JPH069729B2 - 鋳造用砂型塗型剤 - Google Patents

鋳造用砂型塗型剤

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JPH069729B2
JPH069729B2 JP1281853A JP28185389A JPH069729B2 JP H069729 B2 JPH069729 B2 JP H069729B2 JP 1281853 A JP1281853 A JP 1281853A JP 28185389 A JP28185389 A JP 28185389A JP H069729 B2 JPH069729 B2 JP H069729B2
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JP
Japan
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coating agent
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binder
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casting
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洋治 藤井
覚 山本
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Shinagawa Refractories Co Ltd
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Shinagawa Refractories Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は樹脂と鋳物砂より作製した砂型に用いる表面塗
型剤であって、鋳造時における溶融金属と砂型の焼着欠
陥を少なくすることができる砂型用塗型剤に関する。
[従来の技術] 塗型剤を使用する目的は、溶融金属の熱から鋳型を保護
することと、鋳型表面と溶融金属との化学反応や溶融金
属が鋳型内部に侵入することにより発生する焼着欠陥を
防止することにある。
従来の塗型剤としては、一般に耐火骨材、結合剤、溶
剤、添加剤等を配合したものが使用されていた。耐火骨
材としてはジルコン、シリカ、アルミナ、タルク、黒鉛
等の粉末が用いられ、結合剤としては粘土、樹脂、水ガ
ラス、コロイダルシリカ等がそれらと可溶なまたはスラ
リー化できる溶剤と共に用いられている。
該溶剤としては、樹脂用にはアルコール、その他には水
が使用されている。また、添加剤は塗型剤の塗布作業性
と粘性を高め、被覆性を向上させるために用いられ、具
体的にはアルギン酸ソーダ、メチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール等がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の技術により製造、使用されている
塗型剤には、塗型剤本来の目的を充分に満足するものが
なく、溶融金属、特に比較的高融点である鋳鉄、鋳鋼を
鋳込んだ場合など、塗膜の耐熱性に問題があるため溶融
物の鋳型内部への侵入を許し、その結果焼着欠陥を生ず
る。また、従来より溶融金属との濡れ性の観点から耐火
骨材として鱗状黒鉛等カーボン系骨材が使用されている
が、作業環境に大きい悪影響を与えているのが実状であ
る。
そこで、本発明の目的は耐熱性に優れた、しかも鱗状黒
鉛等のカーボン系骨材を使用せずに焼着欠陥防止効果に
優れた塗型剤を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前記問題点を解決するために種々検討した
結果、結合剤として第一リン酸アルミニウム含有水溶液
を用い、各種耐火骨材と混合することにより、耐熱性及
び塗布作業性に優れた塗型剤を開発し、本発明を完成す
るに至った。
その要旨を説明すると、従来、塗型剤に使用されている
耐火骨材の中より黒鉛を除去することにより塗布作業の
向上、作業環境の改善を実現した塗型剤で、結合剤とし
て第一リン酸アルミニウムを固形分として耐火骨材10
0重量部に対して2.5〜60重量部加えることを特徴
とする鋳造用砂型用塗型剤である。
一般に、結合剤となりうるリン酸アルミニウム化合物は
50種類を超え、その性質に関して不明な点が多いが、
高融点性と縮重合性から耐火性バインダーとして非常に
有効である。また、他の無機物と化学結合することによ
り強固な被膜を形成する。
リン酸アルミニウム化合物が多数存在する中で水溶性バ
インダーとして使用できるものとして第一リン酸アルミ
ニウム(モノリン酸アルミニウム)が特に好ましい。本発
明者らは各種濃度の第一リン酸アルミニウム含有水溶液
を調製し、それを結合剤として用い、各種配合骨材と各
種割合で混合することにより塗料化したものを塗型剤と
した。
第一リン酸アルミニウム含有水溶液の固形分濃度は溶液
の粘性等を考慮すると60重量%以下が望ましく、ま
た、2.5重量%以下に希釈すると結合性が低下すると
共に第一リン酸アルミニウム自身の加水分解が起こり、
安定性が悪くなる。従って、結合剤として使用する第一
リン酸アルミニウム含有水溶液の含有固形分濃度は2.
5重量%〜60重量%が望ましい。また、第一リン酸ア
ルミニウムの固形成分となるAl23、P25の割合はA
l23/P2(モル比)で論理的には0.33となる
が、水溶液の状態では多少のずれが生じている。好まし
くは0.25〜0.43の範囲である。次に、本発明の
塗型剤において、耐火骨材100重量部に対して結合剤
である第一リン酸アルミニウムの添加量は固形分として
2.5〜60重量部が望ましい。結合剤の添加量が耐火
骨材100重量部に対して2.5重量部未満になると、
塗型剤粘度が上昇し、塗布作業性が著しく悪化する。ま
