JPH07110526A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JPH07110526A
JPH07110526A JP6110046A JP11004694A JPH07110526A JP H07110526 A JPH07110526 A JP H07110526A JP 6110046 A JP6110046 A JP 6110046A JP 11004694 A JP11004694 A JP 11004694A JP H07110526 A JPH07110526 A JP H07110526A
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projection
lens
screen
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Hidekazu Tode
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Naoki Kawamoto
直紀 川本
Toshihide Kaneko
俊秀 金子
Kazuo Tsukagoshi
和夫 塚越
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間光伝送装置により画像信号,音声信号を
高効率で送受信する投写型表示装置を提供する。 【構成】 受光部21は投写レンズ3の近傍に配してあ
ることにより、大面積のスクリーンに入射した大きな光
束径の入射光束はフレネルレンズスクリーンの集光作用
を受け、高効率で受光される。受光部21は光検知器の
前にライトガイドを有し、スクリーン全面からの集光光
束を効率よく受光することができる。この結果、空間伝
送距離の長距離化が容易に実現できるとともに、さらに
スクリーンへの光信号入射角の許容範囲角はレンチキュ
ラースクリーンの拡散効果により特に水平方向を広くと
れる効果も得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大画面映像を容易に得
られる投写型表示装置に関し、詳しくは配線の必要がな
い空間光伝送装置により画像信号,音声信号を送受信す
る空間光伝送システムを備えた投写型表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図35は従来の一般的な投写型表示装置
の構成を示す模式的縦断面図である。図において1は投
写型表示装置である。投写型表示装置1の正面にはスク
リーン5を備え、背面側内部には斜め下向きにミラー4
が取り付けられている。さらに下側には、ミラー4に対
し所定の角度をなすようにCRT2が取り付けられてお
り、CRT2の表示面側には投写レンズ3を備える。
【0003】CRT2に形成された映像は、投写レンズ
3により拡大され、ミラー4で反射せしめられてスクリ
ーン5上に拡大投影される。このとき画像信号,音声信
号は、有線により投写型表示装置1に接続されたVTR
や光ディスク等の信号源6から与えられるようになって
いる。このため信号源6は投写型表示装置1のすぐ近く
に配せねばならず、テープやディスクを交換するのが不
便であった。また鑑賞者が手元でテープ交換するために
信号源6を鑑賞者の近くに配する場合、信号線を引き回
さなければならず、室内の美観上好ましくなかった。
【0004】近年、この問題を解決する装置として空間
光伝送装置が注目されている。図36は従来の空間光伝
送装置を示す構成図である。空間光伝送装置は、投写型
表示装置1から離隔して配置された信号源6に接続され
た空間光伝送送信部(以下、「光送信部」という)7
と、投写型表示装置1の上面に配置して短い信号線を用
いて接続された空間光伝送受信部(以下、「光受信部」
という)8とを備える。光送信部7は、画像信号,音声
信号を変調回路(図示せず)により変調し、発光ダイオ
ード等の光源9にて光信号に変換し、光束10を出射す
る。図37は光受信部8の構成を示す模式図である。光
受信部8は、光検知器11を有する受光部21と復調回
路(図示せず)とを備える。光受信部8では、光検知器
11が光束10を受光し光電変換した後、復調回路にて
信号の復調処理を行い、投写型表示装置1へ与える。
【0005】このように空間光伝送装置は信号源6と投
写型表示装置1の周囲に信号源を配置する必要がなく、
しかもその間隔を空間的に離すことが可能である。従っ
て投写型表示装置1のように比較的離れた場所から鑑賞
する場合に、長い信号線の引き回しが不要であり特に有
利である。
【0006】図38は投写型表示装置にて映像を視聴し
ている状態を示す図である。投写型表示装置1は、投写
光学系によりスクリーン5に40インチから70インチ
程度の大画面を表示することができ、多人数の鑑賞者が
数メートル離れた位置から見るのに適した表示装置であ
るが、個人が独占したいとき、又は外部への騒音を防ぐ
ときには、図38に示す如く、ヘッドホンを接続し、他
人に音声が聞こえないようにして楽しむケースも多い。
このような場合、視聴者は信号線32にて投写型表示装
置1と接続されたヘッドホン31を装着する。
【0007】しかしながら視聴者が、投写型表示装置1
から数メートル離れた位置から視聴する場合、投写型表
示装置1から数メートルの長い信号線32を接続する必
要がある。この場合は、配線の煩わしさ、信号線32を
伝送中の信号劣化、鑑賞者の動きが信号線32の長さに
制約を受ける等の問題があった。
【0008】空間光伝送装置は、このような問題を解決
する装置としても注目されている。図39は従来の空間
光伝送装置の他の構成をを示す図である。この空間光伝
送装置は、投写型表示装置1の上面に配置して短い信号
線を用いて接続された空間光伝送送信部(以下、「光送
信部」という)33と、ヘッドホン31に接続された空
間光伝送受信部(以下、「光受信部」という)34とを
備える。光送信部33は、音声信号を変調回路により変
調し、発光ダイオード等の光源にて光信号に変換し、光
束35を出射する。光受信部34では、光検知器が光束
35を受光し光電変換した後、復調回路にて信号の復調
処理を行い、所望の音声信号をヘッドホン31へ伝え
る。空間光伝送装置はこのように無線で音声信号を視聴
者に伝送できるので、長い配線の引き回しを必要としな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし図36に示す如
き従来の投写型表示装置1は、光送信部7の光束10の
広がりと光受信部8の受光面積の小ささに起因する光束
利用効率が低く、長距離の空間光伝送が効率よくできな
いという問題点があった。また投写型表示装置1の上面
に、光受信部8又は光送信部33を配置しており、外観
上あまり好ましくなかった。
【0010】光束利用効率が低い主たる要因は、一般に
光源である発光ダイオード9は5度から10度以上の半
値広がり角を有し、たとえば5m程度空間光伝送すると
直径2m程度の光束径になってしまう。一方、光検知器
11は画像信号に対応する高速応答が求められるためそ
の面積に制約があり、たとえば3mmから5mm程度の
大きさにしかできない。つまり、光束の利用効率は面積
比であるから、10E−6程度しか利用できない。この
光束利用効率の低さをカバーするために、従来の改善例
として送信部7の中に複数の発光ダイオード9を用いた
り、図37に示す如く受光部21の光検知器11の前面
に口径が10mmから20mm程度の集光レンズ12を
配して見かけ上受光面積を増加させて対処する必要があ
った。
【0011】しかしこの時、光送受信部7、8が大型に
なりコスト的に不利になるだけでなく、受信できる光束
10の入射角が制約をうける問題が依然解消されず存在
する。つまり、図37に示す様に集光レンズ12の焦点
距離と光検知器11の大きさできまる角度θを越える入
射角の光束は光検知器11で受光することができない。
従って、図36において光送信部7からの出射光束10
の向きに対向するように、受光部21の向きを調整する
必要があるなどの問題点があった。
【0012】また図39に示す従来の投写型表示装置1
においても、光束35の指向性のために、鑑賞者の位置
が制約されるという問題点があった。さらに図36に示
すものと同様に、投写型表示装置1の上面に、光受信部
8又は光送信部33を配置しており、外観上あまり好ま
しくないという問題もあった。
【0013】一般に、送信装置7に用いる光源の発光ダ
イオードは5度から10度以上の半値広がり角を有し、
たとえば5m程度空間光伝送すると直径2m程度の光束
径になる。一方、投写型表示装置1は水平方向で約14
0度、垂直方向で約30度の広い視野範囲を有するの
