JPH07109905A - 複合発電プラントの蒸気温度制御方法およびその装置 - Google Patents

複合発電プラントの蒸気温度制御方法およびその装置

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JPH07109905A
JPH07109905A JP25564793A JP25564793A JPH07109905A JP H07109905 A JPH07109905 A JP H07109905A JP 25564793 A JP25564793 A JP 25564793A JP 25564793 A JP25564793 A JP 25564793A JP H07109905 A JPH07109905 A JP H07109905A
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JP
Japan
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steam
temperature
gas turbine
flow rate
compressor
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Application number
JP25564793A
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English (en)
Inventor
Takashi Mao
孝志 麻尾
Yasushi Shimane
靖 島根
Jube Matsumura
重兵衛 松村
Kosei Akiyama
孝生 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K23/00Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids
    • F01K23/02Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled
    • F01K23/06Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/10Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/101Regulating means specially adapted therefor

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプレー水の注入によらず、部分負荷運転時
に蒸気温度を定格点と同一の一定値に制御し得る複合発
電プラントの蒸気温度制御技術を提供すること。 【構成】 蒸気使用設備30,32の要求負荷に対応す
る蒸気側受熱エネルギーの設定値89と、排熱回収ボイ
ラ11の蒸気温度Tsの検出値から演算された実蒸気受
熱量の偏差を演算し、この偏差を解消しかつ定格点から
部分負荷まで燃焼温度Texhおよび蒸気温度Tsを一
定とするという制限条件を満足する燃料流量と圧縮機通
過空気流量の少なくとも一つを演算し、その演算値に従
ってガスタービン1の燃料流量調節弁6の開度と圧縮機
入口案内翼4の開度の少なくとも一つを制御するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合発電プラントの蒸
気温度制御方法およびその装置に係り、特に部分負荷時
のプラント効率の向上を図るために好適な複合発電プラ
ントの蒸気温度制御方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の複合発電プラントの概要を
示す系統図である。
【0003】この図2に示す従来の複合発電プラント
は、ガスタービン1と、発電機9と、排熱回収ボイラ1
1と、過熱蒸気使用設備30と、再熱蒸気使用設備32
とを配備している。
【0004】前記ガスタービン1は、空気圧縮機3と、
燃焼器7と、膨張タービン8とを備えている。前記空気
圧縮機3は、圧縮機入口部空気連絡管2を介して空気供
給源(図示せず)に連絡されており、またガスタービン
圧縮機入口案内翼(IGV)4を有している。前記燃焼
器7は、燃料流量調節弁6を有する燃料供給管5を介し
て燃料供給源(図示せず)に連絡されている。
【0005】前記発電機9は、ガスタービン1の膨張タ
ービン8に、空気圧縮機3と同一軸上に連結されてい
る。
【0006】前記排熱回収ボイラ11は、排気ダクト1
0を介してガスタービン1の膨張タービン8の排気側に
連結されている。また、排熱回収ボイラ11は過熱器1
2と、再熱器13と、蒸発器14と、ドラム15と、節
炭器16と、給水連絡管20を介して節炭器16に接続
された給水設備19と、蒸気管22を介して再熱器13
に接続された低温蒸気供給設備21と、過熱器12に設
けられかつスプレー水連絡管24を介して過熱蒸気温度
制御用スプレー水供給設備23に連絡された過熱蒸気温
度減温器25と、再熱器13に設けられかつスプレー水
