JPH07108998A - 宇宙用二相ループ内液滴除去装置 - Google Patents

宇宙用二相ループ内液滴除去装置

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JPH07108998A
JPH07108998A JP5256981A JP25698193A JPH07108998A JP H07108998 A JPH07108998 A JP H07108998A JP 5256981 A JP5256981 A JP 5256981A JP 25698193 A JP25698193 A JP 25698193A JP H07108998 A JPH07108998 A JP H07108998A
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liquid
droplet
phase loop
droplets
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Toshiharu Oka
利春 岡
Ryoji Imai
良二 今井
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小重力環境において、簡単な構成で液滴混
合気体中の液滴を効果的に除去する。 【構成】 蒸発器2と凝縮器5を備えて宇宙用機器の排
熱を宇宙に放出する宇宙用二相ループの液滴混合気体4
を送る流通管路10内の液滴を除去する宇宙用二相ルー
プ内液滴除去装置であって、前記流通管路10に形成し
た拡径部11と、該拡径部11の内部に放射状に一体に
設けたスパイラル隔壁12と、前記拡径部11の内面に
配設した吸着材13と、該吸着材13に接続された液体
抜き出し管14とからなる液滴処理装置9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は宇宙ステーション或いは
宇宙往還機等に備えられる宇宙用二相ループ内液滴除去
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】宇宙ステーションや宇宙往還機等におい
ては、それらの内部で発生する排熱を外部(宇宙)に排
出するために、二相流体排熱ループ(二相ループと言
う)を備えることが考えられている。
【0003】機器の冷却等を行った液体が液滴となって
気体中に飛散した場合、地上では重力によって自然分離
させることができるが、微小重力環境においては、一旦
飛散した液滴は重力を有しないために分離されることな
く飛散した状態を持続することになる。宇宙空間におい
て用いられる液体は、通常地上から運搬された貴重な資
源であり、よって宇宙空間等の微小重力環境では、液体
を繰り返し使用する必要があり、従って気体中に飛散し
た液滴は回収して再使用する必要がある。
【0004】図13は、従来考えられている宇宙用二相
ループの一例を示したもので、該宇宙用二相ループは、
液体1を蒸発器(コールドプレート)2に送って蒸発さ
せることにより、宇宙ステーションや宇宙往還機の制御
系や駆動装置等の発熱源3からの熱を除去して冷却を行
い、この時自身は蒸発して一部が蒸発されない液滴を混
合した液滴混合気体4の状態で凝縮器(ラジエータ)5
に送られて宇宙に熱を放出し、自身は凝縮して液化さ
れ、再び液体1となって送液ポンプ6により前記蒸発器
に送給されるようになっている。
【0005】又、図14は図13とは別の宇宙用二相ル
ープを示したもので、前記蒸発器2からの液滴混合気体
4を圧縮機7を介して凝縮器5に送るようにしており、
従って図13の送液ポンプ6は備えておらず、蒸発器2
に液体1を送る管路に液体1の温度低下と圧力低下を行
うための膨張弁8を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記図13の
宇宙用二相ループにおいては、蒸発器2において液体1
を蒸発させた際、宇宙空間では重力がないことにより液
体1が気化せずに液滴の状態で気体中に飛散する状態が
発生し易く、よってこの液滴が蒸発器2からの液滴混合
気体4を流動させる流通管路10における前記蒸発器2
の出口近傍の内壁面に付着し、流動しなくなってしまう
問題を生じる。
【0007】又、図14の宇宙用二相ループにおいて
は、前記液滴混合気体4が圧縮機7に送られることによ
り、圧縮機7の圧縮性能を著しく低下させてしまう問題
を生じる。
【0008】またこれらの問題を解決するために、液滴
除去装置に関する種々の研究が進められているが、宇宙
空間で使用される各種機器は、軽量小型であること、駆
動エネルギーが小さいか不要で、作動が確実で故障の発
生が少ないこと等が要求され、このような要求に答えら
れる有効な装置は未だ提案されていない。
【0009】本発明は、上記した課題に鑑みてなしたも
ので、簡単で故障を生じにくい構成を有して、宇宙用二
相ループ内の液滴を効果的に除去することができる宇宙
