】第2の発明の高能率符号化方法は、前記し
た構成により、入力データが高能率符号化の符号化・復
号処理を経たものであるか判定し、そうであればその量
子化特性を予測して得、得た量子化特性での符号量がほ
ぼ目標値以下であり、所定条件を満たせばその量子化特
性で符号化処理を行なうので、符号量をほぼ一定値に制
御する場合においても、符号化・復号の繰り返しにおい
て同じ量子化特性が選択され、目標符号量を越えること
なく、信号劣化の蓄積をなくす、または極めて小さくで
きるものである。
【0018】第3の発明の高能率符号化方法は、上記構
成により、入力画像データが画面内符号化したものか判
定し、そうであればその画面が画面内符号化されるよう
に画面内符号化、画面間符号化を切り換えるように周期
を制御するので、高能率符号化・復号化の繰り返しにお
いて同じ符号化方法が選択され、信号劣化を極めて小さ
くできるものである。
【0019】
【実施例】図1は本発明の高能率符号化方法を適用しう
る装置で、DCT符号化を行なう画像の符号化装置、お
よびその復号装置のブロック構成図である。
【0020】図1において、101は画像データ(入力
データ)P の入力端子、102は前記画像データP をブ
ロック(画像を水平方向、垂直方向にそれぞれ8画素単
位に分割して得られる小領域)単位に並べ換えて画像デ
ータPb(i)(但しi=0,1,2,・・・,63)を得るブロック化
回路、103は前記ブロック毎の画像データPb(i)に対
し8x8のDCT演算を行なってブロック毎に周波数領
域の64個の変換データ(DCT係数)T(j) (但しj=
0,1,2,・・・ ,63)を得るDCT回路、104は各ブロ
ックについて64個一組の前記変換データT(j)を、それ
ぞれ量子化特性指定データrで指定された64個一組の
量子化ステップ値Qr(j) で除算することにより量子化し
て、量子化変換データD(j)(=T(j)/Qr(j)) を得る量子
化回路、105は前記64個の量子化変換データD(j)を
可変長符号化(例えば2次元ハフマン符号化、算術符号
化)してブロックの符号化データCbを得る符号化回路、
106は前記符号化データCbの出力端子、107は量子
化回路104の量子化特性を決定し、その量子化特性を
表わす前記量子化特性指定データrを出力する量子化特
性決定回路、108は前記量子化特性指定データrの出
力端子、109は変換データT(j)を(さらに必要とあれ
ば前記画像データをも)入力データとし、入力の画像信
号P が過去に符号化・復号処理を経たものか判定し、そ
うであれば符号化・復号処理における量子化特性を推定
し、これを量子化特性1として出力する量子化特性推定
回路、110は前記量子化特性1と所定の量子化特性2
を入力とし、所定の条件のもとで判断を行なって一方を
選択し、この選択した量子化特性で前記量子化回路10
4が量子化を行なうように前記量子化特性指定データr
を出力する選択回路である。
【0021】111は前記量子化特性指定データrの入
力端子、112は前記符号化データCbの入力端子、11
3は前記ブロックの符号化データCbを復号して64個の
前記量子化変換データD(j)を得る可変長符号の復号回
路、114は量子化回路104の逆変換を行うもので、
各ブロックについて64個一組の前記量子化変換データ
D(j)を、それぞれ前記量子化特性指定データrで指定さ
れた64個一組の量子化ステップ値Qr(j) を乗算するこ
とにより逆量子化して変換データT'(j) を得る逆量子化
回路、115はDCT回路103の逆変換を行うもの
で、前記64個一組の変換データT'(j) に対し逆DCT
演算を行なってブロック内の64画素の画像データPb'
(i)に変換する逆DCT回路、116はブロック化回路
102の逆の処理を行なうもので、ブロック単位の前記
画像データPb'(i)を符号化装置の入力の画像データP と
同じデータ並びに戻して映像データP'を得る逆ブロック
化回路、117は前記画像データP'の出力端子である。
【0022】以上のように構成された符号化装置、復号
装置についてその動作を説明する。符号化装置におい
て、入力端子101からの画像データP はブロック化回
路102においてブロック単位の64個の画像データPb
