JPH0698477A - 自動車用電力供給システム - Google Patents

自動車用電力供給システム

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JPH0698477A
JPH0698477A JP4241666A JP24166692A JPH0698477A JP H0698477 A JPH0698477 A JP H0698477A JP 4241666 A JP4241666 A JP 4241666A JP 24166692 A JP24166692 A JP 24166692A JP H0698477 A JPH0698477 A JP H0698477A
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JP
Japan
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storage battery
energy conversion
electric
thermoelectric element
power supply
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JP4241666A
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Mitsuo Hayashibara
光男 林原
Asako Koyanagi
阿佐子 小柳
Osamu Shiono
修 塩野
Masashi Oda
将史 小田
Yutaka Takaku
豊 高久
Toshio Ishii
俊夫 石井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】自動車に搭載した電力供給システムにおいて、
電力供給システムを、光あるいは熱エネルギの変換手
段,機械的エネルギの変換手段,電気エネルギの流れを
制御する制御手段,エネルギ変換により生じた電気エネ
ルギを蓄える蓄電池および電気負荷とで構成し、エネル
ギ変換手段,蓄電池,負荷とを電気的に接続し、複数個
の蓄電池の中で構成した回路の少なくとも1系統、ある
いは複数の電圧を取り出せる蓄電池の端子間電圧の少な
くとも1対を、他の電圧の異なる系統とし、少なくとも
電圧の高い系統に、電気エネルギの流れを制御する制御
手段を設ける。 【効果】エンジン出力を低下させることなく、既存電力
系統よりも高電圧を必要とする電気負荷に、必要に応じ
て大電力を供給できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に搭載した電気
負荷に電力を供給するシステムに係り、特に、熱あるい
は光エネルギの変換技術を利用した自動車用電力供給シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車排熱を熱電素子により電気エネル
ギに変換し、その電力を自動車内で利用する公知例に
は、特開平2−75713号公報がある。これは、エキゾース
トパイプとマフラ間に熱電素子を装着した熱電パイプを
連結し、熱電素子に生じる電力を蓄電池に蓄え、自動車
内部の電気負荷に電力を供給するものである。一方、太
陽電池を利用したシステムには、特開昭59−165902号公
報がある。これは、自動車の車体に装着した太陽電池の
出力を蓄電池を経由して、自動車内部の電気負荷に電力
を供給するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車の高性能化が進
むにつれ、電気負荷が多様化し、単一電圧では、需要を
賄えなくなってきた。特開平2−75713号公報の場合、一
系統(単一電圧)でのみ電力を賄うことを想定している
ため、この問題が生じうる。また、特開昭59−165902号
公報は、自動車の車体に装着した太陽電池を用いて、電
力需要を補うもので、通常の12V系統の電圧を想定し
た技術である。近年、起動直後の排気ガスの浄化、ある
いはインジェクタに繋がる配管内部に生じる液滴の除去
が重要な解決課題となっている。すなわち、起動直後
は、触媒の温度が低く、十分に活性化していないため、
浄化されていないガスが自動車から排出される問題があ
る。その対策として、起動直後に触媒を加熱することが
検討されているが、通常の12Vあるいは24Vの電気
系統は、ヒータを急激に加熱する点で不利であるため、
問題の解決に至っていない。一方、インジェクタの周囲
の配管内部に液滴が生じる問題も、起動直後に配管が暖
まっていないことに起因する。配管内部に液滴が生じる
と、その液滴が燃焼室に入り込み、燃焼を不安定化させ
る。そのため、加速性能が低下し、有害ガスの放出量が
