JPH0710377A - 糸条収納方法 - Google Patents

糸条収納方法

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JPH0710377A
JPH0710377A JP17485393A JP17485393A JPH0710377A JP H0710377 A JPH0710377 A JP H0710377A JP 17485393 A JP17485393 A JP 17485393A JP 17485393 A JP17485393 A JP 17485393A JP H0710377 A JPH0710377 A JP H0710377A
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JP
Japan
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speed
belt feeder
yarn
yarn bundle
storage container
Prior art date
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Pending
Application number
JP17485393A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yamazaki
孝司 山崎
Shigemori Miyahashi
重盛 宮橋
Toshio Tajima
利夫 田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 紡出された未延伸糸束Yを速度1200m/分以
上で引き取り、糸条収納容器6内に収納するに際し、走
行速度1200m/分以下の第一ベルトフィーダ3で受け取
り、次いで、走行速度 900m/分以下で、かつ第一ベル
トフィーダ3より低速の第二ベルトフィーダ4で受け取
って、未延伸糸束Yの落下速度を900 m/分以下に減速
してから糸条収納容器6内に落下させる糸条収納方法。 【効果】 未延伸糸束を糸条収納容器に連続的に安定し
て収納することができる。このため、延伸する際にも未
延伸糸束の乱れやもつれ等がなく引き出すことができ、
延伸工程の操業性を向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トウ状の合成繊維を製
造するに際して、未延伸糸束を糸条収納容器へ連続的に
安定して収納する糸条収納方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊度が30万〜300 万デニールとな
る合成繊維束を製造するに際しては、10〜30錘の紡糸機
を用いて300 〜3000孔/錘の紡糸口金より溶融紡糸し、
冷却、オイリングした後、ニップローラで引き取った未
延伸糸束を糸条収納容器内に落下させて200 〜2000kg
収納した後、前述した繊度になるように数本〜数十本を
引き揃えて延伸していた。
【0003】この場合、未延伸糸束を落下させて糸条収
納容器に収納する方法として、 (1) 糸条収納容器自体を前後左右にトラバースさせる方
法 (2) 落下途中に物体をおいて未延伸糸束を衝突させて減
速させる方法 が用いられている。しかしながら、(1) の方法では、未
延伸糸束が糸条収納容器に落下する時の速度が900 m/
分以上であると、糸条収納容器内で未延伸糸束がバラけ
てしまい、糸条収納容器から引き出す際に乱れやもつれ
等が多発する。また、(2) の方法では、物体に衝突する
時に未延伸糸束がバラけてしまい、糸条収納容器に連続
的に安定して収納されない。このように、(1) (2) の方
法で収納された未延伸糸束には、乱れやもつれ等がある
ため、延伸工程においての操業性が悪いという問題があ
った。
【0004】上記の問題を解決する方法として、本出願
人は、特願平4-357606号公報で、引き取り速度 900m/
分以上の歯車型ニップローラで未延伸糸束を引き取り、
ニップローラの下方の糸条収納容器内に収納するに際
し、下部に開口部を有し、速度が 900m/分以下で走行
する1対のベルトフィーダの上部で落下途中の未延伸糸
束を受け取り、未延伸糸束の落下速度を900 m/分以下
