JP2003197110A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2003197110A
JP2003197110A JP2001393432A JP2001393432A JP2003197110A JP 2003197110 A JP2003197110 A JP 2003197110A JP 2001393432 A JP2001393432 A JP 2001393432A JP 2001393432 A JP2001393432 A JP 2001393432A JP 2003197110 A JP2003197110 A JP 2003197110A
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JP
Japan
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dielectric layer
electrodes
display electrode
substrate
display panel
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Application number
JP2001393432A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Imai
徹也 今井
Hiroshi Watanabe
拓 渡邉
Hidetaka Tono
秀隆 東野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常使用される前面側基板を用いながら静電
容量を低減して、低消費電力のPDPを提供することを
目的とする。 【解決手段】 前面板10と背面板20とを対向させて
なるPDP構成であり、前面板10が、前面側基板11
上に形成されたサスティン電極13aとスキャン電極1
3bとを一対とする複数の表示電極対13と、前面側基
板11の比誘電率よりも小さな比誘電率を有し、この前
面側基板11の所定領域に形成された第1誘電体層12
と、複数の表示電極対13を覆うように形成された第2
誘電体層14と、第2誘電体層14を覆うように形成さ
れた保護膜層15とを有する構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(以下、PDPとよぶ。)、特に面放電型交
流駆動方式のPDPの前面板構成に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPは、Ne、XeやAr等のガスを
プラズマ放電させて発生した紫外線により蛍光体を励起
発光させ可視光に変換して、画像表示を行う表示装置で
ある。このPDPには、交流(以下、ACとよぶ。)駆
動型と直流(以下、DCとよぶ。)駆動型がある。AC
駆動型は、輝度、発光効率、および寿命の各性能面でD
C駆動型より優れており、PDPでは主流の駆動方式と
なっている。
【0003】図7と図8は、従来のAC駆動型PDPの
構造を示す。図7は前面板60と背面板75とを対向さ
せた状態の斜視図で、図8は後述するアドレス電極に沿
って切断したyz面の断面図である。
【0004】透明で絶縁性を有する前面側基板61上
に、表示電極対63とブラックマトリクス67と、これ
らを覆うように誘電体層65とが形成され、さらにこの
誘電体層65上に保護膜層66が形成されて、前面板6
0が構成される。この表示電極対63は、サスティン電
極63aとスキャン電極63bとで構成されており、こ
れらは透明導電膜631a、631bと、さらに配線抵
抗を小さくするためのバス電極632a、632bとに
より構成されている。なお、このバス電極632a、6
32bは、それぞれ透明導電膜631a、631b上に
平行で、かつこの透明導電膜631a、631bよりも
細幅に形成されている。このような表示電極対63が前
面側基板61上に一定のピッチを有して必要な表示本数
形成されている。
【0005】AC駆動型のPDPでは、表示電極対63
上に形成する誘電体層65が特有の電流制限機能を示す
ので、DC駆動型のPDPに比べて長寿命にできる。こ
の誘電体層65は表示電極対63とブラックマトリクス
67との形成後で、しかも、これらを確実に覆うように
形成することが必要とされるために、一般的には低融点
ガラスを印刷・焼成方式で形成している。また、保護膜
層66はプラズマ放電により誘電体層65がスパッタリ
ングされないようにするために設けるもので、耐スパッ
タリング性に優れた材料であることが要求される。この
ために、酸化マグネシウム(MgO)が多く用いられて
いる。なお、このMgOは大きな二次電子放出係数を有
しているので、放電開始電圧を低減する効果もある。
【0006】一方、同様に透明で絶縁性を有する背面側
基板68上に、画像データを書き込むためのアドレス電
極69が前面板60の表示電極対63に対して直交する
方向に形成される。このアドレス電極69を覆うように
背面側基板68面上に下地誘電体層70を形成した後、
このアドレス電極69と平行で、かつアドレス電極6
9、69間のほぼ中央部に隔壁71を形成し、さらに2
つの隔壁71、71で挟まれた領域に、隔壁71、71
の上部まで含めて蛍光体層72が形成されて、背面板7
5が構成される。なお、この蛍光体層72は、図7に示
すように、赤色光(R光)、緑色光(G光)、および青
色光(B光)に発光する蛍光体72a、72b、72c
が隣接して形成され、これらで画素を構成している。
【0007】前面板60と背面板75とを対向させる
と、それぞれ2本の隔壁71、71、前面側基板61上
の保護膜層66、および背面側基板68上の蛍光体層7
2で囲まれたストライプ状の放電空間80が生じる。こ
の空間80に先述したNeとXeの混合ガスを約66.
