JPH07104571A - トナーカートリッジ - Google Patents

トナーカートリッジ

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JPH07104571A
JPH07104571A JP5248251A JP24825193A JPH07104571A JP H07104571 A JPH07104571 A JP H07104571A JP 5248251 A JP5248251 A JP 5248251A JP 24825193 A JP24825193 A JP 24825193A JP H07104571 A JPH07104571 A JP H07104571A
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JP
Japan
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toner
toner cartridge
supply port
cartridge
seal member
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JP5248251A
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English (en)
Inventor
Yuji Niki
祐司 仁木
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粉体トナーを用いた画像形成装置に対し、外部
からトナーを供給する為に用いられるトナーカートリッ
ジのトナー供給口をシールすることにより、外界の環境
変化によるトナーの吸湿を防止する。 【構成】トナーカートリッジ1の画像形成装置への装着
に伴い、トナーカートリッジ1のトナー供給口2を封印
するシール部材3を剥離する、又は装着動作に連動しシ
ール部材3が剥離され、トナー供給口2が開放されトナ
ーの供給が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファックス、
プリンタ等の画像形成装置に対しトナーを補給する為に
用いられるトナーカートリッジに関し、さらに詳細には
トナー供給口を封印するシール部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真方式、マグネトグラフィ
ー等、粉体トナーを使用した画像形成装置においては消
費されたトナーを補う為、現像装置に対し外部からトナ
ーカートリッジ等の容器を用いトナーを補給する必要が
ある。
【0003】この為に用いられるトナーカートリッジに
要求される機能としては、特に外部の湿度変化によって
トナーが吸湿することで発生するトナー凝集や、帯電性
能が変化してしまうことを防止する為の気密性、トナー
カートリッジから画像形成装置本体に対し無駄なくトナ
ーを補給できる補給性、使用後のトナーカートリッジの
供給口からトナーを外部に漏出させないシール性等が上
げられる。
【0004】従来前述目的に供されるトナーカートリッ
ジとしては、実開昭61−117170号公報に開示さ
れるごとく、トナーカートリッジのトナー供給口をシー
ル部材で封印し、使用時に前記シール部材を剥離するこ
とによってトナーカートリッジ内のトナーを現像装置に
補給する方式が用いられていた。
【0005】しかし、この方式においてはトナーの供給
性を上げる為に、略直方体形状を有するトナーカートリ
ッジの一側面全体を大口径のトナー供給口と成している
為、防湿の目的からトナー供給口の全周に渡り熱溶着等
の手段により貼着されたシール部材で封印する必要があ
った。そしてトナー供給口を開口させる為に、シール部
材を剥離し巻取ってしまう為、使用済みのトナーカート
リッジのトナー供給口は開口したままとなり、トナーカ
ートリッジ内壁面に残留付着しているトナーが取り替え
作業の際、外部に飛散し使用者の身体衣服を汚したり、
環境を汚染するといった不具合があった。
【0006】一方、他の従来例として、特開昭62−1
4458号公報に開示されるごとくトナー供給口近傍に
シャッタ機構を配設することによって、使用済みのトナ
ーカートリッジのトナー供給口をシャッタ機構により閉
じることで、トナー飛散を極力防止した提案もある。
