JPH0697406A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法

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JPH0697406A
JPH0697406A JP4246234A JP24623492A JPH0697406A JP H0697406 A JPH0697406 A JP H0697406A JP 4246234 A JP4246234 A JP 4246234A JP 24623492 A JP24623492 A JP 24623492A JP H0697406 A JPH0697406 A JP H0697406A
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region
semiconductor layer
solid
imaging device
state imaging
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JP4246234A
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English (en)
Inventor
Osamu Kaneda
修 兼田
Hidekazu Yamamoto
秀和 山本
Yasutaka Nishioka
康隆 西岡
Hikari Kawashima
光 川島
Tadashi Shiraishi
匡 白石
Masao Yamawaki
正雄 山脇
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、光電変換部が大面積になった場合
にも高速で信号電荷を読出すことにより低残像化を図る
ことが可能な固体撮像装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明では、上記目的を達成するため光電変
換および信号電荷の蓄積を行なうためのn+ 領域2の主
表面上にp+ 層13を形成し、そのp+ 層13に電極1
4、15および電源16を用いて電位勾配が形成されて
+ 領域2の信号電荷の読出方向のポテンシャルが深く
なるように形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体撮像装置および
その製造方法に関し、特に、光学的な画像を電気信号に
変換する固体撮像装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像情報を電気情報に変換する固
体撮像装置が知られている。図47は従来のMOS型固
体撮像装置の画素部分を示した断面図である。図47を
参照して、従来のMOS型固体撮像装置は、p型半導体
基板201と、p型半導体基板201の主表面上の所定
領域に形成されたp型半導体基板201と共にフォトダ
イオードを構成するn+ 領域202と、n+ 領域202
から所定の間隔を隔てたp型半導体基板201の主表面
上に形成されたn+ 層からなるコンタクト領域206
と、p型半導体基板201上に形成されたシリコン酸化
膜204と、コンタクト領域206とn+ 領域202と
の間に位置するシリコン酸化膜204上に形成されたゲ
ート電極203と、ゲート電極203に電気的に接続さ
れたゲート線207と、コンタクト領域206に電気的
に接続された信号線205とを備えている。
【0003】図48〜図51は、図47に示した従来の
MOS型固体撮像装置の動作を説明するためのポテンシ
ャル図である。図47〜図51を参照して、次に従来の
MOS型固体撮像装置の動作について説明する。
【0004】まず、光電変換によってn+ 領域202に
信号電荷209が蓄積される。そして、ゲート電極20
3にゲート線207を介して電圧が印加されるとゲート
電極203がON状態になる。これにより、図49に示
すように信号電荷209がコンタクト領域206に流れ
出る。完全に信号電荷209がn+ 領域202から読出
された状態が図50に示す状態である。なお、図51に
示す状態は読み残しがあった場合の状態である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来では
信号電荷209はゲート電極203に電極を印加するこ
とによってコンタクト領域206に流れ出されていた。
【0006】ここで、信号電荷209は信号電荷209
自体で生じる電荷によって初めは早く流出するが、後に
なると熱拡散によって読出されることになる。そのた
め、フォトダイオードの面積が大きい場合は、信号電荷
209の読出に長時間を要するという問題点があった。
【0007】請求項1〜6に記載の発明は、上記のよう
な課題を解決するためになされたもので、光電変換素子
が大面積になった場合にも高速で信号電荷を読出すこと
が可能な固体撮像装置およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1における固体撮
像装置は、第1導電型の第1の半導体層と、第1の半導
体層の主表面上の所定領域に形成され光電変換および信
号電荷の蓄積を行なうための第2導電型の第2の半導体
層とを備えている。そしてその第2の半導体層は信号電
荷の読出方向のポテンシャルが深くなるように形成され
ている。
【0009】請求項2における固体撮像装置は、第1導
電型の第1の半導体層と、第1の半導体層の主表面上の
所定領域に形成された光電変換および信号電荷の蓄積を
行なうための第2導電型の第2の半導体層と、第1の半
導体層のうち第2の半導体層が形成される領域の下方に
所定の間隔を隔てて埋込まれた第2導電型の複数の埋込
層とを備えている。そして、埋込層にはクロック信号が
印加される。
【0010】請求項3における固体撮像装置は、第1導
電型の第1の半導体層と、第1の半導体層の主表面上の
所定領域に形成された光電変換および信号電荷の蓄積を
行なうための第2導電型の第2の半導体層とを備えてい
る。そして、その第2の半導体層に蓄積された信号電荷
を直接電圧として読出す。
