JPH07103119B2 - 新規アセタ−ルエステル類及びその用途 - Google Patents

新規アセタ−ルエステル類及びその用途

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JPH07103119B2
JPH07103119B2 JP24118186A JP24118186A JPH07103119B2 JP H07103119 B2 JPH07103119 B2 JP H07103119B2 JP 24118186 A JP24118186 A JP 24118186A JP 24118186 A JP24118186 A JP 24118186A JP H07103119 B2 JPH07103119 B2 JP H07103119B2
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hydrogen
alkyl
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リチャード・ヴィクター・ネルソン
ジョン・ファーガス・スティーヴン
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アイシ−アイ・アメリカス・インコ−ポレ−テツド
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、化学線に露出されたときの分解に耐える高分
子組成物に関する。殊に、本発明はアルデヒドの環式ア
セタールまたはケトンの環式アセタールであつて、ポリ
アルキルピペジン部位を含むもの、の有効量で安定化さ
れたポリプロピレンのような樹脂に関する。本発明は、
光分解を抑制するように働く合成重合体用添加剤として
有用な新規な化合物群に関する。
多くの合成有機重合体は、日光に曝されたときに急激に
劣化する。かかる急激な劣化を抑制するために、これら
の樹脂を有害な光に対して安定化させる多くの添加剤が
開発されてきている。これらの添加剤の例としては、ヒ
ドロキシベンゾフエノン類、ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール類、オルガノニツケル錯体類、及び4位置で置換さ
れたヒンダードアミン(例えば2,2,6,6−テトラアルキ
ルピペリジン)を含む多くの化合物がある。しかし、こ
れらの化合物のいずれも、多様な形態及び応用における
重合体の安定化要件を充分に満足しないので、一層満足
すべき新規物質に対する需要が依然として残つている。
本発明の重合体組成物は、安定されるべき樹脂に付表の
式Iの環式アセタールの有効量を配合することによつて
作られる。これらのアセタール化合物は付表「構造式の
表」中の式Iの構造式を有するものから選択される。式
Iにおいて: R1は水素、及び1〜5炭素原子のアルキル基(例えばメ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチ
ル基)、特に水素及びメチル基から選択され、最も好ま
しくは水素であり、 R2は水素、オキシル、ヒドロキシル、メチレン結合した
直鎖または分岐鎖の、1〜18個の炭素原子を有するアル
キル基(例:メチル、エチル、オクチル、オクタデシ
ル、2−エチルヘキシル)、2〜18個の炭素原子を有す
るアカノイル基(例:アセチル、プロパノイル、ブタノ
イル、イソペンタノイル、ステアロイル)、3〜6個の
炭素原子を有するアルケノイル基(例:アクリロイル、
メタクリロイル、クロニル)、3〜4炭素原子のアルケ
ニル基、3〜6個の炭素原子を有するアルケノイル基
(例:プロパルギル、2−ブチニル)、シアノメチル
基、2,3−エポキシプロピル基、未置換ベンジル基また
は置換された7〜15炭素原子ベンジル基(例:3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル、3−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル、3−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルベンジル)、 -CH2CH(OR5)-R6基、及び一般式 〔ここにZはmが1またはゼロであるときに-OR7及び-N
(R8)(R9)から選択され、mがゼロであるときにZは-C
(O)-OR10でありうる〕の基から選択され、 R5は水素、1〜18炭素原子の脂肪族基(例:R2について
のもの)、芳香脂肪族基(例:ベンジル、フエネシ
ル)、及び2〜18炭素原子の脂肪族アシル基(例:R2
ついてのもの)から選択され、 R6は水素、1〜16炭素原子のアルキル基、及びフエニル
基から選択され、 R7は1〜18炭素原子のアルキル基、5〜12炭素原子のシ
クロアルキル基(例:シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロオクチル、シクロドデシル、アリル、ベンジ
ル、フエニル)、及び式II(R1及びR2は前記定義の通
り)の基から選択され、 R8及びR9は、同一であるかまたは相異なり、水素、1〜
