JPH07109159B2 - 超高圧水による洞道コンクリート表面はつり装置 - Google Patents

超高圧水による洞道コンクリート表面はつり装置

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JPH07109159B2
JPH07109159B2 JP16602488A JP16602488A JPH07109159B2 JP H07109159 B2 JPH07109159 B2 JP H07109159B2 JP 16602488 A JP16602488 A JP 16602488A JP 16602488 A JP16602488 A JP 16602488A JP H07109159 B2 JPH07109159 B2 JP H07109159B2
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、塩害等により劣化した洞道のコンクリート
表面を超高圧水の噴射によりはつり取る超高圧水による
洞道コンクリート表面はつり装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、劣化したコンクリートの表面部をはつる手段とし
ては、(1)圧縮空気を動力源とする衝撃式はつり工具
によりはつる手段、(2)鋼球または鋳鉄球等の硬質金
属球を圧縮空気の噴射力またはモータにより回転される
羽根車によりコンクリートの表面に衝突させて、コンク
リートの表面部をはつる手段等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、前記(1)のはつり手段の場合は、圧縮空気
により作動する衝撃式はつり工具におけるビットの打撃
力によりコンクリートをはつるので、圧縮空気による衝
撃力をコントロールして予定のはつり部分のみをはつる
ことは困難であり、予定のはつり部分以外の部分もはつ
られることが多く、しかも、はつる必要のない部分のコ
ンクリートにクラックが発生することがある。またビッ
トがコンクリートに埋設されている鉄筋を打撃した場合
は、鉄筋が損傷を受けたり曲がったりして、鉄筋を再利
用できないことがあり、かつはつり屑の上からビットで
コンクリートを打撃すると、はつり能力が低下するの
で、はつり屑を除去しながらはつり作業を行なわねばな
らず、そのためはつり作業が煩雑である。さらに劣化し
たコンクリート部分に埋設されている鉄筋は錆びている
が、前記衝撃式はつり工具では鉄筋の錆落としができな
いので、はつり終了後に鉄筋の錆落としを行なうという
二次工程が必要になり、施工が煩雑になる。さらにま
た、洞道コンクリートの表面側の劣化部分をはつる場
合、その劣化部分がケーブルあるいはケーブル収容ダク
ト等の裏側にあるときは、そのケーブルあるいはケーブ
ル収容ダクト等が邪魔になって、はつり作業が困難であ
る。
前記(2)のはつり手段の場合は、装置を小型化する
と、はつり能力が著しく低下し、かつ衝突させた硬質金
属球を回収する必要があるので、設備が大型化し、その
ため洞道等の小内径(内径約2m程度)のトンネルにおけ
るコンクリート表面のはつりには適用できない。また金
属球を鉄筋に衝突させただけでは、鉄筋の錆びを充分に
落とすことができないので、はつり作業後に、鉄筋錆落
とし装置を使用して鉄筋の錆びを落とすという煩雑な作
業を必要とする。
この発明は、小内径で内部にケーブルやケーブル収容ダ
クト等を配置している洞道コンクリートの表面部におけ
る任意位置の劣化部を、超高圧水の噴射により容易には
つることができ、かつはつり用超高圧水を利用して、は
つり部に露出した鉄筋の錆びを容易にかつ完全に落とす
ことができる超高圧水による洞道コンクリート表面はつ
り装置を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明の超高圧水による
