JPH07103585A - 冷凍装置 - Google Patents
冷凍装置Info
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- JPH07103585A JPH07103585A JP24558793A JP24558793A JPH07103585A JP H07103585 A JPH07103585 A JP H07103585A JP 24558793 A JP24558793 A JP 24558793A JP 24558793 A JP24558793 A JP 24558793A JP H07103585 A JPH07103585 A JP H07103585A
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- JP
- Japan
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- refrigerant
- heat exchanger
- cooling
- heating
- compressor
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- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 沸点の異なる混合物冷媒を使用した圧縮式冷
凍装置において、配管内に水分があってもこの水分が氷
結して運転不能に陥るのを防止する。 【構成】 圧縮機1・四方弁2・室外熱交換器3・室内
熱交換器7・キャピラリーチューブ4A・4B・アキュ
ームレータ8を配管接続して形成された冷/暖房切り換
え可能な冷媒回路に、沸点の異なる複数の物質からなる
混合冷媒を充填した冷凍装置であり、暖房用減圧手段と
して機能するキャピラリーチューブ4Aと冷房用減圧手
段として機能するキャピラリーチューブ4Bとの間に、
モレキュラーシーブスなどが充填されたドライヤー5を
設置した。
凍装置において、配管内に水分があってもこの水分が氷
結して運転不能に陥るのを防止する。 【構成】 圧縮機1・四方弁2・室外熱交換器3・室内
熱交換器7・キャピラリーチューブ4A・4B・アキュ
ームレータ8を配管接続して形成された冷/暖房切り換
え可能な冷媒回路に、沸点の異なる複数の物質からなる
混合冷媒を充填した冷凍装置であり、暖房用減圧手段と
して機能するキャピラリーチューブ4Aと冷房用減圧手
段として機能するキャピラリーチューブ4Bとの間に、
モレキュラーシーブスなどが充填されたドライヤー5を
設置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮式冷凍装置に係わ
り、特に詳しくは沸点の異なる複数の物質からなる混同
冷媒を使用し、冷/暖房運転や給湯・冷凍などに供する
冷凍装置に関するものである。
り、特に詳しくは沸点の異なる複数の物質からなる混同
冷媒を使用し、冷/暖房運転や給湯・冷凍などに供する
冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷媒の圧縮と膨張を繰り返して行うタイ
プの冷凍装置では、以前はアンモニアが、近年はフロン
が広く冷媒として使用されている。フロンは周知のよう
に燃性、爆発性、毒性がなく、また、通常の状態では金
属を腐食することもないなど、極めて使用特性に優れて
いる。
プの冷凍装置では、以前はアンモニアが、近年はフロン
が広く冷媒として使用されている。フロンは周知のよう
に燃性、爆発性、毒性がなく、また、通常の状態では金
属を腐食することもないなど、極めて使用特性に優れて
いる。
【0003】しかし、化学的に極めて安定であるとして
広く使用されてきたフロンも、大気中に放出されると成
層圏に入り、紫外線によって分解されるまで極めて長期
間に渡って滞留し、紫外線を遮って地上の人間を含む生
物を保護しているオゾン層を破壊するとして、近年その
使用が国際的に制限されて来ている。このため、従来使
用のフロンに代替し得る無害なフロンの開発が鋭意進め
