JPH0711131Y2 - 外用貼付剤 - Google Patents

外用貼付剤

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JPH0711131Y2
JPH0711131Y2 JP1987179286U JP17928687U JPH0711131Y2 JP H0711131 Y2 JPH0711131 Y2 JP H0711131Y2 JP 1987179286 U JP1987179286 U JP 1987179286U JP 17928687 U JP17928687 U JP 17928687U JP H0711131 Y2 JPH0711131 Y2 JP H0711131Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は、傷口を被覆して保護したり、或いは外皮から
薬物を生体内に連続的に投与する外用貼付剤に関する。
(b) 従来の技術 薬物の経皮投与は、経口、注射、座薬などに比較して投
与時の煩わしさが少なく、又、薬物の放出が連続的であ
るため投与回数を減ずることができること、投与時の苦
痛がないことなどの利点があり、今後ますます多種の薬
物が経皮投与されるようになることが予想される。
この種の外用貼付剤に用いられる支持体層としては、ハ
ップ剤等に用いられる厚手の不織布から、塩化ビニル、
ポリエチレン、EVA、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リウレタン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリ
プロピレン、ポリエステル等のフィルムやシート、ゴム
及び/又は合成樹脂製発泡シート・フィルムなど多種多
様である。
また、最近では、この種の外用貼付剤の適用部位がひ
ざ、ひじ、関節等の屈曲部が多いため、その支持体層に
も柔軟性、伸縮性を有するものを使用する場合が多くな
ってきた。
更に、これらの外用貼付剤は、貼付剤中に含有される薬
物或いは貼付剤そのものを、光、熱、湿度、衝撃等から
保護するために、布、紙、金属箔、アルミニウム箔とプ
ラスチックフィルムとのラミネートフィルムからできた
包装材等によって1枚ずつ或いは複数枚をまとめて包装
される。
使用者はこれらの包装材を開封し、その中の貼付剤を取
り出して患部に貼付する。
ところで、この種、医療用の外用貼付剤は通常1患部に
対して1日1枚又は2枚ずつ貼付される場合が多いた
め、包装する場合、1週間分を目安として7枚1袋或い
は14枚1袋とすることが多い。
この種の貼付剤としては数多くのものが提案されてお
り、具体的には、例えば実開昭57-111822号公報、
実開昭57-17614号公報、実開昭48-94190号公報、実
開昭45-3598号公報が挙げられる。
これらのうち、上記のものは、膏薬の患部接着力よ
り、弱い接着力で、土台となるテープ片面に、膏薬裏面
を接着させたものを、ロール巻きに構成した、ロール巻
き膏薬を開示している。
即ち、このものはテープに貼り付いている膏薬裏面の接
着力が弱いので、当該テープから離れて、膏薬は患部に
定着し易くしたものであり、決して、膏薬の背面同士、
つまり膏薬の表面同士を重ね合わせて包装したり、保存
或いは運搬に供するようにしたものではないのである。
上記のものは、内層と外層にネル、綿布、不織布又は
紙を用い、内外層間に合成樹脂フィルムからなる中間層
を介在させて重ね合わせた三層のシートで一定量の膏体
を被包し、このシートの周縁部を密封したことを特徴と
する分包軟膏剤を開示している。
そして、このものは、膏体同士が重なり合うように二つ
折りに折り畳んだものであり、使用の際に、シート折曲
部の一辺を残して他の三方の周縁部にあるシール部分を
開封、展開して患部に貼付するようにしたものであり、
このものも、上記と同様に、決して、分包軟膏剤の背
面同士を重ね合わせて包装したり、保存或いは運搬に供
