JP2007024540A - センサユニット及び全反射減衰を利用した測定装置 - Google Patents

センサユニット及び全反射減衰を利用した測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光透過窓からセンサユニットの光入出射面にゴミや埃が進入することを防ぐ。
【解決手段】 センサユニット12は、センサ面となる金属膜26が形成されたプリズム21と、このプリズム21の上面に配置されセンサ面に試料を送液する流路31が形成された流路部材22と、これらプリズム21と流路部材23とを保持する保持部材23と、保持部材23に取り付けられたシャッタ部材25からなる。保持部材23には、センサ面への入射光路及び出射光路上に位置する光透過窓53が形成されている。シャッタ部材25は、光透過窓53を遮蔽する遮蔽位置、及び光透過窓53を露呈させる露呈位置の間で変位自在となっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、試料の反応を検知するためのセンサユニット、及びこのセンサユニットを使用して試料の反応を測定する全反射減衰を利用した測定装置に関するものである。
例えば、タンパク質やDNAなどの生化学物質の相互作用を調べたり、薬品のスクリーニングを行う場合において、試料の反応を測定する測定装置として、全反射減衰を利用した測定装置が知られている。
全反射減衰を利用した測定装置は、透明な誘電体上に形成された薄膜の一方の面であるセンサ面上において試料の反応を生じさせ、前記センサ面の裏面の光入射面に全反射条件を満たすように光を入射させ、その反射光の減衰状況を検出することにより前記反応を測定する。こうした全反射減衰を利用した測定装置の1つに、表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance,SPR)現象を利用した測定装置(以下、SPR測定装置という)がある。表面プラズモンとは、金属中の自由電子が集団的に振動することによって生じ、その金属の表面に沿って進む自由電子の粗密波である。
SPR測定装置は、透明な誘電体上に形成された薄膜として金属膜を使用し、この金属膜の一方の面をセンサ面として、このセンサ面にSPRを発生させ、そこで生じる物質の反応状況をSPRを検出することにより測定する。
金属膜のセンサ面の裏面から、全反射条件を満足するように(臨界角以上の入射角で)光を照射すると、その光入射面において全反射が起こるが、入射光のうちわずかな光は反射せずに金属膜内を通過して、センサ面に染み出す。この染み出した光波がエバネッセント波と呼ばれる。このエバネッセント波と表面プラズモンの振動数が一致して共鳴すると(SPRが発生すると)、反射光の強度が大きく減衰する。SPR測定装置は、前記光入射面で反射する反射光の減衰を捉えることにより、その裏側のセンサ面で発生するSPRを検出する。
SPRを発生させるための光の入射角(共鳴角)は、エバネッセント波および表面プラズモンが伝播する媒質の屈折率に依存する。言い換えると、媒質の屈折率が変化すれば、SPRを発生させる共鳴角が変化する。センサ面と接する物質は、エバネッセント波および表面プラズモンを伝播させる媒質となるので、例えば、センサ面において、2種類の分子間の結合や解離などの化学反応が生じると、それが媒質の屈折率の変化として顕れて、共鳴角が変化する。SPR測定装置は、この共鳴角の変化を捉えることにより分子間の相互作用を測定する。
生化学分野の実験や研究においては、タンパク質、DNA、薬品などが、リガンドやアナライトとして使用される。例えば、薬品のスクリーニングを行う場合には、リガンドとして、タンパク質などの生体物質を使用し、これをセンサ面に固定し、そのセンサ面にアナライトとなる複数種類の薬品を接触させて、それらの相互作用を調べる。
SPR測定装置の構造では、金属膜に光を入射させるための光学系として、Kretschmann配置を採用しているものがある(例えば、特許文献1参照)。Kretschmann配置では、金属膜の光入射面と、この光入射面に向けて全反射条件を満足するように照射された光を集光するプリズムとが接合される。センサ面には、リガンドが固定され、センサ面と対向する位置には、アナライトを流す流路が配置される。SPR測定では、この流路にアナライトを送液して、アナライトとリガンドを接触させ、そのときのSPRの発生を検出することによりそれらの相互作用が測定される。
このようなセンサ面を有するセンサユニットとしては、例えば、誘電体として平板状のガラス基板を使用し、この基板の上面に金属膜を設けてセンサ面を形成したチップ型センサがある(例えば、特許文献2参照)。このチップ型センサは、センサ面とこのセンサ面の裏面に対応する部位を外部に露呈する開口が形成されたケースに収納されており、ケースに収納したままSPR測定装置に着脱自在に装着される。SPR測定装置の内部には、プリズムが配置されており、プリズムの上面とガラス基板とはマッチングオイルを介して接合される。こうしてチップ型センサを装着した後、リガンドをセンサ面に固定して、アナライトとの反応が測定される。
ところが、チップ型センサはセンサ面が外部に露呈されているので、固定処理を行った後、SPR測定装置から取り外すとセンサ面が乾燥してリガンドが本来持っている機能(例えば、リガンドがタンパク質の場合には酵素機能など)が失われてしまうおそれがある。そのため、センサ面の乾燥を避けるために、固定処理と測定処理とを続けて行わなければならない。測定処理と比較して固定処理は非常に時間がかかるため、1つ1つのセンサユニットに対して固定処理と測定処理とを続けて行うと、固定処理が律速となり作業効率が悪くなってしまうという問題がある。また、ガラス基板とプリズムとの接合にはマッチングオイルが必要となるため、SPR測定装置への装着作業が煩雑であるという問題もある。
そこで、誘電体ブロックとしてプリズムを使用し、その上面にセンサ面を形成するとともに、試料(リガンド及びアナライト)を送液する流路部材を、前記センサ面上に配置し、これらを保持部材で一体化したセンサユニット(例えば、特許文献3および4参照)が提案されている。このセンサユニットでは、流路部材がセンサ面上に設けられているので、固定処理を行った後、センサ面を湿潤に保った状態で保管することができるので、上述した乾燥による不具合が防止される。そのため、複数のセンサユニットに対して固定処理をまとめて行った後、それら固定済みのセンサユニットに対して順次測定処理を行うことができるので作業効率の面でも都合がよい。
さらに、上記プリズム付きのセンサユニットで、測定者の手がプリズムに接触し、プリズムの外面にキズや汚れが付くことを防止するために、プリズムの外面を覆って保護する保護カバーを設けることが考えられている。
