JPH069936U - 装飾用貼着シート - Google Patents

装飾用貼着シート

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JPH069936U
JPH069936U JP007940U JP794092U JPH069936U JP H069936 U JPH069936 U JP H069936U JP 007940 U JP007940 U JP 007940U JP 794092 U JP794092 U JP 794092U JP H069936 U JPH069936 U JP H069936U
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sheet
sticking
synthetic resin
adhesive
uneven pattern
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正敬 大島
Original Assignee
明和グラビア株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material

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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面の凹凸模様により装飾性を向上できなが
ら、窓ガラス等に空気溜りなく容易に密着させて貼着で
きる。 【構成】 表面に透明性をもつ凹凸模様4を備えてい
る。そして、裏面にほゞ均一な高さをもった多数の貼着
突起6を設け、この貼着突起6の少なくとも最頂部に粘
着性を保持させ、前記貼着突起6により窓ガラスに貼着
させて空気溜りなく容易に密着して貼着できるようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、表面に透明又は半透明の凹凸模様を備え、主として窓ガラスなどの 被装飾物に貼着して装飾性を付与する装飾用貼着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来装飾用貼着シートとしては、例えば透明な合成樹脂シートを用いて、該シ ートに印刷を施し、裏面に粘着剤を塗布すると共に、この塗布面に離型紙を添設 し、使用時にはこの離型紙を剥離して窓ガラスに貼着し、前記窓ガラスの装飾を 行うようにしたものが知られている。
【0003】 また、透明な合成樹脂で表面に凹凸模様を成形したシートの裏面に粘着加工を 施し、この粘着加工面を窓ガラスに貼着して、この窓ガラスに型板ガラス調の装 飾性を与えるようにしたものも知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
一般に装飾用貼着シートは、透明な窓ガラスに対する視界の遮断性や、ガラス が破損したときの破片の飛散防止を可能にする安全性を付与する機能も期待する けれども、装飾性が主として求められるものである。
【0005】 所が、前記した従来例のうち、前者のように合成樹脂シートに印刷した装飾用 貼着シートは、平滑な印刷模様が形成されているだけであるから、装飾性に劣り 、型板ガラス調の装飾を与えられない問題があるし、また、後者のように表面に 凹凸模様を設けた装飾用貼着シートによれば、前記凹凸模様で光が屈折して立体 感を増幅するので装飾性には優れ、型板ガラス調の装飾を与えられるのであるが 、凹凸模様が設けられているために窓ガラスへの貼着が適正にできない問題があ る。即ち、窓ガラスに貼着する際、前記シートを窓ガラスに押しつけると、この 押しつけ力は先ず凹凸模様の凸部に加わり、その後、前記力が凹部側に広がると しても、凹部には押しつけ力が充分に作用しない場合が生ずるのである。