洞道コンクリート表面はつり装置においては、洞道内を
走行する自走式台車1に、その自走式台車1に固定され
たガイドレール2によりガイドされて前後移動用駆動装
置3により洞道長手方向に移動される前後移動支持台4
が設けられ、その前後移動支持台4に、水平施回用駆動
装置5により水平旋回される水平旋回支持台6が取付け
られ、その水平旋回支持台6に固定されたガイド支柱7
に、昇降用駆動装置8により昇降移動される昇降支持部
材9が昇降自在に嵌設され、垂直旋回用駆動装置10によ
り回動される旋回用横軸11は前記昇降支持部材9により
支承され、その旋回用横軸11に固定された垂直旋回支持
部材12に、アーム移動用駆動装置13により旋回用横軸11
に直交する方向に移動されるアーム移動用支持部材14が
移動自在に取付けられ、前記旋回用横軸11に直交するよ
うに配置されてアーム回動用駆動装置15により回動され
る主アーム16の基端部は、前記アーム移動用支持部材14
により回動自在に支承され、前記主アーム16の先端部に
先端アーム17がほぼ直角に屈折連設されて屈折アーム18
が構成され、ノズル回転用駆動装置19により回転される
ノズル回動軸20は、前記主アーム16に平行に延長するよ
うに配置されて前記先端アーム17の先端部により支承さ
れ、ノズル回動軸20における洞道表面側の端部に固定さ
れたノズルホルダ21に、洞道コンクリートの表面に向か
って超高圧水を噴射する複数の水噴射ノズル22が、ノズ
ル回動軸直径方向に間隔をおいて取付けられている。
〔作 用〕
自走式台車1を停止させた状態で、前後移動用駆動装置
3を運転すると、前後移動支持台4およびこれにより支
持されている各部分が、ガイドレール2によりガイドさ
れて前後方向すなわち洞道長手方向に移動され、水平旋
回用駆動装置5を運転すると、水平旋回支持台6および
これにより支持されている各部分が、前記水平旋回支持
台6を通る垂直線を中心として水平旋回され、昇降用駆
動装置8を運転すると、昇降支持部材9がガイド支柱7
によりガイドされて昇降移動され、垂直旋回用駆動装置
10を運転すると、垂直旋回支持部材12およびこれにより
支持されている各部分が、水平な旋回用横軸11の中心線
を中心として垂直旋回され、アーム移動用駆動装置13を
動作させるとアーム移動用支持部材14およびこれにより
支持されている部分が旋回用横軸11の延長方向に直角な
方向に移動され、アーム回動用駆動装置15を運転する
と、屈折アーム18が主アーム16の中心線を中心として回
動され、ノズル回転用駆動装置19を運転すると、複数の
水噴射ノズル22を保持しているノズルホルダ21が回転さ
れる。
〔実施例〕
次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。
図面はこの発明の一実施例に係る超高圧水による洞道コ
ンクリート表面はつり装置を示すものであって、上向き
開口溝形断面の後部車体23と上向き開口溝形断面の中間
車体24と箱形の前部車体25とが直列に接合されると共に
ボルト26により着脱自在に連結されて、前後方向すなわ
ち洞道長手方向に延長する車体27が構成され、前記前部
車体25に左右方向に延長する駆動車軸28が軸受を介して
回転自在に架設され、その駆動車軸28の両端部に駆動車
輪29が固定され、かつ減速機突き電動機からなる走行用
駆動装置30は前記前部車体25の上部に固定され、その走
行用駆動装置30の出力軸に固定された駆動傘歯車31は、
前記前部車体25内において駆動車軸28に固定された従動
傘歯車32に噛み合わされている。
前記後部車体23の後部にキャスタ33のフレーム34が支軸
35により回動自在に取付けられ、キャスタ33の左右両側
において後部車体23の下部にブラケット36が固定され、
各ブラケット36にキャスタ方向調整用ボルト37が螺合さ
れ、そのボルト37の先端部に回動自在に取付けられた係
合金具38は、キャスタ33の支軸35よりも後方の下部にお
