JPH0699947B2 - 土木・建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

土木・建設機械の油圧駆動装置

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JPH0699947B2
JPH0699947B2 JP25781589A JP25781589A JPH0699947B2 JP H0699947 B2 JPH0699947 B2 JP H0699947B2 JP 25781589 A JP25781589 A JP 25781589A JP 25781589 A JP25781589 A JP 25781589A JP H0699947 B2 JPH0699947 B2 JP H0699947B2
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hydraulic
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time
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浩二 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油圧シヨベル等の土木・建設機械の油圧駆動装
置に係り、特に回路圧力の最大値を変更することが可能
な油圧駆動装置に関する。
[従来の技術] 第15図はこの種の従来の土木・建設機械の油圧駆動装置
の一例を示す回路図で、例えば油圧シヨベルに備えられ
るものである。油圧シヨベル等にあつては、通常の比較
的低い回路圧力において行なわれる土砂の掘削作業など
の他に、岩石の掘削作業やクレーン作業のために一時的
に回路圧力の最大値を大きくすることが行なわれる。同
第15図に示すように従来技術は、原動機1と、この原動
機1によつて駆動する主油圧ポンプ2及びパイロツトポ
ンプ3と、タンク9と、主油圧ポンプ2から吐出される
圧油によつて駆動する油圧シリンダ8と、この油圧シリ
ンダ8に供給される圧油の流れを制御する方向切換弁7
と、この方向切換弁7の駆動を制御する操作装置10を備
えている。またパイロツト圧を規定するパイロツトリリ
ーフ弁6と、回路の低圧時の当該回路圧力の最大値を制
御し電磁比例減圧弁12を介して与えられるパイロツトポ
ンプ3のパイロツト圧により作動を停止する低圧リリー
フ弁4と、回路の高圧時の当該回路圧力の最大値を制御
する高圧リリーフ弁5とを備えている。さらに電源11
と、この電源11と電磁比例減圧弁12の駆動部間に配置さ
れるスイツチ13とを備えている。
上記したパイロツトポンプ3,パイロツトリリーフ弁6,電
磁比例減圧弁12,低圧リリーフ弁4、及び高圧リリーフ
弁5によつて、回路圧力の最大値を比較的低圧である第
1の圧力値と、この第1の圧力値よりも大きい第2の圧
力値の2段階に切換える回路圧力変更手段が構成されて
おり、上記した電源11とスイツチ13とにより、上述した
回路圧力変更手段を作動させる信号を発生させる信号発
生装置が構成されている。
この従来の技術では、例えば土砂の掘削等の通常の比較
的低い回路圧力で足る作業時にはスイツチ13を開放状態
に保つことにより電磁比例減圧弁12は同第15図に示す下
段位置となり、したがつて低圧リリーフ弁4の駆動部に
パイロツト圧が導かれることがないので当該低圧リリー
フ弁4が作動し、回路圧力の最大値はこの低圧リリーフ
弁4で規定される比較的低い圧力すなわち前述の第1の
圧力値に保持され、この圧力が油圧シリンダ8に供給さ
れ、所望のそれほど大きな力を要さない土砂の掘削作業
等を行なうことができる。また、特別に大きな力を要す
る岩石の掘削等の作業時にはスイツチ13を閉じることに
より電磁比例減圧弁12が駆動して上段位置に切換えら
れ、これによりパイロツトポンプ3のパイロツト圧が電
磁比例減圧弁12を介して低圧リリーフ弁4の駆動部に与
えられ、当該低圧リリーフ弁4の作動が停止し、回路力
の最大値は高圧リリーフ弁5で規定される高い圧力すな
わち前述の第2の圧力値に保持され、油圧シリンダ8に
高圧を供給でき、この油圧シリンダ8を介して所望の大
きな力を要する岩石の掘削等を行なうことができる。
[発明が解決しようとする課題] 上記した従来技術にあつて、当該油圧駆動装置の耐用期
間は上記した高圧による作業がしばしば実施されること
を考慮して数年程度であるが、この耐用期間に相当する
仕事量を既に実施していた場合、上記の高圧による作業
が繰り返されると配管,方向切換弁7,油圧シリンダ8等
の各種の油圧機器に継続的な大きな内圧が与えられ、あ
るいは低圧から高圧に急変する内圧が与えられ、またブ
ーム,アーム,バケツト等のフロント部材の作動による
作業時に当該フロント部材に大きな負荷がかかり、これ
らにより油圧機器やフロント部材などの破損を生ずる懸
念があり、作業の安全保護の点で問題である。
本発明は上記した従来技術における実情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、高圧による作業に伴う油圧機器
やフロント部材の破損の発生を極力抑えることができる
土木・建設機械の油圧駆動装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するために、本出願の第1の発明ないし
第6の発明は以下のように構成してある。
[第1の発明] 原動機と、この原動機によつて駆動される油圧ポンプ
と、この油圧ポンプから吐出される圧油によつて駆動す
る油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記油圧シリン
ダに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、上
記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給される回路圧
力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手段と、この
回路圧力変更手段を作動させる信号を発生させる信号発
生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動装置におい
て、当該油圧駆動装置の耐用期間に相応する上記信号発
生装置の想定される作動時間を予め限界時間として記憶
する記憶部と、上記信号発生装置の現実の作動時間を加
算して累積時間を求めるとともに、この累積時間が上記
限界時間よりも長いかどうか判別する演算部とを有し、
この演算部で累積時間が限界時間よりも長くなつたと判
別されたときに上記回路圧力変更手段による回路圧力の
最大値の変更制御を停止させる制御装置を備えた構成に
してある。
[第2の発明] 原動機と、この原動機によつて駆動される油圧ポンプ
と、この油圧ポンプから吐出される圧油によつて駆動す
る油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記油圧シリン
ダに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、上
記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給される回路圧
力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手段と、この
回路圧力変更手段を作動させる信号を発生させる信号発
生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動装置におい
て、当該油圧駆動装置の耐用期間に相応する上記信号発
生装置の想定される作動回数を予め限界回数として記憶
する記憶部と、上記信号発生装置の現実の作動回数を加
