JPH07111470A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JPH07111470A
JPH07111470A JP25607293A JP25607293A JPH07111470A JP H07111470 A JPH07111470 A JP H07111470A JP 25607293 A JP25607293 A JP 25607293A JP 25607293 A JP25607293 A JP 25607293A JP H07111470 A JPH07111470 A JP H07111470A
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JP
Japan
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antenna
circuit
impedance
cpu
receiver
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Application number
JP25607293A
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English (en)
Inventor
Yoshio Nakano
喜夫 中埜
Fumio Umeda
文雄 梅田
Takahisa Noda
貴久 野田
Yuji Shibagaki
雄次 柴垣
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】アンテナの取り付け場所に応じてそのインピー
ダンスを最適に調整することが可能な受信機を提供す
る。 【構成】マッチング回路13は内蔵アンテナ12と受信
回路14とのマッチングをとる回路であり、内部に可変
容量ダイオードVDiが設けられている。D/Aコンバー
タ17はダイオードVDiに調整電圧を印加し、それによ
りダイオードVDiの容量値が変化してアンテナ12のイ
ンピーダンスが変化する。受信回路14は受信電界に比
例したDC電圧を出力する受信電界強度指示信号(SS
I)端子をIF増幅部に備えている。CPU15は、S
SI電圧に基づいてダイオードVDiの最適な容量値を求
め、その容量値に対応するパルス列をEEPROM15
aに記憶させる。D/Aコンバータ17はCPU15か
ら出力されたパルス列を対応した調整電圧にD/A変換
する。CPU15は受信回路14の復調出力に基づいて
IDコードおよびID登録の認識を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受信機に係り、詳しく
は、アンテナのインピーダンスを自動的に調整する機能
を有する電波キーシステム用の車載受信機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては「電波キーシス
テム」と呼ばれるリモコン装置が広く使われるようにな
ってきた。電波キーシステムでは、例えば、イグニッシ
ョンキーに内蔵した送信機から電波を発し、その電波を
車載受信機にて受信することにより、自動車から離れた
場所からでもドアロックやエンジン始動などの制御を行
うことができる。
【0003】この電波キーシステムにおいては、当初、
受信用アンテナを車外に取り付ける方式が一般的であっ
た。しかし、昨今では、受信用アンテナを車載受信機に
内蔵することにより、車外の余計な突起物を無くして美
観を向上させることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、受信用アン
テナを受信機に内蔵することにより、外部に専用アンテ
ナを設ける必要を無くした電波キーシステムでは、以下
のような問題があった。
【0005】受信機が取り付けられる場所の周囲の状
況(車体の構造、車両配線の引回し、等)により、アン
テナのインピーダンスが変動してしまうことがある。つ
まり、自動車は複雑な形状をした金属の箱であるため、
車内の電界は場所によって大きく異なる。そのため、例
えば、受信機をシート下に取り付けた場合とトランクル
ーム内に取り付けた場合とでは、アンテナのインピーダ
ンスが変わってくる。従って、受信機を車内に取り付け
ない状態で受信機内蔵アンテナのインピーダンスを最適
に調整しておいても、実際に取り付けたときにはアンテ
ナのインピーダンスが変化して同調点がずれることがあ
る。
【0006】一般に、受信機内蔵アンテナは電界強度
的に条件の悪い場所に取り付けられ、その悪い条件下で
の受信を強いられる。つまり、受信機に与えられる取り
付け場所は、シート下、トランクルーム内、インパネ裏
などの狭い場所である。そのため、受信機内蔵アンテナ
の周囲に十分なスペースを取ることができず、発生する
電界も弱い場合が多い。また、受信機をシート下に取り
付けた場合、シートは前後方向にスライドされるため、
シートのスライド位置によって発生する電界が大きく変
化する。従って、受信機内蔵アンテナは、極力Qを高く
してアンテナゲインが高くなるように設定されている。