【0011】請求項4における固体撮像装置は、半導体
基板と、半導体基板上に形成された信号電荷を蓄積する
ための電荷蓄積部と、電荷蓄積部上に形成された光電変
換層と、光電変換層上に形成された透明電極とを備えて
いる。そして、電荷蓄積部に蓄積された信号電荷を直接
電圧として読出す。
【0012】請求項5における固体撮像装置の製造方法
は、第1導電型の第1の半導体層上の所定領域に第1の
間隔を隔てて第1の平面積を有する第1のレジストマス
クを形成するとともに、第1のレジストマスクが形成さ
れる領域に隣接する領域に第1の間隔よりも大きい第2
の間隔を隔てて第2の平面積を有する第2のレジストマ
スクを形成する工程と、第1のレジストマスクと第2の
レジストマスクとを用いて第1の半導体層に不純物を導
入することによって第1の半導体層の主表面上に第1の
不純物濃度を有する第1の領域と第1の不純物濃度より
も高い第2の不純物濃度を有する第2の領域とからなる
光電変換および信号電荷の蓄積を行なうための第2導電
型の第2の半導体層を形成する工程とを備えている。
【0013】請求項6における固体撮像装置の製造方法
は、第1導電型の第1の半導体層上の所定領域に階段状
のパターンを有するマスクパターンを形成する工程と、
マスクパターンを用いて第1の半導体層に不純物を導入
することによって階段状の不純物分布を有する光電変換
および信号電荷の蓄積を行なうための第2導電型の第2
の半導体層を形成する工程とを備えている。
【0014】
【作用】請求項1に係る固体撮像装置では、光電変換お
よび信号電荷の蓄積を行なうための第2導電型の第2の
半導体層が信号電荷の読出方向のポテンシャルが深くな
るように形成されているので、光電変換によって発生し
た信号電荷はそのポテンシャルの傾斜に沿って読出方向
に蓄積される。これにより、信号電荷の高速読出が可能
となる。
【0015】請求項2に係る固体撮像装置では、光電変
換および信号電荷の蓄積を行なうための第2の半導体層
が形成される領域の下方に所定の間隔を隔てて第2導電
型の複数の埋込層が埋込まれ、その埋込層にクロック信
号が印加されるので、光電変換によって発生した信号電
荷は第2の半導体層内でゲート方向に転送される。これ
により、信号電荷の高速読出が可能となる。
【0016】請求項3に係る固体撮像装置では、光電変
換および信号電荷の蓄積を行なうための第2の半導体層
に蓄積された信号電荷を直接電圧として読出すので、高
速の読出が可能となり、素子が高速で駆動される。
【0017】請求項4に係る固体撮像装置では、電荷蓄
積部に蓄積された信号電荷が直接電圧として読出される
ので、従来に比べて高速の読出が可能となる。
【0018】請求項5に係る固体撮像装置の製造方法で
は、第1の半導体層上に第1の間隔を隔てて第1の平面
積を有する第1のレジストマスクが形成されるとともに
その第1のレジストマスクに隣接する領域に第1の間隔
よりも大きい第2の間隔を隔てて第2の平面積を有する
第2のレジストマスクが形成され、その第1および第2
のレジストマスクを用いて第1の半導体層の主表面上に
第1の不純物濃度を有する第1の領域と第1不純物濃度
よりも高い第2の不純物濃度を有する第2の領域とから
なる光電変換および信号電荷の蓄積を行なうための第2
の半導体層が形成されるので、第2の領域を信号電荷の
読出側に位置するように形成することにより第1の領域
から第2の領域に向かってポテンシャルが深くなる。こ
れにより、信号電荷の読出方向のポテンシャルが深くな
るように形成されて信号電荷の高速読出が可能な固体撮
像装置が容易に製造される。
【0019】請求項6に係る固体撮像装置の製造方法で
は、階段状のパターンを有するマスクパターンを用いて
第1の半導体層に不純物を導入することによって階段状
の不純物濃度を有する光電変換および信号電荷の蓄積を
行なうための第2の半導体層が形成されるので、その階
段状の不純物分布を信号電荷の読出方向に沿って徐々に
深くなるように形成することにより信号電荷の読出方向
に沿ってポテンシャルが深くなるように形成される。こ
れにより、高速読出が可能な固体撮像装置が容易に製造
される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0021】図1は本発明の一実施例によるMOS型固
体撮像装置の画素部分を示した断面図である。図1を参
照して、この第1実施例のMOS型固体撮像装置は、p
型半導体基板1と、p型半導体基板1の主表面上の所定
領域に形成されたp型半導体基板1と共にフォトダイオ
ードを構成するn+ 領域2と、n+ 領域2の主表面上の
所定領域に形成されたp+ 層13と、n+ 領域2から所
定の間隔を隔てたp型半導体基板1の主表面上に形成さ
れたn+ 領域からなるコンタクト領域6と、p型半導体
基板1上に形成され所定領域にコンタクトホールを有す
るシリコン酸化膜4と、シリコン酸化膜4のコンタクト
ホールを介してp+ 層13に電気的に接続された電極1
4および15と、電極15に接続された電源16と、シ
リコン酸化膜4のコンタクトホールを介してコンタクト
領域6に電気的に接続された信号線5と、コンタクト領
域6とn+ 領域2との間に位置するシリコン酸化膜4上
に形成されたゲート電極3と、ゲート電極3に電気的に
接続されたゲート線7とを備えている。
【0022】このように、この第1実施例では、光電変
換および電荷蓄積を行なうためのn + 領域2の主表面上
にp+ 層13を形成し、そのp+ 層13に電極14およ
び15を介して電位勾配を形成する。すなわち、電極1
4を接地するとともに、電極15に負の電圧を印加する
ことによってp+ 層に電位勾配を形成する。このように
+ 層13に電位勾配を形成することによってゲート電
極3方向に向かって深くなるポテンシャル分布を形成す
ることができる。
【0023】図2は、図1に示したn+ 領域2のポテン
シャル分布を示した模式図である。図2を参照して、こ
の第1実施例のMOS型固体撮像装置では、ポテンシャ
ル17はゲート電極3の方向に向かってポテンシャルの
浅い部分11からポテンシャルの深い部分10へと徐々
