JPH069912B2 - 防錆シ−ト - Google Patents

防錆シ−ト

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JPH069912B2
JPH069912B2 JP11876785A JP11876785A JPH069912B2 JP H069912 B2 JPH069912 B2 JP H069912B2 JP 11876785 A JP11876785 A JP 11876785A JP 11876785 A JP11876785 A JP 11876785A JP H069912 B2 JPH069912 B2 JP H069912B2
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rust preventive
rust
polyethylene terephthalate
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heat
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寛 北村
岩崎  博文
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、金属物体の錆の発生を防止する防錆シートに
関する。更に、詳しくは加熱下に於て、面収縮が発現
し、強力が大で、ヒートシール性に優れ、かつ、クツシ
ヨン性、防錆効果の優れた防錆シートに関するものであ
る。
従来の技術 従来、鉄錆類を主体とする金属物体の防錆を目的とした
防錆用シートとしては、気化性防錆剤を紙、板紙、ある
いはポリエチレンラミネート紙、ワツクス加工紙などの
防錆剤支持体に、塗布又は含浸した防錆紙がある。
更には防錆剤支持体としてポリエステル、ポリエチレ
ン、などのフイルムを用いた防錆フイルムがある。
しかしながら、いずれも防錆効果を有効に活かす為に
は、金属物体を包みこむように密封、包装、被覆が行わ
れている。この為、防錆紙、防錆フイルム類は、部分的
に二重、三重に折り重なり合う部分が発生し、該折り重
なり部は、気化性防錆剤の気散を妨害し、実質的な防錆
紙の効果は半減されているという大きな欠点がある。
更に、これら従来品は、紙が基本支持体であり強力が低
く、防錆フイルムに於ては、フイルムであるが為に、引
裂強力が低く、衝撃などによつて傷が発生すれば、すみ
やかに、その傷は拡大し、包装の破壊と防錆効果の消滅
につながるという欠点がある。又、ポリエチレンフイル
ムなどでラミネートされた紙を支持体とした場合には、
フイルムの伸度に比較して、紙の伸度は小さく、実質的
には紙の強力に左右される結果となり、同様に引裂強力
が低い欠点を有する。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、従来のもつ欠点を改善すべく鋭意研究を
重ねた結果、使用されるに際して、加熱によつて収縮す
ることにより、従来の欠点を改善することを見出し、本
発明に到つた。
本発明は、加熱収縮する機能を有し、引裂強力に優れ、
クツシヨン性に富み、かつ、防錆効果の優れた防錆シー
トを提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、気化性防錆剤が付与されたポリエチレンテレ
フタレート長繊維不織布と、非通気性フイルムとの積層
体であつて、80〜150℃の加熱下に於て、面収縮率20
%以上を有する防錆シートである。
以下、本発明の構成を具体的に説明する。
本発明に於て、ポリエチレンテレフタレート長繊維不織
布は、タテ方向、ヨコ方向の少なくとも一方向の熱収縮
率10%以上が好ましく、より好ましくは12%以上で
ある。この熱収縮率の上限は、実用上好ましくは70%
までであるが、これ以上であっても差支えない。但し、
加熱収縮後の強力劣化の少ないことが必要である。又、
該ポリエチレンテレフタレート長繊維不織布を構成する
繊維の繊度は30デニール以下が好ましく、より好まし
くは0.5〜15デニールである。目付は10〜500g/m2
が好ましく使用されるが、特に限定するものではない。
