JPH07100134A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

Info

Publication number
JPH07100134A
JPH07100134A JP5250588A JP25058893A JPH07100134A JP H07100134 A JPH07100134 A JP H07100134A JP 5250588 A JP5250588 A JP 5250588A JP 25058893 A JP25058893 A JP 25058893A JP H07100134 A JPH07100134 A JP H07100134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitivity
ultrasonic
signal
reception
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5250588A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Okumoto
真一 奥本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5250588A priority Critical patent/JPH07100134A/ja
Publication of JPH07100134A publication Critical patent/JPH07100134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】均一な明るさの画像を表示することができる超
音波診断装置を提供する。 【構成】深さ方向の位置に応じて受信感度を補正する感
度補正回路14を備えている。感度補正回路14は、感
度補正データdf 記憶するためのメモリ17,データ読
み出しアドレス用カウンタ18,書き込み/読み出しア
ドレス選択用セレクタ19,書き込み/読み出しデータ
選択用セレクタ20を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波エコー信号の受
信感度を調整可能な超音波診断装置に係わり、特に、超
音波信号の受信領域や超音波振動子の駆動数に応じて受
信感度を補正する機構を備えた超音波診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】超音波信号(超音波ビーム)を生体内へ
放射し、生体内から反射されたエコー信号(エコービー
ム)に基づいて生体内の断層像をモニタに表示するよう
にした超音波診断装置がある。この超音波診断装置は、
短冊状に配列された複数の超音波振動子を有し、各振動
子の駆動タイミング制御することで、生体内でリニア走
査やコンベックス走査等の走査(スキャン)を行なって
いる。
【0003】図6にリニア走査の一例を示す。図6によ
れば、送受信回路20により電子スイッチ21を制御し
て複数個の振動子22を1グループとして同時に駆動し
(送受信に使用される振動子の幅を口径Dという)、以
下、順次一素子ずつシフトさせていくことで超音波信号
を走査している(このとき発生する超音波信号線を超音
波ラスタ;以下、単にラスタという)。また、ラスタを
密にするための走査方法として高密度走査(スキャン)
がある。この高密度スキャンは、超音波振動子の駆動数
を順番に、例えば奇数グループ、偶数グループ毎に変え
ながら励振していくことにより、1/2素子(エレメン
ト)ピッチ間隔のラスタを発生させてラスタの高密度化
を図っている。
【0004】図7に高密度スキャンの一例を示す。振動
子22の駆動数をa:4、b:3、c:4…と順番に変
えて励振すると、通常のa:4、c:4の励振における
ラスタa′、c′の間にラスタb′を発生させることが
できる。
【0005】ところで、生体内へ放射された超音波信号
は、生体内において吸収・反射・散乱等の影響を受ける
ため生体内の深い部分からのエコー信号ほど減衰する。
そこで超音波診断装置は、そのエコー信号の減衰分を補
償するために、超音波信号放射時点からの時間に対応さ
せて受信感度を調整するSTC制御回路を備えている。
【0006】このSTC制御回路による受信感度は、通
常、操作パネル上でオペレータがボリュームを操作する
ことによって、例えば、関心領域や診断部位に応じて適
切な受信感度になるように調整されていた。
【0007】一方、超音波診断装置では、解像度の優れ
た画像を得ることが重要であるが、そのために超音波信
号の走査方向(方位方向)の分解能を高めることが行な
われている。この方位方向の分解能を高めるための一方
策として、受信時に連続的に深さ方向の位置に応じたフ
ォーカスをかける受信ダイナミックフォーカス処理(可
変口径フォーカス処理;以下DVAF処理という)が実
用化されている。
