JPH0699424B2 - 抗潰瘍性ピリミジン誘導体 - Google Patents

抗潰瘍性ピリミジン誘導体

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JPH0699424B2
JPH0699424B2 JP1035991A JP3599189A JPH0699424B2 JP H0699424 B2 JPH0699424 B2 JP H0699424B2 JP 1035991 A JP1035991 A JP 1035991A JP 3599189 A JP3599189 A JP 3599189A JP H0699424 B2 JPH0699424 B2 JP H0699424B2
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コンラド・サンテイニ
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フアイザー・インコーポレイテツド
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/04Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for ulcers, gastritis or reflux esophagitis, e.g. antacids, inhibitors of acid secretion, mucosal protectants

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、潰瘍の治療に有用なH+/K+ATPアーゼ酵素の阻
止剤としての8−(2−ピリミジルスルフィニル)キノ
リン類およびその医薬上許容しうる酸付加塩に関するも
のである。
総合して消化性潰瘍として知られる慢性胃潰瘍および十
二指腸潰瘍はダイエット手段、薬物治療および外科治療
を含む各種の治療を症状の程度に応じて用いうる一般的
な病気である。胃酸過多症および消化性潰瘍の治療に有
用な特に価値ある治療剤はヒスタミン−H2リセプタ拮抗
剤であって、動物体におけるH2−リセブタ部位にて生理
学上活性な化合物ヒスタミンの作用を阻止することによ
り胃酸の分泌を抑制するよう作用する。
極く最近、オメプラゾール[すなわち2−(ピリジルメ
チルスルフィル)ベンズイミダゾール]および関連化合
物[ドラグス、第32巻、第15頁(1986)]はH+/K+ATPア
ーゼ酵素系の阻止に関与するメカニズムによって作用す
る抗潰瘍剤であることが示された。
8−ベンズイミダゾール−チオアルキル−ジヒドロキノ
リン誘導体は、酸抑制および細胞保護の特性を有する抗
潰瘍剤であるとヨーロッパ特許出願第239,129A号公報に
報告されている。
今回、次の構造: [式中、nは1であり;Qは水素、フルオロ、クロル、ニ
トロ、アミノ、トリフルオロメチル、2〜4個の炭素原
子を有するアルカノイルアミノ、1〜5個の炭素原子を
有するアルコキシ、1〜5個の炭素原子を有するアルキ
ルまたは各アルキルが1〜4個の炭素原子を有するジア
ルキルアミノであり;Xは水素、1〜5個の炭素原子を有
するアルキルまたは1〜5個の炭素原子を有するアルコ
キシであり;Yは水素、フルオロ、クロル、ブロモ、1〜
5個の炭素原子を有するアルコキシまたは1〜5個の炭
素原子を有するアルキルであり;かつZは水素、1〜5
個の炭素原子を有するアルキル、1〜5個の炭素原子を
有するアルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、5〜
7個の炭素原子を有するシクロアルキルオキシ、アミ
ノ、1〜4個の炭素原子を有するアルキルアミノ、各ア
ルキルが1〜4個の炭素原子を有するジアルキルアミ
ノ、アニリノ、アルキルが1〜4個の炭素原子を有する
N−アルキルアニリノ、ベンジルアミノ、アルキルが1
〜4個の炭素原子を有するN−アルキルベンジルアミ
ノ、モルホリノ、ピペリジノまたはピロリジノである] を有する化合物がH+/K+ATPアーゼ系の有力な阻止剤であ
りかつ有用な抗潰瘍剤であることが判明した。
さらにnが0である式Iの中間体も本発明の1部であ
る。
さらに本発明は、医薬上許容しうるキャリヤと、胃壁細
