JPH0698859B2 - 真正さを要する書類基体の製造方法 - Google Patents

真正さを要する書類基体の製造方法

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JPH0698859B2
JPH0698859B2 JP1123368A JP12336889A JPH0698859B2 JP H0698859 B2 JPH0698859 B2 JP H0698859B2 JP 1123368 A JP1123368 A JP 1123368A JP 12336889 A JP12336889 A JP 12336889A JP H0698859 B2 JPH0698859 B2 JP H0698859B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は有価証券、紙幣、パスポート、クレジットカ
ード、債券、証書、プリペードカード、競馬投票券、高
速道路通行券、駐車券、鉄道乗車券等の真正さを要する
書類を製造する場合に使用する基体の製造方法に関する
ものである。
[従来の技術] 真正さを要する書類は、偽造・改ざんを阻止する機能を
持つことが重要である。
その様な偽造・改ざんを阻止する為の一技術として、書
類に導電性のファイバーを保持させることが提案されて
いる(例えば特許出願公表昭63-501250号公報参照)。
この技術は非導電性材料からなる書類基体の構成部材に
導電性のファイバーをランダムに分布させて保持し、か
つ、その導電性のファイバーの分布状態を書類基体上に
磁気記録等の手段で記録し、または外部記憶装置に記録
しておく。そして書類の真正さをチェックする場合に
は、マイクロ波等をその書類に照射して、その反射また
は透過を検出器で検出するによって書類上のファイバー
の分布状態を検出し、その検出結果を基準となる分布状
態を記録した記録内容と比較する。もし、書類若しくは
書類基体に改ざん・変造等の加工が加えられた場合に
は、書類上のファイバーの分布状態が記録内容と不一致
となるので、書類または書類基体が真正でないことを判
定することができる。
[発明が解決しようとする課題] この書類または書類基体の真正さをチェックする技術
は、ファイバーの分布がランダムであって規則性がない
ので、書類または書類基体の変造・改ざん後にファイバ
ーの分布を復旧または再現させることが極めて困難であ
り、従って書類の偽造・変造が困難であり、原理的には
極めてすぐれた偽造・変造に対する防止技術である。
しかるに、実際にこのような書類基体を製造する技術は
未だ確立されていない。特に、この種の書類では導電性
ファイバーを書類製造時の分布または形状のまま保持さ
せる耐久性を有する必要があり、また、製造が容易に行
える生産性の高い書類の製造技術の開発が望まれてい
る。特に具体的な問題としてはファイバーが毛玉状に集
中し易く均等な分布を得ることが困難であって、この問
題の解決が望まれている。
この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであっ
て、塗料を使用して書類基体に導電性ファイバーを確実
に保持させることができ、かつ生産性の高い真正さを要
する書類基体を製造する方法を提供することを目的とす
るものである。
[課題を解決するための手段] この目的に対応して、この発明の真正さを要する書類基
材の製造方法は、直径が0.025mm以下の導電性ファイバ
ーの束を、常温固体であり、かつ塗料系中の溶媒に膨潤
若しくは溶解する樹脂によって含浸してなるファイバー
/プラスチック複合体を、0.1〜30mmの長さに切断した
柱状部材を塗料に混合し、この塗料を非導電性材料から
なる基体シートに塗布する工程を含むことを特徴として
いる。
[作用] 書類基体が導電性ファイバーを含む塗料でコーティング
されることによって、書類基体は導電性ファイバーを固
有の分布で保持することとなり、この分布を確認するこ
とによって、書類の真正さを判定することができる。
[実施例] 第1図、第2図及び第3図において、1は真正さを要す
る書類の基体の一例としての証明カード基体であって、
この発明の製造方法を実施する対象物である。
証明カード基体1はカード基材2の表面には磁気膜5が
全面若しくは必要部分に塗布され、更に必要な印刷6等
が施されている。カード基材2の裏面の必要部分は塗装
膜7で被覆されている。
カード基材2は厚さ0.05mm〜2.0mmのポリ塩化ビニル、
ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル等の非電導性のプラスチッ
クシートまたは紙等で構成されている。塗料膜7中には
ファイバー8が含有されている。
塗料膜7を構成する塗料は、下記例示する樹脂及び溶媒
を含む塗料中に導電性ファイバー8を分布させて構成し
たものである。塗料としてはアミノ樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、不飽和ポリエステ
ル、熱硬化性アクリル等の熱硬化性樹脂、EB硬化型樹
脂、UV硬化型樹脂その他の塗料を使用することができ
る。この場合の塗料自体は公知のものである。EB硬化型
及びUV硬化型塗料においては、硬化性モノマー若しくは
プレポリマーが溶媒として作用する。
導電性ファイバー8はカード基材2とは異なる電磁特性
を有する。すなわち、導電性ファイバー8はカード基材
2に対して、比誘電率ε,透磁率μ,抵抗率ρ或いはマ
イクロ波に影響を及ぼすその他の値が異なっている。導
電性ファイバー8は金属、炭素、ポリマファイバーに金
属コーティングをしたもの等であって、望ましくは長さ
が0.1mm〜30mmで、直径が2μm〜25μmであり、かつ
カード基材2上に塗布した場合の分布密度が約5〜300g
/m2である。
導電性ファイバー8は第4図に示すように導電性ファイ
バーを約20%から70%の範囲で含むファイバー/プラス
チック複合体21に包含されており、このファイバー/プ