【0007】しかし、上記従来例においてはシャッタ機
構の気密性が充分ではない為、トナーを防湿する為に
は、トナーカートリッジ全体をアルミラミネート等の材
質から成る大型の袋に入れ、さらに中にシリカゲル等の
除湿材を同梱するなどの大掛かりな対策を必要としてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、使用済みトナーカートリッジからのトナーの漏出
飛散の防止と、トナーの防湿対策を両立させる点であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像形成装置
に対しトナーを補給するトナーカートリッジにおいて、
トナーを供給するトナー供給口、該トナー供給口からの
トナー供給を制御するシャッタ部材、前記トナー供給口
を密閉封印するシール部材を有することを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0011】図1(a)は、本発明のトナーカートリッ
ジ1をトナー供給口側(底面方向)から見た外観斜視図
であり、本願特徴であるトナー供給口2を密閉封印する
シール部材3が貼着された状態を示す。
【0012】図1(b)は、同シール部材3が剥離され
トナー供給口2が開放した状態を示す外観斜視図であ
る。又、トナーカートリッジ1の水平断面形状は図2示
すごとく側面に曲面部4と平面部5とを有する略U字形
を成す。
【0013】まず本願特徴であるシール部材3に関し説
明する。シール部材3はアルミ箔、樹脂シート等の薄膜
状で水分を通過浸透させない材質から成る。そしてこれ
らのシート部材を、熱溶着、接着等の方法によって、ト
ナー供給口2を略ロの字状に取り囲む隔壁6の端面7に
貼着することで、トナーカートリッジ1外部の湿気が内
部のトナーに浸透し、凝集、帯電性能の低下等の不具合
が発生することを防いでいる。
【0014】次にこのシール部材3を剥離する方法に関
し説明する。シール部材3にはその外縁周の角部8に、
突出したつまみ部12が形成されている。シール部材3
の剥離の際には、このつまみ部12をつまみ、図1
(a)中矢印A示す方法に引き剥がす。つまみ部12は
前述の様に、シール部材3の角部8に形成されている
為、剥離の際に力がまず角部8に集中されので、小さな
剥離力でも容易にシール部材3の剥離動作が開始され
る。そして、次に図1(a)中矢印F示す様、連続的に
四辺に剥離動作が移行して行く。この一連の剥離動作に
よってシール部材3は除去され、トナー供給口2は完全
に開放されてトナーが画像形成装置に対し供給可能状態
となる(図1(b)の状態参照)。
【0015】次にトナー供給口2が完全開放されたトナ
ーカートリッジ1が、画像形成装置のトナーカートリッ
ジ装着部13に装着される動作について説明する。図3
(a)は装着部13を示す斜視図、図3(b)はトナー
カートリッジ装着部13を別角度から見た部分斜視図、
図4は図3(a)を上方向から見た概略の上面図であ
る。図中符号9は、トナーカートリッジ1内にトナー5
0を充填した後に、開口41を閉塞する樹脂材質から成
るキャップであり、隙間なく完全密閉されている。
【0016】トナーカートリッジ1は、装着部13の第
一側面14と、トナーカートリッジ1の平面部5とが当
接し、かつ装着部13の第二側面15とトナーカートリ
ッジ1の第三側面16とが当接する様に位置付けられ
る。この状態からトナーカートリッジ1は、装着部13
の第一側面14と第二側面15とに摺接されながら、図
3(a)中矢印C方向(重力方向)に押し下げられる。
そして、トナーカートリッジ1の底面10が、装着部1
3の底部23に達しトナーカートリッジ1の押し下げ動
作が完了する。
【0017】一方、トナーカートリッジ1の底面10に
は凸状の回転支点25が形成されており、装着部13の
底部23には前記回転支点25と係合する位置に支点受
け部26が凹状に形成されている(図5参照)。よっ
て、トナーカートリッジ1が装着の際押し下げられ、装
着部13の底部23に達すると、回転支点25が支点受
け部26と係合関係に位置決めされる。この回転支点2
5は、後述のトナーカートリッジ1をトナーカートリッ
ジ装着部13に固定させる為に、反時計方向に回転動作
に移行する際の支点となる。
【0018】同時にこの押し下げ動作によって、トナー
カートリッジ1のトナー供給口2を閉じているシャッタ