で、視聴者の位置によっては光束35を受光するのに、
光束35の中心線である光軸36が光受信部34に向く
ように光送信部33の向きを調節する必要がある等の問
題点があった。
【0014】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、光送信部又は光受信部を内蔵する
ことにより、光送信部又は光受信部を大型にすることな
く、光束利用効率が高く、広範囲で送受信することがで
きる投写型表示装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の投写型表
示装置は、空間光伝送された光信号の光束はスクリーン
を介して、内蔵された光受信部により受信されることを
特徴とする。
【0016】請求項2記載の投写型表示装置は、請求項
1において、光受信部は、円錐状をなし、入射部の口径
は出射部の口径より大きく、前記円錐状の頂角を投写レ
ンズの画角以上とした反射鏡を光検知器の前面に備える
ことを特徴とする。
【0017】請求項3記載の投写型表示装置は、請求項
1において、光受信部は、円錐状をなし、入射部の口径
は出射部の口径より大きく、頂角を30度以上としたラ
イトガイドバルブを光検知器の前面に備えることを特徴
とする。
【0018】請求項4記載の投写型表示装置は、請求項
1において、光検知器は投写レンズの近傍に配置され、
複数の集光レンズの焦点が光検知器近傍となるように配
置されていることを特徴とする。
【0019】請求項5記載の投写型表示装置は、請求項
4において、複数の集光レンズは半球状の表面に一体成
形されていることを特徴とする。
【0020】請求項6記載の投写型表示装置は、請求項
1において、フレネルレンズ板はレンチキュラー板より
大きいことを特徴とする。
【0021】請求項7記載の投写型表示装置は、請求項
1において、フレネルレンズ板のレンチキュラー板より
大きい領域は近赤外線透過フィルタにて覆われているこ
とを特徴とする。
【0022】請求項8記載の投写型表示装置は、請求項
1において、光検知器は投写レンズより画像形成手段側
に配置されていることを特徴とする。
【0023】請求項9記載の投写型表示装置は、光検知
器と集光レンズとを有する光受信部が内蔵されており、
前記光信号は前記集光レンズを介して受信されるように
なしてあることを特徴とする。
【0024】請求項10記載の投写型表示装置は、請求
項9において、光検知器及び集光レンズの光軸を回動さ
せて調整する光軸調整機構を備えることを特徴とする。
【0025】請求項11記載の投写型表示装置は、請求
項9において、集光レンズはフレネルレンズであること
を特徴とする。
【0026】請求項12記載の投写型表示装置は、請求
項11において、フレネルレンズ板のレンチキュラー板
より大きい領域には、フレネルレンズ板の焦点距離より
短い焦点距離を有するフレネルレンズが一体的に形成さ
れていることを特徴とする。
【0027】請求項13記載の投写型表示装置は、請求
項11において、フレネルレンズ板のレンチキュラー板
より大きい領域には、焦点距離が略同じである複数のフ
レネルレンズが並べられていることを特徴とする。
【0028】請求項14記載の投写型表示装置は、請求
項13において、焦点距離が略同じである複数のフレネ
ルレンズはフレネルレンズ板と一体的に形成されている
ことを特徴とする。
【0029】請求項15記載の投写型表示装置は、請求
項13において、複数のフレネルレンズは偏心度が異な
ることを特徴とする。
【0030】請求項16記載の投写型表示装置は、請求
項15において、焦点距離が略同じであり偏心度が異な
る複数のフレネルレンズはフレネルレンズ板と一体的に
形成されていることを特徴とする。
【0031】請求項17記載の投写型表示装置は、内蔵
された光送信部から発せられた光信号は、スクリーンを
介して外部へ送信されるようになしてあることを特徴と
する。
【0032】請求項18記載の投写型表示装置は、請求
項17において、光送信部は複数の光源を有することを
特徴とする。
【0033】請求項19記載の投写型表示装置は、請求
項17において、光源は投写レンズの近傍に配置されて
おり、前記光送信部から出射される光束の広がり角度を
投写レンズの画角に略合わせてあることを特徴とする。
【0034】請求項20記載の投写型表示装置は、請求
項17において、光送信部から出射される光束の光軸方
向を調整する光軸調整機構と、前記光軸方向を制御する
無線制御手段とを備えることを特徴とする。
【0035】請求項21記載の投写型表示装置は、請求
項17において、光源は画像形成手段の近傍に配置され
ており、光源からの光束は前記投写レンズ及びスクリー
ンを介して出射されるようになしてあることを特徴とす
る。
【0036】請求項22記載の投写型表示装置は、請求
項17において、光源からの光束は画像形成手段により
反射され、投写レンズ及びスクリーンを介して出射され
るようになしてあることを特徴とする。
【0037】請求項23記載の投写型表示装置は、請求
項17において、画像形成手段は、画像を表示するため
の第一の領域と、空間光伝送のための光束を発光する第
二の領域とを有し、第二の領域からは可視外の波長の光
束が発光され、前記投写レンズを介して出射されるよう
になしてあることを特徴とする。
【0038】請求項24記載の投写型表示装置は、請求
項17において、光源は画像形成手段の近傍に配置され
ており、光源からの光束は投写レンズとスクリーンの光
束出射領域とを介して出射されるようになしてあること
を特徴とする。
【0039】請求項25記載の投写型表示装置は、請求
項17において、スクリーンから投写レンズまでの投写
距離より短い距離に光源が配置されており、光源からの
光束はスクリーンを介して出射されるようになしてある
ことを特徴とする。
【0040】請求項26記載の投写型表示装置は、請求
項17において、スクリーンの近傍に近赤外線透過フィ
ルタを備え、光源から出射された光束は近赤外線透過フ
ィルタを介して出射されるようになしてあることを特徴
とする。
【0041】
【作用】請求項1記載の投写型表示装置では、画像信
号,音声信号が光信号に変調され空間光伝送された光信
号の光束は、大面積であるスクリーンのフレネルレンズ
作用により装置内へ集光入射され、内蔵された光受信部
により受信される。
【0042】請求項2記載の投写型表示装置では、前記
光受信部は円錐状の反射鏡を光検知器の前面に有し、該
反射鏡入射部の口径は出射部の口径より大きく、頂角を
投写レンズの画角以上としたことにより、スクリーン全
面からの集光光束は反射鏡を多重反射しつつ微小な光検
知器に導かれ受光される。
【0043】請求項3記載の投写型表示装置では、前記
光受信部は円錐状のライトガイドバルブを光検知器の前
面に有し、該ライトバルブガイド入射部の口径は出射部
の口径より大きく、頂角を30度以上としたことによ
り、スクリーンにて集光された光束はライトガイドの入
射部にて屈折した後、内部を前半射しつつ微小な光検知
器に導かれ受光される。
【0044】請求項4記載の投写型表示装置では、空間
光伝送された光信号の光束は、大面積であるスクリーン
のフレネルレンズ作用により装置内へ集光入射され、集
光点付近である投写レンズ近傍に配された光検知器によ
り受信される。該光検知器の前面には、各集光レンズの
焦点近傍に光検知器が位置するように複数の集光レンズ
が配置されている。これにより、スクリーンの各場所か
ら入射された光束は、各々対向した集光レンズにより集
光され光検知器にて受光される。
【0045】請求項5記載の投写型表示装置では、前記
複数の集光レンズは半球状の表面に一体成形されてお
り、スクリーン全面からのさまざまな入射角の光束を光
検知器に集光受光させる。これにより集光部品の低コス
トが実現する。
【0046】請求項6記載の投写型表示装置では、空間
光伝送された光信号の光束は、大面積であるスクリーン
のフレネルレンズ板の作用により装置内へ集光入射され
る。ここでフレネルレンズ板はレンチキュラー板より大
きい領域を有することにより、この領域を介して入射さ
れた光束はレンチキュラー板による拡散作用を受けない
ので、透過率が高く、光束の利用効率が向上する。
【0047】請求項7記載の投写型表示装置では、前記
フレネルレンズ板のみの部分は、近赤外線透過フィルタ
に覆われているので、不要外光が投写型表示装置の内部
へ侵入することはない。
【0048】請求項8記載の投写型表示装置では、空間
光伝送された光信号の光束は、スクリーンにて集光入射
され、さらに投写レンズにより集光され光検知器にて受
光される。
【0049】請求項9記載の投写型表示装置では、空間
光伝送された光信号の光束は、集光レンズにより集光さ