5kPaの圧力となるように充填し、それぞれのバス電
極632a、632bを介してサスティン電極63aと
スキャン電極63b間に数10〜数100kHzの交流
電圧を印加して放電させると、励起されたXe原子が基
底状態に戻る際に発生する紫外線により蛍光体層72を
励起することができる。この励起により蛍光体層72
は、塗布された材料に応じてR光、G光、またはB光の
発光をするので、アドレス電極69により発光させる画
素および色の選択を行えば、所定の画素部で必要な色を
発光させることができ、カラー画像を表示することが可
能となる。
【0008】なお、前面板60と背面板75とを対向さ
せた状態では、隔壁71により隣接する放電空間80同
士は遮蔽されるようにしてあり、誤放電や光学的クロス
トークを防ぐような設計がされている。
【0009】このような構成のAC駆動型PDPでは、
それぞれのバス電極632a、632bを介してサステ
ィン電極63aとスキャン電極63b間に交流電圧が印
加されると、これらの間にある静電容量を充電するよう
に変位電流が流れる。この変位電流は画像表示には直接
寄与しないため無効電流になり、サスティン電極63a
やスキャン電極63bの抵抗成分や制御回路に損失を発
生させ、無効電力が生じる。
【0010】このような電力損失が増えると、PDPを
表示するための消費電力が大きくなるだけでなく、PD
Pを駆動するIC回路の消費電力も大きくなる。この結
果、IC回路で発熱が生じて回路動作が不安定になるこ
ともある。また、高解像度のPDPを実現するためには
表示電極対の本数を多くする必要があるが、表示電極対
の本数が増加するとパネル当りの静電容量は大きくな
り、無効電力も増大する。PDPの低消費電力化は重要
な課題であり、このためには静電容量を小さくして無効
電力を削減することも要求されている。
【0011】このような電力損失を低減するために、放
電空間を挟んで相対向する基板のうち一方の基板上に、
表示電極対と、この表示電極対間を覆い表示電極対より
も放電空間側に突出する高さまで下地誘電体を設け、さ
らにこの下地誘電体上に壁電荷蓄積用誘電体とを備え、
下地誘電体の誘電率を壁電荷蓄積用誘電体よりも小さく
した構成が提案されている(例えば、特開平7−226
164号公報)。この構成では、壁電荷蓄積用誘電体の
誘電率を高めることにより最高放電開始電圧および最大
放電維持電圧を低減でき、しかも下地誘電体の誘電率を
壁電荷蓄積用誘電体よりも小さくすることで無効電流を
少なくして、電力損失を低減している。
【0012】また、表示電極対を覆うように形成する誘
電体層において、表示電極対間の誘電体層の厚さを薄く
する構成も提案されている(例えば、特開2000−2
85811号公報)。このような構成とすることで、表
示電極対間に交流電圧を印加したとき発生する電界強度
の強い領域を放電空間にむき出しにできるので、放電開
始電圧を低下するとともに消費電力も低減させることが
できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
例および第2の例では、表示電極対上に形成する誘電体
による電力損失について対策されているが、静電容量に
起因する電力損失を低減するためにはこのような対策だ
けでは十分でない。本発明者らは、さらに前面側基板の
比誘電率の影響について検討を行い、この領域で生じる
静電容量を低減することで静電エネルギーを小さくして
無効電力を低減できることを見出した。
【0014】本発明は、静電容量に起因する電力損失に
対して、従来の前面側基板材料を用いながら前面側基板
の比誘電率の影響を低減するPDP構成を実現して、電
力損失の小さなPDPを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明のプラズマディスプレイパネルは、前面側基板
と、この前面側基板上に形成されたサスティン電極とス
キャン電極とを一対とする複数の表示電極対と、これら
の表示電極対における電極間の領域の前面側基板面に少
なくとも形成された前面側基板の比誘電率よりも小さな
比誘電率を有する第1誘電体層と、複数の表示電極対を
覆うように形成された第2誘電体層と、第2誘電体層上
に形成された保護膜層とを少なくとも有する前面板と、
