JPH0699331B2 - 飽和炭化水素の製造法 - Google Patents
飽和炭化水素の製造法Info
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- JPH0699331B2 JPH0699331B2 JP1293698A JP29369889A JPH0699331B2 JP H0699331 B2 JPH0699331 B2 JP H0699331B2 JP 1293698 A JP1293698 A JP 1293698A JP 29369889 A JP29369889 A JP 29369889A JP H0699331 B2 JPH0699331 B2 JP H0699331B2
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- washing
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、飽和炭化水素の製造法に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、ジオレフィンおよび
モノオレフィンを含有するC5留分より高効率で飽和炭化
水素を製造することのできる新しい製造法に関するもの
である。
る。さらに詳しくは、この発明は、ジオレフィンおよび
モノオレフィンを含有するC5留分より高効率で飽和炭化
水素を製造することのできる新しい製造法に関するもの
である。
(従来の技術とその課題) ナフサ分解などによって生ずるC5留分のイソプレン、1,
3−ペンタジエンなどのジオレフィンやシクロペテン、
2−メチル−ブテン−1、ペンテン−1などのモノオレ
フィンを水添して得られる飽和炭化水素はガソリンとし
て従来から利用されている。一方、近年、フロンの希釈
剤としてシクロペンタンの利用が注目されており、この
シクロペンタンはC5留分のシクロペンテンを水添して得
ることが考えられている。このように、C5留分のジオレ
フィンやモノオレフィンを水添して飽和炭化水素を得る
方法が検討されているが、不純物としてハロゲン化物を
含有している場合には水添触媒の劣化が著しく、頻繁に
水添触媒を交換しなければならないという問題があっ
た。
3−ペンタジエンなどのジオレフィンやシクロペテン、
2−メチル−ブテン−1、ペンテン−1などのモノオレ
フィンを水添して得られる飽和炭化水素はガソリンとし
て従来から利用されている。一方、近年、フロンの希釈
剤としてシクロペンタンの利用が注目されており、この
シクロペンタンはC5留分のシクロペンテンを水添して得
ることが考えられている。このように、C5留分のジオレ
フィンやモノオレフィンを水添して飽和炭化水素を得る
方法が検討されているが、不純物としてハロゲン化物を
含有している場合には水添触媒の劣化が著しく、頻繁に
水添触媒を交換しなければならないという問題があっ
た。
以下にシクロペンタンの製造を具体例に挙げ上記問題を
詳述する。
詳述する。
C5留分の炭化水素混合物には、通常、水添によってシク
ロペンタンに変換することのできるシクロペンテンの他
に、1,3−ペンタジェンが比較的多量に含有されてい
る。このため、まず塩化アルミニウム等のカチオン重合
触媒によって処理して1,3−ペンタジェンを重合させ、
その重合物を除去することが行われる。次いで、未反応
1,3−ペンタジェンおよびシクロペンテンを含有する未
反応回収混合物を水添触媒の存在下に水添し、シクロペ
ンテンをシクロペンタンに、そして1,3−ペンタジェン
をn−ペンタンに水添せしめる。この水添生成物を蒸留
し、高沸点留分としてシクロペンタンを回収する。
ロペンタンに変換することのできるシクロペンテンの他
に、1,3−ペンタジェンが比較的多量に含有されてい
る。このため、まず塩化アルミニウム等のカチオン重合
触媒によって処理して1,3−ペンタジェンを重合させ、
その重合物を除去することが行われる。次いで、未反応
1,3−ペンタジェンおよびシクロペンテンを含有する未
反応回収混合物を水添触媒の存在下に水添し、シクロペ
ンテンをシクロペンタンに、そして1,3−ペンタジェン
をn−ペンタンに水添せしめる。この水添生成物を蒸留
し、高沸点留分としてシクロペンタンを回収する。
この場合、回収混合物中に存在するカチオン重合触媒由
来の無機ハロゲン化物は水添触媒を劣化させる原因とな
るため、通常は、水添反応に先立って、これらの無機ハ
ロゲン化物を水洗によって除去している。