(i) (但しi=0,1,2,・・・,63 )に並び換えられる。前
記ブロック単位の64画素の画像データPb(i) (i=0,1,
2,・・・,63) はDCT回路103において2次元のD
CT演算が行なわれて64個一組の変換データT(j)(j=
0,1,2,・・・,63 )となる。量子化特性決定回路107
は量子化特性指定データrを出力し、量子化回路104
の量子化特性を制御する。量子化回路104においてブ
ロック内の前記64個の変換データT(j)は、それぞれ前
記量子化特性指定データrで指定された64個一組の量
子化ステップ値Qr(j) で除算されることによって量子化
されて、ブロック毎に64個の量子化変換データD(j)
(= T(j)/Qr(j))となる。ブロックの64個の前記量子
化変換データD(j)は可変長符号化(例えば2次元ハフマ
ン符号化や算術符号化)されて符号化データCbとなり、
端子106より出力される。前記量子化特性指定データ
rは端子108より出力される。
【0023】復号装置において、入力端子111からの
前記量子化特性指定データrは逆量子化回路114に入
力される。入力端子112からの符号化データCbは復号
回路113において復号されて、符号化回路105の入
力と同じブロック毎に64個の量子化変換データD(j)と
なる。ブロックの前記64個の量子化変換データD(j)
は、逆量子化回路114においてそれぞれ前記量子化特
性指定データrで指定された64個一組の量子化ステッ
プ値Qr(j) が乗じられることによって、逆量子化が行な
われて64個の変換データT'(j) となる。ブロックの前
記64個の変換データT'(j) は、逆DCT回路115に
おいてDCT回路13と逆の処理である逆DCT演算が
行なわれて、ブロックの64個の画像データPb'(i)とな
る。ブロックの前記64個の画像データPb(i) は、逆ブ
ロック化回路116においてブロック化回路102の逆
の処理が行なわれて、すなわち符号化装置の入力の画像
データP と同じデータ並びに戻されて画像データP'とな
り、端子117より出力される。
【0024】以上の符号化装置、復号装置の動作は量子
化特性決定回路107以外は従来例と同じである。本発
明を特徴づける量子化特性決定回路107の動作を説明
する前にその原理について述べる。
【0025】復号装置の出力である画像データP'が再び
符号化装置の入力画像データとなった場合について考え
る。復号装置において逆量子化回路114により得られ
る変換データT'(j) は、逆DCT回路115、逆ブロッ
ク化回路116を経て出力端子117より出力され、符
号化装置の入力端子102に入力データ力されてブロッ
ク化回路102、DCT回路103を経て再び変換デー
タT(j)となる。変換データT'(j) は、各周波数成分毎に
量子化特性で定まる複数の量子化代表値(実施例では量
子化ステップ値Qr(j)の整数倍の値)のいずれかであ
り、量子化代表値はとびとびにしか存在しない。DCT
回路103の出力である変換データT(j)は、逆DCT回
路115、DCT回路102における演算誤差、丸め誤
差が加わるので必ずしも前記変換データT'(j) とは一致
しないが、所定の誤差範囲内にあるので、符号化装置に
おける画像信号T(j)の値は前記量子化代表値またはこれ
に極めて近い値となる確率が高い。
【0026】これに対し、符号化装置の入力画像データ
が復号装置の出力でない場合、複数の所定値の出現頻度
が高くなることは極めてまれである。
【0027】従って、符号化装置において変換データT
(j)のすべての各周波数成分(j=0,1,2,・・・,63 )毎
またはその一部の各周波数成分毎にその値の大きさ別に
その出現頻度を求め、その結果とびとびに存在する複数
の所定値付近に出現頻度の高いものが集中すれば、高い
確率で入力の画像データは高能率符号化の符号化・復号
のなされたものであると推定できる。更に、出現頻度の
高い前記複数の所定値は量子化代表値(正確には逆量子
化回路114の出力であるので逆量子化代表値)である
確率が極めて高いので、(厳密には逆量子化特性1が推
定でき、これに対応した)その量子化特性を推定でき
る。推定して得られた量子化特性1で変換データT(j)を
量子化すれば、前回の符号化処理の場合と同じ量子化変