特開平6−167443号 特許第3294605号 特開2002-296177号 特開2003−240705号
しかしながら、上述したようなセンサユニットのプリズム面を保護する保護カバーを設ける場合、センサ面へ向かって光が入射するときの入射光路、及びセンサ面の裏面で反射した光が通過する反射光路のそれぞれの光路上に、光透過窓を形成しなければならないが、固定工程のとき、あるいは、固定工程から測定工程へのセンサユニットのハンドリング時に、この保護カバーの光透過窓からゴミや埃が進入してプリズムの外面が汚れてしまう可能性がある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、誘電体ブロックを保護する保護カバーの光透過窓からゴミや埃が進入して誘電体ブロックに付着することを防止して、より精度の高いSPR測定を行うことができるセンサユニット及び測定装置を提供することを目的とする。
本発明のセンサユニットは、表面が試料の反応を検知するセンサ面となる薄膜が一面に形成されるとともに、光源から照射された光を前記薄膜の裏面に全反射条件を満たすように入射させ前記裏面で反射した反射光を出射する透明な誘電体ブロックと、前記誘電体ブロックの外周面と対向して配置され前記外周面の少なくとも一部を覆って保護するとともに、前記薄膜の裏面に入射する入射光路及び前記裏面で反射する反射光路のそれぞれの光路上に配置された光が透過する光透過窓が形成された保護部材とを備え、前記センサ面上の試料の反応状況に応じて前記反射光の全反射減衰が生じる反射角が変化するセンサユニットにおいて、前記光透過窓を覆い隠す閉鎖位置と、前記光透過窓を露呈させる露呈位置との間で変位自在なシャッタ部材を備えたことを特徴とする。なお、前記シャッタ部材を前記保護部材と一体に設けることが効果的である。
また、本発明の全反射減衰を利用した測定装置では、一面に薄膜層が形成された誘電体ブロック及びこの誘電体ブロックの外周面と対向して配置され前記外周面の少なくとも一部を覆って保護するとともに、前記薄膜の裏面に入射する入射光路及び前記裏面で反射する反射光路のそれぞれの光路上に配置された光が透過する光透過窓が形成された保護部材を備えたセンサユニットに対して、全反射条件を満足するように光を照射する光源と、前記センサユニットからの反射光を受光して電気信号を光電変換する検出手段とを備えた全反射減衰を利用した測定装置において、前記光透過窓を覆い隠す遮蔽位置と、前記光透過窓を露呈させる露呈位置との間で変位自在なシャッタ部材を前記センサユニットに備えており、このシャッタ部材を前記閉鎖位置から前記露呈位置に変位させる変位手段を設けたことを特徴とする。なお、前記変位手段は、前記シャッタ部材の下端部に当接する押し上げ部材と、この押し上げ部材を上下に移動させる移動機構とからなることが好ましい。
本発明は、保護カバーの光透過窓を覆い隠す遮蔽位置と、光透過窓を露呈させる露呈位置との間で変位自在なシャッタ部材をセンサユニットに備えており、このシャッタ部材を閉鎖位置から露呈位置に変位させる変位手段を設けているので、ゴミや埃が光透過窓から進入して誘電体ブロックの外周面に付着することが防止されて、信号ノイズの発生を抑制することができ、高精度の測定が可能になる。
図1は、全反射減衰を利用した測定装置としてのSPR測定装置2の概略構成を示すブロック図である。SPR測定装置2は、リガンドの固定(固定工程)を行う固定機4と、固定化したリガンドにアナライトを加えて両者の反応状況を測定(測定工程)する測定機6と、この測定機6によって得られたデータの解析(データ解析工程)を行うデータ解析機8とから構成されている。また、固定工程と測定工程とは、別体となったセンサユニット12に対して行われ、複数の試料の測定が円滑に行われるようにされている。
図2は、センサユニット12の概略構成を示す分解斜視図である。センサユニット12は、上面に金属膜(薄膜層)26が形成されたプリズム(誘電体ブロック)21と、金属膜26に液体を送液する流路31が形成された流路部材22と、プリズム21の上面と流路部材22の底面とを圧接させた状態で保持するとともに、プリズム21の両側面36,37(図3参照)を覆う保持部材23(保護部材)と、この保持部材23の上方に配置される蓋部材24と、保持部材23の両側面を挟み込むように取り付けられるコ字断面状に形成されたシャッタ部材25とから構成されている。
流路部材22は、長尺状に成型されており、その長手方向に沿って3つの流路31が設けられている。流路31は、略U字型に屈曲された送液管であり、液体を注入する注入口31a(図4参照)と、それを排出する排出口31b(図4参照)とを有している。流路31の管径は約1mm程度であり、注入口31aと排出口31bとの間隔は、約10mm程度である。また、流路31の底部は開放されており、この開放部位は、プリズム21と圧接した際に、金属膜26によって覆われて密閉される。以下、金属膜26のうち、この開放部位で囲まれた部分(図4参照)を、センサセル27と称す。
流路部材22は、金属膜26との密着性を高めるため、例えば、ゴムやPDMS(ポリジメチルシロキサン)などの弾性材料で成型されている。これにより、流路部材22は、プリズム21の上面と圧接された際に、弾性変形して金属膜26との接触面の隙間を埋め、各流路31の開放された底部をプリズム21とともに水密に覆う。なお、本例では、流路31の数が3つの例を説明したが、流路31の数は、3つに限らず、1つ又は2つであってもよいし、4つ以上でもよい。
プリズム21は、その上面が3つの流路31と対向するように、流路部材22の長手方向の長さよりも若干長めに形成されている。プリズム21の上面には、各流路31と対面する短冊状の金属膜26が、例えば、蒸着によって形成される。この金属膜26には、例えば、金や銀が用いられ、その膜厚は、例えば、50nmである。なお、この膜厚は、金属膜26の素材や、照射される光の波長などに応じて適宜選択される。
金属膜26の上面で各流路31に対応する位置(センサセル27内)には、リガンドを固定させるためのリンカー膜28が形成されている。以下、金属膜26のうち、リンカー膜28が形成された側の面をセンサ面26a、この裏面(プリズム21に接触している面)を光入射面26bと称す。
プリズム21は、図4に示すように長手方向に直交する断面が長方形の四角柱状で、その長辺側の両側面36,37には、各流路31に対応する位置に、周囲より一段凹んでいる矩形状の凹部36a,37a(図3参照)がそれぞれ形成されており、この凹部36a,37aの奥に照射面38及び出射面39(図3参照)がそれぞれ形成されている。照射面38は、後述する照明部95からの光がプリズム21の内部へ入射する入射面となっており、この照射面38からプリズム21の内部へ入射した光が光入射面26bへ向かって集光される。そして、金属膜26は、全反射条件を満たすように光入射面26bに光が入射した際に、センサ面26aでSPRを発生させる。光入射面26bで全反射した光は、プリズム21の出射面39から出射し、後述する検出器96によって受光される。このように、照射面38及び出射面39は、光の入出射面となるため、そこにキズや汚れが付着すると、信号ノイズとなる。
