JPH069618U - かいろ具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒状物である発熱剤を多数に仕切った各仕切
部内に充填密封することにより発熱剤の片寄りをなくし
て密着性を向上させ、かつ加温性の均一化を可能とす
る。 【構成】 紙袋等の通気性に優れた袋体１０が格子状等
に多数に仕切られ、これら各仕切部１５内に粒状物であ
る発熱剤１６が均等にして、かつ平坦状に充填密封さ
れ、これにより発熱剤１６の袋体１０内での片寄りが防
止されて、袋体１０の全体が厚み均一的な平坦状を呈
し、密着性が向上し、かつ加温性が均一化される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、かいろ具に関し、更に詳しくは、使い捨てかいろ具の改良に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種使い捨てかいろ具は、特に図示しないが、所定の大きさの紙袋内 に、鉄粉、水、活性炭等の混合物から成る発熱剤を充填密封した構造のものが一 般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

ところで、従来の使い捨てかいろ具は、紙袋内に粒体状の発熱剤が充填密封さ れたものであるから、これの使用においては、発熱剤が紙袋内において流動して 片寄ってしまうために、厚みを均一的にした平扁状において使用することが容易 でなく、紙袋が大きくなればなる程発熱剤の片寄りが大きく、したがって、使用 上において、これを身体に付けた場合、特に関節等の曲げ伸しを行う部位等に付 けた場合に、密着性が悪くて、その部位が均一的に温められない等の問題点があ った。

【０００４】 本考案は、このような従来の技術が有する問題点に鑑みなされたもので、その 目的とするところは、発熱剤の片寄りをなくし、均一な厚さで巻着等の態様をも って使用することができて密着性に優れ、かつ均一的に温めることができるかい ろ具を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

この目的のため、本考案は、紙袋等の通気性袋体内にして、かつ格子状等に仕 切られた各仕切部内に発熱剤が充填密封された構成を特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１は本考案に係るかいろ具の一 例での一部を切欠した平面図、図２は一部を省略した拡大断面図で、これら図に おいて、袋体１０は、通気性を有する薄い紙袋等であって、好ましくは方形状を 呈し、その四辺周縁部１１、１２は一体的に接着せられると共に、袋体１０内は 縦、横の接着部または縫着部１３、１４をもって格子状等に仕切られ、各仕切部 １５内には、鉄粉、水、活性炭等の混合物から成る公知の発熱剤１６が均等にし て、かつ全体が平扁状を呈するように充填密封されている。なお、袋体１０の大 きさ、形状並びに仕切部１５の大きさ、数、形状等は本実施例に限定されないこ とは勿論であって、適宜である。

【０００７】

【考案の効果】

しかして、本案かいろ具によれば、袋体１０が多数の仕切部１５に仕切られ、 これら仕切部１５内に発熱剤１６が充填密封されているから、従来の袋体内に発 熱剤を充填密封している使い捨てのかいろ具に比し、充填密封の発熱剤の片寄り がなくて全体が厚み均一的な平扁状を呈して密着性が向上し、かつ均一な加温が できるばかりか、強度を増強させることができ、特に凹凸のある部位や関節等の 曲げ伸しを行う部位に添着するかいろ具として好適であり、また、身体ばかりで なく、ビン等の容器外周に巻着して中の水を加温する等の場合においても用いる ことができ、かいろ具としての目的を十分に満足し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案かいろ具の一例での一部を切欠した平面図
である。

【図２】一部を省略した拡大断面図である。

【符号の説明】

１０ 袋体 １５ 仕切部 １６ 発熱剤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙袋等の通気性袋体（１０）内にして、
   かつ格子状等に仕切られた各仕切部（１５）内に発熱剤
   （１６）が充填密封された構成を特徴とするかいろ具。