JPH069609B2 - 医療用チューブ及びその製造方法 - Google Patents
医療用チューブ及びその製造方法Info
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- JPH069609B2 JPH069609B2 JP2287717A JP28771790A JPH069609B2 JP H069609 B2 JPH069609 B2 JP H069609B2 JP 2287717 A JP2287717 A JP 2287717A JP 28771790 A JP28771790 A JP 28771790A JP H069609 B2 JPH069609 B2 JP H069609B2
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- Japan
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- medical tube
- tubular body
- satin
- transparent portion
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- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、医療用チューブ及びその製造方法に関し、よ
り詳しくは、血液回路、輸液セット、血液バック等に使
用される医療用チューブ及びその製造方法に関する。
り詳しくは、血液回路、輸液セット、血液バック等に使
用される医療用チューブ及びその製造方法に関する。
［従来の技術］ 一般に、血液回路には塩化ビニール製で透明の医療用チ
ューブが用いられるが、このような医療用チューブに対
しては、エチレンオキサイドガス（Ｅｔｈｙｌｅｎ Ｏ
ｘｉｄｅ Ｇａｓ：ＥＯＧ）滅菌、オートクレーブ滅菌
が実施される。
ューブが用いられるが、このような医療用チューブに対
しては、エチレンオキサイドガス（Ｅｔｈｙｌｅｎ Ｏ
ｘｉｄｅ Ｇａｓ：ＥＯＧ）滅菌、オートクレーブ滅菌
が実施される。
この場合、前記チューブは第４図に示すようにとぐろを
巻く状態に配置されて滅菌処理に供される。
巻く状態に配置されて滅菌処理に供される。
［発明が解決しようとする課題］ ところで、前記オートクレーブ滅菌は高温高圧条件下で
行われるため、軟質の塩化ビニール製で透明の医療用チ
ューブが互いに接触する部分で溶融付着することが多
い。このような医療用チューブの溶融付着を防止すべ
く、従来においても医療用チューブの表面を微小な凹凸
を有する梨地面に形成する試みもなされている。
行われるため、軟質の塩化ビニール製で透明の医療用チ
ューブが互いに接触する部分で溶融付着することが多
い。このような医療用チューブの溶融付着を防止すべ
く、従来においても医療用チューブの表面を微小な凹凸
を有する梨地面に形成する試みもなされている。
医療用チューブの表面を梨地面にすれば、前記オートク
レーブ滅菌の際の溶融付着を防止することはできるが、
医療用チューブの透明度が低下する。そうすると、この
医療用チューブ内を流れる血液等に気泡が生じたとき
に、医療用チューブに沿って配置されたところの、光学
系を用いた気泡検出器の感度が低下するという問題が生
じる。
レーブ滅菌の際の溶融付着を防止することはできるが、
医療用チューブの透明度が低下する。そうすると、この
医療用チューブ内を流れる血液等に気泡が生じたとき
に、医療用チューブに沿って配置されたところの、光学
系を用いた気泡検出器の感度が低下するという問題が生
じる。
そこで、本発明は、滅菌処理の際のチューブ同志の溶融
付着を防止することができるとともに気泡検出器の感度
低下を回避することもできる医療用チューブ及びその製
造方法を提供することを目的とするものである。
付着を防止することができるとともに気泡検出器の感度
低下を回避することもできる医療用チューブ及びその製
造方法を提供することを目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するための請求項１に記載の本発明は、
可撓性合成樹脂製の管状体の外表面に、長さ方向に沿っ
て、透明部分と梨地部分とを形成してなることを特徴と
する医療用チューブであり、 請求項２に記載の発明は、押出成形機の環状吐出口の温
度条件を、高温と低温とに変化させつつ前記押出成形機
に収容した合成樹脂原料を吐出し、吐出成形される管状
体の長さ方向に前記温度条件の変化に対応する透明部分
と梨地部分とを形成することを特徴とする医療用チュー
ブの製造方法である。
可撓性合成樹脂製の管状体の外表面に、長さ方向に沿っ
て、透明部分と梨地部分とを形成してなることを特徴と
する医療用チューブであり、 請求項２に記載の発明は、押出成形機の環状吐出口の温
度条件を、高温と低温とに変化させつつ前記押出成形機
に収容した合成樹脂原料を吐出し、吐出成形される管状
体の長さ方向に前記温度条件の変化に対応する透明部分
と梨地部分とを形成することを特徴とする医療用チュー
ブの製造方法である。
［作用］ 前記構成の医療用チューブによると、可撓性合成樹脂製
の管状体の外表面に、その長さ方向に沿って、透明部分
と梨地部分とを具備するものであるから、この医療用チ
ューブをとぐろを巻くように配置しても、透明部分と梨
地部分又は梨地部分同士が接触することになる。したが
って、高温条件下で行われる滅菌処理しても従来例のご
とき溶融付着がなくなる。また、管状体に透明部分を具
備することから、そのような透明部分を気泡検出器にセ
ットすることにより気泡検出器の感度低下を招くことは
ない。
の管状体の外表面に、その長さ方向に沿って、透明部分
と梨地部分とを具備するものであるから、この医療用チ
ューブをとぐろを巻くように配置しても、透明部分と梨
地部分又は梨地部分同士が接触することになる。したが
って、高温条件下で行われる滅菌処理しても従来例のご
とき溶融付着がなくなる。また、管状体に透明部分を具
