JPH07107381B2 - 燃料噴射ポンプの等圧弁装置 - Google Patents

燃料噴射ポンプの等圧弁装置

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JPH07107381B2
JPH07107381B2 JP63285734A JP28573488A JPH07107381B2 JP H07107381 B2 JPH07107381 B2 JP H07107381B2 JP 63285734 A JP63285734 A JP 63285734A JP 28573488 A JP28573488 A JP 28573488A JP H07107381 B2 JPH07107381 B2 JP H07107381B2
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智 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は燃料噴射ポンプの等圧弁装置にかかるもので、
とくに開弁圧の調整を簡単に行なうことができるように
改良した燃料噴射ポンプの等圧弁装置に関する。
[従来の技術] 従来から、燃料噴射ポンプと、この燃料噴射ポンプを燃
料噴射ノズルに結合する噴射管との間にデリバリバルブ
を設けることにより、燃料圧送時には燃料噴射ポンプと
噴射管とを連通し、燃料圧送終了後には燃料噴射ポンプ
と噴射管との間の連通を遮断して所定の残圧を維持し、
つぎの燃料圧送の際の燃料噴射ポンプの圧送開始と噴射
ノズルからの噴射開始との時間的おくれを少なくするよ
うにしている。また、上記噴射管内における燃料噴射終
了後の残圧を制御することにより、燃料噴射切れを向上
させ、また後もれや二次噴射などの異常噴射を防止する
ために上記デリバリバルブに燃料の吸戻し機能をもた
せ、さらにこうした機能を増強するために燃料噴射ポン
プには等圧弁と呼ばれる燃料圧力制御装置を組み込んで
ある。たとえば、特開昭60−119366号にその開示があ
る。
従来からの燃料噴射ポンプにおけるこうした等圧弁装置
につき第9図にもとづいて概説する。第9図は、燃料噴
射ポンプ1のデリバリバルブホルダ2部分を示す要部縦
断面図であって、このデリバリバルブホルダ2は、その
上端に燃料出口3を有していて噴射管4を介し噴射ノズ
ル5に接続してある。
上記デリバリバルブホルダ2は、燃料噴射ポンプ本体6
にこれを取り付け、分配通路7から圧送される燃料を上
記燃料出口3から噴射ノズル5に吐出、圧送するもので
ある。
上記デリバリバルブホルダ2の下部には、デリバリバル
ブシート8を固定し、このデリバリバルブシート8内に
デリバリバルグ9を上下往復動可能に収納してある。こ
のデリバリバルブ9は、ロッド部10と、シート部11と、
円筒部12とを有している。上記ロッド部10には複数の羽
根部13を放射状に突設することにより上記デリバリバル
ブシート8との間に燃料吐出用通路14を形成してある。
この燃料吐出用通路14は上記分配通路7と連通してい
る。デリバリバルブ9の上記円筒部12のスプリングシー
ト段部12Aとスプリングストッパ15との間にはデリバリ
バルブセットスプリング16を設けることによって、デリ
バリバルブ9のシート部11をデリバリバルブシート8の
シート面17に常時押し付けている。
上記デリバリバルブ9の円筒部12は、上記シート部11か
ら図中上方に長く延長させたものであって、この円筒部
12内には等圧弁18をデリバリバルブ9と同軸上に収納す
るための等圧弁収納部19を形成し、この等圧弁収納室19
と前記分配通路7とを連通する燃料戻し用通路20をロッ
ド部10に形成する。
上記等圧弁18はボールバルブ式として形成したもので、
弁体としてのボールバルブ21と、このボールバルブ21が
シートする等圧弁シート部22およびオリフィス23を有す
る上蓋24と、ボールバルブ21を下方から支持している等
圧弁スプリングシート25と、この等圧弁スプリングシー
ト25とデリバリバルブ9の内壁との間に介装した等圧弁
セットスプリング26とを有している。
上蓋24は、デリバリバルブ9の上部すなわち円筒部12の
上部をかしめることによりこれを固定する(図中のかし
