JPH0710767U - 脱着自在のワッペン状刺繍装飾品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、粘着シートを接着したワッペン状
の刺繍装飾品を、刺繍装飾を施そうとする被刺繍装飾体
にはりつけるだけで、あらゆる固形物に、刺繍装飾を施
すことを可能にするとともに、粘着シートを接着加工し
た刺繍装飾品の組み合わせを変えること等によって、装
飾の模様替えが簡単にできるようにしている。 【構成】 本考案は、ワッペン状に刺繍加工した刺繍装
飾品に、あらゆる固形物に対し常温で繰り返し使用可能
な、特殊粘着エラストマーによる粘着シートを、接着剤
で半永久的に接着することにより、あらゆる固形物に対
し、刺繍装飾品の脱着が自在になるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、天然繊維や合成繊維・皮革はもとより、極厚の布製品をはじめ、木 製品・合成樹脂製品・ガラス製品・金属製品・その他の鉱物製品にいたる、あら ゆる固形物に、直接、刺繍加工したのと同じような装飾を施すことを可能とし、 しかも流行や好みもしくはそれらの変化等に応じた装飾の模様替えが簡単にでき るようにした、脱着自在のワッペン状刺繍装飾品に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

これまでの刺繍技術では、直接、刺繍加工できるものは、天然繊維や合成繊維 ・皮革など縫い針が貫通する薄い固形物に限られ、極厚の布製品をはじめ、木製 品・合成樹脂製品・ガラス製品・金属製品・その他の鉱物製品などの固形物に、 直接、刺繍加工を施すことができない。

【０００３】 また、天然繊維や合成繊維・皮革など刺繍加工が可能な素材であっても、いっ たん、直接、刺繍加工したり、刺繍加工した刺繍装飾品を接着したりした場合に は、その取り外しが極めて困難であり、仮に取り外せたとしても生地に針跡や接 着跡を残すなどの問題があり、装飾の模様替えが事実上不可能である。

【０００４】 さらに、極厚の布製品をはじめ、木製品・合成樹脂製品・ガラス製品、金属製 品・その他の鉱物製品など、現在の刺繍技術で刺繍加工が不可能な固形物に刺繍 装飾を施すため、刺繍加工したワッペンやパッチ状等の装飾品を接着剤で半永久 的に接着する方法がとられてきたが、この方法だと、いったん接着すると、取り 外しが極めて困難であり、仮に取り外せても刺繍装飾品を壊したり、被装飾体に 接着跡や取り外し傷をつけるなどの問題があり、装飾の模様替えが事実上不可能 である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は、天然繊維や合成繊維・皮革等に施した刺繍装飾の脱着を、簡単かつ 生地に針跡や接着跡などをつけずに可能にすることにより、流行や好みもしくは これらの変化等に応じて、簡単に装飾の模様替えができるようにしようとするも のである。

【０００６】 同時に、本考案は、極厚の布製品をはじめ、木製品・合成樹脂製品・ガラス製 品・金属製品・その他の鉱物製品など、現在の刺繍技術では刺繍加工が不可能な ものに、直接、刺繍加工したのと同じような刺繍装飾を施すとともに、刺繍装飾 品の脱着を、簡単かつ生地に接着跡や取り外し傷をつけずに可能にすることによ り、流行や好みもしくはそれらの変化等に応じて、簡単に装飾の模様替えができ るようにしようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ワッペン状またはパッチ状・ラベル状・レッテル状・ステッカー状 ・シール状・バッジ状等に刺繍加工した刺繍装飾品１に、あらゆる固形物に対し 常温で繰り返し使用可能な特殊粘着エラストマーによる粘着シート３を、接着剤 ２を用いて半永久的に接着し、これを、刺繍装飾を施そうとする被刺繍装飾体４ にはりつけるだけで、あらゆる固形物に、直接、刺繍加工したのと同じような装 飾を施すことを可能にするとともに、流行や好みもしくはそれらの変化等に応じ て、粘着シールを接着加工した別の刺繍装飾品と取り替えたり、組み合わせを変 えることによって、装飾の模様替えが簡単にできるようにしている。