連絡管27を介して再熱蒸気温度制御用スプレー水供給
設備26に連絡された再熱蒸気温度減温器28とを備え
ている。さらに、排熱回収ボイラ11は排熱回収ボイラ
出口煙道17を介して煙突18に連通している。
【0007】前記過熱蒸気使用設備30は、蒸気管29
を介して排熱回収ボイラ11の過熱器12に接続されて
いる。前記蒸気管29には、過熱蒸気温度検出器33が
設けられており、この過熱蒸気温度検出器33は前記過
熱蒸気温度制御用スプレー水供給設備23に接続されて
いる。
【0008】前記再熱蒸気使用設備32は、蒸気管31
を介して排熱回収ボイラ11の再熱器13に接続されて
いる。前記蒸気管31には、再熱蒸気温度検出器34が
設けられており、この再熱蒸気温度検出器34は前記再
熱蒸気制御用スプレー水供給設備26に接続されてい
る。
【0009】そして、この図2に示す従来の複合発電プ
ラントでは、前記過熱蒸気温度検出器33により過熱蒸
気温度を検出し、その温度検出値を過熱蒸気温度制御用
スプレー水供給設備23に送り込み、この温度検出値に
基づいて過熱蒸気温度制御用スプレー水供給設備23か
らスプレー水連絡管24を介して過熱蒸気温度減温器2
5にスプレー水を供給し、そのスプレー水を過熱蒸気に
対して注入し、過熱蒸気温度を一定に制御するようにし
ている。一方、前記再熱蒸気温度検出器34により再熱
蒸気温度を検出し、その温度検出値を再熱蒸気温度制御
用スプレー水供給設備26に送り込み、この温度検出値
に基づいて再熱蒸気温度制御用スプレー水供給設備26
からスプレー水連絡管27を介して再熱蒸気温度減温器
28にスプレー水を供給し、そのスプレー水を再熱蒸気
に対して注入し、再熱蒸気温度を一定に制御するように
している。
【0010】次に、図4は従来の一軸型複合発電プラン
トの概要を示す系統図である。
【0011】この図4に示す従来の一軸型複合発電プラ
ントは、ガスタービン1と、蒸気タービン35と、発電
機42と、排熱回収ボイラ44とを配備している。
【0012】前記ガスタービン1は、前述の図2に示す
複合発電プラントのガスタービン1と同様である。
【0013】前記蒸気タービン35は、高圧蒸気タービ
ン36と、中圧蒸気タービン37と、低圧蒸気タービン
38と、復水器39と、低圧供給ポンプ40と、グラン
ド蒸気復水器41とを備えている。
【0014】前記発電機42は、ガスタービン1および
蒸気タービン35と同一軸上に連結されている。
【0015】前記排熱回収ボイラ44は、排気ダクト4
3を介してガスタービン1の膨張タービン8の排気側に
連結されている。また、排熱回収ボイラ44は給水管4
5を介して蒸気タービン35のグランド蒸気復水器41
に接続された低圧節炭器46と、低圧ドラム47と、低
圧ドラム降水管48および低圧蒸気上昇管50を介して
低圧ドラム47に連結された低圧蒸発器49と、蒸気管
51を介して低圧ドラム47に接続された低圧過熱器5
2と、節炭器循環ポンプ53と、中圧給水ポンプ54
と、給水管55を介して中圧給水ポンプ54に接続され
た中圧節炭器56と、中圧ドラム57と、中圧ドラム降
水管58および中圧蒸気上昇管60を介して中圧ドラム
57に連結された中圧蒸発器59と、蒸気管61を介し
て中圧ドラム57に接続された中圧過熱器62と、再熱
器63と、高圧給水ポンプ64と、給水管65を介して
高圧給水ポンプ64に接続された高圧節炭器66と、高
圧ドラム67と、高圧ドラム降水管68および高圧蒸気
上昇管70を介して高圧ドラム67に連結された高圧蒸
発器69と、蒸気管71を介して高圧ドラム67に接続
された高圧過熱器72と、再熱器63に設けられかつス
プレー水管73を介して中圧給水ポンプ54に接続され
た再熱蒸気温度制御用減温器74と、高圧過熱器72に
設けられかつスプレー水管75を介して高圧給水ポンプ
64に接続された過熱蒸気温度制御用減温器76と、排
煙脱硝装置77とを備えている。さらに、排熱回収ボイ
ラ44は排熱回収ボイラ出口煙道78を介して煙突79
に連通している。
【0016】そして、前記蒸気タービン35の高圧蒸気
タービン36の入口部には、蒸気管80を通じて排熱回
収ボイラ44の高圧過熱器72から高圧過熱蒸気が供給
され、その蒸気により高圧蒸気タービン36が駆動され
る。また、蒸気タービン35の中圧蒸気タービン37の
入口部には、蒸気管81を通じて排熱回収ボイラ44の
再熱器63から再熱蒸気が供給され、この蒸気により中
圧蒸気タービン37が駆動される。さらに、蒸気タービ
ン35の低圧蒸気タービン38の入口部には、中圧蒸気
タービン37で仕事をした蒸気と、蒸気管82を通じて
排熱回収ボイラ44の低圧過熱器52からの過熱蒸気と
の混合蒸気が供給され、この蒸気により低圧蒸気タービ
ン38が駆動される。また、前記高圧蒸気タービン36
で仕事をした蒸気は、蒸気管83を通じて排熱回収ボイ
ラ44の中圧過熱器62を出た蒸気と一緒に再熱器63
に供給される。
【0017】しかして、この図4に示す従来の一軸型複
合発電プラントでは、再熱蒸気温度制御用減温器74に
中圧給水ポンプ54およびスプレー水管73を通じてス
プレー水を供給し、このスプレー水を再熱蒸気に対して
注入し、再熱蒸気温度を一定に制御する。一方、過熱蒸