また、プリズム21の側面36,37には、保持部材23の係合穴52aと係合する係合爪36b(図4参照)及び係合爪37b(図2参照)が設けられている。これらの係合により、流路部材22が保持部材23とプリズム21とによって挟み込まれ、その底面とプリズム21の上面とが圧接した状態で保持される。さらに、プリズム21の両端部には、突部41が設けられている。後述するように、センサユニット12は、ホルダ62(図6参照)に収納された状態で、リガンド固定が行われる。突部41は、ホルダ62と係合することによって、センサユニット12をホルダ62内の所定の収納位置に位置決めする。
保持部材23は、図3に示すように、流路部材22の上面を覆う長尺の上板51と、この上板51の長辺に沿った両側に位置する一対の側板52とからなり、これらは一体成形されている。上板51と側板52とは、短辺方向の断面が略H型になるように交差しており、側板52は、流路部材22の側面と、プリズム21の側面36,37のそれぞれを覆うようにスカート状に下方に延設されている。側板52の下端部には、係合穴52a(図2参照)が形成されている。
上板51には、図2に示すように、各流路31の注入口31a及び排出口31bに対応する位置にピペットなどの送液手段の先端部が進入する受け入れ口51bが形成されている。これらの受け入れ口51bは、上方部分から、下方にある前記各注入口31a(図4参照)及び排出口31b(図4参照)に向かって口径が徐々に小さくなる漏斗形状をしている。また、各受け入れ口51bは、保持部材23が流路部材22を挟み込んでプリズム21と係合した際に、それぞれの注入口31a及び排出口31bと当接して、流路31と連結する。
また、各受け入れ口51bの両脇には、円柱状のボス51cが設けられている。これらのボス51cは、蓋部材24に形成された穴24aと嵌合して、蓋部材24を位置決めする。蓋部材24は、各受け入れ口51b及び各ボス51cに対応する位置に穴が空けられた両面テープ44によって、保持部材23の上面に貼り付けられる。
蓋部材24は、流路31に通じる受け入れ口51bを覆うことで、流路31内に注入された液体の蒸発を防止する。この蓋部材24は、例えば、ゴムやプラスチックなどの弾性材料で形成されており、各受け入れ口51bに対応する位置には、十字型のスリット24bが形成されている。これにより、蓋部材24は、スリット24bを弾性変形させてピペットの挿入を可能にするとともに、ピペットが抜かれた状態では初期状態を保持して受け入れ口51bを塞ぐ。
図3に示すように、保持部材23は、流路部材22の上方から覆い被さるように取り付けられ、保持部材23の係合穴52aとプリズム21の係合爪36b,37bとが係合して保持部材23にプリズム21及び流路部材22が保持される。このように保持部材23に保持されたプリズム21は、その側面36,37が保持部材23の各側板52によって覆われる。これにより、センサユニット12をハンドリングする際にプリズム21の側面36,37に直接手が触れることがなくなり、各側面36,37にキズや汚れが付くことが防止される。また、これら各側板52には、矩形の開口からなる光透過窓53がセンサセル27の数に対応して複数個設けられている。
図3に示すように、この光透過窓53は、照明部95から照射面38に照射され光入射面26bに向かう入射光路及び光入射面26bで反射した反射光が出射面39から出射して検出器96に向かう出射光路の各光路上に配置される。光透過窓53の位置と大きさは、入射光路及び出射光路を確保できるように決められる。なお、本実施形態においては、光透過窓53は、プリズム21の照射面38及び出射面39の位置及び大きさに合わせて形成されている。さらに、各側板52には、シャッタ部材25をガイドするガイドレール54が一体に形成されている。このガイドレール54は、各光透過窓53の近傍に位置する。
シャッタ部材25は、図2に示すように保持部材23の上面を覆う長尺の上板56と、この上板56の両側に位置し、保持部材23の側板52を覆う一対の側板57とからなり、側板57には、保持部材23の光透過窓53の位置及び大きさに合わせた遮蔽部58がそれぞれ形成されている。遮蔽部58の両端縁は、上述した保持部材23のガイドレール54に嵌合する。これによって、シャッタ部材25は、遮蔽部58がガイドレール54に沿って移動し、光透過窓53を覆い隠す遮蔽位置と、光透過窓53を露呈させる露呈位置との間で変位自在に取り付けられる。また、シャッタ部材25の上板56には、ピペットなどを通過させ、保持部材23の受け入れ口51bへ進入させるための貫通穴56aが受け入れ口51bの位置に合わせて形成されている。さらに、シャッタ部材25の遮蔽部58の下端部には、側方に突出する突起状に形成され、後述する押上げ部材によって押圧される被押圧部58aが配されている。
シャッタ部材25は、図5(A)に示す初期状態では、遮蔽部58が光透過窓53を覆い隠す遮蔽位置にあり、作業者の指が光透過窓53を通じてプリズム21の照射面38及び出射面39に触れることを防ぐことができる。このように、保持部材23に形成された光透過窓53を覆うシャッタ部材25を設けたので、プリズム21の照射面38及び出射面39にキズや汚れが付着することを防止することができる。そして、後述する測定工程では、図5(B)に示すように、シャッタ部材25が遮蔽位置から、光透過窓53を露呈させる露呈位置に移動し、照射面38及び出射面39での光の入射及び出射が可能となる。
なお、プリズム21には、例えば、ホウケイクラウン(BK7)やバリウムクラウン(Bak4)などに代表される光学ガラスや、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイト(PC)、非晶性ポリオレフィン(APO)などに代表される光学プラスチックなどを用いることができる。
また、図4に示すように、金属膜26上に形成されたリンカー膜28には、リガンドが固定されてアナライトとリガンドとの反応が生じる測定領域(以下、act領域と称す)28aと、リガンドが固定されず、act領域28aの信号測定に際しての参照信号を得るための参照領域(以下、ref領域と称す)28bとが設けられている。このref領域28bは、リンカー膜28を製膜する際に形成される。その形成方法としては、例えば、リンカー膜28に対して表面処理を施し、リンカー膜28の半分程度の領域について、リガンドと結合する結合基を失活させることにより、リンカー膜28の半分がact領域28aとなり、残りの半分がref領域28bとなる。