【0006】 従って、前記凸部に対応する裏側の粘着面が先ず接着されてしまうのであり、 その後は前記凸部の周りから徐々に接着面積が広がるのであるが、前記凹部に対 応する粘着面には充分な押しつけ力が作用しないことから、先に凸部及び凸部周 りの粘着面が接着され、前記凹部に対応する粘着面側が接着された部分で取り囲 まれる場合には、前記シートとガラスとの間に介在する空気を抜くことができず 、空気溜りとして残存することが生じ、このためこの空気溜りが装飾性を阻害し 、前記貼着シートの装飾性を低下させてしまう問題があった。
【0007】 この問題に対しては、前記貼着シートを注意深く一側から徐々に貼着すること により対処できるのであるが、熟練を要するだけでなく貼着手間も煩雑となる別 の問題が生ずるのである。
【0008】 本考案の目的は、凹凸模様による優れた装飾性が得られながら窓ガラス等の被 装飾物に、空気溜りが生ずることなく簡単な作業で貼着できる装飾性貼着シート を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の課題を解決するため、表面に透明性をもつ凹凸模様を備え、窓 ガラス等の被装飾物に貼着する装飾用貼着シートにおいて、裏面にほゞ均一な高 さをもった多数の貼着突起を設け、この貼着突起の少なくとも最頂部に粘着性を 保持させたのである。
【0010】 前記貼着突起の最頂部に粘着性を保持させる方法としては、前記突起に粘着剤 を塗布してもよいし、粘着剤により貼着突起を形成してもよいが、前記貼着突起 を自己粘着性を有する樹脂を用いて成型し、突起自体に自己粘着性を具備させる のが好ましい。
【0011】 尚、前記突起は直線状、曲線状又は点状など、その形状は特に限定するもので ないが、閉鎖空間が形成される形状は避けた方がよい。また、前記突起により柄 模様を形成して、その装飾性を向上してもよいが、前記突起は必ずしも透明又は 半透明にする必要がなく、装飾性が阻害されない範囲で不透明にすることも可能 である。
【0012】 また、表面に設ける凹凸模様には、部分印刷層を設けてもよいし、また、前記 凹凸模様に吸水性を保有させることが好ましい。
【0013】
【作用】
凹凸模様をもったシートを例えば窓ガラスに貼着する場合、前記シートの裏面 には多数の前記粘着突起を設けてこれら突起の少なくとも最頂部に粘着性を保持 しているため、これら突起の最頂部が窓ガラスに貼着され、他の部分は前記窓ガ ラスに接触しないことになる。
【0014】 従って、前記シートの貼着方法如何に拘らず、前記突起の粘着性により貼着で き、しかも、この貼着時前記シートの裏面と窓ガラスとの間の隙間は前記シート の端縁外部に連通することになるから、従来例のような空気溜りが生ずることは ないのである。
【0015】 このため、前記シートの凹凸模様によりその装飾性を充分付与できながら、空 気溜りによる装飾性が阻害されることもなく、前記凹凸模様による装飾性を有効 に発揮させることができるのである。
【0016】 また、前記貼着突起を自己粘着性をもつ材料を用いて形成する場合、粘着性を 保持させるための粘着層形成の加工が不要となり、それだけ加工手間を軽減でき るからコスト安にできる。また、前記表面の凹凸模様に部分印刷層を設けること により一層装飾性を向上できるし、また、吸水性を保有させることにより結露を 防止でき、結露特に結露したドレンが滴下することによる装飾性低下もカバ−出 来るのである。
【0017】
【実施例】
実施例1 先ず、図1に示した実施例1について説明する。
【0018】 この実施例1は、裏面に部分的に印刷層2を設けた透明な合成樹脂シート1の 裏面に、透明又は半透明の合成樹脂から成る凹凸形成体3を結合して透明又は半 透明の凹凸模様4をもったシート本体5を形成し、このシート本体5の裏面に、 均一な厚さをもち、自己粘着性をもつ合成樹脂から成る多数の貼着突起6を一体 に結合したものでる。
【0019】 しかして、以上の如く構成する装飾用貼着シートは、図4に示した装置を用い て形成するのであって、次にこの装置を説明する。
【0020】 予め裏面に部分的に印刷層2を形成した前記合成樹脂シート1の送り出し方向 前方に、前記シート1の裏面に前記凹凸模様4を形成するための合成樹脂3aを 塗布する塗布ロール11と、この塗布ロール11の下方に位置し、前記塗布ロー ル11に前記合成樹脂3aを供給する貯溜槽12と、前記塗布ロール11に付着 した余分な合成樹脂3aを取り除くドクターブレード13及び前記塗布ロール1 1の上方に位置し、前記合成樹脂シート1を押圧する回転自由な押圧ロール14 とから成る塗布装置10を配設する。
