JPH07110312A - 成分ガスの測定方法 - Google Patents

成分ガスの測定方法

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JPH07110312A JP5253392A JP25339293A JPH07110312A JP H07110312 A JPH07110312 A JP H07110312A JP 5253392 A JP5253392 A JP 5253392A JP 25339293 A JP25339293 A JP 25339293A JP H07110312 A JPH07110312 A JP H07110312A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の成分ガスに感応するセンサを用いても
個々の成分ガスの濃度を正確に測定できる成分ガスの測
定方法を提供する。 【構成】 m種の成分ガスのそれぞれの濃度をm個のセ
ンサで測定するにあたり、各成分ガスが単独で任意の基
準濃度存在したときの各センサの出力値と、混合ガス測
定時の各センサからの出力値とを基にして重み変数を求
め、該重み変数の変化量が許容誤差以内のとき、基準濃
度と重み変数とから混合ガス中の各成分ガスの濃度を算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成分ガスの測定方法に
関し、詳しくは、空気中の漏洩ガス、混合ガス中の成分
ガス等の各種成分ガスの濃度を測定する方法であって、
例えば、作業空間内での有毒ガスの漏洩監視、混合ガス
の組成成分ガス分析等に好適な成分ガスの濃度測定方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体製造分野においては、ク
リーンルーム等の作業空間内で種々のガスを用いて半導
体を製造している。しかし、使用するガスは、人体に有
毒なものが多いので、作業空間内に漏洩ガス検出用のセ
ンサを設けて有毒ガスの漏洩を検知し、作業者の安全を
図っている。
【0003】通常、検出対象となる成分ガスは、成分ガ
ス数と同数で、かつ、専用のセンサによって成分ガスを
個別に検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現状用いられ
ているセンサは、検出対象ガスに対する選択性が十分で
なく、検出対象ガス以外のガスにも感応することがあ
る。このため、漏洩ガスを特定できず、現実に漏洩して
いるガスが流れる配管の元弁だけを閉止すれば十分に操
業を継続できる場合であっても、センサが感応した全て
のガスの配管の元弁を閉止し、全面的な操業停止に至っ
てしまう不都合があった。そこで、検出対象の成分ガス
のみに感応し、それ以外の成分ガスには感応しない、即
ち選択性の高いセンサが望まれるが、現状は極めて困難
なのが実情である。
【0005】そこで本発明は、複数の成分ガスに感応す
るセンサを用いても個々の成分ガスの濃度を正確に測定
できる成分ガスの測定方法を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の成分ガスの測定方法は、検出対象のm
(mは2以上の自然数)種の成分ガスXi(iは1〜m
の自然数)を成分ガス数と同数個のセンサAk(k=は
1〜mの自然数)を用いて測定する方法において、前記
センサを成分ガスに対して独立した検出特性を有するセ
ンサとし、かつ、これらのセンサを各成分ガスと1対1
に対応させ、成分ガスXiが単独で任意の基準濃度αi
存在したときの各センサAkの出力値Sikと、実ガス測
定時のセンサAkからの出力値Ykと、重み変数Wiと
を用いて、
【数2】 の計算値を変数Lに代入し、i=1〜mについてL×S
ikの計算値を変数dWiに代入した後、重み変数Wi
に、Wi+dWiの計算値をそれぞれ代入する(L,W
i,dWiは計算に用いる変数であり、初期値は任意)
循環工程をkが1からmまで繰り返し、k=mのときの
任意のdWiの値が許容誤差以内のとき、前記成分ガス
Xiの濃度βiをαi×Wiとして算出することを特徴
としている。
【0007】上記のように、本発明では、m種の成分ガ
