JPH07106923B2 - 板ガラスの折割り方法とその関連装置 - Google Patents

板ガラスの折割り方法とその関連装置

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JPH07106923B2
JPH07106923B2 JP5163754A JP16375493A JPH07106923B2 JP H07106923 B2 JPH07106923 B2 JP H07106923B2 JP 5163754 A JP5163754 A JP 5163754A JP 16375493 A JP16375493 A JP 16375493A JP H07106923 B2 JPH07106923 B2 JP H07106923B2
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plate
cutting
splitting
head
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耕 松本
和磨 川上
龍 赤木
昭人 小野
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SHIGIYA MACHINERY WORKS Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/033Apparatus for opening score lines in glass sheets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に建築材料等として
使用される板ガラスの折割り方法とその関連装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築用資材として使用される定尺寸法
(例えば縦横寸法2438mm×1829mmで板厚5
〜10mm)の板ガラスを折り割るものとした在来装置
として、テーブルの上面の特定位置に直状の折り棒を任
意に上下作動させ得るようになしたものが存在してい
る。
【0003】その使用にさいしては折り棒をテーブルの
上面よりも下方に変位させた状態で同テーブルの上面
に、予めガラス上面に切線の加工された板ガラスを載置
し、続いて切線が折り棒に沿った状態となるように板ガ
ラスの位置を調整し、その後その折り棒を上昇変位させ
ることにより切線の直下近傍となるガラス下面を同折り
棒に支持させるようになす。これにより板ガラスは折り
棒による曲げ力を付与され切線に沿って直状に折り割ら
れるものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した在来装置では
その使用のさいテーブル上面の板ガラスを折り棒に関連
した特定位置まで手作業により移動させなければならな
い上に、折り棒を人為的に作動させなければならないた
め、多くの手間と熟練を要するなどの問題がある。
【0005】なお自動車用板ガラスや液晶ディスプレイ
用などのガラス基板の折割り装置には全自動的に折割り
処理の行えるものがあるが、この種の装置は斯かるガラ
スには便利に使用できても、一般に処理時のサイズが比
較的大きいものとなることが多くしかも切線の配置が種
々に変化することが多く、かつ折り順も考慮しなければ
ならない建築用の板ガラスなどには不向きである。
【0006】本発明はこれらの問題点を解消して、主に
建築用板ガラスを合理的に折り割ることを可能とした折
割り方法とその関連装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため本発明の折割り方法では、一面に切線の加工さ
れた板ガラスを同面を下向きとなして弾性板の被着され
たテーブル上面に載置すると共に、コンピュータ制御さ
れる空気圧による押圧力を付与するものとした押圧体を
切線に沿って移動させる過程で切線の直上となる板ガラ
ス上面を押圧するように実施し、この際折割り開始位置
では比較的大きい押圧力で押圧し、切線の交叉箇所では
