JPH07104688A

JPH07104688A - 演出飾り装置

Info

Publication number: JPH07104688A
Application number: JP24799593A
Authority: JP
Inventors: Koichi Kaneko; 幸一金子; Bunkichi Miura; 文吉三浦
Original assignee: Seikosha KK
Current assignee: Seikosha KK
Priority date: 1993-10-04
Filing date: 1993-10-04
Publication date: 1995-04-21
Anticipated expiration: 2012-12-10
Also published as: JP2688595B2

Abstract

(57)【要約】【目的】ＥＬシートを用いてその発光色を楽しむと共
に、それに動きを与えて趣向性に富んだ演出効果を得
る。【構成】取付板１の下面に駆動機械体２を取り付け
る。駆動機械体２により上下方向に往復駆動される駆動
軸４に、連結片５を介して飾り体６を連結する。飾り体
６を覆ってドーム状の透明カバー体７を取付板１の上面
に固定する。飾り体６は透明導電フィルム，発光層，誘
電体層及び背面電極を積層形成した可撓性を有するＥＬ
シートからなり、このＥＬシートには駆動電力を供給す
るための引出し端子部６ｃを有する基部6aが設けてあ
る。基部6aは円筒状に丸めてあって基部6aの上部が多数
の細帯状の飾り片6bに分岐している。飾り片6bは屈曲し
た状態で放射状に拡がり、その先端部近傍で透明カバー
体７と接触する。円筒状の基部6aの開口を塞ぐようにＥ
Ｌシートで形成した中心部飾り体８を設ける。飾り体６
と中心部飾り体８は、ＥＬシートの駆動電力が供給され
て発光する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、可撓性を有するＥＬシ
ートを飾り体として用い、これを発光させ、動かして演
出動作を行わせる演出飾り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりＥＬ素子を平面的に区画し、多
数の発光色で発光させるなどにより装飾としての機能を
備えたものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ＥＬ素子に揺
らぐような動きを与えて演出効果を高めた演出飾り装置
としたようなものはない。

【０００４】そこで本発明の目的は、ＥＬシートを用
い、その発光色を楽しむと共に、それに動作を与えて演
出効果を高めることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の演出飾り装置は、取付板に取り付けられた
駆動機械体と、この駆動機械体の駆動軸に連結された飾
り体と、この飾り体を覆って取付板に固定してある透明
カバー体とからなっている。そして飾り体は、可撓性を
有するＥＬシートで構成してあり、このＥＬシートには
駆動電力を供給するための引出し端子部が基部に設けて
あり、この基部は円筒状に丸めてあって当該基部の上部
が多数の細帯状の飾り片に分岐している。

【０００６】上記の飾り片は屈曲した状態でその一部が
透明カバー体と接触するように構成してもよい。

【０００７】また、上記の駆動軸は駆動機械体により上
下方向に往復駆動されると面白い演出動作ができる。

【０００８】

【実施例】図面を参照して本発明の一実施例について説
明する。図１に示すように、取付板１の下面に駆動機械
体２が取り付けてあり、この機械体を収納してあるケー
ス３は、取付板１にねじなどにより固定してある。駆動
機械体２により上下方向に往復駆動される駆動軸４に
は、連結片５を介して飾り体６が連結してある。この飾
り体はドーム状の透明カバー体７で覆ってあり、透明カ
バー体のつば部７ａが取付板１の上面に対接し、接着剤
などによりに固定してある。

【０００９】飾り体６の構成について次に詳述する。図
２に飾り体６の形状を展開して示しており、基部６ａの
上部が多数の細帯状の飾り片６ｂ…に分岐して形成して
あり、基部６ａの下端部に、駆動電力を供給するための
引出し端子部６ｃが設けてある。

【００１０】飾り体６はＥＬ素子をシート状に形成した
可撓性を有するＥＬシートで構成してあり、図３に断面
を拡大して示している。即ち、透明電極の一例として透
明導電フィルム６１上に発光層６２が形成してある。発
光層６２は、硫化亜鉛に銅や塩基などの活性付与剤が含
有された発光体と、予め溶剤に溶けた高誘電バインダ
（シアノエチル化セルロース等）とからなるインクを、
印刷し、乾燥して層を形成したものである。次に発光層
６２の上に誘電体層６３が形成してある。この誘電体層
６３は、チタン酸バリウム粉と、予め溶剤に溶かした高
誘電バインダとからなるインクを、印刷し、乾燥して層
を形成したものである。更にこの誘電体層６３の上に、
背面電極６４が形成してある。この背面電極６４は、カ
ーボン粉と溶剤に溶けた樹脂（アクリル系など）からな
る導電性ペーストを、印刷し、乾燥して形成したもので
ある。

【００１１】ＥＬシートの発光色を変える一例として、
ブルーグリーン発光色を得るためには、発光体として硫
化亜鉛に銅が含有された発光体を用い、オレンジ発光色
を得るためには、発光体として硫化亜鉛に銅とマンガン
が含有された発光体を用い、ホワイト発光色を得るため
には、発光体として硫化亜鉛に銅とマンガンが含有され
た発光体と、硫化亜鉛に銅が含有された発光体とを混合
した発光体を用いる。また、異なった発光色のＥＬシー
トとするためには、発光層に色の異なる蛍光顔料や蛍光
染料を混入しても良い。