胞H+/K+ATPアーゼ阻止量のnが1である式I化合物とか
らなることを特徴とする哺乳動物における胃壁細胞H+/K
+ATPアーゼを阻止する医薬組成物、並びに胃潰瘍を治療
する必要がある哺乳動物患者に胃壁細胞H+/K+ATPアーゼ
阻止量のnが1である式I化合物を投与することを特徴
とする治療を必要とする哺乳動物患者における胃壁細胞
H+/K+ATPアーゼの阻止による胃潰瘍の治療方法を包含す
る。
この系列における好適群の化合物はnが1であり、Qお
よびYがそれぞれ水素でありかつXが1〜5個の炭素原
子を有するアルキルである式Iの化合物である。この群
における特に好適なものはXがメチルでありかつZが水
素である化合物、XがメチルでありかつZがエトキシで
ある化合物、並びにXがメチルでありかつZがメチルで
ある化合物である。
第2群の好適化合物はnが1であり、QおよびYがそれ
ぞれ水素でありかつXが1〜5個の炭素原子を有するア
ルコキシである式Iを有する。特に好適なものは、Xが
エトキシでありかつZが水素である化合物である。
第3群の好適化合物はnが1であり、Xが水素でありか
つZが1〜5個の炭素原子を有するアルコキシである式
Iを有する。特に好適なものはYがメチルであり、Zが
メトキシでありかつQが水素である化合物、およびYが
水素であり、ZがエトキシでありかつQがフルオロであ
る化合物である。
nが1である式Iの抗潰瘍性化合物は、対応するスルフ
ィド(n=0)を適当な酸化剤により酸化して製造され
る。
特に有用な酸化剤は、スルフィドをスルホキシドまで容
易に変換しうる公知の酸化剤である。これらは、たとえ
ばアセトンもしくは酢酸のような適する溶剤における30
%過酸化水素、無水クロム酸、過マンガン酸カリウムな
どを包含する。選択される酸化剤はm−クロル過安息香
酸である。これは、反応生成物が非酸性となりかつ簡単
な塩基水溶液での抽出により過酸または酸副生物のいず
れかから容易に分離しうるので特に適している。
m−クロル過安息香酸を用いるこの酸化法はたとえばア
セトン、ハロアルカン、芳香族炭化水素、テトラヒドロ
フランもしくは酢酸エチルのような反応不活性溶剤にて
スルフィド1当量当り1当量プラス完全な酸化を確保す
べく10〜25%という僅か過剰量の酸化剤と、約5倍当量
の重炭酸ナトリウムとを用いて行われる。
反応体を0℃で合し、かつ添加が完了した後に反応物を
室温まで加温する。反応時間はスルフィドの構造に応じ
て変化することができる。一般に、反応を完結するには
数時間を要する。反応の経過は、所望に応じ種々の時間
間隔で採取した試料を簡単な薄層クロマトグラフィーに
かけて追跡することができる。
反応が完結した後、これを重炭酸ナトリウム水溶液と水
不混和性の酢酸エチルのような有機溶剤との間に分配さ
せる。非水層から単離された生成物は、再結晶化または
カラムクロマトグラフィーによって精製することができ
る。
本発明の1部である中間スルフィドは、2−ハロピリミ
ジンを適当な8−メルカプトキノリンとカップリングさ
せて製造される。実用上、等モル量の反応体を、たとえ
ば1当量の有機第三アミン(たとえばトリエチルアミ
ン)を含有するメタノールのような反応不活性溶剤中で
合する。
反応は室温にて行なわれ、反応時間は約12〜24時間であ
る。反応の完結後、反応混合物を水または重炭酸ナトリ
ウム水溶液および水不混和性有機溶剤に添加することが
できる。有機層から単離した後、生成物を所要に応じ再
結晶化またはカラムクロマトグラフィーにより精製する
ことができる。
式(I)の新規な化合物の医薬上許容しうる酸付加塩も
本発明に包含される。これらの塩は、遊離塩基を水溶液
または適当な有機溶剤のいずれかにおける適当な鉱酸も
しくは有機酸と接触させて容易に製造される。次いで、
固体の塩を沈澱により、或いは溶剤の蒸発により得るこ
とができる。特に好適な塩は塩酸塩およびマレイン酸塩
である。
抗潰瘍剤としての本発明による化合物の有用性は、犬の
胃粘膜から分離されたH+/K+ATPアーゼの阻止によりイン
ビトロで反映される。酵素活性は、ベイル等の方法[ブ
リティッシュ・ジャーナル・ファーマコロジー、第82
巻、第651〜657頁(1984)]を僅か改変して分析した。
酵素(1〜2μg)を2×10-3MのMgCl2と0.01MのKCl
を含むまたは含まない0.05Mのトリス−Cl緩衝剤(pH7.