換データD(j)が得られるので、符号化・復号を繰り返し
てもDCT,逆DCT演算における精度、丸め誤差が大
きくない限り、画像データに劣化が蓄積しない。変換デ
ータT(j)に出現頻度が複数の特定の値に集中しなけれ
ば、符号化装置の入力画像データが符号化・復号された
ものでない場合と判断できるので、所定の量子化特性2
で変換データT(j)を量子化する。
【0028】符号化装置内の量子化特性決定回路107
は、上述したような量子化特性を決定するものである。
量子化特性推定回路109は変換データT(j)の所定の周
波数成分についてその値毎にその出現頻度を調べ、とび
とびに存在する複数の値付近に出現頻度の集中がなけれ
ば、通常の画像データ入力であると判断する。複数の値
に出現頻度の集中があれば入力画像データが符号化・復
号処理を経た信号であると判断し、この場合出現頻度の
高い値を量子化代表値の有力候補とみなして、その量子
化特性を推定して量子化特性1を得る。選択回路110
は入力画像データが通常の画像データであると判断され
た場合、所定の量子化特性2を表わす量子化特性指定デ
ータrを出力し、入力画像データが符号化・復号された
ものであると判断された場合、前記量子化特性1に対応
した量子化特性指定データrを出力する。
【0029】量子化特性推定回路109は論理回路のみ
でも構成できるが、本実施例では一般によく利用される
マイクロコンピュータで構成されているので、その内部
ブロック構成図は省略するが、その動作のフローチャー
トを図2に示す。
【0030】図2に示すフローチャートを用いてその動
作を説明する。 [ステップ1]1画面分の変換データT(j)の全ての周波
数成分または所定jの周波数成分それぞれについて、そ
の値v毎の出現頻度F(j,v)を求めるステップである。す
なわち、変換データの各周波数成分T(0),T(1),T(2),・
・・ それぞれについて1画面分の全ブロックの値を調
べ、各値v=0,1,2,・・・となる頻度F(j,v)を調べるステ
ップである。
【0031】量子化特性は各周波数成分毎に自由な設定
が可能であるが、実際には限られた数の組合せの量子化
特性しか使用しないので、全ての周波数成分について出
現頻度を調べる必要は必ずしもない。また量子化特性は
通常正負対称であるので、この場合vの絶対値に対する
出現頻度を調べればよく、調べるvの範囲も量子化代表
値が最低数個存在する範囲でよい。
【0032】なお、逆DCT処理の出力で画像データの
ダイナミックレンジを越えていればクリップされるが、
このとき周波数歪を生じるのでクリップ処理された可能
性の高いデータの存在するブロック(画像データ語長が
8ビットであれば、そのダイナミックレンジは0〜25
5であるので、画像データの値が0または255である
画像データの存在するブロック)の変換データT(j)は出
現頻度データの対象としない方が精度を上げることがで
きる。この場合、変換データT(j)を調べる必要があるの
で、量子化特性指定回路109に破線で画像データPb
(i) 入力を示している。出現頻度を調べる範囲は同じ量
子化特性が使われている範囲であればよく、範囲が広い
ほど量子化特性の推定精度が向上する。
【0033】複数の量化特性の混在を許す符号化方式の
場合、どちらの量子化特性が使用されているか判定を行
ない、場合分けして少なくとも一方の量子化特性におけ
る出現頻度を調べればよい。例えば、ブロック内の画像
データのダイナミックレンジの大小や、またはブロック
内のACエネルギーの大小によって、ブロック単位で基
準となる量子化特性よりも荒い量子化特性または細かい
量子化特性に切り替える符号化がある。このような場合
は、基準となる量子化特性で量子化されていると判断で
きるブロックについてのみ出現頻度を調べるなどの方法
を用いればよい。
【0034】[ステップ2]各変換データT(j)について
所定条件を満たし、かつ出現頻度の高いH個の値v(こ
れを以下Vjh で表わす。但しh=0,1,2,・・・,(H-1)であ
る。)を抽出するステップである。単純には値・出現頻
度表(v−F表)で所定以上の頻度があり、かつ頻度の
極大値となる値をVih とすれば良く、Hは4個程度でも
よい。
【0035】[ステップ3]各変換データT(j)につい