気温度制御用減温器76に高圧給水ポンプ64およびス
プレー水管75を通じてスプレー水を供給し、このスプ
レー水を過熱蒸気に対して注入し、過熱蒸気温度を一定
に制御するようにしている。
【0018】ついで、図12は近年のコンバインドサイ
クル用ガスタービンの排ガス温度および蒸気温度の部分
負荷時制御特性を示す図、図13は従来のシンプルサイ
クル用ガスタービンとコンバインドサイクル用ガスター
ビンの燃焼温度,ガスタービン排ガス温度,圧縮機通過
空気流量および圧縮機入口案内翼開度の部分負荷時制御
特性を示す図、図14は従来のコンバインドサイクル用
ガスタービンと近年のコンバインドサイクル用ガスター
ビンの燃焼温度,ガスタービン排ガス温度,圧縮機通過
空気流量および圧縮機入口案内翼開度の部分負荷時制御
特性を示す図、図15は近年のコンバインドサイクル用
ガスタービンの燃焼温度,ガスタービン排ガス温度と圧
縮機吐出圧力の関係を示す図である。
【0019】近年の複合発電プラントのガスタービン排
ガス温度部分負荷特性は、部分負荷時のプラント効率を
向上させるため、当該部分負荷まで燃焼温度Tfを定格
(100%負荷、以下同じ)点と同一にする。このた
め、当該部分負荷範囲内では燃焼用空気流量を絞り込ん
だ運転をしている。その燃焼用空気流量の絞り制御は、
空気圧縮機3の入口部に設置されている圧縮機入口案内
翼4によって行われている。
【0020】また、前記燃焼温度Tfは次の数1の関係
式により求めることができ、従来技術ではこの関係式に
より間接的に制御している。
【0021】
【数1】Tf=A・PCD+B・Texh ただし、PCD:圧縮機吐出圧力 Texh:ガスタービン排ガス温度 A:圧縮機吐出圧力に係る制御係数 B:ガスタービン排ガス温度に係る制御係数 である。
【0022】ここで、ガスタービン排ガス温度Texh
に着目すると、当該部分負荷まで燃焼温度Tfを定格点
と同一に制御することにより、ガスタービン排ガス温度
Texhは図12に示すような部分負荷特性を呈する。
【0023】ところで、ガスタービン1の下流側の制限
条件、つまり排気ダクト10または43や、排熱回収ボ
イラ11または44等の材料耐久力を考慮しないで、ガ
スタービン1の燃焼温度Tfを定格点から当該部分負荷
まで一定に保持した場合を、図12に破線で示す。一
方、ガスタービン1の下流側の制限条件を考慮した場
合、図12に実線で示すような部分負荷特性となる。こ
れは、ガスタービン1の下流側の材料許容温度の制限に
よる。ちなみに、ガスタービン1の下流側の制限条件を
考慮した場合には、ガスタービン排ガス温度Texhは
当該部分負荷範囲内で一定に制御される。
【0024】前記ガスタービン1の下流側の制限条件を
考慮した部分負荷時排ガス温度特性に対して、蒸気温度
Tsは排ガスエネルギーと、排熱回収ボイラ11または
44の伝熱特性によって決まる蒸気側受熱エネルギーと
の偏差により、規定温度を超える特性となる。そこで、
従来技術では図2および図4に示すごとく、排熱回収ボ
イラ11または44で発生する蒸気にスプレー水を注入
して減温し、蒸気温度Tsを一定に制御するようにして
いた。
【0025】なお、燃焼温度Tfに着目すると、従来の
シンプルサイクル用ガスタービンおよび従来のコンバイ
ンドサイクル用ガスタービンの部分負荷特性は、図13
に示すようになる。また、シンプルサイクル用ガスター
ビンの燃焼温度Tfは、定格点から部分負荷になるに従
い低下していたのに対し、コンバインドサイクル用ガス
タービンの燃焼温度Tfは、定格点から当該部分負荷ま
で、定格点の燃焼温度を保持しているのは、コンバイン
ドサイクル用として蒸気サイクルが、ガスタービンのボ
トミングサイクルとし有機的に複合化したため、膨張タ
ービン8の出口排ガス温度を上昇させ、蒸気サイクルで
有効に回収するためである。
【0026】さらに、近年のコンバインドサイクル用ガ
スタービンは、図14から分かるように、従来のコンバ
インドサイクル用ガスタービンと比較して、出力増大の
ために処理風量が増大し、かつ高効率化のために燃焼温
度Tfも上昇している。
【0027】一方、燃焼温度Tfの上昇およびコンバイ
ンドサイクル化のためのガスタービン排ガス温度Tex
hの上昇が相乗し、部分負荷時は一層高いガスタービン
排ガス温度となっている。ガスタービン1の下流側に設
置されている排気ダクト10または43や、排熱回収ボ
イラ11または44の耐熱強度等の制限より、近年のコ
ンバインドサイクル用ガスタービンのガスタービン排ガ
ス温度Texhは図14に示すように、当該部分負荷範
囲内で一定に制御されている。
【0028】蒸気サイクル系に着目すると、従来のコン
バインドサイクル用ガスタービンの部分負荷時、ガスタ
ービン排ガス温度特性は、図12に示すようになり、排
ガスエネルギーの増大により蒸気サイクル系の蒸気温度
Tsが上昇する傾向にある。したがって、従来技術では
前述のごとく、蒸気温度Tsを一定に制御するために、
スプレー水を注入し、減温制御していた。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、従来技
術では部分負荷運転時に蒸気温度Tsを一定に制御する