【０００８】

【作用】

本考案は、刺繍装飾を施したい固形物の被刺繍装飾体４に、粘着シート３を接 着剤２で半永久的に接着したワッペン状またはパッチ状・ラベル状・レッテル状 ・ステッカー状・シール状・バッジ状等に刺繍加工した刺繍装飾品１をはりつけ るだけで刺繍装飾ができ、しかも、粘着シールを接着加工した複数の刺繍装飾品 を組み合わせることによってバリエーションのあるオリジナル装飾を施すことが できる。さらに、流行や好みもしくはそれらの変化等に応じて、粘着シールを接 着加工した複数の刺繍装飾品の組み合わせを変えたり、粘着シートを接着加工し た別の刺繍装飾品と取り替えたりすることによって装飾の模様替えが簡単にでき る。

【０００９】

【実施例】

本考案は、粘着シート３を接着剤２で半永久的に接着した刺繍装飾品１を、被 刺繍装飾体４にはりつけるだけで刺繍装飾を施すことができ、刺繍装飾品の組み 合わせを変えることによりさまざまな装飾を施すことができる。また、粘着シー トを接着加工した複数の刺繍装飾品の組み合わせを変えたり、粘着シートを接着 加工した別の刺繍装飾品と差し替えることによって装飾の模様替えが簡単にでき る。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、天然繊維や合成繊維・皮革などへの刺繍装飾を、生地を傷めずに施 し、かつ流行や好みもしくはそれらの変化等に応じて、刺繍装飾の模様替えを簡 単にできるようにすることにより、新たな刺繍需要を創出して刺繍市場を拡大す る一助とすることができる。

【００１１】 また、本考案は、極厚の布製品をはじめ、木製品・合成樹脂製品・ガラス製品 ・金属製品・その他の鉱物製品など、現在の刺繍技術では刺繍加工が不可能な固 形物にも、刺繍加工したのと同じような刺繍装飾を施すことができ、かつ流行や 好みもしくはそれらの変化等に応じて、刺繍装飾の模様替えを簡単にできるよう にすることにより、新たな刺繍需要を創出して刺繍市場を拡大する一助とするこ とができる。

【００１２】 さらに、刺繍加工した刺繍装飾品の代わりに、プリントまたは染色もしくは彫 刻その他の飾り細工等を施した布片や木片・紙片・合成樹脂片・金属片・その他 の鉱物片などを用いることにより、脱着自在のワッペン、バッジ、ラベル、レッ テル、マーク、ネームプレート、記章、徽章、紋章、メダル、ペンダント、アク セサリー等として利用することができる。

【００１３】 安全ピンまたはネジで取り付けるバッジや、接着剤で取り付けたりミシンで縫 い付けたりするワッペン等は、生地にネジ穴や針穴・接着跡等の傷を残したり、 ピンまたはネジが腐食し壊れて遣いものにならなくなるなどの問題があるが、本 考案はこうした問題をも解決することができる。

【００１４】 そのほか、本考案は、粘着シートを接着加工した複数の刺繍装飾品に、プリン トまたは染色もしくは彫刻その他の飾り細工等を施したうえ粘着シートを接着加 工した複数の布片・木片・紙片・合成樹脂片・金属片・その他の鉱物片等を組み 合わせ、これらをプラステイック板や表面をビニール加工した厚紙等にはりつけ ることによって、立体感のある刺繍紙芝居や刺繍絵本として利用することもでき る。

【図面の簡単な説明】

【図１】脱着自在のワッペン状刺繍装飾品を被刺繍装飾
体に脱着するさいの斜視図である。

【符号の説明】

１ 刺繍加工装飾品 ２ 接着剤 ３ 特殊粘着エラストマーによる粘着シート ４ 被刺繍装飾体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 常温で繰り返し使用可能な、特殊粘着エ
   ラストマーによる粘着シートを半永久的に接着した、あ
   らゆる固形物に対して脱着自在のワッペン状刺繍装飾
   品。