JPH0697734A - 電圧制御構成要素を備えた電子回路 - Google Patents
電圧制御構成要素を備えた電子回路Info
- Publication number
- JPH0697734A JPH0697734A JP4271375A JP27137592A JPH0697734A JP H0697734 A JPH0697734 A JP H0697734A JP 4271375 A JP4271375 A JP 4271375A JP 27137592 A JP27137592 A JP 27137592A JP H0697734 A JPH0697734 A JP H0697734A
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- Japan
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- electronic circuit
- component
- bias voltage
- capacitance
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-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03J—TUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
- H03J3/00—Continuous tuning
- H03J3/02—Details
- H03J3/16—Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability
- H03J3/18—Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability by discharge tube or semiconductor device simulating variable reactance
- H03J3/185—Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability by discharge tube or semiconductor device simulating variable reactance with varactors, i.e. voltage variable reactive diodes
Landscapes
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低い制御電圧により電圧制御構成要素の特性
の実質的直線部分を利用しうる電子回路を提供する。 【構成】 電圧制御構成要素CD はその一端子に印加さ
れる電圧Vbiasによって偏移され、それによって構成要
素の作用を直線部にシフトする。
の実質的直線部分を利用しうる電子回路を提供する。 【構成】 電圧制御構成要素CD はその一端子に印加さ
れる電圧Vbiasによって偏移され、それによって構成要
素の作用を直線部にシフトする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイアス電圧の印加を
特徴とするレスポンスの直線部分に偏移される電圧制御
非直線構成要素を備えた電子回路に関する。本発明は、
特に電圧制御発振器に適用することもできるが、電圧制
御発振器だけに限定されるものではない。
特徴とするレスポンスの直線部分に偏移される電圧制御
非直線構成要素を備えた電子回路に関する。本発明は、
特に電圧制御発振器に適用することもできるが、電圧制
御発振器だけに限定されるものではない。
【0002】
【従来の技術】別の特性によって決まる非直線従属性を
特徴とする構成要素の場合、その応用回路の多くは欠点
があり、何らかの方法による補正または最小化が必要と
されている。かかる構成要素の例として、無線電話の周
波数合成器の部品であり、且つ、図1の典型的な特性曲
線を有するキャパシタンスダイオードを以下に説明す
る。
特徴とする構成要素の場合、その応用回路の多くは欠点
があり、何らかの方法による補正または最小化が必要と
されている。かかる構成要素の例として、無線電話の周
波数合成器の部品であり、且つ、図1の典型的な特性曲
線を有するキャパシタンスダイオードを以下に説明す
る。
【0003】キャパシタンスダイオードのキャパシタン
スの変化1を印加電圧の関数として図1に示す。キャパ
シタンスダイオードは、電圧制御発振器(VCO)の共
振器のキャパシタンスを与える。キャパシタンス値は直