スをm個のセンサで測定するが、用いるセンサは、各成
分ガスに対して独立した検出特性を有する必要がある。
まず、この点を表1に基づいて説明する。
【0008】
【表1】
【0009】表1は、成分ガスXiが基準濃度αiで単
独に存在したときの各センサAkからの出力を示すもの
であるが、各センサが成分ガスに対し独立しているため
には、任意の成分ガスXiに対するセンサA1,A2,
A3,…,Amの出力Si1,Si2,Si3,SiK,…,S
imを要素とする行が行方向で同一又は実数倍のものがな
いこと、及び、成分ガスX1,X2,X3,…,Xmに
対する任意のセンサAkの出力S1K,S2K,S3K,Si
K,…,SnKを要素とする列が列方向で同一又は実数倍
のものがないことである。
【0010】前記行方向で同一行が存在する場合と言う
のは、行を構成する各要素が全く同一の場合を意味す
る。例えば成分ガスX1とX2に対するセンサA1,A
2,A3,…,Amの出力値がすべて同じだった場合に
は、全センサは成分ガスX1,X2に同一に感応し識別
できない。但し、行単位で比較した場合、要素の部分的
一致は問題ない。また、行方向で実数倍の行があった場
合と言うのは、行を構成する各要素がすべて全く同一の
実数倍であることを意味し、独立ではない。但し、要素
の一部が実数倍であっても問題はない。
【0011】また、列方向で同一列が存在する場合と言
うのは、列を構成する各要素が全く同一の場合を意味
し、例えばセンサA1とA2の出力が各成分ガスに対し
同一の出力を示す場合であり、この場合、センサA1と
A2は同一のセンサであることになり、独立ではない。
列方向で実数倍の列があった場合も前記同様に独立では
ない。なお、列を構成する要素の一部が同一または実数
倍であっても問題ない。
【0012】また、本発明においては、任意のセンサA
kの出力は、任意の成分ガスに対して直線的であること
が必要である。これは、実際の混合ガスを測定する際
に、実際の混合ガスを構成する成分ガスの濃度が前記基
準濃度の実数倍として計算されるからで、もし、センサ
の出力が成分ガスに対して直線的でない場合には、周知
の方法で予め直線化処理しておく必要がある。
【0013】以上は、本発明を実施するための前提条件
であるが、引き続き本発明をさらに詳しく説明する。な
お、以下の説明においては、変数名に用いた記号をその
まま変数名の値として用いる。例えば、記号Lを用い
た”変数L”の値を単に”L”と表記する。
【0014】本発明では、複数の成分ガスを含む実ガス
(実際の測定対象となる混合ガス)中の成分ガスXiの
濃度βiを、前記表1のSikと実ガス測定時のセンサA
kからの出力値Ykとを用いて計算する。ここで、表2
は前記出力Ykを示すもので、表2における濃度β1,
β2,β3、βi,…βmは,実ガス中に含まれる成分
ガスの実際の濃度であり、最終的に求めようとする濃度
であるが、これに対し、各センサの出力は、該センサが
複数の成分ガスに感応する場合には,それらのガスに対
する検出値が加算されるので、検出対象ガスが単独で存
在した場合よりも大きな値となる。
【0015】
【表2】
【0016】次に、図1に示すフローチャートを参照し
ながら成分ガスの濃度を測定する手順の一例を説明す
る。まず、変数kが1からmまでについて、ステップ1
〜3の循環工程を行う。
【0017】最初に、前記表1で予め求めたSikと、計
算に用いる変数Wi(重み変数)とを用いて変数Nに
【数3】 の計算値を代入する。ここで、mは成分ガス数であり、
また、第1回目のサイクルではk=1なので、SikはS
i1においてi=1〜mについて行う。すなわち、変数N
には、W1×S11+W2×S21+W3×S31+…+Wm
×Sm1の値が代入される。続いて、前記計算値の変数N
と実ガス測定時のセンサAkからの出力値Ykとを用い
て変数LにYk−Nの値を代入する(ステップ1)。な
お、センサAkは成分ガスXkに対応するものである
が、前記したように、センサAkが対応成分ガスXk以
外の成分ガスにも感応する場合には、出力値Ykは成分
ガスXkが単独で存在した場合よりも大きくなる。
【0018】次に、ステップ1で求めた変数Lと表1の
