JPH07109816B2 - 電子音響集積回路およびその製造方法 - Google Patents

電子音響集積回路およびその製造方法

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JPH07109816B2
JPH07109816B2 JP4274001A JP27400192A JPH07109816B2 JP H07109816 B2 JPH07109816 B2 JP H07109816B2 JP 4274001 A JP4274001 A JP 4274001A JP 27400192 A JP27400192 A JP 27400192A JP H07109816 B2 JPH07109816 B2 JP H07109816B2
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和生 江田
豊 田口
章大 金星
哲義 小掠
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランジスタなどのS
i電子素子と共振子やフィルタなどの電気音響素子を一
体に集積した電子音響集積回路で、特に電圧制御発振器
などの発振回路や高周波増幅回路の小型軽量化、高性能
化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気音響素子を用いた電子回路、
例えば水晶の共振子を用いた発振器などの発振回路や、
水晶のフィルタを用いた高周波増幅回路では、発振を起
こしたり増幅するための電子素子であるトランジスタ、
および希望の周波数で発振させるための共振子や、希望
の周波数のみを取り出すためのフィルタと、若干のコン
デンサや抵抗などの電気部品より構成される。ここに用
いられる共振子やフィルタは、その振動周波数あるいは
選択周波数として、所定の値を持ち、その性能が十分長
期間安定であるように、金属管などの容器に密封されて
いる。そのため共振子やフィルタの形状寸法が共振子や
フィルタそのものの大きさの数倍にもなってしまい、自
動車電話、携帯電話など小型であることが極めて重要な
装置においては、その小型化が極めて重要な課題となっ
ている。
【0003】一方、Si基板上にスパッタリングなどの
薄膜技術により、ZnOやAlNなどの圧電体薄膜を形
成し、この圧電薄膜で共振子などを形成して、Si電子
素子と電気音響素子を一体に集積化する例が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、容器に収
納した共振子やフィルタとトランジスタおよび関連部品
を個別に基板上に接続する方法で構成した発振回路や高
周波増幅回路では、大きくかつ重くなるため、自動車電
話、携帯電話など小型、軽量を最も重要な要素とする装
置においては、好ましくないという課題があった。
【0005】また薄膜形成技術により、Si基板上に集
積化する方法では、形成できる膜がZnOやAlNなど
の一部の材料に限られており、またその特性はバルクの
特性よりも劣るものであり、また電気音響的性質の優れ
た水晶においては良好な薄膜は得られていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、トランジスタなどの電子素子を有するSi基板上
に、電気音響特性に優れた水晶基板を用いた電気音響素
子を、窒化珪素膜を介して接合することにより集積化し
たものである。
【0007】
【作用】上記のような構成とすることにより、小型軽
量、高性能の電子音響集積回路、特に発振回路や高周波
増幅回路が得られる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例の電子音響集積回路、特
に発振回路や高周波増幅回路に適用した場合の構成とそ
の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0009】(実施例1)本実施例の発振回路の構造の
第1の例を図1に示す。図1(a)は本実施例の構造の
側面図、図1(b)はその斜視図である。図において、
1はSi基板、2はSi基板1の上に窒化珪素膜により
接合された水晶基板からなる表面弾性波共振子、3はS
i基板上に形成されたトランジスタ、4は電圧により靜
電容量の変化する可変容量ダイオードチップ、5はコン
デンサやインダクタ、抵抗などの受動チップ部品、6は
