JPH069800Y2 - 離型治具 - Google Patents

離型治具

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JPH069800Y2
JPH069800Y2 JP1988017977U JP1797788U JPH069800Y2 JP H069800 Y2 JPH069800 Y2 JP H069800Y2 JP 1988017977 U JP1988017977 U JP 1988017977U JP 1797788 U JP1797788 U JP 1797788U JP H069800 Y2 JPH069800 Y2 JP H069800Y2
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molded product
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JP1988017977U
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JPH01122908U (ja
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靖志 川畑
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえばオイルシール等の型成形品を離型す
る際に用いられる簡易な離型治具に関する。
(従来の技術) 従来、オイルシールを加硫成形型から離型する方法とし
ては、たとえば次の3つの方法があった。
直接、作業者が手袋をして成形品を掴み、型から引き
離す方法。
離型用の簡易治具を用いて離型する方法。
自動離型装置にて離型する方法。
このうちの手掴みの方法は、高温に加熱された加硫成
形型に作業者(特に両手)が直接触れる可能性があり、
やけど等の危険がある。
一方、の自動離型装置を用いた場合には、動作が複雑
になり、コストも嵩むという問題がある。
そこで、の簡易治具による離型方法が採られる場合が
多い。第5図および第6図には、簡易治具による離型状
態を示している。すなわち、100は加硫成形後、型開
きして成形品101が残存した成形型の下型である。下
型100は中実の第1型100Aと、第1型100Aの
外周に嵌合される中空の第2型100Bとから構成され
ており、第2型100Bの端面と成形品101の端面と
の間に型開きした際に隙間102が形成されるようにな
っている。
そして、この隙間102にL字状に折曲された治具10
3の先端を当接させ、角部104を支点にして治具10
3の他端を押すことにより成形品101を引き起こすよ
うになっていた。
(考案が解決しようとする課題) しかし斯かる従来技術の場合には、治具103が当接す
る一点から成形品101を持ち上げていたので、成形品
101に局部的な応力集中(X部)が生じ、その部分か
ら割れや剥離、キズ等が発生しやすくなるという問題が
あった。特にオイルシールの場合には、成形品101の
外周部101Aが持ち上げられると、シールリップ10
2Bの付け根部分に応力集中が生じ、割れ等が発生しや
すいという問題がある。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、簡易な構成で迅
速な離型作業を行うことができ、しかも作業者に安全な
離型治具を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、成形型
に付着した成形品を把持手段により離型する離型治具で
あって、治具本体には一端に成形型と係合する係合部
と、内部に前記把持手段を収納する収納凹部と、他端に
前記把持手段を操作する操作手段とを有し、該操作手段
には、前記係合部側にカムを備えた操作ロッドを有し、
該操作ロッドは治具本体にて往復動自在に支持されるよ
う配置され、前記把持手段には、成形品を把持する複数
のフィンガーと、該複数のフィンガーが開く方向に付勢
する付勢手段とを有し、前記複数のフィンガーは前記カ
ムにより押圧されると閉じて成形品の外周を前記カムと
共に把持することを特徴とする。
(作 用) 而して離型操作にあっては、型開きした後成形型の成形
品に対して把持手段の位置決めをする。その後操作手段
によって把持手段を作動させて成形品を把持し、把持し
た状態で把持手段を治具本体に対して移動させて成形品
を成形型から引き離して離型する。成形品を離型した段
階で、成形品を把持手段から取外す。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考
案の一実施例に係る離型治具を示す第1図乃至第4図に
おいて、1は離型治具全体を示している。この離型治具
1は全体としてピストル型をしており、トリガー2を引
くことによって成形品を離型するようになっている。
離型治具1は、概略ピストル型の治具本体3と、成形品
Sを把持する把持手段4と、把持手段4を操作する操作
手段5とから構成されている。治具本体3は把持手段4