5)と最終容積0.590mlの酸活性化試験薬剤とを含有する
媒体と共に37℃にて45分間予備培養した。0.010ミリモ
ルのATP(最終濃度3×10-3M)を添加して反応を開始
させた。トリクロル酢酸を4.2%の濃度まで添加するこ
とにより反応を停止させた。たとえばシグマ・ケミカル
・カンパニー社[米国、ミズリー州63178、セントルイ
ス、私書箱14508]から市販されているフィスケおよび
サバロー還元剤を用いて、遊離された無機燐酸塩を測定
した。この試験においては、好ましくは薬剤を先ず最初
に1:1のジメチルスルホキシド:0.02N HCl中で37℃にて3
0分間培養することにより酸活性化させた。
抗潰瘍剤としての本発明による化合物のインビボにおけ
る有用性は、特にその細胞保護活性によっても示され
る。この活性は、米国特許第4,560,690号の実施例18に
記載された方法を用いてラットにおけるエタノール誘発
性の胃潰瘍の阻止によって示される。
抗潰瘍剤としての本発明による化合物のインビボにおけ
る有用性は1部には次の方法によるラットでの胃抗分泌
活性により反映される: ラットをまばたき反応またはピンチ反応がなくなるまで
(一般にラットは僅かにチアノーゼ性となる)エッテル
瓶に入れる。次いで、ラットを仰向けにしかつエーテル
コーンを鼻に覆せる。ラットの変色を監視すると共に、
ラットが過度に青色となった場合はコーンを除去するこ
とが重要である。小型ピンセットを用いて皮膚を持上
げ、かつ小型の鋏により胸骨の2cm下から胸骨まで切開
を行なう。同様にして筋肉層を切断して肝臓を露出させ
る。真直な平滑ピンセットを用いて大きな肝臓を静かに
持上げ、膵臓組織および腸を露出させる。腸を静かに持
上げ、かつ胃に触れることなく幽門括約筋を探す。慎重
に、湾曲したピンセットを幽門の下に挿入する。所定長
さの絹糸(約10cm)を通してきっちり結ぶ。この手順に
際し血管が切断されれば、胃に対する血液供給がこのよ
うな状態下で著しく害されるので、このラットは使用し
ない。薬剤またはベヒクルの注射を十二指腸に行なう。
切除部の上方および下方を摘まんでラットを持上げ、か
つ腹部内容物を腹腔内へ静かに戻す。切除部を傷クリッ
プによって閉塞する。傷を閉鎖した後、ラットを他の手
術したラットと共に可視ボックス箱に収容する(4匹/
籠1個)。15分間以内に、ラットはエーテル麻酔から完
全に回復すると思われる。これらラットを、閉鎖が適切
に行なわれない場合に生じうる出血につき慎重に監視す
る。手術してから2時間後、ラットをナトリウムペンタ
バルビトール(1ml/kg)の腹腔内注射によって殺す。小
型ピンセットを用いて腹部を持上げ、次いでこれを切開
鋏によって切開する。大きい肝臓を持上げる。食道は小
さい方の肝臓の下に位置する。湾曲したピンセットを食
道の下に入れて持上げる。止血鉗子を用いて食道を胃か
らクランプすると共に、胃を静かに切除する。硼珪素チ
ューブの上方の漏斗にて、胃をより大きい湾曲に沿って
切除し、内容物を放出させる。最後の内容物を絞り出
す。液体を包含するチューブを遠心分離器にて室温で15
分間にわたり3000×rpmにて遠心分離する。上澄液をパ
ッスールピペットにより慎重に取出し、かつ目盛り付き
遠沈管に入れる。容積を記録する。自動滴定装置(終点