た、同様に結合剤の添加量が60重量部を超えると塗型
剤に含まれる骨材の割合が減少し、被覆性、耐熱性が悪
くなる。
本発明の塗型剤に使用する耐火骨材としては中酸性酸化
物であり、白色原料であるジルコン、シリカ、アルミナ
またはそれらの複合鉱物等を挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。耐火骨材は最大粒径4
4μm以下の微粉形態のものを使用することが望まし
い。なお、粒径44μmを超える耐火骨材を多く使用す
ると、ケーキングを起こし易くなるために好ましくな
い。
また、本発明の塗型剤には粘性調整材としてタルク、雲
母、粘土鉱物等を添加することもできる。これらの添加
量は耐火骨材100重量部に対して通常2〜20重量部
の範囲内である。
本発明の塗型剤は上述の成分を単に混合することにより
製造することができる。
[作 用] 本発明において、鋳造用砂型塗型剤の結合剤として第一
リン酸アルミニウム含有水溶液を用いると、鋳造時に発
生する焼着欠陥が著しく減少する。この理由としては次
ぎのようなことが考えられる。第一リン酸アルミニウム
は耐熱性に優れ、約500〜1500℃の温度域におい
て非常に安定であり、また、結合剤に不可欠な接着性に
優れ、造膜後の風乾性、反応によるゲル化により塗膜強
度が向上する。特に、シェルモールド法により鋳物を鋳
造する場合、塗型剤の施工を熱間で行う場合があり、そ
の場合、砂型表面温度は100〜200℃に達してい
る。この温度域において、第一リン酸アルミニウムは脱
水することにより重縮合反応を起こし、骨材自身と結合
し、より強固な塗膜を形成するものと考えられる。
このような理由で、従来結合剤として有機樹脂、水ガラ
ス、コロイダルシリカ等を使用していた塗型剤と比較し
て熱的に安定で被覆性に優れた塗型剤を得ることができ
る。
また、水ガラス、コロイダルシリカ等のアルカリ性溶液
に対して第一リン酸アルミニウム含有水溶液は酸性を示
すので、Al23、SiO2、ZrO、ZrO2・SiO2
カーボン等の中・酸性骨材と混合し、塗料化した場合
に、液安定性が得られるが、鱗状黒鉛のようなカーボン
系骨材は塗布作業性または作業環境等の問題から除外す
ることが望ましい。
[実 施 例] 以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する。
実施例1 20重量%濃度の第一リン酸アルミニウム含有水溶液を
結合剤として用い、各種配合耐火骨剤と結合剤/耐火骨
材(重量比)が0.75(耐火骨材100重量部に対する
第一リン酸アルミニウム固形分は15重量部)となるよ
うに混合する。耐火骨材の各種配合例とそれから得られ
た塗型剤試作品の粘度、ケーキングの有無、焼着欠陥防
止効果についての結果を第1表に示す。
ここで粘度測定はB型粘度計を用い、使用ロータをNo.
2ローター、回転数を60rpmとした。液温は全て20
℃に保温した。また、ケーキングの有無の判定は塗型剤
をガラス瓶(沈澱管)に7日間放置後、沈澱物をガラス棒
で攪拌することにより直ちに分散するものを判定A、短
時間の攪拌により沈澱骨材が分散するものを判定B、分
散が非常に困難なものを判定Cとした。
焼着欠陥防止効果の判定については平板砂型(1)を作成
し、200℃/30分保温したものに、塗型剤試作品を
スプレー塗布する。その時に発泡塗膜欠陥を起こさいも
のを○、発泡塗膜欠陥を起こしたものを×と判定した。
次に、平板砂型の塗型剤塗布面(2)上にレンガ枠(3)を設
置し、約1600℃で溶解した鋳鉄を流し込み、10分
間自然放置した後に鋳鉄塊の砂型との接触面を観察し、
焼着欠陥の全く発生していないものをA、鋳鉄塊表面に
砂型の影響による欠陥が発生し、砂粒が付着しているも
のをB、鋳鉄塊接触面に焼着欠陥が発生し、砂型が付着
しているものをCと判定した。概略図を第1図に示す。
実施例2 第2表に示した配合比により配合した耐火骨材を第3表
に示した結合剤と重量比で結合剤/耐火骨材が0.75
となるように混合する。また、結合剤に20重量%濃度
の第一リン酸アルミニウム含有水溶液を用い、重量比で
結合剤/耐火骨材が0.4、1.7となるように混合し
たものを比較品として実施例1と同様に粘度、ケーキン
グの有無、焼着欠陥防止効果について調べた。結果を第
4表に示す。
第 2 表 塗型剤の耐火骨材組成 耐火骨材(粒径) 重量部 シリカ(−20μm) 40 アルミナ(−20μm) 50 タルク(−20μm) 10 合計 100 第 3 表 結合剤No.結合剤 1 7重量%第一リン酸アルミニウム水溶液 2 20重量%第一リン酸アルミニウム水溶液 3 35重量%第一リン酸アルミニウム水溶液 4 45重量%第一リン酸アルミニウム水溶液 5 20重量%シリカゾル水溶液(比較品) 6 20重量%1号ケイ酸ナトリウム水溶液(比
較品) [発明の効果] 本発明の鋳造用砂型塗型剤は結合剤として第一リン酸ア
ルミニウム含有水溶液を用いており、この塗型剤を用い
ることにより鋳造時に発生する焼着欠陥が著しく減少す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例において焼着欠陥防止効果の比較試験を
行った平板砂型の概略図である。図中、 1…平板砂型、2…塗型剤塗布面、3…レンガ枠、4…
溶融金属。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白色の中・酸性骨材から選択された最大粒
    径44μm以下の耐火骨材100重量部と第一リン酸ア
    ルミニウム含有水溶液を第一リン酸アルミニウム固形分
    として2.5〜60重量部含有してなる鋳造用砂型表面
    を被覆するための塗型剤。
JP1281853A 1989-10-31 1989-10-31 鋳造用砂型塗型剤 Expired - Lifetime JPH069729B2 (ja)

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