用二相ループ内液滴除去装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、蒸発
器と凝縮器を備えて宇宙用機器の排熱を宇宙に放出する
宇宙用二相ループの液滴混合気体を送る流通管路内の液
滴を除去する宇宙用二相ループ内液滴除去装置であっ
て、前記流通管路に形成した拡径部と、該拡径部の内部
に放射状に一体に設けたスパイラル隔壁と、前記拡径部
の内面に配設した吸着材と、該吸着材に接続された液体
抜き出し管とからなる液滴処理装置を設けたことを特徴
とする宇宙用二相ループ内液滴除去装置である。
【0011】請求項2の発明は、吸着材に接続された液
体抜き出し管を設けることに代えて、拡径部の外側に加
熱装置を設けたことを特徴とする宇宙用二相ループ内液
滴除去装置である。
【0012】請求項3の発明は、蒸発器と凝縮器を備え
て宇宙用機器の排熱を宇宙に放出する宇宙用二相ループ
の液滴混合気体を送る流通管路内の液滴を除去する宇宙
用二相ループ内液滴除去装置であって、両端を端面板に
よって閉塞された外胴と、該外胴の内部に所要の環状通
路を形成するよう同心に配置して一端が一方の端面板に
固定され、他端が他方の端面板と僅かの隙間を有した内
胴と、前記環状通路を半径方向に区画する1枚の区画板
と、該区画板によって仕切られた環状通路の一端に半径
方向に開口して前記流通管路の上流側管に接続された液
滴混合気体導入口と、前記環状通路の他端に半径方向に
開口して流通管路の下流側管に接続された気体導出口
と、前記内胴外面及び外胴内面に前記隙間が形成された
側に向けて幅が小さくなるように形成したテーパ溝と、
前記隙間に連通する液体抜き出し管とからなる液滴処理
装置を設けたことを特徴とする宇宙用二相ループ内液滴
除去装置である。
【0013】請求項4の発明は、隙間に連通する液体抜
き出し管を設けることに代えて、外胴及び端面板の外側
に加熱装置を設けたことを特徴とする宇宙用二相ループ
内液滴除去装置である。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、液滴混合気体がスパイラ
ル隔壁間に導入されると、液滴は慣性によってスパイラ
ル隔壁に衝突してスパイラル隔壁に付着し、またスパイ
ラル隔壁によって旋回力を受けて流動する気体の流れに
乗った液滴は、旋回による遠心力の作用によって外周の
吸着材に衝突して吸着される。また、スパイラル隔壁に
付着した液滴はスパイラル隔壁が対数渦巻き形状を有し
ていることにより前記気体の流動に伴って外周の吸着材
の方向に移動され、液体抜き出し管によって外部に抜出
される。従って液滴混合気体から液滴が効果的に除去さ
れて、下流には液滴が除去された気体のみが導かれるよ
うになる。
【0015】請求項2の発明では、加熱装置によって拡
径部を加熱すると、吸着材に集められた液体が蒸発さ
れ、又拡径部と一体のスパイラル隔壁も伝熱によって加
熱されることによりスパイラル隔壁に付着した液滴も蒸
発され、よって下流には液滴を含まない気体のみが導か
れる。
【0016】請求項3の発明では、液滴混合気体が液滴
混合気体導入口に導入されると、液滴は慣性によって内
胴、及び外胴に衝突して付着し、また内胴と外胴との間
のU字流路を流動する気体の流れに乗った液滴は、遠心
力の作用によって外胴の内面に付着される。前記内胴及
び外胴に付着した液滴は内胴及び外胴に形成されたテー
パ溝に滲み込み、該テーパ溝が隙間の方向に向かって幅
が狭くなるように形成されているので、毛管現象によっ
て隙間の方向に移動し、さらに毛管現象により隙間を満
たし、液体抜き出し管によって外部に抜出される。従っ
て液滴混合気体から液滴が効果的に除去されて、下流に
は液滴が除去された気体のみが導かれるようになる。
【0017】請求項4の発明では、加熱装置によって外
胴及び端面板を外側から加熱すると、外胴及び端面板の
内面に付着した液体が蒸発され、又端面板に固定した内
胴も伝熱によって加熱されることにより内胴に付着した
液滴も蒸発され、下流には液滴を含まない気体のみが導
かれる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0019】図11は、前記図13に示した宇宙用二相
ループの蒸発器2と凝縮器5との間の流通管路10に本
発明の液滴処理装置9を備えた場合を示しており、また
図12は、前記図14に示した宇宙用二相ループの蒸発
器2と圧縮機7との間の流通管路10に本発明の液滴処
理装置9を備えた場合を示している。
【0020】図1及び図2は請求項1の液滴処理装置9
の一実施例を示すもので、該液滴処理装置9は、蒸発器
2からの液滴混合気体4の流通管路10に拡径部11を
形成し、該拡径部11の内部に、スパイラル隔壁12を
一体に形成している。スパイラル隔壁12は、1枚〜8
枚程度(図では3枚)の複数の細長い薄板12aを中心
棒12bの外周に長手方向に捩って取付けると共に、図
2に実線で示すように中心から外部に向かって直線形状
にするか、或いは破線で示すように対数渦巻きr=0.