27のシャッタレバー28が、装着部13の底部23に
形成された溝部29に勘合する。図5の斜視縦断面図に
この係合関係を一点鎖線で示す。
【0019】次に、トナーカートリッジ1の固定動作、
及びトナーカートリッジ1からトナーを供給する為、ト
ナー供給口2を閉じていたシャッタ機構を開ける動作に
関し説明する。
【0020】トナーカートリッジ1が装着部13の底部
23に達し回転支点25が位置決めされると、図3
(a)、図4、及び図5中矢印E示す反時計方向に、本
実施例においては30゜回転される。図4中回転支点2
5を一点鎖線で示す。
【0021】この時、図3(a)、及び図3(b)にお
けるトナーカートリッジ1の曲面部4であって、底面1
0寄りに形成されたトナーカートリッジ1の固定用突起
30が前述回転動作によって、装着部13に設けられた
案内溝31と摺動勘合し、トナーカートリッジ1が抜け
たり、不安定状態にならない様しっかりと支持固定され
る。
【0022】一方この回転動作によってトナー供給口2
に配設されたシャッタ27は相対的に回転し、シャッタ
27に形成されたシャッタ開口32と、トナーカートリ
ッジ1の底部23に開設されたトナー供給口2とが一致
し、トナーカートリッジ1内に収容されたトナー51
が、画像形成装置に対し供給される。
【0023】ここでシャッタ27が開口する動作を図を
用いさらに詳説する。図6はトナーカートリッジ1のト
ナー供給口2近傍に配設された部材の分解斜視図を示す
ものである。図6中(I)示すシャッタ27の状態は、
シャッタ27が閉まった時のトナーカートリッジ1を底
面10方向から見たものである。シャッタ開口32とト
ナー供給口2とは不一致状態に位置付けられておりトナ
ーは供給されない。符号34はシャッタ27と、トナー
カートリッジ1の底面10内壁との間に位置し、底面1
0に貼着されたトナーシールでありスポンジ等の材質か
ら成る。このトナーシール34によって、軸35を中心
に回転可能に軸支されたシャッタ27とトナーカートリ
ッジ1の底面10との間に形成される隙間が密閉され、
トナーが不用意に漏出することが防止される。
【0024】次にシャッタ27が開口される動作を説明
する。シャッタ27は、その端部に形成されたシャッタ
レバー28が、装着部13の底部23に形成された溝部
29に勘合した状態にある為、トナーカートリッジ1が
前述の反時計方向に回転しても不動である(図5矢印E
示す方向に回転)。しかし、トナーカートリッジ1自体
が回転することによって、トナーカートリッジ1の底面
10に開設されたトナー供給口2が、不動状態のシャッ
タ開口32に回転接近して最終的にシャッタ開口32
と、トナー供給口2とが一致することで、トナー供給口
2が完全開口しトナーが画像形成装置に対し供給可能と
なる。図6中(II)示すシャッタ27の状態で、トナ
ーカートリッジ1の回転動作によってシャッタ開口32
と、トナー供給口2とが一致したことを図示する。
【0025】以上の一連の動作により、トナーカートリ
ッジ1の画像形成装置への装着、これに伴うトナーカー
トリッジ1の固定、シャッタ27の開口動作、トナーの
供給の準備が完了する。
【0026】次にトナーカートリッジ1からのトナーの
供給動作に関し説明する。図7はトナーカートリッジ1
の縦断面図である。トナーカートリッジ1の内壁面は、
トナー供給口2からトナーが落下供給され易い様、垂直
面17と傾斜面18とから構成されている。本実施例で
は傾斜面18の角度θは、30゜でありトナーの安息角
以上としている。これによりトナーは、内壁面を滑り落
ちトナーカートリッジ1の底面10に開設されたトナー
供給口2から自重により画像形成装置に対し供給され
る。
【0027】この画像形成装置に対する供給動作に関
し、図を用い詳説する。図8は画像形成装置に配設され
た電子写真プロセスユニット100へトナーカートリッ
ジ1を装着し、トナーがどの様に供給搬送されるかを示
した図である。プロセスユニット100には、その内部
中央に静電潜像担持体としての感光体ドラム60が配設
され、この一側方には現像ローラ61とトナー補給ロー
ラ62を備えた現像室63が隔壁64をもって区画形成
され、さらに他側方にはクリーニングブレード65によ
って区画されたクリーニング室66が形成されている。
【0028】なお図中符号67は、隔壁64とクリーニ
ングブレード65とによって区画された空間68に配設
された帯電ローラで、感光体ドラム60の回転方向下手
