JPH0710743B2 - フェライト焼成用シート - Google Patents
フェライト焼成用シートInfo
- Publication number
- JPH0710743B2 JPH0710743B2 JP1110933A JP11093389A JPH0710743B2 JP H0710743 B2 JPH0710743 B2 JP H0710743B2 JP 1110933 A JP1110933 A JP 1110933A JP 11093389 A JP11093389 A JP 11093389A JP H0710743 B2 JPH0710743 B2 JP H0710743B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferrite
- sheet
- zro
- powder
- firing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 title claims description 25
- 238000010304 firing Methods 0.000 title claims description 13
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 19
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 claims description 9
- 239000000654 additive Substances 0.000 claims description 8
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 claims description 6
- 229910010413 TiO 2 Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 12
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 3
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 3
- CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N magnesium oxide Inorganic materials [Mg]=O CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- PEDCQBHIVMGVHV-UHFFFAOYSA-N Glycerine Chemical compound OCC(O)CO PEDCQBHIVMGVHV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 230000000368 destabilizing effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004593 Epoxy Substances 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- 239000004793 Polystyrene Substances 0.000 description 1
- 229910001035 Soft ferrite Inorganic materials 0.000 description 1
- GEIAQOFPUVMAGM-UHFFFAOYSA-N ZrO Inorganic materials [Zr]=O GEIAQOFPUVMAGM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000839 emulsion Substances 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 235000011187 glycerol Nutrition 0.000 description 1
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 description 1
- 229920002037 poly(vinyl butyral) polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920002223 polystyrene Polymers 0.000 description 1
- 239000003232 water-soluble binding agent Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Magnetic Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は特に交流初透磁率の高いMn-Zn系フェライトを
焼成するために使用するに適したフェライト焼成用シー
トに関するものである。
焼成するために使用するに適したフェライト焼成用シー
トに関するものである。
(従来の技術) 初透磁率の高いMn-Zn系のソフトフェライトは、パルス
トランス用フェライト等として使用されているが、AV機
器の進歩や電子機器関係のディジタル化等に伴い、透磁
率を一層高める必要が生じている。ところでこのような
フェライトの透磁率はその微細構造によって支配され、
焼成方法も透磁率に大きい影響を与える。
トランス用フェライト等として使用されているが、AV機
器の進歩や電子機器関係のディジタル化等に伴い、透磁
率を一層高める必要が生じている。ところでこのような
フェライトの透磁率はその微細構造によって支配され、
焼成方法も透磁率に大きい影響を与える。
このため、従来からアルミナ製のセッターの表面にZrO2
をコーティングし、その上にMn-Zn系のフェライトを載
せて焼成を行う工夫がなされてきた。しかしこの方法は
焼成体に必要な特性を与えるために行われる急冷操作に
よってZrO2のコーティングが剥離し易い欠点があった。
またZrO2の粉末量が多いとZrO2中に含まれているP、S
i、K、V等の不純物がフェライト中に拡散し、フェラ
イトの交流初透磁率を不安定化する欠点もあった。更に
セッターの表面のZrO2の粉末が焼成品を傷付けるという
欠点もあり、これらの欠点はセッターの表面にZrO2の粉
末を散布した場合も同様であった。
をコーティングし、その上にMn-Zn系のフェライトを載
せて焼成を行う工夫がなされてきた。しかしこの方法は
焼成体に必要な特性を与えるために行われる急冷操作に
よってZrO2のコーティングが剥離し易い欠点があった。
またZrO2の粉末量が多いとZrO2中に含まれているP、S
i、K、V等の不純物がフェライト中に拡散し、フェラ
イトの交流初透磁率を不安定化する欠点もあった。更に
セッターの表面のZrO2の粉末が焼成品を傷付けるという
欠点もあり、これらの欠点はセッターの表面にZrO2の粉