備することから、そのような透明部分を気泡検出器にセ
ットすることにより気泡検出器の感度低下を招くことは
ない。
本発明の医療用チューブの製造方法によると、押出成形
機の環状吐出口の温度条件を高温にしたときには、押出
成形機により吐出成形される合成樹脂製の管状体の長さ
方向において前記管状体の外表面に透明部分が形成さ
れ、また、環状吐出口の温度条件を低温にしたときに
は、吐出成形される前記管状体の長さ方向において前記
管状体の外表面に梨地部分が形成されるので、上述した
作用を発揮する医療用チューブを一回の成形工程で簡単
に得ることができる。
機の環状吐出口の温度条件を高温にしたときには、押出
成形機により吐出成形される合成樹脂製の管状体の長さ
方向において前記管状体の外表面に透明部分が形成さ
れ、また、環状吐出口の温度条件を低温にしたときに
は、吐出成形される前記管状体の長さ方向において前記
管状体の外表面に梨地部分が形成されるので、上述した
作用を発揮する医療用チューブを一回の成形工程で簡単
に得ることができる。
［実施例］ 以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
第１図に示す医療用チューブ１は熱可塑性合成樹脂の管
状体２の長尺物であり、この管状体２の長さ方向に透明
部分３ａと、梨地部分３ｂとを交互に繰り返す状態に具
備している。
状体２の長尺物であり、この管状体２の長さ方向に透明
部分３ａと、梨地部分３ｂとを交互に繰り返す状態に具
備している。
前記透明部分３ａと、梨地部分３ｂとは、その長さの割
合を１：１、２：１、３：１等任意に設定することがで
きるが、光学系を用いた気泡検出器の感度の上からは、
透明部分３ａの長さが梨地部分３ｂの長さよりも大きい
ことが好ましい。
合を１：１、２：１、３：１等任意に設定することがで
きるが、光学系を用いた気泡検出器の感度の上からは、
透明部分３ａの長さが梨地部分３ｂの長さよりも大きい
ことが好ましい。
本実施例の医療用チューブ１の管状体２を構成する熱可
塑性合成樹脂としては、軟質塩化ビニル樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等が好ましいが、特にエチレン−
酢酸ビニル共重合体が好適である。
塑性合成樹脂としては、軟質塩化ビニル樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等が好ましいが、特にエチレン−
酢酸ビニル共重合体が好適である。
軟質塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニルの単独重合体
の他に、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリルニトリ
ル、スチレン等の単量体との共重合体があり、その平均
重合度は、７００〜３０００、好ましくは、１０００〜
２５００であり、３０〜８０重量％、好ましくは４０〜
７０重量％の可塑剤が配合されている。
の他に、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリルニトリ
ル、スチレン等の単量体との共重合体があり、その平均
重合度は、７００〜３０００、好ましくは、１０００〜
２５００であり、３０〜８０重量％、好ましくは４０〜
７０重量％の可塑剤が配合されている。
エチレン−酢酸ビニル共重合体としては、酢酸ビニル含
有率が３〜３５重量％、好ましくは、６〜３０重量％の
ものであり、その分子量は１４０００〜２５０００程度
である。
有率が３〜３５重量％、好ましくは、６〜３０重量％の
ものであり、その分子量は１４０００〜２５０００程度
である。
前記管状体２は、第２図に示すようなダイス１０を用い
た押出成形機２０により製造することができる。
た押出成形機２０により製造することができる。
この押出成形機２０は、ダイス本体１１とダイス先端部
１２とを具備し、前記ダイス１０が接続されている図示
しない成形機本体から吐出された熱可塑性合成樹脂原料
１３をダイス本体１１の樹脂通路１４を通過させ、前記
ダイス先端部１２に設けた環状吐出口１５から吐出する
ことにより、前記管状体２を得るものである。この際、
第３図に示すように、環状吐出口１５の温度条件を例え
ば一定時間ごとに高温、低温が繰り返すように図示しな
い制御手段により制御することにより、管状体２の長さ
方向に透明部分３ａと、梨地部分３ｂとが１：１の割合
で交互に繰り返す医療用チューブ１を得ることができ
る。
１２とを具備し、前記ダイス１０が接続されている図示
しない成形機本体から吐出された熱可塑性合成樹脂原料
１３をダイス本体１１の樹脂通路１４を通過させ、前記
ダイス先端部１２に設けた環状吐出口１５から吐出する
ことにより、前記管状体２を得るものである。この際、
第３図に示すように、環状吐出口１５の温度条件を例え
ば一定時間ごとに高温、低温が繰り返すように図示しな
い制御手段により制御することにより、管状体２の長さ
方向に透明部分３ａと、梨地部分３ｂとが１：１の割合
で交互に繰り返す医療用チューブ１を得ることができ
る。
また、高温、低温の温度条件の時間配分を適宜変更する
ことにより、透明部分３ａと、梨地部分３ｂとの長さの
比率を種々に変えることができる。
ことにより、透明部分３ａと、梨地部分３ｂとの長さの
比率を種々に変えることができる。
このようにして得られる前記医療用チューブ１による
と、滅菌処理に際してとぐろを巻くように配置すること
により透明部分３ａと梨地部分３ｂ又は梨地部分３ｂ同
士が接触することになり、梨地部分３ｂの凹凸部により
例えばオートクレーブ滅菌処理しても従来例のごとき溶
融付着がなくなる。また、管状体２に透明部分３ａを具
備することからこの管状体２に光路を交差させて配置す
る気泡検出器の感度低下を招くこともない。
と、滅菌処理に際してとぐろを巻くように配置すること
により透明部分３ａと梨地部分３ｂ又は梨地部分３ｂ同
士が接触することになり、梨地部分３ｂの凹凸部により