いて、キャスタ33のフレーム34の側面に係合され、前記
ブラケット36とこれに螺合されたキャスタ方向調整用ボ
ルト37とによりキャスタ方向調整装置39が構成されてい
る。
前記後部車体23の前部の左右両側と前記中間車体24の前
部および後部の左右両側とに、洞道内において後部車体
23および中間車体24を連結するとき、その後部車体23お
よび中間車体24を同一水平レベルに保持するための支持
車輪40が取付けられ、かつ後部車体23の前部の左右両側
および中間車体24の後部の左右両側のうちの一方に、位
置合わせ用ピン41に連設された螺杆42が挿通されてナッ
ト43により固定され、さらに前記後部車体23の前部およ
び中間車体24の後部のうちの他方に設けられた透孔に位
置合わせ用ピン受金具44が嵌合されて溶接により固定さ
れ、前記車体27と、前部車体25に取付けられて走行用駆
動装置30により駆動される駆動車輪29と、後部車体23に
取付けられたキャスタ33およびキャスタ方向調整装置39
とにより自走式台車1が構成され、洞道内で自走式台車
1の走行方向を調整する場合は、キャスタ方向調整装置
39によりキャスタ33の車輪45の向きを調整する。
前記車体27における後部車体23および中間車体24の左右
両側の上部に、前後方向に平行に延長するガイドレール
2が固定され、かつ前記後部車体23および中間車体24に
おける一方の側板の内面にガイドレール2と平行に延長
するラック46が固定され、箱形の前後移動支持台4の左
右両側に固定された下向き開口溝形の前後移動用ガイド
部材47は前記ガイドレール2に嵌合され、前記前後移動
支持台4の前部に固定された駆動装置ケーシング48内に
電動機49および減速機50が固定され、電動機49の回転軸
に固定された駆動歯車51と減速機50の入力軸に固定され
た従動歯車52とは中間歯車53に噛み合わされ、減速機50
の出力軸に固定されたピニオン54は前記ラック46に噛み
合わされ、前記電動機49とこれにより減速機50を介して
回転されるピニオン54とによって前後移動用駆動装置3
が構成されている。
前記前後移動支持台4に前進停止用リミットスイッチLS
1および後退停止用リミットスイッチLS2が取付けられ、
前記車体27の前部にリミットスイッチ操作用前部ストラ
イカ55が固定され、かつ前記車体27の後部にリミットス
イッチ操作用後部ストライカ56が固定され、電動機49を
正回転運動すると前後移動支持台4が前進移動され、前
部ストライカ55により前進停止用リミットスイッチLS1
が操作されると、その前進停止用リミットスイッチLS1
の信号により電動機49の運転が停止され、また電動機49
を逆回転運転すると前後移動支持台4が後退移動され、
後部ストライカ56により後退停止用リミットスイッチLS
2が操作されると、その後退停止用リミットスイッチLS2
の信号により電動機49の運転が停止される。
前記前後移動支持台4の上部に、水平旋回用筒体57が軸
受58を介して回動自在にかつ上下移動しないように嵌設
され、かつ、水平旋回用筒体57の上部に水平旋回支持台
6が載置されてボルト59により固定され、前記水平旋回
用筒体57の下部に従動傘歯車60がボルトにより固定さ
れ、さらに前記前後移動支持台4に減速機付き電動機か
らなる水平旋回用駆動装置5が固定され、その水平旋回
用駆動装置5の出力軸に固定された駆動傘歯車61が前記
従動傘歯車60に噛み合わされている。
前記前後移動支持台4の上部に右旋回停止用リミットス
イッチLS3が取付けられ、前記駆動装置ケーシング48の
上部に左旋回停止用リミットスイッチLS4が取付けら
れ、かつ前記水平旋回支持台6に各リミットスイッチLS
3,LS4を操作する旋回ストライカ62が固定され、水平旋
回用駆動装置5を正回転運転すると水平旋回支持台6が
右旋回され、旋回ストライカ62により右旋回停止用リミ
ットスイッチLS3が操作されると、その右旋回リミット