5exp(1.35θ)になるように湾曲させた形状と
する。この対数渦巻きとした時には、スパイラル隔壁1
2の凹面側に沿って液滴混合気体4が送られるように形
成する。
【0021】前記拡径部11の内面には、前記流通管路
10内面と略同一の内面径を有するように繊維状ウィッ
ク材等からなる吸着材13を配置しており、また、前記
拡径部11の吸着材13に液体抜き出し管14の一端を
接続し、該液体抜き出し管14の他端を図11に示す凝
縮器5と送液ポンプ6との間の液体管15に接続してい
る。これにより、吸着材13に回収された液体は、液体
抜き出し管14を介して送液ポンプ6に吸引され、再び
蒸発器2に導かれて利用されることになる。
【0022】又、図12の場合は、前記吸着材13に小
型の送液ポンプ16を有した液体抜き出し管14の一端
を接続し、該液体抜き出し管14の他端を図12に示す
凝縮器5と膨張弁8との間の液体管15に接続し、前記
吸着材13に回収された液体を液体管15に強制的に送
るようにしている。
【0023】図1及び図2の構成では、液滴を含んだ液
滴混合気体4が液滴処理装置9のスパイラル隔壁12間
に導入されると、液滴は慣性によってスパイラル隔壁1
2の薄板12a表面に衝突して薄板12a表面に付着
し、またスパイラル隔壁12によって旋回力を受けて流
動する気体の流れに乗った液滴は、旋回による遠心力の
作用によって外周の吸着材13に衝突して吸着される。
また、スパイラル隔壁12に付着した液滴は、液滴混合
気体4の旋回流による遠心力の作用、更にはスパイラル
隔壁12の薄板12aが対数渦巻き形状を有している場
合にはそれによる外方に向う力の作用によって、気体の
流動に伴って外周の吸着材13の方向に移動され、吸着
材13に集められる。吸着材13に集められた液体は、
図11又は図12に示す液体抜き出し管14を介して液
体管15に送られて再使用される。
【0024】従って、蒸発器2からの液滴混合気体4か
ら液滴を効果的に除去することができるので、流通管路
10の内面に液体が付着して流動しなくなるような問題
の発生を防止することができ、更に図12では液滴が除
去された気体のみを圧縮機7に導入できることにより圧
縮機7の圧縮効率を高めることができる。
【0025】図3及び図4は、請求項2の液滴処理装置
9の一実施例を示すもので、図1及び図2に示した吸着
材13に接続した液体抜き出し管14を設けることな
く、拡径部11の外側に加熱装置17を設けている。加
熱装置17は、図示するような面ヒータ或いは通常の抵
抗線を用いたヒータ、又は高温媒体を拡径部11の外周
に通すようにしたジャケット式等、種々の方式を用いる
ことができる。
【0026】図3及び図4の構成では、加熱装置17に
よって拡径部11を加熱すると、吸着材13に集められ
た液体が加熱されて蒸発し、又拡径部11と一体のスパ
イラル隔壁12も伝熱によって加熱されるので、該スパ
イラル隔壁12に付着した液滴も蒸発するようになり、
よって流通管路10の内面に液体が付着して流動しなく
なるようなことがなく、また液滴によって圧縮機7の圧
縮効率が低下されることもない。
【0027】図5及び図6は、請求項3の液滴処理装置
9の一実施例を示すもので、該液滴処理装置9は、両端
を端面板18,19によって閉塞された外胴20を備
え、該外胴20の内部に所要の環状通路21を形成する
よう同心に配置して、一端を一方の端面板18に固定
し、他端を他方の端面板19との間に僅かな隙間22を
形成させて支持した内胴23とを備えている。
【0028】又、前記環状通路21を半径方向に区画す
る1枚の区画板24を前記内胴23に固定し、該区画板
24によって仕切られた環状通路21の一端に半径方向
に連通して流通管路10の上流側管10a(図11及び
図12の蒸発器2側)に接続された液滴混合気体導入口
25と、前記環状通路21の他端に半径方向に連通して
流通管路10の下流側管10b(図11及び図12の凝
縮器5又は圧縮機7側)に連通した気体導出口26を設