増加するという問題を引き起こす。この場合も、12V
あるいは24Vの電気系統は、配管を急激に加熱する点
で不利であるため、問題の解決に至っていない。
【0004】また、公知例では、熱電素子の設置場所に
ついて、エキゾーストパイプとマフラ間に設置するとの
記述があるが、詳細は述べられていない。実際、触媒を
格納したケーシングとエンジン間のエキゾーストパイプ
間に熱電素子を設置し、熱電素子を作動させると、触媒
ケーシングの中を流れる排気ガスの温度が低下するた
め、触媒の活性化が遅れ、起動直後の排気ガスの処理能
力はかえって低下することも考えられる。
【0005】さらに、この対策をするため、エンジンか
らの機械的エネルギを変換する発電機の容量を上げ、そ
こから産み出される余剰電力を利用することも考えられ
ている。しかし、発電機容量の増加は、エンジン出力を
低下させ、燃費の低下という問題を引き起こす。
【0006】本発明の目的の第1は、エンジン出力を低
下させることなく、既設電力系統よりも高電圧を必要と
する電気負荷に、必要に応じて大電力を供給できるシス
テムを提供することにある。
【0007】本発明の目的の第2は、エンジン出力を低
下させることなく、起動直後の排気ガスの処理能力を上
げられるシステムを提供することにある。
【0008】本発明の目的の第3は、エンジン出力を低
下させることなく、燃焼室内の燃焼を安定化できるシス
テムを提供することにある。
【0009】本発明の目的の第4は、熱電素子をエネル
ギ変換手段として用いた際に、起動直後の排気ガスの処
理能力をさらに向上できる運転方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る第1の手段では、熱あるいは光エネルギから電気を取
り出すエネルギ変換手段,機械的エネルギから電気を取
り出すエネルギ変換手段を設け、電力系統の一部を他と
電圧の異なる系統とし、エネルギ変換手段,蓄電池,負
荷とを電気的に接続して構成し、少なくとも電圧の高い
系統に、負荷に流れる電流を制御する。
【0011】上記第1の目的を達成する第2の手段で
は、前記第1手段において、熱あるいは光エネルギのエ
ネルギ変換手段,蓄電池,制御手段により、一つの電力
系統を構成し、機械的エネルギの変換手段,蓄電池,制
御手段とで、電圧の異なる電力系統を構成する。
【0012】上記第1の目的を達成する第3の手段で
は、前記第1手段において、エネルギ変換手段の一つを
一台の蓄電池に接続し、他のエネルギ変換手段の出力を
この蓄電池の端子の一つと、別の蓄電池の端子に接続
し、2台の蓄電池の端子間を接続する。
【0013】上記第1の目的を達成する第4の手段で
は、前記第1手段において、複数の出力電圧を有する蓄
電池において、エネルギ変換手段の1つを蓄電池の一対
の端子に接続し、別のエネルギ変換手段を、これらの端
子と少なくとも一つは共有しない一対の端子に接続す
る。
【0014】上記第1の目的を達成する第5の手段は、
前記第1手段において、熱あるいは光エネルギの変換手
段と機械的エネルギの変換手段とを並列に接続し、複数
の蓄電池の充電時と放電時の電力系統を切り換える制御
手段を設ける。
【0015】上記第1の目的を達成する第6の手段は、
前記第1から第5の手段において、熱エネルギ変換手段
として熱電素子を、光エネルギ変換手段として太陽電池
を用いることである。
【0016】上記第2の目的を達成する手段は、前記手
段で、排気ガスの処理に用いる触媒を加熱するヒータを
負荷として用いることである。
【0017】上記第3の目的を達成する手段は、前記手
段で、インジェクタ周囲の配管に、配管を加熱するヒー
タを負荷として用いる。
【0018】上記第4の目的を達成する手段は、起動時
に、熱電素子の配管側のP型素子とN型素子の接点にお
いて、P型からN型の方向に電気を流す。
【0019】
【作用】第1の発明によれば、自動車の高性能化に伴
い、新たに必要となった電力を、捨てられている熱ある
いは光エネルギをエネルギ源として供給できるため、エ
ンジンの出力低下を引き起こすことはない。さらに、電
圧を少なくとも2系統有しているため、例えば、通常の
12V系の負荷に加えて、48V系の負荷にも対応でき
る。また、各電圧の系統に蓄電池を配備し、その出力を
制御できるため、必要に応じて大電力を供給できる。
【0020】第2の発明でも同様の作用により、エンジ
ンの出力低下を引き起こすことはない。さらに、エネル
ギ変換手段および蓄電池の電圧を2系統設けることによ
り、通常系統よりも高電圧を必要とする負荷にも対応で
き、蓄電池を設けたことにより、この負荷にも必要に応
じて大電力を供給できる。
【0021】第3の発明でも同様の作用により、エンジ
ンの出力低下を引き起こすことはない。さらに、複数個