流電圧により制御され、共振器の周波数は、それによ
り、キャパシタンスに関して変化する。キャパシタンス
ダイオードのキャパシタンスは制御直流電圧に対して非
直線従属性があり、この非直線従属性が無線電話におけ
る異チャンネル間の偏差変移の原因となる。この非直線
性を補正するために、通常、少なくとも2つの方法が使
用される。
スの変化1を印加電圧の関数として図1に示す。キャパ
シタンスダイオードは、電圧制御発振器(VCO)の共
振器のキャパシタンスを与える。キャパシタンス値は直
流電圧により制御され、共振器の周波数は、それによ
り、キャパシタンスに関して変化する。キャパシタンス
ダイオードのキャパシタンスは制御直流電圧に対して非
直線従属性があり、この非直線従属性が無線電話におけ
る異チャンネル間の偏差変移の原因となる。この非直線
性を補正するために、通常、少なくとも2つの方法が使
用される。
【0004】第一の補正方法を利用できるのは、自動車
電話のような装置に9Vを越える十分に高い蓄電池電圧
を利用できる場合である。かかる電池電圧を利用できれ
ば、非直線構成要素は、より直線的な領域、即ち、図1
の特性によれば3Vを越える領域において動作する。
電話のような装置に9Vを越える十分に高い蓄電池電圧
を利用できる場合である。かかる電池電圧を利用できれ
ば、非直線構成要素は、より直線的な領域、即ち、図1
の特性によれば3Vを越える領域において動作する。
【0005】広く利用されている第二の補正方法はプロ
グラマブル修正と呼ばれ、無線電話、特に7.2V以下
の低電池電圧の携帯電話のような装置において優れた方
法である。但し、キャパシタンス/電圧特性の非直線領
域で非直線構成要素が動作する必要がある。しかし、構
成要素は無線電話における異チャンネル間の偏差変移の
原因となる。各チャンネルにおける偏差が分かっている
ので、この偏差変移のプログラマブル修正を用いること
はよく知られている。図2の曲線2は、無線電話のチャ
ンネルの偏差変移を制御電圧Vcontrの関数として
表したものである。偏差修正値は、偏差の百分率で示さ
れる。プログラマブル修正によれば、制御電圧領域を下
向きに拡張でき、それによってVCO係数(VCO−fa
ctor)を小さくできる。
グラマブル修正と呼ばれ、無線電話、特に7.2V以下
の低電池電圧の携帯電話のような装置において優れた方
法である。但し、キャパシタンス/電圧特性の非直線領
域で非直線構成要素が動作する必要がある。しかし、構
成要素は無線電話における異チャンネル間の偏差変移の
原因となる。各チャンネルにおける偏差が分かっている
ので、この偏差変移のプログラマブル修正を用いること
はよく知られている。図2の曲線2は、無線電話のチャ
ンネルの偏差変移を制御電圧Vcontrの関数として
表したものである。偏差修正値は、偏差の百分率で示さ
れる。プログラマブル修正によれば、制御電圧領域を下
向きに拡張でき、それによってVCO係数(VCO−fa
ctor)を小さくできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プログラマブル修正の
使用に代わる方法は、最も低いチャンネルの制御電圧を
3.0ボルトより高くするという方法で、それによって
VCOの制御電圧を3Vから安定化供給電圧まで変化で
きる。しかし、最低チャンネルの制御電圧と一般には6
Vである周波数合成器の安定化供給電圧との間の電圧差
が小さいことが問題となる。発振器の全体周波数帯域は
電圧差によって発生されなくてはならないので、この方
法でチャンネルの帯域制御電圧を3.0Vと安定化供給
電圧の間に調整できるためには、10MHz /Vを越える
大きなVCO係数と製造時の厳格な精度とが要求され
る。これにより、制御電圧と安定化供給電圧の間には
0.5V以上の差が必要となる。
使用に代わる方法は、最も低いチャンネルの制御電圧を
3.0ボルトより高くするという方法で、それによって
VCOの制御電圧を3Vから安定化供給電圧まで変化で
きる。しかし、最低チャンネルの制御電圧と一般には6
Vである周波数合成器の安定化供給電圧との間の電圧差
が小さいことが問題となる。発振器の全体周波数帯域は
電圧差によって発生されなくてはならないので、この方
法でチャンネルの帯域制御電圧を3.0Vと安定化供給
電圧の間に調整できるためには、10MHz /Vを越える
大きなVCO係数と製造時の厳格な精度とが要求され
る。これにより、制御電圧と安定化供給電圧の間には
0.5V以上の差が必要となる。
【0007】このように従来の補正方法においては、大
きなVCO係数を使用しなくてはならず、それにより位
相雑音や雑音の多い供給電圧が不都合を生じ、また、生
