JPH07111571A - 通信制御装置 - Google Patents

通信制御装置

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JPH07111571A
JPH07111571A JP5255618A JP25561893A JPH07111571A JP H07111571 A JPH07111571 A JP H07111571A JP 5255618 A JP5255618 A JP 5255618A JP 25561893 A JP25561893 A JP 25561893A JP H07111571 A JPH07111571 A JP H07111571A
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JP
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Application number
JP5255618A
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English (en)
Inventor
Makoto Matsumoto
誠 松本
Hidenobu Ueki
英伸 上木
Takeshi Shida
剛 志田
Shiken Tai
志堅 戴
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】デジタル回線を介したG3ファクシミリ装置に
よる通信を実現する通信制御装置を提供することを目的
とする。 【構成】ファクシミリ装置1から転送されたファクシミ
リデータを通信制御装置4において、まずモデム41が
復調を行い、その後デジタルデータへ変換する。次にD
TE制御部42が前記デジタルデータをファクシミリ通
信手順に従ったデータ形態からデータ通信手順に従った
データ形態へと変換する。続いて、インターフェース制
御部43がパラレルで入力したデータをシリアルに変換
し、多重化制御部44へ出力する。多重化制御部44に
おいて、データを時分割多重化しデジタル回線5へ複数
の通信を同時伝送する。これにより、デジタル回線5の
本数を増設させることなく、同時伝送できる通信数を増
加させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログデータにより
通信を行うファクシミリ装置等の通信端末装置間におい
てデジタル回線を仲介した通信を実現する通信制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュター等の通信
端末装置においてデジタル回線を介した通信が行われて
いる。その際、デジタル回線上に複数の通信を時分割多
重化する制御を行う通信制御装置を用いて1本のデジタ
ル回線上に複数の通信を同時伝送することが行われてい
る。
【0003】以下、従来のデジタル回線を用いた通信シ
ステムについて図面を参照に説明する。図12は従来の
デジタル回線を介した通信を示したシステム構成図であ
る。図12において、201はパーソナルコンピュータ
等の通信端末装置(以下DTEとする。)である。20
2はDTE201から送出されたデジタルデータをアナ
ログデータに変換して変調するモデムである。203は
モデム202において変調されたデータをデジタルデー
タに変換するA/D変換部である。204はデジタルデ
ータをデジタル回線に乗せる際、時分割制御を行う通信
制御装置である。205はデジタル回線であり、1Mbp
sのデータ伝送速度を有している。
【0004】上記のように構成されたデジタル回線を介
した通信システムについてその動作を説明する。
【0005】まず、DTE201から送出されたデジタ
ルデータは、RS−232C等の回線を介しモデム20
2へ転送され、モデム202においてアナログデータに
変換され変調される。変調後アナログデータはA/D変
換部3に転送され、A/D変換部203においてデジタ
ルデータに変換される。その際用いられる方式としては
μーLOWコーディング等があり、64Kbpsのデータ
速度に変換される。すなわち、デジタル回線205のよ
うに1Mbpsのデータ伝送速度を有するデジタル回線で
は、通信制御装置204はデジタル回線205を最大1
6分割して16通信分のデータ通信が実現できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術の構成では、デジタル回線205を介して同時に通信
できる通信数が限定されるという問題があった。
【0007】すなわち、1Mbpsのデータ伝送速度を有
するデジタル回線205の場合、1通信において1秒間
に64Kビットのデータ量を送信すると、デジタル回線
205を16分割以上に分割することはできない。した
がって、デジタル回線205を介してそれ以上の通信を
行う場合、デジタル回線の本数を増設する必要があっ
た。
【0008】これに関しては、デジタルデータを圧縮す
ることにより、1つのデジタル回線によりさらに多くの
通信を実行することは可能である。すなわち、データの
圧縮方式にADPCM方式がある。この方式では、デー
タを1/4、3/8、1/2に圧縮することが可能であ
るが、1/4若しくは3/8にデータを圧縮した場合受
信側での再現性が著しく低下するので、再現性を考慮す
ると1/2までしかデータを圧縮できない。すなわち、
1つのデジタル回線205での同時伝送できる通信通を
2倍にまでは高めることはできる。しかし、それ以上に
通信量を増やしたい場合には、やはり回線本数を増設さ
せなければならず、コスト高を招くという問題が生じて
いた。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、デジ
タル回線の本数を増設することなく、同時伝送できる通
信量を増加させることができ、かつデジタル回線を介し
たG3ファクシミリ装置による通信を実現することがで
きる通信制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】また、本発明は、上記デジタル回線を介し
たG3ファクシミリ装置による通信を実現する上で、フ
ァクシミリ装置と通信制御装置との間の回線の伝送速度
と、デジタル回線の伝送速度との伝送速度差に起因する
弊害を除去し、通信の品質を保証することができる通信
制御装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、デジタル回線を介してG3ファクシミリ装
置により通信を行う際、通信制御装置においてファクシ