表面弾性波共振子の電極、7は表面弾性波共振子の電極
とSi基板上の配線とを接続する接続ワイヤーである。
図では各部品の代表的配置の例のみを示したもので、実
際には図2の回路図に示す電圧制御発振器の構成になる
ように、各部品が配置され各電極が接続されている。ま
た抵抗やコンデンサ、可変容量ダイオードなどは、Si
基板に一体に作り込むことも可能である。Si基板1と
水晶基板2は、窒化珪素膜により接合されている。可変
容量ダイオードに加わる電圧を変えることにより、静電
容量を変え、発振周波数を変えることができる。このよ
うに一体に集積化されたものを密封容器に収納すること
により超小型の電圧制御発振器が得られる。このような
構造とすることにより、発振回路部と共振子を一体とし
て集積化できるため、従来よりも大幅な小型化が可能と
なった。このような構成とすることにより、従来のよう
に表面弾性波共振子を容器に密閉したものを個別につけ
たものに比べ、体積で約1/10、重量で約1/5とな
った。
【0010】接合を一般の樹脂などの接着剤を用いて行
うと、耐熱性や耐薬品性の面から、その後は半導体プロ
セスが行えないなどの問題点があるが、本実施例の方法
を用いれば、Si基板と水晶基板は、無機材料である窒
化珪素膜により接合されたものであり、そのような問題
が大幅に改善される。
【0011】また樹脂などの接着剤を用いて接着する
と、Si基板とその上に貼り付けた水晶基板の平行度が
悪くなり、その後に水晶基板上に、ホトリソグラフィー
で形成する櫛型電極の寸法精度が悪くなる。例えば、共
振周波数が1GHz程度になると、電極寸法は約1ミク
ロン以下の幅となる。したがって平行度が悪いと、準マ
イクロ波帯の表面弾性波共振子を形成することはできな
い。しかし本実施例の方法では、直接接合されており基
板表面の加工精度できまり、この精度は十分高くするこ
とができる。したがって以上のような問題が解決され
る。この効果は特に高周波で大きい。
【0012】また樹脂の接着剤を用いた場合、熱に弱い
問題や、熱膨張係数が有機物である樹脂と無機のSi基
板や水晶基板で大きく異なることによる、機械的歪によ
る長期信頼性の問題などがあったが、本実施例では、そ
のような問題も解決される。
【0013】本実施例では図2に示す回路構成の発振回
路の例を示したが、これ以外の発振回路の構成も同様に
一体化して集積化できることは明らかである。
【0014】(実施例2)本実施例の高周波増幅回路へ
の適用例を、図3に示す。図3は、フィルタと増幅回路
直結したものであり、構成部品は、フィルタ、トランジ
スタおよびコンデンサである。したがって実施例1また
は2と同様、Si基板に各種電子素子を、水晶基板に表
面弾性波フィルタを形成し、それらを図3に示す高周波
増幅回路になるように配線することにより、フィルタと
増幅回路を一体に集積化した電子音響集積回路が得られ
る。Si基板と水晶基板の接合は、実施例1と同様、窒
化珪素膜により接合することができ、その効果も実施例
1と同様である。。
【0015】(実施例3)本実施例の発振回路の製造方
法の他の例を示す。
【0016】まずSi基板の所定の箇所にエッチングな
どにより凹部を設け、その内部に、直接接合のための熱
処理温度以上で行うプロセス、例えば、拡散プロセスな
どを含めて、一連の半導体プロセス処理を行い、トラン
ジスタおよび可変容量ダイオードなどを形成する。拡散
プロセスは、通常1000℃以上の高温で行われる。次
に、各種電子素子を形成したSi部に保護膜を形成した
後、少なくとも接合部に窒化珪素膜をプラズマCVDな
どにより形成する。形成する窒化珪素の膜厚は、0.1
ー3ミクロン程度である。その後、窒化珪素膜表面およ
び接合する水晶基板表面を極めて清浄にする。その後そ
の表面を純水で十分洗浄し、すぐに一様に重ね合わせる
ことにより、容易に接合が得られる。この状態で熱処理
を行うことにより接合強度が強化される。100から8
00℃の温度で熱処理を行うと、その接合は更に強化さ
れる。熱処理温度が高い場合、Si基板と水晶基板の熱
膨張率の差があるため、形状、寸法などに多少の制約が
加えられるが、基本的には、高温で熱処理する場合ほ
ど、水晶基板の厚みを薄く、また面積を小さくしていけ
ば、剥離や破損なく接合強度の向上が可能である。次
に、接合の熱処理温度以下で処理する各種プロセス、例
えば電極形成などを実施し、その時あるいはその後、水