られており、一部には既にオゾン層を殆ど破壊する懸念
のないR−32、−125、−134a、−143a、
−152aなどのフロンが開発されている。
広く使用されてきたフロンも、大気中に放出されると成
層圏に入り、紫外線によって分解されるまで極めて長期
間に渡って滞留し、紫外線を遮って地上の人間を含む生
物を保護しているオゾン層を破壊するとして、近年その
使用が国際的に制限されて来ている。このため、従来使
用のフロンに代替し得る無害なフロンの開発が鋭意進め
られており、一部には既にオゾン層を殆ど破壊する懸念
のないR−32、−125、−134a、−143a、
−152aなどのフロンが開発されている。
【0004】そして、これら新規に開発されたフロンを
混合使用することにより、オゾン層破壊係数(R−11
の成層圏オゾン層破壊能力を1として表した相対比較
値)が0.05と僅少になったとして従来から家庭用エ
アコンやビル用エアコン、あるいは大型冷凍装置の冷媒
として汎用されてきたR−22に代替し、環境問題に一
層対処しようとする技術が特開平3−170585号公
報に開示されている。
混合使用することにより、オゾン層破壊係数(R−11
の成層圏オゾン層破壊能力を1として表した相対比較
値)が0.05と僅少になったとして従来から家庭用エ
アコンやビル用エアコン、あるいは大型冷凍装置の冷媒
として汎用されてきたR−22に代替し、環境問題に一
層対処しようとする技術が特開平3−170585号公
報に開示されている。
【0005】しかし、新規開発のフロンは何れも従来使
用のフロンに比べると、冷凍機油として従来使用してき
た鉱油や合成油との相性が悪く、二液に分離するので駆
動部が摩耗したり、スラッジを生成し易いと云った欠点
がある。
用のフロンに比べると、冷凍機油として従来使用してき
た鉱油や合成油との相性が悪く、二液に分離するので駆
動部が摩耗したり、スラッジを生成し易いと云った欠点
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、新開発のフ
ロンと相性の良い冷凍機油の開発・改良も鋭意進められ
ており、例えば新規に開発したヒンダードエステルなど
の特殊エステル油を使用することにより、前記欠点を解
消しようとする試みがあるが、この特殊エステル油には
水分吸着性が大凡2000ppmと、従来の鉱油の水分
吸着性50ppm程度より極めて高いと云った性質があ
り、従来と同様に装置を製造・設置したのでは、装置内
に多量の水分が残留することになり、この水分が冷媒の
断熱膨張時に氷結して膨張弁を詰まらせ、冷凍作用が行
われなくなる。また、水分がフロンと特殊エステル油に
作用して加水分解し、これにより有機酸が生じて金属部
を腐食すると云った問題点もあり、水分対策が課題とな
っていた。
ロンと相性の良い冷凍機油の開発・改良も鋭意進められ
ており、例えば新規に開発したヒンダードエステルなど
の特殊エステル油を使用することにより、前記欠点を解
消しようとする試みがあるが、この特殊エステル油には
水分吸着性が大凡2000ppmと、従来の鉱油の水分
吸着性50ppm程度より極めて高いと云った性質があ
り、従来と同様に装置を製造・設置したのでは、装置内
に多量の水分が残留することになり、この水分が冷媒の
断熱膨張時に氷結して膨張弁を詰まらせ、冷凍作用が行
われなくなる。また、水分がフロンと特殊エステル油に
作用して加水分解し、これにより有機酸が生じて金属部
を腐食すると云った問題点もあり、水分対策が課題とな
っていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するための具体的手段として、冷媒用圧縮機
と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器・暖房用減圧
手段・冷房用減圧手段・アキュームレータなどを配管接
続して形成された冷/暖房切り換え可能な冷媒回路に、
沸点の異なる複数の物質からなる混合冷媒を充填した冷
凍装置において、暖房用減圧手段と冷房用減圧手段との