て、複数の逆量子化代表値を中心とする所定の範囲内に
すべての前記Vjhがあるという条件を満足する1つまた
は複数種類の量子化特性のうち、量子化特性が最も荒い
ものを前記量子化特性1とするステップである。
【0036】本実施例のように線形量子化であれば、量
子化特性の推定はより容易である。各周波数成分につい
てH個のVih の最大公約数が量子化ステップ値Qr(j) で
ある。最大公約数はユーグリッドの互除法により求ま
る。簡易的には最も小さいVihおよびVihをその大きさの
順に並べたときの差分の最小値が最大公約数、すなわち
量子化ステップ値の有力候補である。演算誤差、丸め誤
差により正しい量子化ステップ値が得られない場合があ
るが、H個のうち(H−n)を取り出す複数の組合せ
(nはHより小さい整数)についてそれぞれの最大公約
数を求め、最も多く得られた最大公約数を量子化ステッ
プ値とする。さらには、前記Vih とこれに最も近い値の
量子化ステップ値の整数倍の値との差が所定範囲内にあ
るかどうか調べることにより、精度よく量子化特性1を
求めることができる。
【0037】また、各変換データ毎に予測して得られた
量子化特性の組み合わせ(量子化テーブル)の一部の量
子化特性に誤りがあっても、実際には限られた複数の量
子化特性の組み合わせしか用いないので、その複数の組
み合わせ(量子化テーブル)の中から最も相関の高いも
のを量子化特性1とする、例えば各変換データの量子化
特性の一致する数が多い量子化特性の組み合わせ(量子
化テーブル)ものを量子化特性1とすることにより、量
子化特性の予測精度をより向上できる。
【0038】本実施例では、量子化特性の逆特性と逆量
子化特性が一致しているので、逆量子化特性1である。
なお、逆量子化特性の量子化代表値と量子化特性の量子
化代表値とは通常同じであるが異なる場合もあるので、
正確にはまず逆量子化特性を求め、これに対応した量子
化特性を求め、これを前記量子化特性1とする。逆量子
化特性の逆特性を前記量子化特性1としてもよい。逆量
子化代表値と量子化代表値が多少異なっても、量子化後
の値すなわち量子化変換データD(j)が前回の符号化時と
おなじものが得られれば、符号化・復号の繰り返しによ
る信号劣化蓄積は生じないからである。
【0039】以上のように本実施例の符号化装置によれ
ば、符号化装置の入力画像データが符号化・復号された
ものか判定し、判定された場合、先の符号化・復号処理
で使用された量子化特性を推定し、再びこの量子化特性
1で量子化を行なうので、符号化・復号の繰り返しによ
る信号劣化の蓄積をなくす、または極めて小さくできる
ものである。
【0040】なお、本実施例では、入力画像データが符
号化・復号されたものであると判断された場合、得られ
た量子化特性1で量子化するように条件設定を行なった
が、得られた量子化特性1が所定条件(例えば所定値以
上の量子化ステップ値を有すること)を満たさなけれ
ば、量子化特性2で量子化するようにするとしてもよ
く、本実施例の条件に限定されるものではない。
【0041】以下、本発明の第2の実施例を説明する。
第1の実施例において、量子化特性決定回路107を図
3の量子化回路決定回路301に置き換えたものが、本
発明の第2の実施例における高能率符号化方法を用いた
DCT符号化装置のブロック図である。復号装置は第1
の実施例と同じでよい。
【0042】第1の実施例と異なるのは、量子化特性決
定回路のみであるので、これ以外の動作説明は省略す
る。本符号化装置では第1の実施例の場合と異なり、符
号量をほぼ目標値以下となるように量子化特性を制御す
る符号化装置である。
【0043】図3に示す量子化特性決定回路301にお
いて、302は図1の量子化特性推定回路109と同一
の機能を有するもので、画像データP またはPb(i)また
は変換データT(j)を入力データ力とし、入力の画像信号
P が符号化・復号処理を経たものか判定し、そうであれ
ば符号化・復号処理における量子化特性1を推定し、こ
の量子化特性1を出力する量子化特性推定回路、303
は符号量がほぼ目標値となる量子化特性3を決定する量
子化特性生成回路、304は前記量子化特性1と前記量
子化特性3とを入力し、所定の条件のもとで判断を行な
って一方を選択し、この選択した量子化特性で前記量子