8個の炭素原子を有するアルキル基(例:メチル、エチ
ル、ヘキシル)、5〜12個の炭素原子を有するシクロア
ルキル基(例:R7についてのもの)、6〜10個の炭素原
子を有するアリール基(例:4−メチル−フエニル、2−
メチルフエニル、4−ブチルフエニル)、及び7〜15個
の炭素原子を有するアルアルキル基(例:ベンジル、o
−,m−,p−アルキル置換ベンジル、フエネシル)から選
択され、さらには、R8及びR9はそれらが結合されている
窒素原子と一緒に5〜7員環(例:ピロリジン、ピペリ
ジン、ホモピペリジン)を形成してもよく、 そして、 R10はC118アルキル基(例:R2についてのもの)、フ
エニル基、またはベンジル基から選択され、好ましくは
C12アルキル基から選択され、 R3及びR4は、水素、1〜14炭素原子のアルキル基(例:
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソオ
クチル、3−ヘプチル)、2〜4炭素原子のアルケニル
基、アリール基、アルアルキル基、-(CH2)nCO-OR11(n
はゼロまたは1)の基、及び式IIIの基から、独立的に
選択され、 R11は長さ18炭素原子までの直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ル基、及び式IIの基から選択される。
R3が水素であるとき、R4は式IVの基(Aは1〜4炭素原
子のアルキレン基、フエニレン基または直接結合)であ
りうる。
R3がメチル基であるとき、R4は式Vの基(pは1または
2)でありうる。
R3及びR4は、それらが結合されている炭素原子と一緒に
なつて、5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基
(例:シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチ
ル、シクロドデシル)を形成することがあり、あるいは
式VIの基または式VIIの基(この場合符号2の炭素原子
は式I中の符号2の炭素原子と同一)を表わすことがあ
る。
Xは−O−または-NR12であり、ここにR12は水素または
1〜8炭素原子のアルキル基(例:メチル、エチル、ブ
チルまたはオクチル)である。
式Iのアセタール類は、対応するアルヒデヒドまたはケ
トンと式〔R13O2C-CH(OH)-〕2のジオールとを、アセタ
ール類の製造のために一般的に公知の適当な酸触媒及び
適当な溶媒を用いて、反応させることにより、作ること
ができる。適当な酸触媒の例は、数多くあり、しかし本
発明に何ら限定を与えることなく、p−トルエンスルフ
オン酸及びメタンスルフオン酸を挙げることができる。
また適当な溶媒の例は、シクロヘキサン及びベンゼンで
ある。この反応のためには、R13は1〜18炭素原子のい
ずれのアルキル基であつてもよいが、R13はエチルまた
はメチルであるのが好ましい。このようなジオールは、
それぞれジエチルタルトレート及びメチルタルトレート
として一般に公知のものであり、商業的に入手しうる。
本発明の新規化合物への前駆物質として使用しうるいく
つかのアセタール類は、既に報告されてきている。殊に
そのようなアセタール化合物は、「日本化学会誌」11,3
62(1936),12,487(1937),及び14,35(1939)のY.
ツズキの論文、「日本歯科大学協」7,147-164(1978)
のK.サツマバヤシ等の論文及び「アクタ.ポル,フアー
ム(Acta Pol.Pharm.)〕41(4),425-8(1984)のJ.
ウオリンスキ(Wolinski)等の論文に記載されている。
これらのアセタール類は次いで本発明の対応するピペリ
ジン化合物へ転化される。この転化は一段階でなされる
か、あるいはR2が水素またはアルキル基以外の場合には
追加の工程が一般に用いられる。このエステル交換反応
またはアミド化反応は、当業界で一般的に用いられる塩
基性触媒を用いて、溶媒を用いずにまたは適当な溶媒中
で実施できる。適当な触媒の例は、リチウムアミド及び
ナトリウムメトキシドであるが、これに限定されるもの
ではない。適当な溶媒の例は、リグロイン及びトルエン
である。
アセタール類を本発明の化合物に転化するために用いら
れる4−ヒドロキシポリアルキルピペリジン及び4−ア
ミノポリアルキルピペリジン類は、ドイツ特許第235265
8号及び米国特許第3684765号明細書に記載されている。
一般的に、そのような4−ヒドロキシ化合物は、ラネー
ニツケル上での触媒水素化による還元により対応する4
−オキソピペリジンから製造され、また4−アミノ化合
物はアンモニアもしくは対象とする特定の第1アミンを
用いる還元アミン化により合成される。
式VIIIの4−オキソピペリジンは脂肪族ケトンとアンモ
ニアとの反応により製造できる。アンモニアとアセトン
とからトリアセトンアミドを作る反応は周知であり、ト
リアセトンアミド製造のための種々の反応方式が当業界
に現存する。アンモニアとメチルエチルケトンとの反応
は、「ケム・ベル(Chem.Ber.)」41,777(1908)にW.