【0008】このDVAF処理(多段フォーカス;4段
の場合)の一例を図8に示す。図8によれば、エコービ
ームEを受信する振動子22の口径Dを連続的にD1 〜
D4に変化させることによって、各深さ方向の位置(フ
ォーカスポイント)F1 〜F4 に応じたフォーカスを行
なうことができる。その結果、口径D1 〜D4 で受信さ
れる、フォーカスポイントF1 〜F4 による最適な受信
領域SA 〜SD が決定され、解像度を改善していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】DVAF処理では、例
えば10mm単位でフォーカスが変わるため、細かい感度
補正が必要である。しかしながら、従来では、DVAF
処理を行なった際、感度補正が十分に行なわれていなか
った。これは、DVAF処理では口径を変化させてフォ
ーカスをかけているため、受信領域が深さ方向のフォー
カスの位置によってそれぞれ異なるからである。
【0010】つまり、図8において、深さ方向の位置が
近い(例えばフォーカスポイントF1 )受信領域(SA
)では、口径が狭いため受信感度は低く、また、深さ
方向の距離が遠い(例えばフォーカスポイントF4 )受
信領域(SD )では、口径が広いため受信感度は高くな
ってしまった。この結果、モニタの画面M上では、図9
に示すように深さ方向の位置が近いほど輝度が低く薄い
画像となり、また深さ方向の位置が遠いほど輝度が高く
濃い画像となってしまい不均一な明るさの画像になって
しまった。
【0011】一方、高密度スキャンを用いた場合、振動
子の駆動数が少ないラスタ(図7中b′)は、振動子の
駆動数が多いラスタ(図7中a′)に比べて受信感度が
小さくなり、不均一な明るさの画像になる原因となっ
た。
【0012】本発明は上述したような事情に鑑みてなさ
れたもので、超音波信号の深さ方向のフォーカス位置
や,励振する振動子の数に応じて受信感度を補正するこ
とによって、均一な明るさの画像を表示することができ
る超音波診断装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した超音波診断装置は、複数個の超音波
振動子を有する超音波プローブと、前記超音波振動子を
駆動させて生体内で超音波信号を走査し、その生体内の
深さ方向からのエコー信号を得る走査手段と、前記エコ
ー信号に前記深さ方向の位置に応じた可変口径フォーカ
ス処理をかける受信処理手段とを有する超音波診断装置
において、前記深さ方向の位置に応じて受信感度を補正
する感度補正機構を前記信号処理手段に備えている。
【0014】また、前記目的を達成するため請求項2に
記載した超音波診断装置は、複数個の超音波振動子を有
する超音波プローブと、前記超音波振動子を駆動させて
生体内で超音波信号を走査し、その生体内の深さ方向か
らのエコー信号を得る走査手段と、前記エコー信号を処
理する受信処理手段とを備え、前記走査手段は、前記超
音波振動子の駆動毎に当該超音波振動子の駆動数を順番
に変えて励振する高密度スキャン機構を備えた超音波診
断装置において、前記励振する超音波振動子の数に応じ
て受信感度を補正する感度補正機構を前記信号処理手段
に備えている。
【0015】
【作用】本発明によれば、生体内の深さ方向からのエコ
ー信号を、深さ方向のフォーカス位置に応じて口径を変
化させる可変口径フォーカス(DVAF)処理を施して
受信している際に、深さ方向の位置の違い、つまり口径
の違いにより受信感度がずれる。このとき感度補正機構
は、受信信号に対して、深さ方向の位置に応じた感度の
補正を施す。したがって、DVAF処理を行なった場合
でも感度差の無い均一な画像を得ることができる。
【0016】また、超音波振動子の駆動数を順番に変え
て励振する高密度スキャンを行なっている場合、励振す
る振動子の数の違いにより受信感度がずれる。このとき
感度補正機構は、受信信号に対して、振動子の励振数に
応じた感度の補正を施す。したがって、高密度スキャン
を行なった場合でも感度差の無い均一な画像を得ること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、添付図
面を参照して説明する。
【0018】図1〜図4に基づいて第1実施例を説明す
る。
【0019】第1実施例における超音波診断装置のブロ
ック図を図1に示す。
【0020】図1に示した超音波診断装置は、直線状に
配列された複数個の超音波振動子を有する超音波プロー
ブ1と、この超音波プローブ1を励振して超音波ビーム
を生体H内へ向けて放射させると共に、超音波プローブ
1で受信された生体内Hの深さ方向からの超音波エコー
信号を受信処理する電子走査部2と、この電子走査部2
の出力信号を標準TV信号に変換するデジタルスキャン
コンバータ(DSC)3とを備えている。このDSC3
の出力側には、D/A変換器4、TVモニタ5が順に備
えられている。