【0021】 そして、この塗布装置10の後方に、前記粘着突起6を形成するための金属シ リンダ15、即ち、表面に均一な深さの凹刻模様15cを設け、内部に加熱装置 15a及び冷却装置15bを設けた金属シリンダ15を配設し、この金属シリン ダ15の前方下部には、前記貼着突起6を形成する合成樹脂6aを貯溜する貯溜 槽16と、この貯溜槽16に下部が突入し、前記合成樹脂6aを前記シリンダ1 5に設ける凹刻模様15cの凹部に充填する充填ロール17とを配設すると共に 、この充填ロール17の上方に、前記シリンダ15に余分に充填された前記合成 樹脂6aを取り除くドクターブレード18を配設するのである。
【0022】 また、前記シリンダ15の前方下部には、前記合成樹脂シート1及び該シート 1に塗布する前記合成樹脂3aにより前記凹凸模様4を形成するための凹刻模様 19aを形成した凹刻ロール19を回転自由に設け、更に前記シリンダ15の下 部後方に保護シート7を前記貼着突起6側に貼り合わせる一対の押圧ロール20 ,20から成る貼り合わせ装置21を配設し、この後方に巻取装置22を配設す るのである。
【0023】 尚、以上の構成において、前記シリンダ15に設ける前記貼着突起6の成形用 凹刻模様15cは、深さ0.5mm、幅2mmで前記シリンダ15の長さ方向に延び る凹条を、前記シリンダ15の周方向に沿って3mmピッチで全周に設けるのであ り、また、前記凹刻ロール19の凹刻模様19aは任意の凹凸模様が形成される ように設けるのであって、例えば前記貼着突起6と直交し、該貼着突起6とで格 子状柄が形成されるように設けるのである。
【0024】 次に以上の如く構成した成形装置を用いて図1に示した構造の装飾用貼着シー トを形成する場合の一つの具体例を説明する。
【0025】 前記合成樹脂シート1は、厚さ0.2mmの透明な軟質塩化ビニールシートを用 い、その裏面に予め任意の柄を印刷して印刷層2を設けている。
【0026】 また、前記合成樹脂シート1と共に凹凸模様4を形成する凹凸形成体3の合成 樹脂3aは、次の組成、即ち、 PSH−680(鐘ケ淵化学製塩化ビニルペースト樹脂) 100重量部 DOP(積水化学製可塑剤) 50重量部 BZ−171J(勝田化学製安定剤) 3重量部 から成る透明な塩化ビニル樹脂配合物を用い、また、前記貼着突起6を形成する 合成樹脂6aは、次の組成、即ち、 #61(日本ゼオン製塩化ビニル樹脂) 100重量部 DOP(積水化学製可塑性剤) 80重量部 MS−1B(勝田化学製安定剤) 1.5重量部 から成る自己粘着性を有する塩化ビニル樹脂配合物を用いる。
【0027】 しかして、前記合成樹脂3aは前記貯溜槽12に、また、前記合成樹脂6aは 前記貯溜槽16にそれぞれ供給して貯溜させるのであって、前記合成樹脂6aは 前記充填ロール17を介して前記シリンダ15の凹部に充填され、該シリンダ1 5に付着した過剰な樹脂6aはドクターブレード13により除去され、前記凹部 のみに前記樹脂6aが充填される。
【0028】 そして、この樹脂6aは前記シリンダ15上で徐々に加熱され前記凹刻ロール 19の近くで固化するのである。
【0029】 また、一方前記貯溜槽12に貯溜される合成樹脂3aは、前記塗布ロール11 を介して前記合成樹脂シート1の裏面に塗布されて凹刻ロール19に導かれ、前 記シート1及び合成樹脂3aが前記凹刻ロール19の凹刻部に侵入し、所望の凹 凸模様4を形成するのである。
【0030】 そして、前記合成樹脂3aは前記シリンダ15からの熱で固化すると共に、前 記合成樹脂6aと一体化するのであり、更に170℃まで加熱された後に冷却装 置15bで冷却され前記シリンダ15から剥離され、厚さ16μのポリエチレン フタレートフィルムから成る保護シート7が貼着され巻取装置22に巻取られる のである。
【0031】 斯くして得られた装飾用貼着シートは、ロール状のまゝ、又は所望大きさに裁 断して販売に供するのである。
