JPH07102924A - 吸気弁閉鎖時期可変装置 - Google Patents

吸気弁閉鎖時期可変装置

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JPH07102924A
JPH07102924A JP25043593A JP25043593A JPH07102924A JP H07102924 A JPH07102924 A JP H07102924A JP 25043593 A JP25043593 A JP 25043593A JP 25043593 A JP25043593 A JP 25043593A JP H07102924 A JPH07102924 A JP H07102924A
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oil chamber
lifter
intake valve
oil
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洋一郎 河野
Tomomi Nakagawa
智視 中川
Junya Watanabe
純也 渡邊
Satoshi Makita
諭志 牧田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気路抵抗を増加させることが無く、しか
も、エンジンへの装着スペースを多く必要としない吸気
弁閉鎖時期可変装置を提供することにある。 【構成】吸気弁Viを開閉する駆動部材8,19と、ク
ランクケース1に摺動可能に設けられるリフター6に摺
動可能に収納されるプランジャ5と、プランジャに当接
するカム3と、リフターに当接しプランジャに摺動可能
に収納されるピン部材と、プランジャの間に形成される
第1油室9に作動油を供給する第1供給通路11と、第
1油室9から作動油を排出する第1排出通路12を開閉
する電磁弁13と、リフター6とクランクケースの間に
形成される第2油室14に作動油を供給する第2供給通
路15と、第2油室から作動油を排出する第2排出通路
16に設けられるオリフィス17と、リフター6の上昇
時には第2油室14と連通し下降時には第2油室と遮断
される第3油室18から作動油を排出する第3排出路2
0とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の動弁系に付設
されて吸気期間を可変させることの出来る吸気弁閉鎖時
期可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクル内燃機関は、その圧縮及び爆
発行程において正の出力を発生し、排気及び吸入行程時
にポンピングロスとなる負の出力を発生し、それら正負
の出力値の差分に応じた出力を1行程毎に発生させるこ
とが出来る。処で、内燃機関の吸気通路に下死点の近傍
で閉じる吸気弁とは別個にロータリーバルブを設けて、
吸気通路をピストンの下死点手前側あるいは後の時点で
ロータリーバルブにより閉じることにより、有効圧縮比
を減少させると共に膨張比は通常どうりに確保できるミ
ラーサイクルが知られている。このミラーサイクルをデ
ィーゼルエンジンやガソリンによって行わせた場合、例
えば、図6や図7に示すように、吸気行程の有効ストロ
ークS2が膨張行程の有効ストロークS1よりS3だけ
短く成る。このため、ミラーサイクルで運転された場
合、各エンジンの有効圧縮比が下がって、燃焼室温度を
低下出来、NOXの発生を防止出来る。しかも、比較的
大きな膨張比を確保出来るので、熱効率を高く維持出
来、特に、過給機を用いて吸気管圧力を所定レベルに保
持することにより高出力を確保することも出来る。な
お、図7中の破線は非ミラーサイクル運転時の吸排気行
程時の特性を示す。
【0003】例えば、特開昭61−106920号公報
には吸気路上にタイミングバルブを設け、同バルブの回
転軸を移行手段を介してクランク軸の1/2の回転速度
で駆動させ、更に、制御回路に操作されるアクチュエー
タの働きで、移行手段がタイミングバルブの回転軸をク
ランク軸側の角変位に対して相対的に移行させるように
構成される。この場合、低負荷時にはタイミングバルブ
の開弁期間Tを吸気弁の開弁期間より早める方向に移行
させて、両弁が共に開く期間を短くし、吸気量を抑制
し、燃焼温度の低下を図り、高負荷時には両弁の開弁期
間を長くし、吸気量を増加させ、空気充填率の向上を図
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンをミラーサイクルによって駆動させる場合、吸気通路
に吸気弁とは別個にロータリーバルブを設ける必要があ