【0021】また、超音波診断装置は、装置全体の制御
を行なう中央処理装置(CPU)6を備えている。この
CPU6には、メモリ7が接続され、このメモリ7には
CPU6で実行される処理の手順やその処理に必要なデ
ータ等を予め記憶させている。
【0022】一方、電子走査部2は、CPU6の制御に
より通常のクロックパルス及び受信領域切換用クロック
パルスDV を発生するクロックパルス発生部8と、通常
のクロックパルスから予め設定された繰り返し周波数の
レートパルスRA を発生するレートパルス発生部9と、
CPU6の制御に基づいて、レートパルス発生部9から
出力されるレートパルスRA から高電圧の送信パルスを
作り振動子を駆動させると共に、超音波プローブ1から
の受信信号を増幅する送受信部10と、送信信号及び受
信信号を遅延させてリニア走査や送信フォーカス及びD
VAF処理を行ない、遅延された受信信号を加算して出
力する遅延処理部11と、加算された受信信号を検波す
る検波部12とを備えている。この検波部12の出力
(以下、Bモード画像信号という)はDSC3に出力さ
れる。
【0023】ここで、遅延処理部11により行なわれる
DVAF処理について説明する。
【0024】すなわち、CPU6は、レートパルスRA
により送信された超音波信号により得られるエコー信号
に対して、所定の深さ方向の位置(F1 〜F4 )のフォ
ーカスポイントを設定する。そして、この各フォーカス
ポイントに対応して遅延処理部11に制御信号を送ると
共に、フォーカスポイントを切り換える(例えば、F1
→F2 )際にクロックパルス発生部8に受信領域切換用
クロックパルス(以下、単にクロックパルスという)D
V の出力指令を送る。
【0025】遅延処理部11は、CPU6からの制御信
号に応じて受信振動子の口径DをD1 〜D4 に変化させ
て連続的に受信フォーカスを行ない、図2に示すように
各フォーカスポイントF1 〜F4 による受信領域(SA
〜SD )を設定している。
【0026】また、電子走査部2は、送信及び受信信号
の感度を調整する感度コントロール部13を備えてい
る。この感度コントロール部13の構成を図3に示す。
【0027】この感度コントロール部13は、フォーカ
スポイントF1 〜F4 に応じて感度を補正する感度補正
回路14と、この感度補正回路14からの感度補正デー
タdf と一つのレート単位の送受信感度補正データdr
とを加算する加算回路15と、この加算回路15から出
力される感度補正データ「df +dr 」,図示しない操
作パネル上でのオペレータによるボリューム操作により
設定されるSTCデータds ,により感度調整データ
(感度調整カーブ)を決定し、送受信部10に送って受
信信号の感度調整を行なうSTC制御回路16とを備え
ている。
【0028】感度補正回路14は、感度補正データ記憶
用メモリ17と、このメモリ17からのデータ読み出し
アドレスを指定するカウンタ18と、データ読み出しア
ドレス及びCPU6からのデータ書き込みアドレスのう
ち一つをセレクトする第1のセレクタ19と、メモリ1
7へ書き込まれる感度補正データ及びメモリ19から読
み出される感度補正データのうち一つをセレクトする第
2のセレクタ20とを備えている。
【0029】ここで、感度補正回路14による感度補正
データのメモリ17への書き込み、及びメモリ17から
の読み出しについて説明する。
【0030】感度補正データdf のメモリ17への書き
込みは、次のように行なわれる。まずCPU6は、メモ
リ7から感度補正データdf を読み出し、内部メモリに
一時保持する。そして、所定のアドレス(データ書き込
みアドレス)を設定してセレクタ19に送る。セレクタ
19は、データ書き込みの場合、CPU6からのアドレ
スデータを優先して選択し、このデータをメモリ17に
送る。
【0031】一方、アドレスの送信と平行してCPU6
は、内部メモリに保持していた感度補正データdf をセ
レクタ20に送る。セレクタ20は、データの書き込み
の場合、CPU6から送られるデータdf を優先して選
択し、メモリ17に送る。
【0032】こうしてメモリ17には、所定のデータ書
き込みアドレスに対応した記憶領域内に感度補正データ
f が記憶される。
【0033】また、感度補正データdf のメモリ17か
らの読み出しは、次のように行なわれる。カウンタ18
にCPU6から制御に応じてクロックパルス発生部8か
らクロックパルスDV が入力されると、カウンタ18は
所定のアドレス(データ読み出しアドレス)を指定して
セレクタ19に送る。セレクタ19は、データの読み出
しの場合、カウンタ18からのアドレスデータを優先し
て選択し、メモリ17に送る。
【0034】こうしてメモリ17にデータ読み出しアド
レスが入力され、そのアドレスに対応した領域に記憶さ
れた感度補正データdf が読み出される。この感度補正
データdf はセレクタ20に送られ、セレクタ20は、
データ読み出しの場合、メモリ17から送られるデータ