算して累積回数を求めるとともに、この累積回数が上記
限界回数よりも多いかどうか判別する演算部とを有し、
この演算部で累積回数が限界回数よりも多くなつたと判
別されたときに上記回路圧力変更手段による回路圧力の
最大値の変更制御を停止させる制御装置を備えた構成に
してある。
[第3の発明] 原動機と、この原動機によつて駆動される油圧ポンプ
と、この油圧ポンプから吐出される圧油によつて駆動す
る油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記油圧シリン
ダに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、上
記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給される回路圧
力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手段と、この
回路圧力変更手段を作動させる信号を発生させる信号発
生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動装置におい
て、回路圧力を検出する圧力検出手段を設けるととも
に、当該油圧駆動装置の耐用期間に相応する上記信号発
生装置の想定される作動時間を予め限界時間として記憶
し、所定の大きな力を要する作業に際して生じうると想
定される回路圧力を予め所定圧力として記憶する記憶部
と、上記圧力検出手段によつて検出された検出圧力が上
記所定圧力よりも大きいかどうか判別し、大きい場合に
のみ上記信号発生装置の現実の作動時間を加算して累積
時間を求め、この累積時間が上記限界時間よりも長いか
どうか判別する演算部とを有し、この演算部で累積時間
が限界時間よりも長くなつたと判別されたときに上記回
路圧力変更手段による回路圧力の最大値の変更制御を停
止させる制御装置を備えた構成にしてある。
[第4の発明] 原動機と、この原動機によつて駆動される油圧ポンプ
と、この油圧ポンプから吐出される圧油によつて駆動す
る油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記油圧シリン
ダに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、上
記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給される回路圧
力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手段と、この
回路圧力変更手段を作動させる信号を発生させる信号発
生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動装置におい
て、回路圧力を検出する圧力検出手段を設けるととも
に、当該駆動装置の耐用期間に相応する上記信号発生装
置の想定される作動回数を予め限界回数として記憶し、
所定の大きな力を要する作業に際して生じうると想定さ
れる回路圧力を予め所定圧力として記憶する記憶部と、
上記圧力検出手段によつて検出された検出圧力が上記所
定圧力よりも大きいかどうか判別し、大きい場合にのみ
上記信号発生装置の現実の作動回数を加算して累積回数
を求め、この累積回数が上記限界回数よりも多いかどう
か判別する演算部とを有し、この演算部で累積回数が限
界回数よりも多くなつたと判別されたときに上記回路圧
力変更手段による回路圧力の最大値の変更制御を停止さ
せる制御装置を備えた構成にしてある。
[第5の発明] 原動機と、この原動機によつて駆動される油圧ポンプ
と、この油圧ポンプから吐出される圧油によつて駆動す
る油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記油圧シリン
ダに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、上
記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給される回路圧
力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手段と、この
回路圧力変更手段を作動させる信号を発生させる信号発
生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動装置におい
て、上記信号発生装置の作動開始を判別し、当該信号発
生装置が作動を開始したときから所定時間の間に回路圧
力の最大値が徐々に増加するように上記回路圧力変更手
段を制御する制御装置を備えた構成にしてある。
[第6の発明] 上記した第5の発明の構成に加えて、信号発生装置の作
動終了を判別し、当該信号発生装置が作動を終了したと
きから所定時間の間に回路圧力の最大値が徐々に減小す
るように回路圧力変更手段を制御する制御装置を備えた
構成にしてある。
[作用] 上述した第1の発明ないし第6の発明の各作用は以下の
とおりである。
[第1の発明の作用] 制御装置の演算部において行なわれる信号発生装置の現
実の作動時間を加算した累積時間が記憶部に予め記憶さ
れた限界時間よりも長いかどうかの判別の結果、累積時
間が限界時間よりも長いと判別されたときには、この制
御装置の制御により回路圧力変更手段は回路圧力の最大
値の変更制御すなわち最大値を大きくする変更制御を停
止するように作動し、これにより仮に大きな力を要する
高圧による作業が意図されたとしても回路圧力は、その
最大値の小さい比較的低い圧力に保持され、この比較的
低い圧力が油圧シリンダに供給可能になり、それほど大
きな力を要さない作業は実施できるものの、上述した大
きな力を要する作業の実施は阻止され、これに伴つて油
圧機器やフロント部材の破損の発生が極力抑えられる。
なお、上述した演算部において行なわれる判別において
累積時間が限界時間よりも短いと判別されたときには、
圧力変更手段の変更制御の停止は行なわれず、これによ
り高圧による作業が意図されたときには、回路圧力はそ
の最大値が大きく変更制御されて大きな圧力となり、こ
の大きな圧力が油圧シリンダに供給可能となつて油圧機
器やフロント部材の破損の発生の懸念なく大きな力を要
する作業をも実施することができる。
[第2の発明の作用] 制御装置の演算部において行なわれる信号発生装置の現
実の作動回数を加算した累積回数が記憶部に予め記憶さ
れた限界回数よりも多いかどうかの判別の結果、累積回
数が限界回数よりも多いと判別されたときには、この制
御装置の制御により回路圧力変更手段は回路圧力の最大
値の変更制御すなわち最大値を大きくする変更制御を停
止するように作動し、これにより仮に大きな力を要する
高圧による作業が意図されたとしても回路圧力は、その
最大値の小さい比較的低い圧力に保持され、この比較的
低い圧力が油圧シリンダに供給可能になり、それほど大
きな力を要さない作業は実施できるものの、上述した大
きな力を要する作業の実施は阻止され、これに伴つて油
圧機器やフロント部材の破損の発生が極力抑えられる。
なお、上述した演算部において行なわれる判別において
累積回数が限界回数よりも短いと判別されたときには、
回路圧力変更手段の変更制御の停止は行なわれず、これ
により高圧による作業が意図されたときには回路圧力
は、その最大値が大きく変動制御されて大きな圧力とな
り、その大きな圧力が油圧シリンダに供給可能となつて
油圧機器やフロント部材の破損の発生の懸念なく大きな
力を要する作業も実施することができる。
[第3の発明の作用] 制御装置の演算部において行なわれる検出圧力が、所定
の大きな力を要する作業に対応して記憶部に予め記憶さ
れた所定圧力よりも大きいかどうかの判別の結果、大き
いと判別された場合には信号発生装置の現実の作動時間
を加算した累積時間が、記憶部に予め記憶された限界時
間よりも長いかどうかの判別が当該演算部で行なわれ、