の蓄電池を直列に接続し、複数種の電圧を取り出せるた
め、通常系統よりも高電圧を必要とする負荷に対して
も、必要に応じて大電力を供給できる。
【0022】第4の発明でも同様の作用により、エンジ
ンの出力低下を引き起こすことはない。さらに、出力電
圧の異なるエネルギ変換手段および2種の電圧を取り出
せる蓄電池を設けることにより、通常系統よりも高電圧
を必要とする負荷に対しても、必要に応じて大電力を供
給できる。
【0023】第5の発明でも同様の作用により、エンジ
ンの出力低下を引き起こすことはない。さらに、入力時
は蓄電池を並列に接続して充電し、出力時は、制御回路
により、蓄電池を直列に接続することにより、通常系統
よりも高電圧を必要とする負荷に対しても、必要に応じ
て大電力を供給できる。
【0024】第6の発明でも上記と全く同様の作用によ
り、エンジンの出力低下を引き起こすことはなく、通常
系統よりも高電圧を必要とする負荷に対しても、必要に
応じて大電力を供給できる。
【0025】第7の発明では、起動直後に、排気ガスを
処理する触媒を急激に加熱し、活性化できるため、排気
ガスの処理能力を向上できる。
【0026】第8の発明では、起動直後に、温度の低い
インジェクタに繋がる配管を急激に加熱できるため、配
管内部に液滴は発生しない。従って、液滴が燃焼室に入
ってくることはなく、不完全な燃焼はおこらない。
【0027】第9の発明では、起動時に熱電素子のP型
素子からN型素子に電流を流すことにより、排気ガスの
配管側、あるいはエンジン周辺を加熱すると、排気ガス
の温度が上がり、触媒が活性化するため、少なくとも排
気ガスの浄化能力を低下させることはない。
【0028】
【実施例】本発明の基本実施例を図1を用いて説明す
る。この実施例では、熱あるいは光エネルギの変換手段
11として、熱電素子モジュールあるいは太陽電池モジ
ュールを用い、機械的エネルギの変換手段12として、
通常の自動車搭載用の発電機を用いる。モジュールとし
ては、定格出力電圧が48V程度の物を用い、発電機は
12V用の物を用いる。モジュールからの電力は、48
V用蓄電池21および制御回路31を通して負荷41に
供給し、発電機からの電力は、12V用蓄電池22,制
御回路31を通して、負荷42に供給する。現在、自動
車の高性能化に伴い、電力使用量を増加させると考えら
れる負荷は、入力電圧を48Vとした方が性能的に有利
で、起動直後に大きな電力を必要とするものが多い。従
って、これらを、48V系に接続し、起動時に制御回路
31により負荷41と蓄電池21との導通をオン状態に
して電力を供給し、通常走行時には、負荷41と蓄電池
21の導通をオフ状態にする等の使用が可能である。1
2V系も同様の方法で、従来通り必要に応じて電力を供
給できる。本実施例によれば、自動車の高性能化に伴
い、電力使用量を増加させると考えられる負荷は、自動
車排熱あるいは太陽光をエネルギ源とすることができる
ため、エンジン出力を低下させることはない。さらに、
各系統に制御回路、蓄電池を連結しているため、必要に
応じて負荷に大きな電力を供給できる。
【0029】本発明の別の実施例を図2に示す。これ
は、異なる電圧を必要とする負荷に対して、全く独立し
た電力系統で、電力を供給する実施例である。例えば、
熱あるいは光エネルギの変換手段として、定格出力電圧
が48V程度の熱電素子あるいは太陽電池のモジュール
13を用い、蓄電池21,制御回路32を介して、48
V系の負荷41に電力を供給する。モジュール13への
電流の逆流を防止するため、モジュール13と蓄電池2
1の間に逆流防止回路51を連結する。この回路は制御
回路32に含めても良い。制御回路32に信号を送るこ
とにより、蓄電池21と負荷41を、導通状態とし、負
荷41に電力を送る。例えば、触媒加熱ヒータを負荷と
する場合、この48V系統の蓄電池21として36〜5
0Ahの蓄電池を用い、通常走行中に電力を蓄え、起動
時に触媒加熱ヒータに1〜2kW程度の電力を供給す
る。一方、12V系についても同様に、必要に応じて負
荷42に電力を供給できる。本発明は、12V系(場合
によっては24V系)の電力系統の変更を必要としない
ため、実施が容易である。
【0030】本発明の別の実施例を図3に示す。本実施
例では、48V程度の出力を有する熱電素子あるいは太
陽電池のモジュール13を、直列に接続した24V用蓄
電池21および22に接続し、48V系の負荷41に
は、これらの蓄電池から制御回路32を介して電力を供
給する。一方、自動車搭載用の発電機15は24V系と
し、1台の24V用蓄電池22に接続し、この蓄電池2
2を介して負荷42に24Vの電力を供給する。この場
合もモジュール13および発電機15への電流の逆流を
防止するため、逆流防止ダイオード51を接続する。通