Sikとから、i=1〜mについて、変数dWiにL×S
ikの計算値を代入し(ステップ2)、また、この計算値
の変数dWiと前記重み変数Wiの和、即ちWi+dW
iの計算値を再び重み変数Wiに代入する(ステップ
3)。これによって、重み変数Wiは、dWi増加した
値として更新される。なお、前記L×Sikの計算では、
k=1なので、SikはSi1の場合について行う。
【0019】k=1においてi=1〜mまでの場合の計
算を終了したら、今後はk=2として前記ステップ1〜
3の循環工程の計算を行う。すなわち、表1のSikと重
み変数Wiとを用いた変数Nの計算及び計算値のNと前
記出力値Ykとを用いた変数Lの計算(ステップ1)、
計算値のLと前記Sikとを用い、i=1〜mについての
変数dWiの計算及び計算値のdWiを重み変数Wiに
加算して重み変数Wiを更新する計算(ステップ3)を
行う。なお、この場合は、k=2なので、SikはSi2の
場合について行われる。
【0020】k=2の場合の計算を終了したら、以下、
k=3の場合、k=4の場合と前記循環工程の計算を行
い、最後にk=mの場合の循環工程を計算した後、以下
の判定工程を行う。
【0021】誤差変数として変数Eに
【数4】 の計算値、すなわち、i=1〜mにおけるdWiの絶対
値の和を代入し(ステップ4)、次いで、計算値の変数
Eが予め定めた許容誤差値uの範囲内か否かを判定する
(ステップ5)。そして、変数Eの値が許容誤差値uを
超えた場合は、k=1からmについて前記ステップ1〜
5の工程を繰り返して行い、新たに算出された変数Eの
値と許容誤差値uとを比較する。そして、変数Eの値が
許容誤差内の場合は、以下の濃度算出工程を行う。
【0022】本工程では、成分ガスXiの濃度を変数β
iとして、変数βiをαi×Wiと計算する(ステップ
6)。これをi=1〜mまで行うことにより、各成分ガ
スの濃度が測定される。
【0023】なお、以上の説明では、循環工程(ステッ
プ1〜3)終了後に誤差変数Eを計算したが、誤差変数
Eを循環工程の最後で計算しても、計算の対象となる変
数dWiは同一であるから同一の結果になる。また、前
記判定工程(ステップ4,5)では、本来は、任意のd
Wiが許容誤差以内であれば良いが、前記のように、誤
差変数Eに
【数5】 の計算値を代入する方が、条件が厳しくなる一方、条件
判定の回数が減少するので好ましい。
【0024】
【実施例】以下、3種類の成分ガスX1,X2,X3
を、3個のセンサA1,A2,A3で測定した結果を説
明する。本実施例においては、制御装置として、上記工
程をプログラミングしたコンピュータを用いた。
【0025】前記成分ガスX1,X2,X3は、具体的
には、成分ガスX1はフッ化水素、成分ガスX2は塩
素、成分ガスX3は塩化水素である。また、センサA
1,A2,A3には、定電位電解式ガスセンサを用い
た。さらに実験用の混合ガスは、センサA1,A2,A
3を密封した気密容器内にマイクロシリンジを用いて各
ガスを所定流量導入することにより作成し、気密容器の
体積と各成分ガスX1,X2,X3の導入量とから計算
によって各成分ガス濃度を求めた。本実験では、測定用
のサンプルガスとして、成分ガスX1を12ppm,成
分ガスX2を5ppm,成分ガスX3を3ppm含むも
のを製造した。
【0026】表3は、各段階におけるコンピュータによ
る計算値を示すもので、01〜07行は準備段階であ
り、01〜03行は、成分ガスX1,X2,X3が単独
で基準濃度存在したときの各センサA1,A2,A3の
出力値(単位はボルト)を示す。記号S[1][1],S[1]
[2],S[1][3]は、それぞれ前記したS11,S12,S13
を表す。なお、成分ガスX1〜X3の基準濃度は任意で
よいが、実際に測定され得る濃度を予想してその濃度に
近い値を設定することが正確な測定の上で好ましい。本
実験では、基準濃度は、成分ガスX1を9ppm,成分
ガスX2を3ppm,成分ガスX3を5ppmとした。
【0027】
【表3】
【0028】なお、01〜03行において、S[1][1],
S[2][2],S[3][3]の値が、全て1.000と切りの良
い数値となっているが、これは、成分ガスX1,X2,