に深くなる。したがって、光電変換によってn+ 領域2
に蓄積された信号電荷9は信号電荷9の読出口であるゲ
ート電極3近傍に蓄積されることになる。この結果、従
来に比べて信号電荷9を早く読出すことができる。な
お、信号電荷9の量が多い場合にはゲート電極3から遠
い部分にも蓄積されることになるが、信号電荷9を読出
すときはポテンシャル17の勾配に沿って早く流れるの
で、この場合も高速読出しが可能である。
【0024】図3は、本発明の第2実施例によるMOS
型固体撮像装置の画素部分を示した断面図であり、図4
は図3に示した第2実施例の画素部分に対応するポテン
シャルを示した模式図であり、図5は図3に示した第2
実施例のMOS型固体撮像装置の平面図である。まず図
3を参照して、この第2実施例のMOS型固体撮像装置
は、p型半導体基板21と、p型半導体基板21の主表
面上の所定領域に形成されたp型半導体基板21と共に
フォトダイオードを構成するn+ 領域22と、n+ 領域
22の下方に位置する領域に埋込まれたn+ 埋込層23
と、n+ 埋込層23の両端部分とp型半導体基板21の
主表面とを接続するためのコンタクト領域24と、コン
タクト領域24に電気的に接続された電源26とを備え
ている。コンタクト領域24の他方は接地されている。
そして、この第2実施例では、電源26によって一方の
コンタクト領域24に負の電圧が印加される。これによ
り、n+ 埋込層23の抵抗に起因して電位勾配が発生す
る。これにより、n+ 埋込層23とp型半導体基板21
との間に発生する空乏層25の幅が空間的に変化し、こ
の空乏層25がp型半導体基板21とn+ 領域22とに
よって作られた空乏層27に影響を及ぼす。すなわち、
図4に示すようなポテンシャル分布が発生することとな
り、図1に示した第1実施例のMOS型固体撮像装置と
同様の効果を得ることができる。
【0025】また、図5に示すようにn+ 領域22の端
部には読出用ゲート電極28が形成されており、読出用
ゲート電極28が形成される領域に隣接する領域のp型
半導体基板21上にはドレイン領域29が形成されてい
る。
【0026】図6は本発明の第3実施例によるMOS型
固体撮像装置を示した平面図であり、図7は図6に示し
た第3実施例のMOS型固体撮像装置の断面図である。
また図8は図6および図7に示した第3実施例のMOS
型固体撮像装置の読出動作を説明するためのタイミング
チャート図である。
【0027】まず、図6および図7を参照してこの第3
実施例のMOS型固体撮像装置は、p型半導体基板31
と、p型半導体基板31の主表面上の所定領域に形成さ
れたp型半導体基板31と共にフォトダイオードを構成
するn+ 領域32と、n+ 領域32の下方に位置する領
域に所定の間隔を隔てて埋込まれたn型埋込層35a、
35b、35c、35d、35e、35f、35gおよ
び35hと、n型埋込層35a〜35hとp型半導体基
板31の主表面とを電気的に接続するためのコンタクト
領域36と、読出用ゲート電極37と、ドレイン領域3
8とを備えている。このようにこの第3実施例では、光
電変換および電荷蓄積を行なうためのn + 領域32の下
方に位置する領域にn型埋込層35a〜35hを分割し
て形成し、このn型埋込層35a〜35hにコンタクト
領域36を介してクロックパルスを印加する。このよう
に構成することによって図8に示すようなクロックパル
スφ1 〜φ8 を印加すると、クロックパルスφ1 〜φ8
がLからHに変化したときにポテンシャルが順次浅くな
っていく。これにより、n+ 領域32に蓄えられた信号
電荷は読出ゲート電極37の方向へ転送される。なお、
図8に示したtoutが信号電荷を読出すタイミングであ
る。また、本実施例では蓄積時間内に1回のみ信号電荷
を移動するようにしたが、蓄積時間内にt0 〜tS まで
のクロックを複数回印加するようにしても同様の効果が
得られる。
【0028】図9は、本発明の第4実施例による固体撮
像装置の製造プロセスを説明するための平面図である。
図10〜図17は本発明の第4実施例による固体撮像装
置の製造プロセスを説明するための断面構造図および不
純物濃度分布図である。
【0029】まず、図9を参照して、この第4実施例の
固体撮像装置の製造方法では、後述する光電変換および
電荷蓄積を行なうためのn型領域を形成する際に領域1
と領域2とに区分する。そして領域1のレジストパター
ン42の間隔を領域2のレジストパターン43の間隔よ
りも小さくする。図10〜図13を参照して、図9に示
した領域1においてレジストパターン42をマスクとし
て不純物をイオン注入することによってイオン注入領域
44aを形成する。このイオン注入領域44aの不純物
濃度は図11に示すような濃度になる。その後、熱処理
を行なうと注入された不純物が拡散して図12に示すよ
うなn型不純物層44が形成される。このn型不純物層
44の不純物濃度は図13に示すような濃度になる。
【0030】この一方、図14〜図17を参照して、領
域2ではレジストパターン43をマスクとしてイオン注
入することによってイオン注入領域45aが形成され
る。そのイオン注入領域45aの不純物濃度は図15に
示すような濃度分布になる。ここで、図15の不純物濃
度分布を図11の領域1の不純物濃度分布と比較する
と、図15に示した領域2の方が不純物注入領域45a
の面積が広いことがわかる。そして、この状態から熱処
理を行なうと図16に示すようなn型不純物層45が形
成される。このn型不純物層45の不純物濃度は図17
に示すような分布になる。ここで、図17の不純物濃度
と図13に示した領域1の不純物濃度と比較すると図1
7に示した領域2の不純物濃度の方が領域1よりも高く
なる。このような製造方法によって形成したn型不純物
層44および45を電荷蓄積領域および光電変換領域と
して有するMOS型固体撮像装置は図18に示すような
構造になる。すなわち、図18を参照して、この第4実
施例のMOS型固体撮像装置は、p型半導体基板41
と、p型半導体基板41の主表面上の所定領域に形成さ
れた比較的低い不純物濃度を有するn型不純物層44お
よび比較的高い不純物濃度を有するn型不純物層45か