を収納する収納凹部6を備えた円筒状のケース31と、
ケース31に連結されるグリップ部32とから成ってい
る。
把持手段4は、ケース31内周に摺動自在に保持される
ホルダ41と、ホルダ41の一端部に放射状に開閉自在
に取付けられる複数のフィンガー42,…とを備えてい
る。すなわち、各フィンガー42,…はホルダ41の一
端部に設けたフィンガ収納部43にピン44によってホ
ルダ41の半径方向に回動自在に支持されている。
フィンガー42は略円弧状で、ピン44が挿通される付
け根部45と、ホルダ41の端面から突出する爪部46
とから成っている。而して爪部46の内周面によって成
形品S外周を掴むようになっている。この爪部46の先
端には内方に向けて折曲されていて、掴んだ成形品Sの
脱落を防止する脱落防止片47が設けられている。この
脱落防止片47は成形品S外周の曲率に做って爪部46
の左右に円弧状に張り出している。
一方、上記ホルダ41の他端とケース31の奥端との間
にはホルダ41を開口端方向に付勢するホルダ復帰スプ
リング7が縮装されていて、ホルダ41のフィンガー装
着側端面の外縁部をケース31内周に設けた係合部とし
ての位置決め段部8に押し当ててホルダ41を把持操作
位置Aに位置決め保持している。
また操作手段5は上記ケース31の奥端壁31Aからホ
ルダ41を串差し状に貫通して往復動自在に保持される
操作ロッド51と、操作ロッド51を往復動操作するた
めのトリガー2とから構成されている。
すなわち、上記ケース31の奥端壁31Aとホルダ41
にはケース31の中心軸線に沿って同軸的に貫通するガ
イド孔9,10が穿設されており、このガイド孔9,1
0に上記操作ロッド51が摺動自在に挿通されている。
そして、ロッド51の先端には、ロッド51の往復動に
連動してフィンガー42,…を開閉させるためのカム5
2が設けられている。カム52は先端に向って拡がる円
錐状で、その傾斜面がカム面を構成する。
一方、フィンガー42の付け根部45は、カム面の形状
に做った傾斜面となっている。
上記フィンガー42は操作ロッド51に嵌合された円筒
状の付勢手段としてプッシャ11を介して常時開方向に
付勢されている。すなわちプッシャ11はフィンガー4
2の付け根部45内端に当接しており、ホルダ41とフ
ィンガー42,…との間に縮装されたプッシャ押しスプ
リング12によってフィンガー42を常時開方向に付勢
するようになっている。
一方、操作ロッド51をケース31奥端方向に移動させ
ると、ロッド先端に設けた円錐状のカム52がフィンガ
ー42の付け根部45に当接し、カム52を介して付け
根部45…をケース奥端側に押し込むことにより、フィ
ンガー42,…が閉作動するようになっている。そして
カム52のカム面がフィンガー42の付け根部45内側
の傾斜面に完全に密接した段階でフィンガー42の閉作
動が規制される。
上記フィンガー42,…の開き角度は爪部46外周が当
接するケース31内周により規制され、一方フィンガー
42,…の閉角度は付け根部45が当接するカム52に
よって規制されることになる。
ここで開位置において、フィンガー42,…の爪部46
先端に設けた脱落防止片47内端の内径は、把持対象の
成形品Sの外径より大きくなるように設定されている。
一方、閉位置において、フィンガー42,…の爪部46
間の内径を成形品S外径と略等しく設定してある。
またグリップ部32は上記操作ロッド51の軸方向に対
して略直角に延びるグリップ本体321と、グリップ本
体321の一端に設けられ、上記ケース31の奥端壁3
1Aに連結するための継手部322とから構成されてい
る。継手部322はロッド軸方向に延びていて、その中
途部にトリガー2が取付けられている。そして、その後
端壁323に上記操作ロッド51が摺動自在に挿通され
るガイド孔16が設けられている。トリガー2は上記グ
リップ本体321と対向して設けられ、操作ロッド51
に対して先端部が交差配置され、交差部において操作ロ
ッド51にピン13を介して回動自在に連結され、さら
に先端が継手部322にピン14を介して連結されてい
る。そしてトリガー2の自由端部がグリップ本体321
に対して対向配置され指掛け部21を構成している。
つぎに上記構成の離型治具の作用について説明する。
まず、第2図に示すようにトリガー2を引いていない状
態では、ホルダ41はホルダ復帰スプリング7によって
段部8に押し付けられて把持操作位置Aに位置決めされ
ている。そして、この把持操作位置Aにて各フィンガー
42はプッシャ11を介してプッシャ押しスプリング1
2の付勢力によって開いている。
つぎに、第3図に示すように、加硫成形後に型開きした
下型15に、治具本体3のケース31開口端部の位置決
め段部8を係止させる。
これによってケース31内に収納された把持手段4のフ
ィンガー42,…の、成形品Sに対する相対的な心出
し、およびロッド軸方向の位置決めが自動的になされ
る。
つぎに、作業者がグリップ本体321を握ると共にトリ
ガ2の指掛け部21に指を掛けて、トリガ2を図中矢印
方向に引くと、操作ロッド51がピン13,14を介し