X3を基準濃度単独で存在させたときの各成分ガスに対
応するセンサA1,A2,A3の出力を予め前記数値に
調整したからで、計算をし易くするためであり、必要に
応じて行うものである。
【0029】すなわち、成分ガスX1のみを存在させた
ときのセンサA1の出力を1.000に、次いで、成分
ガスX2のみを存在させたときのセンサA2の出力を
1.000に、次いで、成分ガスX3のみを存在させた
ときのセンサA3の出力を1.000に調整した後、成
分ガスX1のみを存在させたときのセンサA1〜A3の
出力、成分ガスX2のみを存在させたときのセンサA1
〜A3の出力、成分ガスX3のみを存在させたときのセ
ンサA1〜A3の出力を測定したものである。
【0030】以上のように、01〜03行において、S
[1][1],S[2][2],S[3][3]の値は、それぞれ1.00
0であるが、02行において、S[2][1]が1.000と
なっている。S[2][1]は、成分ガスX2に対するセンサ
A1の出力で、これは、成分ガスX2に対しては、対応
するセンサA2以外にもセンサA1が反応したことを示
している。また、03行におけるS[3][1]=0.800
も同様で、成分ガスX3に対し、対応センサA3以外に
もセンサA1が反応したことを示している。以上からセ
ンサA1は、すべての成分ガスに反応することが判る。
【0031】次に、04行は、サンプルガスに対するセ
ンサA1,A2,A3のそれぞれの出力Y1,Y2,Y
3を読み取った結果を示している。
【0032】次の05〜07行は、計算に用いる各種変
数の初期値をセットするもので、初期値は任意でよい
が、とりあえず変数N,L,E,dW1,dW2,dW
3をそれぞれ0.000に、また、重み変数W1,W
2,W3をそれぞれ0.100とした。なお、許容誤差
uは、予め0.01に設定した。
【0033】次の08〜17行は、第1回目の計算の結
果であり、08〜10行は、k=1の場合における計算
値である。08行のNは、
【数6】 の計算値(但し、m=3)、すなわち、N=W[1] ×S
[1][1]+W[2] ×S[2][1]+W[3] ×S[3][1]であり、
Lは、前記求めたNを用いたY[1] −Nの計算値であ
る。
【0034】また、09行のdW[1] ,dW[2] ,dW
[3] は、それぞれ、前記求めたLを用いたL×S[1]
[1],L×S[2][1],L×S[3][1]の計算値、10行の
W[1] ,W[2] ,W[3] は、前記求めたdW[1] ,dW
[2] ,dW[3] と、既に値が定まっているW[1] ,W
[2] ,W[3] (この場合は07行に示される初期設定
値)とを用い、それぞれ、W[1] +dW[1] ,W[2] +
dW[2] ,W[3] +dW[3] の計算値を新たなW[1] ,
W[2] ,W[3] としたもので、この、新たなW[1] ,W
[2] ,W[3] は保存される。すなわち、W[1] ,W[2]
,W[3] は、それぞれ新たな値として更新される。
【0035】次に、11〜13行は、k=2の場合にお
ける計算値で、前記08〜10行の場合と同様にして求
める。但し、11行のNの計算、12行のdW[1] 〜d
W[3] の計算においては、09〜10行の場合と異な
り、k=2の場合であるからSikを含む計算において
は、Sikとして、S[1][2],S[2][2],S[3][2]を用い
る。上記のように計算してW[1] 〜W[3] の値が更に更
新される。
【0036】次に、14〜16行は、k=3の場合にお
ける計算値で、前記08〜10行の場合と同様にして求
めるが、k=3の場合であるから、Sikを含む計算にお
いては、前記同様に正しいSikの値を用いて計算する。
このようにしてW[1] 〜W[3] の値が更に更新される。
【0037】次に、17行は誤差変数Eの値を求めるも
ので、
【数7】 の値、すなわち、誤差変数EにdW[1] ,dW[2] ,d
W[3] の各絶対値の和を代入する。なお、この場合のd
W[1] ,dW[2] ,dW[3] は、k=3の場合における
値である。
【0038】そして、上記のように誤差変数Eを求めた
後、誤差変数Eの値が予め定めた許容誤差より小さい場