トラウベ(Traube)によつて記載されている。
2−位置及び6−位置にその他のアルキル置換基を有す
る式VIIIの化合物は、「ヘルフ・チム・アクト(Helv.C
him.Act.)」30,1114(1947)及び「モナツシユ.ケ
ム.(Monatsh.Chem.)」88,464(1957)に概記されて
いる操作による二段階法、及びそれにより得られるピリ
ミジンの加水分解、により製造できる。
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルアルキ
ル基及び2,3−エポキシプロピル基のいずれかの導入
は、最初に作られるポリ置換ピペリジンの遊離N−H含
有エステルまたはアミドと適当なハライドとの反応によ
り達成できる。適当なハライドの例としては、沃化メチ
ル、臭化エチル、臭化プロピル、塩化ドデシル、塩化オ
クタデシル;臭化アリル、塩化メタアリル、塩化ブテニ
ル、臭化プロパルギル、塩化ベンジル、臭化フエネシ
ル、及びピクロルヒドリン等がある。発生されるハロゲ
ン化水素は、反応混合物に炭酸塩もたは水酸化物のよう
な無機塩基の添加により、またはトリエチルアミンのよ
うな有機アミンを添加することにより捕捉することがで
きる。
1−アルキル、1−アルケニル、1−アルキニル、1−
アルアルキルまたは2,3−エポキシプロピル基を含む本
発明の化合物(殊に所望の化合物がエステルである場
合)を作る別の方法は、米国特許第4014887号明細書に
記載されるように1−置換ポリアルキルピペリジン−4
−オールを作り、そして前記のようにエステル交換反応
を実施することである。
アルカノイル基またはアルケノイル基の導入は、適当な
酸ハライド(あるいは所望ならば酸無水物)を用いて、
親のN−M化合物をアシル化することにより行なうこと
ができる。酸ハライドを用いる場合に、発生するハロゲ
ン化水素は前述のようにして捕捉できる。そのような酸
ハライド及び酸無水物の例は、塩化アセチル、塩化プロ
ピニル、塩化ヘキサノイル、塩化ドデカノイル、塩化オ
クタデカノイル、無水酢酸、無水プロピオン酸である。
R2が基-CH2CH(OR5)-R6である化合物については、置換基
は、親のN−H化合物と対応するアルキレンオキシド
(例:エチレンオキシド、プロピレンオキシド、スチレ
ンオキシド)とを反応させることにより導入できる。得
られるヒドロキシ化合物は、適当な酸ハライドを用い
て、当業界で一般的に知られている方法により、アシル
化することができ、そして水酸化ナトリウムを用いてア
ルコキシドを生じさせそれを所望のアルキルハライドま
たはアルアルキルハライドで処理することによりアルキ
ル化できる。
R2が基CH2 mCOZであり、mがゼロであるときには、
適宜な基は、親のN−H化合物とクロロホーメイトとを
反応させることにより付けることができる。クロロホー
メイトの例は、メチルクロロホーメイト、エチルクロロ
ホーメイト、アリルクロロホーメイト、ヘキシルクロロ
ホーメイト、デシルクロロホーメイト、オクタデシルク
ロロホーメイト、及びフエニルクロロホーメイト等であ
る。オキサミド半エステルの製造は、親のN−H化合物
とオキサアリルクロリドモノアルキルエステル(例:オ
キサアリルクロリドモノメチルエステル、オキサアリル
クロリドモノエチルエステル)とを反応させ、前記のよ
うに発生する塩化水素を塩基で捕捉することにより行な
うことができる。
対応する尿素化合物類の製造のためには、親のN−H化
合物を適当なカルバミルハライドで処理できる。そのよ
うなカルバミルハライドの例としては、メチルカルバミ
ルクロリド、エチルカルバミルクロリド、ブチルカルバ
ミルクロリド、ペニルカルバミルクロリド、ジメチルカ
ルバミルクロリド、ジエチルカルバミルクロリド、ジヘ
キシルカルバミルクロリド、ピロリジニルカルバミルク
ロリド、ピペリジンカルバミルクロリド及びホモピペリ
ジンカルバミルクロリド等がある。別法として、尿素化
合物は、親のN−H化合物を適当なイソシアネートで処
理することにより製造することもできる。
R2がオキシル基である式Iの化合物は、対応するN−H
化合物を、タングステン酸ナトリウムのような触媒の存
在下で過酸化水素のような過酸化物で酸化することによ
り、またはメタクロロペルオキシ安息香酸のようなペル
カルボン酸で酸化することにより、得ることができる。
R2が-(CH2)m-COZであり、mが1であるときには、適宜
な基は、親のN−H化合物と、クロロ酢酸エステル
(例:クロロ酢酸メチル、クロロ酢酸ベンジル、クロロ
酢酸エチル、クロロ酢酸シクロヘキシル、クロロ酢酸ア
リル、クロロ酢酸フエニル)とを反応させることにより
付着できる。
本発明の化合物は、合成有機重合体のための効果的な光
安定剤である。
以下の実施例は本発明の説明のためのものであり、本発
明がこれに限定されるものではない。
実施例1 1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカン−2,3−ジカルボン
酸、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オールと
のジエステル 製造A:1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカン−2,3−ジカ
ルボン酸、ジエチルエステル50mlのシクロヘキサン中の
ジエチルタルトレート(14.40g;69.8mモル)とシクロヘ
キサノン(6.86g;69.8mモル)との混合物に対して、パ
ラトルエンスルフオン酸(0.5g;2.6mモル)を触媒とし
て添加した。この混合物を還流温度にまで加熱し、発生
した水をデイーン・スターク・トラツプで取り出した。
ケタル化の終了時(約4時間後)、混合物を周囲温度に
まで冷却し、水酸化ナトリウムの稀水溶液で洗浄し、次
いで水で洗浄した。硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下
で濃縮化して、黄色の液体を得た(14.75g;74%)。真
空蒸留することにより、目的物質を無色液体(0.5〜1.0
mmHgで沸点131〜132℃)の形で得た。
50mlのリグロイン(沸点90〜110℃)中の上記製造Aの
化合物(11.26g;39.3mモル)と2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−オール(12.37g;39.3mモル)との混合
物を、窒素の緩かな流れの下に還流温度にまで加熱し
た。リチウムアミド(80mg)を触媒として添加した。最
初の1時間中に留出物をデイーン・スターク・トラツプ
中に捕集し、これを時々流出させた。還流状態で21時間
後、反応混合物の加熱を止め、それをリグロインで稀釈
し、触媒を氷酢酸で中和し、そして反応混合物を過し
た。濃縮化して淡黄色固体(13.46g;67%)を得た。リ
グロインからの再結晶により、目的物質を白色結晶質固
体(融点111.5〜113℃)の形で得た。
C28H48N2O6についての元素分析値は下記の通りであつ
た。
理論値 66.11% 9.51% 5.51% 実測値 66.00% 9.12% 5.93% 実施例2 2〔1−エチルペンチル〕−1,3−ジオキソラン−4,5−
ジカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−オールとのジエステル 製造B:2〔1−エチルペンチル〕−1,3−ジオキソラン−
4,5−ジカルボン酸、ジエチルエステル 40mlのシクロヘキサン中のジエチルタルタレート(13.0
3g;63.2mモル)と及び2−エチルヘキサナル(8.10g;6
3.2mモル)の混合物に対して、メタンスルフオン酸(0.
