JPH07100079A

JPH07100079A - トイレット・ペーパー

Info

Publication number: JPH07100079A
Application number: JP5282955A
Authority: JP
Inventors: Ikuo Kogure; 育夫木暮
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-10-07
Filing date: 1993-10-07
Publication date: 1995-04-18

Abstract

(57)【要約】【目的】少ない原材料で同じ機能を奏し、使い勝手が
よい。【構成】トイレット・ペーパー１の中央の一定領域に
肉厚部４を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はトイレット・ペーパーの
改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】トイレット・ペーパーは、一般的に形状
が方形で単葉のもの（以下塵紙と称する）と帯状のもの
をロールに巻いたもの（以下トイレット・ロールと称す
る）とに大別される。塵紙は適当枚数を取り、トイレッ
ト・ロールは通常一定間隔毎に入れてあるミシン目で切
り離すか、ミシン目が無い場合には必要な長さ手繰り出
して適当な手段で切り離して使用する。従って塵紙もト
イレット・ロールも使用するときには大体全体的に方形
で同じ大きさでが均一な厚さのものを、そのままかある
いはそれを適当に折り畳むなり何枚も重ねるなりして使
用する。いずれにしても、使用するときのトイレット・
ペーパーは全体が同じ厚さである。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、その
ように全体が同じ厚さでもって使用する場合は、実際の
使用に直接役立つ部分は中央の一部分だけであり、周辺
部は間接的に役立つに過ぎない。勿論周辺部は必要であ
るが、直接に使用に役立つ中央部と同じ厚さである必要
はない。従って、従来のトイレット・ペーパーは、無駄
にする部分が多く、不経済であり、資源利用の意味でも
問題がある。また使用時に必要な厚さとするために、塵
紙ではそれだけの枚数を一時に使用する場合のほか、そ
れより少ない枚数を折り重ねたり、トイレット・ロール
では例えば長く手繰り出して折り重ねる作業をしなけれ
ばならず、その作業も何回も繰り返すことが多いので、
かなり煩わしい。本発明は無駄にする部分の少ない経済
的で使い勝手のよい便利なトイレット・ペーパーを提供
しようとするものである。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明におけるトイレット・ペーパーは中央部分
を厚くする。

【０００５】

【作用】予め厚くしてある中央部が実際の使用に直接役
立ち、薄い周辺部は間接的に役立つ。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１は本発明を適用したトイレット・ロールを示し、図２
は図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。図において１はト
イレット・ロール、２はベースとなるペーパー、３はベ
ース・ペーパー２に設けた切り離し用ミシン目である。
この実施態様のトイレット・ロールでは、幅を１１２ｍ
ｍとし、ミシン目は、トイレット・ロールの幅とほぼ同
じ間隔で入れてある。図２からよく分かるように、ベー
ス・ペーパー２は２枚重ねで、その中央部に、ほぼ円形
に肉厚部４が形成してある。肉厚部４の直径は約３．７
ｍｍで、肉厚部４はベース・ペーパー２と同じペーパー
を同じ形状にして４枚重ねてある。従って、実際に使用
に役立つ中央の肉厚部４は６枚重ねとなる。

【０００７】この実施態様では円形の肉厚部４の面積は
ベース・ペーパー２の面積の約３４％である。従って、
この実施態様のトイレット・ロールの１ミシン目単位と
同じ厚さとして使用するためには、従来の２枚重ねのト
イレット・ロールでは３ミシン目単位が必要となり、そ
の場合の両者のペーパー使用量を比較すると、従来のト
イレット・ロールに対してこの実施態様のトイレット・
ロールは約５６％であり、約４４％のペーパー材料が節
約できる。ベース・ペーパーと肉厚部の面積比は、上記
実施態様以外に適宜自由に選択することができる。上記
の実施態様では、ベース・ペーパーは２枚重ねである
が、勿論シングルでもよいし、必要により３枚重ね以上
であってもよい。更に肉厚部の厚さは上記に特定される
ものではなく、より厚く或いはより薄くすることができ
る。