来の無機ハロゲン化物は水添触媒を劣化させる原因とな
るため、通常は、水添反応に先立って、これらの無機ハ
ロゲン化物を水洗によって除去している。
しかしながら、実際には、このようなシクロペンタンの
製造法においては、通常この水添触媒の劣化が著しく、
頻繁に水添触媒を交換しなければならない。このた
め、、シクロペンタンの製造効率の向上と、その製造コ
ストの低減には大きな制約があった。
製造法においては、通常この水添触媒の劣化が著しく、
頻繁に水添触媒を交換しなければならない。このた
め、、シクロペンタンの製造効率の向上と、その製造コ
ストの低減には大きな制約があった。
この発明は、以上の通りの事情を踏まえてなされたもの
であり、従来のC5留分からの飽和炭化水素製造法の欠点
を解消し、ジオレフィンおよびモノオレフィンを含有す
るC5留分をカチオン重合し、重合物を除去した後の回収
混合物を水添する方法において、水添触媒の劣化を抑止
し、触媒寿命の延長と、飽和炭化水素の高効率および低
コストでの製造を可能とする、新しい飽和炭化水素の製
造法を提供することを目的としている。
であり、従来のC5留分からの飽和炭化水素製造法の欠点
を解消し、ジオレフィンおよびモノオレフィンを含有す
るC5留分をカチオン重合し、重合物を除去した後の回収
混合物を水添する方法において、水添触媒の劣化を抑止
し、触媒寿命の延長と、飽和炭化水素の高効率および低
コストでの製造を可能とする、新しい飽和炭化水素の製
造法を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、ジオレ
フィンおよびモノオレフィンを含み、かつ、不純物とし
てハロゲン化物を含有するC5留分を、水またはアルカリ
水により高温高圧下で洗浄し、次いでジオレフィンおよ
びモノオレフィンを触媒の存在下に水添することを特徴
とする飽和炭化水素の製造方法を提供する。
フィンおよびモノオレフィンを含み、かつ、不純物とし
てハロゲン化物を含有するC5留分を、水またはアルカリ
水により高温高圧下で洗浄し、次いでジオレフィンおよ
びモノオレフィンを触媒の存在下に水添することを特徴
とする飽和炭化水素の製造方法を提供する。
この発明は、通常の重合処理後の回収混合物には、水洗
後であっても無機ハロゲン化物が依然として残存してお
り、これまでの水洗による方法によっては完全にはこれ
を除去することができず、さらには、有機ハロゲン化物
も回収混合物中に存在していることから、水添触媒の劣
化を抑えてその寿命を長くするためには、無機ハロゲン
化物とともにこの有機ハロゲン化物をも完全に除去する
ことが必要であり、従来の単なる水洗処理ではなく、水
またはアルカリ水による高温高圧下での洗浄がこのハロ
ゲン化物の除去とそれによる触媒寿命の延長に、極めて
有効であるとの知見に基づいて完成されたものである。
後であっても無機ハロゲン化物が依然として残存してお
り、これまでの水洗による方法によっては完全にはこれ
を除去することができず、さらには、有機ハロゲン化物
も回収混合物中に存在していることから、水添触媒の劣
化を抑えてその寿命を長くするためには、無機ハロゲン
化物とともにこの有機ハロゲン化物をも完全に除去する
ことが必要であり、従来の単なる水洗処理ではなく、水
またはアルカリ水による高温高圧下での洗浄がこのハロ
ゲン化物の除去とそれによる触媒寿命の延長に、極めて
有効であるとの知見に基づいて完成されたものである。
この発明の製造方法においては、C5留分炭化水素混合
物、特に、通常のナフサ分解からC5留分として得られる
炭化水素混合物をカチオン重合してジオレフィンの大部
分を重合物として除去したジオレフィンおよびモノオレ
フィンを含み、かつ不純物としてハロゲン化物を含有す
るC5留分が対象原料として用いられる。
物、特に、通常のナフサ分解からC5留分として得られる
炭化水素混合物をカチオン重合してジオレフィンの大部
分を重合物として除去したジオレフィンおよびモノオレ
フィンを含み、かつ不純物としてハロゲン化物を含有す
るC5留分が対象原料として用いられる。
この場合の炭化水素混合物のカチオン重合処理方法やジ
オレフィン重合物の除去方法については、たとえば特開
昭57-62227号公報に開示されている従来公知の方法に沿
って扱うことができる。
オレフィン重合物の除去方法については、たとえば特開
昭57-62227号公報に開示されている従来公知の方法に沿
って扱うことができる。
たとえば、ナフサ分解からのC5留分からイソプレンを抽
出する際に副生するシクロペンタン〜10重量%、シクロ