め部Kを参照)。
なお燃料の吐出時においては、燃料の分配通路7からの
燃料圧力がデリバリバルブセットスプリング16の付勢力
に打ち勝ったときに、デリバリバルブ9のシート部11が
デリバリバルブシートのシート面17を離れるものであ
る。また、燃料吐出終了後の燃料吸戻し時には反射圧が
等圧弁セットスプリング26の付勢力つまり等圧弁18の開
弁圧に打ち勝ったときに、ボールバルブ21が上蓋24の等
圧弁シート部22から離れるものである。
しかして、こうした構成の等圧弁18を含む燃料噴射ポン
プ1においては、等圧弁18を組み込みんだ上でかしめ部
Kを形成した後、あるいは等圧弁18として部品化した後
に、はじめて等圧弁18の開弁圧、およびボールバルブ21
や等圧弁スプリングシート2のシート性の調整確認をす
ることができるものである。
すなわち、上記開弁圧は等圧弁セットスプリング26にも
とづく押圧力により決定されるものであり、この等圧弁
セットスプリング26のセット力を設定値に合致させるよ
うに等圧弁18を組み込む必要があるが、デリバリバルブ
9の上部をかしめる操作によって上蓋24が移動すること
があり所定のスプリングセット力を確保することが困難
であるためその調整作業性が低いという問題がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもの
で、燃料噴射ポンプの等圧弁装置において等圧弁全体を
部品化する前に、あるいは燃料噴射ポンプに組み込む前
に、その弁体の閉弁圧およびシート性の調整を行なうこ
とができるようにするとともに、その調整操作が容易か
つ確実で、組立て性も向上させることができる燃料噴射
ポンプの等圧弁装置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] すなわち、本出願による第1の発明は燃料噴射ポンプの
燃料出口を開閉するデリバリバルブに設ける等圧弁装置
であって、等圧弁装置内の弁体がシートする等圧弁シー
ト部を有する等圧弁ホルダを上記デリバリバルブに圧入
固定可能とするとともに、この等圧弁ホルダ内に上記弁
体、等圧弁スプリングシートおよび等圧弁セットスプリ
ングを収納するように構成することによって、等圧弁セ
ットスプリングのセット力を設定した後デリバリバルブ
の部分をかしめる必要がないようにしたことを特徴とす
る燃料噴射ポンプの等圧弁装置である。
また、第2の発明は、上記第1の発明において、上記デ
リバリバルブに上記等圧弁セットスプリングのシート用
案内部、たとえばテーパー受け部、スプリング圧入部、
ロアスプリングシート、あるいはシート用案内傾斜部等
を設けることによりさらに組立て性を向上させたことを
特徴とする燃料噴射ポンプの等圧弁装置である。
また、第3の発明は、上記第1ないしは第2の発明にお
いて、上記デリバリバルブに、上記等圧弁ホルダのスト
ッパー用段部および上記等圧弁セットスプリングの上記
シート用案内部を設けることにより、等圧弁のセット力
の調整作業性および組立て作業性を向上させることがで
きる燃料噴射ポンプの等圧弁装置である。
[作用] 上記第1の発明における等圧弁装置においては、従来の
ようにデリバリバルブの部分をかしめることなく、等圧
弁ホルダ自体の内部において等圧弁セットスプリングに
よる開弁圧をその設定値に設定することができるととも
に、ボールバルブあるいは等圧弁スプリングシート等の
シート性を確認することができる。すなわち、デリバリ
バルブ中に等圧弁をセットする以前に、上記等圧弁ホル
ダ内にボールバルブ等の弁体、等圧弁スプリングシート
および等圧弁セットスプリングを収納した上で、別途設
けた基準部材の基準面に対して上記等圧弁ホルダを当接
することにより上記等圧弁セットスプリングをその基準
面に押圧することによってその押圧力を計測し、さらに
調節用のシムを用いてあるいは等圧弁セットスプリング
自体を交換することによってその設定値を調節確定した
後に、デリバリバルブ内に等圧弁を組み込むようにする
ことができるものである。したがって、等圧弁の開弁圧
およびシート性の調整確認を良好な能率をもって実行す
ることがで可能である。
さらに、上記第2の発明においては、上記等圧弁セット
スプリングをデリバリバルブのシート部分に案内可能な