り、このロータリーバルブが示す圧損が吸気路側の抵抗
を増加させる不具合があり、しかもこのロータリーバル
ブの配設に要するスペースの確保に問題を生じることも
あり、問題と成っていた。本発明の目的は吸気路抵抗を
増加させることが無く、しかも、エンジンへの装着スペ
ースを多く必要としない吸気弁閉鎖時期可変装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明は、吸気弁を開閉する駆動部材と、クランク
ケースに摺動可能に設けられ上記駆動部材に当接するリ
フターと、同リフターに摺動可能に収納されるプランジ
ャと、上記リフターに当接し上記プランジャに摺動可能
に収納されるピン部材と、上記プランジャに当接するカ
ムと、上記ピン部材と上記プランジャの間に形成される
第1油室と、上記第1油室に作動油を供給する第1供給
通路と、上記第1油室から作動油を排出する第1排出通
路と、同第1排出通路を開閉する弁手段と、上記リフタ
ー側に設けられた凹部と上記クランクケースの間に形成
される第2油室と、上記第2油室に作動油を供給する第
2供給通路と、上記第2油室から作動油を排出する第2
排出通路と、同第2排出通路に設けられ上記第2排出通
路の流量を制御する流量制御手段と、上記クランクケー
ス側の凹部と上記リフターの間に形成され上記リフター
によって上記リフターの上昇時には上記第2油室と連通
し下降時には上記第2油室と遮断される第3油室と、同
第3油室から作動油を排出する第3排出路と、を有する
ことを特徴とする。
【0006】一の発明において、上記クランクケースと
上記リフターの間に設けられたライナーに上記第1供給
通路と上記第1排出通路と、上記第2供給通路と、上記
第2排出通路と、上記第3排出通路と、を設けたことを
特徴としても良い。一の発明において、上記吸気弁のリ
フト量が最大となった時に上記弁手段を開放して第1油
室内の作動油を排出して上記吸気弁を閉鎖することを特
徴としても良い。
【0007】
【作用】本発明によれば、プランジャがカムのベースサ
ークルに当接する吸気弁閉時においては、第2油室に第
1供給通路を介し作動油を供給しリフター及びプランジ
ャを拡張方向に付勢して保持し、プランジャがカムのリ
フトサークルに当接する吸気弁リフト時においては、第
2油室に第1供給通路を介し作動油を供給しリフター及
びプランジャを拡張方向に付勢すると共に第2供給通路
を介して第2油室に作動油を供給し、特に、吸気弁リフ
ト時において、弁手段が第1排出通路を開くことによっ
て、第1油室から作動油を第1排出通路を通して排出す
ることにより、吸気弁を早閉じ作動させると共に第2油
室から作動油を第2排出通路及び同第2排出通路に設け
られる流量制御手段を通して排出することとなるので、
この第2油室からの作動油の排出を流量制御手段が規制
し、早閉じする吸気弁の閉弁速度を低減させることが出
来る。
【0008】一の発明において、クランクケースとリフ
ターの間に設けられたライナーに第1供給通路と第1排
出通路と、第2供給通路と、第2排出通路と、第3排出
通路とを設けて加工性を向上させてもよい。一の発明に
おいて、吸気弁のリフト量が最大となった時に弁手段を
開放作動させて第1油室内の作動油を第1排出通路より
排出して吸気弁を早閉じさせても良い。
【0009】
【実施例】図1には本発明の一実施例としての吸気弁閉
鎖時期可変装置が示されている。この吸気弁閉鎖時期可
変装置は図示しない過給機付きのディーゼルエンジン
(以後単にエンジンと記す)に装着される。このエンジ
ンの本体内には複数気筒が収容され、各気筒の燃焼室に
は各気筒の動弁系によって駆動される図示しない吸排気
バルブが装備され、これら吸排気バルブが燃焼室を開閉
駆動する。ここで用いる動弁系は基本的には周知のOH
V方式のもので、各気筒の動弁系内の吸気弁側にのみ本
発明による吸気弁閉鎖時期可変装置が付設される。即
ち、この吸気弁閉鎖時期可変装置を備えた動弁系は各気
筒の各吸気バルブに対して同様構成のものがそれぞれ設
けられ、所定タイミングに沿ってそれぞれの吸気弁を開
閉駆動する。
【0010】ここでの吸気弁閉鎖時期可変装置を備えた
動弁系は、クランクケース1内に枢支されクランク軸の
1/2で回転されるカム軸2と、カム軸2上に一体形成
されると共に各気筒対向部にそれぞれ配備される吸排気
カム(図1には吸気カム3のみを示した)と、クランク
ケース1に形成され各カムとの対向部に配備されるガイ
ド穴4と、ガイド穴4を介してクランクケースに摺動可
能に設けられプッシュロッド8に当接するリフター6
と、リフター6に摺動可能に収納されるプランジャ5
と、リフターに当接しプランジャ5に摺動可能に収納さ