ペンテン10〜30重量%、1,3−ペンタジェン50〜80重量
%およびその他のC5留分からなる炭化水素混合物をカチ
オン重合触媒の存在下に重合させ、重合物を除去した後
の回収混合物がこの発明の原料対象物として用いられ
る。
出する際に副生するシクロペンタン〜10重量%、シクロ
ペンテン10〜30重量%、1,3−ペンタジェン50〜80重量
%およびその他のC5留分からなる炭化水素混合物をカチ
オン重合触媒の存在下に重合させ、重合物を除去した後
の回収混合物がこの発明の原料対象物として用いられ
る。
この場合のカチオン重合触媒としては、特にその種類に
制限はなく、たとえば塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、四塩化チタン、四塩化スズ、エチルアルミニウム
クロライド等が使用される。この重合処理によって1,3
−ペンタジェン等のジオレフィンを選択的に重合させ、
重合物として混合物より除去することができるが1,3−
ペンタジェンの他、シクロペンタジエン、ジシクロペン
タジエン等のジオレフィン、さらにはペンチン−1、ペ
ンチン−2等のアセチレン類が含有されている場合に
も、これらを重合物として除去することができる。ま
た、ペンテン−1,2−メチル−ブテン−1等のα−オレ
フィン類を含有している場合にも、その相当量を重合に
より除去することができる。
制限はなく、たとえば塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、四塩化チタン、四塩化スズ、エチルアルミニウム
クロライド等が使用される。この重合処理によって1,3
−ペンタジェン等のジオレフィンを選択的に重合させ、
重合物として混合物より除去することができるが1,3−
ペンタジェンの他、シクロペンタジエン、ジシクロペン
タジエン等のジオレフィン、さらにはペンチン−1、ペ
ンチン−2等のアセチレン類が含有されている場合に
も、これらを重合物として除去することができる。ま
た、ペンテン−1,2−メチル−ブテン−1等のα−オレ
フィン類を含有している場合にも、その相当量を重合に
より除去することができる。
一方、シクロペンテンは環状の内部オレフィンであるた
め不飽和炭化水素の中ではカチオン重合性が低いため、
この重合処理法において、1,3−ペンタジェン等が消費
される条件においてもほとんど消費されないようにする
ことができる。また、飽和炭化水素であるシクロペンタ
ンも消費されることはない。そのため、上記のように重
合条件を適宜設定することにより、相対的にシクロペン
テンやシクロペンタンの濃度を著しく高めることができ
る。
め不飽和炭化水素の中ではカチオン重合性が低いため、
この重合処理法において、1,3−ペンタジェン等が消費
される条件においてもほとんど消費されないようにする
ことができる。また、飽和炭化水素であるシクロペンタ
ンも消費されることはない。そのため、上記のように重
合条件を適宜設定することにより、相対的にシクロペン
テンやシクロペンタンの濃度を著しく高めることができ
る。
カチオン重合後に重合物を除去する方法にも特に制限は
なく、通常の処理工程により未反応の炭化水素成分を回
収すればよい。たとえば、カチオン重合後、アンモニア
水、水酸化カルシウム水溶液、水酸化ナリウム水溶液等
の触媒失活物質を添加し、未反応の炭化水素成分を留去
することにより容易に回収することができる。
なく、通常の処理工程により未反応の炭化水素成分を回
収すればよい。たとえば、カチオン重合後、アンモニア
水、水酸化カルシウム水溶液、水酸化ナリウム水溶液等
の触媒失活物質を添加し、未反応の炭化水素成分を留去
することにより容易に回収することができる。
以上の重合反応と重合物の除去を終了したジオレフィン
およびモノオレフィンを含み、かつ、不純物としてハロ
ゲン化物を含有するC5留分回収混合物は、次いで、この
発明の製造法において水またはアルカリ水によって高温
高圧洗浄する。
およびモノオレフィンを含み、かつ、不純物としてハロ
ゲン化物を含有するC5留分回収混合物は、次いで、この
発明の製造法において水またはアルカリ水によって高温
高圧洗浄する。
この場合、洗浄液としては、水またはアルカリ水のいず
れも使用することができるが、ハロゲン化物の除去率を
向上させるためには、NaOH、KOH、NH4OH等の水溶液から
なるアルカリ水を使用するのが好ましく、これらの水溶
液のpHは通常8〜13である。これら洗浄液の使用量とし
ては、洗浄液と炭化水素回収混合物との重量比を通常0.