シート用案内部を上記デリバリバルブに設けてあるの
で、上記第1の発明における上述のような作用に加え
て、このシート用案内部に案内された状態で等圧弁セッ
トスプリングを等圧弁ホルダ内に位置させたまま、デリ
バリバルブ部分にセットすることが可能となる。したが
って、等圧弁ホルダをデリバリバルブに圧入固定すると
きに、当該等圧弁セットスプリングの先端部が等圧弁ホ
ルダとデリバリバルブの内壁との間にかみこむことを防
止することができるため、さらに組立て作業性を向上さ
せることができる。
さらに、上記第3の発明においては、上記デリバリバル
ブに等圧弁ホルダのストッパー用段部を設けてあるの
で、既述の第1の発明における調節作業と同様にしてそ
の設定値を調節確定した等圧弁セットスプリングを等圧
弁ホルダに組み込んだ上で該等圧弁ホルダを上記ストッ
パー用段部に当接するまでデリバリバルブに圧入するこ
とにより等圧弁装置の組付けを完了する。つまり、この
組付け作業自体においては何の調節作業も必要なく、そ
の作業能率を向上させることができる。
[実施例] つぎに、上記第1の発明に対応する本発明の第一実施例
を、第1図ないし第3図にもとづき説明する。ただし、
以下の説明では第9図に示した構成と同様の部分につい
ては同一符号を付し、その詳述は省略する。
第1図は、上記実施例による燃料噴射ポンプ30のデリバ
リバルブ31部分を示す要部縦断面図で、このデリバリバ
ルブ31は前記デリバリバルブ9に対応するものである
が、その円筒部12を従来のものより短く形成してある。
上記デリバリバルブ31内に取り付ける等圧弁装置32は、
等圧弁ホルダ33と、前記ボールバルブ21と、前記等圧弁
スプリングシート25と、前記等圧弁セットスプリング26
とを有している。上記等圧弁ホルダ33は、前記等圧弁シ
ート部22およびオリフィス23を有するとともに、ほぼ円
筒状にこれを形成し、このオリフィス23とは反対側の開
口部に向かう筒状部分をスカート部34としてある。
なお第2図に示すように、前記等圧弁スプリングシート
25に相当する等圧弁スプリングシート35には、その周面
に等角度間隔(たとえば、120度間隔)で、連通用の切
欠き36を複数個(たとえば三個)形成することにより、
ボールバルブ21が開弁したときにオリフィス23と前記等
圧弁収納室19とを連通可能としている。
したがって、等圧弁セットスプリング26にもとづく等圧
弁装置32の開弁圧を調整するにあたって、上記等圧弁ホ
ルダ33内にボールバルブ21、等圧弁スプリングシート2
5、等圧弁セットスプリング26を収納した状態で、第3
図に示すように、別途設けたガスケット3を有する基準
部材38上において等圧セットスプリング26にもとづくそ
の開弁圧を計測し、等圧弁スプリングシート25と等圧弁
セットスプリング26との間に介装するシム39による調
整、あるいは等圧弁セットスプリング26そのものを交換
することにより開弁圧の設定値を調節確定することがで
きる。
ここで、基準部材38の基準面38Aはデリバリバルブ31内
のシート用内底面31A(第1図)に対応させるもので、
上述のようにして等圧弁装置32の開弁圧を確定した後、
等圧弁ホルダ33のスカート部34をデリバリバルブ31の円
筒部12内に圧入固定し、等圧弁ホルダ33の底部および等
圧弁セットスプリング26をこのシート内底面31Aに当接
させるものである。
なお、この等圧弁ホルダ33はほぼ円筒状のきわめて単純
な形状であるとともに、かしめる必要が全くなくあるい
は溶接を行なう必要もないため、等圧弁ホルダ33は全体
の硬度を上げることが可能となる。しかも、等圧弁ホル
ダ33をデリバリバルブ31に圧入する際においてもその圧
入部分から等圧弁シート部22が離れているので、開弁圧
は圧入による等圧弁ホルダ33の歪からの影響を受けにく
いものである。
つぎに、第2発明および第3の発明に対応する本発明の
第二実施例による燃料噴射ポンプの等圧弁装置40を第4
図にもとづき説明する。図示のように、前記等圧弁ホル
ダ33を圧入するデリバリバルブ41の円筒部12の内壁に、
シート用案内部としてシート用案内傾斜部42を形成して
ある。
したがって、等圧弁ホルダ33の圧入に際して前記等圧弁
