JPH07111135A - ガス放電表示パネル - Google Patents

ガス放電表示パネル

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JPH07111135A
JPH07111135A JP5255838A JP25583893A JPH07111135A JP H07111135 A JPH07111135 A JP H07111135A JP 5255838 A JP5255838 A JP 5255838A JP 25583893 A JP25583893 A JP 25583893A JP H07111135 A JPH07111135 A JP H07111135A
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JP
Japan
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dielectric
electrodes
display panel
electrode
gas discharge
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Withdrawn
Application number
JP5255838A
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English (en)
Inventor
Ichiro Koiwa
一郎 小岩
Katsuaki Sakamoto
勝昭 坂本
Takao Kanehara
隆雄 金原
Mitsuro Mita
充郎 見田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 面放電型PDPにおいて放電開始或は放電維
持電圧を低減する。 【構成】 背面板40上に、電極30、32 及び誘電体38を設
ける。電極30、32 はガス放電を発生させ或は維持するた
めの電極であって、複数対の電極30、32 を並列配置し、
これら電極側部の間を誘電体38で埋め込む。そして電極
30、32 及び誘電体38上に他の誘電体36を設け、この誘電
体36上に順次に保護膜42及びバリアリブ44を設ける。電
極30、32 の側部間の容量と電極30、32 及び放電空間の間
の容量とを個別に制御できるので、誘電体38の誘電率を
低め或は誘電体36の誘電率を高めることにより、目的を
達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はガス放電表示パネル特
に面放電型のガス放電表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パネル厚を薄くしかつ大面積な表
示画面を形成できるガス放電表示パネルが注目されてい
る。ガス放電表示パネルは、その駆動方法に応じて直流
型のものと交流型のものとに大別される。交流型のひと
つとして、例えば文献1:テレビジョン学会技術報告
IDY93−2(1993年1月)に開示されている面
放電型ガス放電表示パネルがある。
【0003】図7は上記文献に開示されている面放電型
ガス放電表示パネルの要部構成を概略的に示す斜視図で
ある。図においては、前面板及び背面板を封着しないで
これらの電極形成面を対向させた状態を示すと共に、図
面を複雑化し図面理解の妨げとなる隠れ線を省略してい
る。
【0004】同図に示すパネルにおいては、前面板10
上にサステイン電極12及び14を設ける。サステイン
電極12及び14を並列させて一対と成し、複数対のサ
ステイン電極12及び14を、第一の方向Pに延在させ
て設ける。サステイン電極12は透明電極12a及び電
圧降下を防ぐための補助電極12bより成り、同様に、
サステイン電極14は透明電極14a及び補助電極14
bより成る。
【0005】そしてサステイン電極12及び14を誘電
体16で覆い、この誘電体16上にバリアリブ18を設
ける。バリアリブ18は隣接する表示セルの間に在っ
て、放電空間を分離する。また保護膜20で表示セル内
の誘電体16を被覆する。
【0006】一方、背面板22上には、アドレス電極2
