JPH07103901A - 光測定装置の光検出素子保護装置 - Google Patents

光測定装置の光検出素子保護装置

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JPH07103901A
JPH07103901A JP24507093A JP24507093A JPH07103901A JP H07103901 A JPH07103901 A JP H07103901A JP 24507093 A JP24507093 A JP 24507093A JP 24507093 A JP24507093 A JP 24507093A JP H07103901 A JPH07103901 A JP H07103901A
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lid
light
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switch
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JP24507093A
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Inventor
Atsushi Kuwata
淳 桑田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微弱な光を検出する光検出素子が強い外光に
よって損なわれる恐れがない、光測定装置の光検出素子
保護装置を提供する。 【構成】 遮光ケース5内に光電子増倍管が収容されて
いるとともに、遮光ケース5と蓋部6を連通する開口5
a,6aが設けられ、その開口5a,6aを貫通して先
端部がリミットスイッチ33に当接するローレットネジ
31が設けられている。蓋部6を開けるためにローレッ
トネジ31を緩め始めると、すぐにリミットスイッチ3
3が開放状態となり、光電子増倍管の印加電圧がオフ状
態になり、光電子増倍管を保護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光測定装置の光検出
素子保護装置に関し、さらに詳細にいえば、微弱な光を
検出する光検出素子を蓋部を有する遮光箱に収容すると
ともに、所定対象からの信号光を光検出素子により検出
することにより所定の測定を行なう光測定装置の光検出
素子保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、物体、所定の反応などから生
ずる極めて微弱な光を検出することにより、物質の存
在、物質の特性などを測定、検査、分析する装置が提案
されている。そのような光測定装置の一例として、特開
平4−262243号公報等に開示されている蛍光免疫
測定装置がある。この蛍光免疫測定装置は、所定の測定
用セル内に溶液収容槽を形成するとともに、溶液収容槽
の所定箇所にスラブ型光導波路を形成してスラブ型光導
波路の反応面に予め抗体を固定している。また、長波長
光をスラブ型光導波路に導入させるとともに、スラブ型
光導波路から僅かにしみ出すエバネッセント波成分(信
号光)を集光して光検出素子に入射させる光学系を配置
し、そのエバネッセント波成分を光検出素子により測定
することにより、光導波路の反応面における抗原抗体の
反応量の測定を行なう。
【0003】なお、前記蛍光免疫測定装置は、測定処理
を自動化するために測定用セルの溶液収容槽に溶液を自
動的に分注したり、溶液収容槽内の溶液を自動的に吸引
したりするノズル装置を有している。また、エバネッセ
ント波成分は極めて微弱な光であるので、前記光検出素
子としては光電子増倍管などの高感度な光検出素子が使
用される。さらに、光電子増倍管、光学系の光入出射
部、測定用セルに溶液を分注、吸引するノズルなどの部
分は強い外光の影響をなくすために遮光箱に収容される
構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分注ノ
ズル、吸引ノズル等はある程度使用しているとノズルの