3g)を触媒として添加した。この反応混合物を還流状態
となるまで加熱し、発生した水をデイーン・スターク・
トラツプで取り除いた。6〜7時間後、反応は実質的に
完結していた。周囲温度まで冷却後、混合物を水酸化ナ
トリウムの稀小溶液で洗浄し、次いで水で洗浄した。乾
燥及び濃縮して黄色の液体(16.8g;84%)を得た。これ
を減圧蒸留して、目的生成物を無色の液体(0.8mmにお
いて沸点128〜133℃)を得た。
製造Bの生成物(5.87g;18.5mモル)及び2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−オール(6.29g;40mモル)を5
0mlのリグロイン中で混合し、窒素の緩かな流れの下に
加熱して還流温度とした。リチウムアミド(46mg)を触
媒として添加した、最初の1時間中に間欠的にデイーン
・スターク・トラツプからリグロインを除去した。7時
間後、反応混合物を放冷し、25mlのリグロインで稀釈
し、触媒を氷酢酸で中和した。この混合物を水で分配
し、乾燥し、回転蒸発器で濃縮した。明るい黄色の残留
物(9.3g)は粘稠液体であり、分光分析により目的化合
物であることが確認れた。
C30H54N2O6についての元素分析結果は次の通りであつ
た。
理論値 66.88% 10.10% 5.20% 実測値 66.17% 9.86% 5.01% 実施例3 2−〔1−エチルペンチル〕−1,3−ジオキソラン−4,5
−ジカルボン酸、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン
−4−オールとのジエステル 60mlのリグロイン中の製造Bの化合物(3.35g;10.6mモ
ル)と1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−オー
ル(3.80g;22.2mモル)との混合物を、窒素の緩かな流
れの下に還流温度とし、これにリチウムアミド(25mg)
を触媒として添加した。最初の1時間の間に留出物をデ
イーン・スターク・トラツプ中に捕集し、これを間欠的
に取り出した。還流状態で3時間後、反応混合物を冷却
し、リグロイン(25ml)で稀釈し、そして触媒を氷酢酸
で中和した。混合物を水で分配し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、回転蒸発器で濃縮して無色の粘稠液体(5.87g;
97%)を得た。
C32H58N2O6についての分析値は下記の通りであつた。
理論値 67.81% 10.31% 4.94% 実測値 67.48% 10.33% 4.66% 実施例4 2−〔1−メチルエチル〕−1,3−ジオキソラン−4,5−
ジカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−オールとのジエステル 製造C:2−〔1−メチルエチル〕−1,3−ジオキソラン−
4,5−ジカルボン酸、ジエステル ジエチルタルタレートを製造Aについての操作により、
イソブチルアルデヒドと反応させた。
120mlのリグロイン(b.p.90〜110℃)中の製造Cの化合
物(10.78g;41mモル)と2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−オール(13.02g;82mモル)との混合物を、窒
素の緩かな流れの下に還流温度とし、これに対して触媒
としてリチウムアミド(48mg)を添加した。この溶液を
約3〜4時間加熱してから、追加のリグロイン(60ml)
を添加し、また触媒を中和するために氷酢酸も一緒に添
加した。この混合物を過し、濃縮して粘稠な明黄色液
体を得た。これを精製して、目的物質を得た(18.1g;90
%)。この目的物質は分光分析法により確認された。
C26H46N2O6についての元素分析値は下記の通りであつ
た。
理論値 64.70% 9.61% 5.80% 実測値 64.31% 9.69% 5.51% 実施例5 酪酸、3−〔1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン
酸〕、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール
とのジー及びトリ−エステルの混合物 製造D:酪酸、3−〔1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボ
ン酸〕トリエチルエステル 製造Aについての操作によつて、ジエチルタルタレート
をアセト酢酸エチルと反応させた。目的物質は無色の液
体(0.8mmHgでのb.p.139〜140℃)の形で得られた。
35mlのリグロイン中の製造Dの化合物(2.44g;7.6mモ
ル)及び2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オー
ル(3.62g;23mモル)の混合物を、窒素の緩かな流れの
下に還流状態とし、これに触媒としてリチウムアミド
(20mg)を添加した。反応を20時間進行させてから、冷
却し、触媒を氷酢酸で中和し、沈澱した未反応アルコー
ルを過して除いた。液を濃縮して、粘稠な、明黄色
液体(4.3g)を得た。このものは分光分析によりジピペ
リジンノールエステル(主要部)とトリピペリジノール
エステルとからなることが判つた。
実施例6 2−〔1−メチルエチル〕−1,3−ジオキソラン−4,5−
ジカルボン酸、1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−オールとのジエステル 実施例4の化合物(29,39g;61mモル)と無水酢酸(49.8
2g;488mモル)との混合物を21時間還流させた。無水酢