ける。
【0029】前記内胴23の外面、及び外胴20の内面
には図9、図10に示すように、前記隙間22が形成さ
れた側に向けて(図6、図10では上から下に向けて)
幅が小さくなるように形成したテーパ溝27を設け、前
記端面板18には中心側から外胴20に向けて幅が小さ
くなるようにテーパ溝28を放射状に設け、また隙間2
2側の端面板19の内面には、外側から中心側に向けて
幅が狭くなるように形成したテーパ溝29を放射状に設
け、前記テーパ溝27,28,29により液を集めるよ
うにしたウィック30を構成する。更に、前記隙間22
に連通するように外胴20の軸心部に液体抜き出し管1
4を設け、前記ウィック30によって液体を液体抜き出
し管14に集めるようにしている。
【0030】図5及び図6の構成では、液滴を含んだ液
滴混合気体4が液滴混合気体導入口25に導入される
と、液滴は慣性によって外胴20及び内胴23に衝突し
て付着し、また外胴20と内胴23との間の環状通路2
1を流動する気体の流れに乗った液滴は、遠心力の作用
によって外胴20の内面に付着される。前記外胴20及
び内胴23に付着した液滴は外胴20及び内胴23に形
成されたテーパ溝27に滲み込み、該テーパ溝27が隙
間22に方向に向かって幅が狭くなるように形成されて
いるので、毛管現象により隙間22の方向(幅が狭くな
る方向)に移動し、毛管現象によって隙間22を満たし
た液体は、液体抜き出し管14によって外部に抜出され
る。従って図5及び図6の実施例によっても液滴混合気
体4の液滴を効果的に除去することができ、気体導出口
26からは気体のみが導出されるようになる。
【0031】図7及び図8は請求項4の液滴処理装置9
の一実施例を示すもので、前記図6の隙間22に連通す
る液体抜き出し管14を設けることに代えて、外胴20
及び端面板18,19の外側に加熱装置31を設けてい
る。この実施例の場合、液体抜き出し管14を設けない
ので、隙間22を設ける必要が無く、従って内胴23を
端面板18,19間に固定するようにし、且つウィック
30は液滴を吸着しやすくなっていれば良いので、テー
パ形状としなくても良い。加熱装置17は、面ヒータ或
いは通常の抵抗線を用いたヒータ、又は高温媒体を外胴
20及び端面板18,19の外周に通すようにしたジャ
ケット式等、種々の方式を用いることができる。
【0032】図7及び図8の構成では、加熱装置31に
よって外胴20及び端面板18,19を外側から加熱す
ることにより、外胴20及び端面板18,19の内面に
付着した液体が蒸発され、又端面板18に固定した内胴
23も伝熱によって加熱されるので、内胴23に付着し
た液滴も蒸発されるようになり、液滴混合気体4から液
滴を効果的に除去することができる。
【0033】尚、本発明は前記実施例にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に於い
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】請求項1及び3の発明によれば、駆動源
等を有さず、簡単で故障を生じにくい構成の液滴処理装
置を備えて液滴混合気体の液滴を効果的に回収できるよ
うにしているので、流通管路の内面に液体が付着して流
動しなくなるような問題の発生を防止することができ、
また圧縮機を備えた宇宙用二相ループでは圧縮機の圧縮
効率を高めることができる。
【0035】請求項2及び4の発明によれば、液滴混合
気体中の液滴を効果的に付着回収し、更に加熱装置によ
り確実に気化させることができるようにしているので、
宇宙用二相ループの流通管路の内面に液体が付着して流
動しなくなるような問題の発生を防止でき、また圧縮機
を備えた宇宙用二相ループでは圧縮機の圧縮効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す切断側面図で