目詰り、分注量あるいは吸引量の変化等が生じるので、
定期的に交換するなどのメンテナンス作業が不可欠にな
る。したがってユーザは光電子増倍管の電源供給をオフ
にした後、遮光箱に予め設けられた蓋部を開けてメンテ
ナンス作業を行なうのであるが、ユーザの不注意により
光電子増倍管に電源が印加された状態で遮光箱の蓋部を
開けた場合には、光電子増倍管に強い外光が入射して光
電子増倍管の性能を劣化させてしまう、あるいは破損し
てしまうことが生じる。また、ユーザが遮光箱を開ける
ことを意図しない場合であっても、なにかの原因により
蓋部がずれてしまった場合には外光が光電子増倍管に入
射してしまい、光電子増倍管を損なってしまう。
【0005】また、上記蛍光免疫測定装置に限らず、高
感度な光検出素子を蓋部を有する遮光箱に収容し、所定
対象からの信号光を光検出素子により検出することによ
り所定の測定を行なう光測定装置においては、ユーザの
不注意あるいはなにかの原因により光検出素子に電源が
入った状態で蓋部を開けてしまい、光検出素子を損なう
危険性が常にあり、問題となっていた。
【0006】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、微弱な光を検出する光検出素子が強い外
光によって損なわれる恐れがない、光測定装置の光検出
素子保護装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の光測定装置の光検出素子保護装置は、
外光を遮光する遮光箱内に微弱な光を検出する光検出素
子を収容するとともに、遮光箱の所定位置に蓋部固定手
段により固定される蓋部を有し、所定対象からの信号光
を光検出素子によって検出することにより所定の測定を
行なう光測定装置において、蓋部を開ける場合に行なう
蓋部固定手段の解除作業によって開放あるいは短絡状態
になるとともに、その開放あるいは短絡状態により光検
出素子の電源供給を停止するスイッチ手段を有してい
る。
【0008】請求項2の光測定装置の光検出素子保護装
置は、蓋部固定手段が蓋部と遮光箱の蓋部取付け箇所と
を固定するネジ部材で構成され、スイッチ手段のスイッ
チ片が蓋部が閉められた状態においてネジ部材の先端部
において圧接するようにスイッチ手段の配置位置が設定
されている。請求項3の光測定装置の光検出素子保護装
置は、ネジ部材と蓋部の間に蓋部を遮光箱方向に付勢す
る付勢手段が設けられている。
【0009】請求項4の光測定装置の光検出素子保護装
置は、蓋部固定手段が蓋部と遮光箱の蓋部取付箇所との
間において回動あるいはスライド動作する蓋部固定部材
となっている。請求項5の光測定装置の光検出素子保護
装置は、蓋部固定部材が回動あるいはスライド動作に対
応する所定箇所にテーパ部を有しているとともに、テー
パ部の所定位置においてスイッチ片が圧接するようにス
イッチ手段の配置位置が設定されている。
【0010】請求項6の光測定装置の光検出素子保護装
置は、蓋部が開いている状態を検出して光検出素子の電
源供給を停止する非常スイッチ手段をさらに設けてい
る。
【0011】
【作用】請求項1の光測定装置の光検出素子保護装置で
あれば、ユーザが蓋部を開けるために蓋部固定部材の解
除作業を行なうと、スイッチ手段は開放あるいは短絡状
態となるとともに、その開放あるいは短絡状態によって
光検出素子の電源供給が停止されるのであるから、ユー
ザが蓋部を開ける準備動作の段階で光検出素子をオフ状
態とすることができる。したがって、ユーザの不注意あ
るいはなにかの原因により遮光箱の蓋部が開くことがあ
っても、その時は既にスイッチ手段により光検出素子が
自動的にオフ状態となっているのであるから、強い外光
の入射によって光検出素子が損なわれることはない。
【0012】請求項2の光測定装置の光検出素子保護装
置であれば、蓋部を開けるためにネジ部材を緩む方向に
回し始めると、ネジ部材の先端部において圧接していた
スイッチ手段が開放あるいは短絡状態になるので、蓋部
を開けようとする動作を早い時点で検知して、光検出素
子の電源供給を停止することができる。請求項3の光測