側に位置するプロセスユニット100には、不図示の光
ビーム走査手段によって走査された光ビームを感光体ド
ラム60の表面に導くスリット69が感光体ドラム60
の回転軸方向に沿って形成されている。
【0029】一方、図中符号70はクリーニング室66
から現像室63へ、現像室63からクリーニング室66
へとトナー51を攪拌しつつ循環搬送するトナー搬送手
段であり、線径が0.2乃至1.0mm、好ましくは
0.3乃至0.6mmの線材を1.0mm以上好ましく
は2.0mm以上の間隔を持って巻回した無端状のコイ
ルバネにより形成されている。そしてプロセスユニット
100の一隅に配設した歯車型の駆動プーリ71に駆動
され、プロセスユニット100の内周部を巡りつつクリ
ーニング室66と現像室63内を一端から他端へとその
長手方向に貫通してトナーを享受する様に構成されてい
る(図中移動方法を矢印Zで示す)。
【0030】このトナー搬送手段70は、一方がクリー
ニング室66の下方に設けた上向きの案内溝72内を、
他方が現像室5の上部に設けた下向きの案内溝73内を
通る様に配設されていて、現像室63内のトナー51を
クリーニング室66に送り込み、ここでクリーニングブ
レード65によって感光体ドラム60上から回収除去し
た未転写トナーと攪拌混合して現像室63へ送り返す様
に構成されている。なお、図中74は現像ローラ61上
へのトナー51の搬送量を規制するドクターブレードで
ある。
【0031】トナーカートリッジ1は現像室63の入り
口部分に配設された駆動プーリ71の上方に位置する前
述不図示の装着部13に装着され、トナー51をトナー
搬送手段70に対し供給する。トナー搬送手段70は自
己の持つ弾性力にてプロセスユニット100の内周部分
に適度の張力を付与された状態で張架され、不図示のモ
ータ等の駆動源によってプロセスユニット100内を循
環する。
【0032】そして、このトナー搬送手段70がクリー
ニング室66内の下方に配設された案内溝72に沿って
通過すると、その過程で感光体ドラム60の表面から除
去された未転写トナーは、トナー搬送手段70により順
次捕捉される。そしてクリーニング室66内を通過した
このトナー搬送手段70が次に現像室63の入り口部分
に達すると、トナー51を担持していないトナー搬送手
段70の部分には、その直上のトナーカートリッジ1か
ら新たなトナー51が供給されてこの部分を満たす。
【0033】この様にして未転写トナーと新たなトナー
51を受け入れたトナー搬送手段70が引き続き駆動プ
ーリ71に駆動されて現像室63の中へ移動して行く
と、その過程で自己の弾性により細かく伸縮動するトナ
ー搬送手段70は、担持した両トナーをコイルバネの間
で均一に攪拌混合しながら現像室63内に入り、さらに
供給ローラ62配設位置上方に設けた案内溝73内を通
過する間に、担持したトナーを各ローラ61、62の長
手方向に等しく供給してこれを現像に供させる。
【0034】本実施例によれば、現像室63からクリー
ニング室66へ、クリーニング室66から現像室63へ
とそれぞれのトナーを担持しつつ循環することにより、
担持したトナーを搬送過程で効果的に攪拌混合する為、
現像室63の内部に配設すべきアジテータ等の攪拌部材
を省略することを可能となして、その内容積を可能な限
り小さくすることができる。
【0035】次に使用済みトナーカートリッジ1の装着
部13からの脱着動作に関し説明する。トナーカートリ
ッジ1内のトナーが完全消費されると、新しいトナーカ
ートリッジと取り替えられる。基本的に脱着動作は、装
着動作の逆の行程をたどる。
【0036】最初にシャッタ27を閉じる動作に関し説
明する。トナーカートリッジ1は回転支点25を中心と
して、時計方向に30゜回転される。この様子を図4中
矢印Qで示す。トナーカートリッジ1の固定用突起30
は、装着部13に設けられた案内溝31内を摺動し固定
状態が解除される、又同時にシャッタ27は軸35を中
心に相対的に回転してシャッタ開口32とトナー供給口
2とが不一致状態にずれることでトナー供給口2が閉じ
られる。
【0037】この時トナー供給口2周辺部は、シャッタ
27によって内側から擦り切り動作による清掃がなされ
ると共に、シャッタ27と弾性体であるトナーシール3
4との密着性によって、トナー51がトナーカートリッ
ジ外に漏出飛散することが防止される。
【0038】前述の様にトナーカートリッジ1を、時計