なお、センサユニット12のプリズム12、保持部材23、シャッタ部材25などに、例えば非接触式のICメモリであるRFID(Radio Frequency IDentifcation)タグなどを取り付けるようにしてもよい。例えば、読み込み専用のRFIDタグにセンサユニット12毎の固有のID番号を書き込んでおき、各工程を行う前にこのID番号を読み込むことで、センサユニット12の識別を行うことができる。これにより、複数のセンサユニット12に対して同時に固定や測定を行う場合にも、間違ったアナライトの注入や、測定結果の取り違えなどといった問題の発生を防止することができる。さらには、読み書き可能なRFIDタグを用いて、例えば、固定したリガンドの種類やリガンドを固定させた日時、及び反応させたアナライトの種類などを、各工程毎に書き込んでいくようにしてもよい。
図6は、固定機4の構成を概略的に示す斜視図である。固定機4の土台となる筐体ベース60の上には、複数のセンサユニット12を載置する載置スペース61が確保されている。センサユニット12は、この載置スペース61に載置された状態で固定工程の処理が施される。
センサユニット12は、ホルダ62に収納された状態で、載置スペース61に載置される。ホルダ62は、センサユニット12を複数個(本例では、8個)収納できるようになっている。ホルダ62には、センサユニット12の突部41と嵌合して、センサユニット12を位置決めするスリットが設けられている。また、ホルダ62の底部には、センサユニット12の両端部を支持する支持部を除いて、開口が形成されている。後述するように、測定工程においてセンサユニット12をホルダ62から取り出す場合には、この開口から押し上げ部材86a(図7参照)を挿入して、センサユニット12を押し上げる。
載置スペース61には、ホルダ62を、例えば、10個並べて配置することができるようになっており、その数に応じた台座63が設けられている。また、各台座63には、ホルダ62を位置決めするための位置決め用ボスが形成されている。
また、固定機4には、3組のピペット対65を連装したピペットヘッド64が設けられている。このピペットヘッド64は、ホルダ62を介して載置スペース61に配列された各センサユニット12にアクセスして、液体の注入や排出を行う。各ピペット対65は、1対のピペット65a、65b(図10参照)からなり、各ピペット65a、65bは、各センサユニット12の注入口31a、排出口31bのそれぞれに挿入される。各ピペット65a、65bは、それぞれ流路31への液体の注入と、流路31からの吸い出しを行う機能とを備えており、一方が注入動作を行っているときには、他方が吸い出し動作を行うというように、互いに連動する。ピペットヘッド64には、ピペット対65が3組設けられているので、1つのセンサユニット12に含まれる3つの流路31に対して同時に液体を注入、もしくは排出を行うことができる。さらに、固定機4には、図示せぬコントローラが設けられている。ピペットヘッド64の吸い込みや吐き出しの動作は、このコントローラによって制御され、吸い込み量や吐き出し量、及びタイミングなどが、ピペット対65毎にそれぞれ決定される。
筐体ベース60には、ピペットヘッド64をX、Y、Zの3方向に移動させるヘッド移動機構66が設けられている。ヘッド移動機構66は、例えば、搬送ベルト、プーリ、モータなどから構成される周知の移動機構であり、ピペットヘッド64を上下させる昇降機構と、この昇降機構ごとピペットヘッド64をY方向に移動自在に保持するガイドレール68を含むY方向移動機構と、ガイドレール68を両端で保持し、ガイドレール68ごとピペットヘッド64をX方向に移動させるX方向移動機構とからなる。ヘッド移動機構66は、コントローラによって制御されており、コントローラは、このヘッド移動機構66を駆動して、ピペットヘッド64の上下左右前後の位置を制御する。
また、筐体ベース60の上には、載置スペース61の他に、流路31に注入する種々の液体を保管する複数の液保管部71と、ピペットチップ72を保管するピペットチップ保管部73と、ウエル状の複数の升がマトリクス配列されたウエルプレート74とが設けられている。
液保管部71の数は、例えば、リガンド溶液、洗浄液、固定用バッファ液、乾燥防止液、活性化液、ブロッキング液などの使用する液体の種類に応じて決められる。各液保管部71には、6個の挿入口が直線状に設けられている。この挿入口の数、及び配列ピッチは、ピペットヘッド64のピペットの数と配列ピッチに応じて決定される。ピペットヘッド64が流路31へ液体を注入する場合には、各液保管部71にアクセスして所望の液体を吸い込んだ後、載置スペース61に移動して各流路31に注入する。
ピペットチップ保管部73に保管されたピペットチップ72は、各ピペット65a、65bの先端部に交換可能に取り付けられる。ピペットチップ72は、液体と直接接触するので、このピペットチップ72を介して異種の液体が混合しないように、使用する液体毎に交換される。各ピペット65a、65bには、ピペットチップ72のピックアップとリリースとを行う機構が組み込まれており、ピペットチップ72の交換が自動的に行われるようになっている。ピペットヘッド64は、ピペットチップ72の交換を行う際に、まず、使用済みのピペットチップ72を図示せぬ廃却部でリリースし、この後、ピペットチップ保管部73にアクセスして未使用のピペットチップ72をピックアップする。
ウエルプレート74は、各ピペット65a、65bが吸い上げた液体を一時的に保管したり、複数種類の液体を混合させて混合液を調合する際などに用いられる。
また、固定機4が固定工程を行う際には、筐体ベース60が図示しないカバーによって覆われて、載置スペース61を含む固定機4の内部が遮蔽される。センサユニット12は、リガンドの固定化が完了するまでの間、載置スペース61上で所定の時間保管される。この際、固定化の進行度合いは、温度によって左右される。そのため、固定機4は、固定化を行っている間、図示せぬ温度調節器によって内部温度を所定の温度に保つ。なお、設定される温度や静置時間などは、固定するリガンドの種類などに応じて適宜決められる。
図7は、測定機6の構成を概略的に示す斜視図である。測定機6は、ホルダ搬送機構76、ピックアップ機構77、ヘッド移動機構78、測定ステージ79からなり、これらの各部は、筐体80に収容されている。ホルダ搬送機構76は、搬送ベルト81と、この搬送ベルト81に取り付けられたキャリッジ82と、このキャリッジ82に取り付けられた、ホルダ62を載置するプレート83とから構成されている。ホルダ搬送機構76は、ホルダ62が載置されたプレート83をX方向に移動させることにより、ホルダ62に収納された各センサユニット12を、ピックアップ機構77がピックアップするピックアップ位置に運ぶ。