この前面板に対して放電空間を介して対向させてなる背
面板とを備えた構成を有する。
【0016】このような構成とすることにより、PDP
用として要求される耐熱性を有し、大面積化が可能で、
かつ強度の大きなソーダガラス基板を用いながら、前面
側基板で生じる静電容量を実質的に小さくできるので無
効電力を低減でき、PDPとしての消費電力を小さくす
ることができる。
【0017】さらに、本発明のプラズマディスプレイパ
ネルは、第1誘電体層が前面側基板の全面に形成され、
第1誘電体層上に複数の表示電極対が形成されている構
成である。このような構成とすることにより、従来のガ
ラス基板を用いてこの基板上に第1誘電体層を全面に均
一に形成するのみでよく、このための設備を新たに設け
る必要がない。したがって、設備コストを増加させずに
無効電力を低減させることができる。
【0018】さらに、本発明のプラズマディスプレイパ
ネルは、第1誘電体層が表示電極対における電極間の間
隙部分に位置する領域に設けられた前面側基板の窪み部
分に形成されている構成である。この窪みの形成は、例
えばフォトリソにより窪みを形成する領域以外をレジス
トで覆い、前面側基板をエッチングして形成してもよい
し、またはサンドブラスト法で形成してもよい。窪み部
分へ第1誘電体層を形成する方法としては、スクリーン
印刷やインクジェット法を用いることができる。
【0019】このような構成とすることにより、第1誘
電体層を作製するための材料使用量を減じながら、無効
電力を低減することができる。
【0020】さらに、本発明のプラズマディスプレイパ
ネルは、第1誘電体層が表示電極対における電極間の間
隙部分と、表示電極対であるサスティン電極およびスキ
ャン電極のそれぞれの一部とを含む前面側基板の領域部
に設けられた窪み部分に形成されている構成を有する。
窪みおよび第1誘電体層を形成する方法としては、上述
した方法を同様に用いることができる。このような構成
とすることにより、第1誘電体層を形成するための材料
使用量を減じることができる。さらに、第1誘電体層形
成部分と、サスティン電極とスキャン電極との間隙部と
が一致するように位置合せするときの合せ精度を粗くで
きるので、製造歩留まりを改善することができる。
【0021】さらに、本発明のプラズマディスプレイパ
ネルは、第1誘電体層が表示電極対における電極間の間
隙部分に位置する領域に設けられた前面側基板の窪み部
分と前面側基板の全面とに形成され、第1誘電体層上に
複数の表示電極対が形成されている構成を有する。この
構成とすることにより、最も電界強度の大きな間隙部の
第1誘電体層の厚さとその他の領域部の厚さとをそれぞ
れ最適な厚さに設定することができるので、無効電力の
低減を図りながら、製造工程を簡略化できる。
【0022】さらに、本発明のプラズマディスプレイパ
ネルは、表示電極対における電極間の間隙部分に少なく
とも形成される第1誘電体層の厚さをd(d>0μ
m)、比誘電率をεとしたときに、第1誘電体層がε/
d≦0.1を満たす比誘電率材料と厚さとからなる構成
を有する。ある一定の比誘電率を有する材料を第1誘電
体層として用いた場合、この誘電体層の厚さdを増加し
ていくに伴い無効電力が低減し、ある一定の厚さ以上に
なれば飽和する。上記の関係を満たすような構成とする
ことによって、比誘電率に対応して必要な最小の厚さを
設定できるので製造工程の増加を最小限に抑制すること
ができる。
【0023】なお、この第1誘電体層の厚さの上限は本
発明としては特に制約されず、製造工程の困難さにより
制約される。すなわち、前面側基板の板厚が0.5〜2
mm程度であるので、第1誘電体層をあまり厚く形成す
ると基板全体が反ってしまい、取り扱いや成膜が困難に
なる。また、1回の印刷やラミネートにより形成できる
厚さは10〜40μm程度であるので、厚くするほど印
刷回数やラミネート回数が増加し、工数の増加につなが
る。基板全体の反りを許容できる値とするためには、第
1誘電体層の厚さの上限値は、基板の板厚の約20%以
下とすることが適当である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】(第1の実施の形態)図1(A)、(B)