化回路104が量子化を行なうように前記量子化特性指
定データrを出力する選択回路である。
【0044】以上のように構成された符号化装置の量子
化特性決定回路301の動作についてその動作を説明す
る。
【0045】量子化特性生成回路303は変換データT
(j)または画像データPb(i)より目標値に近い符号量が得
られる量子化特性3を得る。目標値に近い符号量の得ら
る量子化特性を得る方法には従来より各種方法が検討さ
れており、例えば複数の量子化特性で量子化、符号化を
行なった場合の符号量を求め、目標量に近い量子化特性
より、より目標値に近い符号量が得られると思われる量
子化特性3を予測によって求めるものである。
【0046】量子化特性推定回路302は入力画像デー
タが既に符号化・復号されたものであるか判定し、そう
であると判定した場合のみ先の符号化で使用された量子
化特性1を出力する。量子化特性推定を行なう際に各変
換係数について出現頻度を調べるが、調べる範囲は得ら
れる符号量がほぼ目標値以下となる量子化特性について
のみでよい。
【0047】選択回路304は前記量子化特性1が入力
されなければ、入力画像データが前記通常の画像データ
であると判断して符号量が目標値となる量子化特性3で
量子化が行なわれるように量子化特性指定データrを出
力する。入力画像データが既に符号化・復号されたもの
であると判断された場合、前記量子化特性1が入力され
る。この時前記量子化特性1で得られる符号量が前記目
標値とほぼ等しいか、それ以下であれば前記量子化特性
1を指定する量子化特性指定データを出力し、それ以外
の場合は、前記量子化特性3を指定する量子化特性指定
データを出力する。
【0048】入力画像データが同じ圧縮率で同じ符号化
を行なう符号化・復号を経たものであれば、その量子化
特性で得られる符号量は目標値にほぼ等しくなるはずで
ある。従って、得られた量子化特性1で得られる符号量
が目標値より大きくなるということは量子化特性1が正
しくなかった可能性が高く、この場合量子化特性3で符
号化されることによる実質的な悪影響はないといえる。
【0049】通常、各周波数成分毎に設定した基本の量
子化ステップ値の組合せに複数M種類の所定係数(スケ
ール係数)を掛けることによって、複数M種類の量子化
特性(64個の変換データに一対一に対応した64個の
量子化ステップ値の組合せ)を得ている。従ってこの場
合、量子化特性1での符号量が目標値を越えるかどうか
の判定は、実際に符号化を行なわなくても、ほぼ目標値
の符号量が得られる量子化特性3の量子化ステップ値
(またはスケール係数)と量子化特性1の量子化ステッ
プ値(またはスケール係数)と比較することにより容易
に判断できる。
【0050】以上のように、本実施例によれば、符号量
がほぼ目標値以下となるという必須条件を満足しつつ、
符号化・復号のなされた画像データが入力された場合、
前回の符号化で用いられた量子化特性で量子化されるの
で符号化・復号の繰り返しによる信号劣化の蓄積をなく
す、または殆どなくすことができる。
【0051】なお、前記ステップ3において所定条件を
満たす量子化特性を捜す際に、量子化特性2(第1の実
施例の場合)、または量子化特性3(第2の実施例の場
合)で得られる符号量より得られる符号量が大きくなる
と予測される量子化特性は、量子化特性探索の候補から
予めはずすなどの所定条件をつけて、候補を制限するこ
とにより、処理量を低減できる。
【0052】以下、本発明の第3の実施例について説明
する。図4は、本発明の第3の実施例における高能率符
号化方法を適用しうる装置で、画面(フィールドまたは
フレーム)間符号化を行なう符号化装置のブロック構成
図である。
【0053】図4において、401は画像データの入力
端子、402はタイミング調整用の遅延回路、403は
周期制御器、404はDCT変換を行なう変換回路、4
05は前記変換回路404の出力が、過去において第1
の量子化をなされたものか判定をおこなう量子化特性推
定回路、406は画面内画面間符号化器、407は符号
化データの出力端子、408は減算回路、409はスイ
ッチ回路、410はDCT変換を行なって変換データを
得る変換回路、411は量子化回路、412は符号化回
路、413はバッファメモリ、414は逆量子化回路、