スイッチLS3の信号により水平旋回用駆動装置5の運転
が停止され、また水平旋回用駆動装置5を逆回転運転す
ると水平旋回支持台6が左旋回され、旋回ストライカ62
により左旋回停止用リミットスイッチLS4が操作される
と、その左旋回停止用リミットスイッチLS4の信号によ
り水平旋回用駆動装置5の運転が停止される。
左右方向に間隔をおいて配置された2本のガイド支柱7
の下端部が水平旋回支持台6に固定され、各ガイド支柱
7の上端部にわたって支持部材63が架設固定され、かつ
各ガイド支柱7の間に配置された昇降用螺杆64は水平旋
回支持台6および支持部材63により軸受を介して回動自
在に支承され、減速機付き電動機からなる昇降用駆動装
置8は前記支持部材63に固定され、さらに前記昇降用駆
動装置8の出力軸に固定された駆動歯車65は前記昇降用
螺杆64の上端部に固定された従動歯車66に噛み合わさ
れ、また昇降支持部材9が各ガイド支柱7に摺動自在に
嵌合されると共に、昇降支持部材9に固定された雌ねじ
部67が前記昇降用螺杆64に螺合されている。
垂直な支持部材68の上下両端部は水平旋回支持台6およ
び支持部材63に固定され、かつ前記支持部材68の上側に
上昇停止用リミットスイッチLS5が固定されると共に、
支持部材68の下側に下降停止用リミットスイッチLS6が
固定され、さらに前記昇降支持部材9には各リミットス
イッチLS5,LS6を操作する昇降ストライカ69が固定さ
れ、前記昇降用駆動装置8を正回転運転して昇降用螺杆
64を正回転させる、昇降支持部材9が上昇移動され、昇
降ストライカ69により上昇停止用リミットスイッチLS5
が操作されると、その上昇停止用リミットスイッチLS5
の信号により昇降用駆動装置8の運転が停止される。ま
た昇降用駆動装置8を逆回転運転して昇降用螺杆64を逆
回転させると、昇降支持部材9が下降移動され、昇降ス
トライカ69により下降停止用リミットスイッチLS6が操
作されると、その下降停止用リミットスイッチLS6の信
号により昇降用駆動装置8の運転が停止される。
箱形の支持フレーム70は前記昇降支持部材9に対しボル
ト71により着脱自在に固定され、減速機付き電動機から
なる垂直旋回用駆動装置10は支持フレーム70に固定さ
れ、かつ前後方向に延長する旋回用横軸11は前記支持フ
レーム70により軸受を介して回動自在に支承され、ウオ
ーム72および従動歯車73を固定した中間軸74は支持フレ
ーム70により軸受を介して回転自在に支承され、さらに
前記垂直旋回用駆動装置10の出力軸に固定された駆動歯
車75は前記従動歯車73に噛み合わされ、前記支持フレー
ム70により軸受を介して支承されている伝動軸76に、前
記ウオーム72に噛み合うウオーム歯車77が固定され、前
記伝動軸76と旋回用横軸11とは伝動機構78が介在され、
また前記旋回用横軸11の端部に固定された支持金具79に
垂直旋回支持部材12がボルト80により着脱自在に固定さ
れている。
前記垂直旋回用駆動装置10を正回転運転すると、垂直旋
回支持部材12が旋回用横軸11を中心として一方向に垂直
旋回され、前記垂直旋回用駆動装置10を逆回転運転する
と、垂直旋回支持部材12が旋回用横軸11を中心として他
方向に垂直旋回され、また昇降支持部材9には一方向旋
回停止用リミットスイッチおよび他方向旋回停止用リミ
ットスイッチ(それぞれ図示を省略した)が設けられ、
かつ前記垂直旋回支持部材12には各リミットスイッチを
操作するための旋回ストライカ83が固定される。
前記旋回用横軸11の延長方向に直角な垂直面上において
平行に延長する2本のガイド杆81の一端部はアーム移動
用支持部材14に固定され、各ガイド杆81を摺動自在に嵌
挿したガイド筒82は前記垂直旋回支持部材12に固定さ
れ、かつその垂直旋回支持部材12と前記アーム移動用支
持部材14とは空気圧シリンダからなるアーム移動用駆動
装置13を介して連結され、そのアーム移動用駆動装置13