4を設ける。複数個のアドレス電極24を、第一の方向
Pと交差する第二の方向Qに延在させて設け、隣接する
アドレス電極24の間にバリアリブ26を設ける。さら
にアドレス電極24を被覆するようにして、蛍光体28
を設ける。
【0007】サステイン電極12及び14に電圧を印加
して表示発光用の放電を形成し、この放電を選択的に形
成するためにアドレス電極24を利用する。表示発光用
の放電は前面板10側の誘電体層16近傍で生じるの
で、この放電で発生したイオンなどの荷電粒子が蛍光体
28に衝突しにくく従って荷電粒子による蛍光体28の
劣化を防げる。
【0008】この従来の面放電型ガス放電表示パネルで
は、サステイン電極12、14及びエミッタ20を薄膜
形成技術により形成し、誘電体16、バリアリブ18、
26及びアドレス電極24を厚膜印刷技術により形成し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにサステイ
ン電極12及び14は薄膜電極である。その形成におい
ては、電極材料を、薄膜形成技術により前面板10上の
電極形成領域全面にわたって堆積する。然る後、電極材
料をエッチングしてサステイン電極12及び14を形成
する。
【0010】従って、ガス放電表示パネルの表示画面を
大きくするには大面積の前面板10が必要でありこの前
面板10を収容できる大型の真空容器が必要となる。こ
のため、大画面表示のガス放電表示パネルを製造するた
めに用いる装置のコストが非常に割高になる。
【0011】またガス放電表示パネルの表示画面を大き
くするにしたがって電極形成領域の面積は増大するが、
大面積にわたって膜厚や膜質が均一になるように、薄膜
を形成することは困難である。その結果、サステイン電
極12及び14の歩留りが悪くなり、従ってガス放電表
示パネルの製造コストが高くなる。
【0012】一方、サステイン電極12及び14を歩留
り良く形成するためには印刷技術特にスクリーン印刷技
術を利用する方が有利である。しかしながらガス放電表
示パネルの電極形成で従来一般に用いられている厚膜ペ
ーストを用いるとサステイン電極12及び14の厚さが
厚くなる。サステイン電極12及び14の側面間にも容
量が形成されるので、これら電極の厚さが厚くなるとこ
れら電極の側面間で消費される電流(無効電流)が増加
する。表示発光用の放電を形成するのに費やされる電流
は無効電流の増分だけ減少するので無効電流の増加は発
光効率を減少させる要因となる。
【0013】しかも放電開始或は放電維持電圧を低減す
るためには、サステイン電極12及び14を覆う誘電体
16の誘電率を高めることが考えられる。しかし誘電体
16はサステイン電極12及び14の側面間を埋め込ん
でいるので、その誘電率を高めるとこれら電極側面間に
形成される容量が大きくなり、その結果、無効電流が増
加する。
【0014】この発明の目的は、上述した従来の問題点
を解決するため、電極及び放電空間の容量と電極側面間
の容量とを個別に制御できる構造のガス放電表示パネル
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明のガス放電表示パネルは、それぞれ第一の
方向に延在させて並列配置した複数対の第一及び第二電
極と、それぞれ第一の方向と交差する第二の方向に延在
させて並列配置した複数個の第三電極と、第一及び第二
電極を覆う壁電荷蓄積用誘電体とを備えて成る面放電型
ガス放電表示パネルにおいて、第一及び第二電極の側部
の間を埋め込む無効電流低減用誘電体を備え、この無効
電流低減用誘電体の誘電率を、壁電荷蓄積用誘電体の誘
電率よりも小さくして成ることを特徴とする。
【0016】
【作用】このような構成によれば、壁電荷蓄積用誘電体
と無効電流低減用誘電体とを個別に設ける。従って、第
一及び第二電極と放電空間との間に形成される容量を大
きくするため壁電荷蓄積用誘電体の誘電率を高めたとし
ても、それによって第一及び第二電極の側部間に形成さ
れる容量が増えるのを防ぐことができる。
【0017】また第一及び第二電極の側部間に形成され
る容量を小さくするため無効電流低減用誘電体の誘電率
を低くしたとしても、それによって第一及び第二電極と
