JPH0698978A - 玩具装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の軸受部を具えた玩具装置において、複
数の軸受部を一体形成し、部品点数と組立て工数を大幅
に削減することを目的とするものである。 【構成】 本体１は合成樹脂の成形により厚板状に形成
され、同本体１の前面側に複数の凹部１１、１２、１
３、後面側の側部に複数の切欠溝１４、１５、１６が形
成され、上記前面側の凹部と後面側の切欠溝の接点によ
って、本体の側面に複数の軸受部１７、１８、１９が形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の軸受部を具えた
玩具装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、姿勢を自在に変化できる様にした
人形等の玩具装置は、中心に位置する胴部にたいして、
夫々頭部、腕部、脚部を夫々関節部となる回動自在な軸
受部を介して屈曲自在に動かせる様に連結形成してなる
ものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の人
形等の玩具装置は、胴部にたいして、夫々軸受部を介し
て頭部、腕部、脚部の軸を取付けているが、この軸受部
を構成するにあたり、二つ割りに形成される胴部の組立
ての際に、頭部、腕部、脚部の軸受部に対応して、夫々
ポリエチレン等で別個に成形された筒状の軸受け部材
を、一々嵌込み等で取り付けていた。従って、部品点数
が多くなるとともに、組立てが極めて面倒で工数か多く
かかり、コスト高となる等の欠点を有していた。

【０００４】本発明は上記問題点に鑑み案出したもので
あって、複数の軸受部を具えた玩具装置において、複数
の軸受部を一体形成し、部品点数と組立て工数を大幅に
削減することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の玩具装置は下記
の要件を具えてなるものである。即ち（イ）本体は合成
樹脂の成形により厚板状に形成されていること。（ロ）
本体の前面側に複数の凹部、後面側の側部に複数の切欠
溝が形成されていること。（ハ）上記前面側の凹部と後
面側の切欠溝の接点によって、本体の側面に複数の軸受
部が形成されていることである。

【０００６】

【作用】上記の構成において、本体は人形（玩具装置）
の胴部として構成される。同本体はポリエチレン等の合
成樹脂の成形により厚みのある略四角形の板状に形成さ
れ、その前面側には、頭部、腕部、脚部の位置に凹部、
同じくこれに対応する後面側の側部に複数の切欠溝が形
成されている。この前面側の凹部と後面側の切欠溝が互
いに部分的に接触する様に形成することによって、本体
の側面には上記頭部、腕部、脚部を取付けるための複数
の軸受部が一体形成される。この場合、本体は前部と後
部からの成形によって、その側面部に複数の軸受部が一
体形成されるので、開き型の様な複雑で高価な金型を用
いることなく、通常の金型で容易に成型することができ
る。しかも、複数の軸受部を一体形成できるので、部品
点数を少なくすることができ、姿勢変化の可能な玩具装
置を簡単に組立てることができる。

【０００７】

【実施例】以下本発明を図に示す一実施例に基づいて説
明すると、図１において１は人形玩具の胴部を形成する
本体であって、同本体１はポリエチレン等の合成樹脂の
成形により厚みのある略四角形の板状に形成され、その
前面側には、頭部２、腕部３、脚部４を取付ける位置に
夫々凹部１１、１２、１３が形成され、同じくこれに対
応する後面側の側部には複数の切欠溝１４、１５、１６
が形成されている。この前面側の凹部１１、１２、１３
と、後面側の切欠溝１４、１５、１６が互いに部分的に
接触する様に形成するとともに、凹部の直径よりも切欠
溝の幅を小さく形成することによって、本体１の側面に
は上記頭部２、腕部３、脚部４の軸２１、３１、４１を
取付けるための内広がりの穴による軸受部１７、１８、
１９が一体形成される。また本体１の中央部には貫通穴
１ａが形成され、別個に形成された外郭体の前面側５１
と後面側５２のボス５３、５４が装着可能に形成されて
いる。

【０００８】上記の構成により、本体１はポリエチレン
等の合成樹脂によって成形されることにより、素材の弾
性を利用して、軸受部１７、１８、１９にたいして、上
記頭部２、腕部３、脚部４の軸２１、３１、４１を容易
に嵌込むことができ、図２の様に玩具装置を簡単に組立
てることができる。また、この人形玩具は内広がりの穴
による軸受部１７、１８、１９にたいして、上記球形部
を具えた軸２１、３１、４１が装着されることにより、
素材の弾性による摩擦により、夫々の関節部に適当な保
持力を得ることができるとともに、軸部を回動させたり
各関節部を屈曲させることにより、任意に姿勢を変化さ
せることができる。

【０００９】

【発明の効果】上記の様に、本発明の玩具装置によれ
ば、本体は前部と後部からの成形によって、その側面部
に複数の軸受部が一体形成されるので、開き型の様な複
雑で高価な金型を用いることなく、通常の金型で容易に
成型することができる。しかも、複数の軸受部を一体形
成できるので、部品点数を大幅に少なくするとともに、
組立て工数を削減しコストを低減でき、姿勢変化の可能
な玩具装置を安価に提供することができる。なお、本発
明の玩具装置は上記実施例の様な形に限定するものでは
なく、例えば、本体はこれをブロック玩具の単位体とし
て用いることができ、これに装着可能な軸部材を併用す
ることによって、ブロック玩具と同様な組立て遊びを行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すもので、玩具装置の分
解斜視図である。

【図２】本発明の玩具装置の斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 頭部 ３ 腕部 ４ 脚部 １１ 凹部 １２ 凹部 １３ 凹部 １４ 切欠溝 １５ 切欠溝 １６ 切欠溝 １７ 軸受部 １８ 軸受部 １９ 軸受部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の要件を具えたことを特徴とする玩
   具装置。 （イ）本体は合成樹脂の成形により厚板状に形成されて
   いること。 （ロ）本体の前面側に複数の凹部、後面側の側部に複数
   の切欠溝が形成されていること。 （ハ）上記前面側の凹部と後面側の切欠溝の接点によっ
   て、本体の側面に複数の軸受部が形成されていること。