末を散布した場合も同様であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はこのような従来の欠点を解決して、Mn-Zn系等
のフェライトを交流初透磁率を不安定化することなく、
また表面を傷付けたりすることなく焼成することができ
るフェライト焼成用シートを提供するために完成された
ものである。
のフェライトを交流初透磁率を不安定化することなく、
また表面を傷付けたりすることなく焼成することができ
るフェライト焼成用シートを提供するために完成された
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題は、ベースとなるバインダー中に、CaCO3、S
iO2、TiO2、MgOからなるグループから選択された添加剤
を0.1〜5.0%と、ZrO2粉末とを含有させてシート状とし
たことを特徴とするフェライト焼成用シートによって解
決することができる。
iO2、TiO2、MgOからなるグループから選択された添加剤
を0.1〜5.0%と、ZrO2粉末とを含有させてシート状とし
たことを特徴とするフェライト焼成用シートによって解
決することができる。
上記のバインダーとしては、PVA、CMC、エマルジョン系
等の水溶性バインダーや、ポリアクリル系、ポリエステ
ル系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリビニールブ
チラール系、エポキシ系等の各種の有機溶解性バインダ
ーを挙げることができる。
等の水溶性バインダーや、ポリアクリル系、ポリエステ
ル系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリビニールブ
チラール系、エポキシ系等の各種の有機溶解性バインダ
ーを挙げることができる。
本発明においては、このようなベースとなるバインダー
中に添加剤とZrO2の粉末が分散される。ここでZrO2の粉
末は従来から焼成用敷粉として使用されていたものであ
り、シート1m2当たり40〜150gの割合で含有させること
が好ましい。しかしZrO2の粉末のみでは前記したような
欠点が生じるので、本発明ではCaCO3、SiO2、TiO2、MgO
からなるグループから選択された添加剤が0.1〜5.0%の
比率で混合される。これらの物質はフェライトのグレイ
ンを包んでいる成分であって、このような添加剤をZrO2
の粉末とともにバインダー中に含ませることにより、焼
成されるフェライトの透磁率を安定化することができ
る。なお、添加量が0.1%未満ではその効果が不十分で
あり、5.0%を越えるとこれらの物質がフェライト中に
拡散するおそれがあるので好ましくない。
中に添加剤とZrO2の粉末が分散される。ここでZrO2の粉
末は従来から焼成用敷粉として使用されていたものであ
り、シート1m2当たり40〜150gの割合で含有させること
が好ましい。しかしZrO2の粉末のみでは前記したような
欠点が生じるので、本発明ではCaCO3、SiO2、TiO2、MgO
からなるグループから選択された添加剤が0.1〜5.0%の
比率で混合される。これらの物質はフェライトのグレイ
ンを包んでいる成分であって、このような添加剤をZrO2
の粉末とともにバインダー中に含ませることにより、焼
成されるフェライトの透磁率を安定化することができ
る。なお、添加量が0.1%未満ではその効果が不十分で
あり、5.0%を越えるとこれらの物質がフェライト中に
拡散するおそれがあるので好ましくない。
(作用) このように構成された本発明のフェライト焼成用シート
は、例えばZrO2製のセッターの上面に置かれ、その上に
Mn-Zn系等のフェライトをセットして焼成を行うもので
あり、高温によりバインダーは熱分解され、内部のZrO2
の粉末が焼成用敷粉としてフェライトの融着等を防止す
ることは従来のこの種の焼成用シートと同様である。
は、例えばZrO2製のセッターの上面に置かれ、その上に
Mn-Zn系等のフェライトをセットして焼成を行うもので
あり、高温によりバインダーは熱分解され、内部のZrO2
の粉末が焼成用敷粉としてフェライトの融着等を防止す
ることは従来のこの種の焼成用シートと同様である。
しかし本発明のシートは、フェライトのグレインを包ん
でいる成分であるCaCO3、SiO2、TiO2、MgOからなるグル
ープから選択された添加剤を含んでいるので、この添加
剤によりZrO2の粉末中の不純物がフェライト中へ拡散す
ることが防止される。従って、本発明のシートを用いれ
ば焼成時におけるこれらの不純物によるフェライトの透
磁率の不安定化が防止される。
でいる成分であるCaCO3、SiO2、TiO2、MgOからなるグル
ープから選択された添加剤を含んでいるので、この添加
剤によりZrO2の粉末中の不純物がフェライト中へ拡散す
ることが防止される。従って、本発明のシートを用いれ
ば焼成時におけるこれらの不純物によるフェライトの透
磁率の不安定化が防止される。
次に本発明の好ましい実施例を示す。
(実施例) 有機バインダー(PVA)35重量%と、ZrO2の粉末55重量
%と、CaCO3の粉末2重量%と、可塑剤としてのグリセ
リン8重量%とを均一に混練し、厚さ100μ、坪量51g/m
2のシートを作成した。
%と、CaCO3の粉末2重量%と、可塑剤としてのグリセ
リン8重量%とを均一に混練し、厚さ100μ、坪量51g/m
2のシートを作成した。
このシートをZrO2製のセッターの上面にセットし、その
上に両端と中央に立ち上がり部を持つMn-Zn系等のフェ
ライトからなるEERコアー(幅15mm、長さ42mm、立ち上
がり高さ21mm)を載せて焼成した。焼成は1300℃まで空
気中で行われ、その後1200℃から窒素ガスによる急冷を
行った。またこれと比較するために、従来法によりZrO2
製のセッターの上面にZrO2の粉末を散布し、その上に同
一のEERコアーを載せて焼成を行った。
上に両端と中央に立ち上がり部を持つMn-Zn系等のフェ
ライトからなるEERコアー(幅15mm、長さ42mm、立ち上
がり高さ21mm)を載せて焼成した。焼成は1300℃まで空
気中で行われ、その後1200℃から窒素ガスによる急冷を
行った。またこれと比較するために、従来法によりZrO2
製のセッターの上面にZrO2の粉末を散布し、その上に同
一のEERコアーを載せて焼成を行った。
このようにして焼成されたn=10のEERコアーについて
交流初透磁率を測定したところ、従来法により焼成され
たものは平均2950であったが、本発明のシートを用いて
焼成されたものは平均3050であり、明らかな透磁率の向
上が認められた。またそのばらつきσn-1は従来法では3
60、本発明では112であった。更に焼成後の寸法精度も
従来法によるものよりも明らかに良好であった。
交流初透磁率を測定したところ、従来法により焼成され
たものは平均2950であったが、本発明のシートを用いて
焼成されたものは平均3050であり、明らかな透磁率の向
上が認められた。またそのばらつきσn-1は従来法では3
60、本発明では112であった。更に焼成後の寸法精度も
従来法によるものよりも明らかに良好であった。