ミリ装置から転送されたファクシミリデータを一旦復調
して、アナログデータをデジタルデータに変換する制御
を行い、次にデジタル化されたファクシミリデータをデ
ータ通信用のデータ形態に変換し、デジタル回線上へ送
出する構成を備えたものである。
【0012】また、本発明は、デジタル回線を介してG
3ファクシミリ装置により通信を行う上で、第1にファ
クシミリ制御信号をデータ通信用のデータ形態に変換す
る際に、前記ファクシミリ制御信号の全データを蓄積し
た後にデータ変換処理を行うのではなく、前記ファクシ
ミリ制御信号の所定データ数蓄積後順次変換処理を行い
デジタル回線上へ送出する構成を備えたものである。
【0013】さらに、本発明は、デジタル回線を介して
G3ファクシミリ装置により通信を行う上で、第2にデ
ジタル回線の伝送速度が受信側ファクシミリ装置が有す
る最大伝送速度より遅い場合、通信制御装置においてD
IS(ファクシミリ制御信号)の内容を書換え、実際の
最大伝送速度より遅い伝送速度を送信側ファクシミリ装
置へ伝える構成を備えたものである。
【0014】第3に、本発明は、デジタル回線を介して
G3ファクシミリ装置により通信を行う上で、画情報を
送信する際にアンダーフローが発生した場合、特定の透
過パターンを送出する構成を備えたものである。
【0015】第4に、本発明は、デジタル回線を介して
G3ファクシミリ装置により通信を行う上で、画情報を
送信する際にアンダーフローが発生した場合、送信側通
信制御装置において0フィルを送出し、受信側通信制御
装置において最小伝送時間を考慮して0フィルを抜取る
構成を備えたものである。
【0016】
【作用】本発明は上述の構成により、デジタル回線を介
してG3ファクシミリ装置により通信を行う際、通信制
御装置においてファクシミリデータを直接デジタルデー
タに変換するのではなく、一旦復調しているので、デー
タ量が増大しない。これにより、既存のデジタル回線の
本数を増設することなく、より多くの通信数を同一伝送
させることができる。
【0017】また、本発明は、デジタル回線を介してG
3ファクシミリ装置により通信を行う上で、第1にファ
クシミリ制御信号をデータ通信用のデータ形態に変換す
る際に、ファクシミリ装置から転送される制御信号を、
前記制御信号の内容を確認できるデータ量を蓄積する
と、順次データ通信用のデータ形態に変換する処理を行
い、デジタル回線へ送出している。これにより、ファク
シミリ制御信号の全データの蓄積を待ってデータ変換処
理を行っていた場合よりデジタル回線へ送出されるデー
タ遅延を防止することができる。
【0018】さらに、本発明は、デジタル回線を介して
G3ファクシミリ装置により通信を行う上で、第2に受
信側ファクシミリ装置よりファクシミリ制御信号DIS
が通信制御装置へ送出された際、通信制御装置間におい
て設定されているデジタル回線の伝送速度と、DIS内
に記載されている受信側ファクシミリ装置の最大伝送速
度とを比較し、デジタル回線の伝送速度のようが遅い場
合、DISの内容を書換え実際の最大伝送速度より遅い
伝送速度を送信側ファクシミリ装置へ伝えている。これ
により、画情報の送信中に通信不能の状態が発生するの
を防ぐことができる。
【0019】またさらに、本発明は、デジタル回線を介
してG3ファクシミリ装置により通信を行う上で、第3
に画情報を送信する際にアンダーフローが発生した場
合、特別の透過パターンを随時送出している。これによ
り、アンダーフローによるデジタル回線上の無信号状態
を回避し、通信の継続を保証することができる。
【0020】同様に、画情報を送信する際にアンダーフ
ローが発生した場合、送信側通信制御装置において0フ
ィルを送出し、受信側通信制御装置において0フィルを
抜取る場合受信側ファクシミリ装置の最小記録時間を考
慮して0フィルを抜取る処理を行っている。これによ
り、受信側ファクシミリ装置における記録時間を遅延を
招くことなく、通信の継続を保証することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
にしながら説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例におけるデジタル
回線を介したファクシミリ通信を示したシステム構成図
である。図1において、1ファクシミリ装置、2はファ
クシミリ装置1からアナログデータを転送する構内回
線、3は構内の各通信端末装置からの集線制御および各
通信端末装置とデジタル回線との接続制御を行う構内交
換機である。4はファクシミリ装置1から送出されたア
ナログデータをデジタルデータに変換し、ファクシミリ
通信に用いられるデータをデータ通信に用いられるデー
タに変換するとともにファクシミリ通信制御手順をデー
タ通信制御手順に変換し、データの多重化処理を行って
いる通信制御装置である。5は通信制御装置5によって
時分割多重化された複数通信のデータを同時伝送するデ
ジタル回線であり、6はデジタル回線網である。7は相
手側のデジタル回線、8は相手側の通信制御装置、9は
相手側の構内交換機、10は相手側の構内回線、11は
相手側のファクシミリ装置である。
【0023】図2は通信制御装置4若しくは8の内部構
成を示した概略ブロック図である。図2において図1と
同一箇所には同一の符号を付し説明を省略する。41は
ファクシミリ装置1から送出されたアナログデータの復
調、デジタルデータへの変換を行い、またファクシミリ
装置1へのデータをアナログデータに変換しさらにデー
タの変調を行うファクシミリモデムである。42はモデ
ム41から転送されたT.30の規約によるファクシミ
リ制御手順に従ったデータを解析し、EIA−578等
のデータ通信に用いられるデータ形態に変換する制御を
行うDTE制御部である。43はDTE制御部42より
入力されたパラレルデータをシリアルデータに変換して
出力するインターフェース制御部である。44はインタ
ーフェース制御部43より入力した複数の構内回線2か
らのデータを1本のデジタル回線上に時間的間隔をおい
て多重化する制御を行う多重化制御部である。45はデ
ジタル回線5より受信したデータをEIA−578等に
よるデータ通信に用いられるデータ形態からT.30の
規約によるファクシミリ制御手順のデータ形態に変換し
てモデム41に出力する制御を行うDCE制御部であ
る。
【0024】以上のように構成された通信制御装置を用
いて行うデジタル回線を介したファクシミリ通信につい
て以下説明する。
【0025】まず、送信側ファクシミリ装置1において
変調されたアナログデータが構内回線2を介し構内交換