その判別の結果、累積時間が限界時間よりも長いと判別
されたときには、この制御装置の制御により回路圧力変
更手段は回路圧力の最大値の変更制御すなわち最大値を
大きくする変更制御を停止するように作動し、これによ
り仮に大きな力を要する高圧による作業が意図されたと
しても、回路圧力はその最大値の小さい比較的低い圧力
に保持され、この比較的低い圧力が油圧シリンダに供給
可能になり、それほど大きな力を要さない作業は実施で
きるものの、上述した大きな力を要する作業の実施は阻
止され、これに伴つて油圧機器やフロント部材の破損の
発生が極力抑えられる。なお、上記した演算部において
行なわれる判別において、累積時間が限界時間よりも短
いと判別されたときには、回路圧力変更手段の変更制御
の停止は行なわれず、これにより高圧による作業が意図
されたときには回路圧力はその最大値が大きく変更制御
されて大きな圧力となりこの大きな圧力が油圧シリンダ
に供給可能となつて油圧機器やフロント部材の破損の発
生の懸念なく大きな力を要する作業をも実施することが
できる。
[第4の発明の作用] 制御装置の演算部において行なわれる検出圧力が、所定
の大きな力を要する作業に対応して記憶部に予め記憶さ
れた所定圧力よりも大きいかどうかの判別の結果、大き
い場合には信号発生装置の現実の作動回数を加算した累
積回数が、記憶部に予め記憶された限界回数よりも多い
かどうかの判別が当該演算部で行なわれ、その判別の結
果、累積回数が限界回数よりも多いと判別されたときに
は、この制御装置の制御により回路圧力変更手段は回路
圧力の最大値の変更制御すなわち最大値を大きくする変
更制御を停止するように作動し、これにより仮に大きな
力を要する高圧による作業が意図されたとしても、回路
圧力はその最大値の小さい比較的低い圧力に保持され、
この比較的低い圧力が油圧シリンダに供給可能になり、
それほど大きな力を要さない作業は実施できるものの、
上述した大きな力を要する作業の実施は阻止され、これ
に伴つて油圧機器やフロント部材の破損の発生が極力抑
えられる。なお、上記した演算部において行なわれる判
別において累積回数が限界回数よりも短いと判別された
ときには、回路圧力変更手段の変更制御の停止は行なわ
れず、これにより高圧による作業が意図されたときに
は、回路圧力はその最大値が大きく変動制御されて大き
な圧力となり、この大きな圧力が油圧シリンダに供給可
能となつて油圧機器やフロント部材の破損の発生の懸念
なく大きな力を要する作業をも実現させることができ
る。
[第5の発明の作用] 制御装置の演算部において信号発生装置が作動を開始し
たと判別されたときには、この制御装置の制御により回
路圧力変更手段は所定時間の間に回路圧力の最大値が徐
々に増加するように作動し、これにより仮に大きな力を
要する高圧による作業が意図されたとしてもその回路圧
力の最大値は低圧のときの最大値から高圧のときの最大
値まで徐々に変化し、すなわち回路圧力の急変が抑えら
れ、したがつてこの低圧から高圧への変更制御に伴うフ
ロント部材の破損の発生が極力抑えられる。
[第6の発明の作用] 上記した第5の発明の作用に加えて、制御装置の演算部
において信号発生装置が作動を終了したと判別されたと
きには、この制御装置の制御により回路圧力変更手段は
所定時間の間に回路圧力の最大値が徐々に減小するよう
に作動し、回路圧力の最大値が高圧から低圧に変化する
ときも当該回路圧力の急変が抑えられ、より円滑な操作
を実現できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
第1図及び第2図は本出願の第1の発明を含む第1の実
施例を示す図で、第1図は全体構成を示す回路図、第2
図は第1図に示す回路に備えられる説明装置における処
理の手順を示すフローチヤートである。
この第1図に示す第1の実施例は例えば油圧シヨベルに
備えられるもので、前述した第15図に示す従来の油圧駆
動装置におけるのと同等のものを備えている。すなわ
ち、原動機1と、この原動機1によつて駆動する主油圧
ポンプ2及びパイロツトポンプ3と、タンク9と、主油
圧ポンプ2から吐出される圧油によつて駆動する油圧シ
リンダ8と、主油圧ポンプ2から油圧シリンダ8に供給
される圧油の流れを制御する方向切換弁7と、この方向
切換弁7の駆動を制御する操作装置10と、パイロツトポ
ンプ3のパイロツト圧を規定するパイロツトリリーフ弁
6と、上記したパイロツトポンプ3に連絡した電磁比例
減圧弁12と、回路の低圧時の最大圧力を制御し電磁比例
減圧弁12を介して与えられるパイロツトポンプ3のパイ
ロツト圧により作動を停止する低圧リリーフ弁4と、回
路の高圧時の最大圧力を制御する高圧リリーフ弁5とを
備えている。また、上記したパイロツトポンプ3,パイロ
ツトリリーフ弁6,電磁比例減圧弁12,低圧リリーフ弁4,
及び高圧リリーフ弁5が、回路圧力の最大値を比較的低
圧である第1の圧力値すなわち低圧リリーフ弁4の設定
圧と、該第1の圧力値よりも大きい第2の圧力値すなわ
ち高圧リリーフ弁5の設定圧の2段階に変更制御可能な
回路圧力変更手段を構成している。
そして、この第1の実施例は、岩石の掘削等の特別な高
圧による作業等が意図されたときに用いられ、上述した
第2の圧力値を指令する指令信号Esを出力する信号発生
装置17、及び電源11と、これらの信号発生装置17及び電
源11に接続されるとともに電磁比例減圧弁12の駆動部に
接続され、指令信号Esを入力する入力部,記憶部,判
別,演算機能を有する演算部、ならびに電磁比例減圧弁
12に対する信号値Evを有する駆動信号を出力する制御装
置16を備えている。この制御装置16の記憶部には、試験
的あるいは経験的に考えられる当該油圧駆動装置の耐用
期間例えば数年程度に相応する上述の信号発生装置17の
想定される作動時間を予め限界時間Tmaxとして記憶させ
てあり、当該制御装置16の演算部は、信号発生装置17の
現実の作動時間を加算して累積時間Tsを求めるととも
に、累積時間Tsが限界時間Tmaxよりも長いかどうか判別
する機能を有している。
このように構成した第1の実施例にあつては、第2図に
示す手順にしたがつて処理が行なわれる。すなわち、仮
に岩石の掘削等の特別な高圧による作業が意図され信号
発生装置17が操作されたとすると、制御装置16の入力部
にこの指令信号Esが入力される。そして、その演算部が
同第2図の手順S1に示すように信号発生装置17からの指
令信号Esが入力されているかどうか判別される。今は、
この指令信号Esが入力されているので手順S2に移る。こ
の手順S2では、当該油圧駆動装置の耐用期間に相応する
信号発生装置17の作動時間として記憶部に予め記憶され
る限界時間Tmaxが当該演算部に読み出され、信号発生装
置17の現実の作動時間を加算して得られる累積時間Tsが
限界時間Tmaxよりも長いかどうか判別される。この手順
S2の判別の結果、短いと判別されたときには手順S3に移
る。この手順S3では、今までの信号発生装置17の現実の
作動時間の累積時間Tsに1を加算して新たな作動時間の
累積時間Tsを求める演算が行なわれ、手順S4に移る。こ
の手順S4では、制御装置16の出力部から電磁比例減圧弁
12を第1図の上段位置に切換える駆動信号が当該電磁比
例減圧弁12の駆動部に出力される。これにより、第1図
に示すパイロツトポンプ3と低圧リリーフ弁4の駆動部
とが連絡され、パイロツト圧が電磁比例減圧弁12を介し
て低圧リリーフ弁4の駆動部に与えられ、これに伴つて
低圧リリーフ弁4の作動が停止し、回路圧力の最大値は
大きい圧力である第2の圧力値、すなわち高圧リリーフ
弁5の設定圧に規定される。したがつて、操作装置10の
操作に伴う方向切換弁7の駆動により、主油圧ポンプ2
から大きな圧力が方向切換弁7を介して油圧シリンダ8
に供給され、この油圧シリンダ8の駆動によつて大きな
力を要する所望の岩石の掘削作業等を行なうことができ
る。
そして、上述した第2図の手順S1の判別で指令信号Esが