放電空間との間に形成される容量が小さくなるのを防ぐ
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照し、発明の実施例につき説
明する。尚、図面は発明が理解できる程度に概略的に示
してあるにすぎず、従って発明を図示例に限定するもの
ではない。
【0019】図1は第一発明の実施例の要部構成を概略
的に示す斜視図である。図においては、一方及び他方の
基板を封着しないでこれらの電極形成面を対向させた状
態を示すと共に、図面を複雑化し図面理解の妨げとなる
隠れ線を省略している。
【0020】この実施例の面放電型ガス放電表示パネル
は、それぞれ第一の方向Pに延在させて並列配置した複
数対の第一及び第二電極30及び32と、それぞれ第一
の方向Pと交差する第二の方向Qに延在させて並列配置
した複数個の第三電極34と、第一及び第二電極30及
び32を覆う壁電荷蓄積用誘電体36と、第一及び第二
電極30及び32の側部の間を埋め込む無効電流低減用
誘電体38とを備える。無効電流低減用誘電体38の誘
電率を、壁電荷蓄積用誘電体36の誘電率よりも小さく
する。
【0021】この実施例では、一方の基板40を背面板
とし、この基板40上に、第一及び第二電極30及び3
2と無効電流低減用誘電体38とを設ける。相対応する
ストライプ状の第一及び第二電極30及び32を隣接さ
せて一対の電極対Tと成し、複数対の電極対Tを並列配
置する。第一及び第二電極30及び32はサステイン電
極であって、表示発光用の放電を発生させ或は維持する
ためのものである。また第一及び第二電極30及び32
の側部の間を、無効電流低減用誘電体38で埋め込む。
無効電流を低減するためには一対の第一及び第二電極3
0及び32の側部間を埋め込んであれば良いが、一層効
果的に無効電流を低減するためここでは隣接する電極対
T同志の電極側部の間をも無効電流低減用誘電体38で
埋め込む。そしてこれら電極30、32及び誘電体38
の高さをほぼ等しくし、これによりほぼ平坦な面を形成
する。この平坦面上に順次に、壁電荷蓄積用誘電体3
6、保護膜42及びバリアリブ44を設ける。バリアリ
ブ44を、第一の方向Pにストライプ状に延在させそし
て平面的に見て隣接する電極対Tの間に配置する。保護
膜42は誘電体36のスパッタを防止するためのもので
ある。保護膜42をMgO膜とすることにより放電開始
電圧をも低減できる。バリアリブ44は誤放電を防止す
るためのものである。
【0022】壁電荷蓄積用誘電体36及び無効電流低減
用誘電体38は厚膜誘電体である。壁電荷蓄積用誘電体
36の形成には、例えば、チタン酸バリウム粉末及び鉛
ガラスを重量比1:2で混合し、これに粘度調整用の樹
脂及び溶剤を適量混合してペースト化したスクリーン印
刷用ペーストを用いる。このペーストを焼成することに
より、複数のチタン酸バリウム粒子を鉛ガラスで結合し
て成る高誘電率の壁電荷蓄積用誘電体36を形成でき
る。また無効電流低減用誘電体38の形成には、例え
ば、鉛ガラスに粘度調整用の樹脂及び溶剤を適量混合し
てペースト化したスクリーン印刷用ペーストを用いる。
このペーストを焼成することにより、鉛ガラスより成る
低誘電率の無効電流用誘電体38を形成できる。
【0023】保護膜42は薄膜形成技術で形成しても良
いが、大画面表示のガス放電表示パネルを作成する場合
にはスクリーン印刷技術を用いて保護膜42を形成する
のが好ましい。例えば、MgO粉末及び又はMgO前駆
体に粘度調整用のビヒクル及び有機溶媒を適量加えてペ
ーストと成し、このペーストを印刷、乾燥及び焼成し
て、保護膜42を形成すれば良い。MgO前駆体は焼成
によりMgOを生成する前駆体であって、このようなも
のとして、マグネシウムジエトキシド、ナフテン酸マグ
ネシウム、オクチル酸マグネシウム、マグネシウムジメ
トキシド、マグネシウムジn−プロポキシド、マグネシ
ウムジi−プロポキシド、或はマグネシウムジn−ブト
キシドを例示することができる。MgO膜形成用ペース
としてはこのほか、市販のMgO膜形成液にビヒクル及
び溶媒を混合してペースト化したものを用いても良い。
【0024】さらに他方の基板46を前面板とし、この
基板46上に第三電極34及びバリアリブ48を設け
