JPH0699918A - ストレッチ包装機の張力付与装置 - Google Patents

ストレッチ包装機の張力付与装置

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JPH0699918A
JPH0699918A JP4273406A JP27340692A JPH0699918A JP H0699918 A JPH0699918 A JP H0699918A JP 4273406 A JP4273406 A JP 4273406A JP 27340692 A JP27340692 A JP 27340692A JP H0699918 A JPH0699918 A JP H0699918A
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rollers
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忠雄 増田
Katsumi Hayakawa
克己 早川
Masahiro Tsukuda
政広 佃
Koji Iwasaki
廣司 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フィルム巻出装置(5)の下流に、順次フィ
ルム送りを制動するブレーキローラー(61)、フィル
ムの幅方向及び局部的に流れ方向の引張り応力を同時に
加えるための互いに逆の位相で不等速運動する一対の多
段円板ローラー(62,63)、該多段円板ローラーと
等速もしくはそれ以上の周速で回転する円筒形ローラー
(65)、フィルム送り速度を検出して該多段ローラー
及び該円筒形ローラーの駆動源を制御するセンサーロー
ラー(67)を配置する。 【効果】 ストレッチフィルムの流れ方向と平行に近い
種々異なる角度の斜方向の高分子の配向が得られ、場所
によってはこれらが交差するので、包装時のフィルムの
破れが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はストレッチ包装機の張力
付与装置に関し、より詳しくは、パワード・プリストレ
ッチ式張力付与装置の欠点を改良したストレッチ包装機
の張力付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストレッチ包装機において、被包
装物を巻装する合成樹脂フィルムに張力を付与する装置
として、異なる周速で強制駆動される一対の延伸ローラ
ーから構成されるいわゆる「パワードプリストレッチ
式」(特公昭59−52087号公報参照)がフィルム
を高倍率で(例えば原寸の2.5倍に)延伸することが
できるため、フィルムが節減でき、かつフィルムを巻付
けた方向に大きな結束力が得られるとの理由から注目さ
れてきた。
【0003】一方で、最近は図8に示すように、例え
ば、PET瓶、アルミ缶など軽く、変形しやすい空容器
(9a)を、セパレートシート(9b)を介して、バラ
でパレット(9c)上に積上げ、その上に天板(9d)
置き、該天板と前記パレットをバンド掛け(9e)した
被包装物をストレッチ包装する際、従来のように片面粘
着性ストレッチフィルムをスパイラル式又はフルウエッ
ブ式包装機で複数回巻きつけるのではなく、非粘着性ス
トレッチフィルム(F)をパススルー式又は特殊なフル
ウエッブ式包装機で1回だけ巻きつけ、そのフィルム端
部の内面同志をヒートシール(9f)(通称「合掌シー
ル)して接着させる包装方法が試みられている。
【0004】これは、粘着性フィルムが空容器に付着し
て、開梱の際、空容器が落下してしまうのを防ぐため
と、巻き付け回数を減らすことによって、空容器にかか
るフィルムの締付け力を押え、容器の変形を防ぐと共に
梱包能力のアップをはかるためである。しかしながら、
前記パワードストレッチ式張力付与装置を備えたストレ
ッチ包装機で包装したとき、フィルムが長手方向のみに
(一軸)延伸されていて、例えば合掌シールしたヒート
シール部(9f)がセパレートシート(9b)の端縁
(すなわち突起物)に押付けられると、該部分のフィル
ムに破れが発生しやすいなどという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した状況
に鑑みなされたもので、その課題は、例えば、前記した
ような合掌シールしたストレッチフィルムのヒートシー
ル部が張力を付与された状態でセパレートシートの端縁
などに押付けられたとき、該部分のフィルムが破れるな
どというパワードプリストレッチ式張力付与装置の欠点
を改良したストレッチ包装機の張力付与装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のストレッチ包装機の張力付与装置はストレ
ッチ包装機に取付け、被包装物に巻装する合成樹脂フィ
ルムに張力を付与する装置であって、フィルム巻出装置