セットスプリング26はシート用案内傾斜部42につづく円
筒部12のシート用内底面43に当接し、一方等圧弁ホルダ
33の下端部は上記シート用案内傾斜部42の上端縁44に当
接する。この上端縁44は、等圧弁ホルダ33のストッパー
用段部として形成したものである。
つまり、等圧弁ホルダ33の圧入作業工程において、等圧
弁ホルダ33のスカート部34がこの上端縁44に当接するま
で該等圧弁ホルダ33を圧入すればよいものである。ま
た、等圧弁セットスプリング26はこの等圧弁ホルダ33よ
り外方に突出していることになるが、この外方への突出
部分は上記シート用案内傾斜部42による傾斜面に案内さ
れて上記シート用内底面43に安定して位置することとな
るため、当該等圧弁セットスプリング26の先端部が、圧
入されてゆく等圧弁ホルダ33とデリバリバルブ41の円筒
部12の内壁面との間にかみ込まれてしまうおそれは回避
されることとなる。なお、シート用内底面43の径を等圧
弁セットスプリング26の外直径とほぼ同じとすればこの
等圧弁セットスプリング26をより確実にシート用内底面
43に係合保持することができる。
また、等圧弁セットスプリング26のセット力を調整し等
圧弁として事前に組み立てる作業については、第3図に
もとづき説明した前述の第一実施例と同様に適宜の治具
を用いて行なうものとし、必要であれば上記等圧弁ホル
ダ33の外周面に圧入目印用のマーク45を付しておけば、
圧入工程をより円滑に行なうことが可能となる。
上記等圧弁セットスプリング26のセット力の調整作業に
ついて第5図にもとづき概説する。まず、図示のように
ホルダ33を所定の基準平面46上に逆さまに載置し、ボー
ルバルブ21、等圧弁スプリングシート25および等圧弁セ
ットスプリング26を組み込み、等圧弁ホルダ33を遊嵌可
能な凹部47を形成した治具48を上から係合する。
この治具48にはストッパー用段部48Aおよびこのストッ
パー用段部48Aにつづくシート用内底面48Bを形成すると
ともに、この間の間隔Dを等圧弁装置40(第4図)にお
ける上端縁44(ストッパー用段部)とシート用内底面43
との間の間隔D(第4図)と同一としておくものとす
る。
適正なセット値を有する等圧弁セットスプリングを選択
する、ないしはこのセット値に調整するためには、図示
のように等圧弁ホルダ33のスカート部34の端部とストッ
パー用段部48Aとを、さらには等圧弁セットスプリング2
6の端部とシート用内底面48Bとを互いに当接させた状態
で治具48にかかる荷重を計測し、上記適正なセット値の
等圧弁セットスプリング26を選択するものとする。なお
必要であれば、調節用のシム36(第1図)を用いてもよ
い。
かくして、所定の開弁圧のセット値に調節された等圧弁
装置40のデリバリバルブ41の円筒部12に圧入し、等圧弁
ホルダ33のスカート部34がシート用案内傾斜部42の上端
縁44に付き当たるまでこれを圧入すれば、既述のよう
に、等圧弁スプリング26はシート用案内傾斜部42に案内
されてシート用内底面43に当接し、等圧弁ホルダ33の圧
入を完了するものである。
なお、当該等圧弁ホルダ33をデリバリバルブ41に圧入す
るにあたっては、第5図に示すように等圧弁ホルダ33を
逆さまに位置させて上からデリバリバルブ41を押し込む
よすにしてもよいし、あるいは第4図に示すような状態
でデリバリバルブ41の円筒部12内にまず等圧弁セットス
プリング26、等圧弁スプリングシート35およびボールバ
ルブ21を組み付けてから等圧弁ホルダ33を円筒部12内に
圧入するようにしてもよいものである。
つぎに、第2の発明および第3の発明に対応する本発明
の第三実施例による燃料噴射ポンプの等圧弁装置50を第
6図にもとづき説明する。
この実施例では、デリバリバルブ51の円筒部12内部にス
トッパー用段部52を形成し、このストッパー用段部52に
つづくスプリング圧入部53をシート用案内部として上述
のシート用案内傾斜部42のかわりに形成したものであ
る。
この実施例においては、まず等圧弁セットスプリング26
をこのスプリング圧入部53内に圧入固定したのち、等圧
弁スプリングシート25、ボールバルブ21を組み付けた上
で、等圧弁ホルダ33をデリバリバルブ51に圧入固定する