に減速してから収納する糸条収納方法を提案した。
【0005】しかしながら、上記の方法では、ベルトフ
ィーダを用いて未延伸糸束の落下速度を減速する段階が
1回であるため、引き取り速度が1200m/分を超えると
安定して収納しにくくなり、収納された未延伸糸束に乱
れやもつれ等が発生しやすくなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決し、未延伸糸束を収納する時や引き出す際に、
未延伸糸束の乱れやもつれ等を生じない糸条収納方法を
提供することを技術的な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究の結果、未延伸糸束を糸条収
納容器に落下させて収納する際、未延伸糸束の落下速度
を減速させる段階を2回にすれば、引き取り速度が1200
m/分以上の未延伸糸束を安定して収納できることに着
目し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、紡出された未延伸糸
束を、速度1200m/分以上の歯車型ニップローラで引き
取り、ニップローラの下方の糸条収納容器内に収納する
に際し、ニップローラで引き取った糸束を1200m/分以
下の速度で走行する第一ベルトフィーダで受け取り、次
いで、 900m/分以下の速度で、かつ第一ベルトフィー
ダより低速で走行する第二ベルトフィーダで受け取っ
て、未延伸糸束の落下速度を900 m/分以下に減速して
から糸条収納容器内に落下させることを特徴とする糸条
収納方法を要旨とするものである。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。図
1は本発明の糸条収納方法の一実施態様を示す概略図で
ある。溶融紡糸された未延伸糸束Yは、冷却、オイリン
グ等が施された後、速度1200m/分以上の一対の歯車型
ニップローラ1、2で引き取られ、次いで落下して糸条
収納容器6内に収納される。本発明では、歯車型ニップ
ローラ1、2の下方に、第一ベルトフィーダ3が第二ベ
ルトフィーダ4より上方で、かつ両者の間に開口部5を
形成させて、第一ベルトフィーダ3と第二ベルトフィー
ダ4を略Y字型に設置した装置を用いる。まず、未延伸
糸束Yは1200m/分以下の速度で走行する第一ベルトフ
ィーダ3で受け取られ、落下速度が1200m/分以下に減
速される。次いで未延伸糸束Yは、開口部5を通過し、
第一ベルトフィーダ3の下方に設置され、 900m/分以
下で、かつ第一ベルトフィーダ3より低速で走行する第
二ベルトフィーダ4で受け取られ、落下速度が 900m/
分以下に減速される。未延伸糸束Yは、第一ベルトフィ
ーダ3に到達すると同時に折れ重なる。このため、未延
伸糸束Yの落下速度とベルトフィーダの走行速度差によ
り未延伸糸束Yがベルトフィーダ到達時に受けるショッ
クは十分に吸収され、衝撃エネルギーも減少される。折
れ重なった未延伸糸束Yは第一ベルトフィーダ3、第二
ベルトフィーダ4を経て落下し、糸条収納容器6に収納
される。
【0010】ベルトフィーダ3、4間の開口部5の大き
さは、未延伸糸束Yの太さや量に応じて適宜調整すれば
よい。さらに、糸条収納容器6をトラバース装置7で前
後左右にトラバースさせながら未延伸糸束Yを収納する
と、糸条収納容器6内での糸おどりが一層少なくなり、
規則正しく折れ重なるので、延伸工程で未延伸糸束Yを
糸条収納容器6から引き出す際に乱れやもつれ等のな
い、極めて集束性の良好な状態になり好ましい。
【0011】本発明は、速度1200m/分以上で引き取ら
れる未延伸糸束Yを、糸条収納容器6に収納する際、未
延伸糸束Yの落下速度を2段階で減速し、900 m/分以
下に減速させて収納することによって、連続的に安定し
て収納することができるようにしたものである。
【0012】引き取り速度の上限は特に限定されるもの
ではないが、好ましくは2000m/分程度である。引き取
り速度が2000m/分を超えると、未延伸糸束Yが第一ベ
ルトフィーダ3到達時に受ける衝撃が大きくなり、未延
伸糸束Yの落下速度が第二ベルトフィーダ4でも十分に
減速されず、糸条収納容器6内に連続的に安定して収納
しにくくなるため好ましくない。
【0013】本発明においては、未延伸糸束Yに濃度0.