入力されていないと判別されたとき、及び上述した手順
S2の判別で累積時間Tsが限界時間Tmaxよりも長くなつた
と判別されたときは、手順S5に移り、制御装置16の出力
部から電磁比例減圧弁12に出力されていた駆動信号の出
力は停止される。これにより、第1図に示す電磁比例減
圧弁12は同図に示す下段位置に切換えられ、パイロツト
ポンプ3と低圧リリーフ弁4の駆動部との連絡が断た
れ、低圧リリーフ弁4が作動し、回路圧力の最大値は第
2の圧力値よりも小さい比較的低い圧力値である第1の
圧力値、すなわち低圧リリーフ弁4の設定圧に規定され
る。したがつて、主油圧ポンプ2から比較的小さな圧力
が方向切換弁7を介して油圧シリンダ8に供給され、こ
の油圧シリンダ8の駆動によつてそれほど大きな力を要
さない土砂の掘削作業等を行なうことができる。
この第1の実施例にあつては、上述のように累積時間Ts
が当該油圧駆動装置の耐用期間に相応する限界時間Tmax
よりも長くなつたと制御装置16の演算部で判別されたと
きには回路圧力の最大値は低圧リリーフ弁4の設定圧と
なり、低圧によるそれほど力を要さない作業の実施が可
能となるものの仮に高圧による大きな力を要する作業が
意図されていた場合には、この大きな力を要する作業は
実施することができず、これにより当該油圧駆動装置が
耐用期間の満了に至つていると考えられる場合の高圧に
よる油圧機器やフロント部材の破損の発生を極力抑える
ことができ、作業の安全保護に貢献する。
第3図は本出願の第2の発明を含む第2の実施例を示す
フローチヤートである。
この第2の実施例の外観的な構成は第1図に示す第1の
実施例と同等であるが、この第2の実施例では制御装置
16の構成が第1の実施例に示すものと異なつている。す
なわち、この第2の実施例では、制御装置16の記憶部に
は、試験的あるいは経験的に考えられる当該油圧駆動装
置の耐用期間例えば数年程度に相応する信号発生装置17
の想定される作動回数を予め限界回数Nmaxとして記憶さ
せてあり、当該制御装置16の演算部は、信号発生装置17
の現実の作動回数を加算して累積時間Nsを求めるととも
に、累積時間Nsが限界時間Nmaxよりも多いかどうか判別
する機能を有している。
このように構成した第2の実施例では、第3図に示す手
順にしたがつて処理が行なわれる。
この第3図に示す手順S11,12,13,14,15は前述した第1
の実施例の第2図に示す手順S1,2,3,4,5に対応し、すな
わち第3図の手順S11,14,15と第1の実施例の第2図の
手順S1,4,5とは同等であり、また、第1の実施例の手順
S2の累積時間Tsが限界時間Tmaxよりも長いかどうかの判
別の代りに、この第2の実施例では手順S12において累
積回数Nsが限界回数Nmaxよりも多いかどうかの判別を行
ない、また第1の実施例の手順S3の累積時間Tsを求める
演算の代りに、この第2の実施例では手順S13において
累積回数Nsを求める演算を行なうものである。この第2
の実施例では、手順S11で指令信号Esが入力されている
と判別された場合に手順S12において累積回数Nsが限界
回数Nmaxよりも多いかどうかの判別が行なわれ、その結
果、少ないと判別されたときには手順S13で信号発生装
置17の作動回数を加算して累積回数Nsを求め、手順S14
で電磁比例減圧弁12を駆動する信号を出力し、手順S11
の判別で信号発生装置17の指令信号Esが制御装置16に入
力されていないと判別されたとき、及び手順S12の判別
で累積回数Nsが限界回数Nmaxよりも多いと判別されたと
きには、手順S15において電磁比例減圧弁12の駆動を停
止する制御が行なわれる。
手順S14により電磁比例減圧弁12を駆動した場合の関連
動作、及び手順S15により電磁比例減圧弁12の駆動を停
止した場合の関連動作は前述した第1の実施例と同等で
ある。
このように構成した第2の実施例にあつても、累積回数
Nsが装置の耐用期間に相応する限界回数Nmaxよりも多く
なつたと制御装置16の演算部で判別されたときには、回
路圧力の最大値は第1の実施例におけるのと同様に低圧
リリーフ弁4の設定圧となり、低圧による作業は可能と
なるものの、高圧による作業はその指令があつたとして
も行なうことができず、これにより装置が耐用期間の満
了に至つていると考えられる場合の高圧による油圧機器
やフロント部材の破損の発生を極力抑えることができ、
作業の安全保護に貢献する。
第4図及び第5図は本出願の第3の発明を含む第3の実
施例を示す図で、第4図は全体構成を示す回路図、第5
図は第4図に示す回路に備えられる制御装置における処
理の手順を示すフローチヤートである。
この第3の実施例は、第4図に示すように、第1図に示
す回路の構成に加えて回路圧力を検出圧力Epとして出力
する圧力検出手段18を設けてあるとともに、制御装置16
の記憶部には、試験的あるいは経験的に考えられる当該
油圧駆動装置の耐用期間に相応する信号発生装置17の想
定される作動時間を予め限界時間Tmaxとして記憶させて
あり、また所定の大きな力を要する作業に際して生じう
ると想定される回路圧力を予め所定圧力Psとして記憶さ
せてある。そして、当該制御装置16の演算部は、圧力検
出手段18によつて検出された検出圧力Epが所定圧力Psよ
りも大きいかどうか判別する機能を有し、その結果、大
きいと判別されたときのみ信号発生装置17の現実の作動
時間を加算して累積時間Tsを演算し、この演算により得
られた累積時間Tsが上述の限界時間Tmaxよりも長くなつ
たかどうか判別する機能を有している。
このように構成した第3の実施例にあつては、第5図に
示す手順にしたがつて処理が行なわれる。すなわち、仮
に岩石の掘削等の特別な高圧による作業が意図されて信
号発生装置17が操作されたとすると、制御装置16の入力
部にこの指令信号Esが入力される。そして、その演算部
で同第5図の手順S21に示すように信号発生装置17から
の指令信号Esが入力されているかどうか判別される。今
は、この指令信号Esが入力されているので手順S22に移
る。この手順S22では、記憶部に予め記憶されている限
界時間Tmaxが当該演算部に読み出され、信号発生装置17
の現実の作動時間を加算して得られる累積時間Tsが限界
時間Tmaxよりも長いかどうか判別される。この手順S22
の判別の結果、短いと判別されたときには手順S23に移
る。この手順S23では、記憶部に予め記憶されている所
定圧力Psが当該演算部に読み出され、圧力検出手段18か
ら出力される検出圧力Epが所定圧力Psよりも大きいかど
うか判別される。この手順S23の判別において検出圧力E
pが所定圧力Psよりも大きいと判別されたときには手順S
24に移る。手順S24では今までの信号発生装置17の現実
の作動時間の累積時間Tsに1を加算して新たな作動時間
の累積時間Tsを求める演算が行なわれ、手順S25に移
る。この手順S25では制御装置16の出力部から電磁比例
減圧弁12の駆動部に出力される。なお、手順S23の判別
において検出圧力Epが所定圧力Psよりも小さいと判別さ
れたときは手順S24の演算すなわち作動時間の累積は行
なわれず手順S25に移る。また、上述した手順S21の判別
で指令信号Esが入力されていないと判別されたとき、及
び上述した手順S22の判別で累積時間Tsが限界時間Tmax
よりも長くなつたと判別されたときは手順S26に移り、
制御装置16の出力部から電磁比例減圧弁12に出力されて
いた駆動信号の出力は停止される。
上述した手順S25により電磁比例減圧弁12を駆動した場
合の関連動作、及び手順S26により電磁比例減圧弁12の
駆動を停止した場合の関連動作は前述した第1の実施例
と同等である。
このように構成した第3の実施例にあつては、信号発生
装置17によつて指令信号Esが出力され高圧による作業が
意図される場合であつても、現実の回路圧力が所定圧力
Psよりも小さい場合は累積のための作動時間には含め