の下流にフィルムの送りを制動するブレーキローラーを
設け、その下流に2本のシャフトの上下方向に一定間隔
づつ置いて、複数個の円板をそれぞれ互い違いに、丁度
喰違う位置に取付けた一対の多段円板ローラーを、前記
円板同志が一部分で互いに重なり合う位置まで接近させ
て回転自在に取付けると共に、一対の偏心歯車で連結
し、かつこれら多段円板ローラーよりフィルムの送り経
路下流に円筒形ローラーを配置し、該ローラーを前記多
段円板ローラーの周速と同じか、又はそれより速い周速
で駆動回転させる構成としたことを特徴とする。
【0007】又、本発明のストレッチ包装機の張力付与
装置において前記円筒形ローラーのフィルムの送り経路
下流にフィルムの送り速度を検出するセンサーローラー
を配置し、該センサーローラーが検出したフィルムの送
り速度の変化に応じて、前記多段円板ローラー及び円筒
形ローラーの駆動源を増減速するとよい。
【0008】
【作用】上記構成の本発明の張力付与装置においては、
フィルムはブレーキローラーで制動され、かつ多段円板
ローラーで駆動されながら、該多段円板ローラーの間を
通過するが、このとき、一方のローラーの円板によって
他方のローラーの円板の間に、又他方のローラーの円板
によって一方のローラーの円板の間に、ジクザクに押込
まれることにより、フィルムには幅方向の引張り応力が
加えられ、そして同時に互いに逆の位相で不等速回転す
る円板によって、局部的に流れ方向の引張り応力が加え
られる。その直後、これら多段円板ローラーの周速と同
じか、それより速い周速で回転する円筒形ローラーに接
触して駆動されることにより、フィルムは幅方向の伸び
が原寸に押えられ、又、多段円板ローラーから離れたと
き生ずる応力緩和による収縮に抵抗して一律に流れ方向
に引張られる。
【0009】その結果、該フィルムにはその流れ方向と
平行に近い種々異なる角度の斜方向の高分子の配向が得
られ、又場所によってはこれらが交差するという作用が
達成される。このような高分子の配向によって、主にフ
ィルムの巻付け方向で、被包装物を締付ける性質を実質
的に維持しながら、例えば合掌シールされたシール部が
セパレートシートの端縁に押付けられても、該部分にフ
ィルムの破れが生じにくくなる等パワードプリストレッ
チ式張力付与装置の欠点を改良することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明装置の一実施
例について詳細に説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。図1は本実施例の張力付与装置を、本
出願人の出願に係る特願平4−235150号明細書の
フルウエッブ式自動ストレッチ包装機(以下、ストレッ
チ包装機という)に取付けたときの概略平面図、図2は
図1の装置の概略側面図、図3は図2のA矢視図で、図
を見やすくするため、フィルム巻取及びフィルム巻出装
置を省略して図示している。図4は図1の要部拡大図で
ある。
【0011】図中の符号1はベースフレーム、2は回転
テーブル、3はチェーンコンベア、4は架柱、5はフィ
ルム巻出装置、6は本実施例の張力付与装置、7は被包
装物の押え装置、8はロック用テーパーコーン、9は被
包装物、10は柱型グリッパー、11はテーパーコーン
の受け穴、20は揺動アーム、30,31,35はエア
シリンダー、61はブレーキローラー、62,63は多
段円板ローラー、64はガイドローラー、65は円筒形
ローラー、66はニップローラー、67はセンサーロー
ラー、68は電磁ブレーキ、69はACサーボモータ
ー、70はチェーン、62a,63aは偏心歯車、62
b,65b,69bはスプロケット、Fはフィルムであ
る。
【0012】図1に示すように本実施例の張力付与装置
6は、ストレッチ包装機の架柱4上のフィルム巻出装置
の下流に隣接して設けられ、電磁ブレーキ68(図2,
図3参照)を有するブレーキローラー61と、2本のシ
ャフト上に上、下方向に一定間隔づつ置いて、複数個の
円板をそれぞれ互い違いに、丁度喰違う位置に取付けた
一対の多段円板ローラー62,63と、これら多段円板
ローラーよりフィルムFの送り経路下流に設けられた円
筒形ローラー65と、該ローラーの下流に設けられたフ
ィルム速度を検出するためのセンサーローラー67と、
該センサーローラーにフィルムFをスリップしないよう
に接触させるニップローラー66と、前記多段円板ロー
ラー62,63と同筒形ローラー65を駆動するACサ
ーボモーター69(図3,図4参照)とより構成されて
いる。
【0013】ブレーキローラー61は電磁ブレーキ68
を有し、フィルム巻出装置5から巻出されるフィルムF
の送り量を適当に制限すると共に、多段円板ローラー6
2上でフィルムFの緊張を維持する役目をはたす。多段
円板ローラー62と63はその円板同志が一部重なり合