比較的小さい押圧力で押圧し、その他の箇所では前二者
の中間の大きさの押圧力で押圧することを特徴とする。
【0008】この発明では押圧体の押圧力と弾性体の弾
性とが板ガラスの切線箇所に曲げ力付与するものとな
る。このさい折割り開始位置での押圧体による比較的大
きい押圧力が板ガラスの最初の折割りを可能となし、ま
た切線のT字形交叉箇所や十字形交叉箇所などでの比較
的小さい押圧力は余分な切線の折割りを防止するものと
なり、さらにこれら以外の切線箇所での前二者の中間の
大きさの押圧力は切線箇所を確実にしかも品質よく折り
割ることを可能となす。
【0009】上記の発明を実施する装置は、上面に被着
された弾性板上に板ガラスを載置されるテーブルと、テ
ーブルの上面をコンピュータ制御によりX、Y軸方向へ
変位される折割りヘッドとを設け、折割りヘッドは所要
大きさの空気圧で上下動される球面押圧体を設けたもの
となす。
【0010】この発明ではテーブルの弾性板が片面に切
線の加工された板ガラスを同面を下向きとして載置され
る。しかして球面押圧体がコンピュータ制御により切線
に沿って移動される過程で切線の直上箇所となる板ガラ
スの上面を押圧し、不特定パターンの切線を順次に折り
割るものとなる。
【0011】折割り装置は上面に被着された弾性板上に
板ガラスを載置されるテーブルと、テーブルの上面上を
コンピュータ制御によりX、Y及び水平回転の三軸方向
へ変位される折割りヘッドとを設け、折割りヘッドは所
要大きさの空気圧で上下動される支持棒と、これに軸着
された円盤体の外周にゴム等からなる弾性突条の付設さ
れた押圧体を設けたものとなす。
【0012】折割り装置の特徴とするところは、弾性突
条の付設された押圧体が切線箇所を集中して線状に押圧
することにより折割り処理に適切な曲げ力を付与するも
のとなり、又同押圧体が水平回転可能であるためその転
動面が切線方向と正確に合致されるものとなる点であ
り、これらのことが切線を更に品質良く折割ることを可
能となす。
【0013】上記した発明の装置を使用する際は、これ
ら折割り装置のテーブル上面に切線の加工された板ガラ
スを切線の面が下向きとなるように載置しなければなら
ないが、切線を加工された後の板ガラスは折れ易いため
斯かる作業は極めて困難となる。これを解消させるに
は、折割り装置のテーブルの上面部と切り装置のテーブ
ルの上面部とを所定軌跡に沿って位置変更作動可能に装
設し、前者上面部と後者上面部を関連作動させることに
より切り装置のテーブル上面に載置された切線の加工さ
れた板ガラスを折割り装置のテーブル上面に反転状態と
なして載置するようになすと良い。この際、切り装置の
テーブルは垂直に近い斜状に配設することが好ましい。
【0014】この発明では二つのテーブルの上面部が板
ガラスの全面を均等に支持して一方のものから他方のも
のへ継送するものとなり、切り加工を施されて割れ易く
なった板ガラスは割れることなく安全且つ円滑に折割り
装置のテーブルに切線の面を下向きとなされて載置され
た状態となる。ここで切り装置のテーブルを斜状に配置
することは切り装置の設置場所のコンパクト化に寄与す
ると共に板ガラスの継送距離を短縮するほか、多くの場
所に斜状に立て掛けて在庫される板ガラスの取扱いを便
利となすものである。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る板ガラスの加工設備の一
実施例を示し(a)は平面図で(b)は正面図、図2は
同設備における板ガラスの継送作動を説明するための
図、図3は同設備の折割り装置に使用される折割りヘッ
ドに係り(a)は正面図で(b)は側面図、図4は前記
折割り装置による板ガラスの折り割り順序を説明するた
めの図、図5は前記折割りヘッドの作動を説明するため
の図である。
【0016】図1に示す板ガラスの加工設備は切り装置
Aと折割り装置Bからなる。
【0017】切り装置Aはガラスの素板gを載置するた
めのテーブル1、このテーブル1の上面に沿ったX軸方
向の往復移動自在に設けた門形フレーム2、このフレー