5以上、より好ましくは1以上とするのが有利である。
れも使用することができるが、ハロゲン化物の除去率を
向上させるためには、NaOH、KOH、NH4OH等の水溶液から
なるアルカリ水を使用するのが好ましく、これらの水溶
液のpHは通常8〜13である。これら洗浄液の使用量とし
ては、洗浄液と炭化水素回収混合物との重量比を通常0.
5以上、より好ましくは1以上とするのが有利である。
洗浄温度は、通常は50〜200℃、好ましくは、70〜200
℃、さらに好ましくは100〜200℃とする。また、洗浄時
の圧力は、1〜30K、好ましくは5〜30K、さらに好まし
くは7〜30Kとする。
℃、さらに好ましくは100〜200℃とする。また、洗浄時
の圧力は、1〜30K、好ましくは5〜30K、さらに好まし
くは7〜30Kとする。
洗浄時の温度が50℃未満の場合にはハロゲン化物の除去
率を充分に高めることができず、水添触媒の寿命延長の
効果は充分なものとはならない。一方、200℃を越える
場合には、圧力が高くなり、混合物中の炭化水素の分解
が生じるので好ましくない。
率を充分に高めることができず、水添触媒の寿命延長の
効果は充分なものとはならない。一方、200℃を越える
場合には、圧力が高くなり、混合物中の炭化水素の分解
が生じるので好ましくない。
なお、洗浄時間は、通常、数秒〜1時間、好ましくは30
秒〜30分程度とする。洗浄時の温度と圧力との関係から
この洗浄時間を適宜に設定することができる。
秒〜30分程度とする。洗浄時の温度と圧力との関係から
この洗浄時間を適宜に設定することができる。
C5留分回収混合物のこれら条件下での高温高圧洗浄のた
めの装置についてはその形式、構造ともに特段の制限は
ない。たとえば攪拌型反応器、充填塔反応器、ラインミ
キシング塔などを適宜に使用することができる。
めの装置についてはその形式、構造ともに特段の制限は
ない。たとえば攪拌型反応器、充填塔反応器、ラインミ
キシング塔などを適宜に使用することができる。
このように高温高圧下での水またはアルカリ水による洗
浄により、不純物として含有されている炭化水素回収混
合物中のハロゲン化物を高効率で除去することができ
る。
浄により、不純物として含有されている炭化水素回収混
合物中のハロゲン化物を高効率で除去することができ
る。
洗浄液の回収混合物中にはハロゲン化水素等の無機ハロ
ゲン化物が数10ppm(硝酸第2水銀溶液法、JIS−K−01
02法による分析の結果)、t−ブチルハライド等の有機
ハロゲン化物が数100ppm含まれている(ウィックボルト
法、ガスクロマトグラフィー法による分析の結果)。
ゲン化物が数10ppm(硝酸第2水銀溶液法、JIS−K−01
02法による分析の結果)、t−ブチルハライド等の有機
ハロゲン化物が数100ppm含まれている(ウィックボルト
法、ガスクロマトグラフィー法による分析の結果)。
このようなハロゲン化物を不純物として含有する回収混
合物を従来のように単に水洗しただけでは、無機ハロゲ
ン化物を数ppmレベルに減少させることはできるもの
の、これを完全に除去することはできず、また、有機ハ
ロゲン化物はほとんど除去することができない。
合物を従来のように単に水洗しただけでは、無機ハロゲ
ン化物を数ppmレベルに減少させることはできるもの
の、これを完全に除去することはできず、また、有機ハ
ロゲン化物はほとんど除去することができない。
水添触媒の寿命を長くし、飽和炭化水素の高効率、低コ
ストでの製造を可能とするためには、この無機ハロゲン
化物を痕跡量に、また、有機ハロゲン化物を数10ppmレ
ベル以下にまで減少させることが必要になり、このこと
は、この発明の高温高圧下での洗浄によってはじめて実
現されることである。
ストでの製造を可能とするためには、この無機ハロゲン
化物を痕跡量に、また、有機ハロゲン化物を数10ppmレ
ベル以下にまで減少させることが必要になり、このこと
は、この発明の高温高圧下での洗浄によってはじめて実
現されることである。
さらにこの発明においては、必要により洗浄後さらに蒸