f を優先して選択し、加算回路15に送っている。こ
うしてクロックパルスDV が送られる毎にカウンタ18
によってデータ読み出しアドレスが指定され感度補正デ
ータdf が読み出される。なお、一回毎のレートにより
カウンタ18をクリアするために、カウンタ18のクリ
ア端子にレートパルスRA が入力するように設定してい
る。
【0035】このときの感度補正データdf により決定
される感度調整カーブの一例を図4に示す。
【0036】図4によれば、感度補正データdf による
カーブは、深さ方向の距離が近い方の感度が高く、深さ
方向の距離が遠くなるにしたがって感度を低くするよう
に設定されている。
【0037】一方、DSC3は、図示しないA/D変換
器と、TVモニタ5の画素に対応した記憶領域を有する
フレームメモリとを備え、入力されたBモード画像信号
をデジタルデータ(Bモード画像データ)に変換し、こ
のBモード画像データをCPU6の制御に応じてフレー
ムメモリの所定のアドレスに書き込む。そして、CPU
6の制御に応じてフレームメモリの所定アドレスに格納
されたデータを読み出す。読み出されたデータはD/A
変換器5を介してアナログ画像信号となり、TVモニタ
6上に画像表示される。
【0038】なお、クロックパルス発生部8、レートパ
ルス発生部9、送受信部10、及び遅延処理部11は本
発明の走査手段を形成し、また、遅延処理部11、感度
コントロール部13は本発明の受信処理手段を形成す
る。さらに、感度補正回路14は、本発明の感度補正機
構を形成する。
【0039】次に全体動作を述べる。なお、メモリ17
には、上述した手順で予め感度補正データdf が記憶さ
れているとする。
【0040】レートパルスRA によって超音波プローブ
1から超音波信号が生体の診断部位に放射され、この超
音波信号は、電子走査部2の送受信部10及び遅延処理
部11によって生体内を例えばリニア走査する。その結
果、生体内で反射されたエコー信号は、遅延処理部11
により、図2に示すように、フォーカスポイントF1〜
F4 ,口径D1 〜D4 により受信領域がSA 〜SD に設
定され、DVAF処理されている。
【0041】今、DVAF処理によって、連続してフォ
ーカスポイントをF1 からF4 に移動させた場合、CP
U6は、遅延処理部11にフォーカスポイントの移動に
応じて、口径Dを口径D1 からD4 に変える制御信号を
送ると共に、フォーカスポイントの切り換えの際にクロ
ックパルス発生部8にクロックパルスDV 1 〜DV 4
出力指令を送る。クロックパルス発生部8は、その指令
に基づいてクロックパルスDV 1 〜DV 4 を感度補正回
路14に送る。
【0042】感度補正回路14は、上述した処理を行な
っているので、クロックパルスDV 1 〜DV 4 が送られ
る毎に、カウンタ18によって指定されたアドレスの感
度補正データdf がメモリ17から読み出される。
【0043】このようにして、フォーカスポイントをF
1 からF4 連続して移動させた場合、感度コントロール
回路13から出力される通常の感度調整データ(dr
STCデータds )に感度補正データdf を加えること
ができる。
【0044】感度コントロール回路13から出力された
感度調整データは、送受信部10に送られる。送受信部
10は、その感度調整データに基づいて受信信号のゲイ
ン調整を行なう。
【0045】このとき、感度補正データdf による感度
補正カーブは、図4に示すように、DVAF処理により
得られる感度カーブにおける深さ方向の位置による感度
のずれを打ち消すようになっている。
【0046】この結果、図2に示すように、フォーカス
ポイントが近く実際の受信感度が低い部分は、感度を上
げるように受信信号のゲインを調整することができ、ま
た、フォーカスポイントが遠くなるにしたがって感度を
下げていくようにゲインを調整して感度を補正すること
ができる。したがって、受信領域の違いによる受信感度
の差を補正することができるため、TVモニタ5に表示
される画像は均一な明るさの画像になる。
【0047】また、DVAF処理により生じる感度のず
れの補正がなされているため、STC制御回路におい
て、その感度のずれを加味した感度調整をする必要がな
くなる。その結果オペレータのボリューム操作が減り、
オペレータの負担を軽減させることができる。
【0048】次に、第2実施例について説明する。第2
実施例の構成は第1実施例の構成と同様であり、第1実
施例と異なるのはその走査方式である。すなわち、第1
実施例では通常のリニア走査を行なったが、第2実施例
では、通常のリニア走査に加えて、CPU6からの制御
に基づく送受信部10の制御によって、超音波振動子の
駆動数を奇数グループ、偶数グループ毎に変えながら励
振していくことにより、1/2素子(エレメント)ピッ
チ間隔のラスタを発生させる走査方式である高密度スキ
ャン(odd/evenスキャン)を行なっている。