ため、排熱回収ボイラで発生した蒸気にスプレー水を注
入し、蒸気を減温するようにしている。
【0030】このため、スプレー水の蒸発潜熱分、蒸気
サイクルの熱効率が低下し、総じて部分負荷運転時のプ
ラント効率の低下を招く問題があり、蒸気温度Tsを一
定に制御するためのスプレー水注入設備を装備すること
により制御が複雑化し、制御の信頼性が低下する問題も
あった。
【0031】本発明の目的は、スプレー水の注入によら
ず、部分負荷運転時に蒸気温度を定格点と同一の一定値
に制御し得る複合発電プラントの蒸気温度制御方法を提
供することにある。
【0032】本発明の他の目的は、前記制御方法を的確
に実施し得る複合発電プラントの蒸気温度制御装置を提
供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記目的は、蒸気使用設
備側の要求負荷に対応する蒸気側受熱エネルギーと、排
熱回収ボイラの過熱蒸気温度および再熱蒸気温度の検出
値から演算された実蒸気受熱量の偏差を演算し、この偏
差を解消しかつ定格点から部分負荷まで燃焼温度および
蒸気温度を一定とするという制限条件を満足する燃料流
量と圧縮機通過空気流量の少なくとも一つを演算し、そ
の演算値に従ってガスタービンの燃料流量調節弁の開度
と圧縮機入口案内翼の開度の少なくとも一つを制御する
ことにより、達成される。
【0034】また、前記他の目的はガスタービン制御装
置と、ガスタービンの圧縮機吐出圧力を検出し、その検
出値をガスタービン制御装置に送り込む圧力検出器と、
ガスタービンから排熱回収ボイラに供給されるガスター
ビン排ガスの温度を検出し、その検出値をガスタービン
制御装置に送り込む温度検出器と、排熱回収ボイラで発
生した過熱蒸気の温度を検出し、その検出値をガスター
ビン制御装置に送り込む温度検出器と、同じく再熱蒸気
の温度を検出し、ガスタービン制御装置に送り込む温度
検出器とを設置するとともに、前記ガスタービン制御装
置に、蒸気使用設備側の要求負荷に対応する蒸気側受熱
エネルギーと、前記排熱回収ボイラの過熱蒸気および再
熱蒸気の温度検出器から送り込まれた蒸気温度により演
算された実蒸気受熱量の偏差を演算する機能と、前記演
算された偏差を解消し、かつ定格点から部分負荷まで燃
焼温度および蒸気温度を一定とするという制限条件を満
足する燃料流量と圧縮機通過空気流量の少なくとも一つ
を演算する機能と、前記演算された燃料流量と圧縮機通
過空気流量と、前記圧力検出器から送り込まれた圧縮機
吐出圧力の検出値と、前記温度検出器から送り込まれた
ガスタービン排ガス温度の検出値とにより、燃料流量と
圧縮機通過空気流量の少なくとも一つの制御量を演算す
る機能と、前記演算された制御量に従ってガスタービン
の燃料流量調節弁の制御部と圧縮機入口案内翼の制御部
の少なくとも一つに制御信号を送り込む機能とを付与し
たことにより、達成される。
【0035】
【作用】本発明では、ガスタービン制御装置に蒸気使用
設備側の要求負荷に対応する蒸気側受熱エネルギーの設
定値を送り込む。
【0036】一方、排熱回収ボイラに設置された温度検
出器により、排熱回収ボイラの過熱蒸気温度および再熱
蒸気温度を検出し、その検出値をガスタービン制御装置
に送り込む。前記ガスタービン制御装置では、前記蒸気
温度から実蒸気受熱量を演算する。
【0037】ついで、ガスタービン制御装置により前記
蒸気側受熱エネルギーの設定値と実蒸気受熱量の偏差を
演算する。さらに、ガスタービン制御装置により、前記
偏差を解消しかつ定格点から部分負荷まで燃焼温度およ
び蒸気温度を一定とするという制限条件を満足する燃料
流量と圧縮機通過空気流量の少なくとも一つを演算す
る。
【0038】また、ガスタービンに設置された圧力検出
器によりガスタービンの圧縮機吐出圧力を検出し、その
検出値をガスタービン制御装置に送り込み、ガスタービ
ンに設置された温度検出器によりガスタービン排ガス温
度を検出し、その検出値もガスタービン制御装置に送り
込む。ここで、ガスタービン制御装置ではこれら圧縮機
吐出圧力の検出値とガスタービン排ガス温度の検出値
と、前記燃料流量と圧縮機通過空気流量の演算値とによ
り、燃料流量と圧縮機通過空気流量の少なくとも一つの
制御量を演算する。そして、ガスタービン制御装置より
前記演算された制御量に従ってガスタービンの燃料流量
調節弁の制御部と圧縮機入口案内翼の制御部の少なくと
も一つに制御信号を送り込み、制御する。
【0039】これにより、本発明によれば排熱回収ボイ
ラで発生した蒸気にスプレー水を注入して蒸気温度を減
温する必要がないので、スプレー水の蒸気潜熱分、プラ
ント効率を高めることができる。また、燃料温度を定格
点と同一に保持するという制限条件で、部分負荷時排ガ
ス温度特性となるよう、燃料流量と圧縮機通過空気流量
を制御することにより、燃料温度が定格点と同一の温度
領域を拡大することができるので、この点でもプラント
効率を向上させることができる。
【0040】さらに、本発明によればスプレー水注入設
備を装備することによる制御の複雑化を解消することが