る。第三電極34を、平面的に見て第一の方向Pと直交
する第二の方向Qにストライプ状に延在させ、複数個の
第三電極34を並列する。そして隣接する第三電極34
の間にバリアリブ48を配置する。このバリアリブ48
を、第二の方向Qにストライプ状に延在させる。さらに
蛍光体50を各第三電極34毎に分離して第三電極34
上に設ける。赤、緑及び青色の蛍光を発する3種類の蛍
光体50を所定の配置関係で配置する。第三電極34は
アドレス電極であって、表示発光用の放電を画素毎に選
択的に形成するためのものである。
【0025】図2は上述した実施例のガス放電表示パネ
ルに関わる等価回路を示す図である。同図においては、
対を成す第一及び第二電極30及び32の間に、放電ガ
スに交流を流すための電圧を印加する場合に考えられる
等価回路を示す。
【0026】図にも示すように、放電空間に封入される
放電ガスは容量C1 及び可変抵抗Rの並列回路で表され
る。放電空間と第一及び第二電極30及び32との間に
は、主として壁電荷蓄積用誘電体36及び保護膜42に
より、容量C2 が形成される。また第一及び第二電極3
0及び32の側部の間には、主として無効電流低減用誘
電体38により、容量C3 が形成される。
【0027】放電開始或は放電維持電圧を低減し或は発
光効率を高めるためには、容量C2を大きくし、及び又
は、容量C3 を小さくすれば良い。容量C2 に関して
は、例えば壁電荷蓄積用誘電体36の誘電率を高め或は
壁電荷蓄積用誘電体36の厚さを薄くすることにより、
容量C2 を大きくすることができる。また容量C3 に関
しては、例えば無効電流低減用誘電体38の誘電率を低
くし或は第一及び第二電極30及び32の厚さを薄くし
或は第一及び第二電極30及び32の離間距離を長くす
ることにより、容量C3 を小さくすることができる。
【0028】この実施例では、主として壁電荷蓄積用3
6の誘電率を高めることにより、容量C2 を大きくし、
また主として無効電流低減用誘電体38の誘電率を低く
することにより、容量C3 を小さくする。
【0029】図3は上述した実施例の変形例の要部構成
を概略的に示す、図1と同様の要部斜視図である。この
変形例では、一方の基板40上に順次に、第三電極34
及び多層配線用の誘電体52を設ける。そして多層配線
用誘電体52上に、第一及び第二電極30及び32と無
効電流低減用誘電体38とを設ける。そのほかは上述し
た実施例と同様である。
【0030】この場合も、複数の第三電極34を並列配
置しており、平面的に見て、バリアリブ48を隣接する
第三電極34の間に配置する。また蛍光体50を、各第
三電極34毎に分離して隣接するバリアリブ48の間に
配置する。
【0031】図4は他の実施例の要部構成を概略的に示
す、図1と同様の要部斜視図である。この実施例では、
一方の基板40を無効電流低減用誘電体38を兼ねる基
板とする。この基板40に、第一電極30埋込用の第一
切欠部54及び第二電極32埋込用の第二切欠部56を
設ける。そして第一切欠部54内に第一電極30を及び
第二切欠部54内に第二電極32を設け、これら切欠部
54及び56の間の基板部分を無効電流低減用誘電体3
8とする。ここでは、基板40を部分的にエッチング除
去して形成した溝、スロット、或は凹部を、第一及び第
二切欠部54及び56とする。
【0032】ここで一方の基板40及び壁電荷蓄積用誘
電体36を、ガス放電表示パネルにおいて一般に用いら
れるソーダライムガラス及び鉛ガラスとすれば、ソーダ
ライムガラスの比誘電率は7.2〜7.6及び鉛ガラス
の比誘電率は10〜20である。従って一般に用いられ
る鉛ガラスを壁電荷蓄積用誘電体36に用いた場合でも
基板40の一部を無効電流低減用誘電体38として利用
することにより、第一及び第二電極30及び32の側部
の間に形成される容量C3 を低減できる。
【0033】また図1の実施例において第一及び第二電
極30及び32と壁電荷蓄積用誘電体36とを厚膜ペー
ストを用いたスクリーン印刷技術により形成した場合、
これら電極30及び32が基板40から突出する高さが
高くなるので誘電体36の積層厚を厚くしないと、表面
平坦な誘電体36を形成できない。ガス放電表示パネル
