JPH069646Y2 - 洗眼器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、洗眼液を眼に注入して眼を洗浄する洗眼器に
関する。

「従来の技術」 従来の洗眼は、例えば膿盆等を液受けとして眼の下の部
分に当て、これを患者自身が手で支え持ち、加療者が患
者の眼に注いだ洗眼液をこの膿盆で受けている。

「考案が解決しようとする問題点」 前記方式では洗眼の都度通院せねばならず、また仮に自
分で洗眼するにしても２人掛りの手数を要し面倒であ
り、また衛生上にも問題がある。

本考案は、患者自身が個人で随時手軽に洗眼できる簡便
なしかも使い捨て形とした衛生的な洗眼器を得るにあ
る。

「問題点を解決するための手段」 本願の洗眼器は、弾性変形可能な筒状体１の中間部を破
断可能な隔壁２で仕切り、一方の半部を、その開口側端
縁を眼のまわりに当てる押当て部３とし、この押当て部
３側に前記隔壁２から指掛けリング４を起立し、他方の
半部を、その開口を掛止板５で閉塞して洗眼時圧搾され
る洗眼液充填室６に形成した構成のものである。

「作用」 上記において、洗眼時には第２図のように洗眼器を上向
きとし、指掛けリング４に指を掛けて隔壁２を引き裂い
て洗眼液充填室６を開口し、この後押当て部３の開口端
縁を眼のまわりに隙間なく押し当て、この状態で充填室
６を圧搾して洗眼液を加圧し、この加圧洗眼液を眼の中
に注ぎ入れて洗浄する。

洗浄を終えた洗眼器は洗眼器内に戻るので、この洗眼器
と共に捨てればよい。

「実施例」 以下添付図面を参照して一実施例を説明するに、本考案
洗眼器は、エラストマー等の弾性変形可能な軟質合成樹
脂材からなり半部が直筒状、半部が末広がりの横断面が
楕円形の筒状体１の中間部を破断線７で破断可能とした
隔壁２で仕切り、拡径側半部を、その開口側端縁を眼の
まわりに隙間なく当てる押当て部３とし、この押当て部
３側に前記隔壁２から指掛けリング４を起立し、直筒側
半部を、洗眼液を充填後開口部にフィルム等の掛止板５
を熱シールで封着して洗眼液充填室６に形成したもので
あり、この充填室６は洗眼時圧搾される。

「考案の効果」 上記した如く本考案の洗眼器は、半部に洗眼液を密封し
て充填保蔵しておく使い捨て形としたので至極衛生的で
あり、また操作は、指掛けリング４を介し隔壁２を破断
して洗眼液充填室６を開口し、この後他半部の押当て部
３を眼のまわりに当て充填室６を指先で圧搾すればよ
く、自身で随意手軽に利用でき簡便である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本考案洗眼器の一実施例の縦断面図、同図ｂ
はａ図の下面図、第２図は同実施例の使用を示す隔壁破
断の斜視図である。 ２……隔壁、３……押当て部 ４……指掛けリング、６……洗浄液充填室

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】弾性変形可能な筒状体１の中間部を破断可
   能な隔壁２で仕切り、一方の半部を、その開口側端縁を
   眼のまわりに当てる押当て部３とし、この押当て部３側
   に前記隔壁２から指掛けリング４を起立し、他方の半部
   を、その開口を封止板５で閉塞して洗眼時圧搾される洗
   眼液充填室６に形成した洗眼器。