415は変換回路410の逆変換を行なう逆変換回路、
416は加算回路、417はフレームメモリ、418は
スイッチ回路である。
【0054】以上のように構成された符号化装置につい
てその動作を説明する。端子401からの入力画像デー
タを周期制御器403および遅延回路402に入力さ
れ、遅延回路402を経た画像データは画面内画面間符
号化器406に入力される。
【0055】画面内符号化画面間符号化器406の基本
動作そのものは、従来の画面内画面間符号化器と同じで
ある。すなわち、所定周期で画面内符号化と画面間符号
化とを切り換えて符号化データを得る。例えば、16フ
レーム(画面)周期の第1フレームは、誤りが画面間に
またがって伝搬しない画面内符号化を行なって符号化
し、残り15フレームは符号化効率がよりよい画面間符
号化を行なう。これにより、誤りが最悪でも16画面ま
でしか伝搬しない高能率な符号化を行なう。
【0056】すなわち、画面間符号化時においては、遅
延回路402からの画像データはスイッチ回路409を
介して変換回路410で変換データとなり、量子化回路
411において量子化されて量子化データとなる。前記
量子化データは符号化回路412において符号化データ
となり、バッファメモリ413を介して端子407より
出力される。逆量子化回路414において前記量子化デ
ータは逆量子化されて変換データとなり、加算回路41
6に入力される。スイッチ回路418は解放状態で0を
出力するので、前記変換データは加算回路416を素通
りして、フレームメモリ417に入力される。すなわ
ち、画面内符号化されたフレームの画像データ(端子4
07より出力されたその符号化データを復号して得られ
る画像データに相当)がフレームメモリ417に記憶さ
れ、次の画像の画像の符号化に用いられる参照画像デー
タとなる。
【0057】画面間符号化においては、遅延回路402
からの画像データは、減算回路408においてフレーム
メモリ417からの参照画像データが減じられて差分デ
ータとなる。前記差分データは前記スイッチ回路409
を介して前記変換回路410に入力されて変換データと
なる。前記変換データは量子化回路411において量子
化されて量子化変換データとなり、符号化回路412に
おいて符号化データとなって端子407より出力され
る。前記量子化変換データは逆量子化回路414におい
て変換データとなり、逆変換回路414において差分デ
ータとなる。逆変換回路415からの前記差分データ
は、加算回路416においてフレームメモリ417から
スイッチ回路418を介して得られる前記参照画像デー
タと加算されて画面間符号化されたフレームの画像デー
タ(端子407より出力されたその符号化データを復号
して得られる画像データに相当)が得られ、フレームメ
モリ417に入力されて次の画像の符号化に使用される
参照画像データとなる。
【0058】制御回路419は、バッファメモリ413
内の符号量に応じて量子化回路411、逆量子化回路4
14を制御して量子化特性を切り換えることにより、符
号化データの平均値を目標符号量としている。また、所
定周期でスイッチ回路409、418を切り換えること
により、画面内符号化、画面間符号化を行なっている。
【0059】以下に本実施例特有の構成である周期制御
器403の動作について説明する。周期制御器403に
おいて、入力の画像データは変換回路404において画
面内符号化と同じ変換(DCT)が行なわれて変換デー
タとなり、量子化特性推定回路405に入力される。量
子化特性推定回路405は、図1の第1の実施例におけ
る量子化特性推定回路109と同じ構成、動作を行なう
もので、ここでは入力画像データが過去に画面内符号化
の量子化特性で量子化されたものであるかの判定を行な
い、そうであると判断されれば、前記制御回路419を
制御して前記画面内符号化されたと判断された画像デー
タが画面内符号化されるように前記制御回路419を制
御する。すなわち符号化周期をリセットする。
【0060】以上のように、本実施例の符号化装置によ
れば、入力画像データが既に画面内画面間符号化された
画像であれば、符号化時と同じ周期で画面内符号化、画
面間符号化を切り換えるので、過去の符号化時とより同
じ符号化条件で符号化され、符号化・復号化の繰り返し