らなる電荷蓄積領域47と、n型不純物層44から所定
の間隔を隔てたp型半導体基板41の主表面上に形成さ
れたn型層からなるコンタクト領域48と、コンタクト
領域48とn型不純物層45との間に位置するp型半導
体基板41上に形成されたゲート電極50と、ゲート電
極50に電気的に接続されたゲート線51と、コンタク
ト領域48に電気的に接続された信号線49とを備えて
いる。
【0031】このようにこの第4実施例ではn型不純物
層45の不純物濃度をn型不純物層44の不純物濃度よ
りも高くなるように形成することによってn型不純物層
45のポテンシャルをn型不純物層44のポテンシャル
よりも深くすることができる。図19は図18に示した
第4実施例のMOS型固体撮像装置のポテンシャル分布
を示した模式図である。図19を参照して、図18に示
した第4実施例のMOS型固体撮像装置ではこのような
ポテンシャル分布になるので、図1および図3に示した
第1および第2実施例のMOS型固体撮像装置と同様の
効果を得ることができる。すなわち、光電変換されてn
型不純物層44および45に蓄積された信号電荷は電位
ポテンシャルの深いn型不純物層45側に蓄積される。
これにより、信号電荷の読出速度を向上させることがで
きる。なお、図9〜図17に示したこの第4実施例のM
OS型固体撮像装置の製造プロセスでは、正方形のレジ
ストパターン42および43を用いたが、円形や菱形な
どのレジストパターンを用いてもよい。
【0032】図20〜図26は、本発明の第5実施例に
よる固体撮像装置の製造方法を説明するための断面構造
図であり、図27および図28は光電変換領域および電
荷蓄積領域の平面図であり、図29および図30は図2
8のA−Aにおける断面構造図である。まず、図20〜
図26を参照して、この第5実施例の固体撮像装置の製
造プロセスについて説明する。
【0033】まず、図20に示すように、p型半導体基
板61上に薄いゲート酸化膜64を形成する。その薄い
ゲート酸化膜64上の所定領域に読出のためのゲート電
極63を形成する。
【0034】次に、図21に示すように、ゲート酸化膜
64上のゲート電極63から所定の間隔を隔てた領域に
薄い窒化膜65を形成する。この窒化膜65は、次の工
程で形成するレジストパターンの膜厚を変化させる段差
の役割と注入されるイオンの一部がp型半導体基板61
に到達するのを抑制する役割を果たす。したがって、窒
化膜65の膜厚としては、たとえば500〜600ke
Vのエネルギーでイオン注入する場合には1000〜2
000Å程度である。
【0035】次に、図22に示すように、窒化膜65上
およびゲート酸化膜64上の一部にレジスト66aを形
成する。すなわち、レジスト66aを塗布した後パター
ニングし、その後加熱などの手段を用いて硬化させるこ
とによって所定のパターン形状を有するレジスト66a
を形成する。
【0036】次に、図23に示すように、レジスト66
a上の所定領域およびゲート電極63上に同様の方法で
レジスト66bを形成する。なお、レジスト66aも上
記した薄い窒化膜65と同じ役割を有するため、500
〜600keVの注入エネルギーの場合は0.2〜0.
4μm程度の膜厚が必要である。この一方、レジスト6
6bはイオン注入を確実に抑制する目的で形成するた
め、膜厚としては1〜2μm程度必要である。
【0037】次に、図24に示すように、光電変換領域
となる領域にリンなどの不純物を所定の注入エネルギー
で注入した後レジスト66aおよび66bを所定の方法
で除去する。これにより、図25に示すような不純物分
布を有する光電変換領域となるn+ 領域62が形成され
る。この後、窒化膜65を除去する。ここで、図27お
よび図28を参照して、平面的に見ると、窒化膜65の
+ 領域62への張出し寸法Xは、固定的ではなく、た
とえばn+ 領域62と窒化膜65とが重ならなくてもよ
い。この場合には窒化膜65を取り除く必要はない。す
なわち、この窒化膜65のn+ 領域62への張出し寸法
Xは、フォトダイオードの大きさや注入エネルギーによ
って最適化される。このことは、レジスト66aにも共
通しており、レジスト66aのn+ 領域62への張出し
量はn+ 領域62の面積に基づいて決定される。なお、
レジスト66aおよび66bは、他の材料を用いてもよ
く、たとえばSOG膜などであってもよい。さらに、本
実施例の製造方法では窒化膜65、レジスト66aおよ
びレジスト66bの3層構造としたが、本発明はこれに
限らずn+ 領域62の平面積に応じて窒化膜65とレジ
スト66aとの2層構造を用いたり4層構造を用いたり
することもできる。また、n+ 領域62の形成のための
イオン注入後に、熱拡散工程を追加することにより、よ
りなだらかな不純物分布を有するn+ 領域62を形成す
ることができ、これによりスムーズなポテンシャル勾配
をつけることが可能である。図29を参照して、この断
面図は図28に示した平面図におけるA−Aに沿った断
面を示している。そして、図30はそのA−A断面にお
いて最終的に形成されるn+ 領域62の不純物分布形状
を示している。
【0038】図31〜図33は、本発明の第6実施例に
よる固体撮像装置の概念を説明するための相関図および
模式図である。すなわち、図31はp型領域に囲まれた
nチャネル層のチャネル幅とポテンシャルとの関係を示
した相関図である。図31を参照してチャネル幅が狭く
なると急激にポテンシャルが浅くなることがわかる。こ
れを一般に狭チャネル効果と呼んでいる。図32を参照
して、p型領域71に囲まれるn型領域72のチャネル
幅を変化させた場合、A−Aにおける断面ポテンシャル
は図33に示すような電位勾配を生じる。このように、
チャネル幅が狭くなるほどポテンシャルが浅くなること
がわかる。図34は本発明の第6実施例による固体撮像
装置のフォトダイオード部分を示した平面図であり、図
35は図34に示した第6実施例のフォトダイオード部
分の部分拡大図である。図34および図35を参照し
て、このようにフォトダイオード内にチャネル幅が変化
する領域を設けることにより、フォトダイオード内の電
位勾配が読出ゲート電極5に向かって深くなるように構