れ、光検知器にて受光される。
【0050】請求項10記載の投写型表示装置では、光
軸調整機構により、光検知器及び集光レンズの光軸を調
整されるので、光束をロスすることなく光検知器にて受
光される。
【0051】請求項11記載の投写型表示装置では、集
光レンズはフレネルレンズとすることにより、小型で安
価なもので構成できる。
【0052】請求項12記載の投写型表示装置では、集
光レンズをフレネルレンズとし、スクリーンを構成する
フレネルレンズ板と一体的に成形したので、投写レンズ
からの光束を集光する作用と空間光伝送された光束を集
光する作用を一つの部品で行うことができる。
【0053】請求項13記載の投写型表示装置では、集
光レンズをフレネルレンズとし、フレネルレンズを複数
配することにより、光検知器に導くことができる空間光
伝送光束の入射角を拡大することができる。
【0054】請求項14記載の投写型表示装置では、フ
レネルレンズ板のレンチキュラー板より大きな領域に受
光用の複数の集光レンズを一体的に成形したので、一つ
の部品でスクリーンとしての作用と、入射角範囲が広い
受光部のレンズ作用とを実現することができる。
【0055】請求項15記載の投写型表示装置では、集
光レンズを複数のフレネルレンズとし、各々の偏心度を
異ならせたので、さらに広い入射角の空間光伝送光束を
光検知器に導くことができる。
【0056】請求項16記載の投写型表示装置では、フ
レネルレンズ板のレンチキュラー板より大きな領域に受
光用の複数の偏心度が異なる集光レンズを一体的に成形
したので、スクリーンとしての作用と、入射角範囲の広
い受光部のレンズ作用とを一つの部品で実現することが
できる。
【0057】請求項17記載の投写型表示装置では、光
送信部を投写レンズ近傍に配したので、スクリーンの効
果により光束は画像光束と略同じ光路をたどり鑑賞者に
伝送される。
【0058】請求項18記載の投写型表示装置では、複
数の光源を用いることにより、伝送される光パワーを増
大させることができるので、鑑賞者が比較的遠距離にい
ても所定の品質の画像信号,音声信号を再現できる。
【0059】請求項19記載の投写型表示装置では、広
がり角度を投写レンズの画角に略合わせた集光レンズを
介して光源の光束をスクリーンに入射させるので、装置
内での光束のロスをなくすことができる。
【0060】請求項20記載の投写型表示装置では、光
送信部から出射される光束の光軸方向を調整する光軸調
整機構と、この光軸方向を制御する無線制御手段を備え
るので、光束の向きを無線により鑑賞者が制御できるの
で、常に最高パワーの光束を受光することができる。
【0061】請求項21記載の投写型表示装置では、画
像形成手段の近傍に光源を配することにより、投写レン
ズの集光作用を利用することができるので、装置から離
れた位置にある光受信部へ光束をロス少なく送信するこ
とができる。
【0062】請求項22記載の投写型表示装置では、画
像形成手段の近傍におかれた光源からの光束は、画像形
成手段により反射されるので、投写レンズを介して画像
信号と全く同じ光路をたどり送信される。
【0063】請求項23記載の投写型表示装置では、空
間光伝送用の光源として画像形成手段を用いることによ
り、空間光伝送用の光束を画像信号と全く同じ光路をた
どり受信することができる。
【0064】請求項24記載の投写型表示装置では、ス
クリーンに画像表示領域と光束出射領域とを設けたの
で、光束は光源を画像表示領域の近傍に配してもスクリ
ーンで遮蔽されることなく送信される。
【0065】請求項25記載の投写型表示装置では、ス
クリーンから投写レンズまでの投写距離より短い距離に
光源を配することにより、より広い範囲でしかも強いパ
ワーで光信号を送信することができる。
【0066】請求項26記載の投写型表示装置では、光
源から発せられた光束はスクリーンと異なる領域から出
射されるが、この領域をフィルタでカバーすることによ
り、内部は外部から見えず、また外光が入射することも
ない。
【0067】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。 実施例1.図1は、本発明に係る投写型表示装置の実施
例1を示す模式的縦断面図である。図において1は投写
型表示装置である。投写型表示装置1の正面にはスクリ
ーン5を備え、背面側内部には斜め下向きにミラー4が
取り付けられている。さらに下側には、ミラー4に対し
所定の角度をなすようにCRT2が取り付けられてお
り、CRT2の表示面側には投写レンズ3を備える。C
RT2に形成された映像は、投写レンズ3により拡大さ
れ、ミラー4で反射せしめられてスクリーン5上に拡大
投影される。
【0068】空間光伝送装置は、従来と同様、変調回路
と光源とを有する光送信部7、及び光検知器を含む受光
部21と復調回路15とを有する光受信部8を備える。
本実施例においては、光受信部8は投写型表示装置1に
内臓され、受光部21は、投写レンズ3の映像光束の出
側における横に配される。
【0069】ここで、本発明におけるキーパーツである
スクリーン5の通常機能について説明する。一般にスク
リーン5は図2に示す如く、フレネルレンズ板51及び
レンチキュラー板52の2枚構成であり、投写レンズ3
から出射した光束はまずフレネルレンズ板51により1
0mから20mはなれた位置に向かって集光作用を受け
る。この結果画面周辺部の映像も鑑賞者は明るく見るこ
とが出来る。次にレンチキュラー板52は光束を拡散す
る作用を有し、この結果鑑賞者はスクリーン正面でなく
とも、斜め方向からでも鑑賞することができる。
【0070】次に、本発明の空間光伝送光路について説
明する。図1において、投写型表示装置1から遠方に配
された光送信部7から出射された光束10は、スクリー
ン5に入射する。この光束は図2と逆方向に進み、フレ
ネルレンズ板51により集光点位置である投写レンズ3
付近に集光される。この略スクリーン5全面から集光さ
れた光束10は受光部21の光検知器により光電変換さ
れ所望の画像信号,音声信号を得ることができる。
【0071】本実施例における光検知器11は所定の応
答速度を満足するために、従来と同様3mmから5mm
程度の大きさのものを使用する。このときスクリーン5
からの光束10は全て受光されるわけではなく、集光収
差、拡散効果により無駄になっている光束も存在する。
この際、従来と同様、見かけ上の受光面積を拡大するた
めに図37に示す如き集光レンズ12を使用することは
無効である。この理由は以下の如くである。即ち図2に
示すように一般に投写レンズ3の画角28は50度以上
あり、空間光伝送光束を受光する際には、スクリーン5
全面から逆に50度以上の入射角で受光部21に入射す
る。図37に示すように集光レンズ12を使用した場合
は、逆に入射角範囲が10度程度に制限されるため、本
発明の効果を逆に妨げることになる。
【0072】このように利用できる光束10は光検知器
の大きさ、又は手前に配される図37のような集光レン
ズの口径面積により制限されたが、本発明では大画面で
あるスクリーン5全面に入射する光束10を受光部21
にて受光することができるので、利用効率が1000倍
程度向上する。この結果空間を伝送できる距離は長距離
化される。
【0073】さらに、スクリーン5ではレンチキュラー
板52によりある程度拡散されているので、スクリーン
正面から光束10を入射させずとも、斜め方向からの光
束も効率よく受光できる。一般的にはスクリーン5に向
かって水平方向で140度、垂直方向で30程度の入射
角が許容でき、図37のような従来の受光部21よりは
るかに大きい入射許容角を実現できる。
【0074】また本発明では、光受信部8の全体を表示
装置1内部に内蔵したので、光受信部8と投写型表示装
置1の電気回路(図示せず)との信号線距離を従来に比
べ大幅に短縮でき、SNの高い投写映像を実現できる。
また、外観上も従来のような外付けでないので優れてい
る。
【0075】実施例2.図3は、本発明に係る投写型表
示装置の実施例2を示す構成図であり、光受信部の受光
部21のみを示す。本実施例における受光部21は、コ
ーン状の反射鏡13の小径部内側に光検知器11を備え
た構成をなす。ここで反射鏡13の入射口径15を光検
知器11に比べ、たとえば面積比で10倍以上にしてあ
る。入射口径15内に入射した光束は、反射鏡13の内
面にて数回反射され、光検知器11に受光される。また
反射鏡13の頂角16を投写レンズ3の画角28以上の
例えば50度にすれば、スクリーン5全面からの光束を
受光することができる。さらに光検知器11は、反射鏡
13の外部に配置するよりも内部に配置した方が効果が
高い。その他の構成は実施例1と同様であり、その説明
を省略する。