するようにしたものではないのである。
上記のものは、医療などを含浸又は塗布した不織布、
ガーゼなどからなる布片と、 該布片の片面に四辺をはみ出させてラミネートした合成
樹脂のフィルムとからなり、 前記布片はフィルムとともに2つ折りにされ、かつ布片
よりはみ出した三方のフィルム端部の溶着により形成し
た密封袋内に封入されていることを特徴としている湿布
が提案されている。
即ち、このものは、布片と合成樹脂のフィルムとを一体
に貼合し、布片とともに折返したフィルムの端部を溶着
して、医療等を含浸又は塗布した前記布片を封入した密
封袋に形成してなるものであるから、密封袋を展開して
湿布を開き、これを患部に当てて使用するものであり、
従って、このものは、上述の場合と同様に、決して、湿
布の背面同士を重ね合わせて包装したり、保存或いは運
搬に供するようにしたものではないのである。
上記のものは、中心線に対し左右相似形の合成樹脂フ
ィルムの周辺部を除く、一部または全面に軟膏層を設
け、上記周辺部に粘着性物質部を設け、一方の側の粘着
性物質部を被覆するセパレーターを置き軟膏を内側に上
記中心線より二つ折りにした合成樹脂フィルム面に軟膏
層を設けた剤型が開示されている。
即ち、このものは、軟膏同士が重なり合うように中心線
より二つ折りに折り畳んだものであり、その使用に当た
り、折り目(中心線箇所)より左右に開いて軟膏を露出
させ、この軟膏を患部に当てて粘着剤により貼りつける
ようにしたものであり、従って、このものは、上述の場
合と同様に、決して、剤型の背面同士を重ね合わせて包
装したり、保存或いは運搬に供するようにしたものでは
ないのである。
(c) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記外用貼付剤においては、その粘着剤
層中の薬物の一部が、粘着剤層から支持体層へ移行、吸
収されるとともに、支持体層背面(粘着剤層が形成され
ている側とは反対側)から揮散したり、支持体層背面で
結晶化したりすることがある。このため、粘着剤層に含
有された薬物が有効に利用されず、これを皮膚面に適用
しても薬効が短期間にうちに消失し易いという欠点があ
る。
特に、柔軟性、伸縮性に富んだ支持体層、例えば、ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ンなどを用いると薬物の移行、吸収量は増大する傾向を
示し、揮散および結晶化が促進される。
一方、外用貼付剤を7枚1袋或いは14枚1袋といった単
位で包装した場合、これを開封してその中から1枚を取
り出す際、貼付剤がセパレーターから剥がれてめくれ上
がり、このため、露出した粘着剤層が包装材と接着して
その取り出しが困難になる場合がある。
また、外用貼付剤の製造時にも、7枚或いは14枚をまと
めて束ねる場合、その取扱い中にめくれが発生し、作業
性や歩留まりが低下するという問題がある。
また、保型紙を用いて全体を引き出す場合は、めくれを
防ぐことができるが、作業が煩雑であるばかりでなく、
コスト面で不利である。
更に、最近ではこのような外用貼付剤の支持体層として
柔軟性、伸縮性をもたせたものが多く用いられるように
なってきたが、このため、被着体に対する追従性は向上
するものの、製品の引出し時のめくれは多発するように
なる。
又、上記からのものは、いずれも、膏薬等の貼付剤
の背面同士を重ね合わせて包装したり、保存或いは運搬
に供するようにしたものではないのであり、このために
包装材内面や同封包装している他の貼付剤の支持体(基
材等)背面との密着性が悪く、包装材或いは他の貼付剤
の支持体が蓋材としての機能を全く発現しないので、薬
物が支持体背面から揮散したり、支持体背面で薬物が結
晶化し易いのである。
このため、これらのものは、薬剤が有効に利用されず、
皮膚面に適用しても薬効が短期間のうちに消失しやすい
という欠点がある。
又、特に、上記からのうち、及びのものは不織
布等の厚手のものが用いられており、薬物がこの繊維の