う位置まで接近して回転自在に取付けられ、一対の偏心
歯車62a,63a(図3,図4参照)で連動するよう
連結されていて、両者は互いに逆の位相で不等速回転す
る。又、多段円板ローラー62、円筒形ローラー65に
は、それぞれスプロケット62b,65bが取付けら
れ、チェーン70によって、ACサーボモーター69の
スプロケット69bと連結されている(図4参照)。
【0014】このようにして、円筒形ローラー65、多
段円板ローラー62並びにそれと偏心歯車62a,63
aで連結されている多段円板ローラー63はACサーボ
モーター69で駆動される。多段円板ローラー62,6
3は(互いに逆の位相で不等速回転するが)同じ平均周
速で回転する。円筒形ローラー65はそれと同じか、又
はそれよりも速い周速で回転する。なお、円筒形ローラ
ー65は回転テーブル上の被包装物の周速より速い周速
で回転させるのが好ましい。ニップローラー66はセン
サーローラー67上でフィルムFがスリップしないよう
に圧着させる。センサーローラー67は回転テーブル2
上で回転する被包装物9の四隅が、すでに被包装物9の
周速より速い周速で回転する円筒形ローラー65と被包
装物9の間で生じた応力緩和によって瞬間的に収縮した
フィルムFに触れ、これを引張ることによって生ずるフ
ィルムFの周速の変動を捉え、これに対応してACサー
ボモーター69を増減速する。
【0015】フィルムFは、先ずブレーキローラー61
で制動されながら、かつ多段円板ローラー62,63で
駆動されながら、該多段円板ローラーの間を通過する
が、このとき、一方のローラーの円板によって他方のロ
ーラーの円板の間に、又他方のローラーの円板によって
一方のローラーの円板の間にジクザグに押込まれること
により、フィルムFには幅方向の引張り応力が加えら
れ、そして同時に互いに逆の位相で不等速回転する円板
によって、局部的に流れ方向の引張り応力が加えられ
る。その直後、これら多段円板ローラー62,63と同
じか、それより速い周速で回転する円筒形ローラー65
に接触して駆動されることにより、フィルムは幅方向の
伸びが原寸に押えられ、又多段円板ローラー62から離
れたとき生ずる応力緩和による収縮に抵抗して一律に流
れ方向に引張られる。その結果、該フィルムにはフィル
ムの流れ方向と平行に近い種々異なる角度の斜方向の高
分子の配向が得られ、又場所によってはこれらが交差し
た状態を呈する。
【0016】本実施例の装置はストレッチ包装機の作動
の各段階において、該包装機の制御盤からの指令によっ
て作動するので、図1〜図7を参照して本実施例の装置
を取付けたストレッチ包装機の作動をごく簡単に説明す
る。図5〜図7は図1のストレッチ包装機の作動を説明
するための概略平面図で、図5中のA〜C、図6中のD
〜F、図7中のG、Hは連続した作動を説明するための
説明図で、図中の符号は図1〜4におけるのと同じ意味
を有する。なお、図5のB及びC、図6のE及びF並び
に図7のHでは、図を見やすくするため装置の各部分の
符号を省略している。
【0017】図1及び図2に示すように、本実施例の装
置においては、上流機器からの搬出信号を受けて、回転
テーブル2上のチェーンコンベア3が始動し、被包装物
9を上流機器から受取り、回転テーブル2の中心まで搬
送したとき、図示されていないビームスイッチなど適当
な検出装置によりチェーンコンベア3が自動的に停止す
る。次いで被包装物押え装置7がエアシリンダー30の
作動により下降し、被包装物9の頂面を押える。
【0018】装置の始動時、柱型グリッパー10及び揺
動アーム20は図5のAの状態にある。すなわち、柱型
グリッパー10はストレッチフィルムFの先端を該フィ
ルムの全幅にわたって挟持して、架柱4に最も接近した
位置にあり、揺動アーム20は未だ柱型グリッパー10
と係合していない。次に柱型グリッパー10は図5のA
及びBに示す矢印の方向に360°回転し、図5のBに
示す状態で停止する。このとき、本実施例の張力付与装
置が作動して柱型グリッパー10が360°回転するの
に必要な長さのフィルムを緊張させて送り出す。
【0019】次いで回転テーブル2が始動し、図5の
C、図6のD〜Fに示すように1回転し、図6のFの状
態で停止する。この間、柱型グリッパー10はストレッ
チフィルムFの先端を挟持したまま、回転テーブル2と
共に回転し、フィルム巻出装置5から巻出され、本実施
例の張力付与装置6によって張力を附与されたストレッ
チフィルムFを被包装物9の周囲に巻付ける。なお、そ
の際、本実施例の張力付与装置6がストレッチフィルム
Fを繰り出す速度を回転している被包装物9が該フィル
ムを引張る速度より若干速く設定しておくことが好まし
い。(フランス国特許出願公開明細書第2281275
号参照)
【0020】このように回転テーブル2が1回転して図
6のFに示す位置で停止すると、ロック用テーパーコー
ン8がエアシリンダー35の作動により下降し、柱型グ