によりアーム移動用支持部材14が旋回用横軸11に直交す
る方向に移動される。
前記ガイド杆81と同方向に延長する回動軸84は、前記ア
ーム移動用支持部材14により軸受を介して回動自在にか
つ軸長手方向に移動しないように支承され、前記旋回用
横軸11の延長方向に直交するように配置された主アーム
16の基端側内部に筒体85が嵌合されてボルトにより固定
され、さらにその筒体85は回動軸84に対しスプライン86
により摺動自在にかつ相対的に回動しないように嵌合さ
れ、また主アーム16内の中間部のばね受部と回動軸84に
固定されたばね受部材との間に緩衝用ばね87が介在され
ている。
前記アーム移動用支持部材14に減速機付き電動機からな
るアーム回動用駆動装置15が固定され、そのアーム回動
用駆動装置15の出力軸に固定された駆動歯車88は前記回
動軸84の基端部に固定された従動歯車89に噛み合わさ
れ、かつ前記主アーム16の先端部に先端アーム17がほぼ
直角に屈折連設されて屈折アーム18が構成され、前記ア
ーム回動用駆動装置15を正回転運転すると、屈折アーム
18が前記回動軸84を中心として一方向に回動され、また
前記アーム回動用駆動装置15を逆回転運転すると、屈折
アーム18が前記回動軸84を中心として他方向に回動され
る。さらにまた、アーム移動用駆動装置13の動作によ
り、アーム移動用支持部材14を介して屈折アーム18を洞
道コンクリート90に向かって前進移動した場合、もし屈
折アーム18が洞道コンクリート90に突き当たったとき
は、前記緩衝用ばね87が衝撃を緩衝する。
前記主アーム16の先端内部に、エアーモータからなるノ
ズル回転用駆動装置19が固定され、前記先端アーム17の
先端部に固定されたスイベルジョイント92に、超高圧水
供給用ポンプに接続されている超高圧水供給ホース91の
端部が接続され、かつノズル回動軸20は、主アーム16に
平行に延長するように配置されてスイベルジョイント92
内に回転自在に嵌設され、さらにノズル回動軸20におけ
る洞道コンクリート表面側の端部に固定されたノズルホ
ルダ21に、洞道コンクリート90の表面に向かって超高圧
水を噴射する複数(図示の場合は3箇)の水噴射ノズル
22がノズル回転軸直径方向に間隔をおいて取付けられて
いる。
前記ノズル回転用駆動装置19の出力軸に固定された駆動
スプロケット93と前記ノズル回動軸20に固定された従動
スプロケット94とにわたって、伝動用チェーン95が巻掛
けられ、かつそのチェーン95に緊張用スプロケット96が
係合され、前記ノズル回転用駆動装置19を運転すると、
ノズルホルダ21に取付けられた各水噴射ノズル22が、ノ
ズル回動軸20の中心線を中心として回動される。また前
記先端アーム17の先端部の洞道コンクリート表面側に、
ノズルホルダ21の近傍において近接スイッチ97が取付け
られ、水噴射ノズル22が洞道コンクリート90の表面に対
し所定の位置まで接近すると、近接スイッチ97が作動
し、その近接スイッチ97の信号によりアーム移動用駆動
装置13のアーム前進方向動作が停止される。
前記車体27の前部の左右両側および後部の左右両側に、
ブラケット98がボルトにより着脱自在に固定され、その
ブラケット98に螺合された垂直な突張固定用下部螺杆99
の下端部に下部受座100が回動自在に取付けられ、かつ
前記下部螺杆99の上端部に螺杆回動用ハンドル101が固
定され、さらに車体27の前部の中央および後部の中央
に、垂直な突張固定用上部螺杆102の下部がボルトによ
り着脱自在に固定され、中間に回動用ハンドル103を固
定した上部突張杆104の下部に固定された雌ねじ部材105
は前記上部螺杆102に螺合されている。
上部受座106に固定された螺杆107は上部突張杆104の上
端部に螺合され、かつ前記螺杆107に螺合されたロック
ナット108は上部突張杆104の上端部に圧接され、自走式
台車1を停止した状態で、下部螺杆99を回動して下部受