その結果、受信機内蔵アンテナの共振特性はシャープに
なり、生産工程におけるインピーダンス調整作業がクリ
ティカルになって難しくなる。
【0007】上記の相乗作用により、十分な受信
感度が得られず、電波キーシステムが作動しないことが
ある。特に、受信機をシート下に取り付けた場合には、
前記したように、シートのスライド位置によって変化す
る電界によりアンテナのインピーダンス変動も大きくな
るため、上記の問題がより顕著に現れる。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、アンテナの取り付け場
所に応じてアンテナのインピーダンスを最適に調整する
ことが可能な受信機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、受信用アンテナと、受信回路と、その受信用アンテ
ナと受信回路とのマッチングをとるためのマッチング回
路と、前記受信回路の受信電界強度に基づいてマッチン
グ回路を調整することにより、前記受信用アンテナのイ
ンピーダンスを調整する調整制御回路とを備え、送信機
からの電波を受信する度に、前記調整制御回路による前
記受信用アンテナのインピーダンス調整を行うことをそ
の要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、受信用アンテナ
と、受信回路と、その受信用アンテナと受信回路とのマ
ッチングをとるためのマッチング回路と、前記受信回路
の受信電界強度に基づいてマッチング回路を調整するこ
とにより、前記受信用アンテナのインピーダンスを調整
する調整制御回路とを備え、送信機のIDコードを登録
する時に、前記調整制御回路による前記受信用アンテナ
のインピーダンス調整を行うことをその要旨とする。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、送信
機からの電波を受信する度に、調整制御回路による受信
用アンテナのインピーダンス調整が行われるため、アン
テナの取り付け場所に関係なく、そのインピーダンスを
最適に調整することができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、送
信機のIDコードを登録する時に、調整制御回路による
受信用アンテナのインピーダンス調整が行われるため、
アンテナの取り付け場所に関係なく、そのインピーダン
スを最適に調整することができる。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図面に従って説明する。
【0014】図1は、本実施例の受信機の構成を示すブ
ロック回路図である。本実施例の受信機11は、内蔵ア
ンテナ12,マッチング回路13,受信回路14,CP
U15,A/Dコンバータ16,D/Aコンバータ17
から構成されており、車内の適当な場所に取り付けられ
ている。
【0015】内蔵アンテナ12は、ロッドアンテナ,ヘ
リカルアンテナ,平面アンテナ等その形式は問わない。
マッチング回路13は内蔵アンテナ12と受信回路14
とのマッチングをとる回路であり、その内部回路は図2
に示すように、インダクタLとコンデンサC1〜C3お
よび可変容量ダイオードVDiによるLC共振回路によっ
て構成されている。その可変容量ダイオードVDiには、
D/Aコンバータ17からの調整電圧が印加される。そ
の調整電圧に従って可変容量ダイオードVDiの容量値は
変化し、内蔵アンテナ12のインピーダンスも変化す
る。
【0016】受信回路14は通常の受信回路でありその
回路形式は問わないが、受信電界に比例したDC電圧を
出力する受信電界強度指示信号(以下、SSIという)
端子をIF増幅部に備えたタイプとする。
【0017】CPU15は、入力端子A,Bと出力端子
CおよびEEPROM15aを備えている。A/Dコン
バータ16は、受信回路14のSSI端子から出力され
るSSIを、その信号レベルに対応した電圧(以下、S
SI電圧という)にA/D変換する。
【0018】CPU15の入力端子Bは、A/Dコンバ
ータ16から出力されるSSI電圧を入力する端子であ
る。CPU15は、入力端子Bに入力されたSSI電圧
に基づいてマッチング回路13内の可変容量ダイオード
VDiの最適な容量値を求め、その容量値に対応するパル
ス列を後記するEEPROM15aの余剰な記憶領域に
記憶させる。
【0019】CPU15の出力端子Cは、可変容量ダイ
オードVDiへ印加される調整電圧に対応したパルス列を
出力する端子である。D/Aコンバータ17は、CPU
15の出力端子Cから出力されたパルス列を、対応した
調整電圧にD/A変換する。
【0020】CPU15の入力端子Aは、受信回路14
の復調出力を入力するための端子である。CPU15
は、入力端子Aに入力された復調出力に基づいてIDコ
ードおよびID登録の認識を行う。
【0021】ここで、IDコードおよびID登録につい
て説明する。電波キーシステムに限らずリモコン装置に
おいては、送受信機のIDコードのペアリングすなわち
ID登録を必要とする。通常、受信機側におけるIDコ