=pH7.0)を用いて、pHおよび酸生成量(μ当量)/hr/
ラット体重100gを決定する。その結果を酸分泌の抑制%
(mg/kg)として記録する。
胃壁細胞H+/K+ATPアーゼを阻止することにより哺乳動物
患者における胃潰瘍を処置(予防および治療)するに
は、本発明の化合物を経口ルート(腸溶性被覆手段)お
よび非経口ルートを含む各種の慣用の投与ルートによっ
て投与する。好ましくは、化合物を経口投与する。一般
に、これらの化合物は処置すべき哺乳動物患者の体重1k
g当り毎日約0.25〜50mg、好ましくは毎日約0.5〜30mg/k
gの投与量にて1回でまたは分割して経口投与する。非
経口投与が望ましければ、これらの化合物は処置すべき
哺乳動物患者の体重1kg当り約0.2〜20mgの全1日投与量
にて投与することができる。体重100kgのヒトの場合、
これは約25〜5000mg/1日(好ましくは約50〜3000mg/1
日)の1日経口投与量となり、かつ約20〜2000mg/1日の
非経口投与量となる。しかしながら、担当医の判断で、
処置される患者の状態および用いる特定化合物に応じて
投与量の変動が必らず生ずる。
投与する際、活性成分は一般に医薬上許容しうるキャリ
ヤもしくは希釈剤とさらに組合せられる。適する医薬キ
ャリヤは不活性希釈剤もしくは充填剤、無菌水溶液およ
び各種の有機溶剤を包含する。式(I)の新規な化合物
もしくはその塩と医薬上許容しうるキャリヤとを組合せ
て得られる医薬組成物は、たとえば錠剤またはカプセル
などの各種の投与形態で容易に投与される。これらの医
薬組成物は所望ならばさらに、たとえば香料、結合剤、
賦形薬などの成分を含有することもできる。たとえば経
口投与の場合、各種の賦形薬(たとえばクエン酸ナトリ
ウム)を含有する錠剤を、各種の崩壊剤(たとえば澱
粉、アルギン酸および或る種の珪酸複塩)、並びに結合
剤(たとえばポリビニルピロリドン、蔗糖、ゼラチンお
よびアカシアゴム)と一緒に用いる。さらに、たとえば
ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムお
よびタルクのような滑剤もしばしば錠剤化の目的に有用
である。同様な種類の固体組成物は、軟質および硬質充
填ゼラチンカプセルにおける充填剤として用いることも
できる。その好適物質は乳糖および高分子量のポリエチ
レングリコールを包含する。
好ましくは本発明の化合物は、単位投与形態(すなわち
医薬上許容しうるキャリヤもしくは希釈剤と組合せて活
性物質の適当量を含有する物理的に分離した単一の投与
単位)として経口投与される。この種の単位投与形態の
例は、投与単位の全量の約10〜90%を占める活性成分
(すなわち式(I)の化合物)を薬5〜1000mg含有する
錠剤またはカプセルである。上記したように、経口投与
に用いる錠剤またはカプセルは、活性成分が小腸で放出
されるように腸溶性被覆すべきである。
非経口投与には、たとえばプロピレングリコール、塩化
ナトリウム、デキストロースもしくは重炭酸ナトリウム
の水溶液のような無菌水溶液における式(I)の化合物
の溶液または懸濁液が用いられる。この種の投与形態
は、好適には所望に応じ緩衝される。非経口投与に適す
る無菌の液状媒体の作成は当業者に周知されている。