成することができる。これにより、光電変換によってフ
ォトダイオード内に蓄積された電荷は読出ゲート電極5
側に蓄積されることになり高速読出が可能となる。な
お、この第6実施例ではp型領域71に囲まれたn型領
域72からなるnチャネルの適用例を示したが、n-
域に囲まれたn+領域からなるn+ チャネルなど狭チャ
ネル効果を生じるような電位差があれば適用可能であ
る。また、全面均一なフォトダイオード上にn+ 領域7
2に相当するゲート(酸化膜を介して形成したポリシリ
コンなど)を形成し、ゲート下のポテンシャルがゲート
のないフォトダイオード部のポテンシャルに対して図3
1および図33に示すような狭チャネル効果を生じるよ
うにゲートにバイアスを印加しても同様の効果を得るこ
とができる。なお、図34および図35に示したような
チャネル幅が変化するフォトダイオードを設けるには、
1回の写真製版と注入工程とが必要であるが、たとえば
分離のためのp+ 領域形成工程など他の工程と共用すれ
ば工程を増加させる必要もない。
【0039】図36は、本発明の第7実施例による固体
撮像装置を示した平面図であり、図37〜図39はそれ
ぞれ図36に示したA−A、B−BおよびC−Cにおけ
る断面のポテンシャルを示した模式図である。まず、図
36を参照して、この第7実施例の固体撮像装置では、
フォトダイオードを構成するn+ 領域82にポテンシャ
ルの浅い領域81とポテンシャルの深い領域80とを隣
接するように形成している。すなわち、ポテンシャルの
浅い部分81をゲート電極83の方向にストライプ状に
設けるとともにゲート電極83から遠くなるほどそのポ
テンシャルの浅い部分81の密度が高くなるように構成
している。また、信号電荷が転送されるコンタクト領域
(図示せず)上には信号線85が電気的に接続されてい
る。
【0040】図37を参照して、このA−Aにおけるポ
テンシャルは、ポテンシャルの浅い部分81の密度が高
いため、それに隣接するポテンシャルの深い部分80が
狭チャネル効果によって持ち上がり87に示すようなポ
テンシャルになる。この狭チャネル効果はポテンシャル
の浅い部分81が密になるほど顕著となる。したがって
図38および図39に示すようにA−AからB−B、さ
らにC−Cとポテンシャルの浅い部分81の密度が小さ
くなるほど狭チャネル効果が少なくなりポテンシャル8
7が深くなる。これにより、フォトダイオードで発生し
た信号電荷はゲート電極83近傍に蓄積されることにな
る。この結果、高速で読出が可能となる。
【0041】図40は、本発明の第8実施例による固体
撮像装置を示した平面図であり、図41は図40に示し
た第8実施例の固体撮像装置のA−Aにおける断面構造
図である。図40および図41を参照して、この第8実
施例の固体撮像装置は、n型半導体基板91と、n型半
導体基板91の主表面上に形成されたpウェル92と、
pウェル92上の所定領域に形成された光電変換および
信号電荷の蓄積を行なうためのn型領域93と、n型領
域93を取り囲むようにpウェル92の表面上に形成さ
れた素子分離酸化膜94と、n型領域93から素子分離
酸化膜94を隔てたpウェル92の上方および素子分離
酸化膜94の一部領域の上方に形成されたゲート電極9
5と、全面を覆うように形成され、n型領域93上の所
定領域およびゲート電極95上の所定領域にコンタクト
ホール99を有する層間絶縁膜96と、n型領域93と
ゲート電極95とをコンタクトホール99を介して電気
的に接続するための金属配線97と、ゲート電極95を
挟むように形成されたn型領域からなるソース/ドレイ
ン領域98とを備えている。ソース/ドレイン領域98
とゲート電極95とによってMOSトランジスタが構成
されている。
【0042】この第8実施例では、上記したように電荷
蓄積部であるn型領域93とMOSトランジスタを構成
するゲート電極95とを電気的に接続することによっ
て、n型領域93に蓄積された信号電荷を転送すること
なく直接MOSトランジスタにより電圧として読出す。
このように構成することによって、高速の読出を行なう
ことが可能となる。なお、電荷蓄積領域であるn型領域
93のリセットは、n型半導体基板91、pウェル92
およびn型領域93によって形成されるnpnバイポー
ラトランジスタによってn型半導体基板91側に電荷を
引き抜くことにより行なわれる。また、ゲート電極95
はポリシリコンなどによって形成されている。
【0043】図40および図41を参照して、次にこの
第8実施例の固体撮像装置の動作について説明する。ま
ず、n型領域93が所定の電位にリセットされた状態か
ら出発して、光電変換された信号電荷はn型領域93に
蓄積される。この信号電荷の蓄積によってその蓄積量に
応じてn型領域93の電位が変化し、それに伴ってゲー
ト電極95の電位も変化する。この電位の変化はソース
/ドレイン領域98とゲート電極95とで形成されるト
ランジスタを用いて外部に信号として取り出される。こ
の後、n型領域93のリセット動作を行なう。すなわ
ち、n型領域93をエミッタ、pウェル92をベース、
n型半導体基板91をコレクタとするnpnトランジス
タを用いて、コレクタであるn型半導体基板91に大き
な正の電圧を印加するかまたはベースであるpウェル9
2に大きな負の電圧を印加する。これにより、n型領域
93に蓄積された電荷をn型半導体基板91側に引き抜
く。このリセット動作は、n型領域93の全面で同時に
起こるため、非常に高速で行なうことが可能である。な
お、この第8実施例ではn型半導体基板91、pウェル
92を用いてn型領域93を一度にリセットするように
したが、n型領域93を幾つかの部分に分けてリセット
する場合には上記npn構造をさらにp型半導体基板上
に形成し、分割してリセットのための電圧を印加するよ
うにしてもよい。また、この第8実施例では信号電荷が
電子の場合について説明したが正孔の場合にも導電型を
逆にすることにより実現可能である。
【0044】図42は、本発明の第9実施例による固体
撮像装置を示した断面構造図である。図42を参照し
て、この第9実施例では、図40および図41に示した