留処理し、有機ハロゲン化物を極めて低濃度にまでその
含有量を低減することができる。蒸留条件は洗浄後に残
存している有機ハロゲン化物の組成や含有量に対応し
て、たとえば50〜150℃の温度、0.1K〜5Kの圧力条件と
することができる。
留処理し、有機ハロゲン化物を極めて低濃度にまでその
含有量を低減することができる。蒸留条件は洗浄後に残
存している有機ハロゲン化物の組成や含有量に対応し
て、たとえば50〜150℃の温度、0.1K〜5Kの圧力条件と
することができる。
この発明においては、以上のように回収混合物から無機
ハロゲン化物および有機ハロゲン化物を除去した後に、
従来法と同様に混合物中に含まれているジオレフィンお
よびモノオレフィンを触媒の存在下に水添することによ
り飽和炭化水素を得る。
ハロゲン化物および有機ハロゲン化物を除去した後に、
従来法と同様に混合物中に含まれているジオレフィンお
よびモノオレフィンを触媒の存在下に水添することによ
り飽和炭化水素を得る。
水添処理は、無機および有機ハロゲン化物を除去した混
合物を水素とパラジウム、白金、ルテニウム、ニッケル
またはコバルト等からなる周期表VIII族金属系触媒の存
在下に温度40〜200℃、圧力5〜40K、混合物と水素のモ
ル比1〜20、LHSV0.1〜4hr-1で接触させることにより行
うことができる。これによりジオレフィンおよびモノオ
レフィンが飽和炭化水素となる。たとえばシクロペンテ
ンの95%以上をシクロペンタンに変換することができ、
また1,3−ペンタジェンもn−ペンタンとなる。
合物を水素とパラジウム、白金、ルテニウム、ニッケル
またはコバルト等からなる周期表VIII族金属系触媒の存
在下に温度40〜200℃、圧力5〜40K、混合物と水素のモ
ル比1〜20、LHSV0.1〜4hr-1で接触させることにより行
うことができる。これによりジオレフィンおよびモノオ
レフィンが飽和炭化水素となる。たとえばシクロペンテ
ンの95%以上をシクロペンタンに変換することができ、
また1,3−ペンタジェンもn−ペンタンとなる。
なお、混合物中のモノオレフィンの濃度が低い場合に
は、水添に先立ち蒸留によってモノオレフィンの濃度を
高めてもよい。これによりモノオレフィン由来の飽和炭
化水素、たとえばシクロペンタンの収得効率を向上させ
ることができる。また、混合物中にアンモニウムイオン
のように水添反応を阻害する成分が含まれている場合に
は、常法により予めこれらを除去しておくことが好まし
い。
は、水添に先立ち蒸留によってモノオレフィンの濃度を
高めてもよい。これによりモノオレフィン由来の飽和炭
化水素、たとえばシクロペンタンの収得効率を向上させ
ることができる。また、混合物中にアンモニウムイオン
のように水添反応を阻害する成分が含まれている場合に
は、常法により予めこれらを除去しておくことが好まし
い。
水添後の水添生成物は蒸留を行なうことにより、所望の
成分を高純度で得ることができる。たとえば、シクロペ
ンタンの蒸留分離は、水添生成物中に含まれている成分
の沸点差が大きいので(シクロペンタン49℃、n−ペン
タン36℃)、常法による蒸留によって高沸点成分を回収
することにより容易に行うことができる。
成分を高純度で得ることができる。たとえば、シクロペ
ンタンの蒸留分離は、水添生成物中に含まれている成分
の沸点差が大きいので(シクロペンタン49℃、n−ペン
タン36℃)、常法による蒸留によって高沸点成分を回収
することにより容易に行うことができる。
なお、高純度のシクロペンタンを得る場合には、必要に
より再度蒸留し、精製してもよい。
より再度蒸留し、精製してもよい。
以下、この発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例1 シクロペンタン、シクロペンテン、1,3−ペンタジェン
等を含有する次の表1の組成からなるナフサ分解のC5留
分炭化水素混合物100部を塩化アルミニウム触媒1部を
使用してカチオン重合し、次いでアンモニア水と水酸化
カルシウムの混合水溶液を添加して中和し、重合触媒を