定装置の光検出素子保護装置であれば、付勢手段を設け
ているので、ネジ部材を少し緩めただけでは蓋部は遮光
箱から離れた状態にはならず、光検出素子の電源供給を
停止する前に蓋部と遮光箱の隙間から外光が入射する恐
れをなくすことができる。
【0013】請求項4の光測定装置の光検出素子保護装
置であれば、蓋部固定部材が蓋部と遮光箱の蓋部取付け
箇所との間において回動あるいはスライド動作すること
により、蓋部を遮光箱に固定状態あるいは開放可能状態
にすることができる。また、蓋部固定部材を蓋部および
遮光箱の構成、配置場所などに応じてその構成を選択で
きるとともに、回動あるいはスライド動作であるから蓋
部の開閉作業においてドライバーなどの特別の器具を不
要にすることができる。
【0014】請求項5の光測定装置の光検出素子保護装
置であれば、回動あるいはスライド動作に対応する蓋部
固定部材の移動に伴って、テーパ部によりスイッチ手段
のスイッチ片が案内されながら所定位置において確実に
圧接されるのであるから、蓋部固定部材の解除作業を早
い時点において確実に検出することができ、安全確実に
光検出素子の電源供給を停止することが可能になる。
【0015】請求項6の光測定装置の光検出素子保護装
置であれば、非常スイッチ手段を設けているので、なに
かの原因により蓋部が開いている状態にもかかわらずス
イッチ手段が蓋部が閉じている状態と検出したとして
も、非常スイッチ手段によって光検出素子の電源供給を
停止することができるので、外光が遮光箱の中に入射す
ることを確実に防止することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明の光測定装置の光検出素子保
護装置が適用された蛍光免疫測定装置の一例を示す斜視
図、図2はその正面図、図3は蛍光免疫測定を行なう測
定検査部を示している。この蛍光免疫測定装置はケーシ
ング1内に図3に示すような測定検査部2が収容されて
おり、ケーシング1前面所定位置には蛍光免疫測定装置
本体に対して上方にスライドする開閉カバー3を有して
いる。開閉カバー3の前面位置には蛍光免疫測定装置を
制御する操作パネル4を設けている。また、ケーシング
1内所定位置には蓋部6を有する遮光ケース5を設けて
いる。さらに、ケーシング1の前面下側所定位置には後
述するノズルを洗浄するための洗浄ボトル(図示せず)
および廃棄液を収容する廃棄ボトル(図示せず)を交換
するための開閉カバー7を設けている。
【0017】測定検査部2は複数個の測定用セル11を
支承し、各測定用セル11を順次測定位置に移動させる
ための直動ステージ12を有している。そして、測定位
置に移動された測定用セル11に励起光を導くととも
に、測定用セル11から出射される蛍光信号光を光電子
増倍管に導く光学系13(図3において図示せず)を収
容した光学系ケーシング14を有している。なお、この
光学系ケーシング14に対応させて、測定用セル11を
正確に位置決めするためのチャック機構15を有してい
る。また、測定用セル11に溶液を分注する分注ノズル
16aと溶液を吸引する吸引ノズル16bを有する分注
装置16を有しており、分注ノズル16aに連通される
シリンジポンプ16cを有しているとともに、吸引ノズ
ル16bと連通されるポンプ16dを有している。な
お、位置決めされた測定用セル11に近接する所定位置
に洗浄槽17を有している。
【0018】図4は測定用セル11の一部に形成された
スラブ型光導波路11eと前記光学系13を示す図であ
り、長波長光を出射する半導体レーザ21と、出射され
たレーザ光を集光するレンズ系22と、ダイクロイック
ミラー23と、スラブ型光導波路11eと、ノイズ成分
を除去するレンズ系24と、高感度な光検出素子として
の光電子増倍管25と、半導体レーザ21から出力され
る励起光強度の変化を検出するための吸光体26とを示
している。
【0019】図5は上記測定用セル11の構成を示す斜
視図であり、希釈液を収容する希釈液収容槽11aと、
蛍光標識抗体を含む試薬を収容する試薬収容槽11b
と、被検溶液を収容する被検溶液収容槽11cと、光源
抗体反応を行なわせる反応槽11dとを有しているとと