は、本発明の第1の実施の形態のPDPの断面図で、
(A)はyz面の断面図、(B)はyz面に対して直交
するxy面の断面図である。
【0026】透明で絶縁性を有する前面側基板11の全
面に、比誘電率εが前面側基板11より小さく、かつ透
明な第1誘電体層12を形成する。例えば、前面側基板
11としてPDPに一般的に多用されているソーダライ
ムガラスを用いた場合には、このガラスの比誘電率εは
7.9であるので、B23とSiO2を主成分とするガ
ラス材料(比誘電率εは約4)を用いることができる。
このガラス材料をペースト状としたものをスクリーン印
刷、あるいはシート状のものをラミネートするシートラ
ミネート方式等で前面側基板11上の所定の場所に形成
し、所定の温度で焼成して得ることができる。なお、本
第1の実施の形態では、前面側基板11の全面に約40
μmの厚さに形成した。
【0027】第1誘電体層12を形成した前面側基板1
1の第1誘電体層12上に図7と図8とで説明した従来
のPDP構成と同様に、表示電極対13とブラックマト
リクス26、これらを覆うような第2誘電体層14と、
さらにこの第2誘電体層14上に形成される保護膜層1
5とが形成されて、前面板10が構成される。この表示
電極対13は、サスティン電極13aとスキャン電極1
3bとで構成されており、これらは透明導電膜131
a、131bと、さらにバス電極132a、132bと
により構成されている。なお、このバス電極132a、
132bは、それぞれ透明導電膜131a、131b上
に平行で、かつこの透明導電膜131a、131bより
も細幅に形成されている。このような表示電極対13が
前面側基板11上に一定のピッチを有して必要な表示本
数形成されている。
【0028】透明導電膜131a、131bは、インジ
ウム錫酸化物(ITO)、酸化錫(SnO2)などの透
明導電性材料を印刷・焼成あるいはスパッタリング等の
方式で形成する。この透明導電性材料単独では電極とし
ての抵抗を低くできないために、特に大画面のPDPに
おいては、この導電膜による電力のロスが無視し得ない
値となる。これを防止するために透明導電膜131a、
131b上にバス電極132a、132bとして、抵抗
の低い銀やアルミニウムや銅等の単層構成膜、あるいは
クロムと銅の2層構成、クロムと銅とクロムの3層構成
等の積層構成膜を、印刷・焼成方式やスパッタリング等
の薄膜形成技術で形成する。
【0029】例えば、透明導電膜131a、131bと
してITOをスパッタリングで約0.2〜0.5μm形
成した場合、この膜のシート抵抗は約10〜25Ω/□
となる。一方、バス電極132a、132bとして銀を
印刷方式で約2〜10μm形成すると、シート抵抗は約
1〜3mΩ/□となる。透明導電膜131a、131b
とバス電極132a、132bとが並列に形成されてい
るので、表示電極対13のシート抵抗は、このバス電極
132a、132bでほぼ決まり十分に低い抵抗とする
ことができる。
【0030】第2誘電体層14は、表示電極対13の形
成後で、しかも、これらの電極対を確実に覆うように形
成することが要求されるので、ガラスペーストをスクリ
ーン印刷し、焼成する方法で形成することが一般的であ
る。ガラスペースト材料としては、例えば酸化鉛(Pb
O)、酸化ビスマス(Bi23)、および酸化燐(PO
4)のうちの少なくとも1つを主成分とする低融点ガラ
スペーストを用いることができる。このガラスペースト
を用いて、例えばスクリーン印刷と焼成とを繰り返すこ
とで、所定の膜厚の第2誘電体層14を容易に得ること
ができる。なお、この膜厚は表示電極対13の厚さや、
目標とする静電容量値等に応じて設定すればよい。本第
1の実施の形態では約40μmの膜厚とした。
【0031】また、保護膜層15としては、従来のPD
Pと同様な酸化マグネシウム(MgO)を用いて電子ビ
ーム蒸着あるいはスパッタリング形成することができ
る。この膜厚は、本実施の形態では約500nmとし
た。
【0032】一方、画像データを書き込むためのアドレ
ス電極22が、絶縁性を有する背面側基板21上に、前
面板10の表示電極対13に対して直交する方向に形成
される。このアドレス電極22を覆うように背面側基板
21面上に下地誘電体層23を形成する。この後、アド
