JPH07110503B2 - 粘着テープもしくはシート - Google Patents

粘着テープもしくはシート

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JPH07110503B2
JPH07110503B2 JP4992590A JP4992590A JPH07110503B2 JP H07110503 B2 JPH07110503 B2 JP H07110503B2 JP 4992590 A JP4992590 A JP 4992590A JP 4992590 A JP4992590 A JP 4992590A JP H07110503 B2 JPH07110503 B2 JP H07110503B2
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JP
Japan
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adhesive tape
sheet
pressure
sensitive adhesive
plastic lens
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JP4992590A
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JPH03252483A (ja
Inventor
正歳 大島
晃一 山口
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチックレンズを注型成形する際に、所定
間隔に位置決めされた二個のモールドの側面周囲を封止
するための粘着テープもしくはシートに関する。
(従来技術) 従来、プラスチックレンズは射出成型法、熱プレス法等
の方法でも製造されているが、性能の優れたプラスチッ
クレンズを製造するためには、注型成形法が採用されて
いる。
注型成形法とは、二個のモールドにより、レンズの形状
に形成された型内に、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネート、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テル、ジアリルエステル、トリアリルイソシアネート等
の液状硬化性化合物を注入し、加熱硬化させる方法であ
る。
この方法において、従来は二個のモールドを固定し、型
内から液状硬化性化合物が流出しないように、ガスケッ
トでモールドを固定していた。しかし、ガスケットはプ
ラスチックレンズレンズの形状に併せて多くの種類のも
のを準備する必要があり、さらに硬化したプラスチック
レンズを取り出す際に、破壊しなければならず、成形加
工費が高く付くなどの欠点があった。特公昭64−2483号
公報には、粘着テープで二個のモールドを保持する方法
が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記方法では、使用する粘着テープの粘
着剤面が、直接液状硬化性化合物に接触するので、硬化
前の硬化性化合物に粘着剤層中の粘着剤やその他の化合
物が溶け込み、硬化性化合物の硬化が遅くなったり、硬
化後のプラスチックレンズに濁りが生ずるなどの欠点が
あった。
本発明は、上記欠点を解決するものであり、その目的
は、プラスチックレンズを注型成形する際に、二個のモ
ールドの側面周囲を封止するために、有用な粘着テープ
もしくはシートを提供することにある。さらに、本発明
の他の目的は、プラスチックレンズを得るための液状硬
化性化合物に直接接触しても、粘着剤層中の粘着剤やそ
の他の化合物が液状硬化性化合物に溶け込むことがな
く、そのため、液状硬化性化合物の硬化を阻害したり、
硬貨後のプラスチックレンズに濁りを生じさせることの
ない粘着テープもしくはシートを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の粘着テープもしくはシートは,フィルム状基材
と、該基材の片面に形成された粘着剤層とを有し、プラ
スチックレンズを注型成形する際に、所定間隔に位置決
めされた二個のモールドの側面周囲を封止するための粘
着テープもしくはシートであって、該粘着剤層が、官能
基を有するインプレンゴム;該官能基との反応性を有す
る架橋剤;および粘着性付与剤を含有し、そのことによ
って上記目的は達成される。
本発明で使用される基材は、紙、布、プラスチックフィ
ルムなど、従来から粘着テープで一般に使用されている
任意のものが使用可能である。本発明の粘着テープもし
くはシートは二個のモールドを固定する強度を有し、液
状硬化性化合物などによって侵されないように耐薬品性