第8実施例の固体撮像装置と異なり、p型半導体基板9
2aのn型領域93が形成される領域の下方に位置する
領域にn型埋込層90が所定の間隔を隔てて形成されて
いる。このように構成することによって、以下のような
効果を奏する。すなわち、図40および図41に示した
第8実施例ではpウェル92内にフォトダイオードを形
成しているため、n型半導体基板91内に深く進入して
くる赤および近赤外の光で発生する電荷はpウェル92
内に入り込めないので長波長側の感度が低下するという
不都合が考えられる。この対策として、図42に示した
第9実施例ではp型半導体基板92a内にn型埋込層9
0を形成することにより、上記赤および近赤外の光で発
生する電荷も蓄積可能である。なお、この第9実施例で
は、n型領域93に蓄積された電荷をリセットする際に
は、n型埋込層90に高電圧を印加することによってn
型領域93からn型埋込層90に向かって電荷を引き抜
く。また、n型埋込層90は平面的に見た場合、ストラ
イプ状または網状に形成する。このような第9実施例の
固体撮像装置においても、図40および図41に示した
第8実施例と同様にn型領域93に蓄積された信号電荷
による電位変化を直接ゲート電極95の電位変化として
取り出し、さらにトランジスタを介してその電位変化が
外部に電圧として読出される。これにより、従来に比べ
て高速で信号電荷の読出を行なうことができる。
【0045】図43は、本発明の第10実施例による固
体撮像装置を示した断面構造図である。図43を参照し
て、この第10実施例の固体撮像装置は、p型半導体基
板92aと、p型半導体基板92aの主表面上の所定領
域に形成された素子分離酸化膜94と、素子分離酸化膜
94が形成されないp型半導体基板92aの主表面の上
方に形成されたゲート電極95と、全面を覆うように形
成され、ゲート電極95上の所定領域にコンタクトホー
ル99を有する層間絶縁膜96と、コンタクトホール9
9を介してゲート電極95に電気的に接続されるととも
に層間絶縁膜96上に延びるように形成された電荷蓄積
を行なうための画素電極101と、画素電極101を覆
うように形成されたアモルファスシリコンなどからなる
光電変換膜102と、光電変換膜102上に形成された
透明導電膜103とを備えている。なお、画素電極10
1は画素ごとに分離されている。
【0046】この第10実施例の固体撮像装置では、p
型半導体基板92a上に光電変換部を積層した積層構造
の固体撮像装置への本発明の適用例である。光電変換膜
102によって発生した信号電荷が画素電極101に蓄
積され、その蓄積された信号電荷がゲート電極95を介
して直接電圧として読出される。すなわち、画素電極1
01内に蓄積された信号電荷の電位変化が直接ゲート電
極95の電位変化となり、そのゲート電極95によって
構成されるトランジスタから外部へその電位変化が直接
読出される。これにより、高速の読出が可能になる。な
お、リセット動作は、透明導電膜103側に高い電圧を
印加する(信号電荷が電子であれば正の電圧を印加す
る)ことにより行なう。この第10実施例に示したよう
な積層構造を有する固体撮像装置では、光電変換膜10
2の組成などを変化させることにより分光感度特性を変
化させることができるなどのメリットがある。
【0047】図44は、本発明の第11実施例による固
体撮像装置のフォトダイオード部分を示した平面図であ
り、図45は図44に示したフォトダイオード部分の中
央部分の部分拡大図である。図44および図45を参照
して、この第11実施例の固体撮像装置は、信号蓄積領
域110の中心部分にポテンシャルの低い領域であるフ
ローティングディフュージョン111が形成されてい
る。そしてフローティングディフュージョン111内に
はドレイン113に電荷を排出するためのゲート電極1
14が形成されている。フローティングディフュージョ
ン111にはアンプ115が接続されており、アンプ1
15は信号出力116に接続されている。ゲート電極1
14にはゲート線117が接続されている。図46は図
44に示した固体撮像装置のA−Aにおける断面のポテ
ンシャルを示した模式図である。
【0048】図44〜図46を参照して、この第11実
施例の固体撮像装置の動作について説明する。フォトダ
イオードで発生した信号電荷は電荷蓄積領域110に蓄
積される。そして、電荷蓄積領域110の中央に設けら
れたポテンシャルの低いフローティングディフュージョ
ン111に信号電荷が流れ込む。これにより、フローテ
ィングディフュージョン111の電位の変化が発生し、
この電位の変化がアンプ115を介して信号出力116
として読出される。なお、ゲート電極114に接続され
るゲート線117には画素周期ごとにON信号が与えら
れる。このように、この第11実施例では、電荷蓄積領
域110に蓄積された信号電荷がフローティングディフ
ュージョン111、アンプ115を介して常時読出され
るので、信号の読残しがないという効果を奏する。
【0049】
【発明の効果】請求項1に係る固体撮像装置によれば、
第1の半導体層の主表面上の所定領域に形成された光電
変換および信号電荷の蓄積を行なうための第2の半導体
層を信号電荷の読出方向のポテンシャルが深くなるよう
に形成することによって、光電変換によって第2の半導
体層に蓄えられた信号電荷はポテンシャルの深い読出口
近傍に蓄積されるので、高速の読出が可能となる。この
結果、大面積のフォトダイオードにおいても残像が生じ
ることなくまた素子の高速駆動が可能となる。
【0050】請求項2に係る固体撮像装置によれば、第
1の半導体層の主表面上の所定領域に光電変換および信
号電荷の蓄積を行なうための第2導電型の第2の半導体
層を形成し、第1の半導体層のうち第2の半導体層が形
成される領域の下方に所定の間隔を隔てて第2導電型の
複数の埋込層を埋込み、その埋込層にクロック信号を印
加することによって、光電変換によって第2の半導体層
に蓄積された信号電荷は第2の半導体層内で信号電荷の
読出方向に向かって転送されるので、高速の読出が可能
となる。この結果、フォトダイオードが大面積になった
場合にも高速で電荷の読出を行なうことができ低残像化
を図ることができる。