もに、反応槽11dの一側壁(例えば、希釈液収容槽1
1aおよび試薬液収容槽11bとの区画壁の下部所定範
囲)がスラブ型光導波路11eに形成されている。な
お、スラブ型光導波路11eの反応槽11dに臨む表面
に予め抗体を固定化している。
【0020】また、図3に示す測定検査部2の略破線円
で囲まれた領域は光学系ケーシング14に設けられた、
光学系13への光入出射部としての開口部(図示せず)
に近接していることから図1に示した遮光ケース5内に
収容している。なお、遮光ケース5の前側所定位置には
蓋部6が設けられ、一対のローレットネジ31により取
り外し可能に取り付けている。
【0021】図6は遮光ケース5と蓋部6の取り付け状
態を示す分解斜視図、図7は図6のVII−VII断面
図である。遮光ケース5の上部所定位置には蓋部6を取
り外し可能に固定するローレットネジ31の取付け部5
bが形成され、その取付け部5bの下方にはスイッチ固
定用ブラケット32内に固定されたリミットスイッチ3
3を設けている。そして、蓋部6の取付け部5bに対応
する位置および取付け部5bの所定位置にはローレット
ネジ31が貫通する開口6a,5aがそれぞれ設けら
れ、スイッチ固定用ブラケット32にはローレットネジ
31のネジ部31aと螺合するネジ穴32aが形成され
ている。また、蓋部6とローレットネジ31の間にはス
プリングワッシャ36が設けられ、蓋部6を遮光ケース
5側に付勢しているので、ローレットネジ31のネジ部
31aがネジ穴32aから外れない限り、ローレットネ
ジ31を緩めただけでは、蓋部6と遮光ケース5の間に
隙間ができることはないように構成している。また、蓋
部6をローレットネジ31によって締め付けた状態にお
いてのみ、ローレットネジ31の先端部がリミットスイ
ッチ33のスイッチ片33aを押してリミットスイッチ
33がオン状態となるようにセンサ固定ブラケット3
2、リミットスイッチ33の配置位置を設定している。
【0022】図8はリミットスイッチ33、光電子増倍
管25、光電子増倍管25の電源37の回路図であり、
光電子増倍管25の電源37はリミットスイッチ33を
介して光電子増倍管25に接続され、リミットスイッチ
33がオフ(開放状態)になることにより、光電子増倍
管25に電源37の電圧印加が解除された状態になるよ
うに構成している。
【0023】上記構成の分析装置の作用は次の通りであ
る。まず、免疫測定の作用を簡単に説明する。測定用セ
ル11が光学系13に対して正確に位置決めされた状態
で分注ノズル16aを動作させて希釈液収容槽11aか
ら所定量の希釈液を吸引し、被検溶液収容槽11cから
被検溶液を吸引することにより被検溶液を希釈する。そ
して分注ノズル16aを反応槽11dに正対させて、希
釈された被検溶液を反応槽11dへ分注することによ
り、被検溶液中の抗原と上記固定された抗体との間で抗
原抗体反応を行なわせる。そして、抗原抗体反応を所定
時間行なわせた後に、吸引ノズル16bにより反応槽1
1dの内部の被検溶液を吸入して除去する。この状態で
は反応槽11d中で浮游している抗原は全て除去されて
いる。その後は分注ノズル16a、吸引ノズル16bと
もに洗浄した後、分注ノズル16aにより試薬収容槽1
1bから所定量の試薬を吸引して反応槽11dに所定量
の試薬を分注することにより、試薬中の蛍光標識抗体と
上記抗原抗体反応により拘束された抗原との間で抗原抗
体反応を行なわせ、被検溶液中の抗原の濃度に対応する
量の蛍光標識抗体をスラブ型光導波路11eの表面近傍
に拘束する。
【0024】そして、蛍光標識抗体がスラブ型光導波路
11eの表面近傍に拘束された状態で、半導体レーザ2
1を駆動すると、半導体レーザ21から出射された励起
光はレンズ系22により絞り込まれ、ダイクロイックミ
ラー23により反射されてスラブ型光導波路11eに入
射する。スラブ型光導波路11eへ励起光が入射する
と、蛍光標識抗体はスラブ型光導波路11e内を全反射
しながら伝播する励起光に起因して生じるエバネッセン
ト波成分により励起され、所定波長の蛍光を発する。こ
の蛍光は再びスラブ型光導波路11eに導入され、全反