(発明の効果) 本発明は以上に説明したとおり、バインダー中に、CaCO
3、SiO2、TiO2、MgOからなるグループから選択された添
加剤と、ZrO2の粉末とを含有させることにより、Mn-Zn
系等のフェライトを交流初透磁率を不安定化することな
く、しかも寸法精度良く焼成することができるものであ
る。また本発明のシートを用いれば、フェライトの表明
を傷付けることもなく、更にZrO2の粉末が飛散すること
による作業環境の悪化も防止することできる。よって本
発明は従来の問題点を一層したフェライト焼成用シート
として、業界に寄与するところは極めて大きいものであ
る。
3、SiO2、TiO2、MgOからなるグループから選択された添
加剤と、ZrO2の粉末とを含有させることにより、Mn-Zn
系等のフェライトを交流初透磁率を不安定化することな
く、しかも寸法精度良く焼成することができるものであ
る。また本発明のシートを用いれば、フェライトの表明
を傷付けることもなく、更にZrO2の粉末が飛散すること
による作業環境の悪化も防止することできる。よって本
発明は従来の問題点を一層したフェライト焼成用シート
として、業界に寄与するところは極めて大きいものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】ベースとなるバインダー中に、CaCO3、SiO
2、TiO2、MgOからなるグループから選択された添加剤を
0.1〜5.0%と、ZrO2の粉末とを含有させてシート状とし
たことを特徴とするフェライト焼成用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1110933A JPH0710743B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | フェライト焼成用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1110933A JPH0710743B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | フェライト焼成用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02293376A JPH02293376A (ja) | 1990-12-04 |
JPH0710743B2 true JPH0710743B2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=14548277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1110933A Expired - Lifetime JPH0710743B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | フェライト焼成用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710743B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102976731B (zh) * | 2012-11-20 | 2014-10-22 | 江苏高博智融科技有限公司 | 一种锰钛铁氧体 |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP1110933A patent/JPH0710743B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02293376A (ja) | 1990-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1036379A (zh) | 高温低热膨胀陶瓷 | |
MX170647B (es) | Granulos abrasivos de ceramica formados de ceramica que contiene oxidos de aluminio y metal de tierra rara y metodo para fabricarlos | |
GB1434033A (en) | Thermistors method and equipment for forming a single cloud of radar reflecti | |
JPH0710743B2 (ja) | フェライト焼成用シート | |
EP0506301A2 (en) | Process of producing cordierite honeycomb structure | |
JPS61191562A (ja) | アルミナ系耐摩耗性材料 | |
US3887524A (en) | Method of strengthening alumina ceramic by quenching with liquid medium | |
JPH02267160A (ja) | 大強度のアルミナ | |
JP2002128563A (ja) | 耐熱衝撃抵抗性に優れたセラミック製熱処理用部材 | |
JP3368960B2 (ja) | SiC質耐火物 | |
GB1217042A (en) | Improvements in or relating to ceramics | |
SU1482901A1 (ru) | Огнеупорный состав дл защитного покрыти шамотных изделий | |
US3178369A (en) | Method for preparing ferrite core | |
SU753539A1 (ru) | Способ приготовлени ферритовой щихты | |
JPH07201532A (ja) | 電圧非直線性抵抗体磁器組成物および電圧非直線性抵抗体磁器 | |
JPS60243483A (ja) | 焼成用台板 | |
JP3207011B2 (ja) | セラミックス製品焼成用耐火物 | |
JPS62263607A (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造法 | |
JP3715096B2 (ja) | 軽量焼成用道具材 | |
JPS5918169A (ja) | セラミツクの製造装置 | |
JPS63215561A (ja) | チタン酸アルミニウム焼結体 | |
JPS61141666A (ja) | セラミックフオ−ム | |
JP3471486B2 (ja) | 被覆材組成物 | |
Traveria et al. | SEM/EDAX STUDY OF THE ACID ETCHING RESISTANCE CHANGES IN CERAMIC BLAZES IN FRONT OF SOME FIRING TEMPERATURES | |
JPH04113601A (ja) | 電圧非直線抵抗体の製造方法及びこれに使用する匣鉢 |