ラスチック複合体21を溶媒を含む塗料中に混入させてフ
ァイバーを均一に分散させる。
ファイバー/プラスチック複合体21は長尺の導電性ファ
イバー8の束と、その束に含浸された樹脂材27とからな
っており、また第5図に示すように更に樹脂材27の全体
の周囲を被覆する樹脂材28を設けてもよい。これを長さ
0.1mm〜30mmに切断して塗料中に混合する。導電性ファ
イバー8の束は1000〜35000本の導電性ファイバーから
なり、含浸された樹脂材27内での体積比率は20〜70%で
ある。樹脂材27,28は共に塗料系溶媒に膨潤若しくは溶
解する樹脂によって構成される。
この樹脂材としては、常温固体であり、溶媒に溶解する
ものであり、例えば、アルキド樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリスチレン、ポリアミド等を例示することができ
る。これらの樹脂材は、有機溶剤若しくは水に溶解若し
くは分散せしめ、導電性ファイバーの束に含浸し、常温
若しくは加熱によって溶媒を除去することによって、フ
ァイバー/プラスチック複合体とすることができる。こ
の場合、樹脂を無溶剤で加熱溶触し、同様に含浸し、冷
却固化することもできる。柱状部材への被覆も同様であ
る。
このように構成された証明カード基体等の製造方法につ
いて説明する。
第6図に示すように、まずカード基材を準備する。
カード基材2はウェブを巻き戻したものでもよいし、枚
葉体状のシートを使用してもよい。このカード基材2に
は予め所望の印刷を施しておいてもよい(カード基材供
給工程((第6図(a)))。
次にカード基材2は塗料塗布工程に送られて、カード基
材2の裏面に塗料7が塗布される(塗料塗布工程(第6
図(b)))。
その後、必要に応じてカード基材2の外表面に磁気膜5
が形成される(磁気膜形成工程(第6図(c)))。
磁気膜5の形成技術としては、例えば磁性インキを使用
した印刷による方法や磁気テープを接着する方法があ
る。
こうして形成された証明カード基体はリールに巻取られ
て截断時まで保管される(巻取工程(第6図
(d)))。
またはカードの寸法に截断される(截断工程(第6図
(e)))。
こうして証明カード基体1が完成する。
[発明の効果] この発明では、書類基材に塗工する塗料を利用して導電
性ファイバーを保持させるので、導電性ファイバーを適
用するについて余分の材料を必要とせず、また工程数の
増加も最小にすることができる。
また、施工が簡単な塗工をするだけで導電性ファイバー
をカード表基材に確実に保持することができ、真正を要
する書類の製造が極めて簡単である。
しかも導電性ファイバーを含有する塗料を調整する場合
に、塗料中に切断したファイバーを直接添加するとファ
イバー同士の絡み合いのため塗料化できないが、この発
明のように、ファイバーの束を常温固体でかつ塗料系溶
媒に膨潤または溶解する樹脂によって含浸したものを切
断して柱状ペレットにしたものを塗料中に添加すること
によって、ファイバーを絡らまることなく均一に塗料中
に分散させることができる。また、柱状のペレットを更
に常温固体でかつ塗料系溶媒に膨潤または溶解する樹脂
によって被覆したものを塗料中に添加する場合には、柱
状のペレットのままでは切断面等に露出しているファイ
バー同士の絡みが生じるが、その様な絡みを防ぎ、均一
な分散をさせることができる。
このような書類では導電性ファイバーがランダムな固有
の分布を有しており、かつこの導電性粒子は書類の構成
材料とは異なる電磁特性を有しており、比誘電率ε、透
磁率μ、抵抗率ρ或いはマイクロ波に影響を及ぼす他の
値が異なり、従って、マイクロ波の反射、透過を検出す
ることによってそれぞれ固有の導電性粒子の分布を検出
することができる。またこの分布は書類上に磁気的その
他の手段によって記録される。
仮に変造者がこの書類を改ざんしようとして塗膜を切削
したりする加工を加えると、導電性粒子の分布が変化し
てしまい、書類上に記録されている分布と異なってしま
うので、改ざんを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は証明カードの斜視説明図、第2図は第1図にお
けるII-II部の断面説明図、第3図は第2図におけるA
部拡大図、第4図はファイバー/プラスチック複合体を
示す斜視説明図、第5図はファイバー/プラスチック複
合体の他の例を示す斜視説明図、及び第6図は証明カー
ドの製造工程を示す工程説明図である。 1……証明カード基体、2……カード基材、 5……磁気膜、6……印刷、 7……塗装膜、8……導電性ファイバー、 21……ファイバー/プラスチック複合体、 27……樹脂材、28……樹脂材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/10 G07D 7/00 9340−3E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直径が0.025mm以下の導電性ファイバーの
    束を、常温固体であり、かつ塗料系中の溶媒に膨潤若し
    くは溶解する樹脂によって含浸してなるファイバー/プ
    ラスチック複合体を、0.1〜30mmの長さに切断した柱状
    部材を塗料に混合し、この塗料を非導電性材料からなる
    基体シートに塗布する工程を含むことを特徴とする真正
    さを要する書類基体の製造方法
  2. 【請求項2】請求項1記載の柱状部材に、更に常温固体
    であり、かつ塗料系中の溶媒に膨潤若しくは溶解する樹
    脂によって被覆した柱状部材を使用することを特徴とす
    る請求項1記載の真正さを要する書類基材の製造方法
JP1123368A 1989-05-17 1989-05-17 真正さを要する書類基体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0698859B2 (ja)

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