レス電極22と平行で、かつアドレス電極22、22間
のほぼ中央部に隔壁24を形成し、さらに2つの隔壁2
4、24で挟まれた領域に隔壁24、24の壁面まで含
めて蛍光体層25を形成して背面板20が構成される。
なお、この蛍光体層25は、図1(B)に示すようにR
光、G光、およびB光にそれぞれ発光する蛍光体25
a、25b、25cが隣接して形成され、これらの蛍光
体25a、25b、25cで画素を構成している。
【0033】なお、アドレス電極22は前面板10のバ
ス電極132a、132bと同様な材料と成膜法で形成
することができる。また、下地誘電体層23は第2誘電
体層14と同一の材料と成膜方式で形成することができ
る。隔壁24はガラスペーストを複数回スクリーン印刷
して約120μmの厚さに形成すれば、この隔壁24、
24で囲まれ120μm程度の高さを有する空間が放電
空間30となる。また、蛍光体層25は、それぞれR
光、G光、およびB光に発光する蛍光体を例えばインク
ジェット法で隔壁24部分に形成することができる。
【0034】前面板10と背面板20とを対向させる
と、それぞれ2本の隔壁24、24、前面側基板11上
の保護膜層15、および背面側基板21上の蛍光体層2
5で囲まれたストライプ状の放電空間30が生じる。こ
の空間30に、例えば先述したNeとXeの混合ガスを
約66.5kPaの圧力となるように充填し、それぞれ
のバス電極132a、132bを介してサスティン電極
13aとスキャン電極13b間に数10〜数100kH
zの交流電圧を印加して放電させ、アドレス電極22に
より発光させる画素および色の選択を行えば、所定の画
素部で必要な色を発光させることができ、カラー画像を
表示することが可能となる。
【0035】本第1の実施の形態のPDPの特性を比較
するために、図1(A)、(B)に示した構造と材料を
同一として、第1誘電体層12のみを設けない比較用P
DPも作製した。
【0036】これらの2種類のPDPについて静電容量
と無効電力の低減効果を測定した。その結果、静電容量
は、本第1の実施の形態のPDPでは73nFで、比較
用PDPでは97nFであった。また、無効電力は、比
較用PDPを100とした場合、本第1の実施の形態の
PDPでは60となり、40%程度低減することができ
た。一方、PDPとしての表示動作および画像特性につ
いては、比較用PDPと比べて差異が認められず、良好
な画像表示が得られた。
【0037】さらに、本発明の第1の実施形態のPDP
において、第1誘電体層12の比誘電率εと厚さdの比
ε/dと、無効電力の低減効果との関係を求めた。図2
は、比誘電率ε=4の材料を用いたときの第1誘電体層
12の膜厚と無効電力の低減量の関係を示す。縦軸の無
効電力は第1誘電体層12を形成しない場合を100と
した相対値で表示している。図からわかるように、比誘
電率ε=4の材料の第1誘電体層12を用いた場合、ε
/d≒0.1、すなわちほぼ40μmの厚さ以上で無効
電力の低減量は飽和する。無効電力の低減量自体は第1
誘電体層12の比誘電率によりかわるが、飽和する傾向
は比誘電率が異なっても同様であり、かつこの飽和する
ときの厚さdはε/d≒0.1をほぼ満足するので、少
なくともこの厚さ以上とすればよい。第1誘電体層12
として必要な最小限の厚さが、使用する材料の比誘電率
に合せて推定できるので、材料使用量と工程数の削減が
可能である。
【0038】以上のように第1誘電体層12を形成する
ことで、静電容量を小さくして無効電力を低減できるこ
とが見出されたが、その効果を詳細に確認するために三
次元静電界解析法を用いて解析を行った。
【0039】静電容量は各構成要素の静電エネルギーの
総和に比例することに着目して、従来構成のPDPであ
る比較用PDPについて基板や誘電体層等からなる各構
成要素に蓄積される静電エネルギーを計算した。
【0040】
【表1】
【0041】サスティン電極13aとスキャン電極13
b間との間にAC電圧が印加された放電維持期間で、し
かも画像表示のない場合(全黒表示の場合)に相当する
ときに、各構成要素で蓄積される静電エネルギーの比率
を計算した結果を(表1)に示す。全体の静電エネルギ
ーのうち、49%は前面側基板11、28%が第2誘電
