JPH0710260Y2 - 液面レベルセンサ - Google Patents

液面レベルセンサ

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JPH0710260Y2
JPH0710260Y2 JP1990104696U JP10469690U JPH0710260Y2 JP H0710260 Y2 JPH0710260 Y2 JP H0710260Y2 JP 1990104696 U JP1990104696 U JP 1990104696U JP 10469690 U JP10469690 U JP 10469690U JP H0710260 Y2 JPH0710260 Y2 JP H0710260Y2
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thermistor element
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thermistor
temperature
ceramic substrate
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孝夫 小島
年克 安田
克芳 水元
兼久 橘川
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NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば内燃機関における潤滑用オイル、冷却
水、バッテリ液等の液面レベルをサーミスタ素子を用い
て検出するようにした液面レベルセンサに関するもので
ある。
[従来技術] この種液面レベルセンサとしては、セラミック基体表面
にチタン酸バリウム系等の半導体からなるPTCサーミス
タ素子や、ジルコニア等からなるNTCサーミスタ素子を
配設したものが知られている。かかる構成にあっては、
前記サーミスタ素子が正または負の抵抗−温度特性を持
つことから、これを自己発熱してキューリ点以上に加熱
しておき、液面の下降にともない、サーミスタ素子が液
中に没して急冷し、抵抗が著しく変化することを利用
し、その電圧または電流を読み取ることにより、該サー
ミスタ素子の位置を基準として、該液面が所定液位以上
または以下にあるかどうかを知り得るものである。
[考案が解決しようとする課題] 上述の液面レベルセンサーにあって、従来は、単一のサ
ーミスタ素子を用いているものであり、このため、単一
の所定レベルに対する液面の上下のみを検知することが
でき、実際の液面レベルを詳しく検知することができな
かった。
また上述の液面レベルセンサはサーミスタ素子を自己発
熱させて、その温度変化によって、レベル検知するもの
であった。ところで、この発熱手段にあっては、素子の
容量により発熱量が異なるために使用温度範囲が限られ
てしまう。また寒冷地等、温度が−40度近くにまでなっ
ていると、液体と空気との温度差と、通電電流値により
温度衝撃が大きく、サーミスタ素子が破損してしまうこ
とがあった。さらに自己発熱させるために、大電流を必
要とし、通電電流が大きいと半導体(サーミスタ素子)
内の液相成分がマイグレーションを起こし、半導体とし
ての機能を劣化させることもあった。
このようにサーミスタ素子の破損や、機能劣化を生じた
場合に、単一のサーミスタ素子を用いたものにあって
は、液面レベルセンサの故障として処理される。一方、
上述の液面レベルの正確な検知を施すために、複数のサ
ーミスタ素子を高さ方向に列設することが本考案者らに
よって考えられたが、この構成にあってはそのうちいず
れかのサーミスタ素子が自己発熱により破損すると、液
面の誤検知を生じ、この誤検知は大きなトラブルが発生
するまでは、容易に確認できないから、例えば、自動車
のオイルセンサに用いた場合に、自動車自体の故障を招
来してしまうこととなる。この点、上述のように単一の
液面レベルセンサを用いた場合には、直にその故障を検
知できるから、大きなトラブルを未然に回避できる。
尚、実公昭41-11614号に開示されているように、ヒータ
をさらに付加したものもあるが、このヒータは、サーミ
スタ素子の自己発熱により高温立ち上げを補なうもので
あり、自己発熱という点においては上述と同様であり、
かつ同様の問題点を有するものである。
本考案は、液面位置を可及的に細かな段階で知ることが
でき、かつサーミスタ素子の自己発熱を要しない構成を
備えた液面レベルセンサーの提供を目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、セラミック基体表面に形成した所要導電路上
に、キュリー点温度以上で急峻な抵抗変化を生ずるサー
ミスタ素子を上下方向に所定間隔で複数個配設し、かつ
該セラミック基体表面のサーミスタ素子群の近傍に、各
サーミスタ素子をキューリ点温度以上の温度にするため
のヒータ用抵抗体を配設し、さらにヒータ用抵抗体の電