【０００８】また肉厚部の形状は、上記の実施態様では
ほぼ円形であるが、ベース・ペーパーの形状などとの関
係でもって、図３に示すように長方形であってもよい
し、図４に示すように楕円形であってもよいし、その他
適宜の形状とすることができる。さらにまた、肉厚部
は、上記の実施態様では４枚すべてが同じ形状である
が、例えば図５に示すように、ベース・ペーパー側の２
枚を大きく、その外側の２枚を小さくしてもよい。また
その逆であってもよい。さらに、上記の実施態様では、
肉厚部４はベース・ペーパーの片側に肉厚部とするため
の別のペーパーを重ねてあるが、図６に示すように、ベ
ース・ペーパーの両側に肉厚部とするためのペーパーを
重ねて肉厚部を形成してもよいし、ベース・ペーパーが
２層以上の場合には、図７に示すように、ベース・ペー
パーの間に肉厚部とするための部材をサンドイッチ状に
挟み込んで肉厚部を形成してもよい。

【０００９】また、上記の実施態様では肉厚部をベース
・ペーパーと同じ素材を用いているが、ベース・ペーパ
ーと肉厚部の素材は異なってもよいことは勿論である。
さらにまた、肉厚部はベース・ペーパーの該当部分を一
体的な肉厚構造としてもよい。上記の実施態様はトイレ
ット・ロールに適用した例であるが、方形単葉の所謂塵
紙であっても全て同様の構成とし、同様の作用効果を得
ることができる。さらに、トイレット・ペーパーと同様
に重ね合わせて使用するか、単葉でも比較的厚手のも
の、例えばペーパー・タオルなどに本発明を適用したも
のも本発明の範囲に含まれる。

【００１０】

【効果】本発明は上記のように構成されているので、使
用材料を大幅に、場合によっては５０％程度にも節約す
ることができる。また、全体として厚さは不均一である
が、肉厚部は直接使用に役立ち、その周辺のより薄い部
分は間接的に役立って、全体としてトイレット・ペーパ
ーとして何の不足もなく使用されることが出来、使い勝
手がよいばかりではなく、天然資源の節約、コストの低
減など、優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるトイレット・ロールの斜視図であ
る。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】本発明による塵紙の平面図である。

【図４】本発明による別の実施態様のトイレット・ペー
パーの平面図である。

【図５】本発明によるトイレット・ペーパーの中央縦断
面図である。

【図６】本発明による図５とは別の実施態様のトイレッ
ト・ペーパーの中央縦断面図である。

【図７】本発明によるトイレット・ペーパーの、図５及
び図６とはさらに別の実施態様の中央縦断面図である。

【符合の説明】

１トイレット・ロール２ベース・ペーパー３ミシン目４肉厚部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】中央部一定部分を肉厚にしたことを特徴
とするトイレット・ペーパー。
【請求項２】ベース・ペーパーの片側を厚くすること
により肉厚部を形成した請求項１のトイレット・ペーパ
ー。
【請求項３】ベース・ペーパーの両側を厚くすること
により肉厚部を形成した請求項１のトイレット・ペーパ
ー。
【請求項４】ベース・ペーパーを少なくとも２枚重ね
とし、ベース・ペーパーの間に肉厚とする素材をサンド
イッチ状に挟み込んで肉厚部を形成した請求項１のトイ
レット・ペーパー。
【請求項５】肉厚部をベース・ペーパーと同じ素材を
重ね合わせて形成した請求項１、２、３または４のトイ
レット・ペーパー。
【請求項６】肉厚部の形状がベース・ペーパーから外
側に向かって順次小さくなる請求項２または３のトイレ
ット・ペーパー。
【請求項７】肉厚部の形状がベース・ペーパーから外
側に向かって順次大きくなる請求項２または３のトイレ
ット・ペーパー。
【請求項８】肉厚部の形状がほぼ楕円形である請求項
１乃至７のいずれかのトイレット・ペーパー。
【請求項９】肉厚部の形状がほぼ円形である請求項１
乃至７のいずれかのトイレット・ペーパー。
【請求項１０】肉厚部の形状が方形である請求項１乃
至７のいずれかのトイレット・ペーパー。