ードの記憶は、機械的手段や電気的手段によって行われ
るが、近年では、電気的に書換え可能な不揮発性のメモ
リであるEEPROMの信頼性が向上しコストも低下し
たことから、このEEPROMを使用するのが一般的に
なっている。
【0022】EEPROMを使用するメリットとして
は、送信機を紛失したり破損した場合などにおいても送
受信機のIDコードのペアリングが容易であること、1
つの受信機で複数の送信機のIDコードを各々記憶でき
ること、などがある。そのため、本実施例においても、
CPU15にEEPROM15aを備えている。
【0023】但し、EEPROMに記憶されているID
コードを、ユーザが誤って書き換えてしまわないように
する必要がある。そのため、ある特定のプロセスを経な
ければ、EEPROMに記憶されているIDコードを書
き換えるモード(一般に「ID登録モード」と呼ばれ
る)にならないように配慮されている。例えば、イグ
ニッションをオフにて全ドアを閉じた状態で、運転席
ドアのみを開け、ドアを開けてから10秒以内に登録
しようとする送信機の所定のスイッチを2秒以上オン
し、イグニッションをオンより10秒以内にオフす
る、等々の操作を全て行うと初めてID登録モードにな
るというものである。そして、ID登録モードにおい
て、所定の操作(例えば、ドアロックが作動してから1
0秒以内に登録したい送信機の所定のスイッチをドアロ
ックが作動するまでオンし続ける、等)を行うとIDコ
ードが登録される。
【0024】ところで、市販のEEPROMには、ID
コードのデータ量と全く同じ記憶容量の製品はない。そ
のため、EEPROM15aに市販品を用いた場合、I
Dコードを記憶するための領域を確保してもなお余剰な
記憶領域が残ることになる。本実施例では、そのEEP
ROM15aの余剰な記憶領域に、可変容量ダイオード
VDiの最適な容量値に対応するパルス列を記憶させてい
る。
【0025】次に、上記のように構成された受信機11
の動作を、図3または図4に示すフローチャートに従っ
て説明する。本実施例においては、SSIに基づいて可
変容量ダイオードVDiの容量の最適値を決定することに
より、内蔵アンテナ12のインピーダンス調整を行って
いる。
【0026】図3に示すフローチャートでは、その内蔵
アンテナ12のインピーダンス調整を、ID登録時に行
うようにしている。まず、ステップ(以下、Sとする)
1において、CPU15は、入力端子Aに入力された復
調出力に基づいて、ID登録モードかどうかを判定す
る。そして、ID登録モードであればS2へ移行し、I
D登録モードでなければ終了する。
【0027】S2において、CPU15は、IDコード
の登録が完了したかどうかを判定する。そして、登録が
完了するまで待ってS3へ移行する。S3において、C
PU15は、入力端子Aに入力された復調出力に基づい
て、送信機からの電波を受信しているかどうかを判定す
る。そして、送信機からの電波を受信していればS4へ
移行し、受信していなければS5へ移行する。
【0028】S4において、CPU15は、まず、可変
容量ダイオードVDiへ印加される調整電圧が最低値にな
るようなパルス列を出力端子Cから出力し、次に、当該
調整電圧が順次上昇していくように当該パルス列を変化
させる。そして、S6へ移行する。すると、D/Aコン
バータ17は、当該パルス列に対応した調整電圧を生成
して可変容量ダイオードVDiへ印加する。その結果、可
変容量ダイオードVDiは、まず、容量最小値にセットさ
れ、その後、容量が順次アップしていく。
【0029】S6において、CPU15は、入力端子B
に入力されたSSI電圧が上昇を続けているかどうかを
判定する。つまり、可変容量ダイオードVDiの容量アッ
プに伴って内蔵アンテナ12のインピーダンスが変化
し、受信回路14から出力されるSSIが変化する。そ
のため、A/Dコンバータ16から出力されるSSI電
圧も変化する。そして、SSI電圧が上昇を続けていれ
ばS7へ移行し、SSI電圧が一定であったり下降して
いるようであればS8へ移行する。
【0030】S7において、CPU15は、可変容量ダ
イオードVDiの容量変化に対するSSI電圧のピークを
検出する。具体的には、D/Aコンバータ17を介して
可変容量ダイオードVDiの容量を増減させ、それに伴う
SSI電圧の変化を検出してそのピークをスキャンす
る。そして、S9へ移行する。
【0031】S9において、CPU15は、SSI電圧
がピークとなるときの可変容量ダイオードVDiの容量値
に対応するパルス列を決定し、そのパルス列をEEPR
OM15aに記憶させる。そして、CPU15は、出力
端子Cから出力するパルス列をその決定したパルス列に
固定する。つまり、SSI電圧がピークとなるとき電界
強度は最強となり、内蔵アンテナ12のインピーダンス
は最適になる。従って、内蔵アンテナ12のインピーダ
ンスを最適にするための可変容量ダイオードVDiの容量
値は、SSI電圧がピークとなるときのそれである。
【0032】S10において、CPU15は、可変容量
ダイオードVDiの容量値が決定され、内蔵アンテナ12
のインピーダンス調整が完了した旨のメッセージを出力