の各表示セルにおいて放電の偏りを小さくし或は放電開
始電圧のばらつきを少なくするためには誘電体36の表
面を平坦化する必要がある。
【0034】しかしながらこの実施例では、基板40に
埋め込むように第一及び第二電極30及び32を設ける
ので、これら電極30及び32が基板40から突出する
高さを小さくできる。従ってこれら基板40及び電極3
0、32により比較的に凹凸の小さなほぼ平坦な面を形
成することができるので、誘電体36の積層厚を薄くし
ても表面平坦な誘電体36を形成でき、その結果、容量
2 を大きくすることができる。また第一及び第二切欠
部54及び56の深さを浅くすることにより、第一及び
第二電極30及び32の厚さを容易に薄くすることがで
き、その結果、容量C3 を小さくすることができる。
【0035】図5及び図6は第一及び第二電極の形成工
程を段階的に示す要部断面図であって、この実施例にお
ける第一及び第二電極の形成工程の一例を示す図であ
る。
【0036】これら図に示す電極形成では、まず、一方
の基板40上にエッチングマスク形成用のドライフィル
ム58を被着する。
【0037】ここでは、基板40はソーダライムガラス
である。またドライフィルム58は東京応化工業社製の
ドライフィルムレジストOSB−200(膜厚50μ
m)であって、このフィルム54をドライラミネート用
装置(ドライラミネーター)に装填する。そして装置を
操作してドライフィルム58を基板40に被着する(図
5(A))。
【0038】次に、ドライフィルム58を露光及び現像
して電極形成領域のドライフィルム58を除去し、電極
非形成領域に残存するドライフィルム58より成るエッ
チングマスク60を形成する。
【0039】ここでは、ドライフィルム58露光用のマ
スク62はガラス基板62a及び遮光材料62bを有す
るガラスマスクである(図5(B))。このマスク62
においては、電極形成領域に対応する基板部分に遮光材
料62bを設けて遮光部を形成し、また電極非形成領域
に対応する基板部分には遮光材料62bを設けずに透光
部を形成する。そしてマスク62をドライフィルム58
に密着させて、電極非形成領域のドライフィルム58を
選択的に露光する(図5(C))。図中、58a及び5
8bはドライフィルム58の露光部分及び未露光部分を
示し、露光部分58aに点を付して示す。次いでマスク
62を取り外し、その後ドライフィルム58に対して現
像液をスプレーしてドライフィルム58を現像し(スプ
レー現像し)、然る後ドライフィルム58を洗浄及び乾
燥する。現像液として0.2%Na2 CO3 水溶液を用
いる。ドライフィルム58の露光部分58aは現像液に
不溶であり未露光部分58bは現像液に溶解されるの
で、電極形成領域の未露光部分58aを選択的に除去で
きる。その結果、電極非形成領域に残存する露光部分5
8aより成るエッチングマスク60が得られる(図6
(A))。
【0040】次に、基板40をサンドブラストマシーン
に取り付ける。そしてエッチングマスク60を介してサ
ンドブラスト法により、基板40を部分的にエッチング
し、第一及び第二切欠部54及び56としての凹部或は
溝を、電極形成領域の基板40部分に形成する(図6
(B))。エッチングの際には、研磨剤例えば粒度#6
00のSiC粒子を基板40に吹き付けて、エッチング
する。然る後、剥離液を用いてエッチングマスク60を
除去する。剥離液は東京応化工業社製の有機アルカリ液
である。
【0041】次に、電極形成用厚膜ペースト例えば導電
性粒子としてAg及びPd合金より成る合金粒子及びバ
インダーとして鉛ガラスを含むペーストを、第一及び第
二切欠部54及び56内に充填するように印刷し、然る
後、ペーストを乾燥及び焼成してこれら切欠部54及び
56内に第一及び第二電極30及び32を形成する(図
6(C))。ペーストを焼成して形成した電極30及び
32の厚さは乾燥させたペーストの厚さよりも薄くなる
ので、これら電極30、32及び基板40により凹凸の
少ないほぼ平坦な面を形成するためには、その減少分だ
け余分にペーストを積層するようにすれば良い。
【0042】上述のようにサンドブラスト法とドライフ
ィルムを用いたエッチングマスク形成技術とによって、