射しながら伝播しスラブ型光導波路11eから出射した
後、光学系ケーシング14の開口部から光学系13に入
射する。光学系13に入射した蛍光(図4において破線
で示す)はダイクロイックミラー23を透過し、レンズ
系24によりノイズ成分を除去された後、十分に集光さ
れ光電子増倍管25に達する。したがって、光電子増倍
管25の出力信号に基づいて被検溶液中の光源濃度、す
なわち免疫の程度を検出できる。
【0025】上記免測定作業を長期間にわたって続けて
いくと、分注ノズル16a、吸引ノズル16bの目詰ま
りなどの不都合が発生してノズル16a,16bを点
検、整備、あるいは交換することが必要になる。この場
合においては、遮光ケース5の蓋部6を開け、メンテナ
ンス作業を行なうのであるが、本実施例の蛍光免疫測定
装置によれば蓋部6を開けるためにローレットネジ31
を緩めることを行なえば、すぐにローレットネジ31の
先端部がリミットスイッチ33のスイッチ片33aから
離れた状態になり、光電子増倍管25の電源回路が開放
状態となり、光電子増倍管25の印加電圧がオフにされ
るのであるから、遮光ケース5の蓋部6を開けることに
より光電子増倍管25の電圧が印加された状態のままで
強い外光が入射する危険性が全くなくなる。
【0026】また、本実施例の構成では実際に蓋部6を
取り外す前の段階、すなわち、ローレットネジ31を回
転し始めた段階で光電子増倍管25の状態をオフ状態に
することができるので、ユーザが蓋部6を開こうと意図
しているか否かにかかわらず、なにかの原因によりロー
レットネジ31が緩んだような場合でも、光電子増倍管
25の電圧が印加された状態のままで外光が入射するこ
とを確実に防止することができる。また、光電子増倍管
25の電圧がオフされるまでは、スプリングワッシャ3
6により蓋部6を遮光ケース5側に付勢しているので蓋
部6と遮光ケース5の隙間ができることがなく、外光が
遮光ケース5の中に入射することはない。したがって、
外光による光電子増倍管25の性能劣化、破壊等が起こ
る危険性がなくなる。
【0027】
【実施例2】図9はこの発明の第2実施例を説明するた
めの図であり、図9(A)は所定位置縦断面図、図9
(B)は図9(A)の矢視方向部分図である。この実施
例が前記実施例と異なる点は蓋部6の所定位置に回転軸
40を設け、回転軸40を中心として回動する止め具4
1により蓋部6が設けられた遮光ケース5の周縁部を挟
み込んで固定するようにした点と、止め具41の回動方
向に対応する位置にテーパ部41aを設け、テーパ部4
1aによりリミットスイッチ33のスイッチ片33aを
動作させるように構成した点のみである。すなわち、遮
光ケース5の蓋部6が設けられる周縁部には遮光ケース
5の外側が薄くなった段差部5cが形成されているとと
もに、その段差部5cと重なるように蓋部6には突出部
6bが形成されている。また、蓋部6の周縁部寄りの所
定位置には手動で回動できる回動軸40が設けられ、回
動軸40の先端部には回動軸40の回動により遮光ケー
ス5側にせり出す状態と蓋部6内に納まる状態を取る止
め具41が固着されている。さらに止め具41のリミッ
トスイッチ33側の面には回動方向に対応して所定位置
でリミットスイッチ33のスイッチ片33aを圧接する
テーパ部41aが設けられている。
【0028】したがって、ユーザが蓋部6を遮光ケース
5から取り外そうとして回動軸40を回動させると、回
動の初期の段階でテーパ部41aがスイッチ片33aを
案内しながら所定位置で確実に圧接するので、光電子増
倍管の電圧印加を停止することができる。なお、テーパ
部41aの構成およびスイッチ片33aの構成は蓋部6
を遮光ケース5から取り外すために回動軸40を回動さ
せた状態を早い段階で検出できる構成ならば特に限定さ
れない。この実施例によれば、前記実施例と同様の効果
を得ることができるとともに、手動で回動できる構成で
あるから蓋部6の開閉作業においてドライバーなどの特
別の器具を不要にすることができる。
【0029】
【実施例3】図10はこの発明の第3実施例を説明する
ための所定位置縦断面図である。この実施例が前記第2