ム2の水平部2aにY’軸方向の往復移動自在に設けた
サドル3、このサドル3に水平回転作動機構4を介して
固定した切りヘッド5及び、テーブル1上面の特定位置
に板ガラスgを位置決めするための図示しない位置決め
手段を設け、しかも前記テーブル1を垂直に近い角度θ
(凡そ60度以上)に傾斜させると共に門形フレーム
2、サドル3及び切りヘッド5を、テーブル1の板ガラ
ス載置面から外れた位置に設けられた退避場所1aに移
動させ得るものとなし、さらに図2に示すようにテーブ
ル1の上面部1bをテーブル1の基台1cに固定された
水平支軸1d廻りへ傾動させ得るものとしたテーブル作
動手段を設けたものとなしてある。このさい門形フレー
ム2、サドル3及び切りヘッド5並びにテーブル作動手
段はコンピュータ制御装置6により、その入力装置6a
から予め入力されたプログラムに則って適宜に作動され
るものとなす。また切りヘッド5はガラスカッタ及びこ
れを上下変位させるためのカッタ作動機構を設けたもの
となす。
【0018】一方、折割り装置Bは前記切り装置Aで切
線kの加工された素板gを載置するためのテーブル7、
これの上面に被着された弾性板(例えば布、樹脂板又は
ゴム板など)7a、テーブル7の上面に沿ったX軸方向
の往復移動自在に設けた門形フレーム8、このフレーム
8の水平部8aにY軸方向の往復移動自在に設けたサド
ル9、このサドル9に水平回転作動機構10を介して固
定した折割りヘッド11、テーブル7の上面に設けた図
示しない多数の孔から噴出される空気により前記素板g
を僅かに浮上させるものとしたエアフロート装置及び、
テーブル7の上面で素板gを基準位置に固定させるため
の位置決め手段12を設けると共に、切り装置Aの場合
と同様に門形フレーム8、サドル9及び折割りヘッド1
1を、テーブル7の板ガラス載置面から外れた位置に設
けられた退避場所7aに移動させ得るものとなし、さら
にテーブル7の上面部7bに所要の作動を行わしめるた
めのテーブル作動手段13(図2参照)を設けたものと
なしてある。
【0019】上記折割りヘッド11は図3に示すように
コンピュータ制御により任意な空気圧を供給される復動
式のエアシリンダ装置14とこの装置14のピストン棒
14aに固定された支持棒15とこの支持棒15の先端
に設けられて板ガラスgの上面を押圧するものとした押
圧体17からなる。このさい押圧体17は球面押圧体な
どとなしてもよいが、本実施例では金属製の円盤体17
aを軸16着すると共にこれの周面にゴムなどの弾性材
からなる輪状の突条17bを設けたものとなしてある。
【0020】位置決め手段12はテーブル7上面の特定
位置に四つの係止ローラ12a・・・を同テーブル7上
面からの突出作動自在に埋設し、板ガラスgを位置決め
するさいはこれらローラ12a・・・が突出されて素板
gの二辺の位置を特定するように機能するものとなして
ある。
【0021】さらにテーブル作動手段13は本実施例で
は図2に示すようにテーブル7の上面部7bを上側水平
支持軸18の廻りに揺動作動させるものとした上面部揺
動駆動機構と、上側水平支持軸18を曲がりアーム19
・・を介して下側水平支持軸20の廻りに揺動作動させ
るものとしたアーム揺動駆動機構と、下側水平支持軸2
0をY軸方向及び必要に応じて上下方向へ作動させるも
のとした水平垂直駆動機構を設け、各駆動機構がコンピ
ュータ制御によりテーブル7の上面部7bに所要の作動
を行わせるものとなしてある。
【0022】上記した加工設備の使用例並びにその作用
を説明すると、作業者は入力装置6aからコンピュータ
制御装置6へガラスの素板g寸法やその切断寸法などの
必要情報を入力する。これにより制御装置6は最も合理
的な切りパターン、折割り順序、折割り方向などを計算
し、これを記憶すると共にその表示画面部に素板g必要
枚数、歩留り率、切りパターンなどを表示するものとな
る。
【0023】一方では作業者は垂直に近い斜め姿勢で在
庫されているガラスの素板g群のなかから加工すべき素
板g(大きいものでは例えば板厚が5〜10mmで縦横
寸法が2438mm×1829mm程度のものが使用さ