ピックアップ機構77は、ホルダ62からセンサユニット12をピックアップする機構であり、ホルダ62に収納されたセンサユニット12を下方から上方に向けて押し上げる押し上げ機構86と、この押し上げ機構86によってホルダ62の上方に押し上げられたセンサユニット12を両脇から挟み込んで把持するハンドリングヘッド87とから構成されている。上述したとおり、ホルダ62の底部には開口が設けられており、プレート83は、この開口を露呈させるように枠上に成形されている。押し上げ機構86は、プレート83を介してホルダ62の開口へ進入し、センサユニット12の底面と当接して、これを押し上げる押し上げ部材86aと、この押し上げ部材86aを駆動して上下に昇降させる押し上げ部材駆動機構86bとからなる。
ハンドリングヘッド87には、センサユニット12を挟み込む一対の爪が設けられており、この爪でセンサユニット12を把持する。ハンドリングヘッド87は、ヘッド本体87aがナット89を介してボールネジ91に取り付けられており、ホルダ62の上方のピックアップ位置と測定ステージ79との間で移動自在に設けられている。ハンドリングヘッド87は、ピックアップ位置でセンサユニット12を把持し、その状態でY方向に移動して、センサユニット12を測定ステージ79に運ぶ。また、測定が終了した後、ピックアップ位置に戻ってセンサユニット12をリリースし、測定済みのセンサユニット12をホルダ62に戻す。
測定ステージ79には、センサユニット12がセットされる位置の下方に、照明部95検出器(検出手段)96、及び押し上げ部(変位手段)97が設けられている。押し上げ部97は、シャッタ部材25を上方に押し上げて変位させる押し上げ部材97aと、この押し上げ部材97を上下方向に移動させる押し上げ部材移動機構97bとからなる。押し上げ部材97aは、上述したシャッタ部材25の被押圧部58に当接する押圧突起97cが形成されており、押し上げ部材移動機構97bによって上方へ移動するとシャッタ部材25を押圧する。押し上げ部材移動機構97bとしては、カム機構や、エアシリンダ機構、ソレノイド、ラックギヤを用いたものなど上下に移動可能な機構であればよい。
この測定ステージ79にセンサユニット12がセットされると、図8(A)に示す初期状態から、押し上げ部材移動機構97bが作動して被押圧部58を押し上げ部材97aが上方へ押圧してシャッタ部材25を遮蔽位置から露呈位置へと移動させる(図8(B)に示す状態)。シャッタ部材25が露呈位置となった後、押し上げ部材移動機構97bは押し上げ部材97bを下方の初期位置に戻す。このとき、シャッタ部材25は、その弾性力によって保持部材23を挟み込んでその状態を保持しているので、押し上げ部材97bが初期位置に復帰しても露呈位置のままである(図8(C)に示す状態)。このようにしてセンサユニット12のシャッタ部材25を露呈位置とした後、照明部95及び検出器96による測定を行う。
センサユニット12は、上述したように複数のセンサセル27を有しており、測定はセンサセル27毎に行われる。ハンドリングヘッド87は、センサユニット12を各センサセル27の配列ピッチでY方向に移動させることにより、各センサセル27を、照明部95の光路上の測定位置に順次進入させる。なお、この図7、及び図3に示すように、センサユニット12に照射される入射光線及びセンサ面26aで反射する反射光線の向きと、各センサセル27の配列方向、すなわち、各流路31水平部分の流れ方向とが直交するように、照明部95及び検出器96が配置される。
リガンドとアナライトの反応状況は、共鳴角(センサ面26aに対して照射された光の入射角)の変化として表れる。照明部95は、例えば、光源と、集光レンズ、拡散板、偏光板などからなる光学系とから構成され、配置位置及び設置角度は、照明光の入射角が全反射条件を満足するように調整される。照明部95を構成する光源としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、SLD(Super Luminescent Diode)などの発光素子が用いられる。光源は、こうした発光素子を1個使用し、この単一光源から各光入射面26bに向けて光を照射する。拡散板は、光源からの光を拡散して、発光面内の光量ムラを抑える。偏光板は、照射光のうちSPRを生じさせるp偏光(入射面に平行な振動電場を持つ直線偏光)のみを通過させる。なお、LDを使用する場合など、光源が発する照射光自体の偏光の向きが揃っている場合には、偏光板は不要である。また、偏光が揃っている光源を使用した場合でも、拡散板を通過したことによって偏光の向きが不揃いになってしまう場合には、偏光板を使用して偏光の向きを揃える。こうして拡散及び偏光された光は、集光レンズによって集光されてプリズム21に照射される。これにより、光強度にバラツキがなく様々な入射角を持つ光を光入射面26bに入射させることができる。
検出器96は、光入射面26bで反射する光を受光して、その光強度に応じたレベルの電気信号を出力する。光入射面26bには、様々な角度の光が入射するので、光入射面26bでは、それらの光が、それぞれの入射角に応じた反射角で反射する。検出器96は、これらの様々な反射角の光を受光する。この検出器96には、例えば、CCDエリアセンサやフォトダイオードアレイが用いられ、光入射面26bにおいて様々な反射角で反射する反射光を受光して光電変換し、それをSPR信号としてデータ解析機8に出力する。本実施形態では、検出器96は、act領域28aに対応するSPR信号をact信号として出力し、ref領域28bに対応するSPR信号をref信号として出力する。
測定ステージの傍らには、アナライト溶液を保管するウエルプレート88が載置されている。例えば、このウエルプレート88の各ウエルには、異なる種類のアナライト溶液が収容されている。
測定機6には、固定機4のピペット対65と同様の機能を有するピペット対98が設けられている。ピペット対98は、1対のピペット98a、98b(図10参照)からなり、センサユニット12の各注入口31aから流路31へ各種の液体を注入する。ヘッド移動機構78は、このピペット対98を有するピペットヘッド99を、X、Y、Zの3方向に移動させながら、ピペットヘッド99を、測定位置にあるセンサユニット12と、ウエルプレート88とに運ぶ。ヘッド移動機構78は、固定機4のヘッド移動機構66とほぼ同様の構成である。ピペットヘッド99は、測定対象となるセンサセル27にアクセスして、液体の注入及び排出を行う。なお、本実施形態のピペットヘッド99は、固定機4のピペットヘッド64とは異なり、ピペット対98が1組だけ設けられている。なお、これに限らず、別態様として例えば固定器4と同様に、全てのセンサセルに対応できるように3組のピペット対を設けるようにしてもよい。また、図示は省略したが、測定機6には、ピペット対98がアクセス可能な位置に、測定用バッファ液や洗浄液を収容するウエルプレートや、交換用のピペットチップを保管するピペットチップ保管部などが設けられている。
