JPH0699212B2 - ▲iii▼−v族化合物半導体結晶の製造装置 - Google Patents

▲iii▼−v族化合物半導体結晶の製造装置

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JPH0699212B2
JPH0699212B2 JP7456888A JP7456888A JPH0699212B2 JP H0699212 B2 JPH0699212 B2 JP H0699212B2 JP 7456888 A JP7456888 A JP 7456888A JP 7456888 A JP7456888 A JP 7456888A JP H0699212 B2 JPH0699212 B2 JP H0699212B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はGaAs,InP,InAsなどのIII−V族化合物半導体結
晶を製造する製造装置に係り、特にV族元素が載置され
る石英アンプルの載置部の構造を改善したIII−V族化
合物半導体結晶の製造装置に関する。
[従来の技術] 一般に、化合物半導体結晶の製造方法として水平ブリッ
ジマン法(H・B法)や特開昭58−156599号公報に示す
ような温度傾斜法(G・F法)が知られている。これら
の方法は融液を入れたボートと加熱炉とが相対移動する
か否かの相違のあるものの、原理的には同一の方法であ
る。すなわち長尺のボート内でIII−V族元素を化学当
量の割合で共融させてボートの長さ方向に形成した温度
勾配を一定に保持したまま固液境界面を長手方向に移動
し、ボートの一端より徐々に固化させ結晶を製造するも
のである。この場合、単結晶を製造するためには固化が
開始するボートの一端に種結晶を載置する必要がある。
ところでH・B法,G・F法いずれの方法においても前述
の如くボート内に融液を作る過程が含まれるが、これに
は2つの方法がある。1つの方法は、III族元素とV族
元素を個別にアンプル内に載置し両元素の合成反応によ
り融液を得る方法(以後A方式という)である。もう1
つの方法は(この方法は単結晶製造の場合に多く用いら
れるが)、あらかじめIII−V族化合物半導体の多結晶
をボート内に載置し、これを溶融させる方法(以後B方
式という)である。A方式は多結晶製造,単結晶製造ど
ちらにも用いられる方法である。又A,B両方式の併用方
式(以後AB方式という)もある。
アンプル内に載置されるV族元素の量は次式で与えられ
る。
この式で補償量とは、V族元素蒸気によってアンプル内
の圧力を保持するために必要なV族元素の量であり、結
晶の化学量論的組成を保つために不可欠のものである。
GaAsを例に取れば、III族元素のGaを2000g用いた場合、
V族元素のAsの重量は となる。すなわちAs2150gはGa2000gと反応して化学量論
的組成を有する融液を作り、40g分は蒸気としてアンプ
ル内にあり、V族元素のAsが融液または固化した結晶部
より抜け出すことを防ぐ。融液を得る方法として多結晶
を用いた場合すなわちB方式では、アンプル容積により
決まる上記の補償量は必要であり、圧力保持用のV族元
素を必ずアンプル内に載置する。
結晶製造は、昇温→合成→溶かし込み→シード付け→結
晶成長→降温の手順にて行なわれる。この手順は、A方
式またはAB方式で単結晶成長を行なう場合であり、B方
式では上記の合成はなく、多結晶製造ではいずれの方式
でもシード付けはない。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述の結晶製造過程においてアンプルにクラ
ックが入り結晶成長が困難となったり、完成した結晶が
アンプルにできたクラックより流入した空気で急冷され
品質が低下する等のトラブルが生ずることがある。
多量のV族元素を用いるA方式あるいはAB方式では昇温
→合成の過程において、合成に至る前の時点で炉内の温
度条件によってはV族元素がアンプル内を移動しアンプ
ル内面に固着し、その状態でV族元素の固着部の温度が
変化すると、V族元素の膨張率とアンプルの膨張率の差
によりアンプルに過度のストレスが加わり、クラック発
生に至る。
又、降温過程においては、アンプル内温度の低下に伴い
補償のためのV族元素がアンプル内面に固着する。この
場合も前述と同様の理由によりアンプルにクラックを生
ずる場合がある。
このようなアンプルへのV族元素固着によるクラック発
生を防止するために、第2図に示すように、アンプル1
のAs載置部に内管4を挿入して二重管構造とする提案が
ある。
しかしながら、この二重管構造のものにあっては、アン
プル1の内径と内管4の外径とのギャップGを常にある
範囲内に調整する必要があると共に、内管4にクラック
が生じ高価な石英を再利用できない等の問題がる。ま
た、As蒸気の侵入を完全に防止するためには、ギャップ
Gを限りなく小さくする必要があり、石英ガラスの加工
精度を考慮すると、量産性に難点がある。
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、簡
易にアンプルラックを防止することができるIII−V族
化合物半導体結晶の製造装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のIII−V族化合物半導体結晶の製造装置はアン