れる。)をその斜め姿勢のまま運搬台車に載せるなどし
て切り装置Aのテーブル1まで搬入し、これをテーブル
1上面の基準位置に載置し、自重により又は適宜な吸引
手段により固定させる。このさい、テーブル1が斜状に
配置されているため、斯かる作業は素板gの姿勢修正を
殆ど行わないで実施されるものとなる。
【0024】この後、入力装置6aから切り装置Aの作
動指令を入力するのであり、これにより制御装置6は予
め計算して得た切線加工情報に従って切りヘッド5を作
動させるものとなる。これにより素板gは例えば図4に
示すようにその上面に切線加工情報に則った切線k1、
k2、k3、k4を加工された状態となる。
【0025】次いで作業者はこのように加工された素板
gを切り装置Aのテーブル1上面から折割り装置Bのテ
ーブル7上面へ移動させるべく、入力装置6aから継送
指令を入力する。これにより、切り装置Aのテーブル作
動手段と折割り装置Bのテーブル作動手段13が自動的
に作動するものとなって、板ガラスgのテーブル1、7
間の継送が次のように行われる。即ち、先ず切り装置A
及び折割り装置Bの切りヘッド4や折割りヘッド11な
どがそれぞれの退避場所1a、7aへ移動される。これ
に関連して折割り装置Bのテーブル7の上面部7bが上
下の水平支持軸18、20廻りへ揺動され、これが符号
p1の位置に達すると、今度は下側水平支持軸20がY
軸方向へ移動され、同上面部7bは符号p2の位置に達
する。続いて上面部7bは上側水平支持軸18廻りにさ
らに揺動されて切り装置Aのテーブル1の上面部1bに
近接し、遂には前者上面部7bと後者上面部1bとで素
板gを挟みつけた状態となる。このさいこれらの上面部
1b、7bは挟みつけた素板gに殆ど或いは全く挟圧力
を付与しないように作動するため、切り加工により折れ
易い状態となされた素板gであっても折れることはな
い。続いて二つの上面部1b、7bはこのような挟みつ
け状態を保持しつつ矢印方向f1へ揺動され、垂直姿勢
状態を経て符号p2の位置に達する。この揺動中におい
て二つの上面部1b、7bに挟まれた素板gはこれら上
面部1b、7bが垂直姿勢に達するまでは一方の上面部
1bに切線k1〜k4のない面を支持され、垂直姿勢を
経た後では他方の上面部7bに切線k1〜k4のある面
を支持されるものとなる。さらに、一方の上面部1bは
これまでとは反対側へ揺動して原位置に復帰し、また他
方の上面部7bは素板gを載置された状態でY軸方向へ
向けて前とは逆向きへ移動された後、さらに矢印方向f
1へ揺動され、遂には原位置に復帰して水平姿勢とな
る。かくして一方のテーブル1bの上面にあった素板g
は反転状態となされて他方のテーブル7の上面に載置さ
れるのである。
【0026】こうして素板gが移動された後、作業者は
位置決め手段12を作動させてその係止ローラ12a・
・・をテーブル7の上面から突出させ、これに素板gの
二辺をエアフロート装置の作動状態で当接させて同素板
gをテーブル7上の基準位置に合致させると共に、この
状態を保持してエアフロート装置の作動を停止させる。
これにより素板gは係止ローラ12a・・・にその位置
を規制されつつテーブル7上に降下し、自重作用で基準
位置に固定された状態となる。この後、位置決め手段1
2の作動を停止させるのであり、これにより係止ローラ
12a・・・はテーブル7の上面よりも下方に降下され
る。
【0027】次いで作業者は入力装置6aから折割り装
置Bの作動指令を入力する。これにより制御装置6は予
め計算して得た折割り加工情報に従って折割りヘッド1
1を作動させるものとなる。
【0028】いま、折割り装置Bに固定された素板gが
図4に示すように四本の切線k1、k2、k3、k4の
加工されたものである場合について説明すると、折割り
ヘッド11は先ず折割り開始点である符号p3の位置に
移動されると共に押圧体17の垂直回転面と切線k1の
方向が合致するようにその向きを転向されるのであり、
この後エアシリンダ装置14が適当圧の空気を供給され
て伸長作動され、押圧体17を図5に示す比較的大きい
押圧力F1で素板gの上面に押し当てた状態となる。こ