【0076】本実施例では、本発明の効果を妨げずに、
実施例1よりも光束利用効率を10倍以上に向上するこ
とができる。さらにこれにより空間光伝送距離を長距離
化することができる。なお本コーン状の反射鏡は例えば
プラスチック成形で作製したものに、内面にアルミコー
ティングし鏡面にしたようなもので十分であり、高価な
光学部品を使用する必要はない。
【0077】実施例3.図4は、本発明に係る投写型表
示装置の実施例3を示す構成図であり、光受信部の受光
部21のみを示す。本実施例における受光部21は、円
錐状をしたプラスチック材のバルブ17の小径部外側に
光検知器11を備えた構成をなす。スクリーン5から入
射した光束10は入射口径部15で屈折したのち反射、
全反射をくりかえし光検知器11にて受光される。その
他の構成は実施例1と同様であり、その説明を省略す
る。
【0078】本実施例における作用は実施例1の作用に
加え以下のような作用を有する。バルブ17はライトガ
イドとして作用するため、入射した光束10は入射開口
部15で屈折される。従ってスネルの法則によりバルブ
17の頂角16は、投写レンズ3の画角が50度程度で
あっても、プラスチック材の材質にもよるが略30度程
度で、スクリーン5全面からの光束を光検知器11へ導
くことができる。このとき光検知器11はバルブ17の
出射開口部18に透明な接着剤等でオプティカルカップ
リングしたほうが効果が高い。また、スクリーン5から
の光束をなるべく効率よく受光するためには、受光部2
1は投写レンズ3の近くに配するのが好ましい。
【0079】実施例4.図5は、本発明に係る投写型表
示装置の実施例4を示す構成図であり、光受信部の受光
部21のみを示す。実施例1において、図37に示す従
来装置にて使用していた集光レンズ12を用いないほう
が好ましいと述べたが、本実施例では複数の集光レンズ
19を用いることで許容入射角の問題を解決できる。図
5において、各集光レンズ19の焦点位置はすべて一点
に一致するよう配され、この集光点に光検知器11が置
かれている。その他の構成は実施例1と同様であり、そ
の説明は省略する。
【0080】ここで各集光レンズ19の入射角範囲は狭
いものの、複数個使用することでスクリーン5からの光
束10は全て一個の光検知器11上に受光できる。集光
レンズ19は、最外周レンズの光軸が成す角20が投写
レンンズ3の画角、たとえば50度程度になるよう配す
れば良い。
【0081】実施例5.図6は、本発明に係る投写型表
示装置の実施例5を示す構成図であり、受信部の受光部
21のみを示す。本実施例では実施例4に示す複数個の
集光レンズ19を半球状に並べ、一体にプラスチック成
形にて作製した光学素子20を用いる。このとき各レン
ズエレメントの集光点は半球の中心に一致させ、光検知
器11を中心に配すればよい。その他の構成は実施例1
と同様であり、その説明は省略する。本実施例において
もスクリーン5全面からの光束10を光検知器11に導
き受光させることができる。
【0082】実施例6.図7は、本発明に係る投写型表
示装置の実施例6を示す模式的縦断面図である。本実施
例では、スクリーン5の上下方向において、フレネルレ
ンズ板51をレンチキュラー板52より大きくなしてあ
り、スクリーン5の下辺部53にはレンチキュラー板5
2がない状態となっている。その他の構成は実施例1と
同様であり、同符号を付してその説明は省略する。
【0083】次に、実施例6における空間光伝送光路に
ついて説明する。図7において投写型表示装置1から離
れた位置に配された光送信部7から出射された光束10
は、スクリーン5に入射する。スクリーン5を構成する
フレネルレンズ板51は、レンチキュラー板52より面
積が大きい。入射した光束10は図2と逆方向に進み、
フレネルレンズ板51により集光点位置である投写レン
ズ3付近に集光される。集光された光束10は受光部2
1内に設けられた光検知器により光電変換されたのち復
調回路により所定の画像信号および音声信号に復調され
る。
【0084】実施例6によれば光束の利用効率が従来よ
り大幅に向上する。前述した如く、従来装置において利
用できる光束10は、光検知器の大きさ、もしくは手前
に配される図37のような集光レンズ12の口径面積に
制限されたが、実施例6では、大画面であるスクリーン
5全面に入射する光束10を受光部21に集光できるの
で1000倍程度の利用効率向上を果たす。さらにフレ
ネルレンズ板51のうち、レンチキュラー板52がない
下辺部53を透過した光束10はレンチキュラー板52
の拡散効果を免れるので、非常に高い利用効率を実現で
きる。なぜならフレネルレンズ板51だけの透過率は9
0%以上に及ぶからである。この結果、長距離の空間を
伝送させることが飛躍的に容易となる。
【0085】実施例7.図8は、本発明に係る投写型表
示装置の実施例7を示す模式的縦断面図である。本実施
例では、実施例6と同様、スクリーン5の下部にレンチ
キュラー板52がない下辺部53を設けてある。そして
光送信部7は、光源9の出射光を略平行光束とするレン
ズ14を備える。これにより光送信部7からの光束10
は、レンズ14にて略平行光束となって伝送され、レン
チキュラー板52が存在しない下辺部53に入射される
ようになっている。本実施例によれば、効率よく投写型
表示装置1内部へ光束10を集光入射させることができ
る。
【0086】実施例8.図7,図8に示す実施例6,7
では、投写型表示装置1の投写画像はレンチキュラー板
52の存在する部分に表示される。これに対し、レンチ
キュラー板52が存在しない下辺部53は、画像が表示
されないので、投写画像にとっては不要な部分であり、
むしろ外光が入射し、コントラストを劣化させる等の弊
害が生じる。
【0087】図9は上述のような問題点の解消を図っ
た、本発明に係る投写型表示装置の実施例8を示す模式
的縦断面図である。レンチキュラー板52が存在しない
下辺部53の前面に、近赤外線透過フィルタ62を配設
したものである。その他の構成は図7に示すものと同様
であり、同符号を付して説明を省略する。
【0088】図10は近赤外線透過フィルタ62におけ
る透過波長とその透過率との関係を示す特性図である。
近赤外線透過フィルタ62の特性を実線で示しており、
約700ナノメートル(nm)以上の近赤外線光を透過
することが判る。空間光伝送装置の光源に一般に使用さ
れる近赤外線の波長(800〜1000ナノメートル)
を破線で示している。近赤外線透過フィルタ62を備え
ることにより、光送信部7から送信される近赤外光は近
赤外線透過フィルタ62を透過して投写型表示装置1内
へ入射するが、可視光は近赤外線透過フィルタ62を透
過することができないので投写型表示装置1内に入射さ
れない。従ってコントラストが高い表示性能を保つこと
ができる。
【0089】実施例9.図11は、本発明に係る投写型
表示装置の実施例9を示す模式的縦断面図である。本実
施例では、受光部21の光検知器11が、CRT2の表
示面22の横に配置されている。図1と同一符号はそれ
ぞれ同一または相当部分を示している。スクリーン5か
ら入射された光束10は、比較的大口径である投写レン
ズ3によってさらに集光され、光検知器11に略集めら
れる。このため実施例8よりも光束利用効率が向上し、
さらに長距離の空間光伝送が可能となる。
【0090】実施例10.図12は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例10を示す模式的縦断面図である。
投写型表示装置1の正面に設けられたスクリーン5の下
側には、近赤外線透過フィルタ62が備えられており、
近赤外線透過フィルタ62の内側に受光部21が設けら
れている。正面から入射された光束10は受光部21に
て受光されるようになっている。受光部21は図37と
同様に集光レンズ12と光検知器11からなり、集光レ
ンズ12により比較的面積の大きい領域の光束10を検
知器に集光できる。その他の構成は図1に示すものと同
様であり、同符号を付して説明を省略する。
【0091】次に実施例10における空間光伝送光路に
ついて説明する。図12において、表示装置1から遠方
に配された光送信部7から出射された光束10は、受光
部21に入射する。光信号は受光部21にて光電変換さ
れたのち復調回路15により所定の信号に復調される。
【0092】また本実施例では、実施例8と同様、受光
部21の前段に近赤外線透過フィルタ62を有し、光送
信部7の光源の波長と異なる外光が進入しないようにし
たのでコントラストの高い投写映像を保持できる。
【0093】実施例11.図13は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例11を示す構成図であり、光送信部