産時に厳格な精度が要求される点が短所であった。ま
た、電源オフ状態から所望のチャンネルへの周波数合成
器の整定時間が長いことも短所である。
きなVCO係数を使用しなくてはならず、それにより位
相雑音や雑音の多い供給電圧が不都合を生じ、また、生
産時に厳格な精度が要求される点が短所であった。ま
た、電源オフ状態から所望のチャンネルへの周波数合成
器の整定時間が長いことも短所である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、実質的
直線部分と非直線部分とをレスポンス特性に有する電圧
制御構成要素を備え、該構成要素をレスポンス特性の直
線部分に偏移するためにバイアス電圧を該構成要素へ印
加することを特徴とする、例えば電圧制御発振器などの
電子回路が提供される。
直線部分と非直線部分とをレスポンス特性に有する電圧
制御構成要素を備え、該構成要素をレスポンス特性の直
線部分に偏移するためにバイアス電圧を該構成要素へ印
加することを特徴とする、例えば電圧制御発振器などの
電子回路が提供される。
【0009】本発明は、電圧面において非直線構成要素
のキャパシタンス/電圧特性の「シフト」を実現するこ
と基づいている。そこで、好適実施例においては、偏移
は負の直流電圧を構成要素の一端子に供給するようにし
て実現される。これは、数学的には、図1の原点が電圧
面において所望量だけ右側にシフトされることを意味す
る。このシフトは、前記負の直流電圧に等しい。これに
より低い電圧を偏移を加えずに他の端子に供給でき、し
かも、同じキャパシタンス値が得られる。このようにし
て、曲線の直線領域上で動作させることが可能となる。
のキャパシタンス/電圧特性の「シフト」を実現するこ
と基づいている。そこで、好適実施例においては、偏移
は負の直流電圧を構成要素の一端子に供給するようにし
て実現される。これは、数学的には、図1の原点が電圧
面において所望量だけ右側にシフトされることを意味す
る。このシフトは、前記負の直流電圧に等しい。これに
より低い電圧を偏移を加えずに他の端子に供給でき、し
かも、同じキャパシタンス値が得られる。このようにし
て、曲線の直線領域上で動作させることが可能となる。
【0010】
【実施例】本発明の具体例を、以下の添付図面を参照し
ながら例によって説明する。無線電話のいずれかのブロ
ックが最適な大きさの負電圧を供給できれば、周波数合
成器の中の共振器回路のキャパシタンスダイオードは該
電圧によって偏移される。図3の曲線3は、ダイオード
の陽極に約−3Vのバイアス電圧が供給されるときの構
成要素のキャパシタンスを制御電圧(陰極電圧)の関数
として示したものである。図1の原点はバイアス電圧に
相当する量だけ右側にシフトされ、それによる新しい特
性曲線は図3に示す通りである。
ながら例によって説明する。無線電話のいずれかのブロ
ックが最適な大きさの負電圧を供給できれば、周波数合
成器の中の共振器回路のキャパシタンスダイオードは該
電圧によって偏移される。図3の曲線3は、ダイオード
の陽極に約−3Vのバイアス電圧が供給されるときの構
成要素のキャパシタンスを制御電圧(陰極電圧)の関数
として示したものである。図1の原点はバイアス電圧に
相当する量だけ右側にシフトされ、それによる新しい特
性曲線は図3に示す通りである。
【0011】キャパシタンスに影響を及ぼすのはダイオ
ードにかかる電圧だけであるので、回路の大地電位に対
して陽極が閉であれば、高陰極電圧を使用することによ
って得られる結果と同じ結果が低陰極電圧でも得られ
る。即ち、特性のより直線的な部分で動作する。
ードにかかる電圧だけであるので、回路の大地電位に対
して陽極が閉であれば、高陰極電圧を使用することによ
って得られる結果と同じ結果が低陰極電圧でも得られ
る。即ち、特性のより直線的な部分で動作する。
【0012】VCO共振器の共振周波数は制御電圧に応
じて直線的に変化するので、送信機の周波数合成器の電
圧制御非直線構成要素に起因する異なるチャンネル間の
偏差変移は、本発明によるバイアス電圧を使用すること
によって減ぜられる。図4は、偏差変移を約−3Vの偏
移を用いた制御電圧の関数として概略記載したものであ
る。
じて直線的に変化するので、送信機の周波数合成器の電
圧制御非直線構成要素に起因する異なるチャンネル間の
偏差変移は、本発明によるバイアス電圧を使用すること
によって減ぜられる。図4は、偏差変移を約−3Vの偏
移を用いた制御電圧の関数として概略記載したものであ
る。
【0013】図5は、無線電話の周波数合成器回路の一
部であり、且つ、レスポンス特性に実質的直線部分と非
直線部分とを有する電圧制御構成要素を含む複数の構成