座100を洞道の下盤109に圧接させると共に、上部突張杆
104を回動して上部受座106を洞道コンクリート90の頂部
に圧接すると、自走式台車1が洞道内に強固に固定され
る。
車体27の前部に設けられた上部突張杆104の上部と前記
支持部材63に固定されたカバー110とに、中間部が上方
に突出するように弯曲している半円形の受金具111が固
定され、前記各駆動装置に対する給電ケーブル,信号ケ
ーブルと、前記アーム移動用駆動装置13に対する給気ホ
ースと、前記水噴射ノズル22に対する超高圧水供給ホー
スとからなるケーブル・ホース類112は、前記受金具111
により支持されている。
前述のように構成された洞道コンクリート表面はつり装
置の場合は、水平旋回支持台6を水平旋回および前後方
向に移動させることにより、複数の水噴射ノズル22を支
持している屈折アーム18を、水平旋回および前後方向移
動することができ、かつ昇降支持部材9を昇降させるこ
とにより前記屈折アーム18を昇降移動させることができ
ると共に、前記垂直旋回支持部材12を垂直旋回させるこ
とにより前記屈折アーム18を垂直旋回させることがで
き、さらにアーム移動用支持部材14を移動させることに
より、前記屈折アーム18を旋回用横軸11の延長方向に直
交する方向に移動することができ、しかもアーム回動用
駆動装置15を運転することにより、前記屈折アーム18
を、主アーム16を中心として回動することができる。し
たがって、先端アーム17の先端部に設けられている複数
の水噴射ノズル22を、洞道コンクリート90の表面の任意
位置に対向するように配置することができ、特に洞道内
のケーブル113やケーブル収容ダクト114の裏側にも前記
水噴射ノズル22を容易に配置することができる。
前記実施例の場合は、後部車体23,中間車体24,前部車体
25および突張固定装置の部分を分離することができ、か
つ水平旋回支持台6を筒体57から分離することができ、
さらに支持フレーム70を昇降支持部材9から分離できる
と共に、垂直旋回支持部材12を旋回用横軸11から分離で
きるので、はつり装置を地上の開口部から洞道内に搬入
したり、洞道内から開口部を通って地上に搬出する場
合、はつり装置を分解して容易に搬入および搬出するこ
とができる。
この発明を実施する場合、前記アーム移動用駆動装置13
としては、液圧シリンダに代えて減速機付き電動機から
なる駆動装置を使用し、その駆動装置により回転される
送り螺杆をアーム移動用支持部材14に固定された雌ねじ
部材に螺合してもよい。また先端アーム17の先端部の洞
道コンクリート側に、ノズルホルダ21の周囲を囲むゴム
製ミスト飛散防止カバーを取付けてもよい。
〔発明の効果〕
この発明は前述のように構成されているので、以下に記
載する効果を奏する。
自走式台車1を停止させた状態で、前後移動用駆動装置
3を運転すると、前後移動支持台4およびこれにより支
持されている各部分が、ガイドレール2によりガイドさ
れて前後方向すなわち洞道長手方向に移動され、水平旋
回用駆動装置5を運転すると、水平旋回支持台6および
これにより支持されている各部分が、前記水平旋回支持
台6を通る垂直線を中心として水平旋回され、昇降用駆
動装置8を運転すると、昇降支持部材9がガイド支柱7
によりガイドされて昇降移動され、垂直旋回用駆動装置
10を運転すると、垂直旋回支持部材12およびこれにより
支持されている各部分が、水平な旋回用横軸11の中心線
を中心として垂直旋回され、アーム移動用駆動装置13を
動作させるとアーム移動用支持部材14およびこれにより
支持されている部分が旋回用横軸11の延長方向に直角な
方向に移動され、アーム回動用駆動装置15を運転する
と、屈折アーム18が主アーム16の中心線を中心として回
動されるので、複数の水噴射ノズル22を保持しているノ
ズルホルダ21を洞道コンクリート90の表面の任意の位置
に対向させて、超高圧水の噴射により洞道コンクリート
90の表面部を容易にはつることができ、かつ主アーム16