できる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0042】図1は複合発電プラントに適用した本発明
の一実施例を示す系統図、図5は同じく制御系統図、図
6,図7,図8および図9は関数F(x)1,F(x)
2,F(x)3およびF(x)4の説明図、図10は排
熱回収ボイラの熱交換特性を示す図、図11はこの実施
例を適用したプラントの蒸気温度,ガスタービン排ガス
温度の部分負荷時制御特性を示す図である。
【0043】この図1に示す実施例において、前記図2
に示す従来の複合発電プラントと同じ部材には同じ符号
を付けて示し、これ以上の説明を省略する。
【0044】ところで、これらの図に示す実施例では、
ガスタービン制御装置84と、圧縮機吐出圧力を検出す
る圧力検出器85と、ガスタービン排ガス温度を検出す
る温度検出器86と、過熱蒸気の温度検出器87と、再
熱蒸気の温度検出器88と、要求ガスタービン負荷と実
ガスタービン負荷の比較器93および比例,積分回路9
4とが設置されている。
【0045】前記圧力検出器85は、ガスタービン1の
圧縮機吐出圧力を検出し、その検出値をガスタービン制
御装置84に送り込む。前記温度検出器86は、ガスタ
ービン1の排ガス温度を検出し、その検出値をガスター
ビン制御装置84に送り込む。
【0046】前記温度検出器87は、排熱回収ボイラ1
1で発生した過熱蒸気の温度を検出し、その検出値をガ
スタービン制御装置84に送り込む。前記温度検出器8
8は、排熱回収ボイラ11で発生した再熱蒸気の温度を
検出し、その検出値をガスタービン制御装置84に送り
込むようになっている。
【0047】前記比較器93には、負荷設定器91およ
び負荷制限回路94を介して、蒸気使用設備側の要求負
荷90が送り込まれるようになっている。この要求負荷
90は、比例,積分回路94を通じてガスタービン制御
装置84に送り込まれる。なお、前記比較器93には蒸
気使用設備側の実負荷がフィードバック信号として送り
込まれる。
【0048】ところで、前記ガスタービン制御装置84
に蒸気使用設備側の要求負荷90が送り込まれて来る
と、ガスタービン制御装置84ではこの要求負荷90に
対応する蒸気側受熱エネルギーの設定値89を取り込
む。
【0049】一方、排熱回収ボイラ11に設置された温
度検出器87により過熱蒸気温度を検出し、他の温度検
出器88により再熱蒸気温度を検出し、その検出値をそ
れぞれガスタービン制御装置84に送り込む。そこで、
ガスタービン制御装置84では図5に示すように、検出
された過熱蒸気温度から実過熱蒸気受熱量Qs1を演算
し、同じく再熱蒸気温度から実再熱蒸気受熱量Qs2を
演算し、両演算値を加算し、排熱回収ボイラ11の実蒸
気受熱量を求める。なお、排熱回収ボイラ11の熱交換
特性を図10に示す。
【0050】ついで、ガスタービン制御装置84により
前記蒸気側受熱エネルギーの設定値89と実蒸気受熱量
の偏差(蒸気系受熱量偏差ΔQs)を演算する。
【0051】他方、ガスタービン制御装置84ではガス
タービン1に設置された圧力検出器85により検出され
た圧縮機吐出圧力と、温度検出器86により検出された
ガスタービン排ガス温度Texhとを用いて実ガスター
ビン排ガス熱量を演算し、この演算値と前記蒸気側受熱
エネルギー89との偏差を演算する。
【0052】ついで、ガスタービン制御装置84では蒸
気側受熱エネルギー89と実蒸気受熱量の偏差と、蒸気
側受熱エネルギー89と実ガスタービン排ガス熱量の偏
差との平均値を演算する。
【0053】さらに、ガスタービン制御装置84により
前記偏差の平均値としての偏差を解消し、かつ定格点か
ら部分負荷まで燃焼温度Tfおよび蒸気温度Tsを一定
とするという制限条件を満足する燃焼流量と圧縮機通過
空気流量を演算する。前記制限条件は、ガスタービン1
の排気ダクト10や排熱回収ボイラ11等、ガスタービ
ン1の下流側の部材の材料耐久力により決定される。
【0054】なお、図5に示すF(x)1,F(x)
2,F(x)3およびF(x)4の具体的内容は、図
6,図7,図8および図9に示す。
【0055】また、ガスタービン制御装置84ではガス
タービン1に設置された圧力検出器85より送り込まれ
た圧縮機吐出圧力と、温度検出器86より送り込まれた
ガスタービン排ガス温度Texhと、前述のごとく演算
された燃料流量と圧縮機通過空気流量とにより、燃料流
量と圧縮機通過空気流量の制御量を演算する。ついで、
ガスタービン制御装置84より、前記演算された制御量
に従って燃料流量調節弁6の制御部98に制御信号96
を送り、燃料流量調節弁6の開度を調節して燃料流量を
制御し、さらに圧縮機入口案内翼4の制御部を構成して
いる制御回路99に制御信号97を送り、IGV作動装
置100を通じて圧縮機入口案内翼4の開度を調節し、
圧縮機通過空気流量を制御する。
【0056】前記ガスタービン1の燃料流量および圧縮
機通過空気流量を制御した後、蒸気使用設備側の実負荷
95を比較器93にフィードバック信号として挿入す
る。
【0057】これにより、図11から分かるように、こ
の実施例によれば、蒸気にスプレー水を注入し減温する
ことなく、蒸気温度Tsを定格点から部分負荷の範囲ま
で、一定温度に制御することができるし、ガスタービン