要素から構成されている電圧制御発振器の形の電子回路
を示す。非直線構成要素は、キャパシタンスダイオード
CD である。該回路は、バイアス電圧を非直線構成要素
に印加して該構成要素をレスポンス特性の直線部分に偏
移させる手段5により特徴づけられる。
部であり、且つ、レスポンス特性に実質的直線部分と非
直線部分とを有する電圧制御構成要素を含む複数の構成
要素から構成されている電圧制御発振器の形の電子回路
を示す。非直線構成要素は、キャパシタンスダイオード
CD である。該回路は、バイアス電圧を非直線構成要素
に印加して該構成要素をレスポンス特性の直線部分に偏
移させる手段5により特徴づけられる。
【0014】本発明において点線で示したブロックA
は、既知のVCO回路を表す。該VCO回路は供給電圧
VB を有しており、トランジスタ増幅器1と、例えばス
トリップ線路Wであるインダクタンスおよび共振器キャ
パシタンスCR と、キャパシタンスダイオードCD と、
結合キャパシタンスC1 と、増幅器1の大地に対するキ
ャパシタンスとから形成されるキャパシタンスを有する
共振器回路とから構成される。該VCOは出力周波数f
を有している。該出力周波数の制御は、直流電圧VTX
CをインダクタンスL2 からキャパシタンスダイオード
CD の陰極に供給することによって実施され、この大き
さによって、キャパシタンスダイオードC D のキャパシ
タンス、従って共振器回路の共振周波数fとVCOの出
力周波数fとが決定される。出力周波数fは直接変調で
き、そのために、減結合コンデンサC2 およびインダク
タンスL1 から点Pのキャパシタンスダイオードの陽極
に変調信号MODが供給される。キャパシタンスダイオ
ードに印加される電圧は信号MODに対応して変化し、
このようにVCO出力信号は変調を受けた周波数とな
る。上記説明は従来の回路に関するものであり、その原
理は当業者にとっては周知である。
は、既知のVCO回路を表す。該VCO回路は供給電圧
VB を有しており、トランジスタ増幅器1と、例えばス
トリップ線路Wであるインダクタンスおよび共振器キャ
パシタンスCR と、キャパシタンスダイオードCD と、
結合キャパシタンスC1 と、増幅器1の大地に対するキ
ャパシタンスとから形成されるキャパシタンスを有する
共振器回路とから構成される。該VCOは出力周波数f
を有している。該出力周波数の制御は、直流電圧VTX
CをインダクタンスL2 からキャパシタンスダイオード
CD の陰極に供給することによって実施され、この大き
さによって、キャパシタンスダイオードC D のキャパシ
タンス、従って共振器回路の共振周波数fとVCOの出
力周波数fとが決定される。出力周波数fは直接変調で
き、そのために、減結合コンデンサC2 およびインダク
タンスL1 から点Pのキャパシタンスダイオードの陽極
に変調信号MODが供給される。キャパシタンスダイオ
ードに印加される電圧は信号MODに対応して変化し、
このようにVCO出力信号は変調を受けた周波数とな
る。上記説明は従来の回路に関するものであり、その原
理は当業者にとっては周知である。
【0015】キャパシタンスダイオードCD のキャパシ
タンスは図1の曲線によって決定されるが、点Pにおけ
る電位は本質的に回路の大地電位であるので、従来はこ
のことが不都合であった。本発明によれば、点Pに適当
な大きさの負電圧が供給されるようにする。それによ
り、特性が図3に従ってシフトされ、はるかに低い値の
制御電圧VTXCを用いても所望の周波数fを実現でき
る。
タンスは図1の曲線によって決定されるが、点Pにおけ
る電位は本質的に回路の大地電位であるので、従来はこ
のことが不都合であった。本発明によれば、点Pに適当
な大きさの負電圧が供給されるようにする。それによ
り、特性が図3に従ってシフトされ、はるかに低い値の
制御電圧VTXCを用いても所望の周波数fを実現でき
る。
【0016】バイアス電圧を印加する手段は、バイアス
電圧の大きさと極性を制御するための手段2と手段6と
を含んでいる。
電圧の大きさと極性を制御するための手段2と手段6と
を含んでいる。
【0017】適当な大きさの負電圧が利用できるのであ
れば、無線電話の中のいずれか適当な点で負電圧Vbias
を得ることができる。図示の回路では、電話のディスプ
レイ用に発生される−3Vの電圧を使用している。該電
圧は、発振器回路3により供給電圧VL から生成され
る。該発振器は、供給電圧VL にぼ等しい正のピークL
L と、負のピーク−VL とを有する方形波を発生する。
この方形波は正の半サイクル時にコンデンサCK に充電
される。コンデンサCK の電圧は、負の半サイクル時に
ダイオード対2の図中下のダイオードから放電される。