7及び光受信部8の受光部21のみを示す。受光部21
は光検知器11と受光レンズ12からなり、全体を回動
できる光軸調整機構16を有する。光送信部7から出射
される光束10は投写型表示装置1に対し必ずしも正面
から照射されるわけではなく、斜めから入射する場合も
考えられる。このとき集光レンズ12の光軸と入射され
る光束10の光軸10aを合わせるように、受光部21
の角度を光軸調整機構16にて調整すれば、常に効率よ
く光束を光検知器11に導くことができる。
【0094】実施例12.図14は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例12を示す構成図であり、受光部2
1のみを示す。実施例12では集光レンズ12として凸
レンズを用いたが、本実施例では図14に示すようなフ
レネルレンズ23を使用している。これにより構成を簡
素化でき低コスト化を実現できる。フレネルレンズ23
はなるべく短焦点距離のものがよく、受光部21の小型
化、光束10の入射許容角の拡大が実現できる。
【0095】実施例13.図15は本発明に係る投写型
表示装置の実施例13を示す模式的縦断面図であり、図
16は図15に示すフレネルレンズ板51を示す正面斜
視図である。フレネルレンズ板51はレンチキュラー板
52より大きくなしてあり、レンチキュラー板52が存
在しない下辺部53には、本来のフレネルレンズ板51
とは異なる焦点距離のフレネルレンズ24が一体的に形
成されている。フレネルレンズ24の焦点距離はフレネ
ルレンズ51より短いほうが好ましい。
【0096】図15、図16に示す如く、空間光伝送用
の集光レンズとしてフレネルレンズ24がフレネルスク
リーン51と一体的に成形されているので、本来の投写
映像に影響を与えることなく、部品を共通化でき、下辺
部53を設けない実施例と同じ作用、効果を奏する。
【0097】実施例14.図17は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例14を示す斜視図である。本実施例
では、受光部21用の集光レンズ25は、略同じ焦点距
離で同軸の複数のフレネルレンズ26,26…からな
り、投写型表示装置1の正面に備えられている。従来、
受光部21に対し、斜めに入射する光束10は図37に
示すように集光レンズ12の焦点距離と光検知器11の
大きさで決まる許容角θを越えると受信できなかった。
実施例11では、これの対策として光軸調整機構16を
用いたが、本実施例では複数の集光レンズ12を用いた
ので光軸調整機構16を要さない。
【0098】図18は、実施例14における光路を説明
するための平面図である。図は一列に並べられたフレネ
ルレンズ26,26…と光検知器11とを示している。
A,B,C等さまざまな方向から入射してきた光束10
の光軸10aが光検知器11に略到達するようにいずれ
かのフレネルレンズ26に入射した場合、その光束10
は光検知器11にて受光される。従って光送信部が投写
型表示装置1の真正面からずれた位置にあっても、光送
信部を投写型表示装置1へ向ければ、光束10は複数の
フレネルレンズ26,26…のうちいずれかに入射され
受光部にて受光される。フレネルレンズ26,26…を
並べる方向は縦方向でも横方向でもよいが、光送信部の
位置は縦方向の変化よりも横方向の変化の方が可能性が
高いため、一般には図17のように横方向に並べ、横方
向の広い範囲から入射してくる斜め入射光束を受光可能
な構成とした方がよい。
【0099】実施例15.図19は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例15を示す図であり、フレネルレン
ズ板51のみを示す。本実施例におけるフレネルレンズ
板51はレンチキュラー板52より大きく、レンチキュ
ラー板52が存在しない下辺部53が設けられている。
この下辺部53に複数のフレネルレンズ26,26…が
一体的に形成されている。その他の構成は上述の実施例
と同様である。これにより実施例14と同等の作用と効
果を奏することができ、また投写型表示装置の組立性に
優れ、低コスト化を図ることができる。
【0100】実施例16.図20は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例16を示す斜視図である。本実施例
では、受光部21用の集光レンズ25は、複数のフレネ
ルレンズを備え、投写型表示装置1の正面に備えられて
いる。図では7つのフレネルレンズ27a,27b…2
7gを示している。これらフレネルレンズ27a,27
b…27gは、略同じ焦点距離は有するものの、偏心度
が徐々に異なる。
【0101】図21は、実施例16における光路を説明
するための平面図である。図は一列に並べられたフレネ
ルレンズ27a,27b…27gと光検知器11とを示
している。実施例14では各々同軸のフレネルレンズ2
6,26…を用いたので、図18のように光軸10a上
に光検知器11が存在する場合のみ光束10を受光する
ことができたが、本実施例では各フレネルレンズ27
a,27b…27gの偏心度を異ならせたので、図21
に示すように、入射角度が小さいA方向からの光束10
をも光検知器11へ導くことができる。これは偏心した
フレネル集光レンズ12により光軸10aが屈折させら
れるためである。
【0102】実施例17.図22は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例17を示す図であり、フレネルレン
ズ板51のみを示す。本実施例におけるフレネルレンズ
板51はレンチキュラー板52より大きく、レンチキュ
ラー板52が存在しない下辺部53が設けられている。
フレネルレンズ板51の下辺部53には、実施例16と
同様の、偏心度が徐々に異なる。フレネルレンズ27
a,27b…27gが一体的に形成されている。その他
の構成は上述の実施例と同様である。これにより実施例
16と同等の作用と効果を奏することができ、また投写
型表示装置の組立性に優れ、低コスト化を図ることがで
きる。
【0103】なお赤外光透過フィルタ62は実施例10
〜17の受光部21の前面に配してもよい。
【0104】実施例18.図23は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例18を示す模式的縦断面図である。
空間光伝送装置は光送信部33と光受信部34とを備
え、光送信部33は投写型表示装置1の中に内蔵されて
おり、投写レンズ3の近傍に取り付けられている。一方
光受信部34はヘッドホン31に取り付けられている。
その他の構成は上述の実施例と同様であり、同符号を付
して説明を省略する。
【0105】図24は光送信部33を示す構成図であ
る。光送信部33は変調回路45と光源46とを備え
る。光源46は通常、近赤外波長の発光ダイオード(L
ED)を用い、本実施例では複数のLEDを用いてい
る。光源46の発散領域が投写レンズ3の瞳径より小さ
ければ十分スクリーン5にて受光され、投写映像の光路
と同じ光路をたどることができる。光源が複数であるこ
とにより、伝送できる光パワーを増大でき、伝送距離を
ながくできる。
【0106】図25は光受信部34を示す構成図であ
る。光受信部34はヘッドホン31に内蔵されており、
受光された光信号は光検知器43により光電変換され、
復調回路44により所定の音声信号に復調されるように
なっている。
【0107】図23に示す投写型表示装置1において
は、CRT2の映像が投写レンズ3によって拡大投影さ
れミラー4を介してスクリーン5に結像される。このと
き投写映像光束の光軸41は略正面にいる鑑賞者に向い
ており明るい映像を楽しむことができる。
【0108】次に、実施例18における空間光伝送光路
について説明する。図23において、光送信部33は投
写レンズ3の近傍に配されているため、光送信部33か
ら出射された光束の光軸42は、略投写映像の光軸41
と同じ光路をたどり鑑賞者に照射され、光受信部34に
て受光される。
【0109】本実施例における空間光伝送送信装置は、
この投写レンズ3の近傍に配されているため、出射光束
がスクリーン5にさえ入射すれば、スクリーン5の効果
を映像光束と同様に受け、この結果鑑賞者は映像が見ら
れる位置にいれば、音声信号も受信できるという優れた
効果を得る。また、図39に示す如き従来装置のように
光送信部33を外付けでなく、内蔵したので外観上も優
れている。さらに光送信部33を内蔵したことにより、
信号線が短縮され信号品質劣化を防ぐことができる。
【0110】実施例19.図26は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例19を示す構成図であり、光送信部