のさい素板gは押圧体17の押圧力とテーブル7上面の
弾性板eとで所要の曲げ力を付与されるものとなって切
線k1箇所を折り割られるものとなる。
【0029】これに関連してシリンダ装置14がこれま
でよりも比較的小さい圧力の空気を供給されるものとな
って押圧体17を図5に示す比較的小さい押圧力F2で
素板gの上面に押し当てた状態となり、またこの一方で
は折割りヘッド11が切線k1を辿って移動するように
作動される。これにより押圧体17はその直下の切線k
1箇所を連続的に折り割るものとなり、また素板gには
押圧体17の回転進行に伴って押圧体17の位置よりも
常に数十cm先行してクラックが発生するものとなる。
このさいの押圧力F2は板ガラスgの折り口に欠けなど
の不必要な割れを生じしめないものとなる。
【0030】こうして押圧体17が一定距離進行すると
切線k1、k4のT字形交叉位置m1の近傍に達する
が、このときエアシリンダ装置14はさらに小さい圧力
の空気を供給され、押圧体17をこれまでよりもさらに
小さい押圧力F3で素板gの上面に押し当てられた状態
となる。なお、この押圧力F3はゼロか若しくはこれに
近いものでよい。
【0031】そして押圧体17が前記T字形交叉位置m
1を通過してこれの近傍位置から離れたとき、エアシリ
ンダ装置14は再びこれに供給される空気の圧力を変化
されて押圧体17は再び前記押圧力F2で素板gの上面
に押し当てられた状態となる。
【0032】これによりT字形交叉位置m1近傍では素
板gは比較的小さい押圧力F3で押圧されるものとな
り、したがって押圧体17が折り割る必要のない切線k
4を折り割ることは回避されるのであり、またT字形交
叉位置m1近傍を離れた後は前述同様に切線k1箇所を
折り割られるものとなる。なお、T字形交叉位置m1近
傍の切線k1は切線k4が割れなくてもその方向の関係
から連続的に折り割られるものとなる。
【0033】さらに押圧体17が進行すると、次は切線
k1、k3の十字形交叉位置m2近傍に達するが、この
ときもエアシリンダ装置14は前述同様の小さな圧力の
空気を供給されて押圧体17は前述した押圧力F3で素
板gの上面に押し当てられた状態となるのであり、また
押圧体17が前記十字形交叉位置m2を通過してこれの
近傍位置から離れたときは、エアシリンダ装置14は再
び前記押圧力F2で押圧体17を素板gの上面に押し当
てた状態となる。これにより素板gは十字形交叉位置m
2を比較的小さい押圧力F3で押圧され、折り割る必要
のない切線k3を折り割られることは回避されるのであ
り、また十字形交叉位置m2近傍を離れた後は前述同様
に切線k1箇所を折り割られるものとなって切線k1の
折割り処理は終了する。
【0034】次いで折割りヘッド11は符号p4の位置
に移動され、前述同様な折り割り処理が実施されるので
ある。即ち折割り開始位置である符号p4の位置では大
きい押圧力F1で押圧し、切線k2、k3の十字形交叉
位置m3では比較的小さい押圧力F3で押圧し、その他
の位置の切線k2箇所ではこれらの中間の大きさの押圧
力F3て押圧するようになされる。
【0035】その後、折割りヘッドは符号p5の位置に
移動されてその方向を90度転向された後、前述同様に
切線k3を折り割り、最後には符号p6の位置に移動さ
れてその方向を180度転向された後、切線k4を前述
同様に折り割るものとなる。
【0036】かくして折り割られた素板gの各部分は作
業者がエアフロート装置を作動させるなどして他所へ搬
出する。
【0037】上記実施例では切線k1〜k4が直線であ
る場合の折割り処理を説明したが、切線kが曲線であっ
ても上記したところに準じて同様に実施できる。但し、
この場合は折割りヘッド11は切線kの曲がりに合わせ
て押圧体17の回転面が順次に転向されるように制御さ
れる。
【0038】また上記説明では押圧力F1、F2、F3
の具体的な数値は示さなかったが、これは板ガラスの性
質、形状、厚みのほか弾性板eの性質や厚みなどによっ
て微妙に変化するため特定できないからである。一般に
は板ガラスの厚みが3〜5mmの場合、押圧体の先端形