方向に30゜回転させる動作でシャッタ27は閉じ、同
時に固定用突起30が案内溝31から外れ、トナーカー
トリッジ1は上方向に取り外し可能状態となる。この状
態からトナーカートリッジ1は図3(a)中矢印B示す
上方向に引き上げられ、トナーカートリッジ1が装着部
13から取り外される。
【0039】上記実施例においては、本願特徴であるト
ナー供給口のシール部材を手動で取り除く例について説
明したが、トナーカートリッジの装着動作に連動してシ
ール部材が除去されても良い。以下に、本発明の他の実
施例について説明する。同一目的を有する部材は、同一
名称と同一符号とを記す。
【0040】図9(a)は、本発明のトナーカートリッ
ジ1をトナー供給口側(底面方向)から見た外観斜視図
であり、本願特徴であるトナー供給口2を密閉封印する
シール部材3が貼着された状態を示す。
【0041】図9(b)は、同シール部材3が剥離機構
11によって剥離されトナー供給口2が開放した状態を
示す外観斜視図である。又、トナーカートリッジ1の水
平断面形状は、図10示すごとく側面に曲面部4と平面
部5とを有する略U字形を成し、平面部5に形成された
空間19には、後述のシール部材3の剥離機構11の主
要部である巻取りギア20と巻取り軸21とが配設され
ている。
【0042】まずシール部材3に関し説明する。シール
部材3はアルミ箔、樹脂シート等の薄膜状で水分を通過
浸透させない材質から成る。そしてこれらのシート部材
を、熱溶着、接着等の方法によって、トナー供給口2を
取り囲む隔壁6の端面7に貼着することで、トナーカー
トリッジ1外部の湿気が内部のトナーに浸透しトナーが
凝集したり、帯電性能の低下等の不具合が発生すること
を防いでいる。
【0043】次にこのシール部材3が貼着されている状
態に関し説明する。図11にトナーカートリッジ1の縦
断面図を示す。図12にトナーカートリッジ1の斜視部
分断面図を示す。図中シール部材3を斜線で示す。
【0044】シール部材3はシール先端部22を隔壁6
の側端24に合わせ貼着され、シール先端部22から続
くシール部材3は隔壁6の端面7に沿って全面に貼着さ
れている。又、シール先端部22から続くシール部材3
は、折り返し部36でU字状に折り返され最後端部37
はトナーカートリッジ1の平面部5に配設された、剥離
機構11の一部である巻取り軸21に固着されている。
【0045】隔壁6の形状は、先部38及び後部39が
直線的ではなく鋭角的な角度を有する形状となっている
(図9(b)参照)。これは後述の剥離機構11によっ
てシール部材3が剥離開始される際に剥離力が集中し、
僅かな力で剥離動作が開始される為のものであり、本願
第一実施例の90゜の角度を持つ角部8と同様の効果を
有する。そして後部39においては、剥離動作の最終段
階で貼着面積が急激に増えることによって剥離力が増大
しない様に、直線的ではなく鋭角的な角度を持たせてあ
る。
【0046】次に、シール部材3の剥離機構11に関し
説明する。剥離機構11はトナーカートリッジ1の平面
部5に回転自在に軸支された巻取り軸21と、これと一
体的に形成された巻取りギア20(図12参照)、そし
て後述の画像形成装置本体に形成されたトナーカートリ
ッジ1の装着部13の第一側面14に形成された巻取り
ラック42とから成る(図14参照)。
【0047】後述のトナーカートリッジ1の、装着部1
3への装着動作に連動して、巻取りギア20と巻取りラ
ック42とはかみ合う。そしてトナーカートリッジ1の
押し下げ動作によって、巻取りギア20は図12中矢印
D示す方向に回転し、これと一体的に形成された巻取り
軸21に固着されたシール部材3は図12中矢印G示す
方向に張力を受ける。この張力は隔壁6の先部38に集
中し、貼着されたシール部材3の剥離動作が開始され
る。
【0048】シール部材3の剥離動作は、巻取りギア2
0が回転する間継続され、図9(b)中矢印H示す方向
に隔壁6の端面7に沿って続き、最終的に後部39に貼
着されていたシール部材3まで完全に剥離される。これ
によってトナー供給口2が現出し、トナー供給可能とな
る。
【0049】次に、さらに図を用いてトナーカートリッ
ジ1が、画像形成装置のトナーカートリッジ装着部13
に装着される動作に連動し、前述シール部材3の剥離動
作が行われることを詳説する。まずトナーカートリッジ
1の装着動作に関し説明する。基本的には、本願第一実