れるピン7と、プランジャ5に当接するカム3と、ピン
7とプランジャの間に形成される第1油室9と、第1油
室9に作動油を供給する第1供給通路11と、第1油室
9から作動油を排出する第1排出通路12と、同第1排
出通路を開閉する常閉の電磁弁13と、リフター6側に
設けられた凹部とガイド穴4の内壁の間に形成される第
2油室14と、第2油室14に作動油を供給する第2供
給通路15と、第2油室14から作動油を排出する第2
排出通路16と、同第2排出通路に設けられ同路16の
流量を制御するオリフィス17と、ガイド穴4の内壁状
に形成される凹部とリフター6の外壁面との間に形成さ
れる第3油室18と、同第3油室から作動油を排出する
第3排出路20と、プッシュロッド8及び吸気バルブV
iを開閉作動させるロッカアーム19から成る駆動部材
と、電磁弁13の開閉を制御するコントローラ24とを
備える。
【0011】ここで、リフター6は下向きのキャップ状
を呈し、ガイド穴4の内壁に摺動可能に嵌挿され、その
上端はプッシュロッド8の下端部とずれなく当接可能に
形成され、しかも下方の小径部601がリング21を介
してガイド穴4の下端に支持される。このリング21は
Oリングによってガイド穴4の下方開口に離脱不可に装
着される。リフター6は小径部601の上にフランジ部
602を形成され、同フランジ部の上側に環状溝22を
形成され、同溝は内側の第1油室9側に常時連通すると
共に、ガイド穴4の内壁の内環状溝23に常時連通する
ように形成されている。リフター6の内部の下向き壁に
当接するピン7は第1油室9の下壁に当接する戻しばね
24の上端に当接し、そのばねの弾性力によってリフタ
ー6及びプランジャ5の間隔を相対的に拡張するように
付勢する。なお、符号31はリフター6内の圧油を排出
するドレーンポートを示す。
【0012】プランジャ5はカム3に当接する下端部5
01と、同部より延出する筒部501と、その外周に形
成される環状凹部503とで形成されている。この環状
凹部503は第1油室9に連通し、リフター6の環状溝
22を介して常時ガイド穴4の内壁の内環状溝23に連
通するように形成されている。ガイド穴4の内壁には内
環状溝23の下方でフランジ部602と対向する位置に
内環状溝である第3油室18が形成されている。この第
3油室18はリフターのフランジ部602が上昇した際
に第2油室14に連通し、リフターのフランジ部602
か降下した際に第3油室18を閉じると共に第2油室1
4を閉じて第2排出通路16に作動油を送り出す。この
場合において、第2排出通路16に設けられるオリフィ
ス17は作動油に流動抵抗を加えるもので、これによっ
て、リフター6の降下、即ち早閉じする吸気弁の閉弁速
度を低減させることが出来る。
【0013】内環状溝23にはここにチェックバルブ2
5を介して作動油を供給する第1供給通路11及び同溝
23より作動油を開閉弁13を介して排出する第1排出
通路12とが連結される。第3油室18には第3排出路
20が連結される。第2油室14にはチェックバルブ2
6を介して第2供給通路15及び同室14から作動油を
排出する第2排出通路16とが連結される。第1供給通
路11及び第2供給通路15は合流され、油圧ポンプ2
7を介し油溜28に連通される。なお、同ポンプ27の
吐出側には調圧弁29が連結され、これによって油圧ポ
ンプ27の吐出圧が所定値に保持されるように構成され
る。電磁弁13は駆動回路30を介してコントローラ2
4に接続される。ここで、制御手段としてのコントロー
ラ24は周知のマイクロコンピュータで要部が成り、エ
ンジン回転数センサ32よりエンジン回転数Neを、ク
ランク角センサ33よりクランク角θcをそれぞれ取り
込み、これらの信号に応じて、吸気弁のリフト量が最大
となった時(図4中のθ1位置参照)に電磁弁13をオ
ンして第1排出通路12を開放させ、第1油室9内の作
動油を油溜28に戻し、開状態の吸気弁をθr(図4参
照)だけ早閉じさせるように制御するという機能を備え
る。
【0014】このような吸気弁閉鎖時期可変装置を備え
たエンジンが駆動すると、コントローラ24は順次エン
ジン回転数Ne及びクランク角θc情報を取り込む。そ
してエンジン回転数が設定値例えばNe1(=750r
pm)を下回る間は、電磁弁13への出力を停止する。
この運転域では図1に実線で示す拡張位置を保持しつつ
ガイド穴4内で摺動し、エンジンの吸排気カム3(排気
カムは図示せず)を駆動する。この際、第1油室9に第
1供給通路11より作動油が供給され、リフター6とプ
ランジャ5は最大量、即ち、カム3と吸気弁Vi間の隙
間を排除するまで拡張方向に付勢され、第2油室14に