の先端部に先端アーム17がほぼ直角に屈折連設されてい
るので、その先端アーム17の先端部に設けられた水噴射
ノズル22を洞道内のケーブル113やケーブル収容ダクト1
14等の裏側に入り込ませることができ、そのためケーブ
ル113やケーブル収容ダクト114等の設備を移設すること
なく、ケーブルあるいはケーブル収容ダクト等の裏側の
洞道コンクリートの表面部をも超高圧水の噴射により容
易にはつることができる。
また特にこの発明の場合は、水噴射ノズル22からの超高
圧水の噴射によりコンクリートの表面部をはつるので、
予定のはつり部分以外のコンクリートにクラックを発生
させることなく、予定のはつり部分の劣化したコンクリ
ートをはつることができ、しかも、はつり用の超高圧水
を利用して、鉄筋を曲げ変形させることなく鉄筋の錆び
を自動的にかつ確実に落とすことができ、さらにノズル
回動軸20における洞道コンクリート表面側の端部に固定
されたノズルホルダ21に、洞道コンクリートの表面に向
かって超高圧水を噴射する複数の水噴射ノズル22が、ノ
ズル回動軸直径方向に間隔をおいて取付けられているの
で、少数の水噴射ノズル22を使用して、比較的広い巾に
わたってコンクリートの表面部をはつることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示すものであって、第1図
は洞道内に設置された超高圧水による洞道コンクリート
表面はつり装置の側面図、第2図はそり縦断正面図、第
3図は前記はつり装置における自走式台車,前後移動支
持台および水平旋回支持台付近を示す一部縦断背面図、
第4図は前記はつり装置における自走式台車と前後移動
支持台の前後移動用駆動部とを示す縦断正面図、第5図
は自走式台車の走行装置を示す縦断正面図、第6図は自
走式台車におけるキャスタの方向調整装置を示す一部縦
断背面図、第7図は後部車体と中間車体との位置合わせ
接合部を示す縦断側面図、第8図は前後移動支持台に設
けられた水平旋回支持台の水平旋回装置を示す縦断側面
図、第9図は台車固定装置を示す一部切欠縦断側面図、
第10図は前記はつり装置の一部を示す平面図、第11図は
その一部切欠横断平面図、第12図は昇降支持部材の昇降
装置を示す一部縦断背面図、第13図は垂直旋回支持部材
の旋回装置を示す縦断側面図、第14図は第13図のA−A
線断面図、第15図は屈折アーム回動装置およびノズル回
動装置を示す一部縦断正面図、第16図はノズル回動装置
の左側面図、第17図は先端アームの先端部に取付けられ
たスイベルおよびノズルホルダ付近を示す右側面図、第
18図は電気ケーブルおよび給水ホース支持部を示す側面
図、第19図はその正面図である。 図において、1は自走式台車、2はガイドレール、3は
前後移動用駆動装置、4は前後移動支持台、5は水平旋
回用駆動装置、6は水平旋回支持台、7はガイド支柱、
8は昇降用駆動装置、9は昇降支持部材、10は垂直旋回
用駆動装置、11は旋回用横軸、12は垂直旋回支持部材、
13はアーム移動用駆動装置、14はアーム移動用支持部
材、15はアーム回動用駆動装置、16は主アーム、17は先
端アーム、18は屈折アーム、19はノズル回転用駆動装
置、20はノズル回動軸、21はノズルホルダ、22は水噴射
ノズル、23は後部車体、24は中間車体、25は前部車体、
26はボルト、27は車体、28は駆動車軸、29は駆動車輪、
30は走行用駆動装置、33はキャスタ、37はキャスタ方向
調整用ボルト、39はキャスタ方向調整装置、41は位置合
わせ用ピン、47は前後移動用ガイド部材、55はリミット
スイッチ操作用前部ストライカ、56はリミットスイッチ
操作用後部ストライカ、57は水平旋回用筒体、60は従動
傘歯車、61は駆動傘歯車、62は旋回ストライカ、63は支
持部材、64は昇降用螺杆、67は雌ねじ部材、68は支持部
材、69は昇降ストライカ、81はガイド杆、82はガイド