合は最終計算値に行くが、そうでない場合は、再び前記
08〜17行と同様の計算を行う。本実施例では、許容
誤差uが0.01であるから、再び前記08〜17行と
同様の計算を行う。
【0039】再計算の結果が18〜27行であり、第2
回目の計算結果である。18〜20行はk=1の場合、
21〜23行はk=2の場合、24〜26行はk=3の
場合であり、前記した手順により計算する。上記計算毎
にW[1] ,W[2] ,W[3] は更新され、そして、k=3
の場合が終了した時点で、前記同様に誤差変数Eの値を
求める。27行に示されるように誤差変数Eの値は許容
誤差以上なので再び再計算を行う。
【0040】第3回目の再計算値を28〜37行に示
す。28〜30行,31〜33行,34〜36行は、そ
れぞれk=1,2,3の場合を示している。今度の計算
では、37行で明らかなように、Eの値が許容誤差であ
る0.01以下になっているので、サンプルガス中の成
分ガスX1,X2,X3の濃度β1,β2,β3は、そ
れぞれの基準濃度α1,α2,α3に対して、それぞれ
の重み変数W1,W2,W3を積算して算出される。す
なわち、 β1=α1×W1 β2=α2×W2 β3=α3×W3 のようにして計算される。ここで、基準濃度α1,α
2,α3は、前記のようにそれぞれ9ppm,3pp
m,5ppmであり、最終値の重み変数W1,W2,W
3は、36行に示されているようにそれぞれ1.30
0,1.700,0.600であるから、濃度β1,β
2,β3は、それぞれ11.7ppm,5.1ppm,
3ppmとなり、ほぼ正確に測定できたことが判る。
【0041】なお、実際の使用方法、例えば、作業空間
内での漏洩ガスの検知では、漏洩ガスの濃度は一定でな
く、経時的に変化するものであるから、前記のように最
終濃度が計算された後は、再び前記01行に戻って同様
の計算を行う必要がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
センサが複数の成分ガスに感応する場合であっても、混
合ガス中の各成分ガスの濃度を正確に測定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の測定手順の一例を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】 m…成分ガスの数 Sik…成分ガスXiが単独で任意の基準濃度αi存在し
たときの各センサAkの出力値 Yk…混合ガス測定時のセンサAkからの出力値 Wi…重み変数 βi…成分ガスXiの濃度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象のm(mは2以上の自然数)種
    の成分ガスXi(iは1〜mの自然数)を成分ガス数と
    同数個のセンサAk(k=は1〜mの自然数)を用いて
    測定する方法において、前記センサを成分ガスに対して
    独立した検出特性を有するセンサとし、かつ、これらの
    センサを各成分ガスと1対1に対応させ、成分ガスXi
    が単独で任意の基準濃度αi存在したときの各センサA
    kの出力値Sikと、実ガス測定時のセンサAkからの出
    力値Ykと、重み変数Wiとを用いて、 【数1】 の計算値を変数Lに代入し、i=1〜mについてL×S
    ikの計算値を変数dWiに代入した後、重み変数Wi
    に、Wi+dWiの計算値をそれぞれ代入する(L,W
    i,dWiは計算に用いる変数であり、初期値は任意)
    循環工程をkが1からmまで繰り返し、k=mのときの
    任意のdWiの値が許容誤差以内のとき、前記成分ガス
    Xiの濃度βiをαi×Wiとして算出することを特徴
    とする成分ガスの測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018043549A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 京セラ株式会社 センサ素子及びセンサ装置
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