【0032】 また、前記装飾用貼着シートを用いる場合所望大きさに裁断された前記シート から前記保護シート7を剥離し、裏面に設ける前記貼着突起6を所望の窓ガラス に貼着するのである。
【0033】 この場合、前記装飾用貼着シートは、裏面に自己粘着性をもつ前記樹脂6aを 用いて貼着突起6を形成しているから、この突起6を介して前記窓ガラスとの平 面と平行状に貼着させられるのであり、また、前記突起6により前記凹凸模様4 の裏面つまり、前記シート本体5の裏面と窓ガラスとの間には外部に開放する隙 間を形成できるから、空気溜りが生することはないのであって熟練を要すること なく容易に密着状に貼着できるのである。
【0034】 また、以上の実施例では前記突起6を凹凸模様4と交差する突条により形成す るのであるから、補強材となり、従って、貼着時波打つことなく貼着させられる のであって、空気溜りがないことと相俟って装飾性が低下するのをより確実に防 止できるのである。
【0035】 実施例2 次に、図2に示した実施例2を説明する。
【0036】 この実施例2は、裏面に形成する貼着突起6を実施例1のように自己粘着性を もつ合成樹脂により形成することなく、前記貼着突起6の最頂部に粘着加工を施 して粘着剤層8を形成したものである。
【0037】 この場合も図4に示した前記成形装置を用いて成形することができるが、この ときには、前記成形装置において前記保護シート7を貼り合わせる貼り合わせ装 置21の前方で前記シリンダ15の後方に粘着剤の塗布装置と加熱装置とを設け るのである。
【0038】 この塗布装置は図示していないかが、粘着剤の貯溜槽と塗布ロール及びドクタ ープレード及び押圧ロールとから構成するのであり、また、加熱装置は、前記塗 布装置を通過した成形後のシートに対し約10cm程度離反した位置に赤外線バー ナーを配設して構成するのであって、前記シリンダ15により成形された中間品 に前記粘着剤が塗布され乾燥された後、実施例1と同様保護シート7が貼り合わ されるのである。
【0039】 尚、図2において9は、前記凹凸模様4を形成する凹凸形成体3と前記貼着突 起6との間に介装する心材であって、前記シリンダ15における凹刻ロール19 の前位に、前記心材9の供給ロールを設けて前記凹刻ロール19で成形する凹凸 形成体3と貼着突起6とが一体化する前に前記シリンダ15に心材9を供給して 前記凹凸形成体3と貼着突起6との間に介装するのである。
【0040】 この心材9は必ずしも必要なものでないが、前記粘着剤の塗布後加熱装置で加 熱乾燥するとき凹凸模様14が変形するのを防止するためには好ましいのであっ て、この心材9は、例えば厚さ36μのポリエステルフィルムを用い、その両面 に接着剤を塗布して前記シリンダ15と凹刻ロール19との間に突入するように し、この心材9を介して前記凹凸形成体3と貼着突起6とを一体化させるのであ る。
【0041】 しかして、図2に示した実施例2における一つの具体例を説明する。
【0042】 前記合成樹脂シート1は厚さ0.15mmの透明な軟質塩化ビニルシートを用い 、また、前記凹凸模様4を形成する合成樹脂3aは、 PSH−680 100重量部 DOP 50重量部 BZ−171J 3重量部 炭酸カルシュウム 10重量部 から成る半透明の塩化ビニル樹脂配合物を用いる。
【0043】 そして、前記貼着突起6を形成する合成樹脂6aの組成は、 #131(日本ゼオン製塩化ビニル樹脂) 100重量部 DOP 48重量部 MS−1B 1.5重量部 青色顔料 0.1重量部 から成り、自己粘着性をもたない塩化ビニル樹脂配合物を用いる。
【0044】 また、前記粘着剤としては、OLX−A5605(昭和高分子(株)製ビニロ ール)を用いる。
【0045】 しかして、以上の材料を用いて図2に示した構造の装飾用貼着シートを形成す るには、実施例1と同様、図4に示した成形装置により前記合成樹脂6aをシリ ンダ15の凹部に充填し、前記合成樹脂シート1に前記合成樹脂3aを塗布して 前記貼着突起6及び凹凸模様4を成形するのであり、また、図示していないが、 前記供給ロールから両面に接着剤を塗布した前記心材9を前記シリンダ15と凹 刻ロール19との間に突入させ、前記シリンダ15の加熱装置15aからの熱で 固化した貼着突起6と凹凸形成体3とを前記心材9を介して一体化するのであり 、更に170℃程度に加熱された後冷却されてシリンダ15から取出されるので あって、以上の成形加工により中間品が得られるのである。
