JPH0698060B2 - 仕切り具の支持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、机上や本箱の棚板上
に立てかけられた本や帳簿、書類等を支持し、あるいは
分別する際に用いる仕切り具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】机上に一対のブックエンドを載置し、そ
のブックエンド間に本や帳簿を立てかけて整理すること
は従来から普通に行われている。そのブックエンドとし
て、座板上に支持板を設け、全体を薄金属板で形成した
ものが従来から知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ブック
エンドにおいては、机上に単に載置する支持であるた
め、立てかけた本等の抜き差し時に、その本がブックエ
ンドに当たるとブックエンドが傾き、あるいは倒れ、安
定性が悪いという問題がある。

【０００４】この発明の課題は、机上や本箱の棚板上に
立てかけられた本や帳簿類等を支持する仕切り具の安定
性を高めることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、座板上に仕切り板を設けた
仕切り具の支持装置において、前記仕切り具に仕切り板
の両側から対向側に向く一対のガイド溝を座板の上面に
沿って設け、仕切り具の座板を支持する支持板には上記
仕切り具の両側に一対の平行するガイド部材を設け、各
ガイド部材に前記ガイド溝に挿入されるガイド板を設
け、一方のガイド板の幅寸法を他方のガイド板の幅寸法
より大きくし、そのガイド板間の寸法を座板の幅寸法か
ら一方のガイド溝の深さを減算した値より少し大きくし
た構成を採用したのである。

【０００６】ここで、一対のガイド部材は、支持板に取
付けるようにしてもよく、あるいは、支持板に一体に設
けるようにしてもよい。

【０００７】

【作用】仕切り具の支持に際しては、ガイド板の幅寸法
が大きいガイド部材の上記ガイド板の背面側に座板の一
側部を挿入し、そのガイド板を仕切り具のガイド溝に完
全に挿入した状態で仕切り具の座板を支持板に重ね、そ
の仕切り具を他方のガイド板に向けて移動してそのガイ
ド板の他側部を他方のガイド板の背面側に挿入し、かつ
ガイド板をガイド溝に挿入する。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１および図２に示すように、この発明に
係る仕切り具の支持装置は、仕切り具１と、一対のガイ
ド部材１０ａ、１０ｂとから成る。

【０００９】仕切り具１は、座板２の上面に仕切り板３
を設けた構成とされ、上記仕切り板３の両側には対向側
に向く一対のガイド溝４が座板２の上面に沿って設けら
れている。

【００１０】一対のガイド部材１０ａ、１０ｂは、仕切
り具１のガイド溝４に挿入されるガイド板１１を有す
る。図１に示すガイド部材１０ａ、１０ｂは、取付板１
２に対向してガイド板１１を設け、その対向部間に座板
２の側部が挿入可能な間隔を設けたコの字形のものを示
したが、図６に示すように、取付板１２の一側にガイド
板１１を設け、そのガイド板１１の下面と取付板１２の
下面間に上記座板２の厚み以上の段差を設けものであっ
てもよい。

【００１１】一対のガイド部材１０ａ、１０ｂにおい
て、一方のガイド部材１０ａのガイド板１１の幅寸法
は、他方のガイド部材１０ｂのガイド板１１の幅寸法よ
り大きくされている。

【００１２】一対のガイド部材１０ａ、１０ｂのそれぞ
れは、図２に示すように、仕切り具１を支持する支持板
２０上に取付けられて平行に配置される。

【００１３】ガイド部材１０ａ、１０ｂの取付けに際し
ては、支持板２０に取付板１２を両面貼着テープ、ある
いは接着剤を介して接着し、あるいはねじ止めする。こ
の場合、一対のガイド部材１０ａ、１０ｂのガイド板１
１が互に対向し、そのガイド板１１の内面間の寸法Ｌが
座板２の幅寸法Ｗから一方のガイド溝４の深さｌを減算
して値より少し大きくなるように一対のガイド部材１０
ａ、１０ｂを平行に取付ける。

【００１４】仕切り具１の取付けに際しては、図３に示
すように、幅寸法が大きいガイド板１１を有する一方の
ガイド部材１０ａの取付板１２とガイド板１１間に傾斜
状とした仕切り具１の座板２の一側部を挿入し、ガイド
部材１０ａのガイド板１１をガイド溝４内に挿入する。
ガイド板１１をガイド溝４内に完全に挿入した状態で仕
切り具１を水平状態に戻して座板２を支持板２０に平行
させる。そして仕切り具１を他方のガイド部材１０ｂに
向けて移動させる。