【0049】このodd/evenスキャンによるラス
タのうち、励振する振動子の数が奇数のラスタはodd
ラスタ,励振する振動子の数が偶数のラスタはeven
ラスタと呼ばれる。このoddラスタとevenラスタ
とは励振する振動子の数が一つ異なる。したがって、そ
れぞれの感度も異なっている。
【0050】今、oddラスタの励振する振動子の数を
n(n=1、3、…、2k−1)、evenラスタの励
振する振動子の数をn+1とした場合、受信感度は、図
5に示すようにevenラスタ>oddラスタである。
したがって、上述した手順でメモリ17内に、oddラ
スタの感度をevenラスタの感度より上げるようなe
ven/oddラスタ感度補正データを記憶させてお
く。
【0051】そして、evenラスタ、oddラスタの
違いに応じてメモリ17からeven/oddラスタ感
度補正データを呼び出し、このデータを上述した感度補
正用データdf に加えて新たな感度補正用データdf
とすることによって、図5に示すように、evenラス
タ、oddラスタによる受信感度の差を補正することが
できる。したがって、TVモニタ5に表示される画像は
均一な明るさの画像になる。
【0052】なお、第1及び第2実施例では、STC制
御回路による感度調整に加えて、DVAF処理による感
度補正回路を備えたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、STC制御回路を用いずにDVAF
処理による感度補正回路だけを用いて感度調整を行なっ
てもよい。
【0053】また、第1及び第2実施例では、超音波信
号の走査としてリニア走査を用いたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、セクタ走査、コンベックス走
査等を用いても良い。
【0054】さらに、第1及び第2実施例では、DVA
F処理のフォーカスポイントを4段としたが、本発明は
これに限定されるものではなく、3段、5段等適宜に設
定してもよい。
【0055】さらにまた、第1及び第2実施例では、感
度補正データによるカーブを図4に示したものとした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、DVAF
処理による感度のずれを補正するような感度補正データ
によるカーブであればよい。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る超音波診
断装置によれば、受信可変口径フォーカス処理を行なっ
て、生体からの受信信号を異なる深さ方向の位置でフォ
ーカスさせて受信している場合、感度補正機構により異
なる深さ方向の位置に対応した感度のずれを補正してい
る。したがって、感度のずれから生じる明るさの不均一
性の無い安定した画像を得ることができる。
【0057】また、例えばodd/evenスキャン等
の、異なる振動子の駆動数を順番に変えて励振する高密
度スキャンを行なった場合、感度補正機構により励振す
る振動子の数の違いによる感度のずれを補正している。
したがって、感度のずれから生じる明るさの不均一性の
無い安定した画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波診断装置の第1実施例の構
成を示すブロック図。
【図2】第1実施例での受信ダイナミックフォーカスに
おける受信領域、そのフォーカス時の受信感度、及びそ
のフォーカス時のゲイン補正を示す図。
【図3】第1実施例における感度コントロール部の構成
を示すブロック図。
【図4】第1実施例における感度補正用データによるカ
ーブ、及びSTCデータによるカーブを示すグラフ。
【図5】oddラスタとevenラスタとによる受信感
度、及びoddラスタとevenラスタへのゲイン補正
を示す図。
【図6】リニア走査を説明する図。
【図7】高密度スキャンを説明する図。
【図8】受信ダイナミックフォーカス(4段)を説明す
る図。
【図9】4段のDVAF処理をした場合の従来のモニタ
上の画面。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 電子走査部 3 DSC 4 D/A変換器 5 TVモニタ 6 CPU 7 メモリ 8 クロックパルス発生部 9 レートパルス発生部 10 メモリ 11 遅延処理部 12 検波部 13 感度コントロール部 14 感度補正回路 15 加算回路 16 STC制御回路 17 メモリ 18 カウンタ 19 セレクタ 20 セレクタ df 感度補正データ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の超音波振動子を有する超音波プ
    ローブと、前記超音波振動子を駆動させて生体内で超音
    波信号を走査し、その生体内の深さ方向からのエコー信
    号を得る走査手段と、前記エコー信号に前記深さ方向の