は第2供給通路15より作動油が供給され、同作動油は
吸気弁開時に、第3油室18を経て第3排出路20に、
あるいは吸気弁閉時に、第2排出通路16より油溜28
に戻される。この場合、第2排出通路16の作動油はオ
リフィス17によってその流動を規制され、吸気弁Vi
の閉弁終了時の衝撃を吸収できる。これによって、図4
に実線及び2点鎖線の組合せから成るように吸気バルブ
ViのバルブリフトRi(Rin)が吸入行程で変化
し、それに先立つ排気行程で図示しない排気バルブのバ
ルブリフトReが変化する。
【0015】他方、エンジン回転数が設定値Ne1を上
回る運転域に入るとする。この場合も、図1に示すよう
に第1油室9に第1供給通路11より作動油が供給さ
れ、リフター6とプランジャ5は最大量拡張方向に付勢
され、図1に実線で示す拡張位置を保持しつつガイド穴
4内で摺動する。そして、プランジャ5が図2に示すよ
うにカム3のリフトサークルに達する時点でも、リフタ
ー6とプランジャ5は最大量拡張方向に付勢された状態
でリフト作動し、カムの押圧力をリフター6、プッシュ
ロッド8及びロッカアーム19を介して吸気弁Viに伝
え、同弁を開作動させる。
【0016】更にカム3が回転して、図3に示すように
プランジャ5がカムリフト量最大位置に当接すると同時
に、コントローラ24がカムリフト量が最大となるクラ
ンク角(図4中のθ1位置参照)を検出し、該当気筒の
電磁弁13にオン出力を発する。これによって電磁弁1
3が第1排出通路12を開放し、第1油室9内の作動油
を油溜28側に排出するので、リフター6とプランジャ
5とが短縮状態に急速に変位を開始し、図4に実線で示
すように、吸気弁Viはそのリフト量Rimをゼロに変
位する。この時、第2油室14がフランジ部602によ
って第3油室18と遮断されると、その時点より同室の
作動油は第2排出通路16より排出されるが、この時作
動油はオリフィス17によってその流動を規制され、結
果として、降下変位量δの増加に応じて同室の作動油の
油圧が高まり、早閉じする吸気弁Viの閉弁速度を低減
させることが出来る。このため、吸気弁Viの閉弁終了
時の衝撃を吸収できる。
【0017】このように図1の吸気弁閉鎖時期可変装置
は吸気系に別途に開閉弁を装備せずに、エンジンをミラ
ーサイクルで駆動でき、早閉じする吸気弁Viの閉弁終
了時の衝撃を吸収して耐久性を確保できる。しかも、こ
のように早閉じする吸気弁を備えたので、エンジンの吸
気行程での有効ストロークが膨張行程の有効ストローク
より短く成り(図6参照)、有効圧縮比が下がって、燃
焼室温度を低下出来、NOXの発生を防止出来、比較的
大きな膨張比を確保出来るので、熱効率を高く維持出
来、特に、過給機を用いて吸気管圧力を所定レベルに保
持することにより吸排気行程での負の仕事を低減させ
て、圧縮燃焼行程での正の仕事を増加させ、出力の向上
を図れる。
【0018】図1の吸気弁閉鎖時期可変装置は図示しな
いエンジンに装着され、同エンジンをミラーサイクルで
駆動していたが、図1の吸気弁閉鎖時期可変装置の電磁
弁13の開閉制御を休筒エンジンの制御に代え、休筒エ
ンジンを構成することもできる。即ち、図5に示すよう
に吸気弁閉鎖時期可変装置を図示しないエンジンの休筒
対応気筒の吸排気弁の動弁系に装着し、コントローラ2
4aがエンジンの運転状態を検出し、その運転域が休筒
域に達した際には電磁弁13をオン作動させる。これに
よって、休筒対応気筒の動弁系内の各第1油室9に対
し、プランジャ5がカムのベースサークルに当接する間
は第1供給通路11より作動油が供給され、プランジャ
5がカムのリフトサークルに当接する間は図5に示すよ
うに、各第1油室9の作動油を第1排出通路12を通し
て油溜28に排出する。これによって、図5の吸気弁閉
鎖時期可変装置はエンジンの休筒運転域において休筒対
応気筒の吸排気弁を不作動状態に保持し、確実に休筒運
転させることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、吸気弁
閉時において、リフター及びプランジャを拡張方向に付
勢して保持し、吸気弁リフト時において、リフター及び
プランジャを拡張方向に付勢すると共に第2油室に作動
油を供給し、特に、弁手段が第1排出通路を開き第1油
室から作動油を排出することにより、吸気弁を所定時に
早閉じあるいは閉状態を保持でき、第2油室から作動油
を第2排出通路に設けられる流量制御手段を通して排出
するので、この流量制御手段が早閉じする吸気弁の閉弁
終了時の衝撃を吸収して動弁系の耐久性を確保できる。
特に、吸気弁のリフト量が最大となった時に弁手段を開
放して吸気弁を早閉じさせることによってエンジンをミ