間にドライヤーを設置した冷凍装置、を提供することに
より、前記した従来技術の課題を解決するものである。
課題を解決するための具体的手段として、冷媒用圧縮機
と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器・暖房用減圧
手段・冷房用減圧手段・アキュームレータなどを配管接
続して形成された冷/暖房切り換え可能な冷媒回路に、
沸点の異なる複数の物質からなる混合冷媒を充填した冷
凍装置において、暖房用減圧手段と冷房用減圧手段との
間にドライヤーを設置した冷凍装置、を提供することに
より、前記した従来技術の課題を解決するものである。
【0008】
【作用】配管内に相当量の水分が存在することになって
も、冷媒中に含まれている水分は冷/暖房何れの運転に
おいても蒸発作用の前にドライヤーによって効果的に除
去されるので、冷媒中の水分が冷媒の蒸発時に氷結して
膨張弁を詰まらせ、冷凍作用ができなくなると云ったこ
とが回避できる。
も、冷媒中に含まれている水分は冷/暖房何れの運転に
おいても蒸発作用の前にドライヤーによって効果的に除
去されるので、冷媒中の水分が冷媒の蒸発時に氷結して
膨張弁を詰まらせ、冷凍作用ができなくなると云ったこ
とが回避できる。
【0009】
【実施例】以下、図1に基づいて本発明の第1の実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0010】図中1は各種エンジンや電動モータなどの
駆動手段によって駆動され、冷媒を圧縮して吐出するた
めの圧縮機、2は冷媒の流れる方向を切り換えて冷/暖
房運転を選択するための四方弁、3は室外熱交換器、4
Aは暖房運転時に、4Bは冷房運転時にそれぞれ減圧作
用を行うキャピラリーチューブ、5はドライヤー、6A
と6Bは逆止弁、7は室内熱交換器、8はアキュムレー
タであり、図のように連結されて、実線で示した冷房回
路Aと破線で示した暖房回路Bとが形成され、冷媒の循
環が可能となっている。
駆動手段によって駆動され、冷媒を圧縮して吐出するた
めの圧縮機、2は冷媒の流れる方向を切り換えて冷/暖
房運転を選択するための四方弁、3は室外熱交換器、4
Aは暖房運転時に、4Bは冷房運転時にそれぞれ減圧作
用を行うキャピラリーチューブ、5はドライヤー、6A
と6Bは逆止弁、7は室内熱交換器、8はアキュムレー
タであり、図のように連結されて、実線で示した冷房回
路Aと破線で示した暖房回路Bとが形成され、冷媒の循
環が可能となっている。
【0011】ドライヤー5は、内部にモレキュラーシー
ブスなどを備えており、水分を含んだ冷媒がこの内部を
通過すると、冷媒中の水分のみがモレキュラーシーブス
などの充填材に吸着され、冷媒中の水分濃度を低下させ
るものである。
ブスなどを備えており、水分を含んだ冷媒がこの内部を
通過すると、冷媒中の水分のみがモレキュラーシーブス
などの充填材に吸着され、冷媒中の水分濃度を低下させ
るものである。
【0012】上記構成の冷凍装置において、四方弁2に
よって冷房運転を選択したときには、圧縮機1で圧縮さ
れて冷媒吐出口11から吐出した高温高圧のガス状冷媒
は、四方弁2を経由して室外熱交換器3に流れ込み、こ
こで図示しないファンが送風する室外の相対的に低温度
の外気と熱交換して放熱し、凝縮する。
よって冷房運転を選択したときには、圧縮機1で圧縮さ
れて冷媒吐出口11から吐出した高温高圧のガス状冷媒
は、四方弁2を経由して室外熱交換器3に流れ込み、こ
こで図示しないファンが送風する室外の相対的に低温度
の外気と熱交換して放熱し、凝縮する。
【0013】室外熱交換器3で凝縮した低温度の液状冷
媒は、逆止弁6Aを通ってドライヤー5に流入し、冷媒
中の水分がドライヤー5の充填材により吸着除去され
る。
媒は、逆止弁6Aを通ってドライヤー5に流入し、冷媒
中の水分がドライヤー5の充填材により吸着除去され
る。
【0014】ドライヤー5で水分が除去された液状冷媒
は、冷房用減圧手段であるキャピラリーチューブ4Bを
通って減圧され、室内熱交換器7に流入する。
は、冷房用減圧手段であるキャピラリーチューブ4Bを