排ガス温度Texhを定格点から部分負荷の範囲にわた
って緩い傾斜温度特性に制御することができる。
【0058】その結果、スプレー水の蒸発潜熱分、プラ
ント効率を高めることができるし、また定格点の燃焼温
度一定部分負荷範囲を拡大することができることによ
り、部分負荷時のプラント効率を高めることができる。
さらには、スプレー水注入設備の省略により、制御の簡
素化を図ることも可能となる。
【0059】次に、図3は一軸型複合発電プラントに適
用した本発明の他の実施例を示す系統図、図16は本発
明のこの実施例によるプラントと、近年のコンバインド
サイクル用ガスタービンの燃焼温度,ガスタービン排ガ
ス温度,圧縮機通過空気流量および圧縮機入口案内翼開
度を比較して示した制御特性図、図17は本発明のこの
実施例のプラントと、近年のコンバインドサイクル用ガ
スータビンの燃焼温度,ガスタービン排ガス温度および
プラント効率を比較して示した特性図である。
【0060】この図3に示す実施例において、前記図4
に示す従来の一軸型複合発電プラントと同じ部材には同
じ符号を付けて示し、これ以上の説明を省略する。
【0061】しかして、この図3に示す実施例ではガス
タービン制御装置84に比例,積分回路94を介して接
続された比較器93に、蒸気使用設備側の要求負荷であ
る給電指令101を、負荷設定器102および負荷制限
回路103を介して送り込む一方、発電機42の実負荷
104をフィードバック信号として送り込むようになっ
ている。
【0062】また、前記ガスタービン制御装置84は給
電指令101が送られて来ると、その給電指令101に
対応する蒸気側受熱エネルギーの設定値89を取り込む
ようになっている。
【0063】一方、前記図1に示す実施例と同様、ガス
タービン1に設置された圧力検出器85により圧縮機吐
出圧力を検出し、温度検出器86によりガスタービン排
ガス温度Texhを検出し、その検出値をそれぞれガス
タービン制御装置84に送り込む。さらに、排熱回収ボ
イラ44に設置された温度検出器87により過熱蒸気温
度を検出し、他の温度検出器88により再熱蒸気温度を
検出し、その検出値もそれぞれガスタービン制御装置8
4に送り込む。
【0064】そして、ガスタービン制御装置84では前
記過熱蒸気温度および再熱蒸気温度の検出値より実過熱
蒸気受熱量および実再熱蒸気受熱量を演算し、両実蒸気
受熱量を加算する。
【0065】ついで、ガスタービン制御装置84では前
記蒸気側受熱エネルギーの設定値89と実蒸気受熱量と
の偏差を演算する。
【0066】他方、この実施例では検出された圧縮機吐
出圧力およびガスタービン排ガス温度から実ガスタービ
ン排ガス熱量を演算し、前記蒸気側受熱エネルギーの設
定値89と実ガスタービン排ガス熱量との偏差を演算す
る(図5参照)。ついで、前記蒸気側受熱エネルギーの
設定値89と実蒸気受熱量との偏差と、蒸気側受熱エネ
ルギーの設定値89と実ガスタービン排ガス熱量との偏
差との平均値を求める。
【0067】続いて、ガスタービン制御装置84では前
記両偏差の平均値としての偏差を解消し、かつ定格点か
ら当該負荷までの範囲内で燃焼温度Tfおよび蒸気温度
Tsを一定とするという制限条件を満足する燃料流量お
よび圧縮機通過空気流量を演算する。
【0068】ついで、ガスタービン制御装置84では前
記圧縮機吐出圧力およびガスタービン排ガス温度の検出
値と、燃料流量および圧縮機通過空気流量の演算値とに
より、燃料流量と圧縮機通過空気流量の制御量を演算す
る。そして、ガスタービン制御装置84により前記演算
された制御量に従ってガスタービンの燃料流量調節弁6
の制御部98に制御信号96を送り、燃料流量調節弁6
の開度を制御し、また圧縮機入口案内翼の制御回路99
に制御信号97を送り、IGV作動装置100を介して
圧縮機入口案内翼97の開度を制御する。
【0069】これにより、排熱回収ボイラ44で発生し
た蒸気にスプレー水を注入して減温することなく、蒸気
温度Tsをガスタービン1の下流側の制限条件を考慮し
た一定値に的確に制御することができる。
【0070】その結果、従来技術に比較してスプレー水
の蒸発潜熱分、プラント効率を高めることができるし、
図17からも分かるように、定格点の燃焼温度一定部分
負荷範囲を従来技術に比較して拡大できるので、部分負
荷時のプラント効率の向上を図ることもできる。
【0071】さらに、スプレー水注入設備を省略できる
結果、制御の簡素化を図ることができる。
【0072】なお、図1および図3に示す各実施例と
も、ガスタービン1の燃料流量と、圧縮機通過空気流量
とを演算し、この演算値に従ってガスタービン1の燃料
流量調節弁6の開度と圧縮機入口案内翼4の開度とを制
御するようにしているが、いずれか一方を制御すること
によって排熱回収ボイラの蒸気温度が規定値になるよう
に制御してもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1記載の発
明によれば、蒸気使用設備側の要求負荷に対応する蒸気
側受熱エネルギーと、排熱回収ボイラの過熱蒸気温度お
よび再熱蒸気温度の検出値から演算された実蒸気受熱量