【００１２】図２に示したように基部６ａには引出し端
子部６ｃが形成してあるが、これは、透明電極６１から
引き出された透明電極の引出し端子６１ａと、誘電体層
６３と、背面電極６４から引き出された背面電極の引出
し端子６４ａとからなる。引出し端子６１ａの上には、
上記と同様な導電性ペーストを印刷して透明電極の引出
し端子電極部６１ｂが形成してある。引出し端子６１
ａ，６４ａのそれぞれに、図示しないＥＬシートの駆動
回路から駆動電力を供給するためのリード線６１ｃ，６
４ｃ（図１図示）が接続されるものである。

【００１３】飾り体６の基部６ａを円筒状にするため
に、基部６ａの側辺から接合部６ｄが設けてある。接合
部６ｄを他方の側辺に接合することにより基部６ａを円
筒状にし、内側が外側になるように飾り片６ｂ…を放射
状に反っくり返るように屈曲した状態とし、透明カバー
体７の内面に対し、飾り片６ｂ…の先端部近傍が接触す
るように取り付ける。

【００１４】また、基部６ａを筒状にすると、筒状の上
方が開口となるので、この開口を塞ぐように中心部飾り
体８が設けてある。中心部飾り体８は円板状をしてお
り、飾り体６と同様にＥＬシートで形成してある。中心
部飾り体８の外周の対向位置から連結片８ａ，８ａが延
伸し、一方の連結片の先端には、飾り体６と同様に、透
明電極の引出し端子と、背面電極の引出し端子とが形成
してある。連結片８ａは飾り体６の筒状の内面に沿って
下降して基部６ａに対接している。引出し端子部６ｃに
おいて、飾り体６の引出し端子６１ａ，６４ａと、中心
飾り体８の対応する引出し端子とのそれぞれの同極同士
が電気的に接続してあり、それぞれの引出し端子にリー
ド線６１ｃ，６４ｃから駆動電力が供給されるようにな
っている。

【００１５】リード線６１ｃ，６４ｃを介して飾り体
６，８に駆動電力が供給されると、ＥＬシートはそれぞ
れの発光色で発光する。飾り体６，８を異なる発光色を
持つように構成することもできる。また、飾り体６，８
にそれぞれ別のリード線を介して駆動電力を供給するよ
うに構成することもできる。また、両飾り体を駆動する
駆動電圧や駆動周波数を変えれば、発光の輝度を変える
こともできる。また、駆動電圧や駆動周波数が次第に変
化するように制御することにより、飾り体の輝度が次第
に変化する飾りとすることもできる。その他、発光の色
や輝度の組み合わせを変化させて、いろいろな演出が可
能である。

【００１６】駆動軸４は駆動機械体２により駆動され、
例えば、上下方向に往復駆動されると、連結片５を介し
て飾り体６，８が上下に往復移動され、飾り片６ｂ…
は、透明カバー体７の内面と接触しながら上下に動く。
飾り片６ｂ…毎に異なった摩擦力が作用するので、それ
ぞれが不均一に動きながら光って、例えば、恰も海底で
のいそぎんちゃくの揺らぎのようなイメージが現出され
る。

【００１７】その他、駆動軸４を往復回転するように駆
動することもでき、また上下に往復移動すると同時に往
復回転するように駆動することもでき、それぞれに面白
い飾り体の演出が可能である。

【００１８】尚、ＥＬシートは、図示していないが通常
の如く防湿フィルムで封止し、あるいは背面電極の上に
捕水体層を形成するなどにより、水分の浸入の防止に配
慮してある。また、飾り体の形状は上記に限定されるも
のではないく、その他種々の形状が適用される。

【００１９】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明の演出飾
り装置は、筒状に丸めたＥＬシートの基部が多数の細帯
状の飾り片に分岐している飾り体を駆動軸に連結してい
るので、駆動軸を動かすことにより飾り体を種々に動か
すことが可能で、また同時にＥＬシートに駆動電力を供
給して発光させることが可能で、その発光色を楽しむと
共に、その動作により種々のイメージが現出でき、演出
効果の極めて優れた演出飾り装置を提供することができ
る。また、飾り片を透明カバー体に接触させることによ
り、不均一な飾り片の動きにより生じる特殊なイメージ
を楽しむことができる。更に、中心部飾り体を設けるこ
とにより、種々の組み合わせによって多くの演出が可能
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。

【図２】飾り体の展開拡大平面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【符号の説明】

１取付板２駆動機械体４駆動軸６飾り体６ａ基部６ｂ飾り片６ｃ引出し端子部７透明カバー体８中心部飾り体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】取付板に取り付けられた駆動機械体と、
上記駆動機械体の駆動軸に連結された飾り体と、上記飾
り体を覆って上記取付板に固定してある透明カバー体と
からなり、上記飾り体は、可撓性を有するＥＬシートで構成してあ
り、このＥＬシートには駆動電力を供給するための引出
し端子部が基部に設けてあり、この基部は円筒状に丸め
てあって当該基部の上部が多数の細帯状の飾り片に分岐
していることを特徴とする演出飾り装置。
【請求項２】請求項１において、上記飾り片は屈曲し
た状態でその一部が上記透明カバー体と接触しているこ
とを特徴とする演出飾り装置。
【請求項３】請求項１または２において、上記駆動軸
は上記駆動機械体により上下方向に往復駆動されること
を特徴とする演出飾り装置。