隙間に吸着されて一層薬物の有効利用が阻害されるだけ
でなく、厚手の基材を用いているので柔軟性、伸縮性に
欠けるのであり、このためこのものをひざ、ひじ関節等
の屈曲部に貼着すると、使用者が突っ張り感、異和感を
感じたり、又、皮膚に追従ができないために使用中に剥
がれるなどの問題があり、皮膚密着性の観点より、重要
な問題が残る。
したがって、本考案は、薬物を含有する粘着剤層、セパ
レーターおよび支持体層によって構成される外用貼付剤
であってその折り畳んだ状態で支持体層同士が密接した
状態で重なるように構成することによって、粘着剤層中
の薬物が支持体層を通過して揮散したり或いは支持体層
背面で結晶化するのを防止し、保存性がよく、しかも薬
効の長寿命化を図り得る外用貼付剤を提供するものであ
る。
更に、使用時、及び製造時のめくれを効果的に防止する
ことによって使用時の取扱い性を向上させると共に、製
造時の作業性及び歩留まりを向上した外用貼付剤を提供
するものである。
(d) 問題点を解決するための手段 本考案の外用貼付剤では、上記の目的を達成するために
次のような技術的手段が講じられている。
即ち、本考案の外用貼付剤は、セパレーターを複数枚に
折り畳み可能に形成し、この各折り畳み片上に、薬物を
含有する粘着剤層を介して支持体層を積層してなる貼付
剤であって、該貼付剤の折り畳み状態において、互いに
隣接する粘着剤層上における支持体層の背面同士が重な
り合い、且つ該支持体層背面の表面粗さが中心線平均粗
さで1.5μm以下であることを特徴とするものである。
以下、本考案を詳細に説明する。
本考案に用いられるセパレーターとしては、その片面或
いは両面が剥離処理されたフィルム状或いはシート状の
ものであれば特に制限されるものではなく、従って、公
知の素材も使用することができ、例えば、フィルム状或
いはシート状に形成されたプラスチックシート・フィル
ム、紙、不織布、織布、金属箔等に剥離処理を施したも
のが挙げられるが、特に、これらのうち薬物不透過性の
ものが望ましい。
上記セパレーターにおいて、好ましい実施態様として
は、当該セパレーターが複数の折り畳み片を一辺或いは
部分的に連結、連設して形成されているもの、又はセパ
レーターが複数枚の折り畳み片を一箇所で連結、連設し
て形成されて成るものである。
このように、セパレーターを複数枚に折り畳み可能に形
成するには、例えば当該セパレーターに適宜間隔でミシ
ン目をいれて複数枚の折り畳み片が連結、連接している
ように形成したり、又は当該セパレーターに適宜間隔で
折り目をいれて複数枚の折り畳み片が連結、連接してい
るように形成したり、或いは当該セパレーターに適宜間
隔且つ部分的に切り目をいれて複数枚の折り畳み片が連
結、連接しているように形成したり、更に当該セパレー
ターに適宜間隔で且つ一箇所でつながるように切り目を
いれて複数枚の折り畳み片が連接しているように形成す
ればよいのである。
このように構成することにより、折り畳み片を2枚綴り
や3枚綴り或いは4枚綴り等、折り畳み片を複数枚綴り
にしてセパレーターが形成される。
これらのうち、2枚綴りにしたものは、外用部材を1回
に2枚貼付するように投薬量などを設定されたものが好
ましく、特に、例えば消炎鎮痛剤などは、ひじ、ひざの
関節部に貼付されることが多いので、ひじ、ひざ関節部
の内側と外側に1枚ずつ貼付して用いるようにしたもの
が効果的である。
又、外用貼付剤の用途等、所望により、3枚綴り以上の
ものを形成してもよいのである。
そして、上記セパレーターの幅或いは長さは貼付剤本体
のそれ以上であればよいのである。
本考案の外用貼付剤においては、上記セパレーターを構
成する各折り畳み片に、粘着剤層を介して支持体層を形
成して成る。
上記支持体層としては、従来と同様の素材で形成された
ものを使用することができるのであり、具体的には、例
えばフィルム状或いはシート状に形成されたプラスチッ
クシートやフィルム、又は金属箔が挙げられるのであ
る。
本考案の外用貼付剤においては、その折り畳み状態にお