通って減圧され、室内熱交換器7に流入する。
【0015】室内熱交換器7では、図示しないファンの
駆動によって取り込まれた室内空気を、液状冷媒が蒸発
する際の潜熱によって冷却し、冷気として室内に戻す。
駆動によって取り込まれた室内空気を、液状冷媒が蒸発
する際の潜熱によって冷却し、冷気として室内に戻す。
【0016】室内熱交換器7で蒸発し、冷媒管に流れ出
たガス状冷媒は、四方弁2・アキュムレータ8を経由し
て、圧縮機1に冷媒吸入口12から還流する。
たガス状冷媒は、四方弁2・アキュムレータ8を経由し
て、圧縮機1に冷媒吸入口12から還流する。
【0017】他方、四方弁2によって暖房運転が選択さ
れたときには、圧縮機1が冷媒吐出口11から吐出する
高温高圧のガス状冷媒は、四方弁2を通って室内熱交換
器7に直接流入する。
れたときには、圧縮機1が冷媒吐出口11から吐出する
高温高圧のガス状冷媒は、四方弁2を通って室内熱交換
器7に直接流入する。
【0018】室内熱交換器7では、図示しないファンの
駆動によって取り込まれた室内空気と、圧縮機1から直
接流入した高温高圧のガス状冷媒とが熱交換し、加熱さ
れた室内空気は暖気として室内に戻され、室内空気に放
熱した冷媒は凝縮する。
駆動によって取り込まれた室内空気と、圧縮機1から直
接流入した高温高圧のガス状冷媒とが熱交換し、加熱さ
れた室内空気は暖気として室内に戻され、室内空気に放
熱した冷媒は凝縮する。
【0019】室内熱交換器7で凝縮した液状冷媒は、逆
止弁6Bを通ってドライヤー5に流入し、ここで冷房運
転時と同様に、冷媒中の水分がドライヤー5の充填材に
よって吸着除去される。
止弁6Bを通ってドライヤー5に流入し、ここで冷房運
転時と同様に、冷媒中の水分がドライヤー5の充填材に
よって吸着除去される。
【0020】ドライヤー5で水分が除去された液状冷媒
は、暖房用減圧手段であるキャピラリーチューブ4Aを
通って減圧され、室外熱交換器3に流入する。
は、暖房用減圧手段であるキャピラリーチューブ4Aを
通って減圧され、室外熱交換器3に流入する。
【0021】室外熱交換器3に流入した液状冷媒は、図
示しないファンが送風する相対的に温度の高い外気と熱
交換して蒸発し、四方弁2とアキュムレータ8とを経由
して圧縮機1に冷媒吸入口12から還流する。
示しないファンが送風する相対的に温度の高い外気と熱
交換して蒸発し、四方弁2とアキュムレータ8とを経由
して圧縮機1に冷媒吸入口12から還流する。
【0022】上記構成の冷凍装置においては、沸点の異
なる物質、例えばR−32、R−125、R−134a
を、3:1:6の比率に調整した混合物冷媒を使用して
いて、配管内に相当量の水分が存在することになって
も、冷媒中に含まれている水分は冷/暖房何れの運転に
おいても蒸発作用の前ドライヤー5によってに効果的に
除去されるので、冷媒中の水分が冷媒の蒸発時に氷結し
て膨張弁を詰まらせ、冷凍作用ができなくなると云った
従来技術の問題点が解決される。
なる物質、例えばR−32、R−125、R−134a
を、3:1:6の比率に調整した混合物冷媒を使用して
いて、配管内に相当量の水分が存在することになって
も、冷媒中に含まれている水分は冷/暖房何れの運転に
おいても蒸発作用の前ドライヤー5によってに効果的に
除去されるので、冷媒中の水分が冷媒の蒸発時に氷結し
て膨張弁を詰まらせ、冷凍作用ができなくなると云った
従来技術の問題点が解決される。
【0023】図2に基づいて本発明の第2の実施例を説
明する。なお、図2において、図1と同一の符号で示し
た部分は、図1において説明した機能と同じ機能を有す
る部分であり、本発明の理解を妨げない範囲で説明は省
略した。
明する。なお、図2において、図1と同一の符号で示し
た部分は、図1において説明した機能と同じ機能を有す
る部分であり、本発明の理解を妨げない範囲で説明は省
略した。
【0024】図中9は冷媒流方向切換手段であり、この
冷媒流方向切換手段は図示したように4個の逆止弁91
・92・93・94と2個のキャピラリーチューブ95
・96とから構成されており、室内熱交換器7の冷媒入