て倍力されてケース奥端方向に移動し、円錐状のカム5
2によって各フィンガー42の付け根部45内周傾斜面
が押され、各フィンガー42,…がピン44を支点に閉
作動して成形品S外周がクランプされることになる。
このとき、ホルダ復帰スプリング7のばね定数がプッシ
ャ押しスプリング12のばね定数よりも相当大きく設定
しておく。このようにすれば、ホルダ41はほとんど移
動せず、フィンガー42,…の開閉作動のみがなされ
る。
このように成形品Sの外周をフィンガー42,…によっ
てクランプするようにしているので、成形品Sに局部的
な応力は生じず、成形品Sの割れ等を防止することがで
きる。
クランプの方法としては、本実施例では外周を把持する
ようになっているが、内周側を把持する形式にしてもよ
い。またフィンガー42,…の移動は平行移動式のクラ
ンプ方式を採ってもよく、他の方式を採用してもよい。
つぎに、第4図に示すように、さらにトリガー2を引く
と、フィンガー42,…が成形品Sをクランプしたまま
の状態で、ホルダ41がロッド先端のカム52に係合す
るフィンガー42,…を介してケース31奥端方向に移
動し、結果として成形品Sが下型15から離型される。
この時、成形品Sはほとんど変形しないで離型されるた
め、成形品Sの材質は弾性部材に限るものではなく非弾
性部材であっても対応できる。
成形品Sを離型した後、治具を所定位置に移動し、トリ
ガー2を放すと、ホルダ復帰スプリング7およびプッシ
ャ押しスプシング12の付勢力によってホルダ41がケ
ース開口方向にスライドすると共に、プッシャ11によ
ってフィンガー42が押されてフィンガー42が開き、
成形品Sが自動的に取出される。
尚、本実施例では、成形品Sとしてオイルシールを例に
とって説明したが、オイルシールに限定するものではな
く、他の成形パッキン等の離型治具としても利用し得る
ものである。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもので、把持手
段による把持操作と把持手段の往復動操作を一連的に行
なう操作手段を設けたので、操作手段を操作するだけで
成形品を把持して離型することができ、複雑な自動離型
機構を用いることなく簡易で安全な離型作業を行なうこ
とができ、作業性向上となる。
また、把持手段にある複数のフィンガーおよび操作ロッ
ドにあるカムによって成形品の外周を把持するため、従
来の簡易治具のように成形品の一部に引張り等の局部的
な応力集中は発生せず、成形品の取り外し時、成形品は
ほとんど変形せず離型され、成形品の材質は弾性部材に
限るものではなく非弾性部材であって対応できる。さら
に、成形品全体に均等な応力がかかることになり、成形
品の割れ、剥離、キズ等の不良発生を防止することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例に係る離型治具の概略縦断面
図、第2図乃至第4図は第1図の離型治具の離型操作を
説明する要部縦断面図、第5図および第6図は従来の簡
易治具による離型操作を説明する要部縦断面図である。 符号の説明 1…離型治具、2…トリガー 3…治具本体、31…ケース 32…グリップ部、321…グリップ本体 322…継手部、4…把持手段 41…ホルダ、42…フィンガー 44…ピン、45…付け根部 46…爪部、47…脱落防止片 5…操作手段、51…操作ロッド 52…カム、S…成形品

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型に付着した成形品を把持手段により
    離型する離型治具であって、 治具本体には一端に成形型と係合する係合部と、内部に
    前記把持手段を収納する収納凹部と、他端に前記把持手
    段を操作する操作手段とを有し、 該操作手段には、前記係合部側にカムを備えた操作ロッ
    ドを有し、該操作ロッドは治具本体にて往復動自在に支
    持されるよう配置され、 前記把持手段には、成形品を把持する複数のフィンガー
    と、該複数のフィンガーが開く方向に付勢する付勢手段
    とを有し、 前記複数のフィンガーは前記カムにより押圧されると閉
    じて成形品の外周を前記カムと共に把持することを特徴
    とする離型治具。
JP1988017977U 1988-02-13 1988-02-13 離型治具 Expired - Lifetime JPH069800Y2 (ja)

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JPH01122908U JPH01122908U (ja) 1989-08-21
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017006430A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 凸版印刷株式会社 針状体及び針状体の製造方法

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