ず、すなわち累積時間Tsは現実に所定圧力Psよりも高圧
になつた場合の作動時間の累積であり、一方、限界時間
Tmaxの設定に当り、当該油圧駆動装置の耐用期間に対応
する信号発生装置17の想定される作動時間を所定圧力Ps
以上の高圧による作業の作動時間であると考慮しておく
ことにより、信号発生装置17によつて指令信号Esが出力
されているにもかかわらず所定圧力Psより小さい圧力の
場合の作業に伴う作動時間による累積誤差が除かれ、よ
り高精度な判別が可能となり、したがつて実際には装置
寿命に至つていない場合の高圧による作業の阻止を招く
ことがなく、当該油圧駆動装置の能力を最大限に活用で
きて、しかも高圧による油圧機器やフロント部材の破損
の発生を極力抑えることができ、作業の安全保護に貢献
する。
第6図及び第7図は本出願の第4の発明を含む第4の実
施例を示す図で、第6図は制御装置における処理の手順
を示すフローチヤート、第7図は所定圧力Psの判別を説
明する図である。
この第4の実施例の外観的な構成は第4図に示す第3の
実施例と同等であるが、この第4の実施例では制御装置
16の構成が第3の実施例に示すものと異なつている。す
なわち、この第4の実施例では、説明装置16の記憶部に
は、試験的あるいは経験的に考えられる当該油圧駆動装
置の耐用期間に相応する信号発生装置17の想定される作
動回数を予め限界回数Nmaxとして記憶させてあり、また
所定の大きな力を要する作業に際して生じうると想定さ
れる回路圧力を予め所定圧力Psとして記憶させてある。
そして、当該制御装置16の演算部は、圧力検出手段18に
よつて検出された検出圧力Epが所定圧力Psよりも大きい
かどうか判別し、しかも前回の検出圧力Epが所定圧力Ps
よりも小さいかどうか判別し、前回の検出圧力Ep0が所
定圧力Psよりも小さく今回の検出圧力Epが所定圧力Psよ
りも大きいと判別されたときのみ信号発生装置17の現実
の作動回数を加算して累積回数Nsを演算し、この演算に
より得られる累積回数Nsが上述の限界回数Nmaxよりも多
くなつたかどうか判別する機能を有している。
このように構成した第4の実施例では、第6図に示す手
順にしたがつて処理が行なわれる。
この第6図に示す手順S31,32,33,34,35,36は前述した第
3の実施例の第5図に示す手順S21,22,23,24,25に対応
し、すなわち第6図の手順S31,33,35,36と第3の実施例
の手順S21,23,25,26とは同等であり、また、第3の実施
例の手順S22の累積時間Tsが限界時間Tmaxよりも長いか
どうかの判別の代りに、この第4の実施例では手順S32
において累積回数Nsが限界回数Nmaxよりも多いかどうか
の判別を行ない、また第3の実施例の手順S24の累積時
間Tsを求める演算の代りに、この第4の実施例では手順
S34において累積回数Nsを求める演算を行なうようにし
てあり、また特に第3の実施例と異なるのは、手順S33
と手順S34の間に手順S33aを設け、この手順S33aでは前
回の検出圧力Ep0が所定圧力Psよりも小さいかどうか演
算部で判別するようにしてある。
この第4の実施例では、手順S31で指令信号Esが入力さ
れていると判別された場合に手順S32において累積回数N
sが限界回数Nmaxよりも多いかどうかの判別が行なわ
れ、その結果、少ないと判別されたときには、手順S33
で圧力検出手段で検出された検出圧力Epが所定圧力Psよ
りも大きいかどうか判別され、その結果、大きいと判別
されたときには、手順S33aで前回の検出圧力Ep0が所定
圧力Psよりも小さいかどうか判別され、その結果、小さ
いと判別されたときは手順S34に移る。ここで、第7図
は上記の手順S33と手順S33aの判別を説明するもので、
同第7図の特性図は作業の実施すなわち当該油圧駆動装
置の駆動に際して時間tの経過に伴つて検出される検出
圧力Epの変化の一例を示している。同第7図中Psは前述
の所定圧力である。この第7図に示すように、検出圧力
Epの立上り時に所定圧力Psを超えた場合、すなわち手順
S33,33aの判別が満足された場合のみ作動回数を1回と
数えることにして第6図の手順S34に移る。この手順S34
では、信号発生装置17の作動回数を加算して累積回数Ns
を求め、手順S35に移る。手順S35では電磁比例減圧弁12
を駆動する信号が出力される。なお、上述した手順S33
の判別において検出圧力Epが所定圧力Psよりも小さいと
判別されたとき、及び上述した手順S33aの判別において
前回の検出圧力Ep0が所定圧力よりも大きいと判別され
たときは手順S34の演算、すなわち作動回数の累積は行
なわれず手順S35に移る。また、上述の手順S31の判別で
信号発生装置17の指令信号Esが制御装置16に入力されて
いないと判別されたとき、及び上述の手順S32の判別で
累積回数Nsが限界回数Nmaxよりも多くなつたと判別され
たときは手順S36に移り、制御装置16の出力部から電磁
比例減圧弁12に出力されていた駆動信号の出力は停止さ
れる。
上述した手順S35により電磁比例減圧弁12を駆動した排
出の関連動作、及び手順S36により電磁比例減圧弁12の
駆動を停止した場合の関連動作は前述した第1の実施例
と同等である。
このように構成した第4の実施例にあつても、第3の実
施例と同様に、信号発生装置17によつて指令信号Esが出
力され高圧による作業が意図される場合であつても、現
実の回路圧力が所定圧力Psよりも小さい場合は累積のた
めの作動回数には含めず、すなわち累積回数Nsは現実に
所定圧力Psよりも高圧になつた場合の作動回数の累積で
あり、一方、限界回数Nmaxの設定に当り、装置の耐用期
間に対応する信号発生装置17の想定される作動回数を所
定圧力Ps以上の高圧による作業における作動回数を考慮
しておくことにより、信号発生装置17によつて指令信号
Esが出力されているにもかかわらず所定圧力Psより小さ
い圧力の場合の作業に伴う作動回数の累積誤差が除か
れ、より高精度な判別が可能となり、したがつて実際に
は装置寿命に至つていない場合の高圧による作業の阻止
を招くことがなく、当該油圧駆動装置の能力を最大限に
活用できて、しかも高圧による油圧機器やフロント部材
の破損の発生を極力抑えることができ、作業の安全保護
に貢献する。
第8図〜第11図は本出願の第5の発明及び第6の発明を
含む第5の実施例を示す図で、第8図は全体構成を示す
回路図、第9図は第8図に示す回路に備えられる制御装
置における処理の手順を示すフローチヤート、第10図は
この第5の実施例で得られる指令信号Esに対応するパイ
ロツト圧Pvの関係を示す図、第11図はこの第5の実施例
で得られる回路圧力の特性を示す図である。
この第5の実施例は第1図に示す第1の実施例における
低圧リリーフ弁4,高圧リリーフ弁5の代りに可変リリー
フ弁15を備えており、また制御装置16の演算部は、信号
発生装置17の作動開始を判別し、この作動の開始を判別
したときから所定時間の間に回路圧力の最大値が高圧で
あるP2まで徐々に増加するように、電磁比例減圧弁12に
対する駆動信号を第1の所定時間t1の間に上限値Evmax
まで徐々に増加させる演算を行ない、高圧による作業の
実施中、すなわち信号発生装置17が作動している間中こ
の上限値Evmaxを継続させ、信号発生装置17の作動の終
了を判別し、この作動の終了を判別したときから所定時
間の間に回路圧力の最大値が低圧であるP1まで徐々に減
小するように、電磁比例減圧弁12に対する駆動信号を第
2の所定時間t2の間に下限値Evminまで徐々に減小させ
る演算を行なう機能を有している。制御装置16及び可変
リリーフ弁15を除く構成は第1図に示す第1の実施例と
同等である。
このように構成した第5の実施例にあつては、第9図に
示す手順にしたがつて処理が行なわれる。すなわち、土
砂の掘削等それほど力を要さず比較的回路圧力の最大値
が低圧P2で済む作業が行なわれている状態、すなわち信