【0051】請求項3に係る固体撮像装置では、光電変
換および信号電荷の蓄積を行なうための第2の半導体層
に蓄積された信号電荷を直接電圧として読出すことによ
り、従来の信号電荷を転送する場合に比べて高速の読出
が可能となる。
【0052】請求項4に係る固体撮像装置によれば、半
導体基板上に電荷蓄積部、光電変換層および透明電極を
形成し、電荷蓄積部に蓄積された信号電荷を直接電圧と
して読出すことにより、電荷蓄積部に蓄積された信号電
荷を転送する場合に比べてより高速な読出が可能とな
り、大面積のフォトダイオードにおいても残像の発生を
低減することができる。請求項5に係る固体撮像装置の
製造方法によれば、第1導電型の第1の半導体層上の所
定領域に第1の間隔を隔てて第1の平面積を有する第1
のレジストマスクを形成するとともに第1のレジストマ
スクが形成される領域に隣接する領域に第1の間隔より
も大きい第2の間隔を隔てて第2の平面積を有する第2
のレジストマスクを形成し、その第1のレジストマスク
と第2のレジストマスクとを用いて第1の半導体層に不
純物を導入することによって第1の半導体層の主表面上
に第1の不純物濃度を有する第1の領域と第1の不純物
領域よりも高い第2の不純物濃度を有する第2の領域と
からなる光電変換および信号電荷の蓄積を行なうための
第2の半導体層を形成することによって、不純物濃度の
高い第2の領域を読出側に配置すれば、第2の半導体層
は読出側に向かってポテンシャルが深くなるように形成
される。これにより、第2の半導体層に蓄積された信号
電荷は第2の半導体層の読出側に蓄積され、高速の読出
が可能となる。
【0053】請求項6に係る固体撮像装置の製造方法に
よれば、第1導電型の第1の半導体層上の所定領域に階
段状のパターンを有するマスクパターンを形成し、その
マスクパターンを用いて第1の半導体層に不純物を導入
することによって階段状の不純物分布を有する光電変換
および信号電荷の蓄積を行なうための第2導電型の第2
の半導体層を形成することにより、その階段状の不純物
分布を読出方向に向かって深くなるように形成すれば、
第2の半導体層のポテンシャル分布は読出方向に向かっ
て深くなるようになる。これにより、光電変換によって
第2の半導体層に蓄積された信号電荷は読出側に蓄積さ
れ、この結果高速の読出が可能となる。したがって、フ
ォトダイオードが大面積になった場合にも低残像化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるMOS型固体撮像装置
を示した断面構造図である。
【図2】図1に示した第1実施例の固体撮像装置のn+
領域のポテンシャル分布を示した模式図である。
【図3】本発明の第2実施例によるMOS型固体撮像装
置を示した断面構造図である。
【図4】図3に示した第2実施例の固体撮像装置のn+
領域のポテンシャル分布を示した模式図である。
【図5】図3に示した第2実施例の固体撮像装置の平面
図である。
【図6】本発明の第3実施例によるMOS型固体撮像装
置を示した平面図である。
【図7】図6に示した第3実施例のMOS型固体撮像装
置の断面構造図である。
【図8】図6および図7に示した第3実施例のn型埋込
層による信号電荷の転送動作を説明するためのタイミン
グ図である。
【図9】本発明の第4実施例による固体撮像装置の製造
方法を説明するための平面図である。
【図10】図9に示した領域1における第4実施例の固
体撮像装置の製造プロセスの第1工程を説明するための
断面図である。
【図11】図10に示した第1工程における不純物濃度
を示した分布図である。
【図12】図9に示した領域1における第4実施例の固
体撮像装置の製造プロセスの第2工程を説明するための
断面図である。
【図13】図12に示した第2工程における不純物濃度
を示した分布図である。
【図14】図9に示した領域2における第4実施例の固
体撮像装置の製造プロセスの第1工程を説明するための
断面図である。
【図15】図14に示した第1工程における不純物濃度
の分布を示した分布図である。
【図16】図9に示した領域2における第4実施例の固
体撮像装置の製造プロセスの第2工程を説明するための
断面図である。
【図17】図16に示した第2工程における不純物濃度
の分布を示した分布図である。
【図18】図9〜図17で説明した製造プロセスを用い
て形成した本発明の第4実施例による固体撮像装置を示
した断面図である。
【図19】図18に示した第4実施例の固体撮像装置の
電荷蓄積領域における電位ポテンシャルを示した模式図
である。
【図20】本発明の第5実施例による固体撮像装置の製
造プロセスの第1工程を説明するための断面構造図であ
る。
【図21】本発明の第5実施例による固体撮像装置の製
造プロセスの第2工程を説明するための断面構造図であ
る。
【図22】本発明の第5実施例による固体撮像装置の製
造プロセスの第3工程を説明するための断面構造図であ
る。
【図23】本発明の第5実施例による固体撮像装置の製
造プロセスの第4工程を説明するための断面構造図であ
る。
【図24】本発明の第5実施例による固体撮像装置の製
造プロセスの第5工程を説明するための断面構造図であ
る。
【図25】本発明の第5実施例による固体撮像装置の製
造プロセスの第6工程を説明するための断面構造図であ
る。
【図26】本発明の第5実施例による固体撮像装置の製
造プロセスの第7工程を説明するための断面構造図であ
る。
【図27】図25で説明した第6工程における平面図で
ある。
【図28】図22に示した第3工程における平面図であ
る。
【図29】図28で説明した固体撮像装置の製造プロセ
スにおけるA−Aに沿った断面図である。
【図30】図28に示したA−Aにおいてn+ 領域が最
終的に形成された場合の形状を示した断面図である。
【図31】本発明の第6実施例による固体撮像装置の概
念を説明するためのチャネル幅とポテンシャルとの関係
を示した相関図である。
【図32】本発明の第6実施例による固体撮像装置の概
念を説明するための平面図である。
【図33】図32に示したA−Aに沿った断面のポテン
シャル分布を示した分布図である。