    位置に応じた可変口径フォーカス処理をかける受信処理
    手段とを有する超音波診断装置において、前記深さ方向
    の位置に応じて受信感度を補正する感度補正機構を前記
    信号処理手段に備えたことを特徴とする超音波診断装
    置。
  2. 【請求項2】 複数個の超音波振動子を有する超音波プ
    ローブと、前記超音波振動子を駆動させて生体内で超音
    波信号を走査し、その生体内の深さ方向からのエコー信
    号を得る走査手段と、前記エコー信号を処理する受信処
    理手段とを備え、前記走査手段は、前記超音波振動子の
    駆動毎に当該超音波振動子の駆動数を順番に変えて励振
    する高密度スキャン機構を備えた超音波診断装置におい
    て、前記励振する超音波振動子の数に応じて受信感度を
    補正する感度補正機構を前記信号処理手段に備えたこと
    を特徴とする超音波診断装置。
JP5250588A 1993-10-06 1993-10-06 超音波診断装置 Pending JPH07100134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5250588A JPH07100134A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5250588A JPH07100134A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 超音波診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07100134A true JPH07100134A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17210127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5250588A Pending JPH07100134A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07100134A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261889A (ja) * 2008-08-06 2008-10-30 Jfe Steel Kk 超音波による内部欠陥の映像化方法、及び、装置
JP2009022656A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Aloka Co Ltd 超音波診断装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009022656A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2008261889A (ja) * 2008-08-06 2008-10-30 Jfe Steel Kk 超音波による内部欠陥の映像化方法、及び、装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100749973B1 (ko) Prf 조절 방법 및 장치, 및 초음파 촬상 장치
US4541435A (en) Ultrasonic imaging apparatus
KR100914572B1 (ko) 초음파 촬영 장치
JP2005087576A (ja) 超音波送受信装置
JP2856178B2 (ja) 水中画像ソーナー
JPS6215216B2 (ja)
US4665924A (en) Ultrasonic imaging apparatus
JPH08317924A (ja) 電子走査式超音波診断装置
JP3482361B2 (ja) 超音波診断装置
JP5810631B2 (ja) 超音波診断装置
JPH07100134A (ja) 超音波診断装置
JPH06114056A (ja) 超音波診断装置
JP2000005173A (ja) 超音波撮像方法および装置
JPS60168440A (ja) 超音波診断装置
JPS6145791B2 (ja)
JP4527999B2 (ja) 超音波診断装置
JPH04152939A (ja) 超音波診断装置
JP2001212140A (ja) 超音波診断装置
JP3752365B2 (ja) 超音波撮像装置
JPH02228952A (ja) 超音波診断装置
JPS62170233A (ja) トランスジユ−サの励振駆動方法
US10932759B2 (en) Ultrasound diagnostic apparatus and data processing method
JPH0565821B2 (ja)
JPH03162843A (ja) 超音波診断装置
JPS6227823B2 (ja)