例えばオートクレーブ滅菌処理しても従来例のごとき溶
融付着がなくなる。また、管状体２に透明部分３ａを具
備することからこの管状体２に光路を交差させて配置す
る気泡検出器の感度低下を招くこともない。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなくその
要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
［発明の効果］ 以上に詳述した本発明によると、管状体の長さ方向に透
明部分と梨地部分とを繰り返し設けたものであるから、
滅菌処理の際の溶融付着を防止でき、また、部分的に透
明性を確保できて気泡検出器の動作に支障を与えること
もない医療用チューブを提供することができる。
明部分と梨地部分とを繰り返し設けたものであるから、
滅菌処理の際の溶融付着を防止でき、また、部分的に透
明性を確保できて気泡検出器の動作に支障を与えること
もない医療用チューブを提供することができる。
また、本発明によると、上述した効果を奏する医療用チ
ューブを効率よく製造できるとともに、環状吐出口にお
ける温度条件の高温低温の変化の時間配分を種々に設定
することにより、透明部分と梨地部分との長さの割合を
種々に変えることが可能な医療用チューブの製造方法を
提供することができる。
ューブを効率よく製造できるとともに、環状吐出口にお
ける温度条件の高温低温の変化の時間配分を種々に設定
することにより、透明部分と梨地部分との長さの割合を
種々に変えることが可能な医療用チューブの製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は本実施例の医療用チューブを示す斜視図、第２
図は押出成形機の断面図、第３図は押出成形機の環状吐
出口の温度変化を示す特性図、第４図は従来の医療用チ
ューブの滅菌時の配置を示す斜視図である。 １……医療用チューブ、２……管状体、３ａ……透明部
分、３ｂ……梨地部分、１５……環状吐出口、２０……
押出成形機。
図は押出成形機の断面図、第３図は押出成形機の環状吐
出口の温度変化を示す特性図、第４図は従来の医療用チ
ューブの滅菌時の配置を示す斜視図である。 １……医療用チューブ、２……管状体、３ａ……透明部
分、３ｂ……梨地部分、１５……環状吐出口、２０……
押出成形機。
Claims (2)
- 【請求項１】可撓性合成樹脂製の管状体の外表面に、長
さ方向に沿って、透明部分と梨地部分とを形成してなる
ことを特徴とする医療用チューブ。 - 【請求項２】押出成形機の環状吐出口の温度条件を、高
温と低温とに変化させつつ前記押出成形機に収容した合
成樹脂原料を吐出し、吐出成形される管状体の長さ方向
に前記温度条件の変化に対応する透明部分と梨地部分と
を形成することを特徴とする医療用チューブの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2287717A JPH069609B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 医療用チューブ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2287717A JPH069609B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 医療用チューブ及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04161166A JPH04161166A (ja) | 1992-06-04 |
| JPH069609B2 true JPH069609B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=17720832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2287717A Expired - Fee Related JPH069609B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 医療用チューブ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH069609B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60126170A (ja) * | 1983-12-14 | 1985-07-05 | テルモ株式会社 | カテ−テルとその製造方法 |
| JPS631540B2 (ja) * | 1977-07-13 | 1988-01-13 | Bosch Gmbh Robert |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS631540U (ja) * | 1986-06-19 | 1988-01-07 |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP2287717A patent/JPH069609B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS631540B2 (ja) * | 1977-07-13 | 1988-01-13 | Bosch Gmbh Robert | |
| JPS60126170A (ja) * | 1983-12-14 | 1985-07-05 | テルモ株式会社 | カテ−テルとその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04161166A (ja) | 1992-06-04 |
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Legal Events
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