体層14、13%が放電空間30、および10%が隔壁
24部分に分布していることがわかる。
【0042】さらに、静電エネルギーが集中している表
示電極対13部分について、電界強度分布を詳細に解析
した結果を図3に示す。図では表示電極対13部分の等
電位線を示すが、電界の方向は等電位線に対して垂直で
あるので等電位線が密集しているところでは電界が強
く、疎なところでは電界が弱いことを示している。な
お、図1と対応する要素については同一符号を付してい
る。サスティン電極13aとスキャン電極13bとの間
隙および前面側基板11の表示電極対13近傍部分で電
界強度が強く、表示電極対13部分から離れるにしたが
って電界強度が弱くなっていくことが認められる。すな
わち、表示電極対13であるサスティン電極13aとス
キャン電極13bとの間隙部を主体に電界強度が大きい
が、少なくともこの間隙部を含む領域を低比誘電率とす
ることで、その部分の静電エネルギーを小さくできるこ
とが見出された。
【0043】本第1の実施の形態では、前面側基板11
上にこの基板の比誘電率より小さな比誘電率を有する第
1誘電体層12を形成したことから、上記のような比較
用PDPと異なり前面側基板11の表示電極対13近傍
部分の静電エネルギーを小さくすることができる。
【0044】なお、第1誘電体層12は上記のガラス材
料のみに限定されず、前面側基板11の比誘電率より小
さく、透明性を有し、かつ後工程での処理温度に耐える
材料であれば、種々の材料や成膜法で作製することがで
きる。例えば、Na2O−B23−ZnO系の材料では
比誘電率εが6.7であり、Na2O−B2O3−SiO
2系の材料では比誘電率εが7.6であり、これらの材
料を印刷用ペーストとして印刷・焼成を行い形成するこ
ともできる。さらに、半導体の層間絶縁膜に使用される
有機系ポリマーやオキサゾール樹脂、またはポリシラザ
ン等をコ−ティングして用いることもできる。この場合
には、例えば表示電極対や第2誘電体層の作製温度をこ
れらの材料が耐える条件とすることが必要である。ま
た、シリカ系の膜を化学気相成長で作製することや、シ
リカの微粒子を印刷して形成することもできる。これら
の材料の比誘電率は約2から4であるので、さらに無効
電力を低減できる。
【0045】以上のように、前面側基板11として通常
用いられているガラス基板でも、本実施の形態のPDP
では無効電力を低減することができる。
【0046】(第2の実施の形態)第1誘電体層12を
形成する領域は、図3の電界強度解析から電界強度の大
きい部分のみに形成すればよく、必ずしも全面である必
要はない。
【0047】図4は、サスティン電極13aとスキャン
電極13bとの間隙部分の前面側基板11に窪みを設
け、この窪み部分にB23とSiO2とを主成分とする
ガラスペーストをスクリーン印刷し焼成することで、第
1誘電体層40を形成した本発明のプラズマディスプレ
イの断面図である。なお、同図において図1に示す要素
と対応する要素については同じ符号を付している。前面
側基板11に窪みを設ける方法としては、窪みを設ける
部分以外にレジスト膜を形成してから前面側基板11を
エッチングしてもよい。また、同様に窪みを設ける部分
以外にレジスト膜を形成後、サンドブラスト法により形
成してもよい。特に、サンドブラスト法によれば、50
μm程度の深さでも容易に、かつ安価に形成できること
から、この方法は実際的な手法の1つである。
【0048】このように表示電極対13のサスティン電
極13aとスキャン電極13bとの間隙部分の前面側基
板11中に、この基板11よりも低比誘電率である第1
誘電体層40を形成して、この部分に加わる蓄積される
静電エネルギーを小さくすることによってPDPの無効
電力を低減できる。さらに、前面側基板11の最も電界
強度が大きくなる部分のみに形成するので、比較的高価
なガラスペースト材料の使用量を少なくすることができ
る。また、前面側基板11の全面に形成する場合には、
第1誘電体層40が透明で、かつ非常に平滑な面となる
ように形成する必要があるのに対して、本第2の実施の
形態ではサスティン電極13aとスキャン電極13bと
の間隙部分のみにストライプ状に形成できるので、透明
性や平滑性に対する制約をややゆるやかにできる。この