常の乗用車の場合、蓄電池21および22として36〜
50Ahの蓄電池を用い、通常走行中に電力をこれらに
蓄え、必要に応じて電力を供給することが可能である。
本発明によれば、熱電素子あるいは太陽電池などのモジ
ュールから、二つの電力系統に電力を供給できる。
【0031】図4は、図3の実施例の変形例で、複数の
電圧を供給できる蓄電池23を用いたものである。この
場合も電圧の異なる複数の電力系統に必要に応じて電力
を供給できる。
【0032】図5は、本発明の別の実施例である。これ
は、熱電素子あるいは太陽電池などで24V程度の出力
電圧を有するモジュール13を構成し、これを24V用
発電機15と並列に接続したものである。負荷として、
48V系の負荷41と24V系の負荷42を制御回路3
1に接続する。高電圧負荷41に電力を供給する必要の
ない時は、図6の等価回路に示す様に、蓄電池21と2
2とを並列に接続する。次に、高電圧負荷41に電力を
供給する時は、図7の等価回路に示す様に、蓄電池21
と22とを直列に接続する。高電圧負荷41には、直列
に接続した蓄電池から48Vの電力が供給でき、24V
系の負荷42には、1台の蓄電池21から24Vの電力
を供給できる。この場合、使用状況によっては、各蓄電
池の充電レベルが異なってくるが、充電時には、蓄電池
21と22とを並列に接続するため、他の蓄電池より電
圧の低い(充電レベルの低い)蓄電池に、他の蓄電池か
ら電流を供給できる。従って、充電レベルの低い蓄電池
を、早期に充電できる。
【0033】また、図8は、実施例の変形例で、12V
の蓄電池23を4台使用して、12V系、および48V
系の電力を得るシステムである。
【0034】図9は熱電素子と発電機とを併用した場合
の実施例である。熱電素子モジュール18は、48V程
度の電圧を出力とするものを用い、モジュール18の電
力は、逆流防止ダイオード51を通して蓄電池21に供
給し、制御回路31により必要に応じて負荷41に供給
する。一方、発電機15は、12V,600Wのものを
用い、蓄電池22,制御回路31を介して負荷42へ電
力を供給する。
【0035】図10は、エンジン61と触媒を格納する
ケーシング62間の排気ガス配管に、熱電素子モジュー
ル18を装着した実施例の概略図である。熱電素子は、
PbTe系,BiTe系,FeSi2 系の素子で、0.3W
/cm2以上の出力を達成できるものが望ましい。この実
施例の場合、素子に温度差をつけるために、熱電素子を
水冷するか、放熱フィンを取り付けて空冷する。空冷す
る場合の実施例を図11および図12に示す。熱電素子
16は、排気ガス配管53の周囲に装着したスペーサ5
4と、放熱フィン52の間に装着する。次に、平板状の
熱電素子を用いて、これを冷却する場合の実施例を、図
13および図14に示す。熱電素子16は、排気ガス配
管53の周囲に装着したスペーサ54と、冷却配管55
の間に装着する。また、熱電素子16自体を図15の様
に円板状にしたものでも、同様の効果が得られる。ま
た、図15の様に、排気ガス配管53をベローズ状にす
ることにより、良好な熱伝達を得ることもできる。
【0036】図16は太陽電池と発電機とを併用した場
合の系統図である。太陽電池モジュール17は、定格出
力48V程度のものを用いる。太陽電池の出力は、逆流
防止ダイオード51を通して、蓄電池21に供給し、熱
電素子を用いた場合と同様に、制御回路31により、必
要に応じて負荷41に供給する。一方、発電機15は、
12V,600Wのものを用いる。太陽電池で200W
級の発電をするため、電池の受光面積を1.5m2以上と
し、図17に示す様に、太陽電池モジュール17を車体
に装着したものを用いる。
【0037】図18は、熱電素子モジュール18,太陽
電池モジュール17および発電機15の三つを併用した
システムを示す。晴天の日であれば、熱電素子モジュー
ル18と太陽電池モジュール17で、600W程度の発
電も可能であり、発電機15を使用する頻度は極めて少
ない。一般に、発電機を使うことによって、燃費は2〜
5%低下するが、本実施例によれば、この発電機による
燃費の低下をほとんどなくすことができる。
【0038】図19は、負荷として触媒加熱ヒータを用
いた時の実施例である。触媒加熱ヒータ81は、ケーシ
ング62の周囲にスペーサ83を介して、触媒を加熱す
る。触媒加熱ヒータ81は、48V定格の1〜2kW程
度のヒータを用いる。また、図20は耐食性のセラミッ
クで被覆した触媒加熱ヒータ82を触媒85の中に埋め
込んだ実施例である。この場合、1〜2kW程度で加熱
すると、約20秒程度で触媒85を活性化でき、これま
で2分程度必要とした、触媒の活性化に要する時間を短
縮できる。図21は、インジェクタ71と燃焼室72に
繋がる配管73の周囲にヒータ74を装着した実施例で