のみを示す。本実施例における光送信部33は一個のL
ED47と集光レンズ48とを備える。図24の実施例
では光送信部からの出射光束の発散角49はLED47
の発散角で決定される。この発散角20が図2に示す投
写レンズ3の画角28より大きい場合、全ての光束をス
クリーン5に取り込むことができなくなり、光パワーを
損失する。本実施例では集光レンズ48を用い、発散角
49を制御できるので、例えば投写レンズ3の画角28
に合わせておけばよく、光量を損失なくスクリーン5に
入射させることができる。
【0111】実施例20.実施例18,19に示す構成
では、鑑賞者が最も明るい映像を見られる位置と、最も
強い空間光伝送用光束が得られる鑑賞者の位置とが、完
全に一致するように配置することは非常に困難である。
この対策としての実施例20について説明する。図27
は、本発明に係る投写型表示装置の実施例20を示す構
成図であり、光送信部のみを示す。光送信部33は出射
光束の光軸42の向きを調節できる光軸調整機構50を
有する。光送信部33は図23と同じく、投写レンズ3
の近傍に配置される。その他の構成は上述の実施例と同
様である。
【0112】図28はレンチキュラー板52に光源46
からの光束が入射したときの拡散の様子を示す図であ
る。レンチキュラー板52によって拡散された光束51
は拡散角52を有し、先に述べたように斜め方向に鑑賞
者がいても光束51を送信できるようになっているが、
光軸42の方向が最もパワーが強い。そこで、光軸調節
機構50を用いて、鑑賞者に最も光束51が多く受光さ
れるように光送信部33の向きを動かせばよい。光送信
部33は投写型表示装置1の中に内蔵されているので、
直接手で調整できないが鑑賞者の手元でリモコンを用い
て制御すればよい。
【0113】実施例21.図29は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例21の要部を示す構成図である。本
実施例では光送信部33の少なくとも光源46を、投写
光学系のCRT2と並べて配している。その他の構成は
上述の実施例と同様である。このような構成により光源
46からの出射光束のうち、投写レンズ3の瞳61を透
過できた光束が、図23のスクリーン5の縁部に向かう
ことができる。本実施例では投写レンズ3の集光機能を
利用でき、効率よく光束をスクリーンまで伝送できる。
【0114】実施例22.図30は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例22の要部を示す構成図である。本
実施例では、実施例21と同様、光源46をCRT2に
並べて配し、さらに光源46の前方にミラー54を配す
る。その他の構成は上述の実施例と同様である。
【0115】このような構成により光源46から出射さ
れた光束はミラー54で反射されCRT2の表示面に入
射する。CRT2の表示面である蛍光体は一般に高い反
射率を有するので、ミラー54で反射された光束は、こ
の螢光面で図のようにさらに反射されて投写レンズ3に
入射する。本実施例では、空間光伝送用の光束の行路と
映像光束の光路とが完全に一致するので、空間光伝送用
の光束は効率よく投写レンズ3、スクリーン5を介して
鑑賞者に伝送される。映像光束が可視光であるのに対
し、空間光伝送光束は近赤外光で見えないので、映像に
影響を与えることはもちろん無い。
【0116】実施例23.図31は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例23におけるCRT2を示す構成図
である。CRT2の表示面55には通常の画像表示領域
56と空間光伝送用の発光領域57とを有する。画像表
示領域56には可視光を発光する蛍光体が塗布され、電
子銃58からの電子線59により走査線60を描くこと
により画像を形成するようになっている。一方発光領域
57には近赤外光を発光する蛍光体が塗布され、前記電
子銃58からの電子線59により、音声信号に対応する
信号を光信号として発光するようになっている。その他
の構成は上述の実施例と同様である。
【0117】発光領域57から発光した光束は図30と
同様に投写レンズ3の瞳61を透過した光束が図23に
示すスクリーン5の縁部に到達することができる。つま
り発光領域57は実施例21,22における光源46の
機能を有し、CRT2と一体化したことにより、部品の
削減、組み立て性の向上等、優れた効果を奏する。電子
銃58は、画像表示領域56を描くためのものと、発光
領域57用のものと別体の複数構成としてもよい。
【0118】実施例24.図32は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例24を示す模式的縦断面図である。
スクリーン5は、投写画像光束にて画像を形成する領域
とは別に画像を形成しない下辺部53を有する。CRT
2と並べて配された光源46からの光束は光軸42で示
すように、投写レンズ3を介してスクリーン5の縁部に
伝送される。下辺部53はこの光束を透過させ、投写型
表示装置1から出射させるための領域として用いられ
る。つまり実施例21,22の投写光学系を内蔵した投
写型表示装置1に最適なスクリーン構成である。
【0119】このような構成により下辺部53には投写
画像は表示されないので、可視光を透過しない近赤外線
透過フィルタ62を前面に配すれば、空間光伝送光束だ
けを透過させ、スクリーンの存在を鑑賞者から隠すこと
ができる。
【0120】実施例25.図33は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例25を示す模式的縦断面図である。
実施例18〜24では光源46を投写レンズ3の近傍に
配し、投写画像光束の光路と空間光伝送光束の光路とを
略同経路とし、スクリーン5の作用を有効に利用した
が、本実施例では光送信部33を投写レンズ3とは離し
て配し、空間光伝送光束をスクリーン5の中程を介して
出射させるようにしている。即ち光送信部33は、ミラ
ー4を備えるため、投写型表示装置1の背面に形成され
た凸部1aの底部に取り付けられている。そして光送信
部33はこの位置からスクリーン5へ向けて光束を出射
するようになしてある。その他の構成は上述の実施例と
同様である。
【0121】光送信部33からスクリーン5までの距離
は、投写レンズ3の投写距離よりも短くしておけば、図
33のフレネルスクリーン51の作用により、投写画像
よりも広い範囲で鑑賞者まで伝送させることができる。
当然鑑賞者に到達できるパワーは拡散されるが、光送信
部33から十分なパワーの光束が出射されるならば、非
常に有効な構成である。
【0122】実施例26.図34は、本発明に係る投写
型表示装置の実施例25を示す模式的縦断面図である。
本実施例では、スクリーン5の下側に近赤外線透過フィ
ルタ62を備え、光送信部33は近赤外線透過フィルタ
62の内側に配置されている。光送信部33から出射さ
れた光束は近赤外線透過フィルタ62を透過して投写型
表示装置1の外部へ出射される。その他の構成は上述の
実施例と同様である。
【0123】本実施例では、光送信部33が近赤外線透
過フィルタ62により覆われているため、鑑賞者から光
送信部33は見えない。従って外観を損なうことはな
い。また空間光伝送光束の出射のためにスクリーン5を
利用しないためスクリーン5の拡散性を利用できない
が、光送信部33から十分なパワーを出射できれば非常
に有効な構成である。
【0124】なお実施例18〜26においては、空間光
伝送させる信号は音声信号を用いて説明したが、必要に
応じて画像信号や制御信号でもよく、たとえば投写型表
示装置1から別のディスプレイへの画像信号伝送装置に
も適用できる。
【0125】またスクリーン5は、フレネルレンズ板5
1の集光作用及びレンチキュラー板52の拡散作用を有
するものであればよい。さらに上述の全ての実施例の説
明では映像表示素子としてCRTを用いたが、液晶パネ
ル等のライトバルブを用いた投写型表示装置にも適応で
き同等の効果を奏する。
【0126】
【発明の効果】以上のように本発明に係る投写型表示装
置は、光受信部を内蔵し、スクリーンの集光作用を利用
して空間光伝送された光束を受信するので、高い光束利
用効率を実現でき空間光伝送の距離をのばすことが容易
となる。しかも投写型表示装置へ入射される光束の入射
許容角度が拡大される。光受信部が内蔵されていること
により、信号線が短縮されて画像信号のSN比が向上
し、さらに外観上も優れる。
【0127】また、受光部は円錐状の反射鏡を備えるの
で、スクリーン全面からの光束を効率良く光検知器に導
くことができる。
【0128】また、受光部は円錐状のライトガイドを備