口71と冷媒出口72とは、それぞれ冷媒管L1と冷媒
管L2とを介して連通し、さらに室外熱交換器3・キャ
ピラリーチューブ4A・逆止弁6A・ドライヤー5を途
中に備えた冷媒管L3と、もう1本の冷媒管L4とが、
四方弁2を介して圧縮機1の冷媒吐出口11または冷媒
吸入口12の何れかと連通可能となっている。
冷媒流方向切換手段は図示したように4個の逆止弁91
・92・93・94と2個のキャピラリーチューブ95
・96とから構成されており、室内熱交換器7の冷媒入
口71と冷媒出口72とは、それぞれ冷媒管L1と冷媒
管L2とを介して連通し、さらに室外熱交換器3・キャ
ピラリーチューブ4A・逆止弁6A・ドライヤー5を途
中に備えた冷媒管L3と、もう1本の冷媒管L4とが、
四方弁2を介して圧縮機1の冷媒吐出口11または冷媒
吸入口12の何れかと連通可能となっている。
【0025】このため、四方弁2によって冷房運転が選
択されたときには、圧縮機1が冷媒吐出口11から吐出
する高温高圧のガス状冷媒は、四方弁2・室外熱交換器
3・逆止弁6A・ドライヤー5を経由して、冷媒流方向
切換手段9に低温度の液状冷媒となって流入し、逆止弁
92とキャピラリーチューブ96とを通って減圧された
のち、冷媒管L1を通って室内熱交換器7に冷媒入口7
1から流入する。
択されたときには、圧縮機1が冷媒吐出口11から吐出
する高温高圧のガス状冷媒は、四方弁2・室外熱交換器
3・逆止弁6A・ドライヤー5を経由して、冷媒流方向
切換手段9に低温度の液状冷媒となって流入し、逆止弁
92とキャピラリーチューブ96とを通って減圧された
のち、冷媒管L1を通って室内熱交換器7に冷媒入口7
1から流入する。
【0026】室内熱交換器7に流入した冷媒は、ファン
73の駆動によって室内から取り込まれた室内空気を蒸
発する際の潜熱によって冷却し、冷媒出口72から冷媒
管L2に吐出する。そして、冷媒管L2に流れ出たガス
状冷媒は、再び冷媒流方向切換手段9に流入し、逆止弁
93・冷媒管L4を通って四方弁2に至り、さらにアキ
ュムレータ8を経由して圧縮機1に冷媒吸入口12から
還流する。
73の駆動によって室内から取り込まれた室内空気を蒸
発する際の潜熱によって冷却し、冷媒出口72から冷媒
管L2に吐出する。そして、冷媒管L2に流れ出たガス
状冷媒は、再び冷媒流方向切換手段9に流入し、逆止弁
93・冷媒管L4を通って四方弁2に至り、さらにアキ
ュムレータ8を経由して圧縮機1に冷媒吸入口12から
還流する。
【0027】なお、冷媒管L2から冷媒流方向切換手段
9に流入した冷媒が逆止弁93の側に流れて、逆止弁9
1の側に流れない理由は、逆止弁91の先に抵抗となる
キャピラリーチューブ95が設けられているためであ
る。
9に流入した冷媒が逆止弁93の側に流れて、逆止弁9
1の側に流れない理由は、逆止弁91の先に抵抗となる
キャピラリーチューブ95が設けられているためであ
る。
【0028】また、逆止弁93を通った冷媒が冷媒管L
4に流れて、逆止弁94の側に流れない理由は、冷媒管
L3から冷媒管L1の側に逆止弁92とキャピラリーチ
ューブ96とを通って、相対的に高圧の液状冷媒が流れ
ているためである。
4に流れて、逆止弁94の側に流れない理由は、冷媒管
L3から冷媒管L1の側に逆止弁92とキャピラリーチ
ューブ96とを通って、相対的に高圧の液状冷媒が流れ
ているためである。
【0029】また、四方弁2によって暖房運転が選択さ
れたときには、圧縮機1が冷媒吐出口11から吐出する
高温高圧のガス状冷媒は、四方弁2・冷媒管L4を通っ
て冷媒流方向切換手段9に流入する。
れたときには、圧縮機1が冷媒吐出口11から吐出する
高温高圧のガス状冷媒は、四方弁2・冷媒管L4を通っ
て冷媒流方向切換手段9に流入する。
【0030】冷媒管L4から冷媒流方向切換手段9に流
入した高温高圧のガス状冷媒は、逆止弁94・冷媒管L
1を通って室内熱交換器7に冷媒入口71から流入す
る。
入した高温高圧のガス状冷媒は、逆止弁94・冷媒管L
1を通って室内熱交換器7に冷媒入口71から流入す
る。
【0031】室内熱交換器7に流入した高温高圧のガス