酸を蒸留により除去し、そして黄色の残留物を150mlの
クロロホルム中に溶解した。この溶液を10%NaOH水溶液
で中和し、水で洗浄し(100mlで3回)、次いで硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、濃縮して黄色油状物を得た。これ
をエーテル及び石油エーテル(b.p.35〜60℃)で結晶化
させたところ白色固体が得られた。これを5:1ヘキサン
/酢酸エチルから再結晶させて白色粉末状の生成物19.0
5g(収率35%)を得た。この融点は95〜96℃であつた。
元素分析結果は下記の通りであつた。
C30H50N2O8 理論値 63.58% 8.89% 4.94% 実測値 63.17% 8.95% 4.98% 実施例7 1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デセン−2,3−ジカルボン
酸、1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−オールとのジエステル 実施例1の化合物(20.30g;40mモル)と無水酢酸(32.5
9g;320mモル)との混合物を32時間還流させた。次いで
無水酢酸を蒸留により除去し、そして黄褐色残留物を10
0mlのクロロホルム中に溶解した。10%NaOH溶液を添加
してその溶液を中和した後に、有機相を水で(100mlで
3回)洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして濃縮して黄色
油状物を得た。エーテル及び石油エーテル(b.p.35〜60
℃)で結晶化させて、107〜108℃の融点を有する白色固
体(20.29g;85%)を得た。この生成物はNMR及び質量分
光分析により同定された。
実施例8 2−〔1−エチルペンチル〕−1,3−ジオキソラン−4,5
−ジカルボン酸、1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−オールとのジエステル 実施例2の化合物(22.74g;42mモル)と無水酢酸(34.3
1g;326mモル)との混合物を5時間還流させてから、無
水酢酸を蒸留により除去した。黄色残留物を100mlのク
ロロホルム中に溶解し、稀水酸化ナトリウム溶液で洗浄
し、また水で(100mlで2回)洗浄し、次いで硫酸ナト
リウム上で乾燥した。これを濃縮化することにより黄橙
色油状物を得た。これを石油エーテル(35〜60℃)で結
晶化させ11.21g(42%)の白色粉末を得た(融点80〜81
℃)。
この生成物はNMR及び質量分光分析により同定された。
実施例9 酪酸、3−〔1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン
酸〕、1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オールとのジー及びトリエステルの混合物 実施例5の化合物(10.61g;16mモル)及び無水酢酸(1
9.6g;0.19モル)の混合物を還流温度で48時間加熱し
た。次いで無水酢酸を蒸留で除去した。残留物を100ml
のクロロホルム中に溶解し、稀水酸化ナトリウム溶液と
水(3×100ml)で洗浄した。その有機溶液を硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濃縮して、重量12.0gの黄褐色粘稠
残留物を得た。この生成物NMR及び質量分光分析により
同定された。
本発明の環式アセタール誘導体は、空気及び電磁輻射線
(光線)の存在下で劣化を受ける合成重合体のための光
安定剤として殊に有用である。ここで用いられる用語
「重合体」とは下記に例示の如きものを包含するもので
ある。
ポリオレフイン:例えば低密度及び高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、
ポリイソプレン等のホモ重合体;及びエチレン・プロピ
レン共重合体、エチレン・ブチレン共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、スチレン・ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル、スチレン・ブタジエン共重合体
等の如き、オレフインと他のエチレン不飽和単量体との
共重合体、 ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリデン:例えば塩化ビ
ニル及び塩化ビニリデンの各々のホモ重合体、塩化ビニ
ル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル及び塩化ビニ
リデンの各々と酢酸ビニルまたはその他のエチレン不飽
和単量体との共重合体、 ポリアセタール:例えばポリオキシメチレン及びポリオ
キシエチレン、 ポリエステル:例えばポリエチレンテレフタレート、 ポリアミド:例えば6−ナイロン、66−ナイロン及び6,
10−ナイロン、 ポリウレタン:α,β−不飽和酸から誘導される重合
体: ポリアクリレート及びポリメタクリレート: ポリアクリル酸アミド及びポリアクリロニトリル:なら
びに、 アクリル酸及び1種またはそれ以上のアクリル酸誘導体
とメラミン・ホルムアルデヒド樹脂との共重合体。
合成重合体は、種々の形態または形状、例えば、フイラ
メント、繊維、ヤーン、フイルム、シート、その他の成
形物品、及びラテツクスや発泡体から作られたその他の
成形物品におけるすぐれた性質に鑑み、広範囲に使用さ
れてきている。しかし、これらの重合体は就中低い光及
び熱安定性のような若干の欠点を有する。例示すれば、