晶基板表面に真空蒸着等により、電極を形成し、さらに
通常のホトリソグラフィーにより、配線パターンを形成
する。電極はアルミニウムや金などが用いられる。接合
強化の熱処理効果は、例えば、200℃で、1時間程度
保持するだけでも接合強度は数倍に上がり、数10Kg
/平方cmの強度が得られる。窒化珪素膜はSi電子素
子保護膜と兼用することもできるため、その場合には製
造プロセスがより簡単になるとともに、信頼性も向上す
る。また本実施例ではSi基板側だけに窒化珪素膜を形
成したが、水晶基板側のみに形成してもよいし、両者の
基板上に形成しても同様の接合効果が得られる。
【0017】高周波増幅回路の場合、電気音響素子とし
てフィルタを用い、回路構成が少し異なるだけで、製造
は実施例3と同様に行えることは明らかである。
【0018】本実施例では共振子やフィルタとして、表
面弾性波素子の例で示したが、バルク波振動を利用した
電気音響素子に対してもほぼ同様にして適用できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような構成と製
造方法から成るので、以下に記載されるような効果を示
す。
【0020】いずれの実施例においても、まず第1に、
発振子やフィルタなどの電気音響素子とトランジスタな
どの電子素子を、一体に集積しているので、発振回路や
高周波増幅回路を大幅に小型化、軽量化する事が可能と
なり、従来の容器に収納した共振子やフィルタを用いる
場合に比べ、容積で約1/10、重さで約1/5にする
ことは容易である。
【0021】本実施例の接合方法は、Si基板と水晶基
板を窒化珪素膜で接合しているので、平面性が極めて良
く、動作周波数の設定に必要な、サブミクロンのホトリ
ソグラフィーが可能となるとともに、熱や振動などに対
する信頼性も大幅に向上するものである。
【0022】本実施例では、電圧制御発振器の発振回路
および高周波増幅回路の構成の例を示したが、基本的に
は電気音響素子とトランジスタなどの電子素子を一体に
集積できるものであり、これらに限らず、広く電子音響
集積回路一般に適用できるものである。
【0023】また本実施例の方法では、電気音響特性に
優れた水晶基板を用いることができ、またその結晶方位
も自由に選べることから、限られた材料でしか作れずま
たバルクの特性に劣る性能しか出せない薄膜方式のもの
よりも性能的に良いものが得られるものである。
【0024】また窒化珪素膜は、Si電子素子の耐環境
保護膜として用いることができるため、保護膜と接合膜
を兼ねることができ製造プロセス上有利であるととも
に、信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図
【図2】本発明の第1の実施例の回路構成図
【図3】本発明の第2の実施例の回路構成図
【符号の説明】
1 Si基板 2 共振子 3 トランジスタ 4 可変容量ダイオード 5 受動部品 6 電極 7 配線ワイヤー 8 窒化珪素膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si基板に、水晶基板が窒化珪素膜により
    接合されており、前記Si基板に電子素子を、前記水晶
    基板に電気音響素子を有することを特徴とする電子音響
    集積回路。
  2. 【請求項2】電気音響素子が共振子であり、集積回路が
    発振回路であることを特徴とする請求項1記載の電子音
    響集積回路。
  3. 【請求項3】電気音響素子がフィルタであり、集積回路
    が高周波増幅回路であることを特徴とする請求項1記載
    の電子音響集積回路。
  4. 【請求項4】Si基板に、接合強化のための熱処理温度
    以上の処理温度を必要とする電子素子形成に必要なプロ
    セスを行った後、接合部に窒化珪素膜を形成し、その表
    面を親水処理し、重ね合わせて熱処理することにより、
    前記Si基板に水晶基板を接合し、その後、前記Si基
    板に接合強化のための熱処理温度以下で行う電子素子形
    成ならびに配線に必要なプロセスと、前記水晶基板に電
    気音響素子を形成するプロセスを行うことにより、電子
    素子と電気音響素子を一体に集積化したことを特徴とす
    る電子音響集積回路の製造方法。
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