状にもよるが、押圧力F1、F2は2kgf〜30kg
fの範囲内で決定されると予測される。実際にはこの押
圧力F1、F2、F3は出来上がった本発明装置で試験
的に実施することにより容易に特定できるものである。
【0039】
【発明の効果】以上の如く構成した本発明によれば、切
線の加工された素板ガラスの折割り作業を能率的にしか
も高品質に行わしめるほか、素板搬入から切り加工及び
折割り加工を経て切断板搬出までの自動製造ライン化を
可能となす共に手作業による折割りの熟練がなくても誰
でも奇麗にかつ安全に折り割ることを可能となすもので
ある。さらに本発明は素板に対する切りパターンが複雑
に変わる建築用板ガラスの切断に特に有効であるが、液
晶用などのガラス基板や自動車用ガラスの切断にも応用
可能である。
【0040】特に本発明に於てテーブル上面の弾性板の
上面に載置した板ガラスの切線の上方箇所をコンピュー
タ制御される押圧体で押さえつけて折り割ることは次の
ような効果を生じしめるのであって、即ち切線の良否に
左右はされるものの、一般的に切線の折り口をガラス面
に垂直で奇麗な平面状となし、又各切線をそのガラス面
上の位置の相違に拘らずほぼ同一の条件で折り割ること
を可能となして夫々れの切線の折り口を均質且つ良好な
ものとなす。
【0041】更に各請求項の発明についての効果を述べ
ると、請求項1に記載のものによれば、切線の交叉位置
でも予定しない折割りを生じしめず、全ての切線を押圧
体の押圧力で自動的且つ円滑に折り割ることを可能とな
す。
【0042】請求項2に記載のものによれば、板ガラス
の切線の直上を突条で集中的且つ線状に押圧することが
出来ると共に、円盤体の転動により円滑な押圧を可能と
なすほか、押圧状態下での垂直回転面の転向が損なわれ
ないものとなる。
【0043】請求項3及び4に記載にものによれば、切
り加工の施された板ガラスを切り装置のテーブルから折
割り装置のテーブルまで反転状態となして移動させるこ
とを安全且つ円滑にしかも板ガラスの不用意な割れの生
じないように実施せしめる。
【0044】又、切り装置と折割り装置との関連により
制御装置や制御情報を共有化して有効に利用することを
可能となさしめる。
【0045】請求項5に記載のものによれば、自動折割
り中に切り装置のテーブルを空けることなく次の素板の
切り加工を行うことが出来て作業能率の向上に寄与する
こと大ならしめるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板ガラスの加工設備の一実施例を
示し(a)は平面図で(b)は正面図である。
【図2】同設備における板ガラスの継送作動を示す図で
ある。
【図3】同設備の折割り装置に使用される折割りヘッド
に係り(a)は正面図で(b)は側面図である。
【図4】前記折割り装置による板ガラスの折り割り順序
を説明するための図である。
【図5】前記折割りヘッドの作動を説明するための図に
係り(a)は図4中の符号k1で示す切線の直上を押圧
体が回転しつつ押圧するさいの状態を示す図で、(b)
は(a)の押圧体の位置とこの押圧体の押圧力との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
A 切り装置 B 折割り装置 F1、F2及びF3 押圧力 e 弾性板 g 板ガラス k及びk1〜k4 切線 1 切り装置のテーブル 1b 切り装置のテーブルの上面部 7 折割り装置のテーブル 7b 折割り装置のテーブルの上面部 11 折割りヘッド 16 軸 17 押圧体 17a 円盤体 17b 突条
フロントページの続き (72)発明者 小野 昭人 広島県福山市箕島町5378番地 株式会社 シギヤ精機製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−206322(JP,A) 特開 昭63−295454(JP,A) 実開 平2−99932(JP,U)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に切線の加工された板ガラスを同面
