JPH0699203B2 - 抗植物病原菌性豚糞肥料の製造方法 - Google Patents

抗植物病原菌性豚糞肥料の製造方法

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JPH0699203B2
JPH0699203B2 JP62093182A JP9318287A JPH0699203B2 JP H0699203 B2 JPH0699203 B2 JP H0699203B2 JP 62093182 A JP62093182 A JP 62093182A JP 9318287 A JP9318287 A JP 9318287A JP H0699203 B2 JPH0699203 B2 JP H0699203B2
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pig manure
manure
pig
streptomyces
culture
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武永 崔
晃 河野
信也 南里
晋策 林田
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晋策 林田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は抗植物病原菌性豚糞肥料の製造方法に関するも
のである。
更に詳細には、本発明は、ストレプトミセスエスピーCH
-33の培養物もしくはその処理物で豚糞を処理して抗植
物病原菌性豚糞肥料を製造する方法に関するものであ
る。
本発明で得られる抗植物病原菌性豚糞肥料はジャガイモ
そうか病やトマト萎ちょう病に対して抗菌性を示して、
これら植物病を抑制することを可能とするので、本発明
は農業界に益するところ大なるものがある。
(従来の技術) 一般に、各種微生物を用いて、豚糞、牛糞、鶏糞などを
処理し、これらの悪臭を除去できることは知られている
が、微生物で豚糞を処理し、抗植物病原菌性豚糞肥料を
得ることは知られていない。
(発明が解決しようとする問題点) ジャガイモがジャガイモそうか病菌 Streptomyces scabiesにおかされると、ジャガイモの表
面に黒いかさぶたが多数発生し、商品にならなくなって
しまうのである。
また、トマトがトマトの萎ちょう病菌Fusarium oxyporu
mにおかされると、トマトが結実する前に幼木が萎ちょ
うし、枯れてしまうのである。
(問題点を解決するための手段) 本発明においては、これら植物病原菌に対して抗菌力を
もつStreptomyces sp.CH-33を新たに見出し、これを用
いて豚糞を処理し、抗植物病原菌性豚糞肥料を製造せん
とするものである。
ここに得られる抗植物病原菌性豚糞肥料をジャガイモ畠
やトマト畠に施肥すれば、ジャガイモそうか病やトマト
萎ちょう病を防止することができるものである。
本発明は、ストレプトミセスエスピーCH-33の培養物も
しくはその処理物によって豚糞を処理することを特徴と
する抗植物病原菌性豚糞肥料の製造方法である。
本発明に使用するStreptomyces sp.CH-33は、植物病原
菌を抑制する放線菌約400株のなかから生の豚糞に旺盛
な増殖を示し、かつ、ジャガイモそうか病菌Streptomyc
es scabiesとトマト萎ちょう病菌Fusarium oxyporumに
対して抗菌力を示すものを対称に鋭意選別分離培養した
結果得られたものである。
Streptomyces sp.CH-33は微工研にFERM P-9334として寄
託されている。
Streptomyces sp.CH-33の菌学的性質は次の通りであ
る。
1.ジャガイモそうか病菌Streptomyces scabies及びトマ
ト萎ちょう病菌Fusarium oxyporumに対して抗菌力を有
する。
2.形態 本菌はイーストエキス−麦芽エキス寒天培地、豚糞抽出
液寒天培地、pH8-8.5、30℃、10日間培養後観察した。
気菌糸は放射状に生育し、らせん形は観察されない。分
生胞子は球形または卵形で胞子表面はスムースである。
3.本菌の一般培地における30℃、2週間培養の結果は次
の表に示される。
4.糖の利用 グルコース + キシロース + アラビノース + ラムノース − フラクトース + ガラクトース + ラフィノース − マニトール + イノシトール − サリシン − シュクロース − マルトース + マンノース + ラクトース − スターチ + デキストリン + ダルシトール − 4.生理的性質 1生育温度 20℃−35℃ 2生育pH 6.0−10.0 3ゼラチンの液化 + 4ミルクの凝固 − 5ミルクのペプトン化 + 6澱粉の加水分解 + 7硝酸塩還元能 − 8メラノイド色素生成 + 9耐食塩濃度 0−12% 10硫化水素生成 − 11クエン酸の利用 − 12カタラーゼ生成 + ストレプトミセスエスピーCH-33は培養培地で培養し、
