JPH07109976A - 負圧ブレーキ用バキュームポンプ - Google Patents

負圧ブレーキ用バキュームポンプ

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JPH07109976A
JPH07109976A JP25826093A JP25826093A JPH07109976A JP H07109976 A JPH07109976 A JP H07109976A JP 25826093 A JP25826093 A JP 25826093A JP 25826093 A JP25826093 A JP 25826093A JP H07109976 A JPH07109976 A JP H07109976A
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JP
Japan
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piston
vacuum pump
negative pressure
space
vacuum tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP25826093A
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English (en)
Inventor
Hironori Kitagawa
博教 北川
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧運転が進んでも駆動力が増加しない、フ
リクションロスが小さく、かつ駆動エンジンの燃料消費
率向上に寄与しうるバキュームポンプを提供する。 【構成】 負圧ブレーキ用バキュームポンプは、エンジ
ンのカム軸によりロッカアーム15を介してシリンダ内
を往復動されるピストン27を備え、同ピストンと上記
シリンダのエンドカバー19とにより画成される減圧空
間Rがバキュームタンクに連通している。ピストン27
を挟んで減圧空間Rに対向して密閉空間Sを画成し、こ
の密閉空間Sを負圧に接続し、減圧空間及び密閉空間の
圧力差を無くしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バキュームポンプに関
し、特に、車両に使用される負圧ブレーキ用として好適
なバキュームポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車、産業車両等の各種車両におい
て、ブレーキの操作踏力を軽減するため、負圧を利用す
ることが行われている。この負圧を発生させる一手段と
して、バキュームポンプ(ピストン式バキュームポン
プ、ダイヤフラム式バキュームポンプ等)が使用され、
一般的には、ディーゼルエンジン等の内燃式エンジンに
よりそのバキュームポンプは駆動される。
【0003】図5を参照して、従来のバキュームポンプ
の一例を説明すると、エンジンのカムシャフトに形成さ
れた偏心カム1に、ロッカアーム2のローラ2aが押し
つけられており、偏心カム1の回転に従い枢着ピンを中
心にしてロッカアーム2が揺動する。バキュームポンプ
のピストン3は、スプリング4によって上方へ偏倚され
ているが、ピストン3に連結されたピストンロッド3a
を、ロッカアーム2のフォーク部2bが間欠的に押し下
げるので、ピストン3は、上下方向に往復動をすること
になる。ピストン3の上方の減圧室は、配管ジョイント
5及び図示しないパイプを経由して、バキュームタンク
(図示せず)に接続しており、ピストン3が下降すると
き、開いたチェックバルブ6及び配管ジョイント5等を
介してバキュームタンクの空気は、減圧室へ吸い込まれ
る。このとき、大気に通じるチェックバルブ7は閉じて
いる。
【0004】次に、ピストン3がスプリング4によっ
て、上方へ動くとき、チェックバルブ6が閉じ、チェッ
クバルブ7が開いているから、減圧室内の空気(前工程
で、バキュームタンクから吸い出されたもの)を大気中
へ排出する。ロッカアーム2の揺動により、前述のピス
トンの下降及び上昇は繰り返されるから、そのたびにバ
キュームタンク内の空気は吸い出されて減少し、減圧さ
れる。自明のように、バキュームタンクは、ブレーキブ
ースタに連絡している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなバキュー
ムポンプにおいて、運転の初期には、ピストンの上下の
圧力差がないため、ロッカアームは、スプリングの力に
のみ抗してピストンを押し下げればよいが、減圧運転が
進むにつれて、圧力差が大きくなるので、ロッカアーム
は、より大きな力を必要とし、大きな仕事を行う。
【0006】そもそも、バキュームタンクは、定容量で
あるから、一定の負圧に達すれば所定のブレーキ操作に
は十分であり、また、ブレーキ操作が行われなければ、
それ以上の減圧運転は不要である。即ち、前述のような
バキュームポンプを使用する場合、無駄な減圧運転を行
うことがあり、エンジンの燃費向上を阻害していたし、