【図34】本発明の第6実施例による固体撮像装置を示
した平面図である。
【図35】図34に示した第6実施例の固体撮像装置の
部分拡大図である。
【図36】本発明の第7実施例による固体撮像装置を示
した平面図である。
【図37】図36に示した第7実施例の固体撮像装置の
A−Aにおけるポテンシャル分布を示した模式図であ
る。
【図38】図36に示した第7実施例の固体撮像装置の
B−Bにおけるポテンシャル分布を示した模式図であ
る。
【図39】図36に示した第7実施例の固体撮像装置の
C−Cにおけるポテンシャル分布を示した模式図であ
る。
【図40】本発明の第8実施例による固体撮像装置を示
した平面図である。
【図41】図40に示した第8実施例の固体撮像装置の
A−Aにおける断面構造図である。
【図42】本発明の第9実施例による固体撮像装置を示
した断面図である。
【図43】本発明の第10実施例による固体撮像装置を
示した断面図である。
【図44】本発明の第11実施例による固体撮像装置を
示した平面図である。
【図45】図44に示した第11実施例の固体撮像装置
の電荷蓄積領域の中央部分を示した部分拡大図である。
【図46】図44および図45に示した第11実施例の
固体撮像装置のポテンシャル分布を示した模式図であ
る。
【図47】従来のMOS型固体撮像装置を示した断面図
である。
【図48】図47に示した従来の固体撮像装置の読出動
作の第1段階を説明するための模式図である。
【図49】図47に示した従来の固体撮像装置の読出動
作の第2段階を説明するための模式図である。
【図50】図47に示した従来の固体撮像装置の読出動
作の第3段階を説明するための模式図である。
【図51】図47に示した従来の固体撮像装置において
信号電荷の読残しがある場合を示した模式図である。
【符号の説明】
1:p型半導体基板 2:n+ 領域 3:ゲート電極 4:シリコン酸化膜 5:信号線 6:コンタクト領域 7:ゲート線 13:p+ 層 14、15:電極 16:電源 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 光 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社エル・エス・アイ研究所内 (72)発明者 白石 匡 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社エル・エス・アイ研究所内 (72)発明者 山脇 正雄 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社エル・エス・アイ研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層の主表面上の所定領域に形成され、
    光電変換および信号電荷の蓄積を行なうための第2導電
    型の第2の半導体層とを備え、 前記第2の半導体層は、前記信号電荷の読出方向のポテ
    ンシャルが深くなるように形成されている、固体撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 第1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層の主表面上の所定領域に形成され、
    光電変換および信号電荷の蓄積を行なうための第2導電
    型の第2の半導体層と、 前記第1の半導体層のうち前記第2の半導体層が形成さ
    れる領域の下方に所定の間隔を隔てて埋込まれた第2導
    電型の複数の埋込層とを備え、 前記埋込層にはクロック信号が印加される、固体撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 第1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層の主表面上の所定領域に形成され、
    光電変換および信号電荷の蓄積を行なうための第2導電
    型の第2の半導体層とを備え、 前記第2の半導体層に蓄積された信号電荷を直接電圧と
    して読出す、固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された信号電荷を蓄積するため
    の電荷蓄積部と、 前記電荷蓄積部上に形成された光電変換層と、 前記光電変換層上に形成された透明電極とを備え、 前記電荷蓄積部に蓄積された信号電荷を電圧として直接
    読出す、固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 第1導電型の第1の半導体層上の所定領
    域に第1の間隔を隔てて第1の平面積を有する第1のレ
    ジストマスクを形成するとともに、前記第1のレジスト
    マスクが形成される領域に隣接する領域に前記第1の間
    隔よりも大きい第2の間隔を隔てて第2の平面積を有す
    る第2のレジストマスクを形成する工程と、 前記第1のレジストマスクと前記第2のレジストマスク
    とを用いて前記第1の半導体層に不純物を導入すること
    によって、前記第1の半導体層の主表面上に第1の不純
    物濃度を有する第1の領域と前記第1の不純物濃度より
    も高い第2の不純物濃度を有する第2の領域とからなる
    光電変換および信号電荷の蓄積を行なうための第2導電
    型の第2の半導体層を形成する工程とを備えた、固体撮
    像装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1導電型の第1の半導体層上の所定領
    域に階段状のパターンを有するマスクパターンを形成す
    る工程と、 前記マスクパターンを用いて前記第1の半導体層に不純
    物を導入することによって、階段状の不純物分布を有す
    る光電変換および信号電荷の蓄積を行なうための第2導
    電型の第2の半導体層を形成する工程とを備えた、固体
    撮像装置の製造方法。
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