【0046】 そして、前記シリンダ15から取出された中間品は、前記貼着突起6の最頂部 に前記粘着剤を充填した貯溜槽から塗布ロールを介して粘着剤が塗布され、前記 加熱装置により120℃に加熱乾燥されて粘着剤層8が形成されるのであり、そ の後に実施例1と同様保護シートが貼り合わされ、巻装装置22に巻取られるの である。
【0047】 以上の例では前記心材9を用いたから前記粘着剤を加熱乾燥しても凹凸模様4 の変形はないのである。
【0048】 そして、以上の如く形成するシートは、所望大きさに裁断され、実施例1と同 様例えば窓ガラスに貼着して用いるのである。
【0049】 この場合も前記貼着突起6を設けているから、実施例1と同様空気溜りが形成 されたり波打ちが生ずることなく窓ガラスに対し平行状で密着状に貼着できるの である。
【0050】 実施例3 次に図3に示した実施例3について説明する。
【0051】 この実施例3は、合成樹脂シート1をフラット状としてその表面に凹凸模様4 を形成する凹凸形成体3を結合し、前記シート1の裏面に貼着突起6を結合した ものである。
【0052】 また、この実施例3を形成する場合、図4に示した成形装置によっても形成で きるが、例えば図5に示した多数の凹刻部30aをもっ平坦な金属板30を用い 、先ずこの金属板30の凹刻部3aに前記凹凸形成体3を成形する合成樹脂を充 填して例えば120℃程度に加熱して固化させ、この状態で例えば厚さ0.1mm の透明な塩化ビニルフィルムから成る合成樹脂シート1を重ね合わせて貼着し、 更に170℃まで加熱して前記凹凸形成体3と前記シート1とを一体化した後冷 却して、中間品を形成する。また一方、深さ0.5mm、幅5mmの凹溝31aを6 mmピッチで縦横に多数配列した金属板31を設けて、この金属板31の凹溝31 aに前記貼着突起6を形成する合成樹脂を充填して例えば120℃程度に加熱し て固化させ、この状態で前記中間品の前記合成樹脂シート1側を重ね合わせ貼着 し、さらに170℃まで加熱して前記合成樹脂シート1の裏面に前記貼着突起6 を一体化した後冷却し、然る後前記金属板31から剥離することにより図4に示 した構造の装飾用貼着シートが得られるのである。
【0053】 しかして、実施例3に用いる合成樹脂は、実施例1,2で示した組成のものを 用いても何ら差支えないが、前記凹凸形成体3を形成する合成樹脂としては、例 えば三井サイアナミッド株式会社製の吸水性樹脂(商品名WF−A2で、吸水性 樹脂と可塑剤との比を60対40とした物)を混合した組成の合成樹脂を用いる ことにより結露防止シートが形成される。
【0054】 この場合の組成の一例を示すと、前記凹凸形成体3を形成する合成樹脂は、 ゼオン60(日本ゼオン製塩化ビニルペースト樹脂) 100重量部 DOP 40重量部 BZ−100CJ(勝田化学製安定剤) 2.5重量部 ABC−18J (勝田化学製安定剤) 0.5重量部 WF−A2 20重量部 から成る吸水性をもつ透明な塩化ビニル樹脂配合物を用いるのである。
【0055】 また、前記貼着突起6を形成する合成樹脂は、 #121(日本ゼオン製塩化ビニルペースト樹脂) 100重量部 DOP 65重量部 BZ−100CJ 2.5重量部 ABC−18J 0.5重量部 から成る自己粘着性をもつ塩化ビニル樹脂配合物を用いるのである。
【0056】 以上に示した組成の合成樹脂を用いて装飾用貼着シートを形成した場合、前記 凹凸形成体3により形成する凹凸模様4が吸水性を保有することになるので、窓 ガラスの室内側に貼着する場合特に夜間等において室内外の温度差があって結露 しようとする状態においても結露現象は生じないのであって、結露による装飾性 の阻害も解消できるのである。