プル内の圧力保持のためにV族元素が載置される載置部
に、高純度石英繊維よりなるガラスクロスをアンプル内
壁面に密着して敷設したものである。
[作用] 結晶製造における昇温過程,合成過程あるいは降温過程
において、載置部のアンプル内壁面に固着していたV族
元素は、アンプル内壁面に密着して敷設されたガラスク
ロスに固着し、アンプル内壁面にV族元素が直接固着し
なくなる。このため、炉内温度変動によりV族元素の固
着部の温度変化があっても、アンプルにストレスが加わ
ってクラックが発生することはない。
[実施例] 以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
この実施例では温度傾斜法によりGaAsの結晶成長を行っ
た。ボート(図示せず)内にGa2000gを入れてアンプル
1内に挿入し、アンプル1の他端にはガラスクロス2を
アンプル1の内壁面に密着させて敷設し、その上にAs3
を2190g載置した。(ガラスクロスはAs固着によりクラ
ックが発生し易い部位に設ける。)この状態でアンプル
内を真空とし電気炉内にセットした。電気炉は高温炉と
低温炉とにより構成され、ボート部は高温炉内に、As3
載置部は低温炉内に位置するようにセットした。低温炉
はアンプル内圧力を一定に保持することを目的としてお
り、結晶成長時においてはアンプル内温度を610℃に保
ちアンプル内圧力をAs蒸気にて1atmに調整する。これ
は、GaAsの融点1238℃におけるAsの解離圧は1atmである
ことから、低温炉を610℃に保って結晶からのAsの解離
を防止するためである。高温炉には結晶成長に最適な温
度勾配を与えて、その勾配を一定の割合で降温させシー
ド部より結晶を成長させる。
炉電源を投入し、高温炉は約1250℃(シード部は1238℃
より低温に保ちながら)に、低温炉は610℃になるよう
温度調整器を調整した。この昇温過程でのAs3の動きを
観察すると、高温炉が800℃付近に達すると高温炉より
の輻射がAs3部に影響し、As3の一部は昇華し始めた。そ
して、昇華したAsはまだより低温状態にある部分に拡散
し固化した。一部は領域Sのガラスクロス2の表面に固
着し、又、一部はアンプル内セット時には、空隙のあっ
たAs3のその空隙内に拡散し固着した。
さらに炉内温度が上昇するに従い高温炉が1200℃付近に
達すると、GaとAsとの反応がボート内で始まりアンプル
1内のAs蒸気が急激に減少するため、アンプル内圧力が
低下し、As3は急激な昇華反応を示した。そしてGaとAs
の反応熱は低温炉の熱を急激にうばうことから炉内温度
は約10℃低下した。低温炉は610℃に保つよう調整され
るため低温炉には反応が終了までフルパワーに近い電力
が供給されつづけた。反応終了時点でわずかのAsが領域
Sに残留した。
その後、温度勾配の調整,シード付け,結晶成長と進め
てボート後端の固化確認後、降温した。降温後、炉より
取り出したアンプル内のガラスクロス2の表面には補償
量Asが固着していた。同様の結晶成長を45回実施したが
アンプル1にはクラックの発生は1回もなかった。ガラ
スクロス2を敷設しないでの成長では、約20%の割合で
クラックが発生していた。
なお、上記実施例は温度傾斜法によりGaAsの結晶成長を
行なったが、水平ブリッジマン法でも、あるいはInPな
どの他のIII−V族化合物半導体結晶にも適用できる。
また、上記実施例では融液の作製を上述のB方式で行っ
たが、A方式やAB方式としても勿論よい。
[発明の効果] 本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
(1)V族元素の固着部となる載置部にガラスクロスを
敷設したため、V族元素はアンプル内壁面に直接固着す
ることがなくなり、V族元素とアンプルの膨張率の差に
よるアンプルクラックを有効に防止できる。
(2)ガラスクロスは可撓性に富むため、アンプルとの
密着性が良く、また取り扱い易く作業管理が容易であ
り、量産性にも優れている。
(3)ガラスクロスは再利用可能であるため、クラック
防止を安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る製造装置のアンプルの端部の一実
施例を示す縦断面図、第2図は従来のアンプルクラック
防止構造を示す縦断面図である。 図中、1はアンプル、2はガラスクロス、3はAs(V族
元素)、4は内管、SはAs固着領域、Gはギャップであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部にIII−V族化合物半導体結晶を育
    成するボートが配置され、他端部に揮発性のV族元素が
    載置される載置部を有する石英アンプルを備えたIII−
    V族化合物半導体結晶の製造装置において、上記載置部
    に高純度石英繊維よりなるガラスクロスがアンプル内壁
    面に密着して敷設されていることを特徴とするIII−V
    族化合物半導体結晶の製造装置。
JP7456888A 1988-03-30 1988-03-30 ▲iii▼−v族化合物半導体結晶の製造装置 Expired - Fee Related JPH0699212B2 (ja)

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