えるので、同じくスクリーン全面からの光束を効率良く
光検知器に導くことができる。
【0129】また、光受信部は複数の集光レンズを備え
たので、スクリーンからの入射光束を効率良く光検知器
に受光させることができ、空間光伝送の長距離化が可能
となる。
【0130】また、複数の集光レンズを一体成形した光
学部品を用いることにより、高価な光学部品を用いずに
効果を奏することができる。
【0131】また、フレネルレンズ板はレンチキュラー
板より大きい領域を有することにより、この領域を介し
て入射された光束はレンチキュラー板による拡散作用を
受けないので、透過率が高く光束の利用効率が向上し、
長距離の空間光伝送が容易となる。
【0132】また、レンチキュラー板より大きくしたフ
レネルレンズ板の領域に近赤外線透過フィルタを配し、
この部分から近赤外線の画像信号及び音声信号を入射さ
せるようにしたので、外光が投写型表示装置の内部に入
射することがなく、高コントラストな投写映像を確保す
ることができる。
【0133】また、光検知器を画像形成手段の近傍に配
置し、スクリーンを介して入射された光束は投写レンズ
によりさらに集光されて光検知器に入射するようにした
ので、光束を効率良く伝送することができる。
【0134】また、集光レンズをスクリーンの近傍に配
置してあるので、スクリーンよりは小さいが広範囲の光
束を入射させることができる。
【0135】また、光検知器及び集光レンズの光軸は光
軸調整機構により回動することができるので、効率よく
光束を光検知器に導くことができる。
【0136】また、集光レンズをフレネルレンズとした
ので、受光部を小型で、かつ簡素化できる。
【0137】また、フレネルスクリーンと集光レンズを
一体的に成形したので、装置の構成を簡素化でき、また
組立性を向上できる。
【0138】また、複数の同軸フレネルレンズを並べた
集光レンズを使用することにより、入射光束の入射許容
角度を大幅に広くできる。
【0139】また、複数の同軸フレネルレンズをスクリ
ーンと一体的に成形したので、装置の構成を簡素化で
き、また組立性を向上できる。
【0140】また、偏心度が異なる複数のフレネルレン
ズを並べた集光レンズを使用することにより、入射光束
の入射許容角度をさらに拡大することができる。
【0141】また、偏心度が異なる複数のフレネルレン
ズをスクリーンと一体的に成形したので、装置の構成を
簡素化でき、また組立性を向上できる。
【0142】また、光送信部を投写レンズ近傍に内蔵
し、光束はスクリーン又はスクリーン近傍から送信され
るので、スクリーンの効果により光束は画像光束と略同
じ光路をたどり、鑑賞者は映像が見られる位置であれば
光信号を受信することができる。光送信部が内蔵されて
いることにより、外観上も優れる。
【0143】また、光送信部は複数の光源を有するの
で、光束のパワーが増大し、伝送距離を比較的長くする
ことができる。
【0144】また、光源の前に集光レンズを配したの
で、光束の損失を減少させることができる。
【0145】また、光送信部は光源から出射される光束
の光軸方向を調整する光軸調整機構を有するようにした
ので、この光軸調整機構を調整することにより鑑賞者は
常にパワーの強い光信号を受信できる。
【0146】また、画像形成手段と同様に、投写レンズ
の集光作用を利用するので、効率よく光束を伝送させる
ことができる。
【0147】また、画像形成手段の近傍に光源を配し、
該光源からの光束は画像形成手段により反射させるの
で、光信号は投写画像と全く同じ光路をたどることとと
なり、鑑賞者は映像が見られる位置であれば光信号を受
信することができる。
【0148】また、画像形成手段を空間光伝送用の光源
として利用するので、部品点数の削減、組立性の向上を
図ることができる。
【0149】また、スクリーンは画像表示領域と光束出
射領域を有し、光源からの光束はスクリーンで反射せし
められることなく、効率よく出射できる。
【0150】また、投写レンズからスクリーンまでの投
写距離より短い距離に光送信部の光源を配したので、広
い角度で鑑賞者に光束を伝送させることができる。
【0151】また、スクリーン近傍に光送信部の光源を
配し、該光源からの光束はスクリーン近傍に配された近
赤外線透過フィルタを介して出射されるので、美観上優
れ、信号の品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る投写型表示装置の実施例1を示
す模式的縦断面図である。
【図2】 投写型表示装置のスクリーン作用を説明する
ための図である。
【図3】 本発明に係る投写型表示装置の実施例2の受
光部を示す構成図である。
【図4】 本発明に係る投写型表示装置の実施例3の受
光部を示す構成図である。
【図5】 本発明に係る投写型表示装置の実施例4の受
光部を示す構成図である。
【図6】 本発明に係る投写型表示装置の実施例5の受
光部を示す構成図である。
【図7】 本発明に係る投写型表示装置の実施例6を示
す模式的縦断面図である。
【図8】 本発明に係る投写型表示装置の実施例7を示
す模式的縦断面図である。
【図9】 本発明に係る投写型表示装置の実施例8を示
す模式的縦断面図である。
【図10】 近赤外線透過フィルタにおける透過波長と
その透過率との関係を示す特性図である。
【図11】 本発明に係る投写型表示装置の実施例9を
示す模式的縦断面図である。
【図12】 本発明に係る投写型表示装置の実施例10
を示す模式的縦断面図である。
【図13】 本発明に係る投写型表示装置の実施例11
の受光部を示す構成図である。
【図14】 本発明に係る投写型表示装置の実施例12
の受光部を示す構成図である。
【図15】 本発明に係る投写型表示装置の実施例13
を示す模式的縦断面図である。
【図16】 図15に示すフレネルレンズ板を示す正面
斜視図である。
【図17】 本発明に係る投写型表示装置の実施例14
を示す斜視図である。
【図18】 実施例14における光路を説明するための
平面図である。
【図19】 本発明に係る投写型表示装置の実施例15
のフレネルレンズ板を示す図である。
【図20】 本発明に係る投写型表示装置の実施例16
を示す斜視図である。
【図21】 実施例16における光路を説明するための
平面図である。
【図22】 本発明に係る投写型表示装置の実施例17
のフレネルレンズ板を示す図である。
【図23】 本発明に係る投写型表示装置の実施例18
を示す模式的縦断面図である。
【図24】 図23に示す光送信部の構成図である。
【図25】 図23に示す光受信部の構成図である。
【図26】 本発明に係る投写型表示装置の実施例19
の光送信部を示す構成図である。
【図27】 本発明に係る投写型表示装置の実施例20
の光送信部を示す構成図である。
【図28】 レンチキュラー板に光源からの光束が入射
したときの拡散の様子を示す図である。
【図29】 本発明に係る投写型表示装置の実施例21
の要部を示す構成図である。
【図30】 本発明に係る投写型表示装置の実施例22
の要部を示す構成図である。
【図31】 本発明に係る投写型表示装置の実施例23
におけるCRTを示す構成図である。
【図32】 本発明に係る投写型表示装置の実施例24
を示す模式的縦断面図である。
【図33】 本発明に係る投写型表示装置の実施例25
を示す模式的縦断面図である。
【図34】 本発明に係る投写型表示装置の実施例26
を示す模式的縦断面図である。
【図35】 従来の投写型表示装置を示す模式的縦断面
図である。
【図36】 従来の空間光伝送装置を示す構成図であ
る。
【図37】 従来の光受信部を示す構成図である。
【図38】 従来の投写型表示装置にて映像を視聴して
いる状態を示す模式図である。
【図39】 従来の空間光伝送装置の他の構成を示す構
成図である。
【符号の説明】
1 投写型表示装置、2 CRT、3 投写レンズ、5
スクリーン、7,33 光送信部、8,34 光受信
部、9,46 光源、11 光検知器、12 集光レン
ズ、13 反射鏡、17 ライトガイド、19 集光レ
ンズ、21 受光部、24,26,27a〜27g フ
レネルレンズ、51 フレネルレンズ板、52 レンチ
キュラー板、53 下辺部、16,50 光軸調整機
構、54 ミラー、56 画像表示領域、57 発光領
域、62 近赤外線透過フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/10 10/22 (31)優先権主張番号 特願平5−205133 (32)優先日 平5(1993)8月19日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 塚越 和夫 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社京都製作所内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間光伝送された光信号を受信して、画