気化性防錆剤としては、有機系インヒビター類の中で
も、特に分子構造や、分子量などによつて気化性を有す
る一群のもので良く、基本的には適当な蒸気圧を持ち、
密閉された空間内で昇華して防錆の目的を達することが
出来ればよい。例えばジシクロヘキシルアンモニウムナ
イトライト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト
などの有機アミンの亜硝酸塩類、有機アミンのカルボン
酸塩類、ヒドロキシアミン類、酸アミド類などがある
が、特に限定されるものでなく、複数の混合物であつて
も何ら制限されるものでないことは当然である。
非通気性フイルムは、一般にポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニルなどのフイムである。特に小孔の穴
あけ加工など行われてなければ良い。又、上記ポリエチ
レンテレフタレート長繊維不織布の熱収縮率に対して、
該非通気性フイルムが、タテ方向ヨコ方向共に熱収縮率
の差として、あまり大きくないことが好ましく、差が大
であると加熱下に於ける収縮時に、ポリエチレンテレフ
タレート長繊維不織布と、該非通気性フイルムとの積層
界面に於て、二層に剥離する部分が発生し易く、剥離し
なければ良く、収縮率の差として、特に限定される必要
が無いことは当然である。
又、該非通気性フイルムは、厚さ10〜500μであり、特
に限定するものではないが、10μ以下では、強力が低
く、衝撃に対する抵抗が小さく傷がつき易い。500μ以
上になると、目付重量、硬さなどの点で、取扱いが困難
となり、好ましくは200μ以下である。
次いで、上記気化性防錆剤の所定量を水に溶解した水溶
液に、上記ポリエチレンテレフタレート長繊維不織布を
含浸し、充分絞液した後、該ポリエチレンテフタレート
長繊維不織布のタテ方向、及びヨコ方向共に、少なくと
も5%以上収縮させない温度の加工条件下に於て、水分
を乾燥させる。
効果的な加工条件としては50〜60℃の温度下で、風量を
多くして乾燥させることは望ましい事である。更に気化
性防錆剤が水に溶解しにくい場合にはメチルアルコー
ル、エチルアルコール等の低級アルコールの併用による
混合溶媒の使用でも良く、又、少量の乳化分散剤の併用
により、水分散、エマルジヨン化して使用されることは
いうまでもない。又、該気化性防錆剤の付与方法は、上
記の含浸、絞液による方法に制限されるものでもなく、
スプレー法、ロール接触方法など、あるいは、防錆剤支
持体中で気化性防錆剤を作る方法、例えば、防錆剤の製
造に用いられる原料を順次、浸漬し、加工を行うことに
より気化性防錆剤を作る方法なども応用されることがあ
り、何ら制限するものではない。更に、該気化性防錆剤
の付着量としては0.2g/m2〜50g/m2で良く、従来
の一般的に使用されている量に準じて行えば良く、特に
限定するものではない。
次いで、上記気化性防錆剤を付与したポリエチレテレン
フタレート長繊維不織布と、上記非通気性フイルムの両
者を重ね合せて積層する。積層の接着方法としては、一
般的なポリアクリル酸エステル系、ポリ酢酸ビニル系、
あるいはスチレン/ブタジエン系ゴムなどの樹脂又はゴ
ムで良く、エマルジヨン型、有機溶剤型の如何を問うも
のでなく、ロール接触法、スプレー法、あるいはコーテ
イング法など、接着剤の塗布方法についても何ら制限す
るものではない。但し好ましくは、上記不織布の内部ま
で接着剤が含浸しないことが、上記気化性防錆剤の昇華
をさまたげない為に好ましいことは当然である。更に
は、粘着剤による接着方法についても制限するものでは
ない。但し、上記不織布とフイルムの接着強力は、3cm
幅あたり50g以上の剥離強力で良く、好ましくは100g
以上である。
得られた上記不織布とフイルムを重ね合せて積層された
防錆シートは、更に、面収縮率20%以上有することが
重要である。ここで面収縮率(%)は、以下の式で示され
るものである。
面収縮率20%以下では、立体的な金属物体に密着し難
く、効率的な防錆効果は発揮できない。好ましくは面収
縮率25%以上であり、面収縮率の上限としてはほぼ9
0%であるが、特に制約されるものではない。
次に、本発明の実施例に示す特性の測定法を以下に示
す。