を有していることが好ましい。したがって、基材として
は、二軸延伸ポリプロピレンフィルムまたはポリエチレ
ンテレフタレートフィルムのような高強度であり、耐薬
品性の優れた樹脂フィルムが好適である。
基材の厚みは、特に限定されるものではないが、一般に
25〜100μmのものが使用される。
本発明で使用されるイソプレンゴムは、分子中にカルボ
キシル基または水酸基などの官能基を有する。このよう
な官能基を有するイソプレンゴムは、合成イソプレンゴ
ムに適当なカルボン酸及び無水マレイン酸誘導体を加熱
付加反応させることによって得られる。本発明の粘着テ
ープもしくはシートの接着剤層には、この官能基を有す
るイソプレンゴムに加えて、天然ゴム、合成天然ゴムな
どの上記イソプレンゴムと相溶し得る種々のエラストマ
ーが含有されてもよい。そして、官能基を有するイソプ
レンゴムと、添加するエラストマーとの重量比は、20:8
0〜80:20であることが好ましい。
粘着剤層に含有される架橋剤は、上記のイソプレンゴム
の官能基と反応性を有する。この架橋剤は、ポリイソプ
レン分子間に橋かけ構造を与え、プラスチックレンズの
原料である液状硬化性化合物に対するポリイソプレン分
子の溶解性を低下させる。このような架橋剤としては、
以下に示す化合物が用いられる。イソプレンゴムの官能
基がカルボキシル基の場合は、有機チタネート、Zn(OO
CH3)、ZnO、Zn(OH)、CaO、Ca(OH)、亜鉛硬化
ロジンなどの金属化合物;テトラエチレンテトラミン、
ポリエチレンイミン、ポリアミド樹脂などのアミン化合
物;およびエポキシ樹脂、トリレンジイソシアネート
(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)などのイソシアネート化合物が用いられる。イ
オプレンゴムの官能基が水酸基な場合は、有機チタネー
ト;TDI、MDIなどのイソシアネート化合物;およびエー
テル化メラミン樹脂などが用いられる。架橋剤の添加量
は、官能基を有するイソプレンゴム、100重量部に対し
て0.1〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは0.2〜10
重量部である。
粘着剤層には、粘着付与剤が含有される。粘着付与剤と
しては、例えばロジン、水添ロジン、テルペン樹脂、脂
肪族系石油樹脂および脂環族系石油樹脂からなる群から
選ばれる。テルペン樹脂とは、α−ピネンおよびβ−ピ
ネンの単独重合体もしくは共重合体である。
粘着付与剤は、粘着剤層の粘着力を調整することが目的
であり、その種類および量は特に限定されず、粘着テー
プもしくはシートの粘着力やタック等の要求品質によっ
て、適宜決定される。一般には、イソプレンゴムおよび
その他のエラストマー合計量100重量部に対し、粘着付
与剤が40〜200重量部添加されるのが好ましい。
粘着剤層には、軟化剤、他の架橋剤、無機充填剤、老化
防止剤等が、液状硬化性化合物に溶出して濁りを発生さ
せたり、軟化反応を阻止しない範囲で、添加されてもよ
い。
本発明の粘着テープもしくはシートは、上記基材の一面
に、上記粘着剤層が形成されたものであるが、粘着剤層
の形成方法は従来公知の任意の方法が採用される。例え
ば、上記各成分を混合して得られる粘着剤を、酢酸エチ
ル、トルエン、シクロヘキサン等の溶剤に溶解させ、基
材の一面に塗布乾燥する方法が採用される。
なお、粘着剤層を基材の一面に積層する際に、粘着剤と
基材の密着性を向上させるために、基材の表面にコロナ
放電処理、プラズマ放電処理、下塗剤処理などを施して
もよい。
本発明の粘着テープもしくはシートを使用してプラスチ
ックレンズを注型成形する一例を示すと、まず、モール
ド保持具で保持された2個のガラス製モールドを所定間
隔に位置決めし、モールドの側面周囲を、粘着テープも
しくはシートでその粘着剤層が内側になるように封止し
て、2個のモールドと粘着テープもしくはシートとによ
って、成形すべきプラスチックレンズの形状のキャビテ
ィを形成する。次に、このキャビティに、液状硬化性化
合物を注入し、加熱硬化させ、硬化後取り出すことによ
り、プラスチックレンズが得られる。
上記液状硬化性化合物としては、たとえば、スチレン、
核ハロゲン置換スチレン、フェニル(メタ)アクリレー
ト、核ハロゲン置換フェニル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、核ハロゲン置換ベンジル
(メタ)アクリレート、ビニルナフタレン、ナフチル
(メタ)アクリレート、テトラブロモビスフェノールA
誘導体の(ジ)(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼ
ン、ジエチレングリコールビスアルカーボネート、テト
ラブロモビスフェノールA誘導体のジアリルカーボネー