ある。この場合、0.1kW/cm2程度のヒータを用いる
ことにより、1分程度で配管内部に液滴が生じない温度
に暖められる。
【0039】図10に示す様に、熱電素子モジュール1
8をエンジン61と触媒85を格納するケーシング62
の間に装着した場合、排気ガスの熱エネルギが熱電素子
を通して放出される可能性がある。起動時は、少しでも
早く触媒を暖めることが必要であるため、熱電素子を通
過する熱を少なくするか、逆に、配管を暖めることが好
ましい。図22は、起動時に、熱電素子による排気ガス
配管からの放熱を少なくするシステムを示す。そこで、
熱電素子の繋がる回路に、電流の方向を切り替える回路
35を設ける。十分触媒の暖まった通常走行時は、図2
3の様に接点を接続し、蓄電池21に電力を蓄える。一
方、起動時には、図24に示す様に接点を切り換える。
この場合は、熱電素子モジュール18に蓄電池21から
電気が流れ、P型熱電素子28とN型熱電素子29の配
管側接合部で、熱電素子が発熱し、反対側の接合部で、
吸熱が起こる。従って、少なくとも排気ガスの温度を低
下させることはなく、触媒の活性化を低下させることは
ない。さらに、積極的に大量の電流を流すならば、排気
ガス配管を加熱し、触媒の活性化に寄与させることも可
能である。
【0040】また、図25に示す様に、温度センサ86
を触媒内部に入れ、この信号を基に、熱電素子モジュー
ルの動作状態を切り換えることも可能である。
【0041】図26は、熱電素子15を触媒用のケーシ
ング62とマフラ84間に装着した実施例である。この
場合は、熱電素子が排気ガスから熱エネルギを取ったと
しても、触媒の温度低下の問題は生じない。また、本発
明の場合、熱電素子が排気ガスから熱エネルギを吸収
し、排気ガスの体積が2〜3割低下するため、マフラを
その分小さくできる効果もある。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、エンジン出力を低下さ
せることなく、既存電力系統よりも高電圧を必要とする
電気負荷に、必要に応じて大電力を供給できる。
【0043】さらに、起動直後の排気ガスの処理能力を
高め、エンジンの加速性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成要素および系統図。
【図2】本発明において、独立した電力系統を構成する
場合の系統図。
【図3】本発明において、複数の蓄電池を用いて、複数
の電圧の電力系統を構成した場合の系統図。
【図4】図3の実施例において、複数の蓄電池の代わり
に、1台で複数の電圧を有する蓄電池を用いた場合の系
統図。
【図5】本発明において、蓄電池の直並列の切り換えを
行なう場合の系統図。
【図6】図5の実施例の充電時の回路図。
【図7】図5の実施例の放電時の回路図。
【図8】図5の実施例において、4台の蓄電池を用いた
場合の系統図。
【図9】熱電素子モジュールと発電機とを併用した場合
の系統図。
【図10】排気ガス配管に装着した熱電素子モジュール
を示す断面図。
【図11】熱電素子の冷却に放熱フィン用いた実施例の
断面図。
【図12】熱電素子の冷却に放熱フィン用いた実施例の
断面図。
【図13】平板状の熱電素子を水冷する実施例の断面
図。
【図14】平板状の熱電素子を水冷する実施例の断面
図。
【図15】円板状の熱電素子モジュールを、排気ガス配
管に装着した実施例の断面図。
【図16】本発明において、太陽電池モジュールと発電
機とを併用した場合の系統図。
【図17】太陽電池モジュールを車体に装着した実施例
の斜視図。
【図18】本発明において、熱電素子モジュール,太陽
電池モジュール,発電機の三つを併用した場合の系統
図。
【図19】触媒加熱ヒータを周囲に装着したケーシング
の断面図。
【図20】触媒加熱ヒータを内部に装着したケーシング
の断面図。
【図21】インジェクタから燃焼室に繋がる配管の周囲
にヒータを装着した実施例の断面図。
【図22】起動時に、排気ガスの温度低下を防止するシ
ステムの系統図。
【図23】図22のシステムにおいて、充電時の接続を
示す回路図。
【図24】図22のシステムにおいて、放電時の接続を
示す回路図。
【図25】触媒の温度センサを用いた実施例の断面図。
【図26】触媒用のケーシングとマフラ間に装着した熱
電素子モジュールの断面図。
【符号の説明】
11…熱あるいは光エネルギの変換手段、12…機械的
エネルギの変換手段、21,22…蓄電池、41,42