ポリオレフイン類及びポリウレタンエラストマー類は日
光または紫外線のような光に曝された時に著しい劣化を
しばしば受け易く、またポリ塩化ビニリデン及びポリ塩
化ビニリデン類は、光及び熱の作用により、塩化水素の
脱離を伴なつて変色することがしばしばある。ポリアミ
ド類も、しばしば光劣化を受け易い。そのような劣化に
対して合成重合体類を安定化させる目的のために、多く
の安定剤が従来から提案されており、例えばポリオレフ
イン類についてはベンゾトリアゾール及びベンゾフエノ
ン化合物類;ポリウレタン類についてはフエノール化合
物及びベンゾフエノン化合物類;そしてポリ塩化ビニル
及びポリ塩化ビニリデンについては塩基性珪酸鉛、三珪
酸鉛、マレイン酸鉛のような鉛塩、及びジブチルすずラ
ウレート、ジブチルすずマレエートのような有機すず化
合物類が提案されてきている。
樹脂には、式Iの化合物の有効量を配合すべきである。
その量は、プラスチツクの種類、及びプラスチツクが曝
されるであろう輻射線の量によつて左右される。一般的
には、重合体の約0.01〜5.0重量%の量が有効的であ
る。好ましくは式Iの化合物は0.05〜1重量%の濃度で
使用できる。
式Iの光安定剤以外に、充填剤及び別の安定剤、例えば
酸化防止剤、難燃化安定剤、滑り防止剤、静電防止剤、
補充的光安定剤、顔料、染料、滑剤等が使用されうる。
適当な酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾール、4,4′−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフエ
ノール)、4,4′−ビス(2,6−ジイソプロピルフエノー
ル)、2,4,6−トリ−t−ブチルフエノール、2,2′−チ
オビス(4−メチル−6−t−ブチルフエノール)、オ
クタデシル−2(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒ
ドロキシフエニル)プロピオネート、ペンタエリスリチ
ルテトラスキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフエニル)プロピオネート、1,3,5−トリス(3′,
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキベンジル)イソ
シアヌレート、1,3,5−トリス〔(3′,5′−ジ−t−
ブチル−4′−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕
イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3′,5′−ジ−t
−ブチル−4′−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−ジメ
チルベンジル)−s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5
H)−トリオン等のヒンダードフエノールタイプのも
の;及びチオジプロピオン酸エステル類(例えばジラウ
リルチオジプロピオネート及びジステレオチオジプロピ
オネート等);ヒドロカルビルホスフアイト類、例えば
トリフエニルホスフアイト、トリノニルホスフアイト、
ジドデシルペンタエクスリチルジホスフアイト、ジフエ
ニルデシルホスフアイト、トリス−(2,4−ジ−t−ブ
チルフエニル)ホスフアイト、ビス(2,4−ジ−t−ブ
チルフエニル)ペンタエリスリチルジホスフアイト等;
及びそれらの組合わがある。
適当な補充的光安定剤の例としては下記のようなものが
ある: ベンゾトリアゾール類、例えば2−(2′−ヒドロキシ
−5−t−オクチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフエ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミ
ルフエニル)ベンゾトリアゾール; ヒドロキシベンゾフエノン類、例えば2−ヒドロキシ−
4−オクチロキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4,4′−ジメトキシベンゾトフエノン; ヒンダードフエノールエステル類、例えばn−ヘキサデ
シル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート、2′,4′−ジ−t−ブチルフエノール−3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート; 金属錯体類、例えば2,2′−チオビス(4−t−オクチ
ルフエノール)のニツケルブチルアミン錯体、ビス(4
−t−オクチルフエノール)スルフオンのニツケル錯
体、ニツケルジブチルチオカルバミン酸、4−ヒドロキ
シ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルホスフオン酸モノア
ルキルエステル(アルキルはメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル等)のニツケル塩、2−ヒドロキシ−4−メ
チルフエニルウンデシルケトンオキシムのニツケル錯
体。
補充的光安定剤の適当な酸化防止剤の説明的な例は米国
特許第3488290号及び同第3496134号明細書の第3及び4
欄に記載されている。
実施例10〜14 光安定剤としての本発明の化合物の効果を例示するため
に、前記実施例1〜5の生成物をそれぞれ、市販のポリ
プロピレン樹脂、すなわち、ヘラクルーズ(Herecule
s)社製の「PRO-FAX」6301(商標)ポリプロピレン樹脂
に配合した。これらの光安定剤は、全体の樹脂組成の0.