機3へ転送される。構内交換機3は通信制御装置4との
接続制御を行い、アナログデータを通信制御装置4に転
送する。通信制御装置4において、アナログデータはサ
ンプリングによりデジタルデータに変換されるのではな
く、まずファクシミリモデム41によって復調され、デ
ジタルデータに変換される。すなわち、ファクシミリ装
置1より9600bpsの伝送速度でデータが送出された
場合、ファクシミリモデム41は1秒間に9600ビッ
トのデジタルデータを生成しDTE制御部42にデータ
を出力することなる。これにより、アナログデータをデ
ジタル変換の際、データ量を膨大に増加させることな
く、かつ情報量を損うことなくデジタルデータに変換で
きることになる。このデジタルデータの内容はT.30
に規定されたファクシミリ信号を示しているが、デジタ
ル回線5にそのまま乗せて通信を行うことはできない。
したがって、デジタル交換網6を介した相手側通信制御
装置8にデータの種別を通知する必要があり、その手法
として、EIA−578等に従ったデータコマンドを付
加し相互に同期をとって通信を行っている。続いて、デ
ジタルデータはインターフェース制御部43にパラレル
で入力され、内部のバッファに順次蓄積され、シリアル
で多重化制御部44に出力される。多重化制御部44に
おいて、デジタルデータは1本のデジタル回線5上に時
間的間隔をおいて分割されて送出される。デジタル回線
5はN−ISDNの場合、16Kbpsの伝送速度を持つ
デジタル回線を集めて1本のデジタル回線を構成してい
るので、9600bpsのデジタルデータであれば、1本
のデジタル回線で同時に64通信分のデータを同一デジ
タル回線5上で同時伝送できることになる。
【0026】以上のように、デジタル回線5を介してフ
ァクシミリ通信を実行する際、変調されたアナログデー
タをサンプリングしてデジタルデータに変換するのでは
なく、変調されたデータを一旦復調し、その後デジタル
データに変換する処理を行うことにより、前記デジタル
データをデジタルコマンドに変換してデジタル回線5に
送出して通信を行っているので、デジタル回線の本数を
増設することなく、デジタル回線5上に乗せる通信数を
増加させることができるという効果を得ることができ
る。
【0027】しかし、上述のようにデジタル回線5を介
すことよりファクシミリ通信を実現する場合、構内回線
2とデジタル回線5とは伝送速度差が異なるので、送信
側ファクシミリ装置1と受信側ファクシミリ装置11と
の間のデータ伝送において空白時間が発生する。これに
より、通信が中断するという問題が生じる。
【0028】以下、図3を用いて上記現象を説明する。
図3は構内回線とデジタル回線との伝送速度差により生
じる一現象を示したシーケンス図である。
【0029】まず、通信制御装置4から通信制御装置8
へAT+FRH=3が送出され、受信側にHDLCプロ
トコルと変調方式を指定する(ST1)。すなわち、こ
こではCCITTのV.21変調方式により300bps
の伝送速度でデータを送信する旨を受信側に指定するこ
とになる。通信制御装置8から通信制御装置4へ応答信
号であるCONNECTが返送される(ST2)。受信
側ファクシミリ装置はDIS(デジタル識別信号)をH
DLC方式でフレーム化して送出する(ST3)。通信
制御装置8では、ファクシミリ信号であるDISをデー
タ通信用のデータ形態に変換してデジタル回線網6へ送
出する(ST4)。続いて、データの終端を示すデータ
を送出する(ST5)。この際、構内回線10上ではフ
ァクシミリ信号は300bpsで伝送されるので、1バイ
トのデータが伝送されるのに26msかかることになる。
このに対してデジタル回線網6上では上述のように16
Kbpsの伝送速度でデータが送られるので、1バイトの
データは0、5msで伝送されることになる。相手側通信
制御装置8に正しいデータのみを送出することを考えた
場合、通信制御装置8は、フレーム化されたDISを内
部のバッファに順次蓄積し、フレームチェックシーケン
スでフレームエラーの有無を判断いるため、一旦全フレ
ーム(9バイト分)を蓄積し終えた後、データ通信のデ
ータ形態に変換してデジタル回線網6へ送出する処理を
行っている。そのため、通信制御装置8が相手側ファク
シミリ装置11からデータを受けてからデジタル回線網
6へデータを送出するまでに時間的間隔T1が発生する
ことになる。さらに、通信制御装置4において、データ
通信のデータ形態から再びファクシミリ通信のデータ形
態に変換する必要があるので、データを受信してから送
出する(ST6)までに時間かT2がかかることにな
り、最終的に受信側ファクシミリ装置11がDISを送
出してからファクシミリ装置1に到達するまでの時間は
通常のファクシミリ通信と比べて大幅に遅れることにな
る。
【0030】受信側ファクシミリ装置11はDISに対
する応答信号が所定時間内に送信側ファクシミリ装置1
から返送されてこないと、ファクシミリの通信手順に従
い再びDISを構内回線10上に送出する(ST7)。
通信制御装置8はDISを再びデータ通信のデータ形態
に変換してT3後にデジタル回線網6へデータを送出す
る(ST8)。一方、送信側ファクシミリ装置はDIS
を受信しており、その応答としてDCS(デジタル命令
信号)を送出する(ST9)。そのため、回線上で前記
遅延が重なると、送信側ファクシミリ装置1からのDC
Sと受信側ファクシミリ装置11からのDISとが衝突
するという現象が発生する。衝突により信号は消えるの
で、受信側ファクシミリ装置にはDCSは到来せず、所
定時間経過後タイムアウトとなり回線が切断される。す
なわち、通信が中断するという現象が生じることにな
る。
【0031】そこで、本発明では、通信制御装置8にお
いて、フレームデータを9バイト分全て蓄積するのでは
なく、ファクシミリデータを受信し次第随時データ通信
用のデータ形態を生成してデジタル回線網6へデータを
送出することにより、遅延する時間の短縮をはかってい
る。
【0032】以下、図4を用いて詳細に説明する。図4
は通信制御装置4若しくは8がデータ形態に変換する際
の制御を示したフローチャートである。
【0033】まず、受信側ファクシミリ装置11より通
信制御装置8に対してHDLCフレーム化されたDIS
が送出されたとする。通信制御装置8はまずフレームデ
ータのオープニングフラグを検出したか否かを判断する
(ST1)。オープニングフラグを検出し、続いてデー
タを受信した場合には(ST2)、内部バッファに1バ
イトづつデータを蓄積する(ST3)。次に、nバイト
以上のデータが前記バッファに蓄積されたか否かを判断