失活させた。その後過により重合物と触媒を除去し、
有機層溶液25部を回収した。その組成を示したものが表
2である。
等を含有する次の表1の組成からなるナフサ分解のC5留
分炭化水素混合物100部を塩化アルミニウム触媒1部を
使用してカチオン重合し、次いでアンモニア水と水酸化
カルシウムの混合水溶液を添加して中和し、重合触媒を
失活させた。その後過により重合物と触媒を除去し、
有機層溶液25部を回収した。その組成を示したものが表
2である。
表1,2中の略号は以下のものを示す。
CPA:シクロペンタン CPE:シクロペンテン 1,3−PD:1,3−ペンタジエン CPD:シクロペンタジエン 2−Me−Pa:2−メチルペンタン 3−Me−Pa:3−メチルペンタン 回収した有機層溶液を1%水酸化ナトリウム溶液により
高温高圧で洗浄し、無機ハロゲン化物および有機ハロゲ
ン化物を除去した。この場合、洗浄条件としては、有機
層溶液に対する水酸化ナトリウム溶液の使用量を1:1と
し、温度100℃、圧力25K、洗浄時間8分とした。
高温高圧で洗浄し、無機ハロゲン化物および有機ハロゲ
ン化物を除去した。この場合、洗浄条件としては、有機
層溶液に対する水酸化ナトリウム溶液の使用量を1:1と
し、温度100℃、圧力25K、洗浄時間8分とした。
洗浄後、無機ハロゲン化物および有機ハロゲン化物の含
有率を測定し、各々の除去率を算出したところ、除去率
は99%以上および70%であった。無機ハロゲン化物は20
ppmから痕跡量にまで減少し、また有機ハロゲン化物は3
00ppmから90ppmまで減少した。
有率を測定し、各々の除去率を算出したところ、除去率
は99%以上および70%であった。無機ハロゲン化物は20
ppmから痕跡量にまで減少し、また有機ハロゲン化物は3
00ppmから90ppmまで減少した。
有機層溶液に対する水酸化ナトリウム溶液の使用量と洗
浄温度を種々変化させ、上記と同様にハロゲン化物の除
去率を測定した。有機ハロゲン化物の除去率を示したも
のが表3である。
浄温度を種々変化させ、上記と同様にハロゲン化物の除
去率を測定した。有機ハロゲン化物の除去率を示したも
のが表3である。
これにより、これら実施例の有機層溶液からはハロゲン
化物が有効に除去されていることが確認される。
化物が有効に除去されていることが確認される。
実施例2 洗浄条件を、有機層溶液に対する水酸化ナトリウム溶液
の使用量を1:1、温度165℃、圧力25K、洗浄時間10分と
して、無機ハロゲン化物および有機ハロゲン化物を除去
した。処理後の有機層溶液中の無機ハロゲン化物および
有機ハロゲン化物の濃度をそれぞれ測定したところ、表
4に示したように無機ハロゲン化物は痕跡量であり、有
機ハロゲン化物は30ppmであった。
の使用量を1:1、温度165℃、圧力25K、洗浄時間10分と
して、無機ハロゲン化物および有機ハロゲン化物を除去
した。処理後の有機層溶液中の無機ハロゲン化物および
有機ハロゲン化物の濃度をそれぞれ測定したところ、表
4に示したように無機ハロゲン化物は痕跡量であり、有
機ハロゲン化物は30ppmであった。
次に、この有機層溶液をパラジウム系の水添触媒を使用
して、温度150℃、圧力25K、有機層溶液と水素のモル比
4、LHSV 2hr-1の条件下に水素と接触させ、シクロペ
ンテンの水添率が95%になるように水添した。水添物25
部の組成は表5に示した通りであった。この場合の触媒
寿命を測定したところ、2750時間であった。これによ
り、水添に先立って高温高圧で洗浄すると、触媒寿命を
延長できることが確認された。
して、温度150℃、圧力25K、有機層溶液と水素のモル比
4、LHSV 2hr-1の条件下に水素と接触させ、シクロペ
ンテンの水添率が95%になるように水添した。水添物25
部の組成は表5に示した通りであった。この場合の触媒
寿命を測定したところ、2750時間であった。これによ
り、水添に先立って高温高圧で洗浄すると、触媒寿命を
延長できることが確認された。
水添後蒸留し、沸点49℃の留出成分としてシクロペンタ