図9は、データ解析機8の構成を概略的に示すブロック図である。データ解析機8は、例えば、入力装置101、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)102、ROM(リード・オンリー・メモリ)103、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)104、モニタ105、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)106、通信I/F107、信号処理部108、デコーダ109などから構成されている。入力装置101は、例えば、キーボードやマウスなどであって、ユーザからの指示をデータ解析機8に入力する。CPU102は、データ解析機8の各部を統括的に制御する。ROM103には、制御用プログラムや各種の設定データなどが記憶されている。RAM104は、CPU102や信号処理部108が演算を行う際などに作業用メモリとして使用される。HDD106は、周知のデータストレージデバイスであり、このHDD106には、制御用プログラムやデータ解析プログラムなどの各種のプログラムが格納されている。また、HDD106には、測定機6によって測定された各種の測定データが記録される。通信I/F107は、検出器96から出力されたSPR信号や個体認識信号を受信する。信号処理部108は、取得したSPR信号に基づいてデータ解析を行う。モニタ105は、検出したSPR信号や、それに基づく解析結果などを表示する。
次に、図10に示す説明図を用いて、上記構成によるSPR測定装置2のSPR測定方法について説明する。
リンカー膜28にリガンドを固定する固定工程は、ホルダ62を介してセンサユニット12を固定機4の載置スペース61に載置した状態で行われる。固定機4は、ユーザからの固定開始指示に応じてヘッド移動機構66を駆動し、ピペット対65を用いて、リガンド30aを溶媒に溶かしたリガンド溶液30を、注入口31aから注入する。
固定機4は、リガンド溶液30を注入するリガンド固定化処理を行う前の前処理として、まず、リンカー膜28に対して固定用バッファ液を送液してリンカー膜28を湿らせた後、リンカー膜28にリガンドが結合しやすくするリンカー膜28の活性化処理を施す。例えば、アミンカップリング法では、リンカー膜28としてカルボキシメチルデキストランが使用され、リガンド内のアミノ基をこのデキストランに直接共有結合させる。この場合の活性化液としては、N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(EDC)と、N−ヒドロキシコハク酸イミド(NHS)との混合液が使用される。固定機4は、この活性化処理の後、固定用バッファ液によって流路31を洗浄する。
なお、固定用バッファ液や、リガンド溶液30の溶媒(希釈液)としては、例えば、各種のバッファ液(緩衝液)の他、生理的食塩水に代表される生理的塩類溶液や、純水などが使用される。これらの各液の種類、pH値、混合物の種類及びその濃度などは、リガンド30aの種類に応じて適宜決められる。例えば、リガンド30aとして生体試料を使用する場合には、pHを中性付近に調整した生理的食塩水が用いられる場合が多い。しかし、上記アミンカップリング法では、リンカー膜28が、カルボキシメチルデキストランにより負(マイナス)に帯電するので、このリンカー膜28と結合しやすいようにタンパク質を陽(プラス)に帯電させるため、生理的とはいえない高濃度のリン酸塩を含む緩衝作用の強いリン酸緩衝溶液(PBS:phosphatic-buffered,saline)などが使用される場合もある。
固定機4は、こうした活性化処理及び洗浄を行った後、流路31にリガンド溶液30を注入して、リガンド固定化処理を行う。リガンド溶液30が流路31へ注入されると、溶液中に拡散しているリガンド30aが沈殿してリンカー膜28に徐々に堆積する。これにより、接触したリガンド30aがリンカー膜28と結合し、リンカー膜28上にリガンド30aが固定される。なお、固定化には、通常1時間程度かかり、この間、センサユニット12は、温度などの環境条件が所定の条件に設定された状態で保管される。また、固定化が進んでいる間、流路31内のリガンド溶液30を静置しておいてもよいが、流路31内のリガンド溶液30を攪拌して流動させるようにしてもよい。こうすることで、リガンド30aとリンカー膜28との結合が促進され、リガンド30aの固定量を増加させることができる。
固定機4は、リンカー膜28へのリガンド30aの固定化が完了すると、リガンド溶液30をピペット65bによって吸い出して流路31から排出させた後、流路31に洗浄液を注入して固定化が完了したリンカー膜28の洗浄を行う。また、固定機4は、必要に応じてブロッキング液を注入し、リガンド30aと結合しなかったリンカー膜28の反応基を失活させるブロッキング処理を行う。ブロッキング液としては、例えば、エタノールアミン−ヒドロクロライドが使用される。このブロッキング処理を行った場合には、再び流路31が洗浄される。最終的な洗浄を行った後、固定機4は、流路31に乾燥防止液を注入する。センサユニット12は、リンカー膜28が乾燥防止液に浸された状態で測定までの間、載置スペース61や他の保管場所に保管される。
測定工程は、センサユニット12をホルダ62ごと測定機6のプレート83に載置した状態から始まる。測定機6は、ユーザからの測定開始指示に応じてプレート83をピックアップ位置に移動させるとともに、ピックアップ機構77を駆動して、所定のセンサユニット12を測定ステージ79に運ぶ。
測定ステージ79にセンサユニット12を運んだ測定機6は、先ず、押し上げ部材移動機構97bを作動させてセンサユニット12のシャッタ部材25を押し上げる。これによってシャッタ部材25が露呈位置となった後、ヘッド移動機構78を駆動して、流路31に測定用バッファ液を注入する。この後、アナライトを溶媒に溶かしたアナライト溶液32を注入し、その後、再び測定用バッファ液を注入する。なお、最初に測定用バッファ液を注入する前に、一度流路31の洗浄を行うようにしてもよい。検出器96によるデータの読み取りは、基準となる信号レベルを検出するために、最初に測定用バッファ液を注入した直後から開始され、アナライト溶液32を注入した後、再び測定用バッファ液が注入されるまでの間行われる。これにより、基準レベルの検出、アナライトとリガンドとの反応状況、結合したアナライトとリガンドとの測定用バッファ液注入による脱離までのSPR信号を測定することができる。