25重量%の濃度で溶剤でブレンド法(塩化メチレン)に
よりポリプロピレンと配合でき、また主酸化防止剤とし
て、ステアリルβ−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフエニルプロピオネートを0.2%の濃度で用いた。
次いでこの樹脂を200℃で押出し、188℃において6,000p
si(約422Kg/cm2)の圧力で圧縮成形して、厚さ5ミル
(0.127mm)のフイルムとした。各供試フイルム及び対
照フイルムを、アトラス(Atlas)ウエザー0−メータ
ー中でクセノンアークに露光した。この露光は赤外線カ
ルボニル吸収が0.5だけ増加するまで続けた。このよう
な赤外線吸収の増加は破損点に至つたと考えることがで
きる。結果を次表に示す。 実施例 安 定 剤 破損までの時間(hr) 対照 な し 490 10 実施例1の生成物 3710 11 実施例2の 〃 3110 12 実施例3の 〃 3525 13 実施例4の 〃 3080 14 実施例5の 〃 >1750 この明細書において言及されている化合式I〜VIIIは下
記の付表「構造式の表」に示されているものである。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I)の化合物: 但し式(I)において、 R1は水素、及び1〜5炭素原子のアルキル基から選択さ
    れ、 R2は水素、オキシル、ヒドロキシル、メチレン結合した
    直鎖または分岐鎖の、1〜18個の炭素原子を有するアル
    キル基、2〜18個の炭素原子を有するアルカノイル基、
    3〜6個の炭素原子を有するアルケノイル基、3〜6個
    の炭素原子を有するアルキニル基、3〜4炭素原子のア
    ルケニル基、シアノメチル基、2,3−エポキシプロピル
    基、ベンジン基または7〜15個の炭素原子を有するアル
    キル置換ベンジル基、-CH2CH(OR5)-R6基、及び式 [ここにZはmが1またはゼロであるとき-OR7及び-N(R
    8)(R9)から選択され、mがゼロであるときにZは-C(O)-
    OR10でありうる]の基から選択され、 ここにR5は水素、1〜18炭素原子の脂肪族基、芳香脂肪
    族基、及び2〜18個の炭素原子を有する脂肪族アシル基
    から選択され、 R6は水素、1〜16炭素原子のアルキル基及びフェニル基
    から選択され、R7は1〜18炭素原子のアルキル基、5〜
    12炭素原子のシクロアルキル基、及び下記式(II)の基
    から選択され、 R8及びR9は、同一であるかまたは相異なり、水素、1〜
    8個の炭素原子を有するアルキル基、5〜12個の炭素原
    子を有するシクロアルキル基、6〜10個の炭素原子を有
    するアリール基、及び7〜15個の炭素原子を有するアル
    アルキル基から選択され、R8及びR9はそれらが結合され
    ている窒素原子と一緒に5〜7員環を形成してもよく、 R10は1〜18炭素原子の脂肪族基、フェニル基及びベン
    ジル基から選択され、 R3及びR4は水素、1〜14炭素原子のアルキル基、2〜4
    炭素原子のアルケニル基、-(CH2)nCO-OR11(nはゼロま
    たは1)の基、及び式(III)の基から独立的に選択さ
    れ、 ここにR11は18個までの炭素原子を有するアルキル基ま
    たは式(II)の基から選択され、R3が水素であるとき、
    R4は式に(IV)の基(Aは1〜4炭素原子のアルキレン
    基、フェニレン基または直接結合)であり、R3がメチル
    であるとき、R4は式(V)の基(pは1または2)であ
    ってよく、R3及びR4は、それらが結合されている炭素原
    子と一緒になって5〜12個の炭素原子を有するシクロア
    ルキル基を形成することがあり、あるいは式(IV)の基
    または式(VII)の基(ここに符号2の炭素原子は式
    (I)中の符号2の炭素原子と同一)を表わすことがあ
    り、 Xは−O−または-NR12であり、ここにR12は水素または
    1〜8炭素原子のアルキル基から選択される。
  2. 【請求項2】R1が水素であり、Xが−O−である特許請
    求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】1,4−ジオキサスピロ−〔4,5〕デカン−2,
    3−ジカルボン酸の、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
    −4−オールとのジエステルである特許請求の範囲第2
    項記載の化合物。
  4. 【請求項4】2−〔1−エチルペンチル〕−1,3−ジオ
    キソラン−4,5−ジカルボン酸の、2,2,6,6−テトラメチ
    ルピペリジン−4−オールとのジエステルである特許請
    求の範囲第2項記載の化合物。
  5. 【請求項5】2−〔1−エチルペンチル〕−1,3−ジオ
    キソラン−4,5−ジカルボン酸の、1,2,2,6,6−ペンタメ
    チルピペリジン−4−オールとのジエステルである特許
    請求の範囲第2項の化合物。
  6. 【請求項6】2−〔1−メチルエチル〕−1,3−ジオキ