号発生装置17が操作されていない状態から、大きな力で
行なわれる岩石の掘削等回路圧力の最大値を高圧P2にす
ることが必要とされる作業を行なうために信号発生装置
17が操作されると、制御装置16の入力部を介して指令信
号Esが入力される。この制御装置16の演算部で同第9図
の手順S41に示すように指令信号Esが入力されているか
どうか判別される。今は入力されているので、この判別
が満足され手順S42に移る。この手順S42では前回の駆動
信号演算値Ev-1に単位演算値ΔEuを加算して新たな駆動
信号演算値Ev′を求める演算を行ない、手順S43に移
る。この手順S43では、新たな駆動信号演算値Ev′が回
路圧力の最大値を高圧P2にしうる値である上限値Evmax
よりも大きいかどうか判別される。その結果、小さいと
判別された場合には手順S44に移り、手順S42で求めた新
たな駆動信号演算値Ev′を次回のための駆動信号演算値
Ev-1とする処理が行なわれ、手順S45に移る。この手順S
45では手順S42で求めた新たな駆動信号演算値Ev′を目
標駆動信号値Evとする処理が行なわれる。そして、この
目標駆動信号値Evを有する駆動信号が第8図に示す電磁
比例減圧弁12の駆動部に出力される。
上記した手順S41,42,43,44,45の処理が第1の所定時間t
1の間繰り返され、手順S43の判別で駆動信号演算値Ev′
が上限値Evmaxよりも大きいと判別されたとき、手順S46
に移り上限値Evmaxを駆動信号演算値Ev′とする処理が
行なわれる。以降、高圧による作業が実施されている
間、目標駆動信号値Ev=Evmaxを有する駆動信号が第8
図に示す電磁比例減圧弁12の駆動部に出力される。
上述の処理により第8図に示す電磁比例減圧弁12が作動
し、この電磁比例減圧弁12により、パイロツトポンプ3
によつて発生したパイロツト圧が第10図の特性線19で示
すように最小パイロツト圧Pvminから最大パイロツト圧P
vmaxまで第1の所定時間t1の間徐々に増加しながら同第
8図に示す可変リリーフ弁15の駆動部に与えられ、この
可変リリーフ弁15の駆動により第11図の特性線20で示す
ように回路圧力の最大値は低圧P1から高圧P2に第1の所
定時間t1の間に徐々に直線的に増加し、指令信号Esが入
力されている間第10図の特性線21で示すように、電磁比
例減圧弁12から可変リリーフ弁15に最大パイロツト圧Pv
maxが与えられ続け、これに伴つて第11図の特性線22で
示すように回路圧力の最大値は高圧P2に保たれ、所望の
高圧を要する作業を実施することができる。
そして、高圧による作業の終了に伴つて信号発生装置17
の操作が停止されると制御装置16の入力部に指令信号Es
が入力されなくなり、手順S41の判別が満足されなくな
り、手順S47に移る。手順S47では前回の駆動信号演算値
Ev-1に単位演算値ΔEdを減算して新たな駆動信号演算値
Ev′を求める演算を行ない、手順S48に移る。この手順S
48では、新たな駆動信号演算値Ev′が回路圧力の最大値
を低圧P1にしうる値である下限値Evminよりも小さいか
どうか判別される。その結果、大きいと判別された場合
には前述した手順S44に移り、新たな駆動信号演算値E
v′を次回のための駆動信号Ev-1とする処理が行なわ
れ、次いで手順S45に移り手順S47で求めた新たな駆動信
号演算値Ev′を目標駆動信号値Evとする処理が行なわ
れ、この目標駆動信号値Evを有する駆動信号が第8図に
示す電磁比例減圧弁12の駆動部に出力される。
上記した手順S41,47,48,44,45の処理が第2の所定時間t
2の間繰り返され、手順S48の判別で駆動信号演算値Ev′
が下段値Evminよりも小さいと判別されたとき、手順S49
に移り、下限値Evminを駆動信号演算値Ev′とする処理
が行なわれる。以降、次に高圧による作業が実施される
までの間、目標駆動信号値Ev=Evminを有する駆動信号
が第8図に示す電磁比例減圧弁12の駆動部に出力され
る。
このように構成した第5の実施例にあつては、回路圧力
の最大値を低圧P1から高圧P2まで変化させる場合に第1
の所定時間t1の間において変化させるので圧力の急変を
生じることがなく、したがつてこの低圧P1から高圧P2
の変更制御に際して各種油圧機器やフロント部材に圧力
の急変による衝撃力を及ぼすことがなく、これにより各
種油圧機器やフロント部材の破損の発生が極力抑えら
れ、また、回路圧力の最大値を高圧P2から低圧P1まで変
化させる場合に第2の所定時間t2の間において変化させ
るので円滑な操作を実現できる。
第12図〜第14図は本出願の第5の発明を含む第6の実施
例を示す図で、第12図は制御装置における処理の手順を
示すフローチヤート、第13図はこの第6の実施例で得ら
れる指令信号Esに対応するパイロツト圧Pvの関連を示す
図、第14図はこの第6の実施例で得られる回路圧力の特
性を示す図である。
この第6の実施例は、外観的構成は第8図に示す第5の
実施例と同等であるが、制御装置16の演算部が、所定時
間の間に回路圧力の最大値を高圧であるP2まで徐々に増
加するように、電磁比例減圧弁12に対する駆動信号を第
1の所定時間t1の間に上限値Evmaxまで徐々に増加させ
る演算を行ない、上限値Evmaxに至つたとき直ちに下限
値Evminまで徐々に減小させる演算を行なう機能を有し
ている。
この第6の実施例にあつては、第12図に示す手順にした
がつて処理が行なわれる。すなわち、土砂の掘削等それ
ほど力を要さず比較的回路圧力の最大値が低圧P1で済む
作業が行なわれている状態から、瞬間的に大きな力を要
する作業、すなわち回路圧力の最大値を高圧P2にするこ
とが必要な作業を行なうために信号発生装置17が操作さ
れると、その指令信号Esが制御装置16の入力部を介して
入力される。
このような状態において、はじめに制御装置16の演算部
で手順S51に示すように、フラツグFcを0にすることが
行なわれる。次いで手順S52に移り、フラツグFcが0か
どうか判別される。今、フラツグFcが0であることから
手順S53に移る。この手順S53では指令信号Esが入力され
ているかどうか判別される。今、指令信号Esは入力され
ているので手順S54に移る。この手順S54では、フラツグ
Fcを1にし、手順S55に移る。この手順S55では前回の駆
動信号演算値Ev-1に単位演算値ΔEuを加算して新たな駆
動信号演算値Ev′を求める演算を行ない手順S56に移
る。この手順S56では、新たな駆動信号演算値Ev′が回
路圧力の最大値を高圧P2にしうる値である上限値Evmax
よりも大きいかどうか判別される。その結果、小さいと
判別された場合には手順S57に移り、新たな駆動信号演
算値Ev′を次回のための駆動信号演算値Ev-1とする処理
が行なわれ、手順S58に移る。手順S58では手順S55で求
めた新たな駆動信号演算値Ev′を目標駆動信号値Evとす
る処理が行なわれる。そして、この目標駆動信号値Evを
有する駆動信号が第8図に示す電磁比例減圧弁12の駆動
部に出力される。
上記した手順S58の後は手順S52のフラツグFcが0かどう
かの判別に戻るが、今フラツグFcが1であることから手
順S59に移る。手順S59ではフラツグFcが1かどうか判別
されるが、今フラツグFcが1であるので手順S55に移
る。これ以降、手順S56,57,58,52,59,55の処理が第1の
所定時間t1の間繰り返され、手順S56の判別で駆動信号
演算値Ev′が上限値Evmaxよりも大きいと判別されたと
き、手順S60に移り、上限値Evmaxを駆動信号演算値Ev′
とする処理が行なわれる。次いで手順S61に移り、フラ
ツグFcを2とした後、手順S57において手順S60で求めた
駆動信号演算値Ev′を次回のための駆動信号演算値Ev-1
とする処理が行なわれ、次いで手順S58において手順S60
で求めた新たな駆動信号演算値Ev′を目標駆動信号値Ev
とする処理が行なわれ、この目標駆動信号値Evを有する