3 〜0.5 %の水エマルジョン油剤を水分付着率が10〜30
%になるようオイリングして引き取ることが好ましい。
このオイリング効果によって未延伸糸束Yに柔軟性と集
束性が付与されるため、前記した未延伸糸束Yが第一ベ
ルトフィーダ3到達時に受けるショックは一層よく吸収
され、衝撃エネルギーも減少しやすく、第一ベルトフィ
ーダ3到達と同時に折れ重なりやすくなる。
【0014】本発明に用いられる未延伸糸束は、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリプロピレン等の溶融紡糸可能
なポリマーを紡糸して得られる合成繊維であるが、さら
にこれらの繊維に必要に応じて改質剤、顔料などが添加
されたものでもよい。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0016】実施例1 極限粘度(フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物
を溶媒とし,20℃で測定した。)0.68のポリエチレンテ
レフタレートを吐出量472 g/分、紡糸温度280 ℃、引
き取り速度1500m/分で80孔の紡糸口金より溶融紡糸
し、冷却し、濃度0.3 %の水エマルジョン油剤を水分付
着率が20%になるようにオイリングした後、16錘分を集
束して45312 デニールの未延伸糸束とした。この未延伸
糸束を図1に示す装置を用いて、速度1500m/分の一対
の歯車型ニップローラで引き取った後、糸条収納容器へ
落下する途中に走行速度が1000m/分で回転している第
一ベルトフィーダ3で受け取り、さらに走行速度が 500
m/分で回転している第二ベルトフィーダ4で受け取っ
た。各ベルトフィーダはベルトの幅30cm、未延伸糸束
が走行するベルトの長さ85cmで、開口部の間隔を3c
mとした。ベルトフィーダの開口部から40cm下方に糸
条収納容器を設け、糸条収納容器の下部にトラバース装
置を設置し、左右方向には1往復16秒、前後方向には1
往復5分の速度で、糸条収納容器の開口幅分をトラバー
スさせながら未延伸糸束を収納した。糸条収納容器内に
未延伸糸束を約1トン(t)収納した後、24個の糸条収
納容器から未延伸糸束を引き出し、24本を引き揃えて、
延伸温度80℃、延伸速度120m/分で3.6 倍に延伸し
た。
【0017】実施例2〜4、比較例1〜3 引き取り速度及びベルトフィーダの走行速度を表1の条
件とした以外は実施例1と同様にして行った。延伸時に
発生する未延伸糸束の乱れやもつれ等の発生回数を併せ
て、結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜4では糸条収納容器内に連続的に安定して収納でき
た。さらに、未延伸糸束を延伸する際に、糸条収納容器
から未延伸糸束を引き出した時にも糸束の乱れやもつれ
等が少なく良好に収納されていた。一方、第二ベルトフ
ィーダ4の走行速度が900 m/分を超えた比較例1〜3
では、未延伸糸束の落下速度が十分に減速されることな
く収納されたため、糸条収納容器内で未延伸糸束がバラ
けてしまい、未延伸糸束を延伸する際に、糸条収納容器
から未延伸糸束を引き出した時に糸束の乱れやもつれ等
が多発した。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、1200m/分以上の高速
で引き取られる未延伸糸束を糸条収納容器に連続的に安
定して収納することができ、延伸する際に糸条収納容器
から未延伸糸束を引き出す時にも未延伸糸束の乱れやも
つれ等がなく、延伸工程の操業性を向上させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸条収納方法の一実施態様を示す概略
図である。
【符号の説明】
Y 未延伸糸束 1、2 歯車型ニップローラ 3 第一ベルトフィーダ 4 第二ベルトフィーダ 5 開口部 6 糸条収納容器 7 トラバース装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡出された未延伸糸束を、速度1200m/
    分以上の歯車型ニップローラで引き取り、ニップローラ
    の下方の糸条収納容器内に収納するに際し、ニップロー
    ラで引き取った糸束を1200m/分以下の速度で走行する
    第一ベルトフィーダで受け取り、次いで、 900m/分以
    下の速度で、かつ第一ベルトフィーダより低速で走行す
    る第二ベルトフィーダで受け取って、未延伸糸束の落下
    速度を900 m/分以下に減速してから糸条収納容器内に
    落下させることを特徴とする糸条収納方法。
JP17485393A 1993-06-21 1993-06-21 糸条収納方法 Pending JPH0710377A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010241608A (ja) * 2010-07-20 2010-10-28 Mitsubishi Rayon Co Ltd 炭素繊維前駆体トウ並びに耐炎繊維前駆体トウの梱包方法
WO2014028438A1 (en) * 2012-08-14 2014-02-20 Invista Technologies S.A.R.L. Yarn packaging and delivery system

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