    ソラン−4,5−ジカルボン酸の、2,2,6,6−テトラメチル
    ピペリジン−4−オールとのジエステルである特許請求
    の範囲第2項記載の化合物。
  7. 【請求項7】酪酸及び3−〔1,3−ジオキソラン−4,5−
    ジカルボン酸〕の、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
    −4−オールとのジー及びトリ−エステルの混合物であ
    る特許請求の範囲第2項記載の化合物。
  8. 【請求項8】2−〔1−メチルエチル〕−1,3−ジオキ
    ソラン−4,5−ジカルボン酸の、1−アセチル−2,2,6,6
    −テトラメチルピペリジン−4−オールとのジエステル
    である特許請求の範囲第2項記載の化合物。
  9. 【請求項9】1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕−デカン−2,
    3−ジカルボン酸の、1−アセチル−2,2,6,6−テトラメ
    チルピペリジン−4−オールとのジエステルである特許
    請求の範囲第2項記載の化合物。
  10. 【請求項10】2−〔1−エチルペンチル〕−1,3−ジ
    オキソラン−4,5−ジカルボン酸の、1−アセチル−2,
    2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オールとのジエ
    ステルである特許請求の範囲第2項記載の化合物。
  11. 【請求項11】酪酸及び3−〔1,3−ジオキソラン−4,5
    −ジカルボン酸〕の、1−アセチル−2,2,6,6−テトラ
    メチルピペリジン−4−オールとのジー及びトリ−エス
    テルの混合物である特許請求の範囲第2項記載の化合
    物。
  12. 【請求項12】光による劣化を受ける合成有機重合体に
    対して添加される下記式(I)の化合物からなる合成有
    機重合体用光安定化剤: 但し式(I)において、 R1は水素、及び1〜5炭素原子のアルキル基から選択さ
    れ、 R2は水素、オキシル、ヒドロキシル、メチレン結合した
    直鎖または分岐鎖の、1〜18個の炭素原子を有するアル
    キル基、2〜18個の炭素原子を有するアルカノイル基、
    3〜6個の炭素原子を有するアルケノイル基、3〜6個
    の炭素原子を有するアルキニル基、3〜4炭素原子のア
    ルケニル基、シアノメチル基、2,3−エポキシプロピル
    基、ベンジル基または7〜15個の炭素原子を有するアル
    キル置換ベンジル基、-CH2CH(OR5)-R6基、及び式 [ここにZはmが1またはゼロであるとき-OR7及び-N(R
    8)(R9)から選択され、mがゼロであるときにZは-C(O)-
    OR10でありうる]の基から選択され、 ここにR5は水素、1〜8炭素原子の脂肪族基、芳香脂肪
    族基、及び2〜18個の炭素原子を有する脂肪族アシル基
    から選択され、 R6は水素、1〜16炭素原子のアルキル基及びフェニル基
    から選択され、R7は1〜18炭素原子のアルキル基、5〜
    12炭素原子のシクロアルキル基、及び下記式(II)の基
    から選択され、 R8及びR9は、同一であるかまたは相異なり、水素、1〜
    8個の炭素原子を有するアルキル基、5〜12個の炭素原
    子を有するシクロアルキル基、6〜10個の炭素原子を有
    するアリール基、及び7〜15個の炭素原子を有するアル
    アルキル基から選択され、R8及びR9はそれらが結合され
    ている窒素原子と一緒に5〜7員環を形成してもよく、 R10は1〜18炭素原子の脂肪族基、フェニル基及びベン
    ジル基から選択され、 R3及びR4は水素、1〜14炭素原子のアルキル基、2〜4
    炭素原子のアルケニル基、-(CH2)nCO-OR11(nはゼロま
    たは1)の基、及び式(III)の基から独立的に選択さ
    れ、 ここにR11は18個までの炭素原子を有するアルキル基ま
    たは式(II)の基から選択され、R3が水素であるとき、
    R4は式に(IV)の基(Aは1〜4炭素原子のアルキレン
    基、フェニレン基または直接結合)であり、R3がメチル
    であるとき、R4は式(V)の基(pは1または2)であ
    ってよく、R3及びR4は、それらが結合されている炭素原
    子と一緒になって5〜12個の炭素原子を有するシクロア
    ルキル基を形成することがあり、あるいは式(IV)の基
    または式(VII)の基(ここに符号2の炭素原子は式
    (I)中の符号2の炭素原子と同一)を表わすことがあ
    り、 Xは−O−または-NR12であり、ここにR12は水素または
    1〜8炭素原子のアルキル基から選択される。
  13. 【請求項13】有機重合体がオリフィンホモ重合体また
    はオレフィン共重合体である特許請求の範囲第12項記載
    の光安定剤。
  14. 【請求項14】ポリオレフィンホモ重合体がポリプロピ
    レンである特許請求の範囲第13項記載の光安定剤。
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