測定用バッファ液や、アナライト溶液32の溶媒(希釈液)としては、例えば、各種のバッファ液(緩衝液)の他、生理的食塩水に代表される生理的塩類溶液や、純水などが使用される。これらの各液の種類、pH値、混合物の種類及びその濃度などは、リガンドやアナライトの種類に応じて適宜決められる。例えば、アナライトを溶けやすくするために、生理的食塩水にDMSO(ジメチル−スルホ−オキシド)を含ませてもよい。このDMSOは、信号レベルに大きく影響する。上述したとおり測定用バッファ液は、基準レベルの検出に用いられるので、アナライト溶液32中にDMSOが含まれる場合には、そのDMSO濃度と同程度のDMSO濃度を有する測定用バッファ液使用することが好ましい。
なお、アナライト溶液32は、長時間(例えば、1年)保管されることも多く、そうした場合には、経時変化によって初期のDMSO濃度と測定時のDMSO濃度との間に濃度差が生じてしまう場合がある。厳密な測定を行う必要がある場合には、こうした濃度差をアナライト溶液32を注入したときのref信号のレベルから推定し、測定データに対して補正(DMSO濃度補正)を行うことが好ましい。
DMSO濃度補正のための補正データは、アナライト溶液32を注入する前に、DMSO濃度が異なる複数種類の測定用バッファ液を流路31に注入して、このときのDMSO濃度変化に応じたref信号のレベルとact信号のレベルの、それぞれの変化量を調べることにより求められる。
リガンドとアナライトとの反応状況は、検出器96の受光面内における反射光の減衰位置の推移として表れる。例えば、アナライトがリガンドと接触する前後では、センサ面26a上の屈折率が異なり、SPRが発生する共鳴角が異なる。そして、アナライトがリガンドと接触して反応を開始すると、それに応じて反射光の共鳴角が変化を開始し、受光面内における反射光の減衰位置が移動し始める。測定機6は、こうして得た試料の反応状況を表すSPR信号を、データ解析機8に出力する。
なお、図10では、測定機6の構成が明確になるように、便宜的に光入射面26bへの入射光線及びそこで反射する反射光線の向きが、流路31内を流れる液体の方向と平行になるように、照明部95と検出器96とが配置されているが、図3及び図4に示すように、実際には、入射光線及び反射光線の向きが、液体の流れる方向と直交する方向(紙面に直交する方向)に照射されるように、照明部95と検出部96とが配置される。但し、測定部31を、この図7に示すように配置して測定を行っても、何ら問題はない。
データ解析工程では、測定機6で得たSPR信号をデータ解析機8で解析して、アナライトの特性を定量分析する。データ解析機8は、通信I/F107を介して検出器96からSPR信号を受け取り、このSPR信号を信号処理部108に送る。
信号処理部108は、ROM103やHDD106に記憶されたデータ解析プログラムに基づき、測定機6が得たact信号とref信号との差や比を求めてデータ解析を行う。例えば、act信号とref信号との差分データを求め、この差分データを測定データとし、これに基づいて解析を行う。こうすることで、センサユニット12やリンカー膜28などの個体差や、装置の機械的な変動や、液体の温度変化などといった外乱に起因するノイズをキャンセルすることが可能となり、S/N比の良好な精度の高い測定を行うことができる。また、信号処理部108は、解析結果をモニタ105に表示するとともに、HDD106に記録する。
以下、上記構成による作用について説明する。固定工程を行う際には、センサユニット12を固定機10にセットして固定処理が行われ、固定工程が終了した後、固定済みのセンサユニット12を測定機11にセットして測定処理が行われる。センサユニット12は、プリズム21の側面36,37が、側板52によって覆われ、さらに側板52の光透過窓53がシャッタ部材25によって覆われているので、センサユニット12のハンドリング中にキズや汚れが付着することが防止される。さらに、シャッタ部材25が光透過窓53を遮蔽しているので、空気中などに浮遊するゴミなどによる汚れなどがプリズム21の照射面38及び出射面39に付着することが抑制される。そして、測定機6では、押し上げ部材97bによって、シャッタ部材25を遮蔽位置から露呈位置に容易に移動させることができるので、測定工程では、照射面38及び出射面39が露呈して測定を行うことができる。なお、測定を終えたセンサユニット12は、シャッタ部材25が露呈位置で保持されたまま回収される。
上記実施形態では、光透過窓の形状を矩形としたが、形状は矩形でなくてもよく、楕円などでもよく、入出射光路を確保できる形状であれば限定されない。また、上記実施形態では、プリズムの保護部材となる側板を保持部材に一体成形した例で説明したが一体成形でなくてもよい。さらにまた、上記実施形態では、シャッタ部材25の弾性力によって保持部材22を挟み込むことによって、シャッタ部材25を露呈位置にしたときにその状態を保持できるようにしているが本発明はこれに限るものではなく、例えば、シャッタ部材25または保持部材22の一方に係止爪を形成し、他方に被係止穴を形成する。そして、シャッタ部材25が遮蔽位置から露呈位置に移動したとき、前記係止爪が前記被係止穴を係止してシャッタ部材25を露呈位置に保持するように構成すればよい。
なお、上記実施形態では、保持部材に対してスライド自在に取り付けられたシャッタ部材を設け、このシャッタ部材を押し上げ部材によって押し上げて光透過窓を遮蔽する遮蔽位置から、光透過窓を露呈する露呈位置に移動させているが、本発明はこれに限るものではなく、シャッタ部材を保持部材と一体に設けるようにしてもよい。図11には、シャッタ部材を保持部材と一体に設けたセンサユニットの例を示す。なお、図11及び図12においては、上記実施形態と同様の部品及び部材を用いているものについては、同じ符号を付して説明を省略する。
図11に示すセンサユニット112では、プリズム21と、流路部材22と、保持部材113と、蓋部材24とからなる。保持部材113は、上記実施形態の保持部材23と同様に、流路部材22の上面を覆う長尺の上板51と、この上板51の長辺に沿った両側に位置する一対の側板114とが一体成形されており、側板114には、プリズム21の係合爪36a,37aと係合する係合穴114aが形成されている。この保持部材113は、プリズム21及び流路部材22の上方から覆い被さるようにして取り付けられ、プリズム21及び流路部材22を保持する。この保持部材113の側板114には、光透過窓116がセンサセル27の数に対応して複数個設けられている。さらに、側板114には、光透過窓116の位置に合わせてシャッタ部材117が一体に設けられている。このシャッタ部材117は、光透過窓116の上方で側板114と暖簾状に連結しており、この側板114との連結部117aを介し、側板114と密着して光透過窓116を遮蔽する遮蔽位置と、側板114から離れて光透過窓113を露呈させる露呈位置との間で変位自在となっている。シャッタ部材117は、初期状態では、光透過窓116を覆い隠す遮蔽位置にあるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、このシャッタ部材117は、例えばゴムやエラストマなど弾性を有する材料で2色成形などによって保持部材113と一体に形成することが好ましい。これによって、保持部材113と一体に形成しながらシャッタ部材117を変位させることが可能となり、上記実施形態よりも部品点数の減少を図ることができる。なお、2色成形ではなく、シャッタ部材117と保持部材113とを同じ弾性部材で一体に形成してもよい。