ト、メチルメタクリレート、(ジ)エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、テトラブロモビスフェノール
A誘導体のモノヒドロキシアクリレートと、キシリレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートな
どの多官能イソシアネートの反応物、核ハロゲン置換フ
ェノール誘導体のモノヒドロキシアクリレートと多官能
イソシアネートの反応物、核ハロゲン置換ビフェニル誘
導体のモノヒドロキシアクリレートと多官能イソシアネ
ートの反応物など、およびこれらの混合物が挙げられ
る。
本発明の粘着テープもしくはシートは、粘着剤層に含ま
れるイソプレンゴムが架橋している。そのため、粘着剤
層が、硬化してプラスチックレンズとなる液状硬化性化
合物に接触しても、粘着剤層中のポリプレン分子やその
他の化合物が液状硬化性化合物に溶け出すことがなく、
液状硬化性化合物の硬化速度が遅くなったり、硬化後の
プラスチックレンズに濁りが生ずることがない。したが
って、濁りのないプラスチックレンズが注型成形法によ
り容易に成形される。
(実施例) 次に本発明を実施例で説明する。
以下の実施例において、「部」は、「重量部」を意味す
る。
実施例1 天然ゴム 50部 イソプレンゴム(クラレ(株)製、商品名LIR#403)50
部 テルペン樹脂(安原油脂社製、商品名YSレジンPX100)9
0部 有機チタネート(日本曹達(株)製チタンボンドT−15
0) 5部 トルエン 1200部 上記組成の配合物を混合して均一な粘着剤組成物を得
た。
得られた粘着剤組成物を、38μmの厚みのポリエチレン
テレフタレートフィルムの一面に塗工し、100℃のオー
ブン中で10分間乾燥し、120℃で5分間硬化させて、本
発明の粘着テープを得た。乾燥、硬化後の粘着剤層の厚
みは、30μmであった。
得られた粘着テープを用いてプラスチックレンズを以下
のようにして製造した。粘着テープの基材側に、得よう
とするプラスチックレンズの厚みに相当する幅合わせ用
テープを貼り合わせた。レンズの光学面を形成する凹凸
2枚のモールドを、その間隔がレンズの厚みとなるよう
に保持し、粘着テープに貼着された幅合わせ用テープの
幅方向の両端がモールドの外周部に一致するようにして
粘着テープを上記モールドの側面外周部に貼付けた。約
1〜2cmの重なり部分を持たせてテープを一周巻きし、
モールドとの密着を完全にした。このようにして組立て
たモールド型の中に、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネート100部およびイソプロピルパーオキシカー
ボネート3部からなる液状硬化性化合物を注入し、20時
間かけて、40℃から90℃まで徐々に昇温して重合を完了
させた。室温まで除冷した後、粘着テープを取り除い
た。
得られたレンズは粘着剤の溶け出しによる濁り、液状硬
化性化合物の漏れ出しによるカケがなく、無色透明であ
った。光学的にも歪がなく良好なレンズであった。
実施例2 イソプレンゴム(クラレ(株)製クラプレンIR−10)30
部 イソプレンゴム(クラレ(株)製LIR#503) 70部 脂環族系石油樹脂(荒川化学(株)製アルコンP−10
0) 50部 イソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業(株)製
コロネートAPstable) 2部 トルエン 1000部 上記組成の配合物を用いて、実施例1と同様にして粘着
テープを得、得られ粘着テープを用いて実施例1と同様
のプラスチックレンズを製造した。
得られたレンズは、濁り、カケがなく、無色透明であ
り、光学的な歪みもなかった。
(発明の効果) 本発明の粘着テープもしくはシートは、このように、優
れた特性を有するので、プラスチックレンズを注型成形
する際のモールド固定用テープとして好適に使用され
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム基材と、該基材の片面に形成され
    た粘着剤層とを有し、プラスチックレンズを注型成形す
    る際に、所定間隔に位置決めされた二個のモールドの側
    面周囲を封止するための粘着テープもしくはシートであ
    って、 該粘着剤層が官能基を有するイソプレンゴム;該官能基
    との反応性を有する架橋剤;および粘着性付与剤を含有
    する、 粘着テープもしくはシート。
JP4992590A 1990-03-01 1990-03-01 粘着テープもしくはシート Expired - Lifetime JPH07110503B2 (ja)

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