いて、互いに隣接する粘着剤層上における支持体層の背
面同士が重なり合うように構成し、これによって、支持
体層背面からの薬物の揮散や支持体層背面での薬物の結
晶化を防止するものであり、この場合、重なり合った支
持体層の背面同士、換言すると、貼付剤貼付剤同士がで
きるかぎり密着した状態にて保管されることが好まし
い。
薬物の揮散や結晶化を防止するために必要な密着度は、
粘着剤層中に配合される薬物の量や溶解性によって異な
り、その範囲を限定することは困難であるが、(酢酸ビ
ニル含量の高い)EVAやポリウレタンのようなものは、
比較的密着しうる柔軟な支持体層であるので薬物の揮
散、結晶化を防止するのに適した素材である。
支持体層同士が密着しにくい素材で形成されている場合
は、その支持体層の外層にEVAやポリウレタンのように
柔軟で比較的密着度の高いフィルムをラミネートするこ
とによって密着度を上げることも可能である。
そして、本考案の外用貼付剤の最も大きな特徴は、その
折り畳み状態において、互いに隣接する粘着剤層上にお
ける支持体層の背面同士の密着度が高いものを用いた点
にあるが、本考案者らの実験結果によると、以下に述べ
る表面粗さの測定方法において、該支持体層背面の表面
粗さが中心線平均粗さで1.5μm以下、好ましくは1.0μ
m以下、好ましくは0.6±0.2μmに形成して成るもので
ある。
表面粗さの測定方法 触針式表面粗さ測定器を用い、JIS B 0651(1976年)に
準じて行った。
ところで、一般的に使用されている支持体層には、紙、
不織布又は織布が挙げられるが、これら単独では支持体
層背面の中心線平均粗さ(JIS B0601に基づく)が1.5μ
mを超えるので支持体層として使用できないが、この背
面に、金属箔或いは表面平滑性の優れたプラスチックフ
ィルを積層することにより、支持体層背面の中心線平均
粗さが1.5μm以下になれば、支持体層として使用が可
能である。
本願考案者らが、外用貼付剤に関し、従来の技術を調査
したところ、支持体背面の表面粗さを特定した点、特に
支持体背面の中心線平均粗さ(JIS B 0601に基づく)が
1.5μm以下であるとしたものは全く見当たらないので
ある。
また、上記粘着剤層としては、従来と同様のものを使用
することが可能であり、例えば、アクリル系、ゴム系、
シリコーン系、ビニールエーテル系などの粘着剤で形成
された層が挙げられる。
本考案においては、上記粘着剤層に経皮吸収性の薬物を
含有させてなるものであるが、該薬物は持続的な経皮投
与を可能とし、疾患の効果的な治療を実現しうるのであ
る。
このような薬物としては、例えば、消炎鎮痛剤、催眠鎮
痛剤、精神安定剤、抗高圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、
麻酔剤、抗菌剤、ビタミン剤、抗てんかん剤、血管拡張
剤、抗ヒスタミン剤等が挙げられる。
(e) 作用 本考案の外用貼付剤によれば、セパレーターを複数枚に
折り畳み可能に形成し、この折り畳み片に、粘着剤層を
介して支持体層を形成して成り、つまり粘着剤層がセパ
レーター(折り畳み片)と支持体層の間に挟まれてお
り、しかもこの互いに重なり合う支持体層背面の表面粗
さが中心線平均粗さで1.5μm以下に形成して成るので
支持体層同士の密着度が極めて高く、従って、互いに相
手方の支持体層によって相互の粘着剤層中の薬物が閉蓋
された状態になり、このため粘着剤層から支持体層に移
行、吸収された薬物の揮散が一層効果的に防止された
り、支持体層背面からの溶剤の蒸散が防止されて薬物の
結晶化が阻止されるので粘着剤中の必要な薬物濃度を長
期間維持し、薬効を長時間に亙って、保持できる作用を
有する。
また、本考案の外用貼付剤は、その支持体層背面の表面
粗さが小さく、換言すると、表面の平滑性が良好である
から支持体層背面に美麗な印刷やラミネート更に蒸着を
なしうる作用を有するのである。
更に、本考案の外用貼付剤は、セパレーターを複数枚に