状冷媒は、室内から取り込まれた室内空気と熱交換して
これを加熱し、冷媒は放熱により凝縮する。
状冷媒は、室内から取り込まれた室内空気と熱交換して
これを加熱し、冷媒は放熱により凝縮する。
【0032】冷媒出口72から冷媒管L2に流れ出た液
状冷媒は、再び冷媒流方向切換手段9に流入し、逆止弁
91・キャピラリーチューブ95を通って減圧され、冷
媒管L3に設けたドライヤー5・キャピラリーチューブ
4A・室外熱交換器3の順に流れ、四方弁2・アキュム
レータ8を経由して圧縮機1に還流する。
状冷媒は、再び冷媒流方向切換手段9に流入し、逆止弁
91・キャピラリーチューブ95を通って減圧され、冷
媒管L3に設けたドライヤー5・キャピラリーチューブ
4A・室外熱交換器3の順に流れ、四方弁2・アキュム
レータ8を経由して圧縮機1に還流する。
【0033】なお、冷媒管L2から冷媒流方向切換手段
9に流入した冷媒が、キャピラリーチューブ95が設け
られた逆止弁91の側に流れて、逆止弁93の側に流れ
ない理由は、圧縮機1から吐出した高圧のガス状冷媒が
冷媒管L4から流入して逆止弁94の側に流れていて、
圧力差により逆止弁93が開かないためである。
9に流入した冷媒が、キャピラリーチューブ95が設け
られた逆止弁91の側に流れて、逆止弁93の側に流れ
ない理由は、圧縮機1から吐出した高圧のガス状冷媒が
冷媒管L4から流入して逆止弁94の側に流れていて、
圧力差により逆止弁93が開かないためである。
【0034】また、キャピラリーチューブ95を通った
冷媒が冷媒管L3の側に流れて、逆止弁92の側に流れ
ない理由は、逆止弁94から冷媒管L1の側に前記した
圧縮機1からの高圧のガス状冷媒が流れているためであ
る。
冷媒が冷媒管L3の側に流れて、逆止弁92の側に流れ
ない理由は、逆止弁94から冷媒管L1の側に前記した
圧縮機1からの高圧のガス状冷媒が流れているためであ
る。
【0035】したがって、上記構成の冷凍装置において
も、冷媒として例えばR−32、R−125、R−13
4aを、3:1:6の比率に調整した前記混合冷媒を使
用していて、配管内に相当量の水分が存在することにな
っても、冷媒中に含まれている水分は冷/暖房何れの運
転においても蒸発作用の前にドライヤー5によって効果
的に除去されるので、冷媒中の水分が冷媒の蒸発時に氷
結して膨張弁を詰まらせ、冷凍作用ができなくなると云
った従来技術の問題点が解決される。
も、冷媒として例えばR−32、R−125、R−13
4aを、3:1:6の比率に調整した前記混合冷媒を使
用していて、配管内に相当量の水分が存在することにな
っても、冷媒中に含まれている水分は冷/暖房何れの運
転においても蒸発作用の前にドライヤー5によって効果
的に除去されるので、冷媒中の水分が冷媒の蒸発時に氷
結して膨張弁を詰まらせ、冷凍作用ができなくなると云
った従来技術の問題点が解決される。
【0036】また、上記構成の冷凍装置においては、四
方弁2によって冷/暖房何れの運転が選された場合に
も、冷媒は常に冷媒入口71から室内熱交換器7に流入
し、冷媒出口72から吐出するので、ファン73によっ
て熱交換のために取り込まれた室内空気が流れる向き
と、冷媒が流れる向きとは常に逆向きとなっている。
方弁2によって冷/暖房何れの運転が選された場合に
も、冷媒は常に冷媒入口71から室内熱交換器7に流入
し、冷媒出口72から吐出するので、ファン73によっ
て熱交換のために取り込まれた室内空気が流れる向き
と、冷媒が流れる向きとは常に逆向きとなっている。
【0037】このため、冷媒の流量を例え空調負荷に見
合った量に適宜制御したとしても、冷媒入口71と冷媒
出口72とで冷媒温度に必然的に差が生じることにな
る、沸点の異なる複数の物質から構成された混合冷媒を
使用する冷凍装置の熱交換効率を改善する効果がある。
合った量に適宜制御したとしても、冷媒入口71と冷媒
出口72とで冷媒温度に必然的に差が生じることにな
る、沸点の異なる複数の物質から構成された混合冷媒を
使用する冷凍装置の熱交換効率を改善する効果がある。
【0038】すなわち、沸点の異なる複数の物質からな