ことにより等圧弁装置50の組付けを完了するものであ
る。また、上記等圧弁セットスプリング26のセット力を
調整する作業については、第5図にもとづき説明した前
述の第二実施例と同様に適宜の治具48を用いて行なうも
のとする。
したがって、等圧弁セットスプリング26をあらかじめデ
リバリバルブ51内に組み込むこととしたので、等圧弁ホ
ルダ33とデリバリバルブ51との間にこの等圧弁セットス
プリング26の先端部がかみこむこともなく、そのセット
力の調整作業ならびに組立て作業を非常に簡単に行なう
ことができる。もちろん、第二実施例において説明した
ように等圧弁ホルダ33を逆さまにした状態で組み付ける
ようにすることも可能である。
つぎに、第2の発明に対応する本発明の第四実施例によ
る燃料噴射ポンプの等圧弁装置60を第7図にもとづき説
明する。
この実施例では、シート用案内部として上述のスプリン
グ圧入部53のかわりに、デリバリバルブ61の円筒部12内
部にロアスプリングシート62を設けることよって、第6
図に示した第三実施例と同様に等圧弁セットスプリング
26をあらかじめ固定することができるようにしたもので
ある。また等圧弁セットスプリング26のセット力を調整
する作業については、第5図にもとづく説明した前述の
第二実施例と同様に適宜の治具48を用いて行なうものと
する。
この実施例においては、まず円筒部12の内部にロアスプ
リングシート62を収納し、このロアスプリングシート62
に等圧弁セットスプリング26をシートさせた上で等圧弁
スプリングシート25、ボールバルブ21を組み付け、等圧
弁ホルダ33をデリバリバルブ51に圧入固定することによ
り等圧弁装置60の組付けを完了するものである。
したがって、等圧弁セットスプリング26をロアスプリン
グシート62とともにあらかじめデリバリバルブ61内に組
み込むこととしたので、等圧弁ホルダ33とデリバリバル
ブ61との間にこの等圧弁セットスプリング26の先端部が
かみこむこともなくそのセット力の調整作業ならびに組
立て作業を非常に簡単に行なうことができる。
つぎに、第2の発明および第3の発明に対応する本発明
の第五実施例による燃料噴射ポンプの等圧弁装置70を第
8図にもとづき説明する。
この実施例では、デリバリバルブ71の円筒部12の内壁面
にストッパー用段部72、およびこのストッパー用段部72
につづいてシート用案内部としてシート用案内傾斜部73
を形成してある。また、シート用案内傾斜部73につづく
シート用内底面43に等圧弁セットスプリング26をシート
させるものである。このシート用案内傾斜部73は円筒部
12の直径方向において厚みtを有するものとする。
したがって、こうした構成の等圧弁装置70においては、
第4図に示した第二実施例および第6図に示した第三実
施例と同様に、等圧弁ホルダ33のスカート部334をスト
ッパー用段部72に当接し、等圧弁ホルダ33をデリバリバ
ルブ71の円筒部12内に確実に圧入固定することができ
る。さらに、等圧弁セットスプリング26を円筒部12内に
組み付けるにあたっても、等圧弁セットスプリング26の
下端部がシート用案内傾斜部73に案内された上で、かつ
シート用案内傾斜部73の内方においてシート用内底面43
にシートすることになるため、その下端部が上記スカー
ト部34とストッパー用段部72との間にかみこまれること
もなく、、該等圧弁セットスプリング26の組付けを確実
かつ支障なく行なうことができ、この組付けによって等
圧弁セットスプリング26を安定して保持固定することが
可能である。
しかも、円筒部12の直径方向におけるシート用案内傾斜
部73の厚みtがあるので、ボールバルブ21の上下動にと
もなう等圧弁セットスプリング26の収縮伸張作用におい
て等圧弁セットスプリング26が多少座屈しても、等圧弁
セットスプリング26と等圧弁ホルダ33のスカート部34の
内壁面との間には、最大で上記シート用案内傾斜部73の
厚みt分だけの横方向の間隔が、スカート部34の内壁面
に沿って縦方向にあけられていることとなり、この等圧
弁セットスプリング26とスカート部34の内壁面との間の
摩擦が防止される。
[発明の効果] 以上説明したごとく本発明によれば、燃料噴射ポンプの
デリバリバルブに設ける等圧弁装置の等圧弁シート部を