ン20部を得た。シクロペンタンの純度は約90%であっ
た。
ン20部を得た。シクロペンタンの純度は約90%であっ
た。
表5中の略号は以下のものを示す。
CPA:シクロペンタン CPE:シクロペンテン n−Pa:n−ペンタン CPD:シクロペンタジエン 2−Me−Pa:2−メチルペンタン 3−Me−Pa:3−メチルペンタン tr:痕跡量 実施例3 実施例2と同様にして有機層溶液を洗浄後、さらに段数
30Rの蒸留塔を用い、0.5K×70℃、塔頂:塔底抜き出し
比=90:10、還流比5の条件によって蒸留して無機ハロ
ゲン化物および有機ハロゲン化物の濃度をそれぞれ測定
したところ、無機ハロゲン化物は痕跡量であり、有機ハ
ロゲン化物は5ppmであった。
30Rの蒸留塔を用い、0.5K×70℃、塔頂:塔底抜き出し
比=90:10、還流比5の条件によって蒸留して無機ハロ
ゲン化物および有機ハロゲン化物の濃度をそれぞれ測定
したところ、無機ハロゲン化物は痕跡量であり、有機ハ
ロゲン化物は5ppmであった。
次に回収成分を実施例2と同様にして水添し、触媒寿命
を測定したところ3250時間であった。
を測定したところ3250時間であった。
この結果もまた表2に示した。これにより、高温高圧で
洗浄し、さらに蒸留を行うと有機ハロゲン化物の濃度を
著しく低減させることができ、触媒寿命を一層長くでき
ることが確認された。
洗浄し、さらに蒸留を行うと有機ハロゲン化物の濃度を
著しく低減させることができ、触媒寿命を一層長くでき
ることが確認された。
比較例1 有機層溶液を洗浄することなく無機ハロゲン化物および
有機ハロゲン化物の濃度をそれぞれ測定したところ、無
機ハロゲン化物は20ppmであり、有機ハロゲン化物は760
ppmであった。
有機ハロゲン化物の濃度をそれぞれ測定したところ、無
機ハロゲン化物は20ppmであり、有機ハロゲン化物は760
ppmであった。
また、この有機層溶液を実施例2と同様に水添し、触媒
寿命を測定したところ、115時間にしかすぎなかった。
寿命を測定したところ、115時間にしかすぎなかった。
この結果を表2に示した。これにより、水添に先立って
有機層容器を高温高圧洗浄しない場合には触媒寿命が著
しく短いことが確認された。
有機層容器を高温高圧洗浄しない場合には触媒寿命が著
しく短いことが確認された。
比較例2 有機層溶液を室温常圧で1:1比により30分間攪拌水洗
し、無機ハロゲン化物および有機ハロゲン化物の濃度を
それぞれ測定したところ、無機ハロゲン化物は4ppmであ
り、有機ハロゲン化物は756ppmであった。
し、無機ハロゲン化物および有機ハロゲン化物の濃度を
それぞれ測定したところ、無機ハロゲン化物は4ppmであ
り、有機ハロゲン化物は756ppmであった。
また、水洗した有機層溶液を実施例2と同様に水添し、
触媒寿命を測定したところ、376時間にしかすぎなかっ
た。
触媒寿命を測定したところ、376時間にしかすぎなかっ
た。
これらの結果を表2に示した。これにより、水添に先立
って水洗するだけでは無機ハロゲン化物の除去は不充分
であって、また有機ハロゲン化物はほとんど除去でき
ず、触媒寿命を十分に延長することができないことが確
認された。
って水洗するだけでは無機ハロゲン化物の除去は不充分
であって、また有機ハロゲン化物はほとんど除去でき
ず、触媒寿命を十分に延長することができないことが確
認された。
(発明の効果) この発明により、ジオレフィンおよびモノオレフィンを
含み、不純物としてハロゲン化物を含有するC5留分回収
混合物からハロゲン化物を有効に除去することができ、
これにより次工程の水添に際して触媒寿命を延長するこ
とが可能となる。飽和炭化水素を高効率で、かつ、低コ
ストで製造することが可能となる。
含み、不純物としてハロゲン化物を含有するC5留分回収
混合物からハロゲン化物を有効に除去することができ、
これにより次工程の水添に際して触媒寿命を延長するこ
とが可能となる。飽和炭化水素を高効率で、かつ、低コ
ストで製造することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300