筒、84は回動軸、85は筒体、86はスプライン、87は緩衝
用ばね、90は洞道コンクリート、91は超高圧水供給ホー
ス、92はスイベルジョイント、97は近接スイッチ、99は
突張固定用下部螺杆、100は下部受座、101は螺杆回動用
ハンドル、102は突張固定用上部螺杆、103は回動用ハン
ドル、104は上部突張杆、105は雌ねじ部材、106は上部
受座、LS1は前進停止用リミットスイッチ、LS2は後退停
止用リミットスイッチ、LS3は右旋回停止用リミットス
イッチ、LS4は左旋回停止用リミットスイッチ、LS5は上
昇停止用リミットスイッチ、LS6は下降停止用リミット
スイッチである。
フロントページの続き (72)発明者 小林 知幾 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 岡野 光雄 東京都文京区湯島4丁目1番18号 株式会 社関電工内 (72)発明者 伏見 捷二 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号 飯 野ビル 東電設計株式会社第2土木本部内 (72)発明者 松下 祐輔 東京都新宿区津久戸町2番1 株式会社熊 谷組東京本社内 (56)参考文献 特公 昭53−11482(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洞道内を走行する自走式台車1に、その自
    走式台車1に固定されたガイドレール2によりガイドさ
    れて前後移動用駆動装置3により洞道長手方向に移動さ
    れる前後移動支持台4が設けられ、その前後移動支持台
    4に、水平旋回用駆動装置5により水平旋回される水平
    旋回支持台6が取付けられ、その水平旋回支持台6に固
    定されたガイド支柱7に、昇降用駆動装置8により昇降
    移動される昇降支持部材9が昇降自在に嵌設され、垂直
    旋回用駆動装置10により回動される旋回用横軸11は前記
    昇降支持部材9により支承され、その旋回用横軸11に固
    定された垂直旋回支持部材12に、アーム移動用駆動装置
    13により旋回用横軸11に直交する方向に移動されるアー
    ム移動用支持部材14が移動自在に取付けられ、前記旋回
    用横軸11に直交するように配置されてアーム回動用駆動
    装置15により回動される主アーム16の基端部は、前記ア
    ーム移動用支持部材14により回動自在に支承され、前記
    主アーム16の先端部に先端アーム17がほぼ直角に屈折連
    設されて屈折アーム18が構成され、ノズル回転用駆動装
    置19により回転されるノズル回動軸20は、前記主アーム
    16に平行に延長するように配置されて前記先端アーム17
    の先端部により支承され、ノズル回動軸20における洞道
    コンクリート表面側の端部に固定されたノズルホルダ21
    に、洞道コンクリートの表面に向かって超高圧水を噴射
    する複数の水噴射ノズル22が、ノズル回動軸直径方向に
    間隔をおいて取付けられている超高圧水による洞道コン
    クリート表面はつり装置。
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JP2015098067A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 清水建設株式会社 はつり装置
PT3292247T (pt) * 2015-01-18 2020-03-17 Aquatec Iq Tech Gmbh Máquina fresadora para pavimentos de faixas de rodagem e/ou revestimentos de estradas

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