の偏差を演算し、この偏差を解消しかつ定格点から部分
負荷まで燃焼温度および蒸気温度を一定とするという制
限条件を満足する燃料流量と圧縮機通過空気流量の少な
くとも一つを演算し、その演算値に従ってガスタービン
の燃料流量調節弁の開度と圧縮機入口案内翼の開度の少
なくとも一つを制御するようにしているので、蒸気温度
をガスタービンの下流側の制限条件を考慮した一定値に
制御でき、したがって排熱回収ボイラで発生した蒸気に
スプレー水を注入して蒸気温度を減温する必要がないの
で、スプレー水の蒸気潜熱分、プラント効率を高め得る
効果があり、定格点の燃焼温度一定部分負荷範囲を従来
技術に比べて拡大できるので、部分負荷時のプラント効
率を向上させ得る効果があり、スプレー水注入設備を省
略できるので、制御の簡素化を図り得る効果もある。
【0074】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、ガスタービン制御装置と、ガスタービンの圧縮機吐
出圧力を検出し、その検出値をガスタービン制御装置に
送り込む圧力検出器と、ガスタービンから排熱回収ボイ
ラに供給されるガスタービン排ガスの温度を検出し、そ
の検出値をガスタービン制御装置に送り込む温度検出器
と、排熱回収ボイラで発生した過熱蒸気の温度を検出
し、その検出値をガスタービン制御装置に送り込む温度
検出器と、同じく再熱蒸気の温度を検出し、その検出値
をガスタービン制御装置に送り込む温度検出器とを設置
するとともに、前記ガスタービン制御装置に、蒸気使用
設備側の要求負荷に対応する蒸気側受熱エネルギーと、
前記排熱回収ボイラの過熱蒸気および再熱蒸気の温度検
出器から送り込まれた蒸気温度により演算された実蒸気
受熱量の偏差を演算する機能と、前記演算された偏差を
解消し、かつ定格点から部分負荷まで燃焼温度および蒸
気温度を一定とするという制限条件を満足する燃料流量
と圧縮機通過空気流量の少なくとも一つを演算する機能
と、前記演算された燃料流量と圧縮機通過空気流量と、
前記圧力検出器から送り込まれた圧縮機吐出圧力の検出
値と、前記温度検出器から送り込まれたガスタービン排
ガス温度の検出値とにより、燃料流量と圧縮機通過空気
流量の少なくとも一つの制御量を演算する機能と、前記
演算された制御量に従ってガスタービンの燃料流量調節
弁の制御部と圧縮機入口案内翼の制御部の少なくとも一
つに制御信号を送り込む機能とを付与しているので、前
記本発明方法を的確に実施し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合発電プラントに適用した本発明の一実施例
を示す系統図である。
【図2】複合発電プラントにおける従来技術を示す系統
図である。
【図3】一軸型複合発電プラントに適用した本発明の他
の実施例を示す系統図である。
【図4】一軸型複合発電プラントの従来技術を示す系統
図である。
【図5】図1に示す実施例の制御系統図である。
【図6】図5に示す制御系統図中のF(x)1の説明図
である。
【図7】図5に示す制御系統図中のF(x)2の説明図
である。
【図8】図5に示す制御系統図中のF(x)3の説明図
である。
【図9】図5に示す制御系統図中のF(x)4の説明図
である。
【図10】図1に示す実施例の排熱回収ボイラの熱交換
特性を示す図である。
【図11】本発明の図1に示す実施例におけるガスター
ビン排ガス温度および排熱回収ボイラの蒸気温度の部分
負荷制御特性を示す図である。
【図12】近年のコンバインドサイクル用ガスタービン
の排ガス温度および蒸気温度の部分負荷時制御特性を示
す図である。
【図13】従来のシンプルサイクル用ガスタービンとコ
ンバインドサイクル用ガスタービンの燃焼温度,排ガス
温度,圧縮機通過空気流量および圧縮機入口案内翼開度
の部分負荷時制御特性を示す図である。
【図14】従来のコンバインドサイクル用ガスタービン
と近年のコンバインドサイクル用ガスタービンの燃焼温
度,ガスタービン排ガス温度,圧縮機通過空気流量およ
び圧縮機入口案内翼開度の部分負荷時制御特性を示す図
である。
【図15】近年のコンバインドサイクル用ガスタービン
の燃焼温度,ガスタービン排ガス温度および圧縮機吐出
圧力の関係を示す図である。
【図16】近年のコンバインドサイクル用ガスタービン
と本発明を適用した一軸型複合発電プラントのガスター
ビン燃焼温度,ガスタービン排ガス温度,圧縮機通過空
気流量および圧縮機入口案内翼開度を比較して示した制
御特性図である。
【図17】近年のコンバインドサイクル用ガスタービン
と本発明を適用した一軸型複合発電プラントのガスター
ビン燃焼温度,ガスタービン排ガス温度およびプラント
効率を比較して示した特性図である。
【符号の説明】
1…ガスタービン、3…空気圧縮機、4…圧縮機入口案
内翼、6…燃料流量調節弁、7…燃焼器、8…膨張ター
ビン、9…発電機、10…排気ダクト、11…排熱回収
ボイラ、30…過熱蒸気使用設備、32…再熱蒸気使用
設備、35…蒸気タービン、42…発電機、43…排気
ダクト、44…排熱回収ボイラ、84…ガスタービン制
御装置、85…圧縮機吐出圧力を検出する圧力検出器、
86…ガスタービン排ガスの温度検出器、87…過熱蒸