    像形成手段により形成された映像を投写レンズにて拡大
    投影して、フレネルレンズ板及びレンチキュラー板を有
    するスクリーンに表示する投写型表示装置において、前
    記光信号を受信する光受信部が内蔵されており、前記光
    信号は前記スクリーンを介して前記光受信部により受信
    されるようになしてあることを特徴とする投写型表示装
    置。
  2. 【請求項2】 光受信部は、光検知器と、該光検知器の
    前面に配された円錐状の反射鏡とを有する受光部を備
    え、該受光部は投写レンズの近傍に配置されており、前
    記反射鏡の入射部の口径は出射部の口径より大きく、前
    記円錐状の頂角を投写レンズの画角以上としたことを特
    徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 光受信部は、光検知器と、該光検知器の
    前面に配された円錐状のライトガイドバルブとを有する
    受光部を備え、該受光部は投写レンズの近傍に配置され
    ており、前記ライトガイドバルブの入射部の口径は出射
    部の口径より大きく、頂角を30度以上としたことを特
    徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 光受信部は、光検知器と複数の集光レン
    ズとを備え、前記光検知器は投写レンズの近傍に配さ
    れ、各集光レンズの焦点が前記光検知器近傍となるよう
    に配されていることを特徴とする請求項1記載の投写型
    表示装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の集光レンズは半球状の表面に
    一体成形されていることを特徴とする請求項4記載の投
    写型表示装置。
  6. 【請求項6】 フレネルレンズ板はレンチキュラー板よ
    り大きいことを特徴とする請求項1記載の投写型表示装
    置。
  7. 【請求項7】 フレネルレンズ板のレンチキュラー板よ
    り大きい領域は近赤外線透過フィルタにて覆われている
    ことを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  8. 【請求項8】 光受信部は光検知器を有し、該光検知器
    は投写レンズより画像形成手段側に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  9. 【請求項9】 空間光伝送された光信号を受信して、画
    像形成手段により形成された映像を投写レンズにて拡大
    投影して、フレネルレンズ板及びレンチキュラー板を有
    するスクリーンに表示する投写型表示装置において、光
    検知器と集光レンズとを有し、前記光信号を受信する光
    受信部が内蔵されており、前記光信号は前記集光レンズ
    を介して前記光受信部により受信されるようになしてあ
    ることを特徴とする投写型表示装置。
  10. 【請求項10】 光検知器及び集光レンズの光軸を回動
    させて調整する光軸調整機構を備えることを特徴とする
    請求項9記載の投写型表示装置。
  11. 【請求項11】 集光レンズはフレネルレンズであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の投写型表示装置。
  12. 【請求項12】 フレネルレンズ板のレンチキュラー板
    より大きい領域には、該フレネルレンズ板の焦点距離よ
    り短い焦点距離を有するフレネルレンズが一体的に形成
    されていることを特徴とする請求項11記載の投写型表
    示装置。
  13. 【請求項13】 フレネルレンズ板のレンチキュラー板
    より大きい領域には、各々焦点距離が略同じ複数のフレ
    ネルレンズが並べられていることを特徴とする請求項1
    1記載の投写型表示装置。
  14. 【請求項14】 焦点距離が略同じ複数のフレネルレン
    ズは、フレネルレンズ板と一体的に形成されていること
    を特徴とする請求項13記載の投写型表示装置。
  15. 【請求項15】 複数のフレネルレンズは偏心度が異な
    ることを特徴とする請求項13記載の投写型表示装置。
  16. 【請求項16】 焦点距離が略同じであり、偏心度が異
    なる複数のフレネルレンズは、フレネルレンズ板と一体
    的に形成されていることを特徴とする請求項15記載の
    投写型表示装置。
  17. 【請求項17】 画像形成手段により形成された画像を
    投写レンズにて拡大投影してスクリーンに表示し、また
    光源から発せられる光信号を空間光伝送する投写型表示
    装置において、前記光信号を送信する光送信部が内蔵さ
    れており、該光送信部から発せられた光信号は、前記ス
    クリーンを介して外部へ送信されるようになしてあるこ
    とを特徴とする投写型表示装置。
  18. 【請求項18】 光送信部は複数の光源を有し、投写レ
    ンズの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1
    7記載の投写型表示装置。
  19. 【請求項19】 光送信部は光源と集光レンズを有し、
    該光源は投写レンズの近傍に配置されており、前記光送
    信部から出射される光束の広がり角度を投写レンズの画
    角に略合わせてあることを特徴とする請求項17記載の
    投写型表示装置。
  20. 【請求項20】 光送信部から出射される光束の光軸方
    向を調整する光軸調整機構と、該光軸調整機構による光
    軸方向を制御するための無線制御手段とを備えるとを特
    徴とする請求項17記載の投写型表示装置。
  21. 【請求項21】 画像形成手段の近傍に光源を配してあ
    り、該光源からの光束は投写レンズ及びスクリーンを介
    して出射されるようになしてあることを特徴とする請求
    項17記載の投写型表示装置。
  22. 【請求項22】 画像形成手段の近傍に光源を配してあ
    り、該光源から発せられた光束は前記画像形成手段によ
    り反射され、投写レンズ及びスクリーンを介して出射さ
    れるようになしてあることを特徴とする請求項17記載
    の投写型表示装置。
  23. 【請求項23】 画像形成手段は、画像を表示するため
    の第一の領域と、空間光伝送のための光束を発するため
    の第二の領域とを有し、第二の領域からは可視外の波長
    の光束が発光され、投写レンズ及びスクリーンを介して
    出射されるようになしてあることを特徴とする請求項1
    7記載の投写型表示装置。
  24. 【請求項24】 スクリーンは画像表示領域と光束出射
    領域とを有し、前記光源からの光束は投写レンズと前記
    光束出射領域とを介して出射されるようになしてあるこ
    とを特徴とする請求項17記載の投写型表示装置。
  25. 【請求項25】 スクリーンから投写レンズまでの投写
    距離より短い距離に光源を配し、該光源からの光束は前
    記スクリーンを介して出射されるようになしてあること
    を特徴とする請求項17記載の投写型表示装置。
  26. 【請求項26】 スクリーンの近傍に近赤外線透過フィ
    ルタを備え、光源は該近赤外線透過フィルタの内側に配
    置されており、前記光源から出射された光束は前記近赤
    外線透過フィルタを介して出射されるようになしてある
    ことを特徴とする請求項17記載の投写型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1039325A2 (en) * 1999-03-25 2000-09-27 Lucent Technologies Inc. Receiving system for free-space optical communications
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CN115333634A (zh) * 2022-07-20 2022-11-11 大连海事大学 一种适用于商用照明led的高带宽、多自由度无线光通信系统

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