駆動信号が電磁比例減圧弁12の駆動部に出力される。
上述の処理により、前述した第5の実施例と同様に電磁
比例減圧弁12が作動し、この電磁比例減圧弁12によりパ
イロツトポンプ3によつて発生したパイロツト圧が第13
図の特性線25で示すように、最小パイロツト圧Pvminか
ら最大パイロツト仏Pvmaxまで第1の所定時間t1の間徐
々に増加しながら同第8図に示す可変リリーフ弁15の駆
動部に与えられ、この可変リリーフ弁15の駆動により第
14図の特性線26で示すように回路圧力の最大値を低圧P1
から高圧P2に第1の所定時間t1の間に徐々に直線的に増
加する。
そして、上述した第12図に示す手順S58の後は、また手
順S52に戻つてフラツグFcが0かどうかの判別がされ、
今、Fcが2であり、手順S59に移る。この手順S59ではFc
が1かどうか判別されるが、今、Fcが2であり、したが
つて手順S62に移る。この手順S62では前回の駆動信号演
算部Ev-1に単位演算値ΔEdを減算して新たな駆動信号演
算値Ev′を求める演算を行ない、手順S63に移る。この
手順S63では、手順S62で得られた新たな駆動信号演算値
Ev′が回路圧力の最大値を低圧P1にしうる値である下限
値Evminよりも小さいかどうか判別される。その結果、
大きいと判別された場合には前述した手順S57に移り、
手順S62で求めた新たな駆動信号演算値Ev′を次回のた
めの駆動信号演算値Ev-1とする処理が行なわれ、次いで
手順S58に移り、手順S62で求めた新たな駆動信号演算値
Ev′を目標駆動信号値Evとする処理が行なわれ、この目
標駆動信号値Evを有する駆動信号が第8図に示す電磁比
例減圧弁12の駆動部に出力される。
上述した手順S52,59,62,63,57,58の処理が第2の所定時
間t2の間繰り返され、手順S63の判別で駆動信号演算値E
v′が下限値Evminよりも小さいと判別されたときに、手
順S64に移り、下限値Evminを駆動信号演算値Ev′にする
処理が行なわれる。次いで手順S65に移りフラツグFcを
0にする処理が行なわれた後、前述した手順S57に移
り、手順S64で求めた新たな駆動信号演算値Ev′を次回
のための駆動信号演算値Ev-1とする処理が行なわれ、次
いで手順S58に移り、手順S64で求めた新たな駆動信号演
算値Ev′を目標駆動信号値Evとする処理が行なわれ、こ
の目標駆動信号値Evを有する駆動信号が第8図に示す電
磁比例減圧弁12の駆動部に出力される。
上述の処理により第8図に示す電磁比例減圧弁12が作動
し、この電磁比例減圧弁12によりパイロツトポンプ3に
よつて発生したパイロツト圧が第13図の特性線27で示す
ように最大パイロツト圧Pvmaxから最小パイロツト圧Pvm
inまで第2の所定時間t2の間に徐々に減小しながら同第
8図に示す可変リリーフ弁15の駆動部に与えられ、この
可変リリーフ弁15の駆動により第14図の特性線28で示す
ように回路圧力の最大値は高圧P2から低圧P1に第2の所
定時間t2の間に徐々に直線的に減小する。
上述した動作が信号発生装置17が作動している間、繰り
返し行なわれる。すなわち、回路圧力の最大値の変化が
第4図に示す特性線26,28で示されるものを1周期とし
て、連続的に形成される。
そして、信号発生装置17の操作が停止すれば手順S53の
判別が満足されず手順S66に移り、低圧にしうる値であ
る下限値Evminを新たな駆動信号演算値Ev′とする処理
が行なわれ、手順S57に移つて、この新たな駆動信号演
算値Ev′を次回のための駆動信号演算値Ev-1とする処理
が行なわれ、次いで手順S58に移り、手順S66で設定した
駆動信号演算値Ev′を目標駆動信号値Evとする処理が行
なわれる。
この状態においてはそれほど力を要さない低圧P1による
土砂の掘削作業等を行なうことができる。
このように構成した第6の実施例にあつても、回路圧力
の最大値を低圧P1から高圧P2に変更制御するに際して各
種油圧機器やフロント部材に圧力の急変に伴う衝撃力を
与えることがなく、これにより各種油圧機器やフロント
部材の破損の発生が極力抑えられ、また高圧P2から低圧
P1まで変化させる場合に円滑な操作を実現でき、さらに
瞬間的に力を要する作業を一定時間ごとに連続的に実施
させることができる。
[発明の効果] 本発明の土木・建設機械の油圧駆動装置は以上のように
構成してあることから、高圧による作業に伴う油圧機器
やフロント部材の破損の発生を極力抑えることができ、
従来に比べて作業の安全性に優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本出願の第1の発明を含む第1の実
施例を示す図で、第1図は全体構成を示す回路図、第2
図は第1図に示す回路に備えられる制御装置における処
理の手順を示すフローチヤート、第3図は本出願の第2
の発明を含む第2の実施例を示すフローチヤート、第4
図及び第5図は本出願の第3の発明を含む第3の実施例
を示す図で、第4図は全体構成を示す回路図、第5図は
第4図に示す回路に備えられる制御装置における処理の
手順を示すフローチヤート、第6図及び第7図は本出願
の第4の発明を含む第4の実施例を示す図で、第6図は
制御装置における処理の手順を示すフローチヤート、第
7図は所定圧力Psの判別を説明する図、第8図〜第11図
は本出願の第5の発明及び第6の発明を含む第5の実施
例を示す図で、第8図は全体構成を示す回路図、第9図
は第8図に示す回路に備えられる制御装置における処理
の手順を示すフローチヤート、第10図はこの第5の実施
例で得られる指令信号Esに対応するパイロツト圧Pvの関
係を示す図、第11図はこの第5の実施例で得られる回路
圧力の特性を示す図、第12図〜第14図は本出願の第5の
発明を含む第6の実施例を示す図で、第12図は制御装置
における処理の手順を示すフローチヤート、第13図はこ
の第6の実施例で得られる指令信号Esに対応するパイロ
ツト圧Pvの関係を示す図、第14図はこの第6の実施例で
得られる回路圧力の特性を示す図、第15図はこの種の従
来の土木・建設機械の油圧駆動装置の一例を示す回路図
である。 1……原動機、2……主油圧ポンプ、3……パイロツト
ポンプ、4……低圧リリーフ弁、5……高圧リリーフ
弁、6……パイロツトリリーフ弁、7……方向切換弁、
8……油圧シリンダ、9……タンク、10……操作装置、
11……電源、12……電磁比例減圧弁、15……可変リリー
フ弁、16……制御装置、17……信号発生装置、18……圧
力検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−132581(JP,A) 特開 昭64−10828(JP,A) 実開 昭63−125205(JP,U)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機と、この原動機によつて駆動される
    油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によ
    つて駆動する油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記
    油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する方向切
    換弁と、上記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給さ
    れる回路圧力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手
    段と、この回路圧力変更手段を作動させる信号を発生さ
    せる信号発生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動
    装置において、当該油圧駆動装置の耐用期間に相応する