気の温度検出器、88…再熱蒸気の温度検出器、89…
蒸気側受熱エネルギーの設定値、90…蒸気使用設備側
の要求負荷、93…比較器、95…蒸気使用設備側の実
負荷、99…圧縮機入口案内翼の制御回路、100…I
GV作動装置、101…蒸気使用設備側の要求負荷であ
る給電指令、104…発電機の実負荷。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 重兵衛 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 秋山 孝生 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンと、排熱回収ボイラと、発
    電機と、排熱回収ボイラの過熱器および再熱器から発生
    した蒸気を使用する蒸気使用設備とを備えた複合発電プ
    ラントの蒸気温度制御方法において、前記蒸気使用設備
    側の要求負荷に対応する蒸気側受熱エネルギーと、排熱
    回収ボイラの過熱蒸気温度および再熱蒸気温度の検出値
    から演算された実蒸気受熱量の偏差を演算し、この偏差
    を解消しかつ定格点から部分負荷まで燃焼温度および蒸
    気温度を一定とするという制限条件を満足する燃料流量
    と圧縮機通過空気流量の少なくとも一つを演算し、その
    演算値に従ってガスタービンの燃料流量調節弁の開度と
    圧縮機入口案内翼の開度の少なくとも一つを制御するこ
    とを特徴とする複合発電プラントの蒸気温度制御方法。
  2. 【請求項2】 ガスタービンと、排熱回収ボイラと、発
    電機と、排熱回収ボイラの過熱器および再熱器から発生
    した蒸気を使用する蒸気使用設備とを備えた複合発電プ
    ラントの蒸気温度制御装置において、ガスタービン制御
    装置と、ガスタービンの圧縮機吐出圧力を検出し、その
    検出値をガスタービン制御装置に送り込む圧力検出器
    と、ガスタービンから排熱回収ボイラに供給されるガス
    タービン排ガスの温度を検出し、その検出値をガスター
    ビン制御装置に送り込む温度検出器と、排熱回収ボイラ
    で発生した過熱蒸気の温度を検出し、その検出値をガス
    タービン制御装置に送り込む温度検出器と、同じく再熱
    蒸気の温度を検出し、その検出値をガスタービン制御装
    置に送り込む温度検出器とを設置するとともに、前記ガ
    スタービン制御装置に、蒸気使用設備側の要求負荷に対
    応する蒸気側受熱エネルギーと、前記排熱回収ボイラの
    過熱蒸気および再熱蒸気の温度検出器から送り込まれた
    蒸気温度により演算された実蒸気受熱量の偏差を演算す
    る機能と、前記演算された偏差を解消し、かつ定格点か
    ら部分負荷まで燃焼温度および蒸気温度を一定とすると
    いう制限条件を満足する燃料流量と圧縮機通過空気流量
    の少なくとも一つを演算する機能と、前記演算された燃
    料流量と圧縮機通過空気流量と、前記圧力検出器から送
    り込まれた圧縮機吐出圧力の検出値と、前記温度検出器
    から送り込まれたガスタービン排ガス温度の検出値とに
    より、燃料流量と圧縮機通過空気流量の少なくとも一つ
    の制御量を演算する機能と、前記演算された制御量に従
    ってガスタービンの燃料流量調節弁の制御部と圧縮機入
    口案内翼の制御部の少なくとも一つに制御信号を送り込
    む機能とを付与したことを特徴とする複合発電プラント
    の蒸気温度制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999015765A1 (en) * 1997-09-22 1999-04-01 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Cooling steam control method for combined cycle power generation plants
US6279308B1 (en) 1997-04-23 2001-08-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Cooling steam control method for combined cycle power generation plants
JP2004108266A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd クラッチを備えた一軸コンバインドプラントの運転制御装置及び運転制御方法。
JP2004346945A (ja) * 2004-08-10 2004-12-09 Toshiba Corp コンバインドサイクルプラントの蒸気温度制御方法及び装置
CN117648586A (zh) * 2024-01-29 2024-03-05 五寨县国耀绿色能源有限公司 一种基于数据分析的生物质发电异常监管控制系统

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