する(ST4)。すなわち、通信制御装置8において
は、T.30通信手順を解釈するために、フレーム化さ
れたファクシミリデータを解析し、いかなる意味を持つ
データであるかを判別する必要がある。フレームデータ
の3バイト目にあたるファクシミリコントロールフィー
ルド(以下、FCFとする)にどの種の制御信号である
のかを判別するための情報が収められているので、3バ
イト分のデータが前記バッファに蓄積されれば、T.3
0通信手順上のどのデータかの判断が可能となる。そこ
で、3バイト以上のデータが前記バッファに蓄積される
と、デジタル回線網6上へデータを1バイト送出する
(ST5)。このように、フレームデータを前記バッフ
ァ内に9バイト分全て蓄積されるのを待ってデータの変
換を行うのではなく、所定バイト目でデータ変換を行い
データの送出を行うので、その分遅延を減少させること
ができる。
【0034】データを送出した後、クロージングフラグ
を検出したか否かを判断する(ST6)。クロージング
フラグを検出していない場合は、続いてデータの受信を
行う(ST2)。クロージングフラグを検出した場合に
は、フレームチェッキングシーケンス(以下、FCSと
する)に対し演算を行い、その演算結果を保持し(ST
7)、ステップ8へ進む。
【0035】ステップ8においては、前記バッファ内に
蓄積されたデータを送出し終えたか否か判断し、前記バ
ッファ内にデータがある場合にはそのデータの送出を行
う(ST9)。データの送出が終了すると、前記演算結
果に基づき、フレームデータが正常フレームであれば、
データの終端かつそのデータが正常である旨を示す〈DL
E〉〈ETX〉を送出する(ST11)。また、フレームデ
ータがエラーフレームである場合にはデータの終端かつ
そのデータがエラーフレームである旨を示す〈DLE〉〈E
SC〉を送出する(ST12)。 このように、データの
終端を示すデータの種類を変えることにより、送信デー
タの正常かエラーかを通信制御装置4に伝えているの
で、相手側通信制御装置4はどの種類のデータを受信し
たかで、確実にフレームデータを正常な状態若しくはエ
ラーの状態において再現することができる。この相手側
通信制御装置4のフレーム再現処理について、以下図5
を参照に説明する。図5は受信側における処理を示した
フローチャートである。 まず、通信制御装置4はデジ
タル回線網6よりデータを受信する(ST1)。次に、
受信データが〈DLE〉〈***〉という種類のデータか否か
を判断する(ST2)。受信データが〈DLE〉〈***〉で
ない場合は、FIFOメモリに受信データを蓄積する
(ST3)。続いて、受信データはファクシミリ装置1
へ送出するためにDCE制御部45において送信バッフ
ァに蓄積される。前記送出バッファに空き領域ができれ
ば(ST4)、前記FIFOメモリから順次受信データ
を取出し、送信バッファへ格納する(ST5)。
【0036】ステップ2において、〈DLE〉〈***〉とい
う種類のデータを受信した場合、前記FIFOメモリか
ら送信バッファへのデータ転送が終了したか否かを判断
する(ST6)。データの転送が終了していない場合
は、送信バッファの状態により(ST7)受信データを
転送する(ST8)。
【0037】ステップ6において、データの転送が終了
している場合は、〈DLE〉〈***〉が〈DLE〉〈ETX〉か
〈DLE〉〈ESC〉かを判断し(ST9)、〈DLE〉〈ETX〉
であれば正常なFCSを含むフレームデータを生成しフ
ァクシミリ装置1へ送信し(ST10)、また、〈DL
E〉〈ESC〉であればエラーとなるFCSを含むフレーム
データを生成しファクシミリ装置1へ送信する(ST1
1)。
【0038】以上のように、本発明はデジタル回線を用
いG3ファクシミリ装置による通信を実現する際に、受
信側では受信側通信制御装置8が所定バイト以上のデー
タを受信すると、全フレームデータの蓄積を待たずに、
順次データをデジタル回線上に送出しているので、回線
の伝送速度によるデータ伝送の遅延を低減することがで
きる。また、送信側では受信したデータの終端を示すデ
ータの種類を判別することにより、ファクシミリ装置へ
送出するフレームデータを送信側通信制御装置4におい
て確実に再現することができる。
【0039】なお、本実施例ではデジタル回線上へ送出
するデータの終端を示すデータの種類を変えたが、終端
を示すデータは同一データとしてエラーフレームデータ
の場合に無効データを付加する構成としてもよい。この
場合、上述の場合と異なりファクシミリ装置1若しくは
11において、データの無効性を判断することになる。
【0040】上記説明は構内回線2または5の伝送速度
がデジタル回線網6の伝送速度より遅い場合の説明であ
るが、逆の場合すなわちデジタル回線網6の伝送速度が
構内回線2または5の伝送速度より遅い場合、デジタル
回線網6上に無信号状態が発生するので、通信不能の状
態を招来することになる。
【0041】そこで、本発明では、デジタル回線網6の
伝送速度が受信側ファクシミリ装置11の最大伝送速度
より遅い場合、受信側ファクシミリ装置11から送出さ
れるDISの内容を書換えて、送信側ファクシミリ装置
1には受信側ファクシミリ装置11の最大伝送速度を実
際のものより遅くして通知させる制御を行っている。
【0042】以下、図6および図7を参照して説明す
る。図6は通信制御装置4におけるDTE制御部42の
制御を示したフローチャートであり、図7は本実施例の
DIS信号におけるファクシミリインフォメーションフ
ィールド(以下、FIFとする)の構成を示したフレー
ム構成図である。
【0043】まず、受信側ファクシミリ装置11がDI
Sを送出すると、受信側通信制御装置8においてDIS
はデータ通信用のデータ形態に変換されデジタル回線網
6へ送出される。送出側通信制御装置4が前記データを
受信すると、内部においてDTE制御部42においてデ
ータをメモリに格納する(ST1)。前記格納データが
どの種類のファクシミリ制御信号であるか判断する(S
T2)。DISであればステップ3へ進み、また、DT
C(デジタル送信命令信号)であれば同じくステップ3
へ進む。DISであればデジタル回線網6の伝送速度を
チェックして(ST3)、DISのFIFから受信側フ
ァクシミリ装置11の最大伝送速度をチェックし、両者
を比較する(ST4)。なお、デジタル回線網6の伝送
速度は予め通信制御装置に設定されている。デジタル回
線網6の伝送速度のほうが遅い場合、例えばデジタル回
線網6の伝送速度が8Kbps、受信側ファクシミリ装置
11の最大伝送速度が14、4Kbpsである場合には、
DISのFIFの内容を図7が示すように 14、4Kb