施例と同様の行程である。図13は装着部13を示す斜
視図である。
【0050】トナーカートリッジ1は、装着部13の第
一側面14と、トナーカートリッジ1の平面部5とが当
接し、かつ装着部13の第二側面15とトナーカートリ
ッジ1の第三側面16とが当接する様に位置付けられ
る。この状態からトナーカートリッジ1は、装着部13
の第一側面14と第二側面15とが摺接されながら、図
13中矢印J方向(重力方向)に押し下げられる。そし
て、トナーカートリッジ1の底面10が、装着部13の
底部23に達しトナーカートリッジ1の押し下げ動作が
完了する。
【0051】このトナーカートリッジ1の装着押し下げ
動作に連動し、シール部材3の剥離動作が行われる。次
にこの機構を説明する。図14に装着部13の第一側面
14を別角度から見た斜視図を示す。第一側面14左端
には、上端43から縦方向に巻取りラック42が底部2
3の途中まで形成されている。ここで巻取りラック42
が底部23までなく、凹状逃げ溝44が形成されている
理由は、後述のトナーカートリッジ1が底部23に到達
後、反時計方向に回転される際巻取りギア20が第一側
面14と干渉することを防止する為である。
【0052】一方、トナーカートリッジ1の平面部5の
空間19下側には、巻取りギア20が回転自在に軸支さ
れると共に平面部5からは巻取りギア20が突出してい
る。
【0053】前述トナーカートリッジ1の装着位置決め
動作によって、巻取りラック42と巻取りギア20とが
互いにかみ合う、次にトナーカートリッジ1の押し下げ
動作に連動し、巻取りギア20が巻取りラック42上を
転接して前記巻取り軸21がシール部材3を剥離し巻取
って行く。そして、巻取りギア20が巻取りラック42
の最下点46を通過する時点には、シール部材3の隔壁
6からの剥離動作は完了しており、なおかつ前述トナー
カートリッジ1が装着部13の底部23に押し下げ到達
するまでにトナー供給口2は開放されている。
【0054】トナーカートリッジ1の底面10には凸状
の回転支点25が形成されており、装着部13の底部2
3には前記回転支点25と係合する位置に支点受け部2
6が凹状に形成されている。よって、トナーカートリッ
ジ1が装着の際押し下げられ、装着部13の底部23に
達すると、回転支点25が支点受け部26と係合関係に
位置決めされる。この回転支点25は、後述のトナーカ
ートリッジ1をトナーカートリッジ装着部13に固定さ
せる為に、図13中矢印E示す方向に回転動作に移行す
る際の支点となる。
【0055】この時点からトナーカートリッジ1を反時
計方向に約30゜回転させることでシャッタ開口32が
開口し、トナーが供給可能となると同時にトナーカート
リッジ1が固定される一連の機構、及び画像形成装置本
体に配設されたプロセスユニットに対しトナー51を供
給し循環させる機構は、本願第一実施例と同様である
が、循環等を用いず直接現像器のトナーホッパに供給さ
せるだけの構成等も可であり、設計の改変を自由に施し
得るものである。
【0056】次に使用済みトナーカートリッジ1の装着
部13からの脱着動作に関し説明する。トナーカートリ
ッジ1内のトナーが完全消費されると、新しいトナーカ
ートリッジと取り替えられる。基本的に脱着動作は、装
着動作の逆の行程をたどる。そして時計方向に約30゜
回転させることでトナーカートリッジ1の固定が解除さ
れ、これと同時にシャッタ開口32が閉じる一連の機構
は、本願第一実施例と同様である。
【0057】この動作の後、トナーカートリッジ1は上
方に引き上げられる。この時再度巻取りギア20が巻取
りラック42とかみ合い、巻取りギア20は装着時とは
逆方向に回転し、巻取り軸21に巻取られたシール部材
3は弛緩するが、空間19の巻取り開口47が巻取り軸
21の軸径よりも狭口に形成されていると共に、シール
部材3は空間19内に収納されている為、シール部材3
が逆送され巻取り開口47から排出されることはない。
こうしてトナーカートリッジ1の引き上げ動作が続き巻
取りギア20が、巻取りラック42の上端43から外れ
ることでトナーカートリッジ1の画像形成装置からの脱
着動作が完了する。
【0058】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によるトナーカ
ートリッジは、カートリッジに配設されたトナー供給口
を開閉するシャッタ部材の外側に、トナー供給口を密閉