このようなセンサユニット112を使用する場合、シャッタ部材114を遮蔽位置から露呈位置に変位させる押し上げ部118は、図12に示すような構成となる。この押し上げ部118は、押し上げ部材118aと、押し上げ部材移動機構118bとからなる。押し上げ部材118aは、シャッタ部材117の両端部に接触する押圧突起118c(図11参照)が形成されており、押し上げ部材移動機構118bによって上方に移動すると、シャッタ部材117と側板114との隙間に押圧突起118cが挿入されるようにしてシャッタ部材117を押し上げる。これによってシャッタ部材117は、斜め上方へ跳ね上がるようにして遮蔽位置から露呈位置へと変位する。なお、押圧突起118cは、光透過窓116と位置をずらして形成されており、押し上げ部材118aが上方に移動して押圧突起118cがシャッタ部材117を押し上げているときでも、押圧突起118cが光透過窓116を覆い隠すことはない。
センサユニット112が測定工程で測定ステージにセットされると、図12(A)に示す初期状態から、押し上げ移動機構118bが作動して押し上げ部材118aが初期位置から上方へ移動してシャッタ部材117に当接し(図12(B)に示す状態)、さらに上方へ移動してシャッタ部材を押し上げて遮蔽位置から露呈位置に変位させる(図12(C)に示す状態)。そして、押し上げ移動機構118bは、その状態で停止してシャッタ部材117を露呈位置で保持する。このようにして、光透過窓116が露呈されるので、上記実施形態と同様に測定を行うことができる。
なお、本実施形態では、センサ面上にSPRを発生させて、そのときの反射光の減衰を検出するSPRセンサを例に説明したが、SPRセンサに限らず、本発明を、全反射減衰を利用した測定に用いられる他のセンサに適用することができる。全反射減衰を利用するセンサとしては、SPRセンサの他に、例えば、漏洩モードセンサが知られている。漏洩モードセンサは、誘電体と、この上に順に層設されたクラッド層と光導波層とによって構成された薄膜とからなり、この薄膜の一方の面がセンサ面となり、他方の面が光入射面となる。光入射面に全反射条件を満たすように光を入射させると、その一部が前記クラッド層を通過して前記光導波層に取り込まれる。そして、この光導波層において導波モードが励起されると、前記光入射面における反射光が大きく減衰する。導波モードが励起される入射角は、SPRの共鳴角と同様に、センサ面上の媒質の屈折率に応じて変化する。この反射光の減衰を検出することにより、前記センサ面上の試料の反応が測定される。
SPR測定装置の概略構成を示すブロック図である。 シャッタ部材を設けたセンサユニットの概略構成を示す分解斜視図である。 センサユニットの概略構成を示す要部断面図である。 1つのセンサセルを抜き出して説明する説明図である。 シャッタ部材を遮蔽位置及び露呈位置とした状態のセンサユニットを示す斜視図である。 固定機の構成を概略的に示す斜視図である。 測定機の構成を概略的に示す斜視図である。 シャッタ部材を押し上げて遮蔽位置から露呈位置に変位させるときの状態を示す説明図である。 データ解析機の構成を概略的に示すブロック図である。 SPR測定方法の説明図である。 センサユニットの第2実施例の構成を示す分解斜視図である。 図11に示すセンサユニットのシャッタ部材を遮蔽位置から露呈位置に変位させるときの状態を示す説明図である。
符号の説明
10 固定機
11 測定機
12,112 センサユニット
23 プリズム
23 保持部材(保護部材)
25,117 シャッタ部材
53,116 光透過窓
97,118 押し上げ部(変位手段)

Claims (4)

  1. 表面が試料の反応を検知するセンサ面となる薄膜が一面に形成されるとともに、光源から照射された光を前記薄膜の裏面に全反射条件を満たすように入射させ前記裏面で反射した反射光を出射する透明な誘電体ブロックと、前記誘電体ブロックの外周面と対向して配置され前記外周面の少なくとも一部を覆って保護するとともに、前記薄膜の裏面に入射する入射光路及び前記裏面で反射する反射光路のそれぞれの光路上に配置された光が透過する光透過窓が形成された保護部材とを備え、前記センサ面上の試料の反応状況に応じて前記反射光の全反射減衰が生じる反射角が変化するセンサユニットにおいて、
    前記光透過窓を覆い隠す閉鎖位置と、前記光透過窓を露呈させる露呈位置との間で変位自在なシャッタ部材を備えたことを特徴とするセンサユニット。
  2. 前記シャッタ部材は、前記保護部材と一体に設けられていることを特徴とする請求項1記載のセンサユニット。
  3. 一面に薄膜層が形成された誘電体ブロック及びこの誘電体ブロックの外周面と対向して配置され前記外周面の少なくとも一部を覆って保護するとともに、前記薄膜の裏面に入射する入射光路及び前記裏面で反射する反射光路のそれぞれの光路上に配置された光が透過する光透過窓が形成された保護部材を備えたセンサユニットに対して、全反射条件を満足するように光を照射する光源と、前記センサユニットからの反射光を受光して電気信号を光電変換する検出手段とを備えた全反射減衰を利用した測定装置において、
    前記光透過窓を覆い隠す遮蔽位置と、前記光透過窓を露呈させる露呈位置との間で変位自在なシャッタ部材を前記センサユニットに備えており、このシャッタ部材を前記閉鎖位置から前記露呈位置に変位させる変位手段を設けたことを特徴とする測定装置。
  4. 前記変位手段は、前記シャッタ部材の下端部に当接する押し上げ部材と、この押し上げ部材を上下に移動させる移動機構とからなることを特徴とする請求項3記載の全反射減衰を利用した測定装置。
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WO2012132647A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 浜松ホトニクス株式会社 テラヘルツ波分光計測装置
JP2014211320A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 タツタ電線株式会社 表面プラズモン共鳴センサチップ固定ホルダ
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