による信号劣化の蓄積を極めて小さくできるものであ
る。この第3の実施例においては、量子化特性推定回路
109で推定された量子化特性が所定条件を満たせば、
画面内符号化の量子化特性を前記推定された量子化特性
とすることにより、画面内符号化された画像の信号劣化
蓄積をより小さくできる。さらには、画面間符号化され
たと推定される画像についてその差分データの変換デー
タも得、この量子化特性を推定する回路を付加し、得ら
れた量子化特性が所定の条件を満たす場合、その量子化
特性で画面間符号化することにより、画面間符号化され
た画像の信号劣化蓄積をより小さくできる。すなわち、
より精度よく前回の符号化と全く状態で同じ符号化を行
なうことができ、符号化・復号化の繰り返しによる信号
劣化蓄積をなくす、または極めて小さくできる。
【0061】なお、画面内符号化と画面間符号化とで変
換、量子化、符号化をそれぞれ第1の変換、第2の変
換、第1の量子化、第2の量子化、第1の符号化、第2
の符号化と異ならせてもよい。
【0062】また、これら本実施例においては、高能率
符号化としては入力データに対する変換としてDCTを
用いるDCT符号化の場合を示したが、これに限定され
るものではなく、予測符号化、ADRC符号化など各種
高能率符号化にも本発明は適用できる。例えば、前記予
測符号化の場合、予測値と入力データとの差すなわち予
測誤差を得、これを量子化、符号化するので、前記予測
誤差を得る処理が入力データに対する変換に相当する。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明の高能率符号化方
法は、入力データが高能率符号化の符号化・復号処理を
経たものか判定し、前記処理を経たものである場合、前
記復号処理の逆量子化特性に対応した量子化特性で高能
率符号化処理ができるので、符号化・復号処理の繰り返
しにおける劣化を極めて小さくできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高能率符号化方法の第1の実施例にお
ける符号化装置、復号装置のブロック構成図
【図2】第1の実施例の量子化特性推定回路109にお
ける量子化特性推定処理のフローチャート
【図3】本発明の高能率符号化方法の第2の実施例にお
ける符号化装置の量子化特性決定回路のブロック構成図
【図4】本発明の高能率符号化方法の第3の実施例にお
ける符号化装置のブロック構成図
【図5】従来例における符号化装置、復号装置のブロッ
ク構成図
【符号の説明】
101 画像データの入力端子 102 ブロック化回路 103 DCT回路 104 量子化回路 105 符号化回路回路 106 符号化データの出力端子 107 量子化特性決定回路 108 量子化特性指定データの出力端子 109 量子化特性推定回路 110 選択回路 111 量子化特性指定データの入力端子 112 符号化データの入力端子 113 復号回路 114 逆量子化回路 115 逆DCT回路 116 逆ブロック化回路 117 画像データの出力端子 301 量子化特性決定回路 302 量子化特性推定回路 303 量子化特性生成回路 304 選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力データに対して所定の変換を行なって
    変換データを得る変換ステップと、前記変換データを量
    子化して量子化変換データを得る量子化ステップと、前
    記量子化変換データを符号化して符号化データを得る符
    号化ステップとからなる高能率符号化を行なう高能率符
    号化ステップと、 前記量子化ステップにおける量子化特性を決定する量子
    化特性決定ステップとを備え、 前記量子化特性決定ステップが、前記変換データを用い
    て、前記入力データが既に前記高能率符号化の符号化・
    復号処理を経たものか判定し、前記処理を経たものと判
    定されれば、その前記処理に用いられたと推定される量
    子化特性1を得る量子化特性推定ステップと、 前記量子化特性1が得られ、かつ所定の条件を満たす場
    合は、量子化特性が前記量子化特性1となるように前記
    量子化ステップを制御し、これ以外の場合は量子化特性
    が所定の量子化特性2となるように制御する量子化特性