結果、さらに、低比誘電率のガラスペースト材料を用い
ることもできるし、この作製工程の歩留まりを向上する
こともできる。
【0049】図5は、本第2の実施の形態のPDPの第
1の変形例を示す図である。図1に示す要素と対応する
要素については同一符号を付している。本第1の変形例
では、第1誘電体層50をサスティン電極13aとスキ
ャン電極13bとの間隙部分のみでなく、これら電極1
3a、13bの一部分とも重なるように幅広く形成した
点が異なる。このような形状とすることで、静電エネル
ギーをさらに小さくすることができるだけでなく、サス
ティン電極13aとスキャン電極13bとの間隙部分
と、第1誘電体層50との位置合せを容易なものとする
ことができる。なお、本第1の変形例ではサスティン電
極13aとスキャン電極13bの一部分にかかるように
第1誘電体層50を形成したが、サスティン電極13a
とスキャン電極13bとの全面にかかるように第1誘電
体層50を形成してもよい。
【0050】図6は、本第2の実施の形態のPDPの第
2の変形例を示す図である。図1に示した要素と同一要
素については同一符号を付しているので説明は省略す
る。本第2の変形例では、サスティン電極13aとスキ
ャン電極13bとの間隙部分の前面側基板11に窪みを
設け、この窪み中に埋め込み誘電体層91を形成した
後、全面に全面誘電体層92を形成して第1誘電体層9
0とした構成である。このようにすることにより、前面
側基板11の電界強度が強い領域部分を所定の厚さとし
て静電エネルギーを小さくすることができる。さらに、
前面側基板11の電界強度の弱い領域については薄く全
面に形成すればよいので、ガラスペーストの使用量を少
なくし、かつ作製工程が簡単で、歩留まりも大きく改善
される。また、窪み部分に形成する埋め込み誘電体層9
1と全面誘電体層92は、比誘電率が異なる材料でそれ
ぞれ形成することもできる。
【0051】以上のように、本第2の実施の形態のPD
Pは、前面側基板11のサスティン電極13aとスキャ
ン電極13bとの間隙部分を含めた電界強度の大きな領
域に、前面側基板11の比誘電率より小さな比誘電率を
有する誘電体層を設けることで静電容量を小さくし、無
効電力を低減することができる。
【0052】なお、本第2の実施の形態では、窪みの断
面形状をほぼ長方形状としたが、本発明はこの形状に限
定されるものではなく、楕円形状、台形状、または円弧
状等としても同様の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプラズマデ
ィスプレイパネルは、前面側基板上に形成されたサステ
ィン電極とスキャン電極とを一対とする複数の表示電極
対と、前面側基板の比誘電率よりも小さな比誘電率を有
し、前面側基板上の所定の領域に形成された第1誘電体
層と、複数の表示電極対を覆うように形成された第2誘
電体層と、第2誘電体層を覆うように形成された保護膜
層とを有する前面板と、背面板とを対向させてなる構成
である。
【0054】さらに、第1誘電体層は、前面側基板の全
面に形成、サスティン電極とスキャン電極とで囲まれた
間隙部の前面側基板に設けた窪み部分に形成、またはこ
の窪み部分と前面側基板の全面に形成する構成である。
【0055】このような構成とすることにより、PDP
用として要求される耐熱性を有し、大面積化が可能で、
かつ強度の大きなソーダガラス基板を用いながら、無効
電力を低減することができ、PDPとしての消費電力を
小さくできるし、駆動用ICの低コスト化もできる。
【0056】さらに、第1誘電体層を作製するための材
料使用量を減じながら、無効電力を低減することができ
る。また、第1誘電体層形成部分と、サスティン電極と
スキャン電極との間隙部とが一致するように位置合せす
るときの合せ精度を粗くできるので、製造歩留まりを低
下させることもない。
【0057】したがって、低消費電力で低コストのPD
Pが実現できるという大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明の第1の実施形態のプラズマディ
スプレイパネルのy−z方向断面図 (B)同パネルのx−y方向断面図
【図2】第1誘電体層と無効電力低減量との関係を示す
【図3】比較用PDPにおける表示電極対周辺の電界強