して終了する。具体的には、内蔵アンテナ12のインピ
ーダンス調整が完了したことをユーザが認識できるよう
な何らかの動作(例えば、ドアロックを所定回数だけ作
動させる、等)を行わせる。
【0033】一方、S5において、CPU15は処理を
中止し、内蔵アンテナ12のインピーダンス調整ができ
ない旨のメッセージを出力して終了する。具体的には、
内蔵アンテナ12のインピーダンス調整ができないこと
をユーザが認識できるような何らかの動作を行わせる。
または、S10で説明したような動作(ドアロックを所
定回数だけ作動させる)を行わないことにより、内蔵ア
ンテナ12のインピーダンス調整ができないことをユー
ザに知らせる。
【0034】また、S8において、CPU15は、可変
容量ダイオードVDiを容量最小値に固定する。これは、
S6においてSSI電圧が下降している場合には、可変
容量ダイオードVDiが容量最小値のときに、内蔵アンテ
ナ12のインピーダンスが最適になるからである。ま
た、S6においてSSI電圧が一定で変化しない場合に
は、可変容量ダイオードVDiはどのような容量であって
もよいため、取り合えず、容量最小値しておくわけであ
る。
【0035】一方、図4に示すフローチャートでは、内
蔵アンテナ12のインピーダンス調整を、送信機からの
電波を受信する度に行うようにしている。つまり、図4
に示すフローチャートにおいて、内蔵アンテナ12のイ
ンピーダンス調整のやり方については、図3に示すフロ
ーチャートとほぼ同じである。従って、図4に示すフロ
ーチャートにおいて、図3に示すフローチャートと同じ
処理内容についてはステップ番号を等しくしてその説明
を省略する。
【0036】まず、S21において、CPU15は、入
力端子Aに入力された復調出力に基づいて、送信機から
の信号を受信しているかどうかを判定する。そして、送
信機からの信号を受信していればS22へ移行し、受信
していなければ終了する。
【0037】S22において、CPU15は、入力端子
Aに入力された復調出力に基づいて、送信機から送られ
てきたIDコードが正規のIDコードであるかどうかを
判定する。そして、正規のIDコードであればS23へ
移行し、正規のIDコードでなければ終了する。
【0038】S23において、CPU15は、入力端子
Aに入力された復調出力に基づいて、送信機から送られ
てきたIDコードが登録しておいたIDコードであるか
どうかを判定する。そして、登録しておいたIDコード
であればS24へ移行し、登録しておいたIDコードで
なければ終了する。
【0039】S24において、CPU15は、IDコー
ドに従った出力処理を行う。例えば、所定のアクチュエ
ータを駆動することによりドアロックやエンジン始動な
どを行う。そして、S4へ移行する。
【0040】以下、S4,S6,S7,S9,S10に
おいて、図3に示すフローチャートと同様の処理を行
う。尚、図4に示すフローチャートではS8が省かれて
いるのは、前回のインピーダンス調整時において既に可
変容量ダイオードVDiの容量が設定されているからであ
る。
【0041】このように、本実施例においては、ID登
録時(図3)や送信機からの電波を受信する度(図4)
に、SSIに基づいて可変容量ダイオードVDiの容量の
最適値を決定することにより、内蔵アンテナ12のイン
ピーダンス調整を行っている。
【0042】そのため、受信機11が車内のどのような
場所(例えば、シート下などの電界が変化するような場
所)に取り付けられていても、内蔵アンテナ12のイン
ピーダンスは最適に調整される。
【0043】また、内蔵アンテナ12のインピーダンス
調整は、ID登録時や送信機からの電波を受信する度に
行われるため、生産工程におけるインピーダンス調整作
業は必要なくなる。従って、生産工程におけるインピー
ダンス調整作業に留意することなく、内蔵アンテナ12
のQを極力高く設定してアンテナゲインを所望のレベル
まで高めることができ、受信特性を向上させることがで
きる。
【0044】(第2実施例)以下、本発明を具体化した
第2実施例を図面に従って説明する。尚、本実施例にお
いて、図1に示した第1実施例と同じ構成部材について
は符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0045】図5は、本実施例の受信機の構成を示すブ
ロック回路図である。本実施例の受信機21は、内蔵ア
ンテナ12,マッチング回路13,受信回路14,CP
U15,A/Dコンバータ16,23,F/V変換回路
22から構成されており、車内の適当な場所に取り付け
られている。
【0046】本実施例において、第1実施例と異なるの
は以下の点だけである。 [1] 可変容量ダイオードVDiに印加される調整電圧を、
F/V変換回路22によって生成している。
【0047】[2] F/V変換回路22から出力される調
整電圧をA/Dコンバータ23によってA/D変換し、
その調整電圧のデジタル値をCPU15の入力端子Dに
入力している。CPU15は、入力端子Dに入力された
調整電圧のデジタル値を監視し、それに基づいてF/V
変換回路22から出力される調整電圧を調整する。