封印するシール部材を設けた為気密性が高く、保存状態
で外部の湿度変化があってもトナーカートリッジ内部に
その影響が及ぶことがない為、トナーが吸湿することで
発生する凝集や、帯電性能の低下等の劣化が回避され
る。又、トナーカートリッジの装置本体への装着動作に
連動し自動的にシール部材が剥離する為、使用者の手を
煩わせることもない。さらに又、トナーカートリッジの
装着、脱着動作に連動しトナー供給口のシャッタ部材が
開口、閉止する為、使用済みのトナーカートリッジから
トナーが漏出し、使用者の身体衣服や環境を汚染するこ
ともないといった効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)トナー供給口のシール部材が貼着された
状態のトナーカートリッジの外観斜視図。 (b)シール部材を剥離したトナーカートリッジの外観
斜視図。
【図2】トナーカートリッジの水平断面図。
【図3】(a)トナーカートリッジの装着部への装着、
脱着状態を示す斜視図。 (b)トナーカートリッジ装着部の別角度斜視図。
【図4】トナーカートリッジの装着部への装着、脱着状
態を示す上面図。
【図5】トナーカートリッジの回転支点と支点受け部と
の係合関係を示す斜視断面図。
【図6】トナー供給口とシャッタ開口との回転関係位置
関係を示す分解斜視図。
【図7】トナーカートリッジの縦断面図。
【図8】プロセスユニットへのトナーの供給とトナーの
循環を示す斜視断面図。
【図9】(a)第二実施例のトナーカートリッジの外観
斜視図。 (b)第二実施例のトナー供給口のシール部材が剥離さ
れた状態のトナーカートリッジの外観斜視図。
【図10】第二実施例のトナーカートリッジの水平断面
図。
【図11】第二実施例のトナーカートリッジの縦断面
図。
【図12】第二実施例のシール部材巻取り機構を示すト
ナーカートリッジの斜視断面図。
【図13】第二実施例のトナーカートリッジの装着部へ
の装着、脱着状態を示す斜視図。
【図14】第二実施例の装着部の巻取り機構を示す部分
斜視図。
【符号の説明】
1 トナーカートリッジ 2 トナー供給口 3 シール部材 11 剥離機構 20 巻取りギア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に対し、トナーを補給する
    トナーカートリッジにおいて、トナーを供給するトナー
    供給口、該トナー供給口からのトナー供給を制御するシ
    ャッタ部材、前記トナー供給口を密閉封印するシール部
    材を有することを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記トナーカートリッジの前記画像形成
    装置への装着動作に連動し、前記シール部材が開封する
    と共に、前記シャッタ部材が作動し前記トナー供給口が
    開口し、前記トナー供給口からのトナー供給を可能とす
    ることを特徴とする請求項1記載のトナーカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 前記シール部材が、前記トナー供給口に
    貼着された薄膜材質から成ることを特徴とする請求項1
    記載のトナーカートリッジ。
JP5248251A 1993-10-04 1993-10-04 トナーカートリッジ Pending JPH07104571A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000305346A (ja) * 1999-04-22 2000-11-02 Ricoh Co Ltd トナー容器
JP2012013911A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Brother Ind Ltd 画像形成装置およびトナーカートリッジ

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US8634744B2 (en) 2010-06-30 2014-01-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device and toner cartridge mounted therein

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