ある。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】請求項2の発明の一実施例を示す切断側面図で
ある。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】請求項3の発明の一実施例を示す切断平面図で
ある。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】請求項4の発明の一実施例を示す切断平面図で
ある。
【図8】図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】図6のテーパ溝の一例を詳細に示す正面図であ
る。
【図10】図9のX−X矢視図である。
【図11】本発明を適用した宇宙用二相ループの一例を
示す概略図である。
【図12】本発明を適用した宇宙用二相ループの別の例
を示す概略図である。
【図13】従来の宇宙用二相ループの一例を示す概略図
である。
【図14】従来の宇宙用二相ループの別の例を示す概略
図である。
【符号の説明】
2 蒸発器 4 液滴混合気体 5 凝縮器 9 液滴処理装置 10 流通管路 10a 上流側管 10b 下流側管 11 拡径部 12 スパイラル隔壁 13 吸着材 14 液体抜き出し管 17 加熱装置 18 端面板 19 端面板 20 外胴 21 環状通路 22 隙間 23 内胴 24 区画板 25 液滴混合気体導入口 26 気体導出口 27 テーパ溝 31 加熱装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器と凝縮器を備えて宇宙用機器の排
    熱を宇宙に放出する宇宙用二相ループの液滴混合気体を
    送る流通管路内の液滴を除去する宇宙用二相ループ内液
    滴除去装置であって、前記流通管路に形成した拡径部
    と、該拡径部の内部に放射状に一体に設けたスパイラル
    隔壁と、前記拡径部の内面に配設した吸着材と、該吸着
    材に接続された液体抜き出し管とからなる液滴処理装置
    を設けたことを特徴とする宇宙用二相ループ内液滴除去
    装置。
  2. 【請求項2】 吸着材に接続された液体抜き出し管を設
    けることに代えて、拡径部の外側に加熱装置を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の宇宙用二相ループ内液滴
    除去装置。
  3. 【請求項3】 蒸発器と凝縮器を備えて宇宙用機器の排
    熱を宇宙に放出する宇宙用二相ループの液滴混合気体を
    送る流通管路内の液滴を除去する宇宙用二相ループ内液
    滴除去装置であって、両端を端面板によって閉塞された
    外胴と、該外胴の内部に所要の環状通路を形成するよう
    同心に配置して一端が一方の端面板に固定され、他端が
    他方の端面板と僅かの隙間を有した内胴と、前記環状通
    路を半径方向に区画する1枚の区画板と、該区画板によ
    って仕切られた環状通路の一端に半径方向に開口して前
    記流通管路の上流側管に接続された液滴混合気体導入口
    と、前記環状通路の他端に半径方向に開口して流通管路
    の下流側管に接続された気体導出口と、前記内胴外面及
    び外胴内面に前記隙間が形成された側に向けて幅が小さ
    くなるように形成したテーパ溝と、前記隙間に連通する
    液体抜き出し管とからなる液滴処理装置を設けたことを
    特徴とする宇宙用二相ループ内液滴除去装置。
  4. 【請求項4】 隙間に連通する液体抜き出し管を設ける
    ことに代えて、外胴及び端面板の外側に加熱装置を設け
    たことを特徴とする請求項3記載の宇宙用二相ループ内
    液滴除去装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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