psを示すV.17表示から7200bpsを示すV.27t
er+V.29表示への書換える処理を行う(ST5)。
DISのFIFの書換え処理が終了すると、DTE制御
部42はデータをモデム41へ転送する(ST6)。こ
のように、デジタル回線網6の伝送速度が受信側ファク
シミリ装置11の最大伝送速度より遅い場合でも、受信
側ファクシミリ装置11から送出されるDISの内容を
書換え実際のものより遅くすることにより、送信側ファ
クシミリ装置1は実際の最大伝送速度より遅い伝送速度
を指定することになるので、デジタル回線網6上でのオ
ーバーフロー状態の発生を防ぎ通信を継続させることが
できる。
【0044】以上は、ファクシミリ通信手順フェーズB
における構内回線2とデジタル回線網6とのデータ伝送
速度差により発生する問題の解決手段を説明したが、伝
送速度差が存在する以上実際に画情報を送信する場合、
すなわちファクシミリ通信手順フェーズCにおいても伝
送速度差は影響を及ぼす。すなわち、通常デジタル回線
網6の伝送速度のほうが構内回線2の伝送速度より速い
ため、画情報を送信する際デジタル回線網6上に送出す
るデータが間に合わず、アンダーフローが発生し、通信
が中断するという問題が生じる。 そこで、本発明で
は、アンダーフローが発生した際、特定の透過パターン
〈DLE〉〈NULL〉を送出することにより、回線上に無信
号状態が発生するのを防いでいる。
【0045】以下、図8および図9を参照にアンダーフ
ローが発生した場合の通信制御装置の処理について説明
する。図8はファクシミリ通信手順フェーズCにおいて
画情報の送出の状態を示したシーケンス図である。図8
において、PIXは画情報を示している。RTCは、1
ページ分の画情報の送出終了を示す制御信号であり、デ
ジタル回線上ではデータ通信用のデータ形態に変換され
ている。RTC後の〈DLE〉〈ETX〉は、1単位のデータ
の終端かつデータが正常であることを示すデータであ
る。
【0046】なお、図8に示すように、画情報送出後に
〈DLE〉〈ETX〉を付加して送信画データ中のエラーの有
無を知らせる場合、送信画データ中に画データとしての
意味を示すデータとして〈DLE〉〈ETX〉および〈DLE〉
〈ESC〉が出現する可能性がある。すなわち、〈DLE〉
〈ETX〉および〈DLE〉〈ESC〉は、単に通信制御装置4
および8間においてエラー有無を示す情報であると予め
取決めているものに過ぎず、〈DLE〉はアスキーコード
の〈10〉であり、使用態様が特定されているデータでは
ないので、当然送信画データ中に出現し得るのである。
したがって、通信制御装置8において、送信画データ中
の〈DLE〉〈ETX〉を画データの送信終了を示すデータで
あると誤認識する虞が生じ、誤認識した場合には画デー
タの受信は途中で中断されるという問題が発生するが、
本実施例では周知の透過処理を用い解決している。
【0047】図9は、通信制御装置において特定の透過
パターンを送出する際の処理を示したフローチャートで
ある。図9においては、ファクシミリ装置1から転送さ
れた画情報が通信制御装置4において〈11〉〈DLE〉
〈0〉〈DLE〉〈DLE〉の順に変換されてデジタル回線網
6上に送出されるものとして説明する。
【0048】まず、通信制御装置4がファクシミリの画
情報を変換して〈11〉を送出する際、NULL送出フラ
グが立っているか(ST1)、DLE送出フラグが立っ
ているか(ST2)を判断する。〈11〉は最初のデータ
であるので、前記両フラグは立っておらず、ST3へ進
む。ST3ではインターフェース制御部43内部のバッ
ファに空きがあるか否かを判断する。空きがあればファ
クシミリ装置1からのデータの転送が遅れ、アンダーラ
ンが発生することを意味するが、ここではすでに〈11〉
が前記バッファ内に蓄積されているので、ST4へ進
む。ST4では、最終送出データがDLEか否か判断す
る。ここでは〈11〉より前のデータは存在しないので、
最終送出データはDLEではなく、ST5へ進み〈11〉
をデジタル回線へ送出する。最終送出データを〈11〉と
して処理を終える(ST6)。
【0049】次に、次データである〈DLE〉を送出する
処理を行う。この場合、再び上述の判断を繰返す。すな
わち、ST1→ST2→ST3→ST4と進む。ST4
において、最終送出データは〈11〉であるので、ST5
へ進み〈DLE〉を送出する。最終送出データを〈DLE〉と
して処理を終了する(ST6)。
【0050】次に、〈0〉を送出する処理を行う。この
場合、ST1→ST2→ST3→ST4と進む。ST4
において、最終送出データは〈DLE〉とされているの
で、ST7へ進む。ST7において、バッファ内のデー
タは〈0〉であり〈DLE〉でないので、ST8へ進み
〈0〉ではなく〈DLE〉を送出する。最終送出データを
〈DLE〉から〈SUB〉へ変換して処理を終了する(ST
9)。なお、ST9では最終送出データ〈DLE〉を他の
記号に変えればよいので、〈SUB〉以外の記号でもよ
い。
【0051】次に、〈0〉はまだ送出されていないの
で、ST1→ST2→ST3→ST4→ST5と進み、
〈0〉を送出する。最終送出データを〈SUB〉から〈0〉
として処理を終了する(ST6)。
【0052】次にファクシミリ装置1から通信制御装置
4へのデータの転送が間に合わずアンダーランが発生し
たとする。この場合、ST1→ST2→ST3と進む。
ST3において、アンダーランが発生し、インターフェ
ース制御部43内部のバッファに空きが存在するので、
ST10へ進む。ST10において、送信画データの送
出が終了したか否かを判断している。ここでは画情報の
送出途中であるので、ST11へ進む。ST11におい
て、最終送出データは〈DLE〉ではなく〈0〉であるの
で、ST12へ進み〈DLE〉を送出する。NULL送出
フラグを立てて処理を終了する(ST13)。
【0053】再びST1へ戻る。ST1において、NU
LL送出フラグが立っているので、ST14へ進み〈NU
LL〉を送出し、NULL送出フラグをオフにする(ST
15)。すなわち、ここにおいて、アンダーランの発生
により〈DLE〉〈NULL〉をバイト単位で送出したことに
なる。
【0054】次に、〈DLE〉を送出する処理を行う。こ
の場合ST1→ST2→ST3→ST4と進む。ST4
において、最終送出データは〈0〉であるので、ST5
へ進み〈DLE〉を送出する。最終送出データを〈0〉から
〈DLE〉へ変え処理を終了する。
【0055】次に再びアンダーランが発生したとする。
この場合、ST1→ST2→ST3と進む。ST3にお