…負荷。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 35/30 9276−4M H01M 8/00 A 8821−4K H02J 7/00 303 A 9060−5G // F02D 45/00 390 Z 7536−3G 395 Z 7536−3G (72)発明者 小田 将史 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社日 立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 高久 豊 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 石井 俊夫 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車に搭載した電力供給システムにおい
    て、光あるいは熱エネルギの変換手段、機械的エネルギ
    の変換手段、電気エネルギの流れを制御する制御手段、
    エネルギ変換により生じた電気エネルギを蓄える蓄電池
    および電気負荷とで構成し、エネルギ変換手段、蓄電
    池、負荷とを電気的に接続し、複数個の蓄電池で構成し
    た回路の少なくとも1系統、あるいは複数の電圧を取り
    出せる蓄電池の端子間電圧の少なくとも1対を、他と電
    圧の異なる系統とし、少なくとも電圧の高い系統に、電
    気エネルギの流れを制御する手段を設けたことを特徴と
    する自動車用電力供給システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記光あるいは熱エネ
    ルギの変換手段を前記蓄電池の一つに電気的に接続し、
    前記蓄電池とは電気的に独立した蓄電池に、出力電圧の
    異なる機械的エネルギの変換手段を接続したものであ
    る。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記エネルギ変換手段
    の一つを一台の蓄電池に電気的に接続し、他の前記エネ
    ルギ変換手段の出力の一端をこの蓄電池の端子の一つ
    と、別の蓄電池の端子に接続し、2台の蓄電池の端子間
    を接続した自動車用電力供給システム。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記エネルギ変換手段
    の一つを3個以上の端子を有する蓄電池の一対の端子に
    接続し、別の前記エネルギ変換手段を、これらの端子と
    少なくとも一つは共有しない端子に接続した自動車用電
    力供給システム。
  5. 【請求項5】請求項1において、複数種の前記エネルギ
    変換手段を同一の蓄電池に電気的に接続し、電気エネル
    ギの流れを制御する手段として、蓄電池間の直並列の接
    続切り換え機能を有する自動車用電力供給システム。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記熱エネルギの変換
    手段として熱電素子を、光エネルギの変換手段として太
    陽電池を用いた自動車用電力供給システム。
  7. 【請求項7】請求項1において、電気負荷の一つを排気
    ガスの浄化に用いる触媒の加熱ヒータとする自動車用電
    力供給システム。
  8. 【請求項8】請求項1において、電気負荷の一つをイン
    ジェクタに繋がる配管周囲に設けた加熱ヒータとする自
    動車用電力供給システム。
  9. 【請求項9】請求項6において、熱電素子をエンジンの
    周囲もしくは排気ガス配管周囲に装着し、起動時に、熱
    電素子の配管側のP型素子とN型素子の接点において、
    P型からN型の方向に電気を流す運転方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181101B1 (en) 1999-03-12 2001-01-30 Yazaki Corporation Intelligent junction box
US7467513B2 (en) 2003-10-06 2008-12-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust emission control system
JP2009524388A (ja) * 2006-01-19 2009-06-25 ルノー・エス・アー・エス 車両電源の電源管理装置
CN106080454A (zh) * 2016-07-25 2016-11-09 徐州徐工汽车制造有限公司 一种汽车蓄电池管理系统
US9525305B2 (en) 2012-08-22 2016-12-20 Sharp Kabushiki Kaisha Electric system and vehicle

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