リッパー10の頂部に設けられているテーパーコーンの
受け穴11の中に挿入され、柱型グリッパー10を固定
する。次に揺動アーム20がエアシリンダー31の作動
により揺動し、柱型グリッパー10と係合する。この状
態で、柱型グリッパー10と揺動アーム20の間にはさ
まれたフィルムは挟持されていた巻始め端部を解放さ
れ、巻終り端部を切断され、解放された巻始め端部と先
に切断された一方の切断端部を合掌シールされる。又も
う一方の切断端部は新らたに巻始め端部として柱型グリ
ッパー10に挟持される。
【0021】次いでエアシリンダー35が作動して(ロ
ック用)テーパーコーン8が上昇し、柱型グリッパー1
0と揺動アーム20との係合が解かれ、次にエアシリン
ダー31が作動して揺動アーム20を原点に戻し、スト
レッチフィルムFの合掌シールした端部を解放する。こ
のようにして被包装物9の周囲は緊張した1層のストレ
ッチフィルムFで包装される。この状態を図7のHに示
す。次に被包装物押え装置7がエアシリンダー30の作
動により原点に戻り、下流機器からの搬入受入れ信号を
受けてチェーンコンベアが自動的に始動し、ストレッチ
包装を完了した被包装物を下流機器に搬出して1包装サ
イクルを完了する。
【0022】本発明装置は前記した構造のストレッチ包
装機に限らず、パススルー式、又、複数層のフィルムを
巻付けるフルウェッブ式、スパイラル式ストレッチ包装
機に取付けて、ストレッチフィルムに張力付与装置とし
て用いることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明装置によれば、フィルムはその流
れ方向と平行に近い種々異なる角度の斜方向の高分子の
配向が得られ、又場所によってはこれらが交差する。こ
のような高分子の配合によって、主にフィルムの巻付け
方向で被包装物を締付ける性質を実質的に維持しなが
ら、例えば合掌シールされたシール部がセパレートシー
トの端縁に押付けられても、該部分にフィルムの破れが
生じにくくなる。以上詳述したように本発明によれば、
パワードプリストレッチ式張力付与装置の欠点を改良し
たストレッチ包装機の張力付与装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の張力付与装置を特願平4−
235150号明細書のフルウエッブ式自動ストレッチ
包装機に取付けたときの概略平面図である。
【図2】図1の装置の概略側面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】図1の要部拡大図である。
【図5】図1の装置の作動を説明するための概略平面図
で、A〜Cは作動開始から途中迄の各段階の状態を示
す。
【図6】図5のCに続く図1の装置の作動を説明するた
めの概略平面図でD〜Fは作動の途中の各段階の状態を
示す。
【図7】図6のFに続く図1の装置の作動を説明するた
めの概略平面図でG及びHは作動の途中の各段階を示
す。
【図8】ストレッチ包装体の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 2 回転テーブル 3 チェーンコンベア 4 架柱 5 フィルム巻出装置 6 本発明の張力付与装置 7 被包装物押え装置 8 (ロック用)テーパーコーン 9 被包装物 9a 空容器 9b セパレートシート 9c パレット 9d 天板 9e バンド掛け 10 柱型グリッパー 11 テーパーコーンの受け穴 20 揺動アーム 30,31,35 エアシリンダー 61 ブレーキローラー 62,63 多段円板ローラー 62a、63a 偏心歯車 64 ガイドローラー 65 円筒形ローラー 62b、65b、69b スプロケット 66 ニップローラー 67 センサーローラー 68 電磁ブレーキ 69 ACサーボモーター 70 チェーン F (ストレッチ)フィルム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】一方で、最近は図8に示すように、例え
ば、PET瓶、アルミ缶など軽く、変形しやすい空容器
(9a)を、セパレートシート(9b)を介して、バラ
でパレット(9c)上に積上げ、その上に天板(9d)
置き、該天板と前記パレットをバンド掛け(9e)した
被包装物をストレッチ包装する際、従来のように片面粘
着性ストレッチフィルムをスパイラル式又はフルウエッ
ブ式包装機で複数回巻きつけるのではなく、非粘着性ス
トレッチフィルム(F)をパススルー式又は特殊なフル
ウエッブ式包装機で1回だけ巻きつけ、そのフィルム端
部の内面同志をヒートシール(9f)(通称「合掌シー
)して接着させる包装方法が試みられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】上記構成の本発明の張力付与装置においては、
フィルムはブレーキローラーで制動され、かつ多段円板