折り畳み可能に形成し、この折り畳み片に、粘着剤層を
介して支持体層を形成して成り、粘着剤層がセパレータ
ー(折り畳み片)と支持体層の間に挟まれているので、
包装材から製品を出し入れするときにも、外用貼付剤が
めくれて剥がれることがない作用を有するのである。
また、同様に、製造など、貼付剤を複数枚束ねたりする
ときにも当該貼付剤がめくれ上がることがなく、従っ
て、作業性及び歩留まりが向上する作用を有するのであ
る。
特に、外用部材の用途に応じて所要枚数の綴りものと
し、これによって、使用者が取扱い易くする事ができる
作用を有するのである。
(f) 実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する
が、本考案はこれらに限定されるものではない。
第1図〜第4図において、(1)は本考案の外用貼付剤
であり、該外用貼付剤(1)は、剥離処理を施したセパ
レーター(2)を複数枚に折り畳み可能に形成し、この
折り畳み片(2a)、(2b)、(2c)、(2d)に、それぞ
れ粘着剤層(3)を介して支持体層(4)を形成して成
る。
この場合、第1図及び第2図に示すように、セパレータ
ー(2)を2枚の折り畳み片(2a)、(2b)で形成し、
その各内面に粘着剤層(3)を介して支持体層(4)を
積層、形成させてなる。このとき、第1図に示すよう
に、隣接する折り畳み片(2a)、(2b)間にミシン目
(5)を形成し、これによって、セパレーター(2)の
折り畳みが容易になるように構成してもよく、或いは第
2図に示すように、2枚の折り畳み片(2a)、(2b)を
一箇所の連結部(6)で、連設してセパレーター(2)
の折り畳みが容易になるように構成してもよいのであ
る。
又、本考案の外用貼付剤(1)は、上記実施例に代え
て、第3図に示すように、セパレーター(2)を3枚の
折り畳み片(2a)、(2b)、(2c)で形成し、つまり2
箇所に折曲げ部(7)、(7)を形成し、その各々の折
り畳み片(2a)、(2b)、(2c)に粘着剤層(3)を介
して支持体層(4)を積層、形成するにあたり、中間の
折り畳み片(2b)には両面にそれぞれ粘着剤層(3)、
(3)を介して支持体層(4)、(4)を積層、形成
し、一方、両側の折り畳み片(2a)、(2c)にはその各
内面のみに粘着剤層(3)を介して支持体層(4)を積
層、形成してなる。
更に、本考案の外用貼付剤(1)は、上記実施例に代え
て、第4図に示すように、セパレーター(2)を4枚の
折り畳み片(2a)、(2b)、(2c)、(2d)で形成し、
つまり3箇所に折曲げ部(7)、(7)、(7)を形成
し、その各々の折り畳み片(2a)、(2b)、(2c)、
(2d)に粘着剤層(3)を介して支持体層(4)を積
層、形成するにあたり、中間の折り畳み片(2b)、(2
c)には両面にそれぞれ粘着剤層(3)、(3)を介し
て支持体層(4)、(4)を積層、形成し、一方、両側
の折り畳み片(2a)、(2d)にはその各内面のみに粘着
剤層(3)、(3)を介して支持体層(4)、(4)を
積層、形成してなる。
上記各粘着剤層(3)としては、従来と同様のものを使
用することが可能であり、又、この粘着剤層(3)に
は、経皮吸収性薬物が含有されてなる。
上記支持体層(4)には、従来と同様の素材で形成され
たものを使用することができるのであり、具体的には、
例えばフィルム状或いはシート状に形成されたプラスチ
ックシートやフィルム、又は金属箔が使用される。
そして、本考案の外用貼付剤(1)は、折り畳んだ状態
で、その支持体層(4)の背面同士の密着度が高いもの
を用いた点に特徴を有するが、該支持体層(4)は、JI
S B 0651(1976年)に述べる表面粗さの測定方法におい
て、その表面粗さが中心線平均粗さが1.5μm以下、好
ましくは1.0μm以下に形成して成るものである。
ところで、一般的に使用されている支持体層には、紙、
不織布又は織布が挙げられるが、これらは単独では支持
体層背面の中心線平均粗さ(JIS B 0601に基づく)が1.