源とは別電源により各サーミスタ素子に自己発熱させな
い程度の電流を流して、その抵抗値変化により液面レベ
ルを検知するようにしたことを特徴とするものである。
前記サーミスタ素子は、チタン酸バリウム等が用いら
れ、液面レベルセンサの用途目的に応じてサーミスタ素
子のキューリ点温度を選択する。例えば、水の液面レベ
ルを検出するために用いる場合には、キューリ温度が12
0℃±20℃のものを選択し、オイルの場合には−40℃〜1
60℃の使用温度を想定してキューリ温度180℃±20℃の
ものを選択すると良い。
またその構成にあっては、ヒータ用抵抗体と、サーミス
タ素子とをセラミック基体と一体焼成してなるものが提
案される。
[作用] セラミック基体の所要導電路上に配設されたサーミスタ
素子は、気中においてヒータ用抵抗体によりキューリ点
温度以上に加熱され、このためPTCサーミスタ素子にあ
っては大きな抵抗を示す。また、サーミスタ素子が液中
または流動性固体等に接すると、熱伝導率の相違から急
冷されて、PTCサーミスタ素子にあっては抵抗が著減す
る。
そこで、各サーミスタ素子の抵抗値の変化を検知するこ
とにより、各サーミスタ素子の位置に対応する複数の基
準レベルにより、可及的に細かな段階でのレベル検出が
可能となる。
このサーミスタ素子の加熱は、ヒータ用抵抗体によりな
されている。このため、その使用温度範囲を適宜に選定
できると共に、サーミスタ素子を自己発熱させるための
過大な通電量を必要としない。
[実施例] 第1図は、本考案に係る液面レベルセンサSの第一実施
例を示す。
ここでセラミック基体1の表面には、チタン酸バリウム
からなる複数のサーミスタ素子2が所定間隔で配設さ
れ、導電路3で夫々結線し、さらに、該サーミスタ素子
2を囲むように白金,タングステン等の線路からなるヒ
ータ用抵抗体4が設けられている。
各サーミスタ素子2の位置は前記セラミック基体1の長
手方向(高さ方向)に沿って、等間隔で配設され、各サ
ーミスタ素子2の位置を後述するように、液面レベルの
基準高さとしている。
各サーミスタ素子2は各導電路3を介して1ボルト程度
の微弱な電源電圧を発生する電源5に対して並列接続
し、各導電路3に各サーミスタ素子2に対して直列とな
るように例えば5kΩ程度の負荷抵抗6を配設し、電圧系
7により該負荷抵抗6にかかる電圧を夫々検知するよう
にしている。そして、前記サーミスタ素子2に流れる電
流値を自己発熱電流の2/3以下とする。また前記各サー
ミスタ素子2を囲繞して設けられたヒータ用抵抗体4
は、その導電端4a,4bに電圧を印加することにより、各
サーミスタ素子2を加熱して、キューリ点温度以上の温
度とするものであり、この加熱によりPTCサーミスタ素
子にあっては正の温度−抵抗特性を有するから、大きな
抵抗を示すこととなる。またサーミスタ素子2が液中に
没すると急激に冷却され、その抵抗が著減する。このた
め、各サーミスタ素子2に対応する導電路3に介装され
た負荷抵抗6にかかる電圧を電圧計7で読取ることによ
り、各サーミスタ素子2が液中に没しているかどうかが
検知され、これに基づき大、小の抵抗値を示す隣接する
二個のサーミスタ素子2,2間に液面が位置することが知
得される。
かかる構成にあって、各電圧計7の値はその液面の位置
により異なってくる。例えば、液面がlの位置にあれ
ば、イ,ロのサーミスタ素子2は液中に没しており、気
中に露出しているハ,ニの抵抗が大きくなる。従って、
各サーミスタ素子2に対応する電圧計7を検出すること
により液面レベルを段階的に検知することが可能とな
る。
第2図は、第二実施例を示す。
この構成にあっては、各サーミスタ素子12をセラミック
基体11上に等間隔で配設すると共に、各サーミスタ素子
12を導電路13により直列接続している。
そして、その導電路13の導電端間に配設した負荷抵抗16
の抵抗値を電圧計17で検出して、その値を所定閾値と比
較し、その高低により液面がいずれの位置にあるかどう
かを検知するようにしたものである。かかる構成にあっ
てもセラミック基体1上で各サーミスタ素子12をヒータ
用抵抗体14で囲繞して、空気中で各サーミスタ素子12を
そのキューリ温度以上となるように加熱している。
次に第3図について本考案の液面レベルセンサの製造方
法の一例を第1図の構成を例にとって説明する。
まず純度92%のαAl2O3からなる原料を用い、これを成
形して0.9mm厚の生の板状セラミック基体1を形成し、
このシート上に白金ブラック及びスポンジを混合させ、
さらにαAl2O3からなるセラミック材を10重量%含有さ
せたペーストにて導電路3及びヒータ用抵抗体4等を構
成する所要導電パターン20をスクリーン印刷により形成
する(第3図イ)。
そしてさらにこの上に、αAl2O3を主原料とするペース
トにより厚30μmの被覆槽21をスクリーン印刷により形
成し、サーミスタ素子2を配設する導電路3上の所要個
所に開口22を形成する(第3図ロ)。
前記Al2O3のほかに、MgO,SiO2,CaO等を用いることもで