る混合冷媒を使用した本発明になる冷凍装置において
は、冷媒を蒸発させる際の潜熱によって室内空気を冷却
する冷房運転時には、冷媒出口72側の温度が冷媒入口
71の側より上昇し、冷媒を凝縮させる際の潜熱によっ
て室内空気を加熱する暖房運転時には、冷媒出口72の
側の温度が冷媒入口71の側より低下する傾向を示す
が、
る混合冷媒を使用した本発明になる冷凍装置において
は、冷媒を蒸発させる際の潜熱によって室内空気を冷却
する冷房運転時には、冷媒出口72側の温度が冷媒入口
71の側より上昇し、冷媒を凝縮させる際の潜熱によっ
て室内空気を加熱する暖房運転時には、冷媒出口72の
側の温度が冷媒入口71の側より低下する傾向を示す
が、
【0039】冷媒の出口側温度が入口側温度より上昇す
る冷房運転時には、室内から取り込まれたばかりで温度
の高い室内空気が、冷媒出口72の側で温度上昇した冷
媒と熱交換するので冷房に必要な十分な温度差がこの部
位においても確保され、冷媒の出口側温度が入口側温度
より低下する暖房運転時には、室内から取り込まれたば
かりで温度の低い室内空気が、冷媒出口72の側で温度
低下した冷媒と熱交換するので暖房に必要な十分な温度
差がこの部位においても確保されることから、何れの運
転の場合も効率の良い熱交換が可能になると云った利点
がある。
る冷房運転時には、室内から取り込まれたばかりで温度
の高い室内空気が、冷媒出口72の側で温度上昇した冷
媒と熱交換するので冷房に必要な十分な温度差がこの部
位においても確保され、冷媒の出口側温度が入口側温度
より低下する暖房運転時には、室内から取り込まれたば
かりで温度の低い室内空気が、冷媒出口72の側で温度
低下した冷媒と熱交換するので暖房に必要な十分な温度
差がこの部位においても確保されることから、何れの運
転の場合も効率の良い熱交換が可能になると云った利点
がある。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0041】例えば、図1によって説明した第1の実施
例の逆止弁6Bを取り外した構成としたり、図2に基づ
いて説明した第2の実施例の冷媒流方向切換手段9のキ
ャピラリーチューブ95を取り外して構成することなど
も可能である。
例の逆止弁6Bを取り外した構成としたり、図2に基づ
いて説明した第2の実施例の冷媒流方向切換手段9のキ
ャピラリーチューブ95を取り外して構成することなど
も可能である。
【0042】また、圧縮機1が冷媒吐出口11から吐出
するガス状冷媒の一部を、暖房運転時に室外熱交換器3
に流入できるように配管接続し、室外熱交換器3に着霜
があったときに、圧縮機1の圧縮によって得られた高温
高圧のガス状冷媒の一部を直接流入させて除霜するなど
の従来技術も適用可能である。
するガス状冷媒の一部を、暖房運転時に室外熱交換器3
に流入できるように配管接続し、室外熱交換器3に着霜
があったときに、圧縮機1の圧縮によって得られた高温
高圧のガス状冷媒の一部を直接流入させて除霜するなど
の従来技術も適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、冷媒用圧
縮機と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器・暖房用
減圧手段・冷房用減圧手段・アキュームレータなどを配
管接続して形成された冷/暖房切り換え可能な冷媒回路
に、沸点の異なる複数の物質からなる混合冷媒を充填し
た冷凍装置において、暖房用減圧手段と冷房用減圧手段
との間にドライヤーを設置した冷凍装置であるので、
縮機と、四方弁・室外熱交換器・室内熱交換器・暖房用
減圧手段・冷房用減圧手段・アキュームレータなどを配
管接続して形成された冷/暖房切り換え可能な冷媒回路
に、沸点の異なる複数の物質からなる混合冷媒を充填し
た冷凍装置において、暖房用減圧手段と冷房用減圧手段
との間にドライヤーを設置した冷凍装置であるので、
【0044】配管内に相当量の水分が存在することにな
っても、冷媒中に含まれている水分は冷/暖房何れの運
転においても蒸発作用の前にドライヤーによって効果的