    を下向きとなして弾性板の被着されたテーブル上面に載
    置すると共に、テーブル上面にはコンピュータ制御によ
    りX、Y軸方向へ変位される折割りヘッドを設け、該折
    割りヘッドは同じくコンピュータ制御により任意な空気
    圧を供給されるエアシリンダーのピストン棒に固定され
    た支持棒先端に軸支されて上下動される球面押圧体の構
    成となし、折割り開始位置では比較的大きい押圧力で押
    圧し、切線の交叉箇所では比較的小さい押圧力で押圧
    し、その他の箇所ではこれらの中間の大きさの押圧力で
    押圧することを特徴とする板ガラスの折割り方法。
  2. 【請求項2】 一面に切線の加工された板ガラスを同面
    を下向きとなして弾性板の被着されたテーブル上面に載
    置すると共に、テーブル上面にはコンピュータ制御によ
    りX、Y及び水平回転の三軸方向へ変位される折割りヘ
    ッドを設け、該折割りヘッドは同じくコンピュータ制御
    により任意な空気圧を供給されるエアシリンダーのピス
    トン棒に固定された支持棒先端に軸支されて上下動され
    る円盤体の外周にゴムなどからなる弾性突条の付設され
    た押圧体の構成となし、折割り開始位置では比較的大き
    い押圧力で押圧し、切線の交叉箇所では比較的小さい押
    圧力で押圧し、その他の箇所ではこれらの中間の大きさ
    の押圧力で押圧することを特徴とする板ガラスの折割り
    方法。
  3. 【請求項3】 板ガラスの切り装置と折割り装置とがこ
    の順序に設けてあり、板ガラスの切り装置は傾斜し、且
    つ折割り装置側へ倒伏傾動可能となしたテーブル上面の
    X軸方向へ往復移動自在に門型フレームを設け、該門型
    フレームにはY軸方向へ往復勤自在にサドルを設けると
    共に、該サドルに水平回転作動機構を介して切りヘッド
    及び位置決め手段を設けた構成となし、これに対し折割
    り装置は弾性板の被着された水平テーブル上面のX軸方
    向へ往復移動自在に門型フレームを設け、該門型フレー
    ムにはY軸方向へ往復移動自在にサドルを設けると共
    に、該サドルに水平回転作動機構を介して折割りヘッド
    を設け、該折割りヘッドはコンピュータ制御により任意
    な空気圧を供給されるエアシリンダーのピストン棒に固
    定された支持棒先端に軸支されて上下動される球面押圧
    体の構成となしたことを特徴とする板ガラスの折割り関
    連装置。
  4. 【請求項4】 板ガラスの切り装置と折割り装置とがこ
    の順序に設けてあり、板ガラスの切り装置は傾斜し、且
    つ折割り装置側へ倒伏傾動可能となしたテーブル上面の
    X軸方向へ往復移動自在に門型フレームを設け、該門型
    フレームにはY軸方向へ往復動自在にサドルを設けると
    共に、該サドルに水平回転作動機構を介して切りヘッド
    及び位置決め手段を設けた構成となし、これに対し折割
    り装置は弾性板の被着された水平テーブル上面のX軸方
    向へ往復移動自在に門型フレームを設け、該門型フレー
    ムにはY軸方向へ往復移動自在にサドルを設けると共
    に、該サドルに水平回転作動機構を介して折割りヘッド
    を設け、該折割りヘッドはコンピュータ制御により任意
    な空気圧を供給されるエアシリンダーのピストン棒に固
    定された支持棒先端に軸支されて上下動される円盤体の
    外周にゴム等からなる弾性突状の付設された押圧体の構
    成となしたことを特徴とする板ガラスの折割り関連装
    置。
  5. 【請求項5】 切り装置のテーブル上面部に配置した切
    りヘッドと折割り装置のテーブル上面部に配置した折割
    りヘッドを共に関連作動するようになしたことを特徴と
    する請求項3又は4記載の板ガラスの折割り関連装置。
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