    上記信号発生装置の想定される作動時間を予め限界時間
    として記憶する記憶部と、上記信号発生装置の現実の作
    動時間を加算して累積時間を求めるとともに、この累積
    時間が上記限界時間よりも長いかどうか判別する演算部
    とを有し、この演算部で累積時間が限界時間よりも長く
    なつたと判別されたときに上記回路圧力変更手段による
    回路圧力の最大値の変更制御を停止させる制御装置を備
    えたことを特徴とする土木・建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】原動機と、この原動機によつて駆動される
    油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によ
    つて駆動する油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記
    油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する方向切
    換弁と、上記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給さ
    れる回路圧力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手
    段と、この回路圧力変更手段を作動させる信号を発生さ
    せる信号発生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動
    装置において、当該油圧駆動装置の耐用期間に相応する
    上記信号発生装置の想定される作動回数を予め限界回数
    として記憶する記憶部と、上記信号発生装置の現実の作
    動回数を加算して累積回数を求めるとともに、この累積
    回数が上記限界回数よりも多いかどうか判別する演算部
    とを有し、この演算部で累積回数が限界回数よりも多く
    なつたと判別されたときに上記回路圧力変更手段による
    回路圧力の最大値の変更制御を停止させる制御装置を備
    えたことを特徴とする土木・建設機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】原動機と、この原動機によつて駆動される
    油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によ
    つて駆動する油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記
    油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する方向切
    換弁と、上記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給さ
    れる回路圧力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手
    段と、この回路圧力変更手段を作動させる信号を発生さ
    せる信号発生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動
    装置において、回路圧力を検出する圧力検出手段を設け
    るとともに、当該油圧駆動装置の耐用期間に相応する上
    記信号発生装置の想定される作動時間を予め限界時間と
    して記憶し、所定の大きな力を要する作業に際して生じ
    うると想定される回路圧力を予め所定圧力として記憶す
    る記憶部と、上記圧力検出手段によつて検出された検出
    圧力が上記所定圧力よりも大きいかどうか判別し、大き
    い場合にのみ上記信号発生装置の現実の作動時間を加算
    して累積時間を求め、この累積時間が上記限界時間より
    も長いかどうか判別する演算部とを有し、この演算部で
    累積時間が限界時間よりも長くなつたと判別されたとき
    に上記回路圧力変更手段による回路圧力の最大値の変更
    制御を停止させる制御装置を備えたことを特徴とする土
    木・建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】原動機と、この原動機によつて駆動される
    油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によ
    つて駆動する油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記
    油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する方向切
    換弁と、上記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給さ
    れる回路圧力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手
    段と、この回路圧力変更手段を作動させる信号を発生さ
    せる信号発生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動
    装置において、回路圧力を検出する圧力検出手段を設け
    るとともに、当該駆動装置の耐用期間に相応する上記信
    号発生装置の想定される作動回数を予め限界回数として
    記憶し、所定の大きな力を要する作業に際して生じうる
    と想定される回路圧力を予め所定圧力として記憶する記
    憶部と、上記圧力検出手段によつて検出された検出圧力
    が上記所定圧力よりも大きいかどうか判別し、大きい場
    合にのみ上記信号発生装置の現実の作動回数を加算して
    累積回数を求め、この累積回数が上記限界回数よりも多
    いかどうか判別する演算部とを有し、この演算部で累積
    回数が限界回数よりも多くなつたと判別されたときに上
    記回路圧力変更手段による回路圧力の最大値の変更制御
    を停止させる制御装置を備えたことを特徴とする土木・
    建設機械の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】原動機と、この原動機によつて駆動される
    油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によ
    つて駆動する油圧シリンダと、上記油圧ポンプから上記
    油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する方向切
    換弁と、上記油圧ポンプから上記油圧シリンダに供給さ
    れる回路圧力の最大値を変更制御可能な回路圧力変更手
    段と、この回路圧力変更手段を作動させる信号を発生さ
    せる信号発生装置とを備えた土木・建設機械の油圧駆動
    装置において、上記信号発生装置の作動開始を判別し、
    当該信号発生装置が作動を開始したときから所定時間の
    間に回路圧力の最大値が徐々に増加するように上記回路
    圧力変更手段を制御する制御装置を備えたことを特徴と
    する土木・建設機械の油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】信号発生装置の作動終了を判別し、当該信
    号発生装置が作動を終了したときから所定時間の間に回
    路圧力の最大値が徐々に減少するように上記回路圧力変
    更手段を制御する制御装置を備えたことを特徴とする請
    求項(5)記載の土木・建設機械の油圧駆動装置。
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