いて、アンダーランが発生しているので、ST10へ進
む。ST10において、画データの送出は途中であるの
で、ST11へ進む。ST11において、最終送出デー
タは〈DLE〉であるので、ST16へ進む。ST16に
おいて、〈NULL〉を送出し、DLEフラグを立てて処理
を終了する(ST17)。すなわち、、アンダーランの
発生により、〈DLE〉〈NULL〉を送出したことになる。
【0056】次に、本来のデータとしての〈DLE〉は〈N
ULL〉を付加されて送出されたことにより、受信側通信
制御装置8においてアンダーランを示すデータであると
認識される。そこで、ST1へ戻りST2へ進む。ST
2において、DLE送出フラグが立っているので、ST
18へ進む。ST18において、〈DLE〉を送出し、D
LE送出フラグを下ろして処理を終了する(ST1
9)。すなわち、データは〈DLE〉→〈NULL〉→〈DLE〉
と送出されたことになるので、受信側通信制御装置では
〈DLE〉〈NULL〉をアンダーランを意味するデータを認
識し、〈DLE〉を画データ内の意味のあるデータとして
認識するので、受信側通信制御装置8において誤認識は
発生しないことになる。
【0057】次に、〈DLE〉を送出する処理を行う。こ
の場合、 ST1→ST2→ST3→ST4と進む。S
T4において、最終送出データは〈DLE〉であるので、
ST7へ進む。ST7において、バッファ内のデータは
〈DLE〉であるのでST20へ進み、〈SUB〉を送出する
(ST20)。バッファ内のデータを1バイト進め(S
T21)、最終送出データを〈DLE〉から〈SUB〉へ変え
処理を終了する(ST9)。すなわち、〈DLE〉〈DLE〉
と送出データが〈DLE〉が2回続くことになるので、〈D
LE〉〈SUB〉とデータを変換してデジタル回線へ送出す
ることになる。
【0058】これにより、〈11〉〈DLE〉[DLE]〈0〉
[DLE][NULL]〈DLE〉[NULL][DLE]〈SUB〉の順で
データを送信して、送出側通信制御装置のデータ送出処
理は終了する。[]内のデータは透過処理とアンダーラ
ン処理のために付加されたデータである。
【0059】以上のように透過処理により変換されたデ
ータは受信側通信制御装置8において再現される処理を
図10を用いて説明する。具体的には〈11〉〈DLE〉〈D
LE〉〈0〉〈DLE〉〈NULL〉〈DLE〉〈NULL〉〈DLE〉〈SU
B〉の順でデータを受信した場合を想定して説明する。
図10は、受信側通信制御装置8が透過処理されたデー
タを再現する処理を示したフローチャートである。
【0060】まず、受信データをレジスタaに取込む
(ST1)。すなわち、〈11〉をaに取込みST2へ進
む。ST2において、DLEフラグが立っているか否か
を判断する。DLEフラグは立っていないので、ST3
へ進む。ST3において、aは〈DLE〉ではなく〈11〉
であるので、〈11〉を通信制御装置8内のインターフェ
ース制御部43内部の受信データバッファに格納して
(ST4)処理を終了する。
【0061】次に、〈DLE〉をaに取込む(ST1)。
ST2において、DLEフラグは立っていないので、S
T3へ進む。ST3において、aは〈DLE〉であるの
で、DLEフラグを立てて(ST5)処理を終了する。
すなわち、〈DLE〉はインターフェース制御部の受信デ
ータバッファに格納されずに捨てられることになる。
【0062】再びST1へ戻り、次のデータ〈DLE〉を
aに取込み、ST2へ進む。ST2において、DLEフ
ラグが立っているので、ST6へ進む。ST6において
は、aに取込まれているデータが〈NULL〉であるか否か
を判断する。aには〈NULL〉ではなく〈DLE〉が取込ま
れているので、ST7へ進む。ST7においては、aに
入っているデータが〈DLE〉であるか否かを判断する。
aは〈DLE〉であるので、インターフェース制御部43
の受信データバッファに〈DLE〉を格納する(ST
8)。DLEフラグを下ろして処理を終了する(ST
9)。
【0063】次に〈0〉を受信する。この場合、aに
〈0〉を取込み(ST1)、DLEフラグが立っている
か否か判断する(ST2)。DLEフラグが立っていな
いので、ST3へ進む。ST3において、aは〈0〉で
あるので、ST4へ進みインターフェース制御部43の
受信データバッファに〈0〉を格納する。
【0064】次に〈DLE〉を受信する。この場合、aに
〈DLE〉を取込み(ST1)、DLEフラグは立ってい
ないので(ST2)、ST3へ進む。ST3において、
aは〈DLE〉であるので、ST5へ進みDLEフラグを
立て処理を終了する。すなわち、〈DLE〉はインターフ
ェース制御部43の受信データバッファに格納されずに
捨てられることになる。
【0065】次に〈NULL〉を受信する。この場合、aに
〈NULL〉を取込み(ST1)、DLEフラグは立ってい
るので(ST2)、ST6へ進む。ST6において、a
は〈NULL〉であるので、DLEフラグを下ろし(ST
9)そのまま処理は終了する。すなわち、〈NULL〉はイ
ンターフェース制御部43の受信データバッファに格納
されずに捨てられることになる。
【0066】次に〈DLE〉を受信する。この場合、ST
1→ST2→ST3→ST5へ進み、DLEフラグを立
て処理を終了する。すなわち、〈DLE〉はインターフェ
ース制御部43の受信データバッファに格納されずに捨
てられることになる。
【0067】次に〈NULL〉を受信する。この場合、ST
1→ST2→ST6→ST9と進み処理は終了する。す
なわち、〈NULL〉はインターフェース制御部43の受信
データバッファに格納されずに捨てられることになる。
【0068】次に〈DLE〉を受信する。この場合、ST
1→ST2→ST3→ST5へ進み、DLEフラグを立
て処理を終了する。すなわち、〈DLE〉はインターフェ
ース制御部43の受信データバッファに格納されずに捨
てられることになる。
【0069】次に〈SUB〉を受信する。この場合、aに
〈SUB〉を取込み(ST1)、ST2へ進む。ST2に
おいて、DLEフラグは立っているので、ST6へ進
む。aは〈SUB〉であるので、ST6→ST7→ST1
0と進む。ST10において、aは〈SUB〉であるの
で、ST11へ進み、〈SUB〉を2つの〈DLE〉データと
してインターフェース制御部43の受信データバッファ
に格納する。DLEフラグを下ろして(ST9)処理を
終了する。また、ST10において、aが〈SUB〉以外
のものであった場合、すなわち、〈ETX〉若しくは〈ES
C〉等であった場合はST12へ進む。
【0070】ST12において、受信側通信制御装置8