Claims (3)
- 【請求項1】ジオレフィンおよびモノオレフィンを含
み、かつ不純物としてハロゲン化物を含有するC5留分を
水またはアルカリ水により高温高圧下で洗浄し、次い
で、ジオレフィンおよびモノオレフィンを触媒の存在下
に水添することを特徴とする飽和炭化水素の製造法。 - 【請求項2】ジオレフィンが1,3−ペンタジエンであ
り、また、モノオレフィンがシクロペンテンである請求
項(1)記載の飽和炭化水素の製造法。 - 【請求項3】請求項(2)記載の製造法において、水添
生成物からシクロペンタンを蒸留分離するシクロペンタ
ンの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1293698A JPH0699331B2 (ja) | 1989-11-11 | 1989-11-11 | 飽和炭化水素の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1293698A JPH0699331B2 (ja) | 1989-11-11 | 1989-11-11 | 飽和炭化水素の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03153636A JPH03153636A (ja) | 1991-07-01 |
| JPH0699331B2 true JPH0699331B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=17798083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1293698A Expired - Lifetime JPH0699331B2 (ja) | 1989-11-11 | 1989-11-11 | 飽和炭化水素の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0699331B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107501028A (zh) * | 2017-07-28 | 2017-12-22 | 北京万邦达环保技术股份有限公司 | 一种碳五原料的处理工艺 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1055282C (zh) * | 1995-09-21 | 2000-08-09 | 上海石油化工高等专科学校 | 工业碳五馏份催化加氢制造戊烷的方法 |
| DK0940381T3 (da) * | 1998-03-05 | 2004-03-15 | Bp Koeln Gmbh | Fremgangsmåde til fremstilling af cyclopentan og/eller cyclopenten |
| JP7162085B2 (ja) * | 2021-01-20 | 2022-10-27 | 本田技研工業株式会社 | 再生可能シクロペンタンの製造装置および製造方法 |
-
1989
- 1989-11-11 JP JP1293698A patent/JPH0699331B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107501028A (zh) * | 2017-07-28 | 2017-12-22 | 北京万邦达环保技术股份有限公司 | 一种碳五原料的处理工艺 |
| CN107501028B (zh) * | 2017-07-28 | 2020-12-22 | 北京万邦达环保技术股份有限公司 | 一种碳五原料的处理工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03153636A (ja) | 1991-07-01 |
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