    選択ステップとを備えたことを特徴とする高能率符号化
    方法。
  2. 【請求項2】量子化特性推定ステップが、同一種類の変
    換データ毎にその値に対する出現頻度を求めて、値・頻
    度表を作成する作表ステップと、 前記値・頻度表において所定条件下で出現頻度のほぼ極
    大値が得られる所定個数の値を、量子化特性における量
    子化代表値の候補値として抽出するステップと、 前記候補値の全てが各量子化代表値を基準とした所定範
    囲内にあるという条件を満足する量子化特性が存在する
    か判定し、存在すれば、これを量子化特性1として出力
    する判定ステップと備えたことを特徴とする請求項1記
    載の高能率符号化方法。
  3. 【請求項3】入力データに対して所定の変換を行なって
    変換データを得る変換ステップと、前記変換データを量
    子化して量子化変換データを得る量子化ステップと、前
    記量子化変換データを符号化して符号化データを得る符
    号化ステップとからなる高能率符号化を行なう高能率符
    号化ステップと、 前記量子化ステップにおける量子化特性を決定する量子
    化特性決定ステップとを備え、 前記量子化特性決定ステップが、前記変換データを用い
    て、前記入力データが既に前記高能率符号化の符号化・
    復号処理を経たものか判定し、前記処理を経たものと判
    定されれば、その前記処理に用いられたと推定される量
    子化特性1を得る量子化特性推定ステップと、 前記入力データまたは前記変換データの少なくとも一方
    を用いて前記符号化データのビット数がほぼ目標値とな
    る量子化特性である量子化特性3を生成する量子化特性
    生成ステップと、 前記量子化特性1が得られ、前記量子化特性1での符号
    化データ量がほぼ前記目標値以下と予測され、所定の条
    件を満たす場合は、量子化特性が前記量子化特性1とな
    るように前記量子化ステップを制御し、これ以外の場合
    は量子化特性が前記量子化特性3となるように前記量子
    化ステップを制御する量子化特性選択ステップとを備え
    たことを特徴とする高能率符号化方法。
  4. 【請求項4】量子化特性推定ステップが、同一種類の変
    換データ毎にその値に対する出現頻度を求めて、値・頻
    度表を作成する作表ステップと、 前記値・頻度表において所定条件下で出現頻度のほぼ極
    大値が得られる所定個数の値を、量子化特性における量
    子化代表値の候補値として抽出するステップと、 前記候補値の全てが各量子化代表値を基準とした所定範
    囲内にあるという条件を満足する量子化特性が存在する
    か判定し、存在すれば、これを量子化特性1として出力
    する判定ステップと備えたことを特徴とする請求項3記
    載の高能率符号化方法。
  5. 【請求項5】入力画像データに対し第1の変換、第1の
    量子化、第1の符号化を行なって第1の符号化データを
    得る画面内符号化ステップと、すでに符号化の完了した
    前記入力画像データまたは、これを符号化、復号して得
    られる画像データをもとにして得られるものを参照画像
    データとし、前記入力画像データと前記参照画像データ
    との差分データを得、前記差分データに対し第2の変
    換、第2の量子化、第2の符号化を行なう画面間符号化
    ステップとを備え、所定周期で前記画面内符号化と前記
    画面間符号化とを切り替え、第1の符号化データまたは
    第2の符号化データを出力する高能率符号化ステップ
    と、 前記入力画像データに対し、前記第1の変換を行なって
    得られるデータが過去に前記第1の量子化がなされたも
    のであるかの判定を行い、過去に量子化されたものであ
    ると推定された画像データに対しては、前記画面内符号
    化ステップにより符号化を行なうように前記高能率符号
    化ステップの前記所定周期を制御する周期制御ステップ
    とを備えた高能率符号化方法。
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