放電電圧は負で、安定化コンデンサCL は放電系路を負
電圧に保持する。
れば、無線電話の中のいずれか適当な点で負電圧Vbias
を得ることができる。図示の回路では、電話のディスプ
レイ用に発生される−3Vの電圧を使用している。該電
圧は、発振器回路3により供給電圧VL から生成され
る。該発振器は、供給電圧VL にぼ等しい正のピークL
L と、負のピーク−VL とを有する方形波を発生する。
この方形波は正の半サイクル時にコンデンサCK に充電
される。コンデンサCK の電圧は、負の半サイクル時に
ダイオード対2の図中下のダイオードから放電される。
放電電圧は負で、安定化コンデンサCL は放電系路を負
電圧に保持する。
【0018】分圧器抵抗R2 とR3 で所望の負電圧を選
択し、偏移電圧として点Pのキャパシタンスダイオード
CD に供給する。それにより、低VTXC電圧の使用が
可能となる。大容量コンデンサC4 とCL によって点P
の偏移電圧は安定化される。
択し、偏移電圧として点Pのキャパシタンスダイオード
CD に供給する。それにより、低VTXC電圧の使用が
可能となる。大容量コンデンサC4 とCL によって点P
の偏移電圧は安定化される。
【0019】
【発明の効果】7.2V未満の電池電圧を利用すれば、
電圧制御非直線構成要素の偏移によって、偏差変移のプ
ログラマブル修正の必要なく、0.5Vだけ上回る制御
電圧が実現できる。また、VCO係数を低減することも
できるので、係数が大きいことに起因する不都合が解決
される。同時に、制御電圧の調整に要求される製品精度
も緩和される。
電圧制御非直線構成要素の偏移によって、偏差変移のプ
ログラマブル修正の必要なく、0.5Vだけ上回る制御
電圧が実現できる。また、VCO係数を低減することも
できるので、係数が大きいことに起因する不都合が解決
される。同時に、制御電圧の調整に要求される製品精度
も緩和される。
【0020】積分器の充電電位を低くできるので、電源
オフ状態から所望のチャンネルへの周波数合成器整定時
間も短縮される。例えば、3〜0.5Vで最低周波数の
伝送チャンネルを形成するのに要するVCO制御電圧V
TXCを低減することが可能である。それにより、電源
オフ状態の場合のVCOの周波数は、所望の周波数に更
に近いものとなる。所望のチャンネルを得るには、VC
O制御電圧を0Vからわずか0.5Vだけ上げればよ
い。
オフ状態から所望のチャンネルへの周波数合成器整定時
間も短縮される。例えば、3〜0.5Vで最低周波数の
伝送チャンネルを形成するのに要するVCO制御電圧V
TXCを低減することが可能である。それにより、電源
オフ状態の場合のVCOの周波数は、所望の周波数に更
に近いものとなる。所望のチャンネルを得るには、VC
O制御電圧を0Vからわずか0.5Vだけ上げればよ
い。
【0021】以上、電話のディスプレイの電圧からバイ
アス電圧を生成する方法について説明したが、バイアス
電圧は電話内の他の任意ブロックの負電圧からも生成で
きる。負電圧を直接得られない場合は、バイアス電圧生
成専用の独立回路を設計することも可能である。実施例
では、VCO共振器回路のキャパシタンスダイオードで
ある非直線構成要素について説明がなされている。本発
明は周波数合成器回路に限定されるものではなく、直線
領域における非直線構成要素の動作が望まれるあらゆる
回路に適用できる。本発明の長所は、特に周波数合成器
の速度がソフトウェアを単純に改修することで向上し、
記憶容量を要していた偏移修正動作を除外できた点であ
る。上述の内容に鑑みて、当業者であれば、本発明の範
囲を逸脱せずに改修および改善を実施し得ることは明ら
かである。
アス電圧を生成する方法について説明したが、バイアス
電圧は電話内の他の任意ブロックの負電圧からも生成で
きる。負電圧を直接得られない場合は、バイアス電圧生
成専用の独立回路を設計することも可能である。実施例
では、VCO共振器回路のキャパシタンスダイオードで
ある非直線構成要素について説明がなされている。本発
明は周波数合成器回路に限定されるものではなく、直線
領域における非直線構成要素の動作が望まれるあらゆる
回路に適用できる。本発明の長所は、特に周波数合成器
の速度がソフトウェアを単純に改修することで向上し、
記憶容量を要していた偏移修正動作を除外できた点であ
る。上述の内容に鑑みて、当業者であれば、本発明の範
囲を逸脱せずに改修および改善を実施し得ることは明ら
かである。
【図1】従来の装置の非直線構成要素のキャパシタンス
の変化を、印加電圧の関数として示した特性図である。
の変化を、印加電圧の関数として示した特性図である。
【図2】図1の特性を備えた構成要素を周波数合成器で