実施例と比べて特徴的な点は、遮光ケース5に蓋部6を
取り付けた状態において、その先端部においてリミット
スイッチ33のスイッチ片33aを圧接するスライド部
材51を設けた点である。すなわち、蓋部6の所定位置
に遮光ケース5側にせり出す状態と、蓋部6内に納まる
状態を取るスライド部材51がスライド用開口部52に
往復移動可能に取り付けられており、ユーザが蓋部6を
取り外すためにスライド部材51を開く方向(蓋部6側
に引く方向)に動かすと、スライド部材51の先端部に
おいて圧接していたスイッチ片33aが圧接状態から解
放されることによりリミットスイッチ33が駆動され、
光電子増倍管の印加電圧を停止するようになっている。
この実施例においても、前記第2実施例と同様の効果が
得られる。
【0030】
【実施例4】図11はこの発明の第4実施例を示す回路
図である。この実施例においては遮光ケースの蓋部の開
閉状態を検出する第2スイッチ手段61を前記第1〜第
3実施例で示したリミットスイッチ33とは別に新たに
設け、その第2スイッチ手段61と第1〜第3実施例で
示したリミットスイッチ33の少なくとも一方が蓋部6
が開かれていると検出した場合は光電子増倍管25への
電圧印加を停止するように各スイッチ手段33,61を
直列に接続した回路を採用している。第2スイッチ手段
61としては、蓋部6の開閉位置近くの所定箇所に設け
られたリミットスイッチ、光スイッチなどが例示でき
る。この実施例によれば、蓋部6が開かれているあるい
は開こうとしていることを検出するスイッチ手段61,
33を複数個備えていることになるので、光電子増倍管
25の保護において安全性が高まる利点がある。例えば
第1実施例において、蓋部6を開けた状態において、ユ
ーザがローレットネジ31をなくさないようにローレッ
トネジ31をネジ穴32aに戻すことによりリミットス
イッチ33のスイッチ片33aが押された状態などにお
いても、第2のスイッチ手段61が既に開放状態となっ
ているので、光電子増倍管25を保護することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、ユー
ザの不注意あるいはなにかの原因により遮光箱の蓋部が
開くことがあっても、その時は既にスイッチ手段により
光検出素子が自動的にオフ状態となっているのであるか
ら、強い外光の入射によって光検出素子が損なわれるこ
とはないという特有の効果を奏する。
【0032】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、蓋部を開けようとする動作を早い時点で検知
して、光検出素子の電源供給を停止することができると
いう特有の効果を奏する。請求項3の発明は、請求項2
の発明の効果に加えて、ネジ部材を少し緩めただけでは
蓋部は遮光箱から離れた状態にはならず、光検出素子の
電源供給を停止する前に蓋部と遮光箱の隙間から外光が
入射する恐れを完全になくすことができるという特有の
効果を奏する。
【0033】請求項4の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、蓋部固定部材を蓋部および遮光箱の構成、配
置場所などに応じてその構成を選択できるとともに、蓋
部の開閉作業においてドライバーなどの特別の器具を不
要にすることができるという特有の効果を奏する。請求
項5の発明は、請求項4の発明の効果に加えて、テーパ
部により確実にスイッチ手段のスイッチ片が圧接される
のであるから、蓋部の開ける動作の早い時点において光
検出素子の電源供給を停止することができるという特有
の効果を奏する。
【0034】請求項6の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、さらに2重の安全手段となる非常スイッチ手
段を設けることにより、外光が遮光箱の中に入射するこ
とを確実に防止することができるという特有の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光測定装置の光検出素子保護装置が