また、大きい力を必要とするため、大きいフリクション
ロスを生じていた。
【0007】前述のバキュームタンクの定容量性を考慮
し、燃費向上、バキュームポンプの耐久性向上を図る一
つの提案が行われている(特開昭59−226290号
公報参照)。この提案においては、減圧が所定状態にな
ると作動する別のピストンを用意し、減圧用主ピストン
をスプリングに抗して下方へ押しつけたままとするか
ら、ロッカアーム、ひいてはエンジンは無駄な仕事をせ
ず、かつ、バキュームポンプも無駄な運転をされず耐久
性が向上するというものである。
【0008】しかし、この提案においても、バキューム
タンクが所定の負圧状態に達するまでは、減圧運転が進
むに従いピストンを挟む圧力差が増大し、駆動力の増加
を必要として、大きい仕事を必要とし、その結果、大き
なフリクションロスや、低燃費化を免れない。
【0009】従って、本発明は、減圧運転が進んでも駆
動力が増加しない、フリクションロスが小さく、かつ駆
動エンジンの燃料消費率向上に寄与しうるバキュームポ
ンプを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によれば、エンジンのカム軸により、ロッカ
アームを介してシリンダ内を往復動されるピストンを備
え、同ピストンと前記シリンダのエンドカバーとにより
画成される減圧空間がバキュームタンクに連通している
負圧ブレーキ用バキュームポンプにおいて、前記ピスト
ンを挟んで前記減圧空間に対向して密閉空間を画成し、
この密閉空間を負圧に接続したことを特徴としている。
圧力差を無くす観点からは、負圧としては上記バキュー
ムタンクもしくは該バキュームタンクに連なる配管系が
好適である。
【0011】
【作用】上述した構成において、エンジンのカム軸が回
転すると、ロッカアームが揺動し、ピストンがシリンダ
内を往復動するが、ピストンの正面側に画成された減圧
空間及び協働するチェックバルブの作用により、バキュ
ームタンク内の空気は、減圧空間に吸い出され大気側へ
排出される。バキュームタンクは、減圧され続けるが、
ピストンの背面側の密閉空間が負圧に接続しているの
で、ピストンの正面側と背面側の両空間の間に有害な圧
力差が生じない。ピストンは常に背面側のスプリングに
抗して、ロッカアームにより駆動され、減圧が進められ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
するが、これは本発明をその実施例に限定する趣旨では
ない。また、従来例を含め全図にわたって、同一又は対
応する部分には同一の符号を付している。
【0013】図1、図2及び図3において、偏心カム1
は、例えばディーゼルエンジンのバルブ(図示せず)の
開閉を行うカム軸の一部に一体的に形成されており、エ
ンジンのクランクシャフトが回転すれば、駆動機構を介
して回転される。バキュームポンプ10のケーシング1
1にロッカピン13を介して枢着されたロッカアーム1
5のローラ15aは、スプリング17によって偏心カム
1のカム面に押しつけられており、偏心カム1のリフト
に追従する。即ち、ロッカアーム15は、所定の角度範
囲で揺動する。
【0014】特に図1において明らかなように、ケーシ
ング11の上部には、円柱状の空所が形成され、そこに
シリンダライナ11aが嵌着されており、外側のケーシ
ング11の円筒状部分と共にシリンダ部を形成する。こ
のシリンダ部の開口は、ケーシング11の上面にボルト
によって取着されたエンドカバー19で覆われている。
エンドカバー19には、図示しないバキュームタンクに
ホース等(図示せず)を介して連絡するユニオン(ジョ
イント)21が取り付けられていて、その入口にチェッ
クバルブ23が設けられている。
【0015】円周溝にシールリング25が嵌装されたピ
ストン27は、シリンダライナ11aに摺動可能に嵌装
されている。上端がフランジと固定ナットによりピスト
ン27に緊締されたコネクチングロッド31は、シール
リング33を気密に貫通し、更にガイドカラー35に挿
通されている。ガイドカラー35は、ケーシング11の
下部に嵌着され、その下方に形成された油溜11bが、
油通路11cを介してロッカアーム室に連絡している。
コネクチングロッド31の途中に固着されたフランジ3
1aの上面に、ロッカアーム15のフォーク部15bが
係合している。そして、前述のピストン27の上面(正
面)とエンドカバー19の下面の間に、減圧室Rが画成
され、該減圧室(減圧空間)Rは、チェックバルブ37
を介して大気側に開口するようになっている。更に、ピ
ストン27の背面側にケーシング11内に画成された密
閉室(密閉空間)Sは、ピストン27を上方へ付勢する
コイルスプリング29を収容しており、ユニオン39を
介して図示しないバキュームタンクに連絡している。自
明のことながら、前述のユニオン21とユニオン39と
は、別々にバキュームタンクに連絡されているが、途中
で集合して、一本のホースになってバキュームタンクに
連絡してもよく、また、ユニオン39はバキュームタン
クとは別の負圧源があればそれに接続されていてもよ
い。
【0016】前述の構成において、カム軸の偏心カム1