が〈DLE〉〈ETX〉若しくは〈DLE〉〈ESC〉を受信したこ
とになるので、1ページ分のデータ受信を終了し〈DL
E〉〈ETX〉若しくは〈DLE〉〈ESC〉に従った処理を実行
する。
【0071】このように、受信側通信制御装置内のSI
O受信データバッファには〈11〉〈DLE〉〈0〉〈DLE〉
〈DLE〉が格納されていることになり、正しく送信デー
タが再現されていることが分かる。
【0072】以上のように処理すると、構内回線2とデ
ジタル回線網6との伝送速度差に起因するアンダーラン
が発生した場合、送信側通信制御装置4で特定のデータ
〈DLE〉〈NULL〉を挿入し、受信側通信制御装置8で〈D
LE〉〈NULL〉を抜取る処理であるのでCPUの負荷が増
加させることなく、デジタル回線網6上の無信号状態を
防止することができる。 なお、アンダーランが発生し
た場合、次ラインのデータが送信側ファクシミリ装置1
から転送されるまで0フィルをデジタル回線網6に送出
するようにしてもよい。この場合、受信側通信制御装置
8では0フィルを抜取る処理を行うのであるが、全ての
0フィルを抜取るのではなく、最小伝送時間を考慮して
0フィルを抜取り受信側ファクシミリ装置11へ転送し
なければならない。すなわち、ライン間に0フィルが挿
入されていることになるので、その分受信側ファクシミ
リ装置の記録時間の遅延を招来する。したがって、記録
時間の遅延を防ぐために最小伝送時間を考慮して0フィ
ルを抜取る必要がある。なお、0フィルを抜取る処理
は、透過パターンである〈DLE〉〈NULL〉を抜取る場合
と異なり、最小伝送時間を考慮して挿入された0フィル
と同一データであるので、CPUの負荷がその分増大す
ることになる。
【0073】以下、受信側通信制御装置8が0フィルを
抜取る処理を図11を用いて説明する。図11は、通信
制御装置8が0フィルを抜取る処理を示したフローチャ
ートである。なお、送信側通信制御装置で送出するデー
タは1ラインがEOLで始まるものとする。
【0074】まず、インターフェース制御部43内のデ
ータを1バイト毎にレジスタaに取込み(ST1)、カ
ウンタ値をインクリメントする(ST2)。カウンタの
カウント値が最小伝送時間以上になったか否かを判断す
る(ST3)。超えていなければST7へ進み、aに入
っているデータをモデム41へ転送し処理を終了する。
【0075】次に、データの次の1バイトをaに入れ
(ST1)、ST2→ST3と進み、ST3において、
カウンタのカウント値が最小伝送時間以上になるまで、
ST1→ST2→ST3→ST7の処理を繰り返す。
【0076】ST3において、カウンタのカウント値が
最小伝送時間以上になると、最小伝送時間以上のデータ
量をモデム41へ転送したことになるので、0フィルが
挿入されている場合は、抜取る処理を行うことになる。
すなわち、ST4へ進む。ST4では、aに取込まれて
いる1バイトのデータが0の8連続であるか否か判断し
ている。0の8連続でなければ、アンダーラン時に挿入
された0フィルでなく、意味のあるデータであると判断
し、aに入っているデータをモデム41へ転送し処理を
終了する(ST7)。
【0077】ST4において、1バイトのデータが0の
8連続であれば、アンダーラン時に挿入された0フィル
である可能性があるので、ST5へ進む。ST5では、
aの前のデータが0の11連続であるか否かを判断して
いる。すなわち、MH符号化方式では0が10以上連続
するデータはEOL(000000000001)以外
にあり得ないので、現在aに入っている8連続の前に1
1連続の0が存在すると、0フィルであることが分か
る。そこで、ST5で、aの前に0が11連続していれ
ば、8連続した0データをモデム送信部へ転送しないよ
うにしている(ST6)。なお、ラインが変ると、カウ
ント値は0にリセットされる。
【0078】これにより、送信側通信制御装置4におい
て、挿入した0フィルを受信側通信制御装置8では最小
伝送時間を考慮して抜取ることができる。
【0079】以上のように、本発明は、G3ファクシミ
リ装置による通信をデジタル回線を介して実現する際、
デジタル回線の本数は現状のままで、より多くの通信を
同時伝送することができ、また、その際に構内回線とデ
ジタル回線との伝送速度差に起因する悪影響を防止する
ことにより、回線の切断を招くことなく、確実にファク
シミリ通信を継続することができるという効果を得るこ
とができる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、G3ファクシミリ装置による通信をデジタル回線を
介して実現する際、通信制御装置においてファクシミリ
装置から転送されたデータをそのままサンプリングして
デジタルデータに変換するのではなく、一旦復調してデ
ジタルデータに変換する処理を行うことにより、データ
量を増大させることなくアナログデータをデジタルデー
タに変換させることができるので、既存のデジタル回線
の本数を増設させることなく、より多くの通信数を同時
伝送させることがてきる。
【0081】また、G3ファクシミリ装置による通信を
デジタル回線を介して実現する際、構内回線とデジタル
回線との伝送速度差により生じるデータの遅延、アンダ
ーフロー等の通信における悪影響を、第1にファクシミ
リデータをデータ通信用のデータ形式に変換する場合、
全ファクシミリデータを蓄積し、その後に変換処理を行
うのではなく、データ通信用のデータ形式に変換できる
データ量蓄積されれば、全データの蓄積を待つことな
く、順次変換し、デジタル回線上へ送出する処理を行っ
ているので、その分のデータの遅延を防止することがで
きる。
【0082】第2に、デジタル回線の伝送速度が受信側
ファクシミリ装置の保有する最大伝送速度より遅い場
合、受信側ファクシミリ装置から送出されるDISの最
大伝送速度を実際の最大伝送速度より遅くして送信側フ
ァクシミリ装置へ通知させる処理を行っているので、そ
の分画情報を送信する際のデジタル回線と構内回線との
伝送速度差を小さくすることができ、通信不能の状態を
回避させることができる。
【0083】第3に、アンダーフローが発生した場合、
送信側通信制御装置において特定の透過パターンをデジ
タル回線上に送出することにより、デジタル回線上の無
信号状態を防いでいる。受信側通信制御装置において
は、前記特定の透過パターンを抜取る処理であるので、
CPUの負荷を増加させることなく行うことができる。
【0084】第4に、アンダーフローが発生した場合、
送信側通信制御装置において0フィルを送出し、受信側
通信制御装置において最小伝送時間を考慮して0フィル