第一及び第二切欠部30及び32を形成した場合、第一
及び第二切欠部30及び32の幅を50μm程度まで微
細化することができる。従って第一及び第二電極30及
び32の側部の間に形成される容量C3 を低減するため
に、これら電極30及び32の離間距離を長くすること
ができる。しかも大画面表示のガス放電表示パネルを作
成するため、大面積の基板40を用いる場合でも、第一
及び第二切欠部30及び32を比較的に容易に形成でき
る。
【0043】従来は容量C3 及び放電開始電圧が例えば
15pF及び360V程度であったのに対し、この実施
例によれば容量C3 及び放電開始電圧を例えば3pF及
び300V程度にまで低減できる。
【0044】発明は上述した実施例にのみ限定されるも
のではなく、従って各構成成分の形状、配設位置、形成
材料、数値的条件及びそのほかを任意好適に変更でき
る。
【0045】例えば、図1の構成においては第三電極3
4を蛍光体50上に設けるようにしても良いし、図3の
構成においては第三電極34を保護膜42及びバリアリ
ブ44の間に設け第三電極34を覆う誘電体52を設け
ないようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明のガス放電表示パネルによれば、壁電荷蓄積用誘
電体と無効電流低減用誘電体とを個別に設けるので、こ
れら誘電体の誘電率を異ならせることにより、第一及び
第二電極と放電空間との間に形成される容量C2 と第一
及び第二電極の側面間に形成される容量C3 とをそれぞ
れ個別に制御できる。
【0047】従って容量C2 及びC3 を個別に制御でき
なかった従来と比較して、より一層効果的に、放電開始
或は放電維持電圧を低減し、或は発光効率を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部構成を概略的に示す斜視図であ
る。
【図2】実施例の第一及び第二電極に関わる等価回路を
示す図である。
【図3】実施例の変形例の要部構成を概略的に示す図で
ある。
【図4】他の実施例の要部構成を概略的に示す図であ
る。
【図5】(A)〜(C)は他の実施例の第一及び第二電
極の形成工程を概略的に示す要部断面図である。
【図6】(A)〜(C)は他の実施例の第一及び第二電
極の形成工程を概略的に示す要部断面図である。
【図7】従来のガス放電表示パネルの要部構成を概略的
に示す斜視図である。
【符号の説明】
30:第一電極 32:第二電極 34:第三電極 36:壁電荷蓄積用誘電体 38:無効電流低減用誘電体 40、46:基板 54:第一切欠部 56:第二切欠部
フロントページの続き (72)発明者 見田 充郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ第一の方向に延在させて並列配
    置した複数対の第一及び第二電極と、それぞれ第一の方
    向と交差する第二の方向に延在させて並列配置した複数
    個の第三電極と、前記第一及び第二電極を覆う壁電荷蓄
    積用誘電体とを備えて成る面放電型ガス放電表示パネル
    において、 前記第一及び第二電極の側部の間を埋め込む無効電流低
    減用誘電体を備え、 該無効電流低減用誘電体の誘電率を、前記壁電荷蓄積用
    誘電体の誘電率よりも小さくして成ることを特徴とする
    ガス放電表示パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス放電表示パネルにお
    いて、無効電流低減用誘電体を厚膜誘電体として成るこ
    とを特徴とするガス放電表示パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のガス放電表示パネルにお
    いて、無効電流低減用誘電体を兼ねる基板と、該基板に
    設けた第一電極埋込用の第一切欠部及び第二電極埋込用
    の第二切欠部とを備え、これら第一及び第二切欠部の間
    の基板部分を無効電流低減用誘電体として成ることを特
    徴とするガス放電表示パネル。
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