使用した場合の無線電話の伝送チャンネルの偏差変移を
示した特性図である。
使用した場合の無線電話の伝送チャンネルの偏差変移を
示した特性図である。
【図3】非直線構成要素のキャパシタンスの偏差を、本
発明による電子回路の印加電圧の関数として示した特性
図である。
発明による電子回路の印加電圧の関数として示した特性
図である。
【図4】本発明による補正を用いた偏差変移を示した特
性図である。
性図である。
【図5】本発明を適用した電圧制御発振器の基本回路構
成を示した回路図である。
成を示した回路図である。
1…トランジスタ増幅器 2,3,6…Vbias発生回路 A…VCO回路 CD …キャパシタンスダイオード
Claims (10)
- 【請求項1】 実質的直線部分と非直線部分をレスポン
ス特性に有する電圧制御構成要素を備えた電子回路であ
って、 該構成要素をレスポンス特性の直線部分に偏移するため
にバイアス電圧を該構成要素へ印加する手段を有するこ
とを特徴とする電子回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電子回路であって、電
圧制御構成要素がキャパシタンスダイオードであること
を特徴とする電子回路。 - 【請求項3】 請求項2に記載の電子回路であって、バ
イアス電圧が制御電圧と反対の極性であり、キャパシタ
ンスダイオードの、制御電圧と異なる端子に印加される
ことを特徴とする電子回路。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
記載の電子回路であって、バイアス電圧を印加する手段
が回路の他の構成要素の電圧源を供給することを特徴と
する電子回路。 - 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
記載の電子回路であって、バイアス電圧を印加する手段
を、前記非直線構成要素のバイアス電圧供給専用にした
ことを特徴とする電子回路。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
記載の電子回路であって、バイアス電圧を印加する手段
にバイアス電圧の大きさと極性を制御する手段を含むこ
とを特徴とする電子回路。 - 【請求項7】 請求項6に記載の電子回路であって、キ
ャパシタンスダイオードに印加されるバイアス電圧の大
きさが抵抗の大きさに対応するように結合された複数の
抵抗を備えた分圧器を制御手段に含むことを特徴とする
電子回路。 - 【請求項8】 請求項6あるいは請求項7に記載の電子
回路であって、不規則な電圧変動に対してバイアス電圧
印加手段の出力が安定化するように、各々対応する抵抗
に結合された複数のコンデンサを制御手段に含むことを
特徴とする電子回路。 - 【請求項9】 実質的直線部分と非直線部分をレスポン
ス特性に有する電圧制御構成要素を備えた電圧制御発振
器であって、 該構成要素をレスポンス特性の直線部分に偏移するため
にバイアス電圧を該構成要素へ印加する手段を有するこ
とを特徴とする電圧制御発振器。 - 【請求項10】 請求項9に記載の電圧制御発振器を備
えたことを特徴とする無線電話装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FI914763 | 1991-10-09 | ||
FI914763A FI914763A0 (fi) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | Kompensering av en spaenningsstyrd olineaer komponent i en radiotelefon. |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0697734A true JPH0697734A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=8533266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4271375A Pending JPH0697734A (ja) | 1991-10-09 | 1992-10-09 | 電圧制御構成要素を備えた電子回路 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5357222A (ja) |
EP (1) | EP0550128B1 (ja) |
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