【0057】 尚、以上説明した実施例において前記金属板31を用いて自己粘着性をもつ貼 着突起6を形成したが、その他ロータリースクリーンやグラビア印刷機等の手段 を用いて粘着剤を転写してこの粘着剤により前記貼着突起を形成するようにして もよいし、また、凹凸模様4及び貼着突起6を形成する合成樹脂の組成を例示し たが、各実施例構造と使用する合成樹脂との関係は相互に置換できるのであって 、各実施例において例示した合成樹脂に特定されるものでない。
【0058】 また、実施例2,3では実施例1に採用している印刷層2を形成していないが 、これら実施例2,3においても採用できることはは云うまでもない。
【0059】 また、前記貼着突起6は何れも長さをもつ凸条体により形成しているが、断続 した点状又は線状により形成してもよいし、前記突起6により所望の模様を形成 してもよい。また、以上の実施例は何れも合成樹脂シート1を用いているが、こ の合成樹脂シート1は必ずしも必要でない。
【0060】
【発明の効果】
本発明は以上のように表面に透明性をもつ凹凸模様を備え、窓ガラス等の被装 飾物に貼着する装飾用貼着シートにおいて、裏面にほゞ均一な高さをもった多数 の貼着突起を設け、この貼着突起の少なくとも最頂部に粘着性を保持させたので あるから、例えば窓ガラスに貼着する場合、表面に凹凸模様4を備え、その装飾 性を向上できながら、その貼着方法如何に拘らず容易に前記窓ガラスに対し平行 状に密着して貼着できるのであり、しかも裏面と窓ガラスとの間には外部に開放 する隙間が形成されるから、見苦しい空気溜りが不規則に生ずることはないので あって、空気溜りにより装飾性が阻害されることなく凹凸模様による装飾性を有 効に発揮させられるのである。
【0061】 また、前記貼着突起を自己粘着性を有する材料により形成する場合、粘着層を 形成するための加工が不要となりそれだけ加工手間を軽減できるのであって、コ スト安にできるのである。
【0062】 また、凹凸模様に部分印刷層を設けることにより装飾性を一層向上できるし、 また、吸水性を保有させることにより結露を防止でき、結露及び結露したドレン が滴下することによる装飾性低下も防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案シートの実施例1を示す部分の拡大断面
図。
【図2】本考案シートの実施例2を示す部分の拡大断面
図。
【図3】本考案シートの実施例3を示す部分の拡大断面
図。
【図4】図1に示した実施例1を製造する成形装置の一
例を示す概略説明図。
【図5】図3に示した実施例3を製造する中間品成形用
金属板の一例を示す部分断面図。
【図6】同じく実施例3を製造する完成品成形用金属板
の一例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 合成樹脂シート 2 印刷層 3 凹凸形成体 4 凹凸模様 5 シート本体 6 貼着突起 7 保護シート 8 粘着層 9 心材
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKN 6770−4J

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に透明性をもつ凹凸模様を備え、窓
    ガラス等の被装飾物に貼着する装飾用貼着シートにおい
    て、裏面にほゞ均一な高さをもった多数の貼着突起を設
    け、この貼着突起の少なくとも最頂部に粘着性を保持さ
    せていることを特徴とする装飾用貼着シート。
  2. 【請求項2】 貼着突起が自己粘着性をもつ材料で形成
    されている請求項1記載の装飾用貼着シート。
  3. 【請求項3】 表面の凹凸模様に部分印刷層を備えてい
    る請求項1又は2記載の装飾用貼着シート。
  4. 【請求項4】 表面の凹凸模様が吸水性を備えている請
    求項1乃至3記載の装飾用貼着シート。
JP007940U 1992-02-24 1992-02-24 装飾用貼着シート Pending JPH069936U (ja)

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