に追従するロッカアーム15が反時計方向に回動すると
き、フォーク部15bがコネクチングロッド31のフラ
ンジ部31aを下方へ押しつける。従って、ピストン2
7が、スプリング29に抗して下方へ移動し、減圧室R
の圧力が低下する。この圧力状態では、チェックバルブ
23が開き、チェックバルブ37が閉じる。従って、減
圧室Rには、バキュームタンクから空気が吸い出され
る。
【0017】反対に、ロッカアーム15が時計方向に回
動するとき、そのフォーク部15bが上方へ変位するか
ら、コネクチングロッド31及びピストン27は、スプ
リング29の力によって上方へ移動し、減圧室Rの圧力
が相対的に上昇する。この圧力状態では、チェックバル
ブ23が閉じ、チェックバルブ37が開いて、減圧室R
の中の空気は、大気へ放出される。
【0018】以上のようなピストン27の往復動がロッ
カアーム15の揺動により繰り返されると、バキューム
タンク内の空気も徐々に排出されて、負圧の度合が進む
が、これに連通した密閉室Sの圧力も低下し、ピストン
27を挟む圧力は、常にバランスされる。
【0019】前述のバキュームポンプ10と、バキュー
ムタンク及びブレーキ系との関係をシステムとして示す
と図4の系統図の如くなる。図4を参照するに、エンジ
ンEにより、本発明によるバキュームポンプ10は駆動
され、これに連絡したバキュームタンク40の中を負圧
にする。このバキュームタンク40は、パイプ等を介し
て、ブレーキブースタ50に連絡し、このブレーキブー
スタ50は、ブレーキラインのマスターシリンダ60と
組み合わされている。ここで、マスターシリンダ60
に、圧力が加えられると、ブレーキブースタ50内の負
圧により、倍力される。そして、その力は、車輪のホイ
ールシリンダ70に伝えられて、ブレーキが作動され
る。ブレーキブースタ50が1回作動すれば、その分だ
け、負圧が消費され、バキュームタンク40の負圧が低
下(圧力は上昇)するから、本発明によるバキュームポ
ンプ10によって、また減圧が進められる。
【0020】以上の実施例は、ピストン式バキュームポ
ンプの例を示したが、ダイヤフラム式バキュームポンプ
にも、本発明が適用できる。ピストン式バキュームポン
プとダイヤフラム式バキュームポンプの差は、前者が、
シールリングを有するピストンが摺動するのに対し、後
者では、上下方向にたわむダイヤフラムの周縁が固着さ
れていることだけであり、減圧室の容積が変化して、バ
キュームタンク内の空気を吸い出す点では同一であるか
らである。本発明の思想によれば、ダイヤフラムの背面
に隣接して密閉室を画成し、この密閉室をバキュームタ
ンクのような負圧に連絡すればよい。
【0021】
【発明の効果】以上、説明した本発明によれば、バキュ
ームポンプのピストンの背面に隣接して画成した密閉室
が負圧に接続され、ピストンの正面側の減圧室の圧力と
バランスして低下するので、バキュームポンプのピスト
ンを挟んで圧力差が発生しないので、常にロッカアーム
によるピストンの駆動力は一定に保持される。従って、
大駆動力によるフリクションロスも発生しないし、無駄
なエネルギの消費も防止されて燃料消費率の向上を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るバキュームポンプの全
体構造を示す立断面図である。
【図2】 図1のバキュームポンプの平面図である。
【図3】 図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】 図1のバキュームポンプとブレーキ系との関
係を示す系統図である。
【図5】 従来装置の立断面図である。
【符号の説明】
1…偏心カム、10…バキュームポンプ、11…ケーシ
ング、11a…シリンダライナ、15…ロッカアーム、
19…エンドカバー、21…ユニオン、23…チェック
バルブ、27…ピストン、29…コイルスプリング、3
7…チェックバルブ、39…ユニオン、40…バキュー
ムタンク、R…減圧室(減圧空間)、S…密閉室(密閉
空間)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのカム軸により、ロッカアーム
    を介してシリンダ内を往復動されるピストンを備え、該
    ピストンと前記シリンダのエンドカバーとにより画成さ
    れる減圧空間がバキュームタンクに連通している負圧ブ
    レーキ用バキュームポンプにおいて、前記ピストンを挟
    んで前記減圧空間に対向して密閉空間を画成し、該密閉
    空間を負圧に接続したことを特徴とする負圧ブレーキ用
    バキュームポンプ。
  2. 【請求項2】 前記負圧は、前記バキュームタンクもし
    くは該バキュームタンクに連なる配管系であることを特
    徴とする請求項1に記載の負圧ブレーキ用バキュームポ
    ンプ。
JP25826093A 1993-10-15 1993-10-15 負圧ブレーキ用バキュームポンプ Pending JPH07109976A (ja)

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