に除去されるので、冷媒中の水分が冷媒の蒸発時に氷結
して膨張弁が詰まり、運転できなくなると云ったことが
ない。
っても、冷媒中に含まれている水分は冷/暖房何れの運
転においても蒸発作用の前にドライヤーによって効果的
に除去されるので、冷媒中の水分が冷媒の蒸発時に氷結
して膨張弁が詰まり、運転できなくなると云ったことが
ない。
【図1】第1の実施例の説明図である。
【図2】第2の実施例の説明図である。
1 圧縮機 11 冷媒吐出口 12 冷媒吸入口 2 四方弁 3 室外熱交換器 4A・4B キャピラリチューブ 5 ドライヤー 6A・6B 逆止弁 7 室内熱交換器 71 冷媒入口 72 冷媒出口 73 ファン 8 アキュムレータ 9 冷媒流方向切換手段 91・92・93・94 逆止弁 95・96 キャピラリチューブ A 冷房回路 B 暖房回路 L1・L2・L3・L4 冷媒管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石垣 茂弥 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 鈴木 孝浩 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 阿久津 正徳 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 井汲 米造 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 沢田 範雄 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 冷媒用圧縮機と、四方弁・室外熱交換器
・室内熱交換器・暖房用減圧手段・冷房用減圧手段・ア
キュームレータなどを配管接続して形成された冷/暖房
切り換え可能な冷媒回路に、沸点の異なる複数の物質か
らなる混合冷媒を充填した冷凍装置であって、暖房用減
圧手段と冷房用減圧手段との間にドライヤーを設置した
ことを特徴とする冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24558793A JPH07103585A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24558793A JPH07103585A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 冷凍装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07103585A true JPH07103585A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17135955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24558793A Pending JPH07103585A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103585A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010281329A (ja) * | 2010-07-26 | 2010-12-16 | Daikin Ind Ltd | 圧縮機および空気調和機 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP24558793A patent/JPH07103585A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010281329A (ja) * | 2010-07-26 | 2010-12-16 | Daikin Ind Ltd | 圧縮機および空気調和機 |
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