目付;JIS−L−1079 厚み;JIS−L−1079 引裂強力;JIS−L−1079(ペンジユラム法) 熱収縮率;資料25cm×25cmにタテ、ヨコに各々20cmの位
置にマーキングして、120℃で2分間熱風乾燥機中に入
れて、資料の寸法変化を測り各々の収縮率を平均値で示
す。
ヒートシール性;インパルス式ヒートシーラー{富士工
業(株)}100V,500〜800Wを使用し、25cm×25cm角
の資料2枚を重ね合せて、6秒間プレス通電し、接着さ
せ、接着部の幅3cmの試料を採り、接着部の剥離強力
を、引張試験機にて測定し、最大抵抗値を3cm幅で除
し、ヒートシール性(g/cm)とする。
実施例 通常のスパンボンド製造プロセスにより、ポリエチレン
テレフタレート長繊維不織布を製造するにあたつて、防
糸口金直下にて冷風を送り込みながら、高速エアジエツ
ト気流によつて、防糸口金から吐出されたポリエチレン
テレフタレートを防糸速度2300m/分で牽引し、繊度
3.5デニール、目付50g/m2の均一なウエツブを得、
上部ロールに凸部が均一に配置されたエンボスロール
と、表面が平滑な下部ロールの間にて熱圧着した。熱圧
着部分の面積比率は12%、上下ロールの温度は75℃で
あつた。得られた熱収縮ポリエチレンテレフタレート長
繊維不織布の熱収縮率はタテ58%、ヨコ46%であつ
た。
次いで気化性防錆剤として、ジシクロヘキシルアンモニ
ウムナイトライトの4%水溶液を調製し、上記で得た熱
収縮ポリエチレンテレフタレート長繊維不織布を浸漬、
絞液し、70℃の熱風乾燥機にて乾燥させた。防錆剤の
付着量は約2.0g/m2であつた。次いで、厚さ30
μ、熱収縮率タテ60%、ヨコ50%の熱収縮ポリエチレ
ンフイルムを入手し、ポリアクリル酸エステル系粘着剤
を接着剤として上記、気化性防錆剤を付与した熱収縮ポ
リエチレンテレフタレート長繊維不織布と接着した。常
態の特性と、110℃、30秒間の加熱後の特性を第1表に
示す。
比較例として、目付50g/m2のクラフト紙に実施例と同
じ気化性防錆剤をキスロール方式で付与し、105℃の熱
風乾燥機で乾燥させた。気化性防錆剤の付着量は約2.0
g/m2であつた。次いで、溶融押出し機により、30μ
のポリエチレンフイルムを押し出し、上記クラフト紙に
直接ラミネート加工を行なつた。常態の特性と、110
℃,30秒間の加熱後の特性を第1表に示す。
第1表に示されるように、本発明の防錆シートは、厚み
が大きい。これはクツシヨン性が高いことを表わしてい
る。又、引裂強力も圧倒的に強い。これは、使用に際し
て、衝撃、引つかき傷、などに対し強い抵抗力を示すこ
とが判る。更に、ヒヒートシール強力が高く、使用に際
して、ヒートシールにより縫製、縫合が可能であり、こ
れは、防錆剤の昇華に対して優れた密閉性を示し、防錆
効果に優れることを意味する。
更に驚くべきことに、加熱して収縮した場合には、厚み
が更に増大し、更にクツシヨン性が増大され、かつ、使
用に際しては、金属物体により接近、密着し、防錆剤の
効果は効率的であると同時に、包装形体として美麗であ
る。
発明の効果 本発明の防錆シートは、気化性防錆剤が付与されたポリ
エチレンテレフタレート長繊維不織布と非通気性フイル
ムとの積層体であり、80℃以上150℃以下の加熱下に
於て、面収縮率20%以上を有するために、産業用収縮
包装材等に好ましく利用される。例えば、精密機械部
品、工具、機械部品等を収縮包装した時、厚みが増大
し、クツシヨン性に優れ、引張強力等の物理的特性にも
優れ、且つ、本発明の目的である、防錆効果のあること
が特徴である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化性防錆剤が付与されたポリエチレンテ
    レフタレート長繊維不織布と、非通気性フイルムとの積
    層体であつて、80〜150℃の加熱下に於て、面収縮率2
    0%以上を有する防錆シート
JP11876785A 1985-06-03 1985-06-03 防錆シ−ト Expired - Fee Related JPH069912B2 (ja)

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