ローラーで駆動されながら、該多段円板ローラーの間を
通過するが、このとき、フィルムFが一方のローラーの
円板によって他方のローラーの円板の間に、又他方のロ
ーラーの円板によって一方のローラーの円板の間に、ジ
クザクに押込まれることにより、フィルムには幅方向
の引張り応力が加えられ、そして同時に互いに逆の位相
で不等速回転する円板によって、局部的に流れ方向の引
張り応力が加えられる。その直後、これら多段円板ロー
ラーの周速と同じか、それより速い周速で回転する円筒
形ローラーに接触して駆動されることにより、フィルム
は幅方向の伸びが原寸に押えられ、又、多段円板ローラ
ーから離れたとき生ずる応力緩和による収縮に抵抗して
一律に流れ方向に引張られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】このようにして、円筒形ローラー65、多
段円板ローラー62並びにそれと偏心歯車62a,63
aで連結されている多段円板ローラー63はACサーボ
モーター69で駆動される。多段円板ローラー62,6
3は(互いに逆の位相で不等速回転するが)同じ平均周
速で回転する。円筒形ローラー65はそれと同じか、又
はそれよりも速い周速で回転する。なお、円筒形ローラ
ー65は回転テーブル上の被包装物の周速より速い周速
で回転させるのが好ましい。ニップローラー66はセン
サーローラー67上でフィルムFがスリップしないよう
該フィルムを前記センサーローラーに圧着させる。セ
ンサーローラー67は被包装物9の周速より速い周速で
回転する円筒形ローラー65と被包装物9の間で生じた
応力緩和によってすでに瞬間的に収縮したフィルムFに
触れ、回転テーブル2上で回転する被包装物9の四隅が
この収縮したフヘルムを引張ることによって生ずる
ィルムFの送り速度の変動を捉え、これに対応してAC
サーボモーター69を増減速する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】フィルムFは、先ずブレーキローラー61
で制動されながら、かつ多段円板ローラー62,63で
駆動されながら、該多段円板ローラーの間を通過する
が、このとき、フィルムFが一方のローラーの円板によ
って他方のローラーの円板の間に、又他方のローラーの
円板によって一方のローラーの円板の間にジクザグに押
込まれることにより、フィルムFには幅方向の引張り
応力が加えられ、そして同時に互いに逆の位相で不等速
回転する円板によって、局部的に流れ方向の引張り応力
が加えられる。その直後、これら多段円板ローラー6
2,63と同じか、それより速い周速で回転する円筒形
ローラー65に接触して駆動されることにより、フィル
ムは幅方向の伸びが原寸に押えられ、又多段円板ローラ
ー62から離れたとき生ずる応力緩和による収縮に抵抗
して一律に流れ方向に引張られる。その結果、該フィル
ムにはフィルムの流れ方向と平行に近い種々異なる角度
の斜方向の高分子の配向が得られ、又場所によってはこ
れらが交差した状態を呈する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 廣司 東京都千代田区外神田3丁目6番4号 王 子製袋株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレッチ包装機に取付け、被包装物に
    巻装する合成樹脂フィルムに張力を付与する装置であっ
    て、フィルム巻出装置の下流にフィルムの送りを制動す
    るブレーキローラーを設け、その下流に2本のシャフト
    の上下方向に一定間隔づつ置いて、複数個の円板をそれ
    ぞれ互い違いに、丁度喰違う位置に取付けた一対の多段
    円板ローラーを、前記円板同志が一部分で互いに重なり
    合う位置まで接近させて回転自在に取付けると共に、一
    対の偏心歯車で連結し、かつこれら多段円板ローラーよ
    りフィルムの送り経路下流に円筒形ローラーを配置し、
    該ローラーを前記多段円板ローラーの周速と同じか、又
    はそれより速い周速で駆動回転させる構成としたことを
    特徴とするストレッチ包装機の張力付与装置。
  2. 【請求項2】 前記円筒形ローラーのフィルムの送り経
    路下流にフィルムの送り速度を検出するセンサーローラ
    ーを配置し、該センサーローラーが検出したフィルムの
    送り速度の変化に応じて、前記多段円板ローラー及び円
    筒形ローラーの駆動源を増減速する請求項1記載のスト
    レッチ包装機の張力付与装置。
JP4273406A 1992-08-12 1992-09-18 ストレッチ包装機の張力付与装置 Expired - Lifetime JP2521221B2 (ja)

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