度分布を示す図
【図4】本発明の第2の実施形態のプラズマディスプレ
イパネルの断面図
【図5】同実施の形態における第1の変形例のプラズマ
ディスプレイパネルの断面図
【図6】同実施の形態における第2の変形例のプラズマ
ディスプレイパネルの断面図
【図7】従来のプラズマディスプレイパネルの構造の斜
視図
【図8】同パネルのz−z線に沿って切断したy−z方
向断面図
【符号の説明】
10,60 前面板 11,61 前面側基板 12,40,50,90 第1誘電体層 13 表示電極対 13a,63a サスティン電極 13b,63b スキャン電極 14 第2誘電体層 15,66 保護膜層 20,75 背面板 21 背面側基板 22,69 アドレス電極 23,70 下地誘電体層 24,71 隔壁 25,72 蛍光体層 25a,25b,25c,72a,72b,72c 蛍
光体 26,67 ブラックマトリクス 30,80 放電空間 65 誘電体層 91 埋め込み誘電体層 92 全面誘電体層 131a,131b,631a,631b 透明導電膜 132a,132b,632a,632b バス電極
フロントページの続き (72)発明者 東野 秀隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GA02 GA09 GB03 GB14 GD01 GD10 LA10 MA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側基板と、 前記前面側基板上に形成されたサスティン電極とスキャ
    ン電極とを一対とする複数の表示電極対と、 前記表示電極対における電極間の領域の前記前面側基板
    面に少なくとも形成された、前記前面側基板の比誘電率
    よりも小さな比誘電率を有する第1誘電体層と、 前記複数の表示電極対を覆うように形成された第2誘電
    体層と、 前記第2誘電体層上に形成された保護膜層とを少なくと
    も有する前面板と、 放電空間を介して対向させてなる背面板とを備えたこと
    を特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 前記第1誘電体層は前面側基板の全面に
    形成され、前記第1誘電体層上に複数の表示電極対が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズ
    マディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前記第1誘電体層は表示電極対における
    電極間の間隙部分に位置する領域に設けられた前面側基
    板の窪み部分に形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 前記第1誘電体層は、表示電極対におけ
    る電極間の間隙部分と、前記表示電極対であるサスティ
    ン電極およびスキャン電極のそれぞれの一部とを含む前
    面側基板の領域部に設けられた窪み部分に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプ
    レイパネル。
  5. 【請求項5】 前記第1誘電体層は、表示電極対におけ
    る電極間の間隙部分に位置する領域に設けられた前面側
    基板の窪み部分と、前記前面側基板の全面とに形成さ
    れ、前記第1誘電体層上に複数の表示電極対が形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディ
    スプレイパネル。
  6. 【請求項6】 前記表示電極対における電極間の間隙部
    分に少なくとも形成される第1誘電体層の厚さをd(d
    >0μm)、比誘電率をεとしたときに、前記第1誘電
    体層がε/d≦0.1を満たす比誘電率材料と厚さとか
    らなることを特徴とする請求項1から請求項5までのい
    ずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
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