適用された蛍光免疫測定装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】この発明の一実施例の蛍光免疫測定装置の正面
図である。
【図3】この発明の一実施例の蛍光免疫測定装置におけ
る測定検査部を示す概略斜視図である。
【図4】この発明の一実施例の蛍光免疫測定装置におけ
るスラブ型光導波路と光学系を示す図である。
【図5】この発明の一実施例に使用する測定用セルを示
す斜視図である。
【図6】この発明の一実施例における遮光ケースへの蓋
部の取付け状態を示す分解斜視図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】この発明の一実施例の要部回路図である。
【図9】(A),(B)ともにこの発明の第2実施例の
構成図であり、(A)は所定位置縦断面図、(B)は矢
視方向部分図である。
【図10】この発明の第3実施例を示す所定位置縦断面
図である。
【図11】この発明の第4実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
5 遮光ケース 6 蓋部 25 光電子増倍管 31 ローレットネジ 33 リミットスイッチ 33a スイッチ片 36 スプリングワッシャ 41 止め具 41a テーパ部 51 スライド部材 61 第2スイッチ手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/543 521 9217−2J

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外光を遮光する遮光箱(5)内に微弱な
    光を検出する光検出素子(25)を収容するとともに、
    遮光箱(5)の所定位置に蓋部固定手段(31)(4
    1)(51)により固定される蓋部(6)を有し、所定
    対象からの信号光を光検出素子(25)によって検出す
    ることにより所定の測定を行なう光測定装置において、
    蓋部(6)を開ける場合に行なう蓋部固定手段(31)
    (41)(51)の解除作業によって開放あるいは短絡
    状態になるとともに、その開放あるいは短絡状態により
    光検出素子(25)の電源供給を停止するスイッチ手段
    (33)を有していることを特徴とする光測定装置の光
    検出素子保護装置。
  2. 【請求項2】 蓋部固定手段(31)(41)(51)
    が蓋部(6)と遮光箱(5)の蓋部取付け箇所とを固定
    するネジ部材(31)で構成され、スイッチ手段(3
    3)のスイッチ片(33a)が蓋部(6)が閉められた
    状態においてネジ部材(31)の先端部において圧接す
    るようにスイッチ手段(33)の配置位置が設定されて
    いる請求項1に記載の光測定装置の光検出素子保護装
    置。
  3. 【請求項3】 ネジ部材(31)と蓋部(6)の間に蓋
    部(6)を遮光箱(5)方向に付勢する付勢手段(3
    6)が設けられている請求項2に記載の光測定装置の光
    検出素子保護装置。
  4. 【請求項4】 蓋部固定手段(31)(41)(51)
    が蓋部(6)と遮光箱(5)の蓋部取付箇所との間にお
    いて回動あるいはスライド動作する蓋部固定部材(4
    1)(51)である請求項1に記載の光測定装置の光検
    出素子保護装置。
  5. 【請求項5】 蓋部固定部材(41)(51)が回動あ
    るいはスライド動作に対応する所定箇所にテーパ部(4
    1a)を有しているとともに、テーパ部(41a)の所
    定位置においてスイッチ片(33a)が圧接するように
    スイッチ手段(33)の配置位置が設定されている請求
    項4に記載の光測定装置の光検出素子保護装置。
  6. 【請求項6】 蓋部(6)が開いている状態を検出して
    光検出素子(25)の電源供給を停止する非常スイッチ
    手段(61)をさらに設けた請求項1に記載の光測定装
    置の光検出素子保護装置。
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