【0048】このように構成された本実施例の受信機2
1の動作は、第1実施例とほぼ同じである。但し、本実
施例では、図3または図4に示すフローチャートのS4
における処理が第1実施例のそれと異なっている。
【0049】つまり、本実施例のCPU15は、F/V
変換回路22から出力される調整電圧が順次上昇してい
くように、F/V変換回路22に所定のパルス列(F/
V変換回路22の入力周波数に対応したパルス列)を出
力する。それに対して、第1実施例のCPU15は、D
/Aコンバータ17から出力される調整電圧が順次上昇
していくように、D/Aコンバータ17に所定のパルス
列(D/Aコンバータ17の入力電圧に対応したパルス
列)を出力している。しかし、その結果とするところ
(可変容量ダイオードVDiが先ず容量最小値にセットさ
れ、その後、容量が順次アップしていく)は、両実施例
共何ら変わらない。
【0050】従って、本実施例においても第1実施例と
同じ作用により同様な効果を得ることができる。ところ
で、本実施例の受信機21は第1実施例の受信機11に
比べて価格を低く抑えることができる。つまり、数個の
A/Dコンバータを備えたCPUは、市場において多く
の種類が出回っており安価である。また、F/V変換回
路22は簡単な回路によって具体化することができる。
従って、本実施例の受信機21は安価かつ容易に組み立
てることができる。それに対して、D/Aコンバータと
A/Dコンバータとを備えたCPUは、市場においてあ
まり出回っておらず比較的高価である。また、単体で市
販されているD/Aコンバータも比較的高価である。従
って、第1実施例の受信機11は、D/Aコンバータを
備えたCPUを用いた場合でも、単体で市販されている
D/Aコンバータを用いた場合でも、本実施例の受信機
21より高価になってしまう。
【0051】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、例えば、内蔵アンテナ12を備えた受信機
11、21だけでなく、受信用アンテナを外部に設けた
受信機に利用してもよい。その場合でも上記各実施例と
同様に、受信用アンテナの周辺環境に合わせてアンテナ
のインピーダンスを最適に調整することができ、受信特
性を向上させることができる。
【0052】また、受信回路14は必ずしもSSI端子
を備えたものである必要はなく、受信回路14の復調出
力に基づいて受信電界強度を検出する回路を別に設ける
ようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ア
ンテナの取り付け場所に応じてアンテナのインピーダン
スを最適に調整することが可能な受信機を提供すること
ができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の受信機の構成
を示すブロック回路図である。
【図2】第1および第2実施例におけるマッチング回路
13を示す回路図である。
【図3】第1実施例の動作例を説明するためのフローチ
ャートである。
【図4】第1実施例の別の動作例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】本発明を具体化した第2実施例の受信機の構成
を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
12…受信用アンテナとしての内蔵アンテナ、14…受
信回路、13…マッチング回路、15…調整制御回路を
構成するCPU、17…調整制御回路を構成するD/A
コンバータ、22…調整制御回路を構成するF/V変換
回路
フロントページの続き (72)発明者 柴垣 雄次 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信用アンテナ(12)と、 受信回路(14)と、 その受信用アンテナ(12)と受信回路(14)とのマ
    ッチングをとるためのマッチング回路(13)と、 前記受信回路(14)の受信電界強度に基づいてマッチ
    ング回路(13)を調整することにより、前記受信用ア
    ンテナ(12)のインピーダンスを調整する調整制御回
    路(15,17)とを備え、 送信機からの電波を受信する度に、前記調整制御回路
    (15,17)による前記受信用アンテナ(12)のイ
    ンピーダンス調整を行うことを特徴とする受信機。
  2. 【請求項2】 受信用アンテナ(12)と、 受信回路(14)と、 その受信用アンテナ(12)と受信回路(14)とのマ
    ッチングをとるためのマッチング回路(13)と、 前記受信回路(14)の受信電界強度に基づいてマッチ
    ング回路(13)を調整することにより、前記受信用ア
    ンテナ(12)のインピーダンスを調整する調整制御回
    路(15,22)とを備え、 送信機のIDコードを登録する時に、前記調整制御回路
    (15,22)による前記受信用アンテナ(12)のイ
    ンピーダンス調整を行うことを特徴とする受信機。
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