を抜取る処理をしているので、受信側ファクシミリ装置
の記録動作を遅延させることなく、通信断を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるデジタル回線を介し
たファクシミリ通信を示したシステム構成図
【図2】本発明の通信制御装置の内部構成を示した概略
ブロック図
【図3】構内回線とデジタル回線との伝送速度差により
招来される現象を示したシーケンス図
【図4】本発明の通信制御装置におけるデータ形態の変
換処理を示したフローチャート
【図5】受信側における通信制御装置のフレーム生成処
理を示したフローチャート
【図6】通信制御装置におけるDTE制御部の制御を示
したフローチャート
【図7】本実施例のDIS信号におけるファクシミリイ
ンフォメーションフィールドの構成を示したフレーム構
成図
【図8】ファクシミリ通信手順フェーズCにおいて画情
報の送出の状態を示したシーケンス図
【図9】通信制御装置において特定の透過パターンを送
出する際の処理を示したフローチャート
【図10】受信側における通信制御装置が透過処理され
たデータを再現する処理を示したフローチャート
【図11】受信側において通信制御装置が0フィルを抜
取る際の処理を示したフローチャート
【図12】従来のデジタル回線を介した通信を示したシ
ステム構成図
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 構内回線 4 通信制御装置 5 デジタル回線 41 モデム 42 DTE制御部 43 インターフェース制御部 44 多重化制御部 45 DCE制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戴 志堅 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファクシミリ端末装置から転送されるアナ
    ログデータを復調するモデムと、前記復調データを蓄積
    するバッファと、このバッファにデータが所定量蓄積さ
    れ次第データ通信に用いられるデータ形態に変換する変
    換手段と、前記変換データを変換後順次デジタル回線へ
    送信する送信手段とを具備することを特徴とする通信制
    御装置。
  2. 【請求項2】デジタル回線により伝送されたデータを受
    信する受信手段と、前記受信データをファクシミリ通信
    手順に用いられるデータ形態に変換する変換手段と、前
    記変換データを蓄積するバッファと、このバッファに蓄
    積された前記変換データを順次変調してファクシミリ端
    末装置へ転送するモデムとを具備することを特徴とする
    通信制御装置。
  3. 【請求項3】ファクシミリ端末装置からフレーム化され
    たファクシミリデータを受信するモデムと、前記ファク
    シミリデータをデータ通信に用いられるデータ形態に変
    換する変換手段と、前記変換データを全フレームデータ
    変換前に随時デジタル回線へ送出し、かつ前記ファクシ
    ミリデータ中のエラーチェックデータの判断に基づいて
    エラー有無の情報を付与する送信部とを具備することを
    特徴とする通信制御装置。
  4. 【請求項4】ファクシミリ端末装置からフレーム化され
    たファクシミリデータを受信するモデムと、前記ファク
    シミリデータをデータ通信に用いられるデータ形態に変
    換する変換手段と、前記変換データを全フレームデータ
    変換前に随時デジタル回線へ送出し、かつ前記ファクシ
    ミリデータのエラーデータである場合、無効データを付
    加する送信部とを具備することを特徴とする通信制御装
    置。
  5. 【請求項5】ファクシミリ端末装置より転送されるファ
    クシミリ制御信号を解析するモデムと、前記解析結果に
    基づいて前記ファクシミリ端末装置の保有する最高伝送
    速度とデジタル回線の伝送速度とを比較し、前記デジタ
    ル回線の伝送速度のほうが遅い場合前記最高伝送転送速
    度を遅く書換えて前記ファクシミリ制御信号をデータ通
    信に用いられるデータ形態に変換する変換手段と、前記
    変換データを前記デジタル回線へ送出する送信部とを具
    備することを特徴とする通信制御装置。
  6. 【請求項6】ファクシミリ端末装置からのファクシミリ
    データを受信するモデムと、前記ファクシミリデータを
    データ通信に用いられるデータ形態に変換する変換手段
    と、前記変換データをデジタル回線へ送出する送信手段
    とを具備し、前記変換手段は1ページ分の送信画データ
    送出時にアンダーランが発生した場合、随時アンダーラ
    ンを示す特定データを送出する制御を行うことを特徴と
    する通信制御装置。
  7. 【請求項7】デジタル回線よりデジタルデータを受信す
    る受信手段と、前記デジタルデータをファクシミリ通信
    に用いられるデータ形態に変換する変換手段と、前記変
    換データをファクシミリ端末装置へ転送するモデムとを
    具備し、前記受信手段は受信画データ中にアンダーラン
    を示す特定データを検出した場合、前記特定データを前
    記変換手段へ転送しない制御を行うことを特徴とする通
    信制御装置。
  8. 【請求項8】デジタル回線よりデジタルデータを受信す
    る受信手段と、前記デジタルデータをファクシミリ通信
    に用いられるデータ形態に変換する変換手段と、前記変
    換データをファクシミリ端末装置へ転送するモデムとを
    具備し、前記受信手段は受信画データ中に0フィルが挿
    入されていた場合、最小伝送時間を考慮したビット数0
    フィルを抜取る制御を行うことを特徴とする通信制御装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999007137A1 (fr) * 1997-07-30 1999-02-11 Sysnet Co., Ltd. Systeme de transmission de fac-simile

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WO1999007137A1 (fr) * 1997-07-30 1999-02-11 Sysnet Co., Ltd. Systeme de transmission de fac-simile

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