以下、本発明を実施例により説明する。しかしながら、
本発明はこれら実施例の特定例のみに限定されないこと
を了解すべきである。温度は全て℃とする。核磁気共鳴
スペクトル(NMR)は重水素化クロロホルム(CDCl3)、
重水素化メタノール(CD3OD)または重水素化ジメチル
スルホキシド(DMSO−d6)における溶液につき測定し、
かつピーク位置はテトラメチルシランからのppmダウン
フィールドとして記録する。ピーク形状については次の
記号を用いる:bs、幅広シングレット;s、シングレット;
d、ダブレット;t、トリプレット;q、クワルテット;m、
マルチプレット。
実施例1 8−(2−ピリミジルスルフィニル)キノリン(I,n=
1;X,Y,ZおよびQ=H) 170mg(0.71ミリモル)の8−(2−ピリミジルチオ)
−キノリンを含有する5mlのテトラヒドロフランの溶液
へ300mgの重炭酸ナトリウムを添加し、かつ混合物を0
℃まで冷却した。同じ溶剤5mlにおけるm−クロル過安
息香酸(153mg、1.0当量)を滴加した。添加が完了した
後、反応物を25℃まで加温しかつ1晩攪拌した。反応混
合物を重炭酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、かつ生成物を
酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウ
ムで脱水しかつ減圧濃縮した。残留物を少量の酢酸エチ
ルでトリチル化しかつ濾過した。84mg。m.p.152〜155
℃。
NMRスペクトル(300MHz,CDCl3)は8,86(dd,J=4.3,1.6
Hz,1H),8.73(d,J=5.0Hz,2H),8.48(dd,J=7.2,1.2H
z,1H),8.18(dd,J=8.1,1.5Hz,1H),7.95(dd,J=8.3,
1.3Hz,1H),7.76(dd,J=9.0,7.2Hz,1H),7.43(dd,J=
8.2,4.3Hz,1H)および7.24(t,J=5.1Hz,2H)ppmに吸収
を示した。
実施例2 8−(4−n−プロポキシ−2−ピリミジルスルフィニ
ル)キノリン (I,n=1;X=n−C3H7O;Y,ZおよびQ=H) O℃まで冷却された塩化メチレン40mlにおける8−(4
−n−プロポキシ−2−ピリミジルチオ)キノリン710m
g(2.38ミリモル)と重炭酸ナトリウム999mg(11.9ミリ
モル)との混合物へ15分間かけて同じ溶剤15mlにおける
m−クロル過安息香酸574ml(3.33ミリモル)を滴下し
た。この反応混合物を30分間攪拌し、次いで室温まで加
温しかつ1晩攪拌した。反応物を塩化メチレンで希釈し
かつ有機層を順次に飽和重炭酸ナトリウム溶液と水と飽
和ブライン溶液とで洗浄した。有機層を分離し、硫酸マ
グネシウムで脱水しかつ濃縮して745mgの粗生成物を
得、これをシリカゲル上でのクロマトグラフにより精製
した。367mg。
NMRスペクトル(300MHz,CDCl3)は8,85(d,J=4.3,1.6H
z,1H),8.42(dd,J,7.2,1.3Hz,1H),8.38(d,J=5.5Hz,
1H),8.17(dd,J=8.1,1.6Hz,1H),7.92(dd,J=8.3,1.