きる。
これを300℃にて樹脂抜き後、1500℃×2時間の焼成を
行う。
次に、チタン酸バリウムにLa,Sb,Biを混入させ、さらに
有機バインダを加えてなるペーストを開口22に転写によ
り塗布する(第3図ハ)。
そしてこれを1350℃、中性雰囲気中または20%以下の酸
素雰囲気中で1時間の焼成を行い、一体燒結させる。
これにより、前記セラミック基体1の所要導電路2上に
チタン酸バリウムからなる70μ程度の厚のPTCサーミス
タ素子2が複数配設され、上記の液面レベルセンサSを
得ることができる。
かかる構成にあって、前記サーミスタ素子2の近傍が15
0℃〜200℃になるように、ヒータ用抵抗体4への電圧を
調整する。
このセラミック基体1は、サーミスタ素子2へ電圧印加
したり、セラミック基体1上にヒータ用抵抗体4を設け
るのにAl2O3によって形成することが望ましい。この場
合に、セラミック基体1を他の材料で形成し、その表面
をAl2O3層で被膜するようにしても良い。
PTCサーミスタ素子としては、上述のようにチタン酸バ
リウムにLa、Sb等の希土類の元素を僅かに加えたものが
耐熱性に優れ、常温での電気抵抗も小さく良好な特性を
呈する他、これら不純物の添加はさらにキャーリ点を0
℃〜300℃の広い範囲にわたって任意に制御することが
できる。
また本考案はジルコニア等からなるNTCサーミスタ素子
をセラミック基体1上に形成するために用いることもで
きる。
[考案の効果] 本考案は、上述の様に、セラミック基体表面にその高さ
方向に沿って複数のサーミスタ素子2を配設し、さらに
ヒータ用抵抗体4により、該サーミスタ素子2を気中に
おいてキューリ点温度以上の温度にして、前記サーミス
タ素子2を自己発熱させないようにしたものであるか
ら、 a) 液面レベルを各サーミスタ素子2の位置を基準と
することにより可及的に正確に検知することができる。
b) ヒータ用抵抗体4により加熱するものであるか
ら、使用環境に対応して調整でき、サーミスタ素子2を
常に適正な温度とすることができる。
c) サーミスタ素子2が自己発熱するものではないか
ら、寒冷地等で液体と空気との温度差があっても、温度
衝撃が小さくサーミスタ素子10の破損を生じ難く、かつ
マイグレーションがなく、半導体としての機能を維持で
きる。このためサーミスタ素子2を複数設けているが、
その一部の破損により、液面レベルの誤検知を生ずるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図は第一実施例
の液面レベルセンサSの正面断面図、第2図は第二実施
例の液面レベルセンサSの正面断面図、第3図は製造工
程図である。 1,11……セラミック基体 2,12……サーミスタ素子 4,14……ヒータ用抵抗体 6,16……負荷抵抗 7,17……電圧計 3,13……導電路 S……液面レベルセンサ
フロントページの続き (72)考案者 橘川 兼久 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−39510(JP,A) 特開 昭62−102120(JP,A) 実開 昭58−156272(JP,U) 実公 昭41−11614(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基体表面に形成した所要導電路
    上に、キュリー点温度以上で急峻な抵抗変化を生ずるサ
    ーミスタ素子を上下方向に所定間隔で複数個配設し、か
    つ該セラミック基体表面のサーミスタ素子群の近傍に、
    各サーミスタ素子をキューリ点温度以上の温度にするた
    めのヒータ用抵抗体を配設し、さらにヒータ用抵抗体の
    電源とは別電源により各サーミスタ素子に自己発熱させ
    ない程度の電流を流して、その抵抗値変化により液面レ
    ベルを検知するようにしたことを特徴とする液面レベル
    センサ。
JP1990104696U 1990-10-03 1990-10-03 液面レベルセンサ Expired - Lifetime JPH0710260Y2 (ja)

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JPH0461029U JPH0461029U (ja) 1992-05-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58156272U (ja) * 1982-04-14 1983-10-19 株式会社芝浦電子製作所 サ−ミスタセンサ
JPS6039510A (ja) * 1983-08-12 1985-03-01 Ngk Insulators Ltd 液面検出素子
JPS62102120A (ja) * 1985-10-30 1987-05-12 Honda Motor Co Ltd 液面検出装置

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