等圧弁ホルダとして一体形成することにより設定開弁圧
の調整は等圧弁ホルダ内で独立して行なうことができる
ので、燃料噴射ポンプのデリバリバルブあるいば等圧弁
として組み立てる前にセット圧調整を行なうことが可能
となり、その調節操作性を向上させることができる等の
効果を得るものである。
さらに、デリバリバルブに等圧弁スプリングシートのシ
ート用案内部を設けることにより、等圧弁セットスプリ
ングのかみ込みを発生させることなく、安定した円滑な
圧入作業を実現することができる。
また、デリバリバルブに、等圧弁ホルダのストッパー用
段部および上記シート用案内部を形成したので、デリバ
リバルブへの等圧弁ホルダの圧入が容易であるととも
に、等圧弁セットスプリングの端部を保持固定すること
ができ、等圧弁収納室内に等圧弁セットスプリングを安
定した状態で組み付けることができる。
さらに、等圧弁ホルダをデリバリバルブの内部に圧入す
るようにしたので、その固定状態が確実であり、またデ
リバリバルブセットスプリングを等圧弁ホルダとは独立
状態で配設することができ、等圧弁装置全体を小型かつ
軽量化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例による燃料噴射ポンプ30の
デリバリバルブ31および等圧弁装置32部分の要部縦断面
図、第2図は第1図のII−II線拡大断面図、第3図は
同、等圧弁装置32の組み立て時の調整作業を説明するた
めの断面図、第4図は本発明の第二実施例による燃料噴
射ポンプの等圧弁装置40の要部縦断面図、第5図は同、
等圧弁装置40の組み立て時の調整作業を説明するための
断面図、第6図は本発明の第三実施例による燃料噴射ポ
ンプの等圧弁装置50の要部縦断面図、第7図は本発明の
第四実施例による燃料噴射ポンプの等圧弁装置60の要部
縦断面図、第8図は本発明の第五実施例による燃料噴射
ポンプの等圧弁装置70の要部縦断面図、第9図は従来の
燃料噴射ポンプ1のデリバリバルブホルダ2部分の要部
縦断面図である。 1……燃料噴射ポンプ 2……デリバリバルブホルダ 3……燃料出口 4……噴射管 5……噴射ノズル 6……燃料噴射ポンプ本体 7……分配通路 8……デリバリバルブシート 9……デリバリバルブ 10……デリバリバルブ9のロッド部 11……デリバリバルブ9のシート部 12……デリバリバルブ9の円筒部 12A……スプリングシート段部 13……羽根部 14……燃料吐出用通路 15……スプリングストッパ 16……デリバリバルブセットスプリング 17……シート面 18……等圧弁 19……等圧弁収納室 20……燃料戻し用通路 21……ボールバルブ(弁体) 22……等圧弁シート部 23……オリフィス 24……上蓋 25……等圧弁スプリングシート 26……等圧弁セットスプリング 30……燃料噴射ポンプ 31……デリバリバルブ 31A……シート用内底面 32……等圧弁装置(第一実施例) 33……等圧弁ホルダ 34……等圧弁ホルダ33のスカート部 35……等圧弁スプリングシート 36……連通用の切欠き 37……ガスケット 38……基準部材 38A……基準部材38の基準面 39……調節用のシム 40……等圧弁装置(第二実施例) 41……デリバリバルブ 42……シート用案内傾斜部(シート用案内部) 43……シート用内底面 44……シート用案内傾斜部42の上端縁(ストッパー用段
部) 45……圧入目印用のマーク 46……基準平面 47……凹部 48……治具 48A……ストッパー用段部 48B……シート用内底面 50……等圧弁装置(第三実施例) 51……デリバリバルブ 52……ストッパー用段部 53……スプリング圧入部(シート用案内部) 60……等圧弁装置(第四実施例) 61……デリバリバルブ 62……ロアスプリングシート(シート用案内部) 70……等圧弁装置(第五実施例) 71……デリバリバルブ 72……ストッパー用段部 73……シート用案内傾斜部(シート用案内部) D……ストッパー用段部とシート用内定面との間の間隔 K……かしめ部 t……シート用案内傾斜部73の厚み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 政明 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 ヂ ーゼル機器株式会社東松山工場内 (56)参考文献 特開 昭60−247049(JP,A) 特開 昭60−119366(JP,A) 実開 昭61−73074(JP,U) 実開 昭64−21264(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射ポンプの燃料出口を開閉するデリ