4Hz,1H),7.72(t,J=7.7Hz,1H),7.4(dd,J=8.1,4.0H
z,1H),6.45(d,J=5.6Hz,1H),4.0(m,2H),1.48(b,2
H)および0.79(t,J=7.4Hz,3H)ppmに吸収した。
実施例3 実施例1または2の一般的な酸化法を用い、かつ適当な
スルフィドから出発して、次の生成物を製造した: 製造例A 8−(2−ピリミジルチオ)キノリン 乾燥メタノール5mlにおけるキノリン−8−チオール塩
酸塩210mg(1.06ミリモル)の溶液へ、同じ溶剤2mlにお
ける2−クロルピリミジン128mg(1.05ミリモル)を添
加し、次いで乾燥トリエチルアミン148μl(1ミリモ
ル)を添加した。この反応混合物を室温にて1晩攪拌
し、次いでメタノールを減圧除去した。残留物を飽和重
炭酸ナトリウム溶液と酢酸エチルとの間に分配させた。
有機層を分離し、脱水しかつ濃縮した。残留物をクロロ
ホルムに再溶解し、かつ加熱することなく濃縮した、残
留物を酢酸エチルでトリチル化し、濾過しかつ乾燥させ
た。170mg。m.p.165〜168℃。
製造例B 製造例Aの手順を用いかつ適当な出発物質から出発し
て、次のスルフィドを製造した: 製造例A 8−(2−(ピリミジルチオ)キノリン 乾燥メタノール5mlにおけるキノリン−8−チオール塩
酸塩210mg(1.06ミリモル)の溶液へ、同じ溶剤2mlにお
ける2−クロルピリミジン128mg(1.05ミリモル)を添
加し、次いで乾燥トリエチルアミン148μl(1ミリモ
ル)を添加した。この反応混合物を室温にて1晩攪拌
し、次いでメタノールを減圧除去した。残留物を飽和重
炭酸ナトリウム溶液と酢酸エチルとの間に分配させた。
有機層を分離し、脱水しかつ濃縮した。残留物をクロロ
ホルムに再溶解し、かつ加熱することなく濃縮した、残
留物を酢酸エチルでトリチル化し、濾過しかつ乾燥させ
た。170mg。m.p.165〜168℃。
製造例B 製造例Aの手順を用いかつ適当な出発物質から出発し
て、次のスルフィドを製造した:

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: [式中、Qは水素、フルオロ、クロル、ニトロ、アミ
    ノ、トリフルオロメチル、2〜4個の炭素原子を有する
    アルカノイルアミノ、1〜5個の炭素原子を有するアル
    コキシ、1〜5個の炭素原子を有するアルキルまたは各
    アルキルが1〜4個の炭素原子を有するジアルキルアミ
    ノであり;Xは水素、1〜5個の炭素原子を有するアルキ
    ルまたは1〜5個の炭素原子を有するアルコキシであ
    り;Yは水素、フルオロ、クロル、ブロモ、1〜5個の炭
    素原子を有するアルコキシまたは1〜5個の炭素原子を
    有するアルキルであり;Zは水素、1〜5個の炭素原子を
    有するアルキル、1〜5個の炭素原子を有するアルコキ
    シ、フェノキシ、ベンジルオキシ、5〜7個の炭素原子
    を有するシクロアルキルオキシ、アミノ、1〜4個の炭
    素原子を有するアルキルアミノ、各アルキルが1〜4個
    の炭素原子を有するジアルキルアミノ、アニリノ、アル
    キルが1〜4個の炭素原子を有するN−アルキルアニリ
    ノ、ベンジルアミノ、アルキルが1〜4個の炭素原子を
    有するN−アルキルベンジルアミノ、モルホリノ、ピペ
    リジノまたはピロリジノであり;かつnは0または1の
    整数である] を有する化合物またはその医薬上許容しうる酸付加塩。
  2. 【請求項2】QおよびYがそれぞれ水素であり、nが1
    でありかつXが1〜5個の炭素原子を有するアルキルで
    ある請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】XがメチルでありかつZが水素である請求
    項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】XがメチルでありかつZがエトキシである
    請求項2記載の化合物。
  5. 【請求項5】XがメチルでありかつZがメチルである請
    求項2記載の化合物。
  6. 【請求項6】QおよびYがそれぞれ水素であり、nが1
    でありかつXが1〜5個の炭素原子を有するアルコキシ
    である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】XがエトキシでありかつZが水素である請
    求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】nが1であり、Xが水素でありかつZが1
    〜5個の炭素原子を有するアルコキシである請求項1記
    載の化合物。
  9. 【請求項9】Yがメチルであり、Zがメトキシでありか
    つQが水素である請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】Yが水素であり、Zがエトキシでありか
    つQがフルオロである請求項8記載の化合物。
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