得られた培養物もしくはその処理物によって豚糞が処理
される。
ストレプトミセスエスピーCH-33の培養培地としては、
該菌株が生育し、増殖する培地であれば、いかなる培地
でもよいが、豚糞によく生育するので、豚糞を2〜30%
含有させ、必要に応じてペプトン、肉汁等を含有させた
培養液が好ましい。培養は25〜50℃で通気攪拌培養を3
〜10日間行い、得られた培養液をそのまま、又は栄養成
分、肥料成分、堆肥成分等を混合したものを豚糞に散布
して、処理した豚糞を堆積し、発酵させ豚糞肥料を製造
することができる。
また、固体培地に豚糞などを添加して混合し、これにス
トレプトミセスエスピーCH-33を接種し、25〜50℃で3
〜10日間好気培養し、得られた固体培養物をそのまま、
又は栄養成分、肥料成分、堆肥成分等を混合したものを
豚糞に散布して、処理した豚糞を堆積し、発酵させ豚糞
肥料を製造することができる。
豚糞肥料を製造する好ましい態様としては、強化プラス
チック容器やコンクリート容器に新鮮な豚糞(この場合
豚尿も混入するものが多い)を入れ、これに直接ストレ
プトミセスエスピーCH-33の培養物もしくはその処理物
が接種される。また、その他の堆肥原料と混合する場合
は、乾草、鋸屑、切り藁、炭酸カルシウム、燐酸カルシ
ウムなどを添加し、よく混合する。
このように調整された豚糞は10〜20日程度放置培養され
る。
本発明においては、培養開始後約6時間で品温が50℃に
上昇し、10時間後には60℃にも達し、20時間後は全面菌
糸で蔽われるようになる。一方水分は急激に蒸発すると
ともに豚屎等は内部まで好気状態となり、菌糸は内部ま
で侵入し、分解が促進される。
菌株が生育しだした培養初期において悪臭は急激に減少
し、15日間培養後はほとんど臭もなく、完全に堆肥化さ
れたものが得られる。
ここに得られる豚糞肥料はジャガイモそうか病菌Strept
omyces scabiesに対し抗菌力を有しているので、ジャガ
イモそうか病の発生する畠地にこの豚糞肥料を施肥すれ
ばそうか病の発生を防止し、商品価値のあるすぐれたジ
ャガイモを収獲することができるものである。
また、ここに得られる豚糞肥料はトマト萎ちょう病菌Fu
sarium oxyporumに対し抗菌力を有しているので、トマ
ト畠に施肥すればトマト萎ちょう病の発生を防止し、す
ぐれたトマトを結実させることができるものである。
次に本発明の実施例を示す。
実施例1. ストレプトミセスエスピーCH-33、FERM P-9334を、 豚糞 10.0% 炭酸カルシウム 0.3% からなる培地100mlに接種し、35℃で45時間振盪培養し
て種培養液とした。
一方、豚糞8kgに鋸屑0.8kg、炭酸カルシウム0.4kgを加
えて混合後、60cm×40cm×15cmの木製容器に入れ、これ
に上記種培養液を散布し25〜40℃で15日間培養し4.2kg
の豚糞肥料を得た。
得られた豚糞肥料はジャガイモそうか病菌に抗菌性を有
し、ジャガイモ畠の肥料として好適であった。
実施例2. ストレプトミセスエスピーCH-33、FERM P-9334を、 豚糞尿 100.0g のこくず 10.0g を500ml三角フラスコに入れ、殺菌した培地に接種し、3
0℃で7日間静置培養して接種用種菌とした。この種菌
をプラスチック容器に入れた豚糞尿10kgに散布し、30℃
で7日間培養し、これを種菌とした。
一方、プラスチックハウス乾燥室に豚糞尿500kgを20cm
厚さに展開し、これに種菌10kgを接種し、緩やかに一度
攪拌し、培養した。培養初期は品温25℃であったが、6
時間後35℃となり、10時間後は45℃となったので、その
まま12日間培養した。
豚糞尿はよく乾燥し、無臭のすぐれた肥料が得られた。
得られた豚糞尿肥料は、トマト萎ちょう病に対して抗菌
性を有し、トマト畠の肥料として好適であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストレプトミセスエスピーCH-33の培養物
    もしくはその処理物によって豚糞を処理することを特徴
    とする抗植物病原菌性豚糞肥料の製造方法。
JP62093182A 1987-04-17 1987-04-17 抗植物病原菌性豚糞肥料の製造方法 Expired - Lifetime JPH0699203B2 (ja)

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JPS63260886A JPS63260886A (ja) 1988-10-27
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