    バリバルブに設ける等圧弁装置であって、 前記デリバリバルブの円筒部に、上方に開口する等圧弁
    収納室を形成し、 前記等圧弁装置内の弁体がシートする等圧弁シート部を
    有するとともに、該等圧弁シート部とは反対側を開口部
    とした等圧弁ホルダを該開口部側から前記デリバリバル
    ブの前記等圧弁収納室の内部に圧入固定可能とするとと
    もに、 前記円筒部の上端部にデリバリバルブセットスプリング
    をシートさせ、 前記等圧弁ホルダ内に前記弁体、等圧弁スプリングシー
    トおよび等圧弁セットスプリングを収納し、かつ該等圧
    弁セットスプリングを該等圧弁スプリングシートと、前
    記等圧弁ホルダの前記開口部が対向する前記等圧弁収納
    室のシート用内底面との間に介装したことを特徴とする
    燃料噴射ポンプの等圧弁装置。
  2. 【請求項2】燃料噴射ポンプの燃料出口を開閉するデリ
    バリバルブに設ける等圧弁装置であって、 前記デリバリバルブの円筒部に、上方に開口する等圧弁
    収納室を形成し、 前記等圧弁装置内の弁体がシートする等圧弁シート部を
    有するとともに、該等圧弁シート部とは反対側を開口部
    とした等圧弁ホルダを該開口部側から前記デリバリバル
    ブの前記等圧弁収納室の内部に圧入固定可能とするとと
    もに、 前記円筒部の上端部にデリバリバルブセットスプリング
    をシートさせ、 前記等圧弁ホルダ内に前記弁体、等圧弁スプリングシー
    トおよび等圧弁セットスプリングを収納し、かつ該等圧
    弁セットスプリングを該等圧弁スプリングシートと、前
    記等圧弁ホルダの前記開口部が対向する前記等圧弁収納
    室のシート用内底面との間に介装し、かつ 前記デリバリバルブの前記円筒部に、該シート用内底面
    に至る前記等圧弁セットスプリングのシート用案内部を
    設けたことを特徴とする燃料噴射ポンプの等圧弁装置。
  3. 【請求項3】燃料噴射ポンプの燃料出口を開閉するデリ
    バリバルブに設ける等圧弁装置であって、前記デリバリ
    バルブの円筒部に、上方に開口する等圧弁収納室を形成
    し、 前記等圧弁装置内の弁体がシートする等圧弁シート部を
    有するとともに、該等圧弁シート部とは反対側を開口部
    とした等圧弁ホルダを該開口部側から前記デリバリバル
    ブの前記等圧弁収納室の内部に圧入固定可能とするとと
    もに、 前記円筒部の上端部にデリバリバルブセットスプリング
    をシートさせ、 前記等圧弁ホルダ内に前記弁体、等圧弁スプリングシー
    トおよび等圧弁セットスプリングを収納し、かつ該等圧
    弁セットスプリングを該等圧弁スプリングシートと、前
    記等圧弁ホルダの前記開口部が対向する前記等圧弁収納
    室のシート用内底面との間に介装し、かつ 前記デリバリバルブの前記円筒部に、該シート用内底面
    に至る前記等圧弁ホルダのストッパー用段部および前記
    等圧弁セットスプリングのシート用案内部を設けたこと
    を特徴とする燃料噴射ポンプの等圧弁装置。
JP63285734A 1988-01-18 1988-11-14 燃料噴射ポンプの等圧弁装置 Expired - Lifetime JPH07107381B2 (ja)

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DE68916267T DE68916267T2 (de) 1988-01-18 1989-01-17 Druckausgleichsventil.
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