5μmを超えるので支持体層として使用できないが、こ
の背面に、金属箔或いは表面平滑性の優れたプラスチッ
クフィルを積層することにより、支持体層背面の中心線
平均粗さが1.5μm以下になれば、支持体層として使用
が可能になる。
更に、上記セパレーター(2)は、片面或いは両側が剥
離処理されたものであれば特に限定されるものではな
く、例えば、公知の素材を使用することができる。
この場合、薬効成分を10重量%含有する膏体に、エチレ
ンビニルアセテートフィルム(酢酸ビニル含量28%、厚
み50μm、薬効成分ケトプロフェン、実施例1)、ポリ
エチレンフィルム(厚み30μm、薬効成分 フルルビプ
ロイフェン、実施例2)ウレタンフィルム(厚み50μ
m、薬効成分 塩酸プロカイン、実施例3)を転写し
た。
一方、比較例として、実施例で用いたものと同様の膏体
に、不織布(厚み300μm、薬効成分ケトプロフェン、
比較例1)又は紙(厚み100μm、薬効成分 フルルビ
プロフェン、比較例2)を転写したものを用いた。
ところで、比較例1のものは表面が粗すぎて中心線表面
粗さを測定できなかった。
又、比較例2のものは4.5μmであった。
更に、エチレンビニルアセテートフィルム(厚み70μ
m、薬効成分 塩酸プロカイン)にエンボス加工を行っ
て中心線表面粗さを4μmとした物を用い、実施例1と
同様に形成したものを比較例3とした。
上記の実施例1〜3及び比較例1〜3につき薬物非透過
性のフィルムで包装し40℃の恒温槽中で1年間保存した
サンプルにつき支持体表面又は支持体中に析出した結晶
を観察した。
この結果、実施例1〜3のいずれのものも支持体背面に
薬物の結晶は確認されなかった。
これに対し、比較例1〜3のいずれのものも薬物の結晶
が明確に確認された。
本考案の外用貼付剤(1)は、上記実施例に代えて、3
枚綴り、4枚綴り或いは5枚綴り等、所望の綴り枚数の
ものに構成してもよいのである。
(g) 考案の効果 本考案の外用貼付剤は、上記構成を有し、その折り畳み
状態にしておいて、粘着剤層がセパレーター(折り畳み
片)と支持体層の間に挟まれ、しかもこの互いに重なり
合う支持体層背面の表面粗さが中心線平均粗さで1.5μ
m以下に形成して成るので支持体層同士の密着度が極め
て高く、このため支持体層背面からの薬物の揮散が一層
効果的に防止されたり、支持体層背面からの溶剤の蒸散
が防止されて薬物の結晶化が阻止されるのであり、従っ
て、保存性が優れていると共に上記粘着剤層中の薬物濃
度を長期間維持し、薬効を保持できる効果を有する。
又、本考案の外用貼付剤は、その支持体層背面の表面粗
さが小さく、換言すると、表面の平滑性が良好であるの
で支持体層背面に美麗な印刷やラミネート更に蒸着がな
しうる効果を有するのである。
更に、本考案の外用貼付剤は、その折り畳み状態におい
て、粘着剤層がセパレーター(折り畳み片)と支持体層
の間に挟まれているので包装材から製品を出し入れする
ときにも、外用貼付剤がめくれて剥がれることがない効
果を有するのである。
また、同様に、製造など、外用貼付剤を複数枚束ねたり
するときにも当該外用貼付剤がめくれることがなく、従
って作業性及び歩留まりが向上する効果を有するのであ
る。
加えて、外用貼付剤の用途に応じて所要枚数の綴りもの
とすると、使用者がその貼付状況を誤る事がなく、その
取扱い性が向上する効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本考案の他の実施例を示す
斜視図、第3図及び第4図は更にそれぞれ本考案の他の
実施例を示す断面図である。 (1)……外用貼付剤、(2)……セパレーター、(2
a)、(2b)、(2c)、(2d)……折り畳み片、(3)
……粘着剤層、(4)……支持体層、(5)……ミシン
目、(6)……連結部、(7)……折曲げ部。
フロントページの続き (72)考案者 伊藤 祐輔 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−106616(JP,A) 実開 昭56−165043(JP,U) 実開 昭57−83132(JP,U) 実公 昭45−3598(JP,Y1)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セパレーターを複数枚に折り畳み可能に形
    成し、この各折り畳み片上に、薬物を含有する粘着剤層
    を介して支持体層を積層してなる貼付剤であって、該貼
    付剤の折り畳み状態において、互いに隣接する粘着剤層
    上における支持体層の背面同士が重なり合い、且つ該支
    持体層背面の表面粗さが中心線平均粗さで1.5μm以下
    である外用貼付剤。
  2. 【請求項2】セパレーターが複数の折り畳み片を一辺或
    いは部分的に連結、連設して形成されている実用新案登
    録請求の範囲第1項に記載の外用貼付剤。
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