ラーサイクルで駆動でき、有効圧縮比が下がって、燃焼
室温度を低下出来、NOXの発生を防止出来、比較的大
きな膨張比を確保出来るので、熱効率を高く維持出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての吸気弁閉鎖時期可変
装置の閉弁時の要部概略構成図である。
【図2】図1中の吸気弁閉鎖時期可変装置付きの動弁系
の開弁開始時の要部概略側面図である。
【図3】図1中の吸気弁閉鎖時期可変装置付きの動弁系
の早閉じ時の要部概略側面図である。
【図4】図1中の吸気弁閉鎖時期可変装置の動弁系の吸
排気弁のリフト特性線図である。
【図5】本発明の他の実施例としての吸気弁閉鎖時期可
変装置の要部概略構成図である。
【図6】ディーゼルエンジンのミラーサイクルのP−V
線図である。
【図7】ガソリンエンジンのミラーサイクルのP−V線
図である。
【符号の説明】
1 クランクケース 2 カム軸 3 吸気カム 4 ガイド穴 5 プランジャ 6 リフター 7 ピン部材 8 プッシュロッド 9 第1油室 11 第1供給通路 12 第1排出通路12 13 電磁弁 14 第2油室 15 第2供給通路 16 第2排出通路 17 オリフィス 18 第3油室 19 ロッカアーム 20 第3排出路 24 コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】一の発明において、クランクケースとリフ
ターの間に設けられたライナーに第1供給通路と第1排
出通路と、第2供給通路と、第2排出通路と、第3排出
通路とを設けて加工性を向上させてもよい。一の発明に
おいて、吸気弁のリフト量が所定の値(例えば最大)
なった時に弁手段を開放作動させて第1油室内の作動油
を第1排出通路より排出して吸気弁を早閉じさせても良
い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
フロントページの続き (72)発明者 渡邊 純也 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 牧田 諭志 神奈川県川崎市中原区大倉町10番地・三菱 自動車エンジニアリング株式会社東京事業 所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気弁を開閉する駆動部材と、クランクケ
    ースに摺動可能に設けられ上記駆動部材に当接するリフ
    ターと、同リフターに摺動可能に収納されるプランジャ
    と、上記リフターに当接し上記プランジャに摺動可能に
    収納されるピン部材と、上記プランジャに当接するカム
    と、上記ピン部材と上記プランジャの間に形成される第
    1油室と、上記第1油室に作動油を供給する第1供給通
    路と、上記第1油室から作動油を排出する第1排出通路
    と、同第1排出通路を開閉する弁手段と、上記リフター
    側に設けられた凹部と上記クランクケースの間に形成さ
    れる第2油室と、上記第2油室に作動油を供給する第2
    供給通路と、上記第2油室から作動油を排出する第2排
    出通路と、同第2排出通路に設けられ上記第2排出通路
    の流量を制御する流量制御手段と、上記クランクケース
    側の凹部と上記リフターの間に形成され上記リフターに
    よって上記リフターの上昇時には上記第2油室と連通し
    下降時には上記第2油室と遮断される第3油室と、同第
    3油室から作動油を排出する第3排出路と、を有するこ
    とを特徴とする吸気弁閉鎖時期可変装置。
  2. 【請求項2】上記クランクケースと上記リフターの間に
    設けられたライナーに上記第1供給通路と上記第1排出
    通路と、上記第2供給通路と、上記第2排出通路と、上
    記第3排出通路と、を設けたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の吸気弁閉鎖時期可変装置。
  3. 【請求項3】上記吸気弁のリフト量が最大となった時に
    上記弁手段を開放して第1油室内の作動油を排出して上
    記吸気弁を閉鎖することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項または第2項に記載の吸気弁閉鎖時期可変装置。
JP25043593A 1993-10-06 1993-10-06 吸気弁閉鎖時期可変装置 Expired - Fee Related JP2782311B2 (ja)

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