【００１５】上記のような取付けによって、図２に示す
ように、一対のガイド部材１０ａ、１０ｂのガイド板１
１のそれぞれが座板２の上面両側部に係合する。

【００１６】このため、支持板２０上に載置され、仕切
り板３によって立てかけた状態に保持される本等の抜き
差し時に、その本等が仕切り具１に当接しても仕切り具
１は傾かず、また倒れることもない。

【００１７】なお、仕切り具１の取外しに際しては、幅
寸法が大きいガイド板１１を備える一方のガイド部材１
０ａに向けて仕切り具１を移動させ、他方のガイド部材
１０ｂのガイド板１１と座板２の係合を解除させたの
ち、仕切り具１の一側部を持ち上げて図３の状態とし、
その仕切り具１を座板２の傾斜方向に移動させる。

【００１８】図２に示す実施例では、水平な支持板２０
上に仕切り具１を取付けた例を示したが、図４に示すよ
うに、本箱３０の背板３１内面に一対のガイド部材１０
ａ、１０ｂを上下に取付け、そのガイド部材１０ａ、１
０ｂ間に仕切り具１を取付けるようにしてもよい。

【００１９】この場合、上下に設けられる一対のガイド
部材１０ａ、１０ｂは、幅寸法が小さいガイド板１１を
有するガイド部材１０ｂを下側に位置させる。

【００２０】図２および図４に示す実施例では、ガイド
板１１を有する一対のガイド部材１０ａ、１０ｂを支持
板２０に対して別体としたが、図５に示すように、支持
板としての背板３１をプレス成形してガイド板１１を有
する一対のガイド部材１０ａ、１０ｂを背板３１に一体
に設けてもよい。

【００２１】図７は、仕切り具１の他の例を示す。この
仕切り具１においては、座板２と仕切り板３の折り曲げ
線の両端部に対向端に向く切欠部５を形成し、その切欠
部５をガイド溝としたのである。上記仕切り具１におい
ては、座板２を仕切り板３として使用することができ
る。

【００２２】図８は、仕切り具１のさらに他の例を示
す。この仕切り具１は、座板２と仕切り板３とをヒンジ
６で連結し、座板２と仕切り板３とを扁平に折り畳んだ
状態で仕切り具１を保管し、または搬送し得るようにし
てある。

【００２３】そして、仕切り板３の両側下部にガイド溝
に相当する切欠部７を設けている。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、この発明に係る仕切り具
の支持装置においては、支持板に設けた一対のガイド部
材のガイド板を座板の上面に係合させたので、支持板上
に立てかけた本等の抜き差し時に、その本等が仕切り具
に当接しても仕切り具は傾かず、仕切り具をきわめて安
定よく保持することができる。

【００２５】また、一対のガイド部材のガイド板の内面
間の寸法を座板の幅寸法から一方のガイド溝の深さを減
算した値より少し大きくしたので、一対のガイド部材間
の途中から仕切り具を着脱させることができ、仕切り具
の取付けが容易である。

【００２６】さらに、仕切り具はガイド部材に沿って移
動させることができるため、仕切り具の位置調整も容易
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る支持装置の一実施例を示す分解
斜視図

【図２】同上の組立て状態を示す断面図

【図３】同上の仕切り具の組立て途中を示す断面図

【図４】同上の仕切り具を本箱内に取付けた状態を示す
斜視図

【図５】同上のガイド部材の他の例を示す縦断正面図

【図６】同上のガイド部材のさらに他の例を示す断面図

【図７】同上の仕切り具の他の例を示す斜視図

【図８】同上の仕切り具のさらに他の例を示す斜視図

【符号の説明】

１ 仕切り具 ２ 座板 ３ 仕切り板 ４ ガイド溝 １０ａ、１０ｂ ガイド部材 １１ ガイド板 ２０ 支持板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 座板上に仕切り板を設けた仕切り具の支
   持装置において、前記仕切り具に仕切り板の両側から対
   向側に向く一対のガイド溝を座板の上面に沿って設け、
   仕切り具の座板を支持する支持板には上記仕切り具の両
   側に一対の平行するガイド部材を設け、各ガイド部材に
   前記ガイド溝に挿入されるガイド板を設け、一方のガイ
   ド板の幅寸法を他方のガイド板の幅寸法より大きくし、
   そのガイド板間の寸法を座板の幅寸法から一方のガイド
   溝の深さを減算した値より少し大きくしたことを特徴と
   する仕切り具の支持装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の仕切り具の支持装置に
   おいて、一対のガイド部材が支持板に対して別体とされ
   ていることを特徴とする仕切り具の支持装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載の仕切り具の支持装置にお
   